ツバサ・クロニクル_TV13
第13話「まぼろしのオトギ」
「雪国」。川端康成でもなければ、吉幾三 (皆さん、敬称略)でもありません。今回、「小狼」達が訪れた世界です。
※突然のオヤジアップは止めて欲しかった・・・。
「金色の髪を持つお姫様と不思議な羽」のおとぎ話。どうやら昔話がおとぎ話に変化したようで、実際に、昔、おとぎ話で語られているように、子供達がいなくなる事件があったとか。
そして、今また、北の町で子供達が消え始めているとか・・・。
「サクラ」の羽と関係があるのか、調査のために町へと向かう「小狼」一行。そこはずいぶんと寂れた、そして、よそ者に対して冷たい町。
さっそく怪しい奴として囲まれる「小狼」達。何者だと問われて答えるは「物書き」との言葉。各地での伝説や建物を調査して、本にしているとのこと。
※意外と臨機応変な「小狼」。あの笑顔でさらっと嘘をつかれては、道行く女の子もころりと騙されそうです。プレイボーイの素質あり! (笑
その町「スピリット」で唯一、親切にしてくれたのはお医者様「カイル・ロンダート」。なんと家を宿代わりに提供してくれるとのこと。町の実力者「グロサム」が文句を言いに来ても、かばい立てしてくれました。
「カイル」の話では、既に20人もの子供達が行方不明になっているとのこと。これでは、町の人が猜疑心(さいぎしん)の固まりになってしまうのも仕方がありません。
その晩、しんしんと降り積もる雪の中、目を覚ました「サクラ」は、おとぎ話に出てくるような「金色の髪を持つお姫様」を見かけます。
そして明くる朝、また一人の子供が姿を消します。昨夜見たことを町の人へ告げる「サクラ」。北の城の姫、姫の呪い・・・そんな言葉が聞こえる中、「サクラ」は「あのお姫様はとても哀しげに見えました。子供をさらうような人には・・・」と反論します。
場の空気が変わり、よそ者である「サクラ」達へ不審の目が集まります。なんとか「カイル」の証言で疑念を抱かれるまではいきませんでしたが、「私のせいで・・・ごめんなさい」と謝る「サクラ」。そんな「サクラ」を「小狼」は「僕は姫を信じます」とかばうのでした。
「この町の人々にとって、あの話は真実。300年ほど前、エメロードという姫がいました。当時の王様と后が突然亡くなった後、城下町の子供達が次々と姿を消していった。そして子供達はいなくなったときと同じ姿では帰ってこなかった」
※気になる言い方ですね。子供達は帰ってきた。だけれども、前と同じ姿ではなかった。「黒鋼」が言っているように死んだということでしょうか。それとも・・・。
「カイル」に借りた歴史書を読みながら、問題の城跡へやって来た「小狼」一行。
※目は本を読んでいるのに、雪道を転びもせず、頭上にある木の枝に引っかかることもない。「サクラ」や「ファイ」も驚いていましたが、「小狼」凄いですね。
城へと通じる橋は既になく、雪のためか水量を増した川が勢いよく流れており、「ファイ」や「黒鋼」の言うとおり、子供を連れて渡るのは不可能に思えます。そして、何をしているのか、そこには「グロサム」が真摯な眼差しで城を見つめているのでした。
他にたいした収穫もなく、「カイル」の家に戻ってきた「小狼」一行。歴史書を一通り読んだ「小狼」でしたが、そこには「羽」のことは記述されていませんでした。「ファイ」は「サクラちゃんの羽とは関係ないかな」と話しますが、「書物や歴史が真実のみを語っているとは限りませんから」と返答する「小狼」。
※「黒鋼」と「モコナ」は仲がよいですね。というより、一方的に「黒鋼」が遊ばれているようですが。(^_^;)。
夜中、暖炉の前で寂しそうに座る「サクラ」。どうしたのと声をかける「小狼」に、「サクラ」は答えます。「記憶があまり戻っていないから、誰かに疑われることに慣れていなくて・・・」。
不安な「サクラ」の手に自分の手を重ねる「小狼」。「大丈夫です。俺は、姫を信じます」。その言葉に、「サクラ」は「ありがとう」と微笑むのでした。
※「サクラを信じる」。何回か出てくる言葉ですね。「記憶が戻らない」ということは、「自分を信じられない」ということ。「小狼」の「信じる」という言葉は「サクラ」を凄く勇気づけることでしょう。
自分しか見たことのない「金色の髪を持つお姫様」。「サクラ」はその晩も子供達を守るために頑張って起きています。そして現れた「金色の髪を持つお姫様」は、右手を差し上げながらゆっくりと進みます。操られたかのように、無表情で歩く子供達を従えて。
「子供達を守らなくちゃ」と、窓を抜け出て追いかける「サクラ」。彼女たちが向かったのは、やはり廃墟の城でした。水面の上を歩き、城へと向かう子供達。「サクラ」は「金色の髪を持つお姫様」の哀しげな表情を見た後、猛烈な眠気に襲われ、その場で倒れます。
「あなたが来るのを・・・ずっと待っていました (声:島本須美)」その身を、影を「サクラ」へと向け、歩み来る「金色の髪を持つお姫様」・・・。
翌朝、「カイル」の家に町の人々が怒鳴り込んできます。「よそ者はいるか」と。新たに消えた5人の子供達、そして一緒に消えてしまった「サクラ」。
一番怪しいのはよそ者だと、「小狼」を捕らえようとする町の人たち。言われなき拘束に応じるわけは行かないと、巧みな体術でかわす「フェイ」、獲物を足で飛ばす「小狼」、相手の獲物を床に押さえつける「黒鋼」。
「探します。子供達がどこに消えたのか・・・そして、俺の大事な人も」
「小狼」の決意に、呑まれる町の人たちでした。
今のところは「モコナ」レーダー (笑 に反応はないようですが、おとぎ話にある「不思議な羽」については気になるところです。そして、その「羽」についての記述が歴史書にはないことも。
それにしても、今回の「小狼」は格好良かったですね。戦闘シーンがあまりないのに格好良いのは、内面の良さが見えてきたからでしょうか。そこらへんにも「ドッキドキー」しちゃうかも、かも、かも~。(^_^;)。
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