うえきの法則_TV22
第22話「犬丸の法則」
全て明らかになった「佐野清一郎」入団の秘密。
「どうして自分の正義を曲げてまでロベルト十団への入団を決意したのか」と問う「犬丸」に対し、「佐野」は半年前、自分が「犬丸」に誘われた日のことを思い出せと言います。
「あの日、火事に見舞われた銭湯に子供を救いに飛び込んだとき、これは俺の性分だから、あんたは来るなと、来たらバトルの話しは断ると俺は言った。だが、あんたは来た」
その時、「犬丸」はこのように話したと「佐野」は言います。
「命が危ない人を目の前にして見過ごす事なんて、僕にはできない。たとえ、どんな理由があったとしても」
そしてその時以来、「佐野」に取って「犬丸」は担当神候補ではなく、親友であったと「佐野」は話しました。
「親友の命一つ守れない正義に、何の意味があるんや!」
※「佐野」のこの言葉に尽きますね。いかにも彼らしい理由です。
事態を笑いながら見つめる「カルパッチョ」。彼はもう一つ、重大な事実を「植木耕助」達に突きつけます。
「お前達のしている腕輪の毒は、天界人には効かない。だから佐野よ、植木に勝てば、犬丸は助かるぜ」
この言葉に、「犬丸」と「森あい」、「鈴子・ジェラード」の命を天秤にかけるのかと怒鳴る「佐野」。
そして、この天秤は「植木」にも突きつけられているのです。
「つまり、俺が勝てば犬のおっさんが、俺が負ければ森と鈴子が犠牲になるってことかよ。そんなの、どっちも選べるわけがないじゃないか」
※う~ん、卑怯。流石に「ロベルト・ハイドン」の参謀だけあって「カルパッチョ」は考えることが違います。厳しい~。
切迫した状況の中、突如大声で笑い出す「犬丸」。皆が、「カルパッチョ」さえもが何事かと見つめる中、彼は重大な決意をしていました。
「はっはっはっ・・・全くなんてことだ。僕のせいで佐野くんや植木くんが苦しみ、森さんと鈴子さんの命が危険にさらされているなんて。危うく僕はとんでもない過ちを犯すところだった。・・・カルパッチョ、君が言うとおり答えは簡単。だが、君の望む答えには断じてさせない。僕の答えはこれだ!」
なんと右手を差し出し、「森あい」に向ける「犬丸」。その手から発せられたオーラは、かつて「犬丸」に授けたのと同様、中学生に力を与える行為。
「一人の神候補が二人の人間に力を与えることは、このバトルの最上級の禁止事項となっている。だから、このルールを犯した神候補は自動的に地獄に堕ちる。そう神候補の身体にインプットされているんだ」
自らが地獄へ堕ちることで「カルパッチョ」の仕掛けたデスペンタゴンを無力化した「犬丸」。しかし、それは自らの命を絶つことに他ならないのです。
「止めろワンコ!俺はお前に生きていて欲しいんや!」
「佐野」の叫びにも決意を変えない「犬丸」。
「もう十分です、佐野君。君は自分の信念を曲げてまで十団に入った。君のその気持ちだけで、僕は君に会えて良かったと思えるんだ」
そして、「皆が安らぐ温泉を見つける才を手に入れる」という「佐野」の夢を見せてもらった時のことを語る「犬丸」。
「君の夢を聞いて僕は思ったんだ。もし空白の才がこの殺伐とした世の中を変えるためにあるのならば、例えささやかでも人に幸福を与えるものに使われてこそ、価値があると。さあ、これでお別れです」
※最大のタブーを犯してまでも「佐野」を助けた「犬丸」。「植木」に言われるまでもなく、彼の姿はあのときの「コバセン」に重ね合わさります。
「植木くん、佐野君のことを頼んだよ。君は僕の親友、そして・・・僕の誇りです」
※これが「犬丸」の最後の言葉となりました。。・゜・(/Д`)・゜・。うわぁぁぁぁん。
「はっはっはっ・・・俺が笑ったのは犬丸の間抜けさにだよ。どうでもいい人間のために命を捨てるなんて本物のアホだべ」
ルパン笑い (笑 をする「カルパッチョ」に本気で切れる「植木」。
バトルの相手として「カルパッチョ」を指名し、「佐野」と入れ替わりにバトルフィールドへ呼び出されます。
26thステージ -VS 新・ロベルト十団-
プレイヤー:究極のエコロジスト「植木」
エネミー :謎の能力、軽めの参謀司令官「カルパッチョ」
ステージ :「なわとびフィールド」
仕掛け :場外は溶岩地帯。落ちるとマジヤバ。
両端に巨大な人型。ステージの振動で巨大な縄跳びを回し出す。
縄には100万ボルトの高圧電流。触れると痺れる~。
勝利条件 :場外への落下、もしくは対戦者の気絶。
五つ星の神器「百鬼夜行(ピック)」を出現させた「植木」に対して、(懐かしい)「ドン」の能力「指輪をロケットに変える力」で避ける「カルパッチョ」。
彼は続いて「明神」の能力「口笛をレーザーに変える力」を出し、邪魔な縄跳びマシンをなぎ払います。
「俺の能力は他人の能力をコピーする能力。そして既に十団の能力はコピー済」
※うわっ、卑怯!
自らの厳しい限定条件「コピー対象者の半径10メートル以内に24時間以上居ること」、そして個々の能力の限定条件を知ることを、「ロベルト十団」の参謀司令官としてクリアした「カルパッチョ」。
※はっきり言って「ロベルト・ハイドン」よりも強いのでは?
圧倒的不利な状況を六つ星の神器「電光石火(ライカ)」にてかわし続ける「植木」
「俺は負けない。俺が犬のおっさんにしてあげることができるのは、もうそれだけだから」
果たして「植木」は「カルパッチョ」に勝利できるのか!?
燃える展開に思わず長文となってしまいました。ちょっとだけ冷静に振り返ってみると、「植木」と「佐野」の決着には物語の展開の巧みさを感じさせますね。
恐らく将来的に「佐野」は「植木」の仲間として一緒に戦わせたい、しかし、能力者同士の戦いに決着がつくと、能力が失われてしまうかもしれない。
この矛盾を上手に解決していますし、合わせて今後の戦いにも参加させたい「森あい」に能力(どんな能力だろう)を無理なく与えることにも成功しています。
結構長期的に見た戦略ですね。
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