ツバサ・クロニクル_TV14
第14話「真実のレキシ」
「金色の髪を持つお姫様:エメロード姫」とともに廃墟の城跡へと消えた「サクラ」。
情報を整理している「小狼」達一行。お医者様「カイル・ロンダート」の話では、この世界では魔法を使える者は認知されていないとのこと。
となると、カギが壊されていないことや、子供達が騒がなかったこと、「サクラ」が見た「エメロード姫」のことはどうやって説明がつくのでしょう。
「かつては魔法を使う者がいたそうですが・・・」
「モコナ」も今回、不思議なチカラは感じなかったと証言。はてさて・・・。
城の中に捕らわれている「サクラ」。そこには、「エメロード姫」の彫像がありました。そして、どこかへと移動する行方不明になった子供達の姿も見えます。
一方、子供達がショックを受けているため往診に出かけるという「カイル」。彼は語ります。この数年、凶作によって町の人たちは、土地代も大地主「グロサム」へ納められないということ。そして、「グロサム」には悪い噂があるとも。
「グロサムさんは、伝説に登場するサクラさんの羽を・・・狙っているそうです」
犯人は「グロサム」ではないかと話し合う「ファイ」「モコナ」「黒鋼」。それに対し、結論を出すのは早いと語る「小狼」。
「真実は、たくさんの事実を集めてわかるものだから」
※まるで少年探偵な「小狼」。格好いい!(´ー`)。しかし、こうなると逆に「カイル」が怪しく思えてきます。「グロサム」に不利な情報を噂レベルで提供してきますし。
まずは情報収集と「グロサム」の屋敷を訪れる「小狼」一行。残念ながら不在ですが、「モコナ」108の秘密技の一つ「超忍び込み」にて勝手にお邪魔。
・「小狼」は「カイル」の所にもあった歴史書を発見
・「ファイ」「モコナ」は廃墟の城の図面と周辺の地図を発見。
・「黒鋼」は失踪者のリストを発見。
そこへ、「グロサム」が帰宅し、「何をしている!」と「小狼」達を恫喝。しかし、後ろめたいことがあるわけでもない「小狼」は真っ直ぐな瞳で言います。事件の手がかりを探していると。
「考古学者の父が言っていました。真実を求めるなら、偏見を捨てて、事実だけを集めろと」
※「小狼」はかなり育ての父、「藤隆」さんの影響を受けているようですね。
「お前を見ていると・・・若い頃を思い出す」と、「小狼」を気に入ったのか、昔の話をしてくれる「グロサム」。
「大昔、この地方には幸福にまつわる言葉を「忌み言葉」とする風習があった」と話し、歴史書を「小狼」へ手渡します。
雪道を読みながら歩く「小狼」。昨日は平気だったのに、今日はつまづいて転んでしまいます。
※「ファイ」の言うとおり、顔には見えていなくても「サクラ」のことが心配なのでしょう。
何か色々頑張って、脱出しようとしている「サクラ」。うまくはいかないようですが、子供達のために諦めないその姿勢は立派です。(^_^)。
そして、歴史書の相違点に気がついた「小狼」。「カイル」の歴史書には「存在しないページ」がある。
その時、「小狼」一行が歩いていた雪道のそばの家窓に、子供が立っているのが目に入ります。視点が定まらない目で、空を差し、「黒い鳥」と。そこに現れたのは「カイル」。子供をゆっくりと部屋へと導き入れました。
その様子をじっと見つめる「小狼」でした。
「子供達がいなくなったのは、エメロード姫のせいではありません。先生の睨んだとおりかもしれません」
手をケガしたといい、「カイル」の元を訪れた「小狼」は、事件について報告します。そして、「グロサム」の家を今日から見張ると。
※明らかに罠ですね。これを聞いた「カイル」がどう動くのか・・・。
その夜、雪がしんしんと降る中を、一人フードをかぶった少年が歩いてゆきます。その姿が目に入った「カイル」は慌ててその後を追いかけていきますが・・・。
一方、手を変え品を変え脱出に挑戦し続ける「サクラ」。結構根性が座っています。「こんじょだこんじょ!」
その頃、「ファイ」と「黒鋼」は地図を頼りに、廃墟の城近くの水門へ。残念ながらカギがありませんが、「黒鋼」の腕力で見事水門を動かすことに成功。たちまち、水路を流れる川は、その姿を消してゆきます。
そして、ついに脱出に成功した「サクラ」。階下へ降りるとそこには行方不明の子供達が氷柱を取り囲んでいます。その頂上にあるは「サクラ」の「羽」。
「・・・あなたが来るのを待っていました。この最果ての城で300年もの間・・・ずっと、ずっと」
背後に現れたのは「エメロード姫」でした。彼女は語ります。この羽をめぐった争いを、伝説の真実を。
「300年前、この城に不思議なチカラを持った羽がもたらされました。その羽を奪い合う大人達の争いに巻き込まれ、私の父と母・・・王と后は亡くなってしまったのです」
そして、下された天罰。
「子供だけがかかる流行病が城下の町で猛威をふるったのです。しかし、この羽の近くにいると病に犯されないことがわかりました」
「エメロード姫」は子供達を集め、病を治した後、同じ争いが起こらぬよう、当時存在した魔法にて「羽」を封印したとのこと。
この言葉に、「サクラ」は疑問を投げかけます。「伝説では、子供達はいなくなったときと同じ姿では帰ってこなかった」と。
「エメロード姫」の回答は「グロサム」が話していた「忌み言葉」でした。幸福にまつわる言葉を使わないという風習、それにより真実は曲げられて記載されたのだと。
※なるほど・・・しかし、紛らわしい表現だなぁ。「忌み言葉」により、ここまで今回の事件は混乱したとも言えますしね。
「エメロード姫」は今回の子供誘拐事件を止めようと、霊の姿で出現し、危機を示していました。そして、「サクラ」は「エメロード姫」の助言を受け止めてくれた唯一の人間だったのです。
さらに、「サクラ」はその純粋な想いで、子供達と力を合わせ「羽」を自らの手で取り戻すことができたのでした。
事件の黒幕、そう「カイル」も、このとき「小狼」「ファイ」「黒鋼」により追いつめられていました。
もはや言い逃れはできないと観念したのか、その顔をさらす「カイル」。
「真実をやっと見つけました」とつきつける「小狼」に、彼はどんな回答を示すのか・・・。
来週で「雪国」編も終わりそうですね。「グロサム」は昔の人間で、沈黙を良しとしてきたために誤解を受けただけだったのか、「カイル」が彼を犯人にしたてるために悪い噂を流していたのか。
いずれにせよ、信念を持った人ならではの苦しみといったところでしょうか。
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