創聖のアクエリオン_TV26
第26話「世界のはじまりの日」
いよいよ最終回!合体!戦い!合体!戦い!そして、合体!!
さようなら「シリウス」。光に包まれ、紅い羽根を吹き出し、崩れ落ちる「シリウス」。そこへかけられる「聖天翅 頭翅(トーマ)」の言葉は、とどめの一撃。
「ふっ、汚らわしい羽根無しの生まれ変わりを、信じるとでも思ったのかな?」
この言葉に激怒したのは「アポロ」。打ち付けられた光の槍を、気合いと叫びではじき飛ばし「麗花」と共に「シリウス」と「創聖合体」を行います。
「これは・・・創聖の光が・・・我が傷を癒すのか・・・」
「アクエリオン」から漏れる光の粒子が「シリウス」の傷口をゆっくりとふさぎ、癒していきます。
「アポロ、麗花・・・この私の身を案じてくれるのか・・・」
「シリウス」の言葉に「仲間だろ」と返す「アポロ」。復活した「アクエリオン」に対し、「トーマ」は自ら「ケルビム・ヴェルルゼバ」へと乗り込み、戦いを挑みます。
※良かった。「シリウス」生きてたよ~。(^_^)。あれで亡くなっては、あまりにも彼が可哀想だったので本当、良かった。
壮絶な空中戦を繰り広げる両機体。戦いのあまりの激しさに、「生命の樹」へと叩きつけられる「アクエリオン」。そして、その時「アポロ」が感じた懐かしい匂い。
「・・・この匂い・・・チビコ!」
「バロン」に託された「チビコ」の変わり果てた姿、「生命の樹」の花弁の一つにされたその姿に、怒りのパワーを増大させる「アポロ」。
「・・・チビコたちを返しやがれ!」
「シリウス」から剣の力を受け取った「アポロ」。3人の気持ちが一つとなり、雄叫びと共に「ケルビム・ヴェルルゼバ」へと斬りかかります。
剣と剣とのぶつかり合い、無限拳を利用したトリッキーな攻撃を繰り広げる「アクエリオン」と、「トーマ」が操る「ケルビム・ヴェルルゼバ」の戦いは互角。そして戦いの途中から「アクエリオン」の背中、太陽の翼からは「シリウス」を癒したのと同種の光の粒子があふれ出て行きます。
「おおぉ・・・美しい。これこそが、我が愛しき太陽の翼の光、我らを復活させる、希望の光・・・」
「トーマ」のつぶやき同様に、「老賢翅 夜翅(ヨハネス)」達、堕天翅族も太陽の翼の覚醒を確信するのでした。
「我らにはない響きの花粉が生命の樹を受胎させる・・・新たな天翅を、新たな世界を生み出すため・・・」
新たなる世界の礎(いしずえ)となるために、「生命の樹」の根へと原始変換して移動する堕天翅達。その力、エネルギーを吸い取った「生命の樹」はその根を伸ばし、さらなる成長を遂げて行きます。
※太陽の翼の光に照らされた「トーマ」や「シリウス」、「アポロ」に「麗花」の顔は戦いの最中だというのに美しく輝いていました。皆もまた、その力を感じ取っていたのでしょう。
「美しい・・・ついに聖なる実りを・・・馬鹿な!太陽の翼は真の光を取り戻したはず・・・真の光によって受粉が行われたのではなかったのか、枯れるな、生命の樹よ!」
先ほどまでの神々しい光に負けずに輝いていた「生命の樹」。しかし、見る見る間にその花弁は、黒く、しおれて行きます。そして、その異変に気を取られた「トーマ」を、「ケルビム・ヴェルルゼバ」を、ついに「アクエリオン」は捕らえることに成功しました。
「とどめだぁっ!」
怒りの表情凄まじく、渾身の力にて「ケルビム・ヴェルルゼバ」の顔面を押しつぶす「アポロ」と「アクエリオン」。
ついに砕かれるその顔面より、「トーマ」自身は光となりて逃げ延びますが、飛んできた「シルヴィア」と「アクエリオン」の刃によって、囚われの身となります。
「ふっ・・・殺したくば殺せ、どうせ世界は終わる・・・生命の樹の根は、この星の内なる力にまで達している。樹が枯れれば、その力は直接地上に吹き出し、この大地を命無き世界に変える」
「トーマ」の言葉通り、地球の中心部まで達した「生命の樹」の根は、徐々に枝の部分から壊死し、力を失っていきます。
「マントル対流に異常発生!」
「各地の断層、ひずみ率上昇!このままでは大規模な地殻変動が!」
次々に「DEAVA」へと伝えられる世界各地の異変。その言葉に事の真相を察知した司令「不動」と「リーナ」。
「倒してしまったのか・・・生命の樹を」「世界は・・・終わるのね・・・」
※え~、前回も突っ込みましたが、再度。「(倒すと問題だと)先に言っておけよ!」
「世界は終わるのさ・・・」
「トーマ」の言葉に怒りを憶えた「アポロ」は彼のとどめを刺そうとしますが、その手は「シリウス」に止められます。そしてその時、「アポロ」の頭に響く「アポロニアス」の声。
「しかと見よ!」
思わず振り返った「アポロ」は「アポロニアス」の匂いを嗅ぎ、かつて嗅いだ「トーマ」の匂いと同種であることに気がつきます。
「・・・そうか、アクエリオンは堕天翅が乗らないと・・・堕天翅の力も借りないと、完成しないんだ!・・・だって、このおっさん、羽根をちぎっても堕天翅には変わりなかったんだろ」
その言葉を驚きながらも理解する「トーマ」。
「何ということ・・・太陽の翼の真の覚醒には、我ら天翅の翼が必要だったのか・・・」
その身を羽根へと変えながら「トーマ」は、強制的に「麗花」とテレポートチェンジを行います。そしてベクターマシンへと乗り込んだ「トーマ」は、あえて「シリウス」を誘うように逃げ、合体の機会を伺います。
「この命、たとえ生命の樹に飲み込まれようとも、見たいのだよ、真の覚醒を!」
さらに追いかける「アポロ」のベクターマシンを、その身一つで追いかける「シルヴィア」。
※覚醒した「シルヴィア」は何でもアリですね。堕天翅と戦い勝利し、(堕天翅の世界とはいえ)空中を舞うのですから。凄いなぁ。
「アポロ!私も一緒に・・・お願い、私を置いていかないで!」
「シルヴィア」の言葉に心惑わす「アポロ」でしたが、彼は結局「シルヴィア」の搭乗を拒否します。
「・・・駄目だ!お前はチビコ達を守ってくれ。俺はバロンと約束したんだ。あいつらを必ず助けるって」
飛び去る「アポロ」のベクターマシンをなおも追いかけようとする「シルヴィア」でしたが、そこへその身が傷つきながらも「音楽翅 音翅(オトハ)」が攻撃を仕掛けてきます。
「一万二千年の恨み、思い知れ!」
※なるほど、「アポロニアス」と「セリアン」が愛し合っていた頃から、「オトハ」はずっと片思いだったのでしょうねぇ・・・。
それぞれの思い交錯し、皆がヘッドに変形して合体ができない「トーマ」「アポロ」「シリウス」のベクターマシン3機。
「オトハ」による攻撃をただ避け、逃げるだけの「シルヴィア」。そうしている間にも、地殻変動は進み、地球上には地割れ、洪水などの影響が出始めていました。
「オラオラオラオラーッ!」
「シルヴィア」を助けたのは(忘れられていた)「ピエール」のベクターマシンでした。救出後、その身に生えた堕天翅の翼を隠すように立つ「シルヴィア」にいつもの笑顔を見せる「ピエール」。
「シルヴィア、その羽根、よく似合うぜ」
※かっくいー。・・・途中、本当に存在を忘れていました。
その隙に、単機では分が悪いと踏んだ「オトハ」が「ケルビム兵」との合体を行っていました。
「いけない!・・・あれは、無人ベクター・・・」
それに気がついた「麗花」が乗り捨てられた「強攻型アクエリオン」のベクターマシンに搭乗し、ふたりを援護しますが、今度はこちらの分が悪いまま。
「見ちゃいられないわね・・・流石に、ここまでテレポートするのは、きついわ・・・さっさと、片づけちゃいましょう」
そこへ駆けつけてくれたのは黒色のスーツに身を包んだ「リーナ」のベクターマシンでした。そう、これで、ベクターマシン3機が揃ったのです。
「念心、合体、Go! アクエリオン!」
「麗花」「ピエール」「リーナ」の3機による「アクエリオンアルファ」VS「オトハ」の戦い。
そして、その間に「生命の樹」へとりつき、「アポロ」の元へ飛ぼうとする「シルヴィア」。
※流石最終回!本当、よく動きますよ~。メカバトルファンには、たまりません!(^_^)!
「生命の樹」内部へと魂を飛ばす「シルヴィア」。彼女の目に映ったのは、互いにヘッドを譲らない3機のベクターマシンの戦いでした。
※流石最終回!驚くほどのサービスシーン。「シルヴィア」ファンには、たまりません!(エ_ロ)!・・・髪を下ろしても可愛いです~。
「しかと見よ!」※なにげに「アポロニアス」と同じセリフだ・・・。
突然の声に驚いた「シルヴィア」が見た物は、魂を飛ばしてきた司令「不動」の姿。※こちらは衣服を着ています。流石にレベルが高い。まあ、ヌードでは困りますが・・・。
「一万二千年前、セリアンとアポロニアスの出会いがもたらした痛みを、憎しみを・・・そして、闇の深さを!」
お互いを殴り合い、首を絞めあう「トーマ」「アポロ」「シリウス」の姿。そして、その光景を見て心傷める「シルヴィア」。
「・・・ごめんなさい。私、あのとき、アポロニアスと出会った日、心の底で思ってしまったから・・・たとえこの身が引き裂かれようとも、世界が滅びようとも、あなたと・・・出会えて良かったと!」
彼女の言葉を聞いて微笑みを浮かべる司令「不動」は、自らの手のひらを勢いよく胸の前でひとつに合わせます。
「両の手を叩き合わせたその間に、何がある?・・・右手と左手、天翅と人、男と女、陰と陽、その狭間に何がある?」
その言葉を残し、司令「不動」は姿を消すのでした。
※手と手のしわとしわを合わせて「しあわせ」・・・ごめんなさい。それにしても魂となった「シルヴィア」の髪が浮き上がるほどの威力。今日も飛ばすなぁ司令「不動」は。
堕天翅「オトハ」の羽根を使った結界に入れず、苦戦する「アクエリオンアルファ」ですが、「リーナ」がその中へのテレポートを提案します。
「麗花、ピエール、私の力で奴の結界の中へ飛ぶわ、あとはよろしくぅ」
彼女の力により「オトハ」の背中へと回り込んだ「アクエリオンアルファ」。ついに「麗花」の新必殺技が「オトハ」を打ち砕きます。
「今こそ、不幸を・・・断ち切れ!・・・不幸断絶拳!」
※リーナのスーツ姿、そして合体。眼福でした~。(^_^)
「右手と左手の狭間にあるもの・・・闇・・・両手の間には何もない・・・何もないのに・・・暖かい」
宇宙誕生の瞬間、ビッグバンの光景を、闇から産まれる光を感じ取った「シルヴィア」は、その思いを、眼下で戦うベクターマシンの搭乗者へと届けます。
まずは、親愛なる兄「シリウス」。人間としての右手を「シリウス」の左手に重ねます。
「お兄様・・・そして、大切なもう一人の私・・・」
続いては、憎むべき敵「トーマ」。羽根の生えた左手を「トーマ」の右手に重ねます。
「私はあなたを決して許せない・・・許せないけれど・・・」
最後は、愛し、愛されるようになってきた「アポロ」。両手で「アポロ」を抱きしめる「シルヴィア」。
「アポロ、憶えている?・・・世界の始まりの日、百億を越える星を生み出す、百億を超える銀河が、何もない、聖なる闇から産まれた・・・奇跡の時を」
いつの間にか、「アポロ」もまた魂となり「シルヴィア」とともに地球の遙か上空へとその身を置いていました。
「そして今、この地球の上で、あなたと私・・・こうして出会えた奇跡を・・・」
「シルヴィア・・・」
お互いの手を伸ばしあう「アポロ」と「シルヴィア」。そしてその手が近づき、合わさったとき、間には暖かな光があふれて行きました。
「そして、新たな道へ進む・・・」
ふたりの声が一つになったとき、「シルヴィア」を中心として3機のベクターマシンが等距離へと結ばれていました。
※「シルヴィア」は「アクエリオン」ワールドの女神のような存在ですね。「セリアン」の母性的な部分が全て彼女に受け継がれた気がします。
「俺は自分だけで突き進むことばかり・・・考えていた」by「アポロ」
「私の受けた痛み、憎しみ・・・それは、一万二千年前、私がトーマに与えた痛みだったのか」by「シリウス」
「私は羽根無しを知らなかった。羽根無しの悲しみも・・・喜びも・・・」by「トーマ」
そして、ついに3人の思いはひとつになったのです。
「知らなかった・・・滅びかけた天翅の苦しみも、母なる地球の悲しみも」
彼らの言葉を聞き、思いを知った「シルヴィア」による合体への言葉。もはや、何も拒むものは存在しません。
「唱えよ!創聖合体」
「創聖合体!Go! アクエリオン!!」
※人間、堕天翅、そしてふたつの血を受け継ぐ者。初めての、合体です。
生命への賛歌を歌い上げた「ソーラーアクエリオン」。その力、その思いは、真の太陽の翼を復活させます。
そして、魂を羽ばたかせた「アポロ」が「シルヴィア」の元へ現れます。
「ありがとう、シルヴィア。お前の懐かしい匂い・・・絶対に忘れないから」
その場で抱き合ったふたり。そして「シルヴィア」の声を待たずして、「アポロ」の方から重ねられた唇。
時間にして数秒でしたが、それはふたりにとって永遠の時。
「運が良かったら、一万二千年後に、また会おうぜ」
※ああ、いいシーン。思わずふたりに見入っちゃいました。(^_^)。でも「アポロ」の最後の言葉は・・・。
「行くぜ、友よ!・・・人と展翅と・・・この地球の、新たなる創聖のために・・・無限合體拳!」
裂ける大地をつなぎ止めるその拳、地球へと根をはるその機体。搭乗した「アポロ」がその両手を叩き合わせた時、「ソーラーアクエリオン」は地球とひとつになったのです。
消えて行く収穫獣、大地へその生命力は還元され、人々は次々に目を覚まして行きます。そして、チビコもまた・・・。
「シルヴィア・・・?・・・さっき、アポロが・・・夢の中で教えてくれた・・・ねぇ、シルヴィア、アポロは・・・アポロはどこ・・・」
チビコを前に「シルヴィア」は笑顔で答えます。
「アポロは・・・必ず帰ってくるわ・・・いつかきっと、この地球の上に」
-終了-
最後は、「シルヴィア」の言葉で終えたかったので、あえて怪しい司令「不動」の行動は終了後に。(^^;)。
「生命の樹」へ裸足で登って、頂上で3本の矢とひとつになって、太陽の翼が映し出されて、今回のサブタイトル「世界のはじまりの日」です。なんでしょう?だいたい「一次」と書いてあったような・・・続編?だったら嬉しいなぁ。
全体の感想としては、予想以上に楽しかったです。主題歌も良かったですし、よく動くメカバトル、意表をつく必殺技も良かった。キャラクター的にも「シルヴィア」「アポロ」「不動」「リーナ」「ピエール」「麗花」・・・それから「ジェローム」も良かったなぁ。(^^;)。
題材的には同じ監督の「地球少女アルジュナ」を思い起こしたりもしますが、説教的なあの作品よりも、エンターテインメントなこの作品の方が大、大、大好きです。・・・DVD、どうしようかなぁ・・・。
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