いちご100%_TV12(終)
第23話「雨の再会」
第24話「本当のヒロイン」
珍しくもきちんと部活動を行っている「映像部」。部員全員で、「東城綾」の脚本をチェック中。
「さすが、東城」この言葉が示すとおり、できあがった脚本は完璧な物でした。
しかし、いや、それだからこそ、物語を演じるヒロインに頭を悩ませる「真中淳平」。絵コンテを切りながらも、そのことで頭がいっぱいです。
「北大路さつきには、ヒロインは無理だ」言葉にこそ出さないものの、それは「さつき」も、そして「外村美鈴」も気になっていることでした。
「新しい私たちの映画の参考になるはず」と、無料の映画チケットを「淳平」に渡す「美鈴」。
「あっちにふらふら、こっちにふらふら・・・そんな監督が作る映画を、あなたは見たいの」
「美鈴」の言葉が気にかかる「淳平」は、監督を続ける自信を無くしかけていました。そして、それは「東城」の言葉でさえも解けない問題なのです。
貰ったチケットで、一人、映画を見ている「淳平」。それは、古いラブストーリー・・・でも、心に響くその物語に、「淳平」は思わず涙します。
涙の余波か、天から降り始める雨。ちょっと雨宿りのつもりで立ち寄ったビルのドアから姿を見せたのは「西野つかさ」。二人は一つ傘の下、並んで帰ります。
会話の中、二人が同じ映画を見て、同じように感じたことを喜ぶ「淳平」。
「西野と一緒に・・・できたら・・・」違う高校へと進み、別れた二人には難しいことだと思いながらも、思わず雨天を見上げる「淳平」でした。
絵コンテを切りながらも、頭に浮かぶヒロインは「さつき」ではなく・・・。
「さつき」の演技は、「淳平」の心に響いては来ません。そして、ついに「淳平」は告げます。
「さつき・・・俺やっぱり、さつきには、幼なじみを演じて欲しいんだ」
「つかさ」は抗議します。「私がヒロインを演じなかったら誰が演じるの」と。
ヒロインが決まらないと映画の撮影は無理。「それも脚本の問題だよ。書き直して貰わないとダメかもな」「外村ヒロシ」の言葉は部室の外まで来ていた「東城」へ聞こえていました。
思わず涙ぐみ、走り出す「東城」。そのことを「美鈴」から聞いた「淳平」達は焦ります。
「バカ兄貴!そんなの、東城先輩のせいじゃないでしょう!」※確かに、この場合はそうですねぇ。
「私の脚本じゃあ・・・駄目なんだ」学校の屋上、入り口のさらに上で、一人寂しく立っていた「東城」の真下に「淳平」が現れます。
思わずバランスを崩し、「淳平」の上に倒れ込む「東城」。それは、あの二人の出会い、そのままでした。
はっきりとそのことを思い出す「淳平」。しかし、なんと、その当時はコンタクトもつけていなかった「東城」も、あのときの男子が「淳平」だとわかっていたのです。
自分の脚本が悪いからと謝る「東城」に「淳平」は伝えます。
「俺は、東城の脚本で映画が撮りたいんだ。それでいけると思っている。後は俺が頑張って良い映画を作ってみせる、ヒロインだって見つけてみせる」
思わず、「淳平」に抱きつく「東城」「・・・さっき、中学の頃と同じ事が起こったでしょう。あれ、運命だって、思ったら・・・駄目?」
その言葉に、その行為に「淳平」は語ります。昔読んだ「東城」の小説、それをどうやって映画にしようか、今も考えていると。二人で語り合うひとつひとつのシーン。浮かぶ情景、映画のカット。その時、二人には映画のラストシーンが見えていました。
※ここで「淳平」には映画監督を続ける自信が戻った・・・のかも。
そこへ駆けつける「美鈴」達。見つかった「東城」に一同ほっとします。そして、一気に問題解決だと「美鈴」は言います。「この映画のヒロイン候補を見つけた」と。
皆で出演交渉だと、夕方、ヒロイン候補がいた店へと歩く「美鈴」達。「淳平」はその先に、「つかさ」が働いていた店があることを知っています。
やっぱりと、あせる「淳平」。そこへ声をかけてきた「つかさ」。そう、彼女こそが「美鈴」が見つけたヒロイン候補だったのです。
そして、「西野つかさ」の顔を見たとき、「淳平」の絵コンテに、その顔が収まりました。いえ、最初から「淳平」にもわかっていたのかもしれません。「つかさ」こそが、この映画の「本当のヒロイン」なのだと。
「西野、俺たちの映画に出て欲しいんだ。映画のヒロインに。この役は、西野以外にはできないんだ」
「東城」もうなずき、それを見た「つかさ」は、指に輪を作ります。「OK」と。
「その時俺は、映画のことしか考えていなかったんだ・・・」
って、ここで終わりですか!( ̄□ ̄;)!!ガーン
新キャラが登場して、「映像部」の目標もできて、だいたいこの映画は・・・エンディングでカバー?
・・・うわぉ・・・そうか、1クールだったのね。
なるほど、現在も連載中のこの作品、番組内での決着をつけるのは不可能だから、無理に風呂敷をたたまずに、次回に続くような形での終演を狙ったと・・・。
うーん、確かに、そういう作戦もありなのですが、ちょっと、いや、かなり寂しい。
これはマンガ喫茶で続きを読まないと、気になるなぁ。
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