ツバサ・クロニクル_TV21
第21話「鬼児のスガオ」
「鬼児」は「鬼児狩り」しか襲わない。その安全神話がついに消え去る日がやってきました。
「ファイ」と「サクラ」、「モコナ」が町へ買い物に出かけた時、「鬼児が一般人を襲う」との号外が撒かれたのです。
※熱心に新聞を読む「モコナ」が可愛い。(´ー`)。
その頃、剣の特訓中である「小狼」は「黒鋼」から手ぬぐいを渡されていました。
「それで目隠しをして帰ってこい。・・・気配を感じられるようになるまで、目隠しはとるな。・・・あと、剣も持っておけ」
※流石に厳しい特訓。それでも応じる「小狼」の決意の強さが感じられます。
五感のうちの「視覚」を封じた「小狼」。ひとつの感覚を封じることにより、他の感覚がとぎすまされる。それが、人間の情報のうち八割を取得するという「視覚」であればなおさらです。
「これは・・・花びら。前に父さんと旅した国で見た花に似ている。桜という花・・・サクラと同じ名前の花」
※目隠しをした後の画像描写が、「小狼」の感じる世界ということでしょうか。それにしても、この適応力。彼の才能には驚かされます。
「・・・少しだけわかってきた。生きているものとそうでないもの、違うけれど、どっちにも気配があるんだ」
町の路地にて、生きていないものに襲われる「小狼」。気配を察知し、攻撃を避け続けますが、流石にこちらから攻撃をしかけることはできません。
そんな彼の危機を救ったのは、同じ「鬼児狩り」でもある「龍王」でした。
「何をやっているんだ!」
と、目隠しを剥ぎ取る「龍王」。「小狼」の視界に飛び込んできたのは、異形の輩「鬼児」。
なんとか「鬼児」を退けた「小狼」は、「龍王」としばし語り合います。
「・・・そういえば、キミも剣なんだな」
「名前で呼べよ、ちゃんと名乗ったろう・・・まさか、憶えていないのか?」
「龍王。・・・龍王も剣で戦うんだな」
「俺は倒した相手の強さを、剣を通じて、この手に感じたいんだ。・・・俺はな、まだ俺の知らない強さに出会えるのが凄く嬉しいんだよ。俺はそいつと戦うたびに強くなる。もし、そいつを倒してもまだまだもっと強い奴がいる。それを目指して走っていけば、俺はもっともっと強くなれる」
「俺もだよ。・・・俺が目指しているのは、不思議なことや、知らない何かに出会うことだ。もしも、今まで知らなかったものを見つけたとしても、まだまだ見たことも、聞いたこともない不思議なものがたくさんある。少しずつでも、それを知ることができるのが凄く嬉しいんだ。・・・それともう一つ、取り戻したいものがあるんだ。絶対にやると自分で決めた。だから、強くなりたい」
「お前・・・ますます気に入った!諦めるなよ」
※「小狼」の旅の目的は「サクラ」の羽だけではなく、自分の知らない何かに出会うこと。父である「藤隆」の影響もあるのでしょうね。
それから「龍王」と仲良くなったようです。一見して熱血な「龍王」と、クールながらも熱い思いを秘めた「小狼」。似ているところもあるのかな。
夜になりましたが、まだ「小狼」は「龍王」と歩いていました。喫茶「猫の目」への分かれ道、帰ろうとする「小狼」でしたが、「龍王」は「見せたいものがある」と話し、彼を引き留めます。
一方、歌声ラウンジ「白詰草・四」の前には「黒鋼」と「ファイ」が来ていました。
「あの姫に店を任せてきたが、大丈夫なのかよ?」
「しっかり特訓したからね、もう一人前だよ」
※夜は物騒だと「黒鋼」は言いたかったのではないでしょうか。それにしても、「小狼」の目隠しの特訓はもう終わりでしょうか。・・・まあ、「気配を感じた」からいいのかな。(^^;)。
「まだつかないのかい?・・・見せたいものってなんなのさ」
「もうちょっとだ。・・・それは見てのお楽しみだぜ」 ※おおっ予告の「モコナ」。
けっこう強引な「龍王」に引っ張られるようにして進む「小狼」。まさか「サクラ」が「モコナ」とお留守番をしているとは思っていないのでしょうね。
「新種の鬼児の話しを聞かせろ」と、こちらは「黒鋼」と「ファイ」。尋ねる相手は「織葉」。
「桜都(おうと)国の鬼児は、鬼児狩りが誤って一般市民を傷つけてしまわないように、皆、異形なの。でもね、あの鬼児は人の形をしていたの。・・・それはそれは、美しい男の子だったわ」
どうやら、前々回に登場した、怪しげな白装束の男は「新種の鬼児」とのこと。
「新種の鬼児は何か得体の知れない強い力を持っている。私はそう感じたわ」
「織葉」の言葉から「鬼児」の正体に疑問を感じる「ファイ」。
「・・・もしかすると、この国の鬼児って、管理された狩りの標的みたいなものじゃないかな。それなら、市役所が鬼児の動向を把握しているのもわかるし」
「だが、鬼児狩り達が言ってたじゃねえか。最近、鬼児どもの動きがおかしいって」
「黒鋼」の疑問にも、「ファイ」はそれこそが管理を乱す存在、「新種の鬼児」の仕業だと推論します。そして、得体の知れない力の正体は「サクラの羽」ではないかとも。
数十体の「鬼児」を呼び出し、管理しようとする「新種の鬼児」。
「君たちの段階が上になると、なかなか制御が難しい。御するには特別な力がいる」
彼の胸元に光る怪しげな力、それはやはり「サクラの羽」でした。
「めきょ!」眠りながらでもその力に反応する「モコナ」。そして、「織葉」に操られたときのように、意識を混濁させ喫茶「猫の目」を出る「サクラ」。
丁度、喫茶「猫の目」へ向かおうとしていた「護刃」がその姿を認めますが、「サクラ」の足取りは明らかに普通ではありませんでした。
「・・・この先の広場に、桜都国で一番大きい桜の木があるんだ。すげぇ綺麗なんだぜ」
「龍王」が「小狼」を引っ張ってきた場所、そこへ聞こえる「護刃」の声。
「待ってってば、ちっこいにゃんこさ~ん」
その声と共に姿を見せる「サクラ」に驚いた「小狼」は彼女を受け止めます。
「姫、どうしたんですか、しっかりしてください。・・・姫?」
「サクラ」は無言のままゆっくりと手を伸ばし、ある建物を指し示します。そのまま崩れ落ちる「サクラ」を受け止めながらも、「小狼」は「羽」の存在を感じずにはいられませんでした。
「鬼児が出た!」「龍王」の言葉に「サクラ」を「護刃」へ預け、「小狼」も現場へと向かいます。
そこに登場した「鬼児」の強さに驚く「龍王」。特訓の成果、さっそく気配を読み取った「小狼」は、桜の木の上に一人の人物「新種の鬼児」の存在を察知します。
「・・・あれが噂の新種の鬼児だな」
「小狼」と「龍王」の目の前で、文字通りベールを脱いだ「新種の鬼児」。そして、その正体に驚愕する「小狼」
「あ、あれは・・・星史郎さん」
「星史郎」と呼ばれた男は、微笑みながら「小狼」に話しかけます。
「久しぶりだね、小狼」
「・・・どうして、星史郎さんがこの世界に・・・」
「小狼」のことを知っている。それだけで、「桃矢」や「雪兎」とは違い、なんらかの方法で「小狼」と同じ「クロウ国」からやって来た人物とわかりますね。しかも、かなり親しげな感じです。
「星史郎」の行動を見ていると、あきらかに「敵」なのですが、果たして「飛王」が派遣した「手駒」なのか・・・。
ますます謎も深まった「ツバサ・クロニクル」。次回も見逃せませんね!(^_^)!
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