「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さんのところで
好評に尽き、今回も企画された今期(2008年9月)終了アニメ私的評価です。
前回に引き続き、私もいくつか参加してみようと思います。
※ネタバレを多分に含んでいる可能性があります。
未視聴の方、現在視聴中の方はご注意下さい。
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★二十面相の娘
ストーリー :4
盗賊、探偵、冒険活劇。
いささか詰め込みすぎの気もしますが、
幕の内弁当的な楽しさがありました。
終盤にかけて奇抜な設定が増えるのは難点ですが、
古き良きアニメといった印象です。
キャラクター性:3
私の一番のお気に入りは、
スーパーマン「二十面相(内田夕夜)」でもなければ
聡明なヒロイン「チコ(平野綾)」でもありません。
忠実で優秀なメイド「トメ(新井里美)」こそが一番のお気に入りです。
いやぁ~、「新井里美」はメイドをやらせたら天下一品ですね!
あとは「明智(浜田賢二)」のキャラさえ、もう少し立っていれば・・・。
画 :4
シンプルなキャラクターですが、それがスタッフの狙いか。
動かしやすい彼等は、華麗なアクションを見せてくれます。
目的に沿った良いデザインと言えるでしょうね。
演出 :3
ストーリーの点でも触れましたが、
徐々に奇抜な設定が増えていくのがマイナスポイント。
大正ロマンに超科学・・・という組み合わせは嫌いではありませんが、
本作では行き過ぎのように感じました。
音楽 :3
作品世界にあった良いBGMとは思いますが、
もう少し華を感じさせる曲があると良かったかも。
せっかく、可愛い少女達が画面を飛び跳ねていることですしね。
総合的な評価 :4
肩の力を抜いて楽に見られるアニメでした。
土曜日深夜よりも、日曜日の夕方に似合う作品だったと思います。
ちょっとバイオレンスだったから、夕方は難しかったのでしょうか。
総合点 :21
★夏目友人帳
ストーリー :4
主人公「夏目 貴志(神谷浩史)」の周囲に起こる怪異な事件を
相棒の「ニャンコ先生(井上和彦)」の助けを借りながら解決していきますが、
冒険活劇というよりは現代の「まんが日本昔話」のようです。
キャラクター性:4
「夏目 貴志」が実に素朴で良い。
彼の友人達も、いわゆる「嫌な奴」はほとんど居ないのに、
それでいて「嘘っぽくない世界」を造り上げているのはお見事。
「井上和彦」を始めとして、演技力が高い声優陣が
しっかりとキャラクター達を立てていきます。
画 :4
物語にあったリアルな登場人物と、
誰の心にもある「田舎の風景」を
華美な装飾無く、丁寧に描き出しています。
演出 :5
見る人を心地よくさせる「夏目友人帳」の世界。
「退屈」にもならず「過剰」にもならない、
その演出力、バランス感覚が素晴らしいです。
音楽 :4
作品世界を構築する音楽においても隙は無し。
好みの問題はあるでしょうが、世界観にあった音楽、
名残惜しさを感じさせるエンディングは見事なものです。
総合的な評価 :5
声優ファンとしては、「神谷浩史」が「ニャンコ先生!」と
叫ぶだけでも見る価値はありますが、アニメとしても良作だったと思います。
私は単なる時間つぶしではない「何か」を感じることが出来ました。
老若男女に勧められる、希有な作品ではないでしょうか。
総合点 :26
★秘密~トップシークレット~
ストーリー :3
良い意味で「B級」。
映画になっても日本公開はされず、
レンタルDVDで、その存在を知る・・・
だが、それが良いっ!!(おい
キャラクター性:5
主人公達「第九」メンバーも良いのですが、
なんといっても犯人達の狂気が素晴らしい。
隣には居て欲しくない人達ばかりですが、
画面の向こうであれば、娯楽として楽しめます。
画 :3
主に殺人事件ばかりを取り扱うからか、
劇画タッチで描かれている人物達。
その影響か、崩れたときの表情が怖い怖い。
味があるとも言えますが、深夜に見ていると夢に出そうです。
演出 :5
まさかあの人物が亡くなるとは・・・。
という演出の繰り返しは、ちょっとどうかと思いますが、
不満点はそれだけ(おい。
これは、本当に好みとしか言いようがありません。
なんとも強引すぎるのですが・・・大好きです。(^^;)。
音楽 :4
こちらも映像に負けず劣らず「B級」テイスト満載(誉めています)。
今時、XXサスペンス劇場でも使わないような音楽が
深い(?)味わいを出しています。
総合的な評価 :4
「夏目友人帳」とは真逆に、人を非常に選ぶアニメです。
好きな人は好きでしょうが、つまらないと思う人も多いはず。
でもたまには、こんな作品も良いですよ。
健康食ばかり食べていては、人生の楽しみ全ての理解は出来ない
・・・私はそう思います。
総合点 :24
★RD 潜脳調査室
ストーリー :5
81歳の主人公「波留真理(森功至)」が
15歳の少女「蒼井ミナモ(沖佳苗)」と結ばれる話。
・・・と書くと色々な意味で誤解されそうです。(^^;)。
一部「攻殻機動隊」と重なった世界観で、
海底にも似た深層意識に潜り、事件、事故を解決する
「波留」さんが格好良いという、珍しい「お爺ちゃん萌え」アニメ。
・・・これも間違っているかなぁ。
何にせよ、様々な物語を見せて戴きました。
キャラクター性:4
やはり主人公の「波留」が凄い。
「森功至」さんもTVアニメの主人公は久しぶりなのでは?
そして、ぽっちゃりヒロイン「ミナモ」がまた愛らしい。
彼女の動きを見ているだけで、幸せになれます。
画 :4
繊細なキャラクターを見事に動かしている様は
「贅沢」の一言に尽きます。
繊細だからこそ、動かしていてもデッサン力、演出力が問われる本作。
一部の作画の乱れはありましたが、堂々の「4点」です。
演出 :4
難しい話が多いように思いますが、意外と単純なのは物語の本筋。
環境アニメにもなり得る美しい風景、ダイブの描写、
キャラクターの動きが楽しめますので、
よくわからなかったあなたは、再度DVD等で視聴してみて下さい。
音楽 :5
物語のスケール感を支えきった音楽。
主題歌、エンディング曲共に世界観にあっており、
見る人をぐいぐいと引き込んでゆきます。
総合的な評価 :5
電脳化電脳化による人と人の繋がりがより深くなった時代に、
何故か多発する深層意識の問題。
まだ電脳化をしておらず、「言葉」というコミュニケーションしか持たない
「ミナモ」がどうして誰よりも早く回答に辿り着くのか・・・。
最終回までしっかりと視聴すれば、答えは自ずと見えてきます。
深夜アニメでしたが、ゴールデンタイムに放送しても
充分に評価される作品だと私は感じました。
「皆さんも宝物を見つけて下さい」
どうでも良いですが、タイトルを見ていると
「秘密」と間違えそうになりますよね。「潜脳調査室」って。(^^;)。
総合点 :27
ベストキャラクター賞
「ジェレミア・ゴットバルト」(コードギアス 反逆のルルーシュR2)
主人公でもなければ、ライバルでもなく、敵役でもない彼。
しかし、あの格好良さ、インパクトは最高です。
単なるネタキャラだった前作から、大いに飛翔した彼を称えて、
ベストキャラクター賞を贈りたいと思います。
ベストOP賞
「トライアングラー」
(作曲:菅野よう子、歌:坂本真綾、マクロスFRONTIER )
初めて見た時、背中に電気が流れました。
音楽、作画、演出・・・名作の予感を、ここで感じました。
ベストED賞
「わが﨟たし悪の華」
(歌:ALI PROJECT、コードギアス 反逆のルルーシュR2)
マクロスFRONTIER、またコードギアスの前半ED・・・と悩んだのですが、
CLAMPの1枚絵と曲のコラボレーション(総合演出)をとって、
コードギアス後半のEDをベストEDとして選出しました。
ベスト声優賞(男性)
「福山潤」(ルルーシュ役:コードギアス 反逆のルルーシュR2)。
あのテンション、あのセリフ量、あの迫力。
難しい役を1年間(前作とあわせて)、実に見事に演じきりました。
間違いなく、彼の代表作のひとつとなりましたね。
ベスト声優賞(女性)
「遠藤綾」(シェリル・ノーム:マクロスFRONTIER、
アンジェリーク役:ネオ アンジェリーク Abyss -Second Age-)
上記にあるように、「アンジェリーク」込みで「遠藤綾」さんを選出。
まったくテンションの違う役を、同時期に見事に演じられていました。
「ゆかな」「小清水亜美」等も考えましたが、
彼女の方が1ランク上と判断致しました。
以上で、今期の私的評価は終了です。
皆様の感想は如何でしたでしょうか。