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創聖のアクエリオン_TV23

第23話「翼、儚く」

滝に右手を掲げている司令「不動」。その様子をじっと見つめる「アポロ」。司令「不動」は右手にかかった滴をもって空中に一つの文字を書きます。
岩に書かれた文字「夢」を見やった「アポロ」は「それは何だ」と問い尋ねます。
「人が失ってはならないもの・・・夢だ。夢がなければ生きていても意味がない。・・・しかし、人が夢を抱えて生きていくのは難しい。夢に人と書くと・・・儚いと読む。お前も儚いが、シリウスもまた儚い。自分の手を見てみろ。夢を掴むも儚くするも、すべてそれ次第だ」
※この時の会話、「シリウス」が裏切った後のことでしょうねぇ。

「シルヴィア、そして皆も見るがいい。人が天翅に何をしたか、自分たちの仲間に何をしたか」
映し出されるは「グレン」。負傷し、治療を受けていた彼に、失われた都「シャングリア」の技術による、ある手術がなされました。
「よく志願してくれたねぇ・・・これで人類は堕天翅に勝てるんだ・・・完璧だ。堕天翅の羽根を移植したことで君の能力は何十倍にも拡大される・・・」
映し出される様々な映像。これは「グレン」が見ている映像なのか、「グレン」が感じた事象なのか・・・。
「おやおや、どうやら感受性が豊かになりすぎたようだ・・・やはり堕天翅の認識体系とは人類のでは違いすぎたか、失敗だ。・・・いや、センシビデティインシビジョンを組み込めばいいさ・・・安心していいよグレン君、大丈夫、任せておきたまえ・・・」
「グレン」の目からは人が人として映らなくなってしまったのでしょうか。それとも上層部の行いは人にあらずという隠喩か・・・。

どうやら「グレン」に対する処置を知っていたのは「ジェローム」只一人。
「非道い?堕天翅の羽根は人間の身体能力を極限まで引き上げてくれる。だから強攻型アクエリオンの搭乗者は一人なのだよ」
確かにコクピットに搭乗しているのは「グレン」だけ。そして、補佐するのは怪しげな操縦ユニットが2つ
それでも超人的な反応速度と操作能力にて「シリウス」と戦う強攻型アクエリオン。
「・・・見損なったよグレン。そんな無粋な飛び道具で勝負とは」
戦闘マシーン「グレン」と「シリウス」の戦いは激しさを増します。ミサイル、銃撃といった飛び道具中心で戦う「グレン」に対し、剣での攻撃中心で戦う「シリウス」。
「麗花」の「止めて!」という叫び声が響く中、「グレン」の放った銃弾は堕天翅の羽根の力もあるのか、キノコ雲になるほどの破壊力を生み出しました。
辺り一面、溶岩の海のように変えながらも「ケルビムマーズ」の下半身を打ち砕いたその威力に「DEAVA」は衝撃を受けます。
※新世紀エヴァンゲリオンの第1話を思い出しました。使徒サキエルがN2地雷の直撃を受けたシーンとか。

そして、再度「シルヴィア」に響く兄「シリウス」の声
「シルヴィア・・・これでわかったろう、人がどれほど醜いか。彼らは勝つためには同類さえ見捨てる。天翅の遺伝子をもつ私たちは所詮、実験体でしかない。・・・おいで、シルヴィア。私の元へ」
紅く光り輝く「シルヴィア」のリストバンド。「ピエール」が異常に気がつき声をかける時には「DEAVA」内を照らすほどでした。
「お兄様ーっ!」
なんと強攻型ベクターオメガのコクピットへとテレポートチェンジする「シルヴィア」。
目の前で動かされる操縦桿につながれたラインを引きちぎり、自分自身の操縦で兄の筐体へと近づきます。
「シルヴィアさんが、強攻型ベクターマシンにテレポートしました!」
「ジュン」の報告を受けた「ジェローム」は「グレン」に非情な司令を与えます。
「シルヴィアをいかせるな!最悪の場合、撃墜しても構わん!」
「ひとつだったものが分けられ、それが元に戻ろうとする力・・・これほど強いものは他にはない」
この戦いを興味深く見つめる「聖天翅 頭翅(トーマ)」の言葉通り、「シルヴィア」は「シリウス」の元へ向かうのか・・・。

ベクターマシンの状態を狙われた「グレン」の機体はエンジンを負傷し「シリウス」の障害はなくなりました。
「・・・シルヴィア」「お兄様・・・」
共鳴する二人に割って入るのは、一筋の紅い光、そう「アポロ」その人
です。
「シルヴィアーっ!・・・行くな、俺はお前を絶対行かせない・・・緊急合体、ゴー、アクエリオン!」
強攻型ベクターマシンに搭乗した「シルヴィア」をヘッドに合体を行うアクエリオン。
「シリウス」が搭乗する下半身を失った「ケルビムマーズ」も天界より「ケルビム兵」を補給し、再度完全な形を取り戻します。
「聞け!シルヴィア。お前は私と戦うのか?戦えるのか?・・・私の元へ来るんだ、シルヴィア」
「シリウス」の呼びかけを食い止めたのは「アポロ」と「麗花」でした。
しかし、「麗花」の「戻ってきて」という呼びかけに「シリウス」は逆上し、堕天翅の力をより高めていきます。
その余波を受ける「シルヴィア」もまた、リストバンドの下に隠された羽根が表へと姿を現しました。
もはや隠すことのできない羽根、その姿に驚く「DEAVA」のメンバ達。
「・・・そんな、あのふたりが堕天翅なんて、聞いていないぞ・・・」

※「リーナ」のセリフではありませんが、「ジェローム」はどこまで聞かされていたのでしょうか。

シルヴィア・・・私とお前はこの世でたった二人の血を分けた兄妹。お前の片羽根と私の片羽根、あわせれば何でもできる。そう、飛ぶことだって。・・・おいで、シルヴィア、私の手を取るんだ。そして飛ぼう、遙かな空の高見へと・・・」
敬愛する兄の言葉にゆっくりと手を伸ばしていく「シルヴィア」。その右手を止めたのは、やはり「アポロ」でした。
空飛んで、人を見下して楽しいか・・・お前もシリウスと同じかよ、その程度なのかよ!」
お前に何ができる・・・飛ぶこともできない羽根無しごときに
「飛べなくたって・・・できるさ、夢を掴むことが!
「アポロ」の言葉に笑い出す「シリウス」。
君のような獣(けだもの)が夢を掴む。・・・とんだお笑いぐさだ。・・・さあ、シルヴィア・・・どうした、シルヴィア?
兄の言葉に唇を歪める「シルヴィア」。既に人を仲間とは思わず、天翅の立場から見下す兄は、「シルヴィア」の敬愛する「シリウス」とは違った存在になっていました。
「・・・わかったわ。今、わかった。私の、この翼の生えていない右手は、人と、大切な人と結ぶためにあるのよ!
予想もしない「シルヴィア」の言葉に再度確認する「シリウス」。しかし、彼女の決意は揺らぐものではありませんでした。
「いいのかい、飛べなくても?」
「・・・たとえ地を這おうとも」

「シルヴィア」が望んでいたのは人との共存。それを理解できない「シリウス」。もはや、彼に惹かれることはあっても、付き従うことは無いでしょう。がんばれ「シルヴィア」!

「この痛みをもたらした元凶を立つ!」
必殺の剣を突き出す「シリウス」の攻撃を上空へと飛びかわす「シルヴィア」。「アポロ」と「麗花」に協力を仰ぎ、兄との決戦に全力を注ぎます。
「だって、戦うためじゃないから。私たち兄妹がもう一度わかりあうために!・・・三位一体、悲しみの哀・天使剣!
「甘い!」と剣をはじき返す「シリウス」。しかし、「シルヴィア」は天翅の力宿る左手を伸ばし、思いの丈を剣へと込めます。天使の羽が生え「シルヴィア」の元へと戻ってくる剣。そして、その切っ先は今まさに「シルヴィア」を上段に切り裂こうとしていた「シリウス」の背中を貫くのでした
「・・・シルヴィア・・・いい技だ・・・」
「ケルビム兵」を捨て、天界へと戻っていく「シリウス」。ともかくも、この戦いには勝利できたのです。

そして、「DEAVA」では「ジュン」が「シルヴィア」とテレポートチェンジした操縦ユニットへと近づきます。
「無人システム・・・こ、これは」
開いた操縦ユニットの中にあるのは「堕天翅の羽根」
「あの堕天使の子供の羽根じゃないか・・・」
「人は皆、その時最良と思う道を選ぶ。だがそれは多くの場合、愚かな選択となる。・・・そこに、人の悲しみがある」

最後の司令「不動」の言葉が悲しく突き刺さります。「DEAVA」上層部も人類を救うための最良の手段として「グレン」の処置を実行したのでしょう
皆が皆、最良の手段を取ったとしても、その選択が正しいとは限らない。本当、悲しいことです。(T_T)。

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