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ツバサ・クロニクル_TV23

第23話「消えゆくイノチ」

今日は内容ぎっしり、実に充実のお話でした。
「新種の鬼児」の情報を求めに「小狼」と「黒鋼」が塔へと向かっている間に、喫茶「猫の目」へと姿を現した「星史郎」。
その情報は「すもも」と「琴子」によって「小狼」達にも伝えられました。
「喫茶『猫の目』に新種の鬼児が現れました」
「新種の鬼児は干渉者であるが故に、その行動を予測することは不可能ですわ」
※先週の「緊急事態」とはこのことですね。「干渉者であるが故に」とは、通常の「鬼児」がこの国の管理下にあることも示しています。

一方、「ファイ」と対峙した「星史郎」は、自分の目的が「小狼」と「黒鋼」の抹殺であると彼に告げます。
「・・・消えてもらおうと思って」
本気であることを示すためか、「鬼児」を出現させ、「ファイ」を威嚇する「星史郎」。身構える「モコナ」に対して、この時点の「ファイ」はあくまで自然体を見せています。
お互い距離を詰めるでもなく、攻撃をしかけるでもない。あくまで会話によって情報戦を行うふたり。
「ああ・・・あなた、ひょっとして星史郎さん?・・・小狼くんに戦い方を教えてくれたっていう」
「小狼をご存じなんですか?
「はい。一緒に旅をしていますから」
「・・・異なる世界を渡る旅・・・ですか。・・・以前の小狼に移動の力は無かった。ということは、次元の魔女に対価を渡したのかな
あなたもですか?・・・あなたは凄い力の持ち主のようだけど、世界を渡る魔力は、その魔法具によるものでしょう?」※ご指摘があり「魔法衣」から「魔法具」に修正。
「流石ですね・・・これを得るために、本物の右目は対価として魔女に渡したので」
「けれど、その魔力は回数限定ですよね。・・・渡れる世界の回数が限られている」
「だから、少しでも可能性があるなら、無駄にしたくはないのです。僕が探しているふたりに会うために
※流石、魔法のプロフェッショナル!「ファイ」の洞察力は天下一品ですね。(^_^)。

恐らく、「星史郎」が旅する真の目的「ふたりを探す」を聞き出した「ファイ」。
話すことはここまでだと言わんばかりに、「星史郎」は「鬼児」による攻撃を開始します。華麗に避ける「ファイ」ですが、足が完治していないのは相当なハンデ。
「モコナ、サクラちゃんのそばを離れないで!」
「ファイ」の本職は魔術師。それを指摘する「星史郎」に対し、以前も話した自分のポリシーを繰り返す「ファイ」。
「・・・魔力は使わないと決めているんで」
「星史郎」は「死にますよ」と忠告しますが、「ファイ」の返事はありませんでした。
「・・・そのつもりですか」

こちらに対しては自分の現時点での考えを話す「ファイ」。どうやら、考えをまとめるきっかけにもしたいようです。
「最初の頃は、それも悪くないと思っていたんだけどね。・・・でも今はね、生きるのもまんざら悪くないなぁ・・・なんて思っていたりして
※常にマイペースという印象のある「ファイ」ですが、結構「黒鋼」に影響されているんですね。

「・・・こちらも時間がないんです」
切り札「サクラの羽」を取り出す「星史郎」。「モコナ」が反応し、「サクラ」も目を覚ました様子を見ると、本物の羽のようです。
そして、「星史郎」の本気度を察知した「ファイ」は、もう一度「モコナ」に指示をします。
「・・・モコナ、しっかり見ているんだ。そして、何が起きたのかを、小狼くんに伝えるんだ」
あくまでも魔力は使わない「ファイ」。善戦はしますが、「モコナ」の叫びの中、ついにその身を捕らえられます。
そして、「羽」が光を放出し、辺り一面をモザイク状に輝かせて、世界を塗り替えていきました。
「・・・制作者に通達。現状の異変は想定内の力によるもの・・・」by「なんでもやる課」
「この光は・・・」by「カルディナ」
「・・・新種の鬼児が、いよいよ本気になったようね・・・」by「絵里衣」
「異常事態、異常事態・・・」by「すもも」
「・・・この力は・・・」by「琴子」

残ったのは、「龍王」達「鬼児狩り」と、他は「織葉」のみ。元々「桜都国」に居た住人は全て消えたよう。

同種族ばかりの鬼児、変わらない満月、最近の「桜都国」はおかしいと、戦いながらも話し合う「鬼児狩り」達。
誰かが余計なことをしてるんじゃねえだろうな・・・ズルして鬼児を退治したりとか」by「龍王」
ズルって、規約違反ってこと?」by「譲刃」
「・・・もしくはこの国自体に、なにか問題が発生したか」by「草薙」
「だとしたら、全員、一時的な国外退去もあり得ますね・・・私たちがここにいたままでは、色々危険もあるでしょうから」by「蘇摩」
「嫌だ・・・一回国を出たら、また会えるかどうかわからないし・・・だって、この国は」by「龍王」
「規約違反」「一時的な国外退去」「一回国を出たら会えるかわからない」・・・「龍王」が最後に言い残した言葉といい、どうやら少しずつ見えてきましたよ。

何かデータが欠落したかのように、モザイク状に破壊された喫茶「猫の目」。そして「羽」に惹かれてその場を離れる「サクラ」。
「小狼」と「黒鋼」が駆けつけたとき、「猫の目」に居たのは「モコナ」だけでした。
「小狼、黒鋼・・・ファイは・・・鬼児にやられちゃったの。サクラは・・・モコナが気絶したからわからない。もしかしたら、星史郎さんって人が連れて行ったのかも。あの人、サクラの羽を持っていたんだよ」
もしかしたら、一番聞きたくなかった言葉「星史郎が事件に関係している」を聞かされた「小狼」。ぐっと剣の柄を握りしめ、「黒鋼」へ「モコナ」のことを頼み、一人「星史郎」のもとへ向かおうとします。
「勝てる相手なのか?」
シンプルな、だからこそ真意をついた「黒鋼」の言葉に、自分の正直な気持ちを話す「小狼」。
「いえ、俺では星史郎さんには勝てないでしょう・・・でも、行きます」
「そうか、勝手にしろ。・・・ただ、もしもお前が帰らなかったら・・・後は、俺の勝手だ」

※「黒鋼」なりの気遣いというか、こういう言い方しかできない人でしょう、彼は。良い良い良い良い・・・(エコー含む。

その日は満月でした (ずっとそうやがな。
「小狼・・・やっぱり、一人で来たね」
「サクラ」の羽を浮かべ、一人遊んでいる(違 「星史郎」と対峙した「小狼」。
「姫はどこですか」との問いには答えない「星史郎」でしたが、「ファイを鬼児に襲わせたのは、あなたですね」との問いには、「そうだよ」と返事します。
※確かに「サクラ」は「羽」に惹かれて自然と抜け出たのでしょう。「星史郎」、実は正直者。

「ファイは・・・死んだ」「星史郎」の言葉に衝撃を受ける「小狼」。
一緒に旅をしてきた仲間を殺した相手を、そのままにはできない。勝てない相手にも挑むその姿を見て「星史郎」は初めて出会ったときのことを思い出します。
「本当に変わらないね、小狼。・・・君は、出会った頃のままだ」

それはまだ、「小狼」が父「藤隆」と各国を旅していたときの話。
「藤隆」が探していた本を見つけた「小狼」は、購入した帰りに悪漢に襲われます。金目のものを要求する悪漢は、その本に目をつけ、奪おうと「小狼」を取り囲むのでした。
「そいつを渡してもらおうか」
それを助けたのが「星史郎」。まさしく右手一本で悪漢を倒したその格闘術に感銘を受けた「小狼」は、「星史郎」にお礼を言います。
「礼は必要ないよ。その本に用があるんだ。・・・取ろうと思っているんじゃない。書かれている内容を確かめたいんだ。・・・その本には血を吸って生きる者達のことが書かれている
「星史郎」は言います。「吸血鬼のふたりを、ずっと探しているんだ」と。
彼の言葉に本を渡す「小狼」。
「あなたの言葉が嘘かどうかはわかりません。でも、その吸血鬼をずっと探しているというのは、本当だと思うから」
しかし、本は古語で書かれており「星史郎」には読むことができませんでした。
※ふたりの会話からわかりますが、このころから右目が義眼の「星史郎」と「小狼」(彼は見えないだけかも)。「星史郎」の次元の旅はこのころから続いていたわけで・・・(後は最後に)。

何を仕事にしているのかと尋ねる「小狼」に「星史郎」は「ハンターのようなもの」と答えます。
「吸血鬼を狩るのが、僕の生業(なりわい)なんでね」
だからこその強さだと納得した「小狼」は、古語で書かれた本を読んであげる代わりに、格闘術を教えて欲しいと依頼します。
「小狼」の真摯な眼差しを見つめる「星史郎」。彼は結局、格闘術を教えることを承諾するのでした。
※「そのふたりも狩るのですか」という質問には無回答。逆に考えると、「ふたりを探しているのは、狩るためではない」ということ?

そして、現在。その真摯な瞳に「あの頃とは同じなんだね」と微笑む「星史郎」。
「鬼児は戦うために造られているから、操るのがなかなか難しい。・・・必要ない相手を襲ったりね。僕は『イの一』の鬼児に会いたいんだ。彼には『永遠の命を与える』という特殊能力があるらしい。・・・まるで吸血鬼だ。もしかしたら、僕が探しているふたりかもしれない
「星史郎」が話している間も襲いかかってくる「鬼児」の攻撃を避ける「小狼」。そこへ「羽」の気配に誘われた「サクラ」も姿を見せます。
「強くなったね・・・小狼。まだ完全ではないけれど、右からの攻撃にも反応できている。・・・最強の鬼児に会うために、それを倒す可能性のある強い者には消えてもらう。もちろん、君も・・・死んでもらわないとね
「鬼児」をまるで刀のように腕にまとわせた「星史郎」。彼の一閃は、「小狼」の胸を確実に捕らえました。
息を呑む「小狼」。「鬼児」のエネルギーがすべて身体を覆い、苦しみの声を上げる「小狼」。
・・・じゃあ、また。小狼
その前で、ゆっくりとブロック状に身体が再構築され、徐々に消えゆく「小狼」。その光景は、まるで消え去った「桜都国」の住人のようです。
「小狼くん!」
駆けつけた「サクラ」に「逃げてください!」と言い放つ「小狼」。しかし「サクラ」は「嫌です」と返し「小狼」の身体を崩していくフィールドへと入り「小狼」を抱きしめます。
「いいの・・・」
見つめ合うふたりの身体はゆっくりと世界から消え始め、最終的には同時に、この世界からイノチ消すこととなりました。後には、何も残すことなく・・・。

「小狼」と「サクラ」、ふたりの最後はまるでラブシーン。ところで「星史郎」の「必要ない相手を襲う」という言葉は、「鬼狩り」以外を襲ったのは本意ではないということでしょうね。

え~、主人公ふたりが死んだことで、予告にもありましたように来週からは「モコナ・クロガネル」(嘘
さて、上にも若干書きましたが、「星史郎」の次元の旅は「小狼」との初めての出会いの時には既に始まっていたわけです。
そのことと、以前「小狼」が言っていた「以前に会ったときと変わっていない」という言葉を合わせて考えると、「星史郎」の次元の旅は、けっして長期間というわけではなく、たまたま異なる線が同じ時間に出会っただけなのでしょうね。
(うまく書けませんが、タイムマシンに乗っている者同士なので、「小狼」が過ごしていた時間と「星史郎」が過ごしていた時間の長さは違うのだろうということです。・・・まあ「星史郎」が不老者という可能性もありますが)
それにしても、今回は密度が濃いお話でした。見るのには最高ですが、感想を書くのにはきつかったかも。

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コメント

こんにちは。ぇーと原作はお持ちですか?ちょと、感想文にですね、間違いがございましたので、申し上げます。「魔法衣によるもの」ってありますよね?わかりますか?コレですね「魔法具によるもの」って原作には書いてありますよ^^ ぁ、もしかして、アニメでマホウイって言ってた?マホウグだと思いますよ^^;
えっと、「モコナ・クロガネル」をYAHOOで検索したところHITしたので、ココに漂着しました。w はじめまして( ^▽^) 毎日毎日これるかわかりません。だから、たまになってしまいます。だけど、来れるように努力したいと思います^^ それでは失礼しまぁす♪

投稿: 黒黒黒 | 2005.09.26 23:57

はじめまして。本ブログの管理者、ジャンと申します。
ご指摘ありがとうございます。なるほど、「魔法衣」ではなくて、「魔法具」ですか。こちらの聞き違いですね。修正致します。
それから、原作ですが持っていません。CLAMPさんのアニメは「C.Cさくら」「ちょびっツ」「エンジェリックレイヤー」と見ていますが、どれも原作は見たことないです。
この「ツバサ・クロニクル」は面白いので、見たい気はするのですが、見てしまうとアニメを見る視点が変わってしまいそうで・・・。
アニメが終わったら見たいと思います。
それでは、毎日更新しているわけではありませんが、お暇なときにでもまたお越しください。
ありがとうございました。

投稿: ジャン | 2005.09.27 21:39

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