« 2005年8月 | トップページ | 2005年10月 »

エレメンタルジェレイド_TV26

第二十六唱「天空と未来の謳(そらとあしたのうた)」

さ、さ、最終回~。果たしてこのサブタイトルは、「クー」と「レン」が歌い上げる「奇跡の謳」に成りうるのか!

前回、「オーファス」達が合体攻撃を仕掛けた相手は「クー」ではなく、「レン」でした。
その攻撃を受けた「レン」は光り輝き、浮かび上がるシルエットは・・・
「・・・レン」
そう、「カオスクァイア」3人の幹部達、「オーファス」「ジルテイル」「アジェンダ」とリアクトした「レン」の姿がそこにはありました。
「なんてことだ、レンちゃんがリアクトされるなんて・・・」
「でも、あの表情、いつものあの娘じゃないわ・・・」
輝きを失った瞳を持った「レン」から聞こえてくるのは「オーファス」の声。
「・・・あなた方はレン様に決して手出しできない・・・今度こそ終わりです」
うーむ、対ガーディアンの最強兵器は人の「情」に訴えかける兵器だった・・・ちょっと情けない気が。(^_^;)。

七煌宝樹としての性能を遺憾なく発揮する「レン」の攻撃。遠慮もなければ、余裕も見せない、持てる能力をフルに活用したその攻撃を受けることは「死」を意味します。
しかし、直接「レン」を攻撃することもできない「クー」や「シスカ」、「ローウェン」と「キーア」
「・・・わかってますよね、ここはレンさんの武器を封じるしかありません。レンさんを傷つけることなく、武器だけを破壊してリアクトを解除させるのです」
「シスカ」の言葉は確かに正解、ここでの唯一の対応を示してはいます。・・・しかし、「言うは易く行うは難し」
嵐のような攻撃を避けつつ、武器となっている「オーファス」以下を破壊することが本当に可能なのか・・・。
「・・・レンは言ったんだ・・・俺と一緒にって、だから、終わらせてたまるか!」
「クー」の熱い思いは、未だ「レン」には届かず。
ここは「オーファス」達の武具に捕らえられ、あわやという場面さえ迎えます。
主人公補正がかかっていなければ、死んでいますよ。うんうん。(>_<)。

見事な体術を持つ「シスカ」ですら、かわすのが精一杯。「レン」の武器へ攻撃を計るタイミングを掴むことができません。逆に持てる武器を破壊されてゆくばかり。
「・・・私たちエディルレイドは、あなた方ガーディアンが創ってきた、愚かな歴史を断ち切ります。・・・二度と戦いを起こさない世界を創るために」
そうは言いながらも、「ガーディアン」との共存を否定する「カオスクァイア」。そのことを「ローウェン」が指摘すると、「アジェンダ」は「道具として生きる権利」ぐらいは保証してあげると告げます。
※かつて、いや、現在進行形で一部の「ガーディアン」が「エディルレイド」を扱うように。あるいは一部の「エディルレイド」が「スティンレイド」を扱うように・・・ですかね。(T_T)。

「・・・古い書物によれば、遙か太古の昔、このエディルガーデンはまだ大地にあって、エディルレイドとガーディアンが共存していたそうです。そこでは誰もが謳を口ずさみ、その言霊の力で様々な物事が良い方向に導かれていました。・・・ところが、いつしかガーディアン達は謳を忘れて互いに争いあい、その道具としてエディルレイドを使い始めた。故に世界をとりまく波動は乱れ、エディルガーデンは大地を離れて空に浮かび上がった。ガーディアンに七煌宝樹を奪われた我々は、仲間の中でも最も力のあるを女王と仰ぎ、その力を消費して今まで耐えてきたのです。・・・ですが、それも今日までです」
※ふむ、つまり「イヴ」様までは「七煌宝樹」ではなく、単に強い「エディルレイド」だったと。

残された最後の手段は「レン」の封印・・・。そう確信した、確信せざるを得ない状況に陥った「シスカ」は、「ローウェン」と「キーア」に助力を依頼します(ちなみに「クー」はダウン中。(^_^;)。)。
「ローウェン」と「キーア」が初めて見せる大技は、「七煌宝樹」たる「レン」を捕縛する力を持つ技でした。
「・・・ごめんなさい。レンさん・・・」
しかし、後一歩というところで封印は「オーファス」に破壊され
、地上へ叩きつけられる「シスカ」。そこへ「ジルテイル」が「それこそが異種族の共存などあり得ない証拠だ」と突きつけます。
痛い所をついてきます。「そんな奴らが信用できるか」ということですねぇ・・・。

追いつめられた「シスカ」達に「レン」がとどめを刺そうと構えます。しかし、その手は、少しずつですが、「オーファス」達の支配に対抗し、攻撃をあらがって降りてゆきました。
「・・・レンさん・・・レンさんも必死に戦っているんですね・・・」

未だ全て支配下ではない「レン」の意識、それを完全にするために「オーファス」達は「レン」に「ガーディアン」との共存のむなしさを訴えます。
そして、それに反論する「キーア」や「ローウェン」。

「・・・ガーディアンと・・・人間と出会って、リアクトして幸せを感じる、そんなエディルレイドだっているのよ・・・」
ガーディアンにも、エディルレイドにも同じ心があるんです。絶対に分かり合えるはずです!」
しかし、それらの反論も、「アークエイル」という矛盾した組織の存在によって、確たる説得力を持ち得ない。それは「シスカ」達も、この旅の中で否応なく見せられた「現実」。

相容れない主張を繰り返す「カオスクァイア」と「ガーディアン」。それを聞いていた「クー」の頭はついにパンクし・・・もとい、「クー」は自分なりの結論を導き出していました。
「止めろっ!・・・もう止めろよ・・・そんな理屈がなんなんだよ・・・俺は、レンが好きだ。レンがエディルレイドだからじゃない、レンがレンだから好きなんだ。だからずっといたいんだ。・・・それだけじゃダメなのかよ!」
「クー」が一滴、二滴と涙をこぼしながら訴えた言葉、それを抑圧された意識の中で聞く「レン」もまた、多量の涙を流していました。
※「レン」も「難しい話はわからない!」と叫びたかったのでしょう・・・それは冗談ですが、この命題は、そう簡単に結論を出すことはできません。そして、確かに「クー」の言葉も正解のひとつですから、ここはそれで良いと私も思います。「レン」だって、「シスカ」達の理屈を守ったわけではなく、一緒に旅して好きになってきた「シスカ」達、本人を守りたかったのですから。

「謳を忘れたガーディアンに生きる価値などないのです!」
「クー」の言葉に心動かされなかった「オーファス」は、立ちふさがる「クー」へとその狙いを定めます。決してその場を離れ、逃げようとしない「クー」でしたが、突如、自らの「のど」を押さえて苦しがります。そして、いくつか漏れてくる言葉・・・。
「・・・恐れないで、それは、あなたの中にあるものなの。それを素直に伝えて・・・大丈夫、あなたにならできるわ・・・あの娘への、思いがあるから・・・」
苦しむ「クー」の背中をさすったのは (笑 、彼に命をくれた、かつての女王「イヴ」でした。
あふれる涙を拭き、ゆっくりと心に浮かぶ謳を歌い始める「クー」。
「・・・天地の・・・開けし時に産まれしは・・・人にはあらず、土にもあらず・・・国を幸わう言霊の、思い乗る法(のり)、力乗る法(のり)、法(のり)となるべき、法(のり)ならん・・・」※漢字は当て字です。(^_^;)。
その言葉は、その謳は、ゆっくりと「レン」の心にも広がってゆきます。そして、やがてふたりで歌い始める、その謳は・・・。
※さっきまでは、まともなことを話していたのに、急に短絡的になる「オーファス」。ここはちょっと脚本?演出?に問題があるかも

リアクトが解除される「オーファス」「ジルテイル」「アジェンダ」・・・そして「キーア」も、また。
「・・・山清く、川澄み渡り、人の円、鳥だね豊む、産まし国・・・天地の、寄り合い極み、万(よろず)詠み、栄えゆかんと、祈り祀らん・・・忘れねや、別れゆくとも、いましと我の、同じ言の葉・・・」※だから、当て字です。(^_^;)。
その謳はついにエディルガーデンだけではなく、その周囲にも光を広げてゆきます。「キーア」達と同様に、解除されてゆく「エディルレイド」のリアクト。それの意味するものは、契約の消失、そして、人工核石の消失。スティンレイドは人となり、エディルレイドは契約による呪縛から解放され、全ての者は等しくなったのです。
「・・・失われた、古代の歌・・・まさか、まさかこんな時がくるとは・・・私は・・・間違っていた・・・?」
教典を落とし、自然とあふれる涙に、かつての感情を思い起こす「オーファス」。
「お願い、ガーディアンを、人間を嫌いにならないで・・・私は変われた。みんなも変われるかもしれないから・・・」
「クー」の傍らに寄り添う「レン」の言葉に、自らの負けを認める「カオスクァイア」。
「負け・・・なのにおかしいな・・・敗北感が無いんだ・・・」

「カオスクァイア」。恐らく彼らの設立も、人に利用されるだけの道具に成り下がった「エディルレイド」達の解放が目的だったはず。決して「ガーディアン」との戦闘が目的ではなかったのです。

今まではずっと受け身だった「レン」。だけれど、今は彼女から「クー」へと告白する時。
「・・・私からも言わせて・・・私もずっと一緒にいたい・・・だって、クーがクーだから・・・」

2回目の口づけをかわす「クー」と「レン」。それを見つめる「シスカ」の脳裏に、過去の記憶が思い起こされてゆきました。
「・・・そっか・・・ふたりでいること・・・そのものが大切だったのに、私はそれを断ち切ってしまったんだ・・・だから彼女は・・・」
大きな揺れと共に、太古の昔と同じく、ゆっくりと大地へと近づいてゆく「エディルガーデン」。やがて「煌珠楽園(エディルガーデン)」は大地とひとつになりました。
※ここまででAパート。いつもよりも5分以上は長いAパートで、ひとまず「エレメンタルジェレイド」の物語は終わったのかもしれません。

時は移り、場所は変わり・・・気持ちよく鼻歌を歌う「シスカ」は、紅茶を友に手紙をしたためていました。
「皆さん、お元気ですか・・・」※落ち込んだりもしたけれど、私は元気です (爆 。
つづられる「シスカ」の言葉。それは、理想を構築するための現実の行動。今こそ、ガーディアンとエディルレイドはひとつとなり、復興への道を歩み出しました。ちらりと机上に置かれた「フィロ」の写真を見つつ、さらにペンは進みます。
「・・・アークエイル本部では、もう決して戦うことがないように話し合いが行われています」
握手を交わす「オーファス」と「クルス補佐官」。ここは、平和への調印式。
「・・・平和な日々が確実にやってくる。私はそう、確信しています・・・そうだ、皆さんの近況もお伝えしますね」

映し出されたのは、ブティックでショッピングを行う「リィリア」の姿。
「・・・ラサティさんは、もう戦わなくていいって、凄くほっとしていました。でもリィリアさんが最近、女装を勧めて困るって・・・あれ?」
試着室のカーテンを一気に開ける「リィリア」。そこにいたのは、黄色のドレスに身を包んだ、髪を下ろした「ラサティ」の姿。
恥ずかしがる「ラサティ」萌え。(^_^)。

映し出されたのは、砂塵吹き荒れる荒野。いつもと変わらず「チルル」とリアクトしている「ヴォルクス」の姿。
「・・・ヴォルクスさんは、アークエイルの仕事をやってくれているようです」

相手は悪漢か、はたまた「エディルレイド」を食いものにする誇りを持たない「ガーディアン」か・・・。
再契約できるんですね。まあ、「チルル」は「ヴォルクス」の側にいるのが幸せなのでしょう。

封をされた手紙。既に「シスカ」の姿はそこにはありません。
「・・・そして」

映し出されたのは、飛空挺。それを望遠鏡で覗いているのは「クー」。行っているのは・・・空賊!?
「目標発見!・・・進路北東1、下方45度!・・・未だにエディルレイドを捕まえて利用しようとする奴らめ、このクーが叩きのめしてやる!
活動的な格好へ変わった「レン」を抱え、空賊時代の仲間、「レッドリンクス」と天空に飛び出す「クー」。そこへ合流してきたのは・・・「シスカ」「ローウェン」「キーア」の3人。
「・・・はぁーい、お久しぶりです~」by「シスカ」
「また旅をしたくなったんです」by「ローウェン」
「そうそう、あんた達と一緒にね」by「シスカ」

そして、ナレーションが重なり、後日談も幕を閉じようとします。
「・・・少年と少女の冒険の物語は、ひとつの終わりを迎えた。だが同時にまた新たなふたりの物語が始まる。その行く手に何が待っているのか・・・迷うときもあるだろう、涙の日も来るだろう・・・それでも、ふたりが見つめる未来は明るいと信じよう。そこにあるのは、我々の未来でもあるのだから
雲の上へとあがる「クー」と「レン」。そこに広がるのは美しい夜の天空。
「・・・あの星の向こうまで、ずっと一緒に行こうな」
「うん!・・・息、できるかな」

-終了-

途中、色々と疑問があったり、不満もあったりしました。それらをつらつらと記述しようかなと、Aパートの途中までは思っていたのですが・・・。
気持ちの良いBパートを見ているうちに、そんな気持ちは吹き飛びました。止めましょう。ふたりの未来の門出なのですから。
最後まで追いかけてきて良かったです。良い最終回でした。ありがとう「エレメンタルジェレイド」。(^_^)/

| | コメント (0) | トラックバック (4)

ガン×ソード_TV13

ep.XIII「夢の途中」

今日の「ガン×ソード」。ひと言で言ってしまうと「夜明けのヴァン」誕生です。

いよいよオープニングにも「カギ爪の男」が登場し、後半戦へと入ってきた「ガン×ソード」。
前回は「ヴァン」チームがバラバラとなり、「カギ爪の男」が初めてその顔を見せ、「オリジナルセブン」という敵の存在が明らかになるという怒濤の展開でした。
そして、その「カギ爪の男」へ「レイ」が小銃を発砲したところから今回の物語は始まります。

続けざまに打ち込まれる数十発にも及ぶ「レイ」の弾丸でしたが、「カギ爪の男」に致命傷を与えることはできませんでした。いや、かすり傷すら負わすことはできませんでした。
「やはり・・・か・・・」

ぼそりとつぶやいた「カギ爪の男」を、今度は近距離から倒そうと天井から降りてくる「レイ」。しかし、その攻撃は「オリジナルセブン」の一人、「ファサリナ」によって防がれてしまいます。
「同士・・・お怪我はありませんか?」
七節棍のような武器で「レイ」を退けた「ファサリナ」の問いに、何事もなかったの用に答える「カギ爪の男」。
「心配いりません。私にはまだやるべきことがある。それが私を殺させない」
しばし膠着(こうちゃく)状態に陥った「レイ」と「ファサリナ」。その後ろから「カギ爪の男」は落ち着いた表情で質問をします。
「銃使いの人、あなたに夢はありますか?」
この問いに対し「お前を八つ裂きにすることだ!」と怒声をあげるのは「レイ」。
※この落ち着き。今までも命を狙われた経験があり、かつ、同様に傷一つ負ったことがないのでしょうねぇ。

今の「レイ」には弟である「ジョシュア」の説得も耳に入りません。
「こいつを殺せるのなら、人殺しの人でなしで十分だ
そう答える「レイ」を「素晴らしい」と賞賛する「カギ爪の男」。彼は「夢に殉ずる者の姿はこういうものです」と「ウェンディ」に説明さえします。
そして「レイ」には、「あなたの夢でしたら、私を殺してもらっても構いません」とも。
「しかし、今は駄目です。私には、やるべき事がある。それに比べれば、あなたの夢はあまりにも小さい。矮小といってもいい。・・・それと、あなたがなぜ私を殺したがっているのか、教えて貰えませんか
この回答は「レイ」をますます怒らせる結果となりました。「カギ爪の男」は、自分の愛する妻「しの」を殺したことをつゆほども思っていないと。
「・・・あなたは、愛する者を失った。しかし、私がその人を殺したことが、それほど重大なことですか?・・・彼女は、あなたの胸の中で生きているのでしょう、ならそれで、十分ではないですか
さらに「レイ」の神経を逆なでする言葉を続ける「カギ爪の男」。
「・・・しかし、あなたがどうしてもその喪失感を埋められないというなら、私がそれに変わる喜びを用意しましょう。・・・オリジナルセブンに入りませんか、そして、私を助けてください。それが私とあなた、双方の幸せですよ」
この言葉には今まで「レイ」とにらみ合うだけであった「ファサリナ」も一瞬どきり。一方の「レイ」は怒るのを止め、その場に膝を落とします。
「・・・もういい・・・今すぐ・・・死ねぇ!」
突貫する「レイ」に対し、七節棍にて銃を弾く「ファサリナ」。しかし、これはおとりでした。そのまま七節棍を掴むと「レイ」は一気に「ファサリナ」ごと引き寄せます。そして、彼女の体勢が戻らないうちに、一気に隠し銃を発砲する「レイ」。

「同志!」
「ファサリナ」の叫び声が響く中、恨み込められた銃弾は、「カギ爪の男」へ向かいその距離を縮めて行きます!
※ここまできても余裕の「カギ爪の男」。達観しているというのでしょうか。その理屈にしても、ちょっと常人にはついて行けないですねぇ・・・。(^^;)。

一方、「ヴァン」と「ガドヴェド」の「鎧」バトルもついに始まりました。
「オリジナルセブン」が保有する「最強の鎧乗り」同士の戦い。「ヴァン」も今までの相手とは勝手が違い、最初から気合い十分で戦いに挑みます。
剣と斧、お互いの武器を弾きあった両者は素手での殴り合い、格闘戦へと入っていきます。
「教えてもらおうか、ヴァン!私の決断を!・・・あの日、あの時、助けたお前が同志の命を狙う。だがその惨劇を起こした人は同志その人。・・・何が正義だ、何が罪だ。その答えを今、お前に問う!
格闘術では「ガドヴェド」に分があるのか、押され気味の「ヴァン」。「ガドヴェド」は構わずに自分の「問い」を続けて行きます。
「私が過ちなら倒してみろ、それが私の贖罪だ。・・・私が正義なら、ここで倒れろ、それが私の断罪だ!」
殴り続けながらも「問い」を繰り返す「ガドヴェド」。
「ヴァン」の「何を言っている」という言葉など、聞く耳持ちません。
「あんたの迷いなんか、知るかぁっ!」
※冷静に聞くと「ヴァン」に分がありますよ。かなり「ガドヴェド」、わがままです。(^^;)。

駅の周囲に多大な迷惑、甚大な被害を与えながら続けられる「ヴァン」と「ガドヴェド」の戦い。
しかし、これほどの戦いをすることが初めてなのか「ヴァン」の攻撃は精彩を欠いてゆきます。
「がっかりしたぞ、ヴァン。貴様は何一つDANNを知らない。まったくDANNを使いこなせていない。ただ動かしているだけだ、乗っているだけだ。それで復讐だの、敵(かたき)だの。こんな奴に、私は、何を期待していたというのだ!」
※ず、ずいぶん勝手な言いぐさだ。・・・でも、強いなぁ、このおっさん。

力ずくで叩きのめした「ガドヴェド」。そして、叩きのめされた「ヴァン」。
「まあいい、今こそ言おう、同志を、かつてのオリジナルセブンに引き合わせたのは、婚礼の前に導いたのは、この私だ。・・・同志の思想が、その夢が、腐敗した彼らを変えると思った。確かに同志は全てを変えた。彼らは土塊(つちくれ)に帰り、私は新たな夢を得た。そう、全ての原因は、いわばこの私なのだ
ガーン、衝撃の告白。・・・やっぱり「エレナ」はオリジナルセブンだったのですねぇ。道理で「鎧」や「改造」に詳しいわけだ。

ほとんどの客が逃げた中、レストランにてふたりの戦いを見つめる「オリジナルセブン」の残りのメンバ「ウー」「メリッサ」「カロッサ」の3人。
「相変わらず、無粋な戦いだ。やはり改造しなければ使い物にならない古いタイプ。・・・あの敵に至っては、無粋を通り越して無様ですらある」
テーブルへ置いたボトルのような物を持っていた鞄へ入れながら話す「ウー」に、「カロッサ」もっと辛辣なセリフを言います。
「動けてない全然、何であんな奴、入れるんだ、セブンに」
「さあな、同志の許可は得ているとはいえ、あれではただの感傷でしかない」
ふたりの会話を聞きながら、ひたすら食事に没頭していた「メリッサ」も最後にひと言だけ口を開きます。「可哀想・・・」と。
古いタイプが「鎧」のことならば「DIABLO」も「DANN」も改造しないとダメだということ。乗り手であれば「ガドヴェド」が古いタイプということでしょうか。あと、あの「ボトル」は何?

ようやく訪れた千載一遇のチャンス。「カギ爪の男」へと放たれた弾丸、流された血、それは敵ではなく身内のものでした。
「なぜだ・・・なぜ・・・お前が・・・なぜ・・・ジョシュア!」
この男「レイ」にしては珍しく銃口を振るわせ、感情を表に出しています。その理由は、弟である「ジョシュア」を打ち抜いたため。そう、兄を人殺しにしたくない「ジョシュア」はとっさに銃口の前へと立っていたのです。
崩れ去る「ジョシュア」に駆け寄る「ウェンディ」。
そして、その間に「ファサリナ」に銃を弾かれる「レイ」。そこへ「カギ爪の男」がゆっくりと近づいてきます。
「何度やっても同じです。あなたの夢は私を殺せない・・・だから、一緒に夢を見ませんか。みんな仲良く、幸せに暮らす夢を・・・」
「レイ」の手を取るために右手を伸ばす「カギ爪の男」。その「カギ爪」に「レイ」は何を見るのか。
※こうして手を握り、同じ夢を見ようとしたのが、現在の「オリジナルセブン」なのでしょうが・・・かなりの変人揃いだろうなぁ。

「なぜ、なぜ私は、こんな流れ者にDANNを与えてしまったのか、オリジナルでもなんでもない、こんな野良犬に!」
ついに「鎧」自体にダメージを受けてしまう「ヴァン」。かつてないピンチを迎えた男に「ガドヴェド」は最後のチャンスだと、もう一度「仲間になる気はないか」と尋ねます。
「復讐だけが人生ではないぞ。新たな夢に生きるのも、また男の器(うつわ)というものだ。お前を一から鍛えあげてやる。平和をもたらす使者となれ。同志に会えば、誰であろうとその夢を分かり合える」
※こんな表情の「ヴァン」を見るのは初めてです。「鎧」にダメージを負ったから、「ヴァン」自身にもダメージになったのでしょうか。

「夢・・・か」
諦めたかのように、「カギ爪の男」との夢の共有を選んだかのように、両手でしっかりと「カギ爪の男」の右手を掴み、立ち上がる「レイ」。

笑みを浮かべる「カギ爪の男」に対し、「レイ」もまた笑みを浮かべます。しかし、その笑みは獲物を捕らえたハンターの冷笑でした。
「捕まえた!」
踵から地面へと放たれる何発かの銃声。それは、彼の「鎧」である「ヴォルケイン」を呼ぶ合図だったのです。
揺れる地の底、異変に気がついた「ファサリナ」が「レイ」を止めようとしますが、その武具を落としたのは「カルメン99」のヨーヨーでした。
「ハァイ・・・」
※彼女のレーダーは2次元レーダーだったのでしょうね。高さの座標がわからないから、一階ずつ確かめていったのだとすれば、ご苦労なことです。

「ヴォルケイン」の巨大な質量は「遺跡」調整中の研究員達にも捕捉されていました。その到着地点が「ファサリナ」の位置、ひいては「カギ爪の男」の位置であることに慌てる研究員達。そして、その情報は「鎧」、「Saudade」に乗り込んだ「ミハエル」にも伝わります。
「思い出させてやる、お前に・・・そう、これこそが、『しの』が造った『ヴォルケイン』だ!
階下の建造物をなぎ倒し、吹き上がる噴煙、登場した巨大な姿、「レイ」が登場する「ヴォルケイン」の到着です。
※「Saudade of Sunday」は面倒なので今回から「Saudade」だけにしました。もう「鎧」と確定したので、いいですよね。(私は誰に断りを入れているんでしょう。

一方、「ヴァン」と「ガドヴェド」の戦いも終盤を迎えていました。
「なぁ、ガドヴェド・・・俺はあんたに感謝している。本当だ。だけどやっぱり、今のあんたと同じ夢は見られないよ。エレナはそんなことのために、俺を助けたわけではないから・・・」
勢いだけではなく、しっかりと自分を見つめ直した上での回答。その言葉に「ガドヴェド」も、もはや「問う」必要性を感じませんでした。
「わかった。もはや問うまい」
そして、ゆっくりと立ち上がる「ヴァン」。その目には先ほどまでの狂気は宿っていません。
「すまないな・・・さあ、行こうかDANN。さっさと済まそう」
両者、最後の勝負。月も出ていますし、まさに時代劇のようです。

「ヴォルケイン」を呼び寄せた「レイ」は、「ファサリナ」を「カルメン99」が止めている間に最後の勝負を仕掛けようとします。
「逃げるんだジョシュア!・・・俺は今からこいつと共に死ぬ」
「ヴォルケイン」を遠隔でコントロールするスイッチを入れた「レイ」。命じる内容はもちろん、目的地、「レイ」が握った男への機銃掃射です。
「これは・・・思い出しました。これは地下資源利用の・・・」
ようやく「ヴォルケイン」から「しの」の姿を思い出した「カギ爪の男」。これこそが「しの」の形見だと言い放つ「レイ」に、「カギ爪の男」は「それは違う」と否定します。
「・・・この技術、設計思想、私の夢を支えるひとつになっている。ああそうだ、しのさんは私の中で生きている・・・ということは、あなたの夢はおかしい。生きている人の敵(かたき)なんて取れませんよ」
その言葉に「しのを汚すな!」と叫ぶ「レイ」。同時にスイッチを入れますが、そこへ飛び出してきたのは「Saudade」。なんと、機銃をその手のひらで全て受け止めます。卓越した操縦技術を見せた「ミハエル」はそのまま「カギ爪の男」と「ファサリナ」を回収。「ヴォルケイン」に乗車した「レイ」を吹き飛ばします。
「ミハエル兄さん・・・」
その姿を見つけた「ウェンディ」には一瞥も投げずに、飛び去りながら「ガドヴェド」へと連絡を入れる「ミハエル」。

※「ミハエル」には「ウェンディ」が見えなかったのかな。だとしたら、どうして「ウェンディ」には「ミハエル」がわかったのだろう・・・。

「本部へ戻ります」という連絡を「ガドヴェド」へ入れた「ミハエル」は、ちょうど「DANN」と「DIABLO」の上空を通ります。
そして、その一瞬、右手に乗せた「カギ爪の男」が「ヴァン」の視界を通りました。
目を見開き、その姿をしかと捕らえる「ヴァン」。忘れるはずもないその男の姿を見たとき、彼の鼓動は高鳴り、自然と笑い声を発していました。
「見つけた・・・ハァッハァッハァッ・・・見つけたぞ!」

「Saudade」の姿に「人は明日に生きるべきもの」との答えを導いた「ガドヴェド」。
「過去に生きるお前は、次の一撃で断罪し、終わりにする」
その言葉を即座に否定するのは「ヴァン」。
「いいや、違うね。・・・これが始まりだ。やっと見つけた。あとは捕まえて、ぶっ倒すだけだ。・・・俺の旅は間違っちゃいなかった」
かつてない「ヴァン」の姿勢、その意気に「化けたな」と感じる「ガドヴェド」。

「しかし、所詮は付け焼き刃。私には通用しない!」
「ガドヴェド・・・俺はさあ、あんたが好きだった。頑固にてめえの掟を守るあんたが。・・・今でもそうだ、だから、あんたが邪魔なら力ずくで押し通る」
剣と斧、互いの必殺技がお互いの「鎧」を狙い、交差する。その瞬間、大気圏をも突き破る波動が、戦いを見物する「ウー」「メリッサ」「カロッサ」にも伝わりました。
---
沈黙の時が流れ、最初に言葉を発したのは膝を屈した「ヴァン」でした。
「ガドヴェド・・・」
それに対し、息を呑んだまま答える「ガドヴェド」。
「・・・なんだ」
「いつか、同じ夢の話をしよう」
「・・・楽しみだ」
そして、わき上がる青い血・・・「鎧」の血液が派手に空を汚してゆきます。
人で言えば、のど笛を切り裂かれた「鎧」。それは「ガドヴェド」が操る「DIABLO」から発した物でした。
「私の・・・私の夢が散っていく・・・私が犯した、罪と共に・・・」
その姿を見届け、「ウー」達もまた、席を立ちます。
「・・・死んだの?」
「あぁ・・・見事だった」
連絡はまた「カギ爪の男」や「ファサリナ」、「ミハエル」へも伝えられました。
「そうですか・・・ガドヴェドくん、君は本当に一途な人だ。ありがとう
「・・・羨ましい」
人々の感想は様々なれど、この場で一番感傷的になったのは「ミハエル」でした。「鎧乗り」の師として、先輩として、彼に生き方を教えてくれた男「ガドヴェド」。彼の死は「ミハエル」の進む道に、もはや師は居ないことを示しています。
「・・・ガドヴェドさん・・・」
涙を浮かべる「メリッサ」や「ミハエル」。私も涙。(T_T)。

兄を何度も止めると誓った「ジョシュア」。
仕事半分、プライベート半分と追いかけることを誓う「カルメン99」。
「ミハエル」が捨てた銃を拾い、自分で進む道を選んだ「ウェンディ」。
そして・・・「ヴァン」。
長い、長い一日が終わり、彼らはまたチームを組むことになりました。
変わったことは・・・「ヴァン」が「夜明けのヴァン」になったこと。そして、それぞれの決意。
また「カギ爪の男」達を追う旅が始まります。

先週よりはわかりやすかったです。「ガドヴェド」がこんなに早く退場するのは意外でしたが、あとは収まるべき場所に収まった感じですね。ところで、「オリジナルセブン」の欠員は誰が収まるのでしょう。来週の予告に出たレディは・・・違うでしょうね。(^_^;)。

Turn in next time for more action and adventure! Are you ready?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

創聖のアクエリオン_TV26

第26話「世界のはじまりの日」

いよいよ最終回!合体!戦い!合体!戦い!そして、合体!!

さようなら「シリウス」。光に包まれ、紅い羽根を吹き出し、崩れ落ちる「シリウス」。そこへかけられる「聖天翅 頭翅(トーマ)」の言葉は、とどめの一撃。
「ふっ、汚らわしい羽根無しの生まれ変わりを、信じるとでも思ったのかな?」
この言葉に激怒したのは「アポロ」。打ち付けられた光の槍を、気合いと叫びではじき飛ばし「麗花」と共に「シリウス」と「創聖合体」を行います。
「これは・・・創聖の光が・・・我が傷を癒すのか・・・」
「アクエリオン」から漏れる光の粒子が「シリウス」の傷口をゆっくりとふさぎ、癒していきます。
「アポロ、麗花・・・この私の身を案じてくれるのか・・・」
「シリウス」の言葉に「仲間だろ」と返す「アポロ」。復活した「アクエリオン」に対し、「トーマ」は自ら「ケルビム・ヴェルルゼバ」へと乗り込み、戦いを挑みます。
良かった。「シリウス」生きてたよ~。(^_^)。あれで亡くなっては、あまりにも彼が可哀想だったので本当、良かった。

壮絶な空中戦を繰り広げる両機体。戦いのあまりの激しさに、「生命の樹」へと叩きつけられる「アクエリオン」。そして、その時「アポロ」が感じた懐かしい匂い。
「・・・この匂い・・・チビコ!」

「バロン」に託された「チビコ」の変わり果てた姿、「生命の樹」の花弁の一つにされたその姿に、怒りのパワーを増大させる「アポロ」。
「・・・チビコたちを返しやがれ!」

「シリウス」から剣の力を受け取った「アポロ」。3人の気持ちが一つとなり、雄叫びと共に「ケルビム・ヴェルルゼバ」へと斬りかかります。
剣と剣とのぶつかり合い、無限拳を利用したトリッキーな攻撃を繰り広げる「アクエリオン」と、「トーマ」が操る「ケルビム・ヴェルルゼバ」の戦いは互角。そして戦いの途中から「アクエリオン」の背中、太陽の翼からは「シリウス」を癒したのと同種の光の粒子があふれ出て行きます。
「おおぉ・・・美しい。これこそが、我が愛しき太陽の翼の光、我らを復活させる、希望の光・・・」
「トーマ」のつぶやき同様に、「老賢翅 夜翅(ヨハネス)」達、堕天翅族も太陽の翼の覚醒を確信するのでした。
「我らにはない響きの花粉が生命の樹を受胎させる・・・新たな天翅を、新たな世界を生み出すため・・・」
新たなる世界の礎(いしずえ)となるために、「生命の樹」の根へと原始変換して移動する堕天翅達。その力、エネルギーを吸い取った「生命の樹」はその根を伸ばし、さらなる成長を遂げて行きます。
※太陽の翼の光に照らされた「トーマ」や「シリウス」、「アポロ」に「麗花」の顔は戦いの最中だというのに美しく輝いていました。皆もまた、その力を感じ取っていたのでしょう。

「美しい・・・ついに聖なる実りを・・・馬鹿な!太陽の翼は真の光を取り戻したはず・・・真の光によって受粉が行われたのではなかったのか、枯れるな、生命の樹よ!
先ほどまでの神々しい光に負けずに輝いていた「生命の樹」。しかし、見る見る間にその花弁は、黒く、しおれて行きます。そして、その異変に気を取られた「トーマ」を、「ケルビム・ヴェルルゼバ」を、ついに「アクエリオン」は捕らえることに成功しました。
「とどめだぁっ!」
怒りの表情凄まじく、渾身の力にて「ケルビム・ヴェルルゼバ」の顔面を押しつぶす「アポロ」と「アクエリオン」。

ついに砕かれるその顔面より、「トーマ」自身は光となりて逃げ延びますが、飛んできた「シルヴィア」と「アクエリオン」の刃によって、囚われの身となります。
「ふっ・・・殺したくば殺せ、どうせ世界は終わる・・・生命の樹の根は、この星の内なる力にまで達している。樹が枯れれば、その力は直接地上に吹き出し、この大地を命無き世界に変える
「トーマ」の言葉通り、地球の中心部まで達した「生命の樹」の根は、徐々に枝の部分から壊死し、力を失っていきます。
「マントル対流に異常発生!」
「各地の断層、ひずみ率上昇!このままでは大規模な地殻変動が!」
次々に「DEAVA」へと伝えられる世界各地の異変。その言葉に事の真相を察知した司令「不動」と「リーナ」。
「倒してしまったのか・・・生命の樹を」「世界は・・・終わるのね・・・」
※え~、前回も突っ込みましたが、再度。「(倒すと問題だと)先に言っておけよ!」

「世界は終わるのさ・・・」
「トーマ」の言葉に怒りを憶えた「アポロ」は彼のとどめを刺そうとしますが、その手は「シリウス」に止められます。そしてその時、「アポロ」の頭に響く「アポロニアス」の声。
「しかと見よ!」

思わず振り返った「アポロ」は「アポロニアス」の匂いを嗅ぎ、かつて嗅いだ「トーマ」の匂いと同種であることに気がつきます。
「・・・そうか、アクエリオンは堕天翅が乗らないと・・・堕天翅の力も借りないと、完成しないんだ!・・・だって、このおっさん、羽根をちぎっても堕天翅には変わりなかったんだろ」
その言葉を驚きながらも理解する「トーマ」。
「何ということ・・・太陽の翼の真の覚醒には、我ら天翅の翼が必要だったのか・・・」
その身を羽根へと変えながら「トーマ」は、強制的に「麗花」とテレポートチェンジを行います。そしてベクターマシンへと乗り込んだ「トーマ」は、あえて「シリウス」を誘うように逃げ、合体の機会を伺います。
「この命、たとえ生命の樹に飲み込まれようとも、見たいのだよ、真の覚醒を!」
さらに追いかける「アポロ」のベクターマシンを、その身一つで追いかける「シルヴィア」
覚醒した「シルヴィア」は何でもアリですね。堕天翅と戦い勝利し、(堕天翅の世界とはいえ)空中を舞うのですから。凄いなぁ。

「アポロ!私も一緒に・・・お願い、私を置いていかないで!」
「シルヴィア」の言葉に心惑わす「アポロ」でしたが、彼は結局「シルヴィア」の搭乗を拒否します。
・・・駄目だ!お前はチビコ達を守ってくれ。俺はバロンと約束したんだ。あいつらを必ず助けるって」
飛び去る「アポロ」のベクターマシンをなおも追いかけようとする「シルヴィア」でしたが、そこへその身が傷つきながらも「音楽翅 音翅(オトハ)」が攻撃を仕掛けてきます。
「一万二千年の恨み、思い知れ!」

※なるほど、「アポロニアス」と「セリアン」が愛し合っていた頃から、「オトハ」はずっと片思いだったのでしょうねぇ・・・。

それぞれの思い交錯し、皆がヘッドに変形して合体ができない「トーマ」「アポロ」「シリウス」のベクターマシン3機。
「オトハ」による攻撃をただ避け、逃げるだけの「シルヴィア」。そうしている間にも、地殻変動は進み、地球上には地割れ、洪水などの影響が出始めていました。
「オラオラオラオラーッ!」
「シルヴィア」を助けたのは(忘れられていた)「ピエール」のベクターマシン
でした。救出後、その身に生えた堕天翅の翼を隠すように立つ「シルヴィア」にいつもの笑顔を見せる「ピエール」。
「シルヴィア、その羽根、よく似合うぜ」
かっくいー。・・・途中、本当に存在を忘れていました。

その隙に、単機では分が悪いと踏んだ「オトハ」が「ケルビム兵」との合体を行っていました。
「いけない!・・・あれは、無人ベクター・・・」
それに気がついた「麗花」が乗り捨てられた「強攻型アクエリオン」のベクターマシンに搭乗し、ふたりを援護しますが、今度はこちらの分が悪いまま。
「見ちゃいられないわね・・・流石に、ここまでテレポートするのは、きついわ・・・さっさと、片づけちゃいましょう」
そこへ駆けつけてくれたのは黒色のスーツに身を包んだ「リーナ」のベクターマシン
でした。そう、これで、ベクターマシン3機が揃ったのです。
「念心、合体、Go! アクエリオン!」
「麗花」「ピエール」「リーナ」の3機による「アクエリオンアルファ」VS「オトハ」の戦い。

そして、その間に「生命の樹」へとりつき、「アポロ」の元へ飛ぼうとする「シルヴィア」。
※流石最終回!本当、よく動きますよ~。メカバトルファンには、たまりません!(^_^)!

「生命の樹」内部へと魂を飛ばす「シルヴィア」。彼女の目に映ったのは、互いにヘッドを譲らない3機のベクターマシンの戦いでした。
※流石最終回!驚くほどのサービスシーン。「シルヴィア」ファンには、たまりません!(エ_ロ)!・・・髪を下ろしても可愛いです~。

「しかと見よ!」※なにげに「アポロニアス」と同じセリフだ・・・。
突然の声に驚いた「シルヴィア」が見た物は、魂を飛ばしてきた司令「不動」の姿。※こちらは衣服を着ています。流石にレベルが高い。まあ、ヌードでは困りますが・・・。
「一万二千年前、セリアンとアポロニアスの出会いがもたらした痛みを、憎しみを・・・そして、闇の深さを!」
お互いを殴り合い、首を絞めあう「トーマ」「アポロ」「シリウス」の姿。そして、その光景を見て心傷める「シルヴィア」。
「・・・ごめんなさい。私、あのとき、アポロニアスと出会った日、心の底で思ってしまったから・・・たとえこの身が引き裂かれようとも、世界が滅びようとも、あなたと・・・出会えて良かったと!」
彼女の言葉を聞いて微笑みを浮かべる司令「不動」は、自らの手のひらを勢いよく胸の前でひとつに合わせます。
「両の手を叩き合わせたその間に、何がある?・・・右手と左手、天翅と人、男と女、陰と陽、その狭間に何がある?」
その言葉を残し、司令「不動」は姿を消すのでした。
手と手のしわとしわを合わせて「しあわせ」・・・ごめんなさい。それにしても魂となった「シルヴィア」の髪が浮き上がるほどの威力。今日も飛ばすなぁ司令「不動」は。

堕天翅「オトハ」の羽根を使った結界に入れず、苦戦する「アクエリオンアルファ」ですが、「リーナ」がその中へのテレポートを提案します。
「麗花、ピエール、私の力で奴の結界の中へ飛ぶわ、あとはよろしくぅ」
彼女の力により「オトハ」の背中へと回り込んだ「アクエリオンアルファ」。ついに「麗花」の新必殺技が「オトハ」を打ち砕きます。
「今こそ、不幸を・・・断ち切れ!・・・不幸断絶拳!」

リーナのスーツ姿、そして合体。眼福でした~。(^_^)

「右手と左手の狭間にあるもの・・・闇・・・両手の間には何もない・・・何もないのに・・・暖かい」
宇宙誕生の瞬間、ビッグバンの光景を、闇から産まれる光を感じ取った「シルヴィア」は、その思いを、眼下で戦うベクターマシンの搭乗者へと届けます。

まずは、親愛なる兄「シリウス」。人間としての右手を「シリウス」の左手に重ねます。
「お兄様・・・そして、大切なもう一人の私・・・」
続いては、憎むべき敵「トーマ」。羽根の生えた左手を「トーマ」の右手に重ねます。
「私はあなたを決して許せない・・・許せないけれど・・・」
最後は、愛し、愛されるようになってきた「アポロ」。両手で「アポロ」を抱きしめる「シルヴィア」。
「アポロ、憶えている?・・・世界の始まりの日、百億を越える星を生み出す、百億を超える銀河が、何もない、聖なる闇から産まれた・・・奇跡の時を」

いつの間にか、「アポロ」もまた魂となり「シルヴィア」とともに地球の遙か上空へとその身を置いていました。
「そして今、この地球の上で、あなたと私・・・こうして出会えた奇跡を・・・」
「シルヴィア・・・」

お互いの手を伸ばしあう「アポロ」と「シルヴィア」。そしてその手が近づき、合わさったとき、間には暖かな光があふれて行きました。
「そして、新たな道へ進む・・・」
ふたりの声が一つになったとき、「シルヴィア」を中心として3機のベクターマシンが等距離へと結ばれていました。
※「シルヴィア」は「アクエリオン」ワールドの女神のような存在ですね。「セリアン」の母性的な部分が全て彼女に受け継がれた気がします

「俺は自分だけで突き進むことばかり・・・考えていた」by「アポロ」
「私の受けた痛み、憎しみ・・・それは、一万二千年前、私がトーマに与えた痛みだったのか」by「シリウス」
「私は羽根無しを知らなかった。羽根無しの悲しみも・・・喜びも・・・」by「トーマ」

そして、ついに3人の思いはひとつになったのです。
「知らなかった・・・滅びかけた天翅の苦しみも、母なる地球の悲しみも」
彼らの言葉を聞き、思いを知った「シルヴィア」による合体への言葉。もはや、何も拒むものは存在しません。
「唱えよ!創聖合体」
「創聖合体!Go! アクエリオン!!」
※人間、堕天翅、そしてふたつの血を受け継ぐ者。初めての、合体です。

生命への賛歌を歌い上げた「ソーラーアクエリオン」。その力、その思いは、真の太陽の翼を復活させます。
そして、魂を羽ばたかせた「アポロ」が「シルヴィア」の元へ現れます。
「ありがとう、シルヴィア。お前の懐かしい匂い・・・絶対に忘れないから」
その場で抱き合ったふたり。そして「シルヴィア」の声を待たずして、「アポロ」の方から重ねられた唇。
時間にして数秒でしたが、それはふたりにとって永遠の時。
「運が良かったら、一万二千年後に、また会おうぜ」

※ああ、いいシーン。思わずふたりに見入っちゃいました。(^_^)。でも「アポロ」の最後の言葉は・・・。

「行くぜ、友よ!・・・人と展翅と・・・この地球の、新たなる創聖のために・・・無限合體拳!」
裂ける大地をつなぎ止めるその拳、地球へと根をはるその機体。搭乗した「アポロ」がその両手を叩き合わせた時、「ソーラーアクエリオン」は地球とひとつになったのです。

消えて行く収穫獣、大地へその生命力は還元され、人々は次々に目を覚まして行きます。そして、チビコもまた・・・。
「シルヴィア・・・?・・・さっき、アポロが・・・夢の中で教えてくれた・・・ねぇ、シルヴィア、アポロは・・・アポロはどこ・・・」
チビコを前に「シルヴィア」は笑顔で答えます。
「アポロは・・・必ず帰ってくるわ・・・いつかきっと、この地球の上に」

-終了-

最後は、「シルヴィア」の言葉で終えたかったので、あえて怪しい司令「不動」の行動は終了後に。(^^;)。
「生命の樹」へ裸足で登って、頂上で3本の矢とひとつになって、太陽の翼が映し出されて、今回のサブタイトル「世界のはじまりの日」です。なんでしょう?だいたい「一次」と書いてあったような・・・続編?だったら嬉しいなぁ。
全体の感想としては、予想以上に楽しかったです。主題歌も良かったですし、よく動くメカバトル、意表をつく必殺技も良かった。キャラクター的にも「シルヴィア」「アポロ」「不動」「リーナ」「ピエール」「麗花」・・・それから「ジェローム」も良かったなぁ。(^^;)。
題材的には同じ監督の「地球少女アルジュナ」を思い起こしたりもしますが、説教的なあの作品よりも、エンターテインメントなこの作品の方が大、大、大好きです。・・・DVD、どうしようかなぁ・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

うえきの法則_TV26

第26話「恐怖!アノンの法則」

このアニメも2クール目が今回で終了し、急展開を見せつつあります。目が離せませんねぇ~。(^_^)。

さて、今までの激戦が第一次選考だったことを知らされ、驚く「植木耕助」チームと、「ロベルト・ハイドン」
復活した「コバセン」はあらためてバトルについての説明を行います。
「お前らには黙っていたが、このバトルは一次と二次にわけられていたんだよ。そして、第二次選考に進めるのは25人のみ
決定に不満を示す「ロベルト」でしたが、神本人が登場となると、流石に矛を収める他はありません。
最初に言っておけよ!と、とりあえず突っ込みを。まあ、「ロベルト」も知らなかったようなので、「教えるな」と通達があったのでしょうが。

ともかく、「コバセン」復活に喜ぶ「植木」に対して、「神様」はあくまで一時的な釈放だと断りを入れます。
「今回のこれは使命あっての一時釈放に過ぎん。本来、この二次選考の通知は全部俺の仕事なんじゃが、地獄界との協約で、神は地獄には入れんのじゃ。そこで、既に地獄界におる小林を一時釈放して、代理を頼んだというわけじゃ」
※ふむ、「神様」とはいえ万能ではない様子。地獄界は別途、管理者がいるということでしょう

さらに続く「神様」の言葉により、「コバセン」「犬丸」とも、既に「地獄界」以外では生きることのできない身体になっているということが判明。
そして、それを治療することができる存在は、「神様」のみとも。
ということは、そう、「コバセン」か「犬丸」が「神様」になれば、治療もできるし、万事解決!
「神のおっさん!コバセンと犬のおっさんを神候補に戻してくれ!それくらいできるだろう」
「植木」の提案に興味を示した「神様」は、これを了承。ひとまず、「犬丸」は「佐野清一郎」の神候補として復帰します。
※「植木」の提案に、皆、驚いた表情を見せていますが、私も見ていて、もっともな提案だと思いましたよ。(^_^)。

ところが難点がひとつ発生。そう、急遽能力を手に入れた「森あい」の処遇です。
「第二次選考の参加者ががひとり足らねぇ。・・・お前がもし参加するなら、小林を担当神候補にしよう
流石に断ることはできなさそうな「森あい」。何しろ、このままでは「コバセン」と「犬丸」は死刑ですからねぇ。
「森あい」の反応に笑いました。そうですね、「植木」担当の神候補は(役立たず)「淀川」がいますからね。

というわけで、ぬか喜びだった「コバセン」との再会。それでも、「コバセン」の言葉に「植木」は涙します。
「よく頑張ったな、植木・・・俺も何だが嬉しいぜ」
※「コバセン」奪還への決意も新たにといったところでしょう。
そして、「植木」とのバトル決着がつかないまま、「ロベルト」とも一時休戦となりました。
「・・・植木くん、一つだけ言っておくよ。僕はやっぱり、人間の正義なんて認めない。でも、これは認めてあげる。君は、僕が全力をぶつけて戦う価値がある男だ。・・・次にあうときは、もっと強くなってこい」
この言葉に、「もっと強くなってやる」と再戦を誓う「植木」
ふたりの間には、戦いを通して「絆」らしきものが産まれつつあるような・・・。(^_^)。

さらば「ドグラマンション」。地上界へと戻り、二次選考の日を待つ「植木」チーム。
「右手を成金に変える能力!・・・鏡をワープトンネルに変える能力!・・・自分をカツオに変える能力!?」※最後は自信なし
あいかわらず自分の能力が不明な「森あい」は不安な日々を過ごしますが、「鈴子・ジェラード」と「佐野」が入院している病院へ見舞いに行ったりもします。
そこへはふたりの他に、お見舞いとして置かれたぬいぐるみ状態の「天界獣(テンコ)」と、謎の生命体・・・もとい「植木」にも遭遇します。
※また役に立たない能力をもらっている~。それにしても、治療獣を「鈴子」と「佐野」に使わないのは、何らかの制約があるんでしょうかね。

一方、赤い満月を見上げながら「植木」とのバトルを振り返っていた「ロベルト」。その戦いは、彼には理解困難な考え方の集まりでした。
「友達を失う方が怖い」「死んでも友達の命は守る」「人間は弱いけど強くなれる」・・・。
「・・・まさか、人間なんて、恐がりで弱虫のクズ。そのはずなのに、なのにあいつらは・・・」
自分とは相容れないはずだった考え方が、少しずつ自分の考えを変えていく。その思考の時間を中断させたのは、彼の父「マーガレット」の登場でした。
「ロベルト、一次選考通過おめでとう。・・・流石僕の息子、いよいよ、バトルも大詰めだ。もうすぐ僕は神の座を得て、君は空白の才で人間界を消すことができるわけだ」
人間を信じない「ロベルト」にとって、絶対の存在である父「マーガレット」。彼は、自分の悩みを父へと相談します。
「父さん、僕は・・・本当に、人間を消してしまっていいのかな?
息子の質問に微笑みを崩さないまま返答する「マーガレット」。しかし、その回答は「ロベルト」にかつてない衝撃を与えるものでした。
「そうか、だったらもっと早く、父さんに言ってくれれば良かったのに・・・言ってくれればすぐわかったのに。君が、もう使い物にならないということがね。・・・でも良かった。そんなことじゃないかと思って、君よりもずっと優秀な奴を代わりに呼んでいるんだ
ついに来ましたよ「デュランダル議長」が!(違 。正真正銘のラスボス・・・というか、諸悪の権現の登場です。

その言葉に、今まで気配すら感じさせなかった闇から登場する一人の少年。
「僕はそんなに凄くもないし、優秀でもないよ・・・」
「マーガレット」から「アノン」と呼ばれた少年は、「ロベルト」の代わりにバトルへ参加するために来たと言います。
「どういうこと・・・父さん、どういうことなんだよ!」
そして語られた真実。その言葉は運命に翻弄されてきた「ロベルト」にとって、すぐには信じられない事実でした。
「教えてあげるよ、ロベルト。アノンは僕の本当の息子。そして、僕は君の父親、マーガレットじゃないのさ・・・姿はそのものだから気がつかなかっただろう?残念だったね、人間界に堕とされた君を助けに来た僕が偽の父親で・・・というか、そもそも君を人間界に堕としたのは、この僕だけどね。・・・全ては君に人間を憎ませるために仕組んだことなんだよ
※うわぁ~非道い、あんた人間じゃねぇ!(確かに違うが。

途中まで、偽「マーガレット」の野望の一歩手前まで、すべての計画はうまくいっていました。しかし「植木」と「ロベルト」のバトルは、その計画に狂いを生じ始めたのです。
「悪いけれど、君に僕の正体を教える義務はないのでね・・・さっそくだけれど、このロベルトを倒して欲しいんだ」
「ロベルト」を倒すように命じられた「アノン」は「どんなに弱そうな相手でもやってみないとわからないよ」と話しながらも、自信満々の表情で、あの「ロベルト」とのバトルへと挑みます。

28thステージ - 番外編 -
「究極の理想主義者 VS 能力、正体、まさにUNKNOWN」

あの、あの、あの「ロベルト」が完敗!それも、戦闘シーンもなく「アノン」の能力は不明のまま。
わかったことは「戦闘時間8分」「バトル終了後には屋根が吹っ飛んでいた」「ロベルトは十つ星神器 魔王を出していた」ことだけです。
「・・・信じられない。十つ星神器 魔王が通じないなんて・・・こいつ、人間でも、天界人でもない
倒れた「ロベルト」をゆっくりと持ち上げる「アノン」。「いただきます」との言葉の後、「ロベルト」は「アノン」に食べられてしまいました。
「すまない、植木くん、君との再戦の約束、果たせそうにない・・・」

こちらは未だ平和そうな「植木」と「森あい」。トラブルといえば「植木」が不良に絡まれた年寄りを助けたばかりに「才」が10個に減ったことくらい。
しかし、そこへもあの「アノン」の手が伸びてきていました。道路の向こう、ピンクのロングヘアを持つ怪しげな人物、それは「アノン」。彼はお年寄りが落とした「大切なペンダント」を一緒に探してあげていました。
「おおっ!いい人だ」「うん、いい人ね」

反対側で見ていた「植木」と「森あい」は彼の行動に感心しますが、なんと、見つけたペンダントを「アノン」は足で踏み壊そうとします。
「想い出・・・人間って、そんなもので生きているのか・・・じゃあ、もしこれが壊れたら、おばあさん、死んじゃう?
当然の如く、六つ星の神器「電光石火(ライカ)」にてペンダントを助けた「植木」。猛然と「アノン」へ抗議を行いますが、彼にはその抗議が理解できません。
「・・・どうして、死んじゃいけないの?自分以外の命なんて、どうなったっていいじゃない。君、不思議なことを言うんだね」
彼の考え方に驚く「植木」と「森あい」に対し、「アノン」は「植木」のことを知っていると言い、自己紹介を始めます。
「僕、アノン。そして・・・これからは僕が新しいロベルト・ハイドンだ。ロベルトの心と体は僕が乗っ取らせてもらったよ。そしてこの人間界も、僕が消させてもらうから」
その言葉の証拠に「モバイル」を見ろという「アノン」。そして、そこに表示されるデータは確かに「ロベルト」のものでした。
※「アノン」から「ロベルト」に変形するときにトレードマークのハチマキ(というか包帯)を巻いていましたね。只のアクセサリか、あるいは変形相手の持っていた物を身につけるという、限定条件か。
※六つ星の神器「電光石火(ライカ)」と書く場所を、二つ星の神器「威風堂堂(フード)」と書いていました。ご指摘頂いたので修正しました。(^_^;)。

そこまで言った「アノン」は、急に「この場所は嫌な感じだな」と話すとその場を離れます。そして、間もなく彼の立っていた場所へ突っ込んでくるトラック。
「・・・あいつ、この場所が危険だとわかっていたのか!?」

今度は「植木」達が「アノン」を追いかける番です。彼に追いついたとき、またもや「アノン」は理解不能な行動をとりました。たまたま出会った散歩中の犬を持ち上げ、遠くへ投げ捨てようとする「アノン」。
「・・・犬には帰巣本能があるって、本で読んだことがあるな。・・・よし、試してみよう」
間一髪、「アノン」の腕を掴んで「植木」はその行為を止めることに成功します。
「・・・聞きたいことがある。なんでお前はロベルトの身体を乗っ取った?」
当然の質問に、あっさりと答える「アノン」。
彼は、人間を滅ぼすことに迷い始めたんだ。そんな彼に、目標を達成できるとは思えなくてね。だから、代わりに僕が彼の身体を使ってバトルを続けることにしたんだよ
さらに彼は「ロベルトの人格は僕の中に眠っているだけだよ。この身体から分離すれば元に戻る」と教えてくれます。
※うかつなのか、そんなことは不可能だと思っているから、あっさり教えたのか・・・。

ならば早速この場で!と三つ星の神器「快刀乱麻(ランマ)」を振りかざし、一気に「アノン」へ振り落とす「植木」※それって「アノン」の身体がまっぷたつになるだけでは!?(>_<)。
しかし、神速とも言えるスピードで「アノン」は「ランマ」を紙一重でかわしてのけます。
「ロベルトのランマとは形が違うんだ・・・太刀筋もいい、ふりに迷いもない・・・うん、見事だ」
すっごい余裕。「アノン」の実力の一端が垣間見えました。

一番大切なのは自分だけだよ。生物として当たり前のことじゃないか・・・今日は来て良かったよ。君は期待通りの奴だった。君に負けないように僕も頑張らないとね・・・」
まるで「コバセン」が地獄へ堕ちた時のように、地面へと吸い込まれるように消えていった「アノン」。
そして、「アノン」に対する戦意を燃やす「植木」。第二次予選、最大のライバルの登場です。

「アノン」。人を食った性格、未来予知の能力、神速、相手の姿と記憶を自分のものにする能力、どれが「マーガレット」に与えられた能力なのか、それとも他にまだあるのか。「ロベルト」を8分で傷一つ無く始末したことといい、史上最強の敵が登場しましたね。「人でも天界人でもない」との言葉通り、恐らく正体は地獄界の住人。そして、やっぱり、名前は「UNKNOWN(未知)」から取ったんだろうなぁ。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

ツバサ・クロニクル_TV23

第23話「消えゆくイノチ」

今日は内容ぎっしり、実に充実のお話でした。
「新種の鬼児」の情報を求めに「小狼」と「黒鋼」が塔へと向かっている間に、喫茶「猫の目」へと姿を現した「星史郎」。
その情報は「すもも」と「琴子」によって「小狼」達にも伝えられました。
「喫茶『猫の目』に新種の鬼児が現れました」
「新種の鬼児は干渉者であるが故に、その行動を予測することは不可能ですわ」
※先週の「緊急事態」とはこのことですね。「干渉者であるが故に」とは、通常の「鬼児」がこの国の管理下にあることも示しています。

一方、「ファイ」と対峙した「星史郎」は、自分の目的が「小狼」と「黒鋼」の抹殺であると彼に告げます。
「・・・消えてもらおうと思って」
本気であることを示すためか、「鬼児」を出現させ、「ファイ」を威嚇する「星史郎」。身構える「モコナ」に対して、この時点の「ファイ」はあくまで自然体を見せています。
お互い距離を詰めるでもなく、攻撃をしかけるでもない。あくまで会話によって情報戦を行うふたり。
「ああ・・・あなた、ひょっとして星史郎さん?・・・小狼くんに戦い方を教えてくれたっていう」
「小狼をご存じなんですか?
「はい。一緒に旅をしていますから」
「・・・異なる世界を渡る旅・・・ですか。・・・以前の小狼に移動の力は無かった。ということは、次元の魔女に対価を渡したのかな
あなたもですか?・・・あなたは凄い力の持ち主のようだけど、世界を渡る魔力は、その魔法具によるものでしょう?」※ご指摘があり「魔法衣」から「魔法具」に修正。
「流石ですね・・・これを得るために、本物の右目は対価として魔女に渡したので」
「けれど、その魔力は回数限定ですよね。・・・渡れる世界の回数が限られている」
「だから、少しでも可能性があるなら、無駄にしたくはないのです。僕が探しているふたりに会うために
※流石、魔法のプロフェッショナル!「ファイ」の洞察力は天下一品ですね。(^_^)。

恐らく、「星史郎」が旅する真の目的「ふたりを探す」を聞き出した「ファイ」。
話すことはここまでだと言わんばかりに、「星史郎」は「鬼児」による攻撃を開始します。華麗に避ける「ファイ」ですが、足が完治していないのは相当なハンデ。
「モコナ、サクラちゃんのそばを離れないで!」
「ファイ」の本職は魔術師。それを指摘する「星史郎」に対し、以前も話した自分のポリシーを繰り返す「ファイ」。
「・・・魔力は使わないと決めているんで」
「星史郎」は「死にますよ」と忠告しますが、「ファイ」の返事はありませんでした。
「・・・そのつもりですか」

こちらに対しては自分の現時点での考えを話す「ファイ」。どうやら、考えをまとめるきっかけにもしたいようです。
「最初の頃は、それも悪くないと思っていたんだけどね。・・・でも今はね、生きるのもまんざら悪くないなぁ・・・なんて思っていたりして
※常にマイペースという印象のある「ファイ」ですが、結構「黒鋼」に影響されているんですね。

「・・・こちらも時間がないんです」
切り札「サクラの羽」を取り出す「星史郎」。「モコナ」が反応し、「サクラ」も目を覚ました様子を見ると、本物の羽のようです。
そして、「星史郎」の本気度を察知した「ファイ」は、もう一度「モコナ」に指示をします。
「・・・モコナ、しっかり見ているんだ。そして、何が起きたのかを、小狼くんに伝えるんだ」
あくまでも魔力は使わない「ファイ」。善戦はしますが、「モコナ」の叫びの中、ついにその身を捕らえられます。
そして、「羽」が光を放出し、辺り一面をモザイク状に輝かせて、世界を塗り替えていきました。
「・・・制作者に通達。現状の異変は想定内の力によるもの・・・」by「なんでもやる課」
「この光は・・・」by「カルディナ」
「・・・新種の鬼児が、いよいよ本気になったようね・・・」by「絵里衣」
「異常事態、異常事態・・・」by「すもも」
「・・・この力は・・・」by「琴子」

残ったのは、「龍王」達「鬼児狩り」と、他は「織葉」のみ。元々「桜都国」に居た住人は全て消えたよう。

同種族ばかりの鬼児、変わらない満月、最近の「桜都国」はおかしいと、戦いながらも話し合う「鬼児狩り」達。
誰かが余計なことをしてるんじゃねえだろうな・・・ズルして鬼児を退治したりとか」by「龍王」
ズルって、規約違反ってこと?」by「譲刃」
「・・・もしくはこの国自体に、なにか問題が発生したか」by「草薙」
「だとしたら、全員、一時的な国外退去もあり得ますね・・・私たちがここにいたままでは、色々危険もあるでしょうから」by「蘇摩」
「嫌だ・・・一回国を出たら、また会えるかどうかわからないし・・・だって、この国は」by「龍王」
「規約違反」「一時的な国外退去」「一回国を出たら会えるかわからない」・・・「龍王」が最後に言い残した言葉といい、どうやら少しずつ見えてきましたよ。

何かデータが欠落したかのように、モザイク状に破壊された喫茶「猫の目」。そして「羽」に惹かれてその場を離れる「サクラ」。
「小狼」と「黒鋼」が駆けつけたとき、「猫の目」に居たのは「モコナ」だけでした。
「小狼、黒鋼・・・ファイは・・・鬼児にやられちゃったの。サクラは・・・モコナが気絶したからわからない。もしかしたら、星史郎さんって人が連れて行ったのかも。あの人、サクラの羽を持っていたんだよ」
もしかしたら、一番聞きたくなかった言葉「星史郎が事件に関係している」を聞かされた「小狼」。ぐっと剣の柄を握りしめ、「黒鋼」へ「モコナ」のことを頼み、一人「星史郎」のもとへ向かおうとします。
「勝てる相手なのか?」
シンプルな、だからこそ真意をついた「黒鋼」の言葉に、自分の正直な気持ちを話す「小狼」。
「いえ、俺では星史郎さんには勝てないでしょう・・・でも、行きます」
「そうか、勝手にしろ。・・・ただ、もしもお前が帰らなかったら・・・後は、俺の勝手だ」

※「黒鋼」なりの気遣いというか、こういう言い方しかできない人でしょう、彼は。良い良い良い良い・・・(エコー含む。

その日は満月でした (ずっとそうやがな。
「小狼・・・やっぱり、一人で来たね」
「サクラ」の羽を浮かべ、一人遊んでいる(違 「星史郎」と対峙した「小狼」。
「姫はどこですか」との問いには答えない「星史郎」でしたが、「ファイを鬼児に襲わせたのは、あなたですね」との問いには、「そうだよ」と返事します。
※確かに「サクラ」は「羽」に惹かれて自然と抜け出たのでしょう。「星史郎」、実は正直者。

「ファイは・・・死んだ」「星史郎」の言葉に衝撃を受ける「小狼」。
一緒に旅をしてきた仲間を殺した相手を、そのままにはできない。勝てない相手にも挑むその姿を見て「星史郎」は初めて出会ったときのことを思い出します。
「本当に変わらないね、小狼。・・・君は、出会った頃のままだ」

それはまだ、「小狼」が父「藤隆」と各国を旅していたときの話。
「藤隆」が探していた本を見つけた「小狼」は、購入した帰りに悪漢に襲われます。金目のものを要求する悪漢は、その本に目をつけ、奪おうと「小狼」を取り囲むのでした。
「そいつを渡してもらおうか」
それを助けたのが「星史郎」。まさしく右手一本で悪漢を倒したその格闘術に感銘を受けた「小狼」は、「星史郎」にお礼を言います。
「礼は必要ないよ。その本に用があるんだ。・・・取ろうと思っているんじゃない。書かれている内容を確かめたいんだ。・・・その本には血を吸って生きる者達のことが書かれている
「星史郎」は言います。「吸血鬼のふたりを、ずっと探しているんだ」と。
彼の言葉に本を渡す「小狼」。
「あなたの言葉が嘘かどうかはわかりません。でも、その吸血鬼をずっと探しているというのは、本当だと思うから」
しかし、本は古語で書かれており「星史郎」には読むことができませんでした。
※ふたりの会話からわかりますが、このころから右目が義眼の「星史郎」と「小狼」(彼は見えないだけかも)。「星史郎」の次元の旅はこのころから続いていたわけで・・・(後は最後に)。

何を仕事にしているのかと尋ねる「小狼」に「星史郎」は「ハンターのようなもの」と答えます。
「吸血鬼を狩るのが、僕の生業(なりわい)なんでね」
だからこその強さだと納得した「小狼」は、古語で書かれた本を読んであげる代わりに、格闘術を教えて欲しいと依頼します。
「小狼」の真摯な眼差しを見つめる「星史郎」。彼は結局、格闘術を教えることを承諾するのでした。
※「そのふたりも狩るのですか」という質問には無回答。逆に考えると、「ふたりを探しているのは、狩るためではない」ということ?

そして、現在。その真摯な瞳に「あの頃とは同じなんだね」と微笑む「星史郎」。
「鬼児は戦うために造られているから、操るのがなかなか難しい。・・・必要ない相手を襲ったりね。僕は『イの一』の鬼児に会いたいんだ。彼には『永遠の命を与える』という特殊能力があるらしい。・・・まるで吸血鬼だ。もしかしたら、僕が探しているふたりかもしれない
「星史郎」が話している間も襲いかかってくる「鬼児」の攻撃を避ける「小狼」。そこへ「羽」の気配に誘われた「サクラ」も姿を見せます。
「強くなったね・・・小狼。まだ完全ではないけれど、右からの攻撃にも反応できている。・・・最強の鬼児に会うために、それを倒す可能性のある強い者には消えてもらう。もちろん、君も・・・死んでもらわないとね
「鬼児」をまるで刀のように腕にまとわせた「星史郎」。彼の一閃は、「小狼」の胸を確実に捕らえました。
息を呑む「小狼」。「鬼児」のエネルギーがすべて身体を覆い、苦しみの声を上げる「小狼」。
・・・じゃあ、また。小狼
その前で、ゆっくりとブロック状に身体が再構築され、徐々に消えゆく「小狼」。その光景は、まるで消え去った「桜都国」の住人のようです。
「小狼くん!」
駆けつけた「サクラ」に「逃げてください!」と言い放つ「小狼」。しかし「サクラ」は「嫌です」と返し「小狼」の身体を崩していくフィールドへと入り「小狼」を抱きしめます。
「いいの・・・」
見つめ合うふたりの身体はゆっくりと世界から消え始め、最終的には同時に、この世界からイノチ消すこととなりました。後には、何も残すことなく・・・。

「小狼」と「サクラ」、ふたりの最後はまるでラブシーン。ところで「星史郎」の「必要ない相手を襲う」という言葉は、「鬼狩り」以外を襲ったのは本意ではないということでしょうね。

え~、主人公ふたりが死んだことで、予告にもありましたように来週からは「モコナ・クロガネル」(嘘
さて、上にも若干書きましたが、「星史郎」の次元の旅は「小狼」との初めての出会いの時には既に始まっていたわけです。
そのことと、以前「小狼」が言っていた「以前に会ったときと変わっていない」という言葉を合わせて考えると、「星史郎」の次元の旅は、けっして長期間というわけではなく、たまたま異なる線が同じ時間に出会っただけなのでしょうね。
(うまく書けませんが、タイムマシンに乗っている者同士なので、「小狼」が過ごしていた時間と「星史郎」が過ごしていた時間の長さは違うのだろうということです。・・・まあ「星史郎」が不老者という可能性もありますが)
それにしても、今回は密度が濃いお話でした。見るのには最高ですが、感想を書くのにはきつかったかも。

| | コメント (2) | トラックバック (4)

フルメタル・パニック!TSR_TV09

Scene09「彼女の問題」

現在、手元に「フルメタル・パニック!TSR ActIII.Scene01+α」のDVD初回限定版が届いています。PSPで見られるUMDがついており、画質もなかなか。
PSPは自分でメモリースティックに動画を格納、閲覧できるのですが、その映像よりも帯域が広く、ブロックノイズも発生せず、綺麗でしたよ。

さて、今回は「千鳥かなめ」側のScene07「とりのこされて」の続きといった感じです。

深夜、一人自室にこもり膝を抱えている「かなめ」。彼女は物音に怯え、満足に寝ることもできません。
その理由は2つ。「夏玉蘭(シャ・ユイラン)」に狙われていること。そして、ボディガード「相良宗介」が「かなめ」の前から姿を消したこと。
翌朝、寝不足と精神的疲労から顔色が悪い「かなめ」は、かばんを両手で抱えながら周囲に視線をくばり、なんとか学校へ登校します。
挙動不審過ぎます。周りからも「怪しい人」扱いの視線を浴びていますし、「常盤恭子」もびっくりです。・・・ヒロインなのに。(^^;)。

「2年4組の千鳥かなめさん、職員室まで来てください・・・」
そんな彼女を呼びかける校内放送。その理由は「宗介」が送付した「退学届」。「神楽坂先生」も流石に心配そうです。
「・・・千鳥さん、何か心当たりはない?・・・明日までに連絡がなかったら、これを校長先生に受理してもらわなくてはいけないのよ・・・」
※「喧嘩でもしているの?」という問いに対する「いいえ」という声だけが心持ち強いですね。

「・・・あいつはもういない。誰かがあんたを狙ってきても、あいつは助けに来てくれないのよ。あたしが見張られていることは間違いない。対策を考えなくっちゃ・・・。しっかりしろ、あんたは塔のてっぺんでため息をつくだけのお姫様じゃないんだから
自分へ向き合い、とりあえずの気持ちの整理をつけた「かなめ」は、まず情報の収集へと乗り出します。※「戦うヒロイン」の面目躍如です。
つけられているであろう尾行を見つけるため、いつもと違う通路を使い、電車を乗り継ぎ、裏口を抜ける、などの行動を取る「かなめ」。しかし、やはり相手はプロ。なかなか尻尾を見せません。
「やっぱり、気のせいかな・・・ぁっ!」
小雨が降り始める中、雨避けに腰掛けた路地裏にて「かなめ」は「盗聴・盗撮を見つけます」という張り紙を目にします。そう、身につけている衣服、持ち歩くかばんに発信器や盗聴器がつけられているかもしれない。
その時、一人の酔っぱらいのオヤジが彼女に声をかけてきます。ご飯でも食べようと誘うオヤジを相手にしない「かなめ」でしたが、ここで、ひとつのアイデアを思いつきます。
「・・・おじさん、あたしとホテル行く?」
お、俺がオヤジでも断れないかも・・・でも、相手は高校の制服着ているからなぁ・・・(>_<)。

ついた場所はラブホテル「トレビノ館」。もちろんソレが目的ではない「みずき」・・・もとい「かなめ」は周囲を見渡し、部屋まで指定しての入場。※「みずき」って「稲葉瑞樹」だろうなぁ。
ハッスルしたオヤジにさっそく押し倒され、くんくん(笑 されてしまいますが、「宗介」に借りていたスタンガンでなんとか難を逃れ、いよいよ本題へ。
衣服を脱ぎ、パンツ一枚になった「かなめ」はホテルのローブを羽織い、拳銃タイプのスタンガンを用意して、気合いを入れ直します。
そして、取った行動はなんと果敢にも窓から屋外への脱出。途中、2階から落ちて打撲するものの、当初の予定通り、見晴らしの良いビルの屋上へと向かう「かなめ」。
「・・・ここだ。ここからなら周りの様子が見渡せる・・・誰かがいるなら、きっと・・・」

屋上まで非常階段から階段を登った「かなめ」の目には、1人の怪しげな中年風の男「レイス」の後ろ姿が見えました。
※この推理力、そして行動力。見事です。数々のトラブルから学んだ経験と、持って産まれた「ウィスパード」の力によるものでしょうか。

慎重に、一歩ずつ近づき、スタンガンを構える「かなめ」。ここが勝負のしどころです。
「・・・動かないで。武器で狙っているわよ。両手をあげて、こっちを向きなさい」
振り返った「レイス」は、何か機械を通しているかのように不鮮明な声で答えました。
「なんだ、発信器に気がついたのか。・・・いささか侮っていたようだな。・・・それよりもまず、ここ数日、私の他にも追跡者の気配が・・・」
それはまさに一瞬のことでした。「ミスリル」所属を名乗る「レイス」に対して、武器の破棄を求めた「かなめ」の怒声が響く中、肩を、そして顔面を狙撃され、倒れる「レイス」。
あぜんとする「かなめ」の前に狙撃手の正体が、そう、あの時、自分に恐怖を与えた女性「ユイラン」が登場します。
「・・・千鳥かなめね」
確認もそこそこに、サイレンサー付の銃で「かなめ」を撃つ「ユイラン」。いくばくかの幸運に助けられ、なんとかその場を離れますが、「ユイラン」は執拗に彼女を狙ってきます。
まずは銃で、そして、弾数がなくなった後は刃渡りが50センチはあろうかというナイフで攻撃してくる「ユイラン」に追いつめられていく「かなめ」。
ビルからビルへと移動し、屋上を逃げまどう「かなめ」でしたが、その前にはカギのかかった扉が立ちふさがります。近づいてくる足音に、ここで「かなめ」は思い切った行動を取ります。
※「メリッサ・マオ曹長」と互角以上に戦闘を行える「ユイラン」に対しているのですから、幸運もあるとはいえ「かなめ」がここまで生き延びていることに拍手です。

トタンで隠したわずかなスペースに身を潜めスタンガンを構える「かなめ」でしたが、ローブの端が顔を覗かせているのに気がついていません。ゆっくりと、ゆっくりと近づく「ユイラン」は、左手に構えたナイフを掲げ、トタンと一緒に一気に切り裂きます!
空中に散るローブとトタン・・・しかし、その目には、悲鳴を上げるはずの「かなめ」本人の肉体は映りませんでした。

なんと、屋上へ上る階段の出口、その屋根に全裸で潜んでいた「かなめ」。しっかりとスタンガンで「ユイラン」を狙いますが、その心を恐怖が、迷いが支配しようとします。
「ちゃんと動く?当たる?もしかして、罠?気づかれている?何か仕掛けてあるとか・・・殺される?命乞いした方がいい?向こうはプロ、勝てない、勝てっこない・・・無理、きっと無理・・・」
ここで彼女を救ったのは、あの男、「宗介」が普段言っていた言葉でした。
「・・・獲物を前に舌なめずりは、三流のすることだ」
「宗介」の顔が浮かんだ瞬間、スタンガンの引き金を引いた「かなめ」。
高圧電流を発生させる端子が、雨に濡れた「ユイラン」の衣服へと突き刺さります。
「あぁっ」
仰向けに倒れる「ユイラン」。なんとか、彼女から逃れることができた「かなめ」はボロボロになったローブの切れ端を身に纏い、一息つこうとします。
実に丁寧に「かなめ」の身体が描かれていますねぇ・・・緊張感のため、エッチ度は低いですが、あられもない姿をさらしています。(^^;)。

「どうやら、君の勝ちのようだね」
かけられた声に驚く「かなめ」。
先ほどまで姿が見えなかった場所へ3人の姿が見えます。そして、声をかけたのは両端の大男に守られるように立っている、一人の優男でした。
「世の中には2種類の女性がいる。雨が似合う人と、そうでない人・・・君は間違いなく前者だね」
軽口を叩く男に、「あなたは誰?」と問う「かなめ」。その問いに男は傘をずらし、顔を見せながら答えます。
「・・・ご同類だよ。君を助けに来た・・・と言いたいところだけれど、実はそうではない。座視しても良かったし、手を貸しても良かった。いずれにしても結果は変わらなかったのかもしれないけど」
銀色の髪、そして瞳の色・・・彼は、「かなめ」がよく知る人物「テレサ・テスタロッサ」と非常に似通っていました。
「かなめ」の疑問には答えず、男は未だ仰向けに倒れている「ユイラン」へと声をかけます。
起きなよ、ユイラン。・・・もう気がついているのだろう?・・・彼女は君のかなう相手ではないよ。諦めることだ。組織の意向を無視したことについては僕が弁護してあげよう。香港で暴れているお姉さんを君が説得して欲しい
そう、この男は「アマルガム」なんですよね。前回も「ゲイツ」と話していましたし。

「私たちが、従うと思う?・・・復讐は、先生が望んだことよ。私は生きている限り、その女を狙うわ」
交渉に応じない「ユイラン」に対して、瞳をふせたままで別れの言葉をかける男。
「死ぬのはお前だ・・・レナード・テスタロッサ!」
「かなめ」はここで初めて「テッサ」の兄「レナード」のことを知るわけですな。

あっさりと投げナイフをかわした「レナード」。と同時に横に立つ大男が、その身体に見合わない俊敏さで「ユイラン」のナイフを腕で砕きます。
その時、露わになった大男の顔は、「人」のものではありませんでした。銀色の顔に赤いモノアイを持つ大男、「ユイラン」の体術も効かない大男は彼女の動きを止めると機械的な音声で「レナード」の指示を待ちます。
「対応A-1。確実にな・・・」
その言葉に「ラージャ」とだけ答え、「ユイラン」の首を確実に絞めていく大男。数秒の後、「ユイラン」の命は事切れました。
「対応A-1完了。指定の脅威は完全沈黙」
※亡くなっちゃいましたね・・・「ユイラン」。ここで退場するとはちょっと意外。美人薄命です・・・。(T_T)。

「ご苦労、待機してくれ。・・・Plan-1211 アラストル。世界最小のアームスレイブといったところかな。今の君ならわかると思うけれど、ASの自立行動は難しい。動力源や制御システムの小型化はずいぶん苦労したよ。で、今のが本当の僕の用件というわけだ」
※あの大男が今後登場したときには「アラストル」と呼びましょう。それにしても、こんなマシンを作れるとは、流石に「レナード」も「ウィスパード」と言ったところでしょうか。

「殺す必要はなかったのでは」と問う「かなめ」に対して、「宗介」ほど人を殺していないと答える「レナード」。もちろん「かなめ」は「宗介」を弁護し「レナード」の今の行為とは違うと訴えますが、本質は変わらないと「レナード」は答えます。
「ずいぶんと彼の肩を持つんだね。好きなんだ・・・違う?本当に?・・・こっちを見てごらん」
その瞬間、唇を奪われてしまった「かなめ」。時間にして数秒ではありますが、それは紛れもないキス。
「お目覚めのキス・・・かな。君を好きになったから」
※「宗介」が見ていたら、平静を装うフリをするか、近づく前に銃で撃っているか。

帰ろうとする「レナード」に、「アラストル」が担いでいる「レイス」を返せと言う「かなめ」。
「私はその人に用があるの。・・・あなたが私にしたことは許してあげるから、その人は置いて行きなさい
既に平手打ちでお返しはしていますが、「かなめ」の言葉に「レナード」はあっさりと「レイス」を返します。
ようやく脅威が消え、緊張の糸が切れたのか、その場に座り、号泣する「かなめ」。
「・・・宗介・・・どうして、ここにいないのよ・・・あんたがいないから、こんな・・・私・・・こんなのやだよ・・・そばにいてよ・・・問題ないって言ってよ・・・宗介・・・」

※泣き続ける「かなめ」をちょっと不思議そうに見つめる「レイス」。彼の監視下では、こんな表情は見せなかったことでしょう。・・・にしても「レイス」って、やっぱり変装していたのですね。すっごい分厚い変装用の皮膚の下に、本来の目が見えています。

数分間、泣き続けたあと「かなめ」はゆっくりと立ち上がり「レイス」のそばまで来ました。
「あんたさっき、死んだ方がマシだって言ったわね。もう少し悪あがきをしたらどう?・・・私はするわよ、これからもずっと

強く、そして弱い。弱く、そして強い。今回は「かなめ」という女性の一面を見せて貰いました。これまで余り出番の無かった本シーズンですが、一気に挽回した感じです。人間的に一回り深く見えますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エレメンタルジェレイド_TV25

第二十五唱「混沌の礼讃謳(カオスクァイア)」

果たして前回の放送を見た何人の人間が「クー」があれで亡くなったと思ったのでしょうか。

彼の心臓は止まった・・・。明らかな死を迎えた「クー」は床の落下と共に地下へと落ちてしまいます。
その先にて「イヴ」との再会を果たす「クー」(の遺体)

一方、「クー」が亡くなったことにより最後の障壁が失われ、「カオスクァイア」側は「レン」を女王へいざなう儀式の準備へ取りかかります。
「クーさんとレンさんなら、失われた謳(うた)を蘇らせてくれると思っていたのに・・・」
「シスカ」も「クー」の死に衝撃を受けますが、この場ではまだやることが残っています。
亡くなった彼の意志を受け継ぎ、「レン」を救って戦いを止めさせるため、「カオスクァイア」を追いかける「シスカ」「ローウェン」「キーア」の3人。
たどり着いた場所は、かつて「イヴ」が座っていた玉座の間。そして、今その座には「レン」の姿があります。
「レン様、あなたがエディルガーデンの女王となられる時がついに来ました・・・」
「オーファス」の言葉の後に「ジルテイル」と「アジェンナ」もまた読経を始めます。その文言に合わせて紫色の光を放ち始める「レン」。
※「カオスクァイア」の3人は、「シスカ」達に興味すらないようですね。戦ってみて脅威ではないと感じたのでしょうか。

地下へと落ちた「クー」の遺骸へ近づく「イヴ」。彼女もまた祈りを始めます。
※こちらは光らず。「イヴ」にはもう力がないということか・・・。

「レンさんを離しなさい!」
「シスカ」の言葉に振り返った「オーファス」達。「シスカ」は「カオスクァイア」への攻撃を取りやめる決議を行ったと説明し、「アークエイル」との戦いを止めるよう説得します。
「自分から攻撃をしておいて勝手なことを言うな」
「エディルレイドを道具扱いして、傷つけてきたのはガーディアンでしょう」

もちろん、「シスカ」が率先して行ってきたことではありませんが、「ジルテイル」と「アジェンナ」の言葉は、「アークエイル」に属している「シスカ」に重くのしかかります。
それでも、伝説の謳、「エディルレイド」と人間が共に歌う「奇跡の謳」を願う「シスカ」に対し、「オーファス」は最大の疑問を「シスカ」へと投げかけます。
「戦う力のみを求めて、奇跡を起こす謳を忘れ去ったのはガーディアンです。今、その謳を歌えるガーディアンはいますか?
この言葉に、返す言葉のない「シスカ」。
※彼女がその可能性を見ていたのは「クー」でしたから、亡くなった今、すぐに回答はだせませんね。それにしても「カオスクァイア」の幹部達の言葉は、長年の人間との関係を見据えた上での言葉のようです。きっと昔は人間との共存、平和への道を模索していた時もあったのだろうなと。

新たな女王「レン」の力を見せる「オーファス」。
「わかりましたか、レン様の偉大な力は今、我らのものなのです」
一方、かつての女王「イヴ」は祈りを持って、「クー」の精神世界へと入り込みます。
「クー・・・クー・・・私は・・・イヴ。・・・ごめんなさい。私の声を聞いたから、レンさんはエディルガーデンに来ようとして、捕らえられてしまった・・・」
そう話す彼女の肩を抱く「クー」。彼女はさらに語ります「私にはもう少ししか力がない」また、「今のままではレンさんはオーファス達の思いのままになってしまう」と。
そして、「イヴ」の最後の力は・・・。

「ここは・・・?」
目を覚ました「クー」。彼にもたれかかるようにして倒れていた「イヴ」。彼女は「クー」の言葉に未来を感じ、その可能性に命を授けることとしたのです。
「レンさんを・・・離さないで・・・」

「シスカ」に残された最後の手段、それは「レン」の封印でした。
初めて「クー」と「レン」が出会った状態へもう一度戻そうとする「シスカ」の行動。彼女は「ローウェン」と「キーア」に協力を求めますが、そこへ復活を遂げた「クー」が登場します。
「イヴが、俺に命をくれたんだ」
これで盟約再び・・・と思いきや、既に一度命を絶たれた「クー」と「シスカ」の契約は破棄されたとのこと。
「レン」を覆うシールドに弾かれた「クー」に「オーファス」はそう語りました。
「レン様は、エディルガーデンの女王になられました。あなたの言葉など聞こえません。あなたは一度死んだのです。その瞬間に、エディルレイドとプレジャーの関係は消滅しています。・・・つまり、あなたとレン様との間には、もはや何のつながりもありません
それでも、立ち上がろうとする「クー」に封印を手渡す「シスカ」
「これで・・・レンさんを。・・・これしか方法がないのです。このままレンさんがカオスクァイアの思い通りになってしまっても良いのですか?・・・あなたが封印を解いたのです。せめて、あなたの手で
封印を手にした「クー」の行動、その行為を注視する「オーファス」達の前で、「クー」は封印を投げ捨てます。
そしてもう一度、「レン」のシールドへとその身を進ませます。
「目を覚ませ、レン!・・・必ず、必ず俺が助けてやるからな!」
※彼の行動は無謀なもの。「カオスクァイア」の面々はそう思ったからこそ、「クー」の行動を放っておいたのでしょう。しかし、結果としてそれは間違いでした。

シールドを突破し「レン」の肩を抱く「クー」。その言葉に、「レン」はゆっくりとその目を開けます。
「・・・思い出してくれよ、俺のこと、シスカやローウェンやキーアのことを。・・・レンがエディルガーデンに来たのは、こんなことのためだったのか?・・・レンはどうしたいんだ、俺は、レンと一緒にいたい。レンと力をあわせて一緒に生きていたい」
その言葉を聞いた「レン」は「クー」を選びますが、「オーファス」は「エディルレイド」のために力を貸してくれと懇願します。
自らの思いと女王としての使命に挟まれる「レン」。ついにその力は暴走し、あたりを衝撃が覆います。・・・そして、暴走する「レン」を止めたのは「クー」の抱擁でした。
※おっ、「クー」の行動が、なんか主人公らしいですよ。(^_^)。

「・・・あくまでも邪魔をするというのでしたら、仕方がありません」
「オーファス」は「ジルテイル」と「アジェンダ」と共に合体し、攻撃を向けます。しかし、その矛先は「クー」ではなく「レン」。
白色光に包まれた「レン」は、そして、その向こうに浮かび上がったシルエットは・・・。

やはり蘇りました「クー」。特に謎が残されたわけではない、本アニメ。視聴者の期待は、只一転「奇跡の謳」。
果たして「クー」と「レン」は、人間と「エディルレイド」の未来をどう歌うのか。次回、最終回はその題もずばり「天空と未来の謳」!です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ガン×ソード_TV12

ep.XII「帰らざる日々・・・」

9月も終わりが近づき、最終回を迎えようとするアニメもちらほら。このアニメはまだまだ続くでしょうが、今回は怒濤の展開でした。
そうそう、やはりオープニングには「オリジナルセブン」が登場してきましたね。これであとシルエットなのは、「カギ爪の男」ともう一人くらいかな。

さて、出会いは別れの始まりとはよく言ったものです。念願の兄「ミハエル」の再会に喜んだのもつかの間。兄と「ヴァン」のふたりから「帰れ」と言われた「ウェンディ」は、一人寂しく駅の座席で帰りの汽車を待ちます。
「ウェンディさん・・・」
声をかけてきた「ジョシュア」は、自分なら兄にどう言われようとも「帰ることに納得なんてできない」と言います。そして、「ウェンディ」はどう思っているのかと。
※「ヴァン」も「カルメン99」も人間関係には希薄そうですし、ここはやはり「ジョシュア」の出番ですね。変な奴ですが、悪い奴ではありませんし。

一方、遺跡「Saudade of Sunday」の起動作業を進めている「オリジナルセブン」。
どうやら「ミハエル」の適合能力はたいしたものらしく、起動実験は順調に進んでいます。
「当然だ。奴はものが違う。・・・少し出かけてくる。起動手順の再確認だけは頼む」
後の作業を「ファサリナ」達に任せて席を外す「ガドヴェド」。
※前回の「ウー」や、今回の「カロッサ」の態度を見るに、「オリジナルセブン」は仲良しの集まりというわけではなさそうですね。

解析結果を「ヴァン」へと報告しようとする「カルメン99」。ところが、「カギ爪の男」の情報だというのに、今の彼は興味がなさそうです。
例の数字は座標軸を表しているわ・・・指し示す場所は・・・ねぇ、聞いているの?
「ミハエル」の存在から「カギ爪の男」が近くにいるのではないかと推測した「ヴァン」。「カルメン99」の言うとおり、今の彼は冷静さを欠いていました。
「お前に・・・お前に何がわかる。たかだか故郷がらみで首を突っ込んだお前に!
結局、「カルメン99」とも喧嘩別れをした「ヴァン」。片手が「カギ爪」という手がかりだけを頼りに、周囲の人間に睨みをきかせながら確率の低い捜索活動に勤しみます。
※周りの人が避ける、避ける。確かにこの顔は怖い。

そんな抜き身の刃物状態の「ヴァン」の肩をいきなり掴む男がいました。そう、「ガドヴェド」です。
あいかわらず未熟だな。・・・むき出しの刀では誰も近寄れんぞ」
落ち着いた「ガドヴェド」の口調に、「ヴァン」は正気に返ります。
「あんたどこに行ってたんだ。俺が目を覚ましたとき、あんたはもう・・・」
「すまなかった。だが、ここでお前に会うのも、また運命か。・・・あの男を捜しておるのだろう。ついてこい
※どうやらかなりの知り合いの様子。「ヴァン」の口調がいつもと違いますね。

「お前とエレナの、血の惨劇から・・・もう3年か」
蘇る過去、思い出したくはない過去。その中で、瀕死の「ヴァン」は「ガドヴェド」に懇願しています。彼の目の前には、胸をカギ爪で引き裂かれた「エレナ」が横たわっていました。
「ガドヴェド・・・頼む、俺を改造してくれ。そして、DANNを俺に・・・エレナを殺したあいつを・・・あのカギ爪を・・・この手で」
そこまで一気に話すと、気を失ってしまった「ヴァン」。まずは輸血をと「ガドヴェド」が動こうとしたとき、倒れていた「エレナ」が目を覚まし「ガドヴェド」に「ヴァン」の改造を依頼します。
「・・・ガドヴェド・・・手伝って・・・ヴァンの改造を・・・私は、どのみち、時間がない・・・DANNのシステムでヴァンを・・・私はヴァンを助けたいの・・・今までも・・・これからも・・・」
※「エレナ」の傷はやはり「カギ爪の男」でしょうね。あのケガで「ヴァン」の手術を行った「エレナ」の精神力と技術には驚愕します。もしかしたら、彼女も「オリジナルセブン」だったのではないでしょうか。

「本当なら、あのとき俺も死んでいた。・・・あんたとエレナが手術をしてくれなかったら・・・DANNを俺にくれなかったら・・・俺は生涯エレナを守るつもりだった。それが現実はその逆だ。せめてカギ爪を殺さないと、エレナに顔向けできない。教えてくれ、知っていることなら何でもいい!」
この願いを、「ガドヴェド」は断ります。「お前はエレナが助けた理由をわかっていない」と。
「もう一度私がお前を救ってやる。オリジナルセブンの一員になれ
今度は「ヴァン」が「ガドヴェド」の言葉に驚かされる番でした。
「・・・あんた何を言っているんだ。オリジナルは・・・」
「ヴァン」の言葉を遮り、自らの言葉を紡ぐ「ガドヴェド」。
「その通り、先代のセブンは私以外、全員が倒れた。残っているのは衛星システムと鎧だけだ。その理由が今ならわかる。・・・お前には話していなかったが、そもそも衛星と鎧はマザーたる地球が囚人惑星だったこの星を監視するためのシステム。つまり、オリジナルセブンにはこの地の平穏を見張る義務があったのだ。しかし、オリジナルセブンは世代を重ねるにつれ、徐々に腐っていった。マザーが滅んでからは特にだ。弱者の悲鳴を聞き流し、個人の欲と権力を求める。そんな輩など滅びて当然。だが今、真の新たなオリジナルセブンが集まろうとしている。・・・知っての通り、お前の命は改造により、DANNと直結した。定期的に『DANN of Thursday』と接触しないと、身体機能はオーバーヒートし、死に至る。・・・そして、DANNもお前なしでは自己修復すらままならない。つまり、理由はどうであれ、お前は世界最強の鎧と生きるもの、オリジナルセブンの一人だ。・・・弱者の悲しみ、つらさをお前も身をもって知っていよう。だからこそ、新しい理想世界のため、仲間になって欲しいのだ」
超長い!つまりはこういうことかな。

【ガドヴェドの言葉より判明したこと】
 1.オリジナルセブンの先代はガドヴェド以外全滅。
 2.DANNの鎧と衛星システムはオリジナルセブンの機材。
 3.元々、衛星システムと鎧はマザーたる(母の星)地球が
   囚人惑星であった「エンドレスイリュージョン」を監視するための装置。
 4.オリジナルセブンはこの星の見張り役。
 5.地球は既に滅亡。
 6.ヴァンとDANNは一心同体。定期的に繋がらないと死に至る。
 7.恐らく鎧は曜日にちなんで7種類。DANNは木曜日。『DANN of Thursday』

 ふぅ。(^^;)。

「俺が生きている理由はエレナの敵討ちだけだ。オリジナルセブンがどうなろうと、興味はない」
差し出された右手を、仲間への誘いを断る「ヴァン」に、「ガドヴェド」は一つの事実を告げます。
「そのような未熟な考えでは、同士、カギ爪の男の足下にも及ばないぞ」
そう、彼ら「オリジナルセブン」は「カギ爪の男」のための組織になっていたのです。
「・・・あんた、カギ爪の仲間になったのか。エレナを殺し、俺を地獄に突き落とした・・・あいつの仲間になったのか!
「ガドヴェド」の言葉を聞いた「ヴァン」は殴りかかります。2発、3発と殴るうちに、「ヴァン」の懐から転がり落ちる、パズル。そう、それは以前「ジョシュア」が代わりに解こうとして怒鳴られたものでした。
「そうか・・・未だ解けぬかヴァン」
やはり、このふたりの抱える思いは、言葉で解決するものではありませんでした。力ずくでの決着を挑む「ヴァン」に「ガドヴェド」も応じます。
このパズルを解くことも、物語のキーになっているのでしょうねぇ。ああ、伏線が多い・・・。(^^;)。

説得のため「ウェンディ」と一緒にいた「ジョシュア」は、「ヴァン」と「ガドヴェド」が歩き去るのを目にします。
「ウェンディ」にここにいるように伝え、慌てて後を追う「ジョシュア」。そして、そこへ被さる呼び出しの放送。それは「カルメン99」に当てたものでした。
「・・・連れ?」
そして、「ジョシュア」の言葉を守らずにその場を離れる「ウェンディ」。彼女は今、「ヴァン」に会って話をできる心境ではなかったのです。
「カメオ」と一緒にエレベータで昇った「ウェンディ」は71番ホームへと向かいます。花咲き誇る庭園を歩き、心休める「ウェンディ」。
彼女は、そこで大きな犬を連れた一人の男性と会いました。優しい言葉を話す初老の男性と仲良くなる「ウェンディ」。
※人と人の思いが交錯し、出会いと別れが連なる。今回はそんな話。

一方、呼び出された「カルメン99」の元に現れたのは「ファサリナ」。会ったこともない女性の登場に怪訝な顔をする「カルメン99」ですが「ファサリナ」が「ハエッタ」の友人と名乗ると、ふたりは武器を抜きあいます。

初老の男性の雰囲気がそうさせたのでしょうか。「ミハエル」との関係、この駅での出来事を話す「ウェンディ」。兄が変わったのに自分は変わっていない。「エバーグリーン」に居たときと同じ。その不安を。
「どれもみな、かけがえのない命だ。なのに、いつかみな死ぬ。ほんのわずかな時を過ごし、ゴミのように死ぬ。・・・そして、誰が死んだからといって、世界は塵ほども変わらない。どうしてだろう。かけがえのないもののはずなのに、どこかで次々に消費されていく命。結局、それが世の中だと思うしかなかった。・・・だが、やっぱり納得はできない。だから、またずっと考えて、出た答えはつまり・・・命自体は余り意味がないということだった」
男性の言葉に、魅入られるかのように素直に聞く「ウェンディ」。彼の言葉はまだ続きます。
意味があるのは、その命が生み出すもの、そう、夢だ。・・・人は生きている間に色々な希望を抱く。それが強いほど、生き抜く力が湧いてくる。こんな私にも小さな夢がある。そのためなら、日々の苦しさ、つらさにも耐えられる。たぶん、お兄さんもそんな夢を見つけたのだと思うよ。もしかして、君は悲しいのではなくて、夢を見つけたお兄さんが羨ましいのではないかな。一方的な夢は只の欲求だよ。それでは、他の人を不幸にしてしまう。みんなを巻き込んでしまうよ」
「兄を連れて帰りたい」その夢は一方的な欲求で、他人を不幸にすると、彼は言います。
「では、どうすればいいの」
「ウェンディ」の疑問に、彼は優しく、だけれどもはっきりと答えました。
皆で同じ夢を持てばいい。そのためなら命すらかけられるほどの大きな夢、そうしたら、皆、恐れが無くなる。・・・つまり、この世から不幸が消える。そう、思わないかい?」
「・・・おじさんの夢ってなんですか」
「皆が静かに、幸せに暮らせるような、そんな世界になりますようにってことさ」
怖いなぁ・・・堀内賢雄は好きな声優ですが、この落ち着いた物言いと説得力ある声質で、それが全て正しく聞こえちゃいますよ。「命自体は余り意味がない」「一方的な夢は只の欲求」「皆で同じ夢を持てばいい」「命がかけられるほどの大きな夢を」なんて独裁者の発想なのだけれど・・・。(>_<)。

かなりの手練れだった「ファサリナ」に一方的に負けてしまった「カルメン99」。解析結果も奪われてしまいますが、かろうじてつけておいた発信器が、その所在をレーダーに示します。
※追いかけた先は「オリジナルセブン」なのですが、果たして「カルメン99」に秘策はあるのでしょうか。

同志はお前が考えるほど特別の男ではない。強く、弱く、むごく、優しい、普通の人間だ。あの惨劇を起こした腕で、オーバーヒートして倒れた私を医者に運んでくれたりもした。彼となら同じ・・・」
「ガドヴェド」の言葉を遮り、戦いを挑む「ヴァン」。互いに「衛星システム」から「鎧」を呼び出し、「ヴァン」は「DANN」を、「ガドヴェド」は「DIABLO」に乗り込みます。
「エレナが救い、私が救い、生きながらえたその命、お前がどう磨いたか、見せてみろ」
※いよいよ「オリジナルセブン」、最強の鎧同士の戦いが始まります。今までの相手とは格が違いますが、さて「ヴァン」はどうする?

なんとか「ウェンディ」を見つけることができた「ジョシュア」。その時、一人の女性が初老の男性へと駆け寄ります。
「いやぁ、待ってましたよ」
目の前でトランクを開け、何やら始める初老の男性。その姿に、その腕に、「ウェンディ」と「ジョシュア」の瞳は釘付けとなりました。
そう、それは「カギ爪」。
トランクを持ってきたのは「ファサリナ」だったのです。
「ウェンディさん・・・私と夢を見ませんか・・・」
怯える「ウェンディ」。駆けつける「ジョシュア」。そこへ響く「ファサリナ」の声。
「同士!」
身構える「ファサリナ」の視線の先には、「ジョシュア」の兄「レイ」の姿がありました。
喜々として小銃を構え、乱射する「レイ」。顔を崩す「カギ爪の男」・・・。
※ここまでくれば、やはりといいますか、彼こそが「カギ爪の男」。最後の顔の怖いこと。

今回、遺跡「Saudade of Sunday」の起動、そして「ミハエル」の鎧乗りとしての恐るべき資質、と重要なイベントもありました。
でも、しかし、やはり、ここは「ガドヴェド」と「カギ爪の男」でしょう。
「ヴァン」の過去を知り、彼を改造した張本人である「ガドヴェド」。恩義すらある彼との戦いを迎える「ヴァン」。
そして、最終目標たる「カギ爪の男」の出現。彼の語る言葉は人を魅了しますが、空恐ろしいものが含まれています。

果たして「ヴァン」とそのチームは目的を達成できるのでしょうか。それとも、目的は修正されたり、あるいは未達に終わるのでしょうか・・・。

Turn in next time for more action and adventure! Are you ready?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

創聖のアクエリオン_TV25

第25話「決戦!!アトランディア」

この番組の主題歌、最初の「創聖のアクエリオン」も2番目の「GO TIGHT!」も実に良い曲です。
2005年04月アニメのオープニング曲では一番好きですね。私もCDを購入して何十回も聴きました。(^_^)。
さて、ラス前のスタートです。

ついに開かれた「アトランディア」への道。先陣こそ「グレン」達が搭乗した「強攻型アクエリオン」に奪われますが、我らが「DEAVA」も「アポロ」「麗花」「ピエール」の3人を送り込みます。
「・・・必ず、元に戻してやるからな」
※今日の「ピエール」はマジモードですよ!

「アトランディア」の中は、我々人間界と余り変わりなく見えます。しかし、ここは堕天翅達が住む未知の世界。十数機のベクターマシンで突入した「強攻型アクエリオン」も敵の攻撃によりたちまち9機までその数を減らします。
「総員、アーマゲドン形態を取れ」
「グレン」の言葉に従い、「アクエリオン」ではなく長距離砲を持った自走砲へと合体するベクター達。その砲撃は「アトランディア」の遺跡を壊す威力を持ちますが、戦翅「両翅(モロハ)」を呼び込むこととなりました。
「この羽根無しどもが!」
流石に戦闘型として絶大な攻撃力を持つ「モロハ」。分離しながら仕掛けてくる攻撃はたちまちのうちに「アーマゲドン形態」2機を破壊し、残された「グレン」も苦戦を強いられます。
そこへ救いの手をさしのべる「麗花」。かつて愛したその姿は「堕天翅」の羽根を移植された「グレン」に過去の記憶を呼び起こさせます。
「・・・麗花・・・」
苦しみながらも、羽根の呪縛から逃れた「グレン」は、本来の自分を取り戻すことに成功します。
私と一つになりたい?それはそれは気持ちいいことなのよ (違。

「心配かけてすまなかった。こいつは俺に任せて先に行け!
死亡フラグを立てながらも (おい、「モロハ」との一騎打ちに挑み「麗花」達を先に行かせる「グレン」

その頃、「DEAVA」では「ソフィア」がこの戦いの行方を司令「不動」に問いただしていました。
「堕天翅を・・・滅ぼせるのでしょうか」
「滅ぼす?・・・堕天翅は人を生贄(ニエ)とするだけだ。人が滅びれば、堕天翅もまた滅びる。それが堕天翅の宿命。しかし・・・人は命を奪われずとも、己の意志、自由を失う」
画面に映し出される巨大な「生命の樹」。
生命の樹を倒せば、その根によってつなぎ止められていた大地のエネルギーが一気に噴出するだろう。そうなれば、この星は未来永劫、命の芽生えぬ大地となる」
今日の司令「不動」は饒舌(じょうぜつ)ですね。ちなみにここで私が入れた突っ込みは「先に言っておけよ!」でした。

一方、「モロハ」と善戦する「グレン」でしたが、所詮は羽根無し・・・もとい、一本の矢。次第に追いつめられ「相手ではない」と判断した「モロハ」は「アポロ」達を追おうとします。
「・・・お、お前を・・・行かせるわけには・・・いかないんだ!」
「強攻型アクエリオン」に込められた全ての力、そして自分に与えられた「堕天翅」の力を一気に解放する「グレン」。
「なんだ・・・この力は・・・」
「強攻型アクエリオン」の暴走する力は「モロハ」を巻き込み「グレン」と共に大爆発を起こします。そして、その精神は「麗花」の元へと届き、彼の死を告げるのでした。
「グレェーン!」※やっぱりお亡くなりに・・・(T_T)。

「なぜそこまでご存じなのですか?・・・一万二千年前、堕天翅を封じたアクエリオン。そのエレメントはアポロニアス、セリアン、そして、創聖の書からその名を削られた第三のエレメント、それはあなただったのですか!」
誰もがずっと司令「不動」に感じていた疑問を突きつける「ソフィア」。彼女の追求に「不動」の返答は軽く息を吐くだけでしたが、その背景では一万二千年前の光景がはっきりと映し出されていました。
※ちょっと強引な気も・・・まあ、怪しい人物である伏線は山のようにあったからなぁ。ところで真ん中が「セリアン」ということは彼女がヘッドだったのでしょうね。

「・・・何、ここ・・・お兄様!」
「シルヴィア」
麗しき兄と妹の再会。しかし、その場所は地上界ではなく「アトランディア」。驚く「シルヴィア」に彼は言います。ここは「天翅」の住む美しい世界だと。
「お前はセリアンとしての過去生を思い出した。なのに、私は未だに思い出せない。しかし、この胸にあるのだよ。遠い遠い、遙か昔の悲しみが・・・」
「シルヴィア」を失うことを恐れる「シリウス」。彼は、かごの中へと鳥を閉じこめます。「そこで見ていろ」と。
※「シリウス」もまた、おぼろげながら過去生を持っていました。果たして彼の過去生の正体は?

かごの中からは巨大な「生命の樹」の姿が目に映ります。その姿の裏に、プラーナを吸われつつある地上の姿を見て憂う「シルヴィア」。
その時、彼女の近くを紅いベクターマシンが通り過ぎます。
「ベクターソル・・・アポロ、アポロなのね!」
匂いで「シルヴィア」の存在を感じ取る「アポロ」。そこへ攻撃を仕掛けてきた「シリウス」は天翅合体を行い「ケルビムマーズ」へと姿を変えます。
「麗花!今度はあいつの手を離すんじゃないぞ!」
「ええ、グレンのためにも」
「ソーラーアクエリオン」へと合体した「アポロ」「麗花」「ピエール」と「ケルビムマーズ」の「シリウス」。最後の戦いが今、始まります。
「止めて、ふたりとも!」
「シルヴィア」の叫びの中、ほぼ互角の戦いを繰り広げる「ソーラーアクエリオン」と「ケルビムマーズ」。彼らの戦いに割って入ったのは「聖天翅 頭翅(トーマ)」でした。
「・・・待っていたよ。私はこの時が来るのを、待っていた
その手から光の槍を出し、「ソーラーアクエリオン」へと突き立てる「トーマ」。彼の狙いはただ一つ、「アポロニアス」の姿。
瞬く間に十本の槍によって貫かれたその姿へ「トーマ」は語りかけます。一万二千年前を憶えているかと・・・。
「憶えているか、アポロニアス。一万二千年前のことを。お前の右手は人を狩るためにあり、左手は私の手を取るためにあった。・・・夜明けさえ羨(うらや)むほど、愛し合っていたのだよ」
※なかなかエロティックな「トーマ」。天翅は「両性具有」という説もあるくらいですからねぇ・・・。

過去生の記憶が戻りかける「シリウス」。彼の口から出た言葉は「アポロニアス」でした。つまり、彼自身が「アポロニアス」ではありえないのです。
そして、光の槍を受けた「アポロ」もまた、過去生を思い出していました。
「・・・思い出したよ。ふたりは、美しく咲き誇る花さえも頬を染めるほど、愛し合っていた
背景で語られる一万二千年前の記憶。そこで「アポロニアス」の右手を取るのは「セリアン」。思わず「シルヴィア」を見やる「アポロ」と見返す「シルヴィア」。
しかし、ふたりを見つめる「トーマ」の目は冷ややかなものに戻っていました。

「・・・残留思念体になっても、やはりセリアンが忘れられぬか・・・しかし、君はどこまで気がついているのかね。セリアンの真の姿を
かごに捕らわれた「シルヴィア」の元へ訪れる「音楽翅 音翅(オトハ)」。彼女は語って聴かせます、一つの悲劇を。
「セリアン、その魂は犯した罪の重さに耐えきれず、ふたつに別れた。ひとつはお前として、もうひとつは血を分けた兄として。・・・羽根のない右手と左手がその証(あかし)」
※どっかーん!そうか、急に「シリウス」が色っぽく・・・見えん見えん!

「セリアンの魂は光と闇のふたつに別れ、明るく美しい想い出は妹に。そして、世界を滅ぼした恐ろしい闇の記憶は兄に。・・・そのあまりの恐ろしさに耐えかねて、セリアンの記憶は、心を閉ざしたのだろう」
「トーマ」の言葉に自らの右手を見やる「シリウス」。彼の言葉は震えていました。
「・・・ありえない、私こそはアポロニアスではなかったのですか?太陽の翼ではなかったのですか!
もはや嘲笑すら浮かべながら、真実を語る「トーマ」。その言葉はここにいる誰もが驚くべき内容。
「お前が?・・・太陽の翼とは我が愛する神話的複合生命体、アクエリオンのことだ!
※どっかーん2!これは予想だにせず、まさに驚愕!

「アポロニアスは私を裏切り、アトランディアを去っていった。しかし、羽根無しどもの地(血?)で新たな姿として生まれ変わり帰ってきたのだよ。太陽の翼、アクエリオンとして。・・・そして太陽の翼は恐ろしいほどの美しい光でアトランディアを滅ぼした。それはそれは、美しい光で・・・その罪、今こそ償ってもらおう。裏切り者アポロニアスよ、半分に別れたとはいえ、セリアンを失うのは辛かろう
「トーマ」の言葉に、蛇のような胴体でかごを包み込み、壊していく「オトハ」。
しかし「セリアン」は、いいえ「シルヴィア」は、そのかごを出ると左手から羽根を出し、一気に「オトハ」を滅ぼします。
「忘れたか、私はもうセリアンではない。今は、アポロニアスの羽根を受け継ぐ者、シルヴィア・ド・アリシアだということを!
※格好良い!強い!「シルヴィア」万歳!。ところで、「シルヴィア」が「アポロニアス」の羽根を受け継いでいるのは、ふたりの子孫だから・・・かな?

「ふんっ・・・無駄なあがきを・・・悲しみに涙せよ」
「トーマ」の腕が上がると、「ケルビムマーズ」の背中から1本の腕が出現しました。その腕は先ほどと同様に光の槍を構えます。そして、ゆっくりと、自らの身体を貫いていく「ケルビムマーズ」
そう、先ほどの「トーマ」の言葉通り「セリアン」の半分はもう一人、「シリウス」に受け継がれていたのです。
「やめろーっ!」
「アポロ」と「シルヴィア」の叫ぶ中、左手から紅き血を流し、羽根を噴出させながらその身を崩す「シリウス」。
ここに「セリアン」の半身は現世から姿を消した
のでした・・・。

完全に「シリウス」は失われたのか、それは来週、最終回を待たねばなりません。「世界のはじまりの日」を刮目して待て!

| | コメント (0) | トラックバック (4)

うえきの法則_TV25

第25話「復活!コバセンの法則」

どうやら、秋以降も「うえきの法則」は続くようですよ。嬉しい限りです。(^_^)。

27thステージ -2- -VS 新・ロベルト十団-
 プレイヤー:究極のエコロジスト「植木」
 エネミー :シャボンだけではなかった「ロベルト・ハイドン」
 ステージ :「???フィールド」
 仕掛け  :場外は奈落。底が見えず。特に障害物、仕掛けは無し。
 勝利条件 :生か死か?

口が開きっぱなしの「ロベルト・ハイドン」が可愛い・・・などと言っている暇はなく、「植木耕助」は「ロベルト」を助けたばかりに多大なるダメージを受けてしまいます。
巨大な落盤に潰されている「植木」を青いシャボン玉を使って助ける「ロベルト」。彼はそのまま、落盤を天井近くまで持ち上げ、自分の上へと降り注がせます。
「僕を助ければ僕が改心するとでも思ったのかい・・・それは不可能だ。僕が死なない限り、僕の憎しみは不滅なのさ」
「植木」の「やめろ!」との叫びもむなしく、頭上への落盤に埋もれる「ロベルト」。しかし、彼には重力を操る能力があったのです。
「これで僕が君に借りなんてないことが証明されたね。重力を変えてしまえばこんな落石、なんてことないんだ」
「借りとか改心とか、何を言っているんだ、お前?」
見事にかみ合わない会話。「ロベルト」がこだわっている所と、「植木」がこだわっている所がまるで違うのですから、これは仕方がないですねぇ。

「植木くん、よくも僕をこけにしてくれたね・・・僕の憎しみの力、思い知るがいいよ
五つ星の神器「百鬼夜行(ピック)」を呼び出す「ロベルト」。当然、これは普通の「ピック」ではなく、「理想的なピック」
まるでドリルのように「植木」の「ピック」を砕きながら、勢いよく「植木」へと迫っていきます。
「ならば・・・マッシュ!」
複数の神器を同時に呼ぶことができる「植木」。すかさず、四つ星の神器「唯我独尊(マッシュ)」を呼び出し、横から「ピック」をかみ砕きます
続いては一つ星の神器「鉄(くろがね)」同士の撃ち合い。しかし、やはり単体の神器では「ロベルト」に分があり
追いつめられた「植木」の眼前に「ロベルト」の銃口が迫ります。
「どうだい、植木くん。これが僕の憎しみの力だ」
※前回の過去話から思っていましたが、「ロベルト」は凄く純真なんですよね。だからこそ、憎しみに凝り固まった今の心、自分の心を裏切ることはできないのでしょう。果たして、彼の言うとおり、「死ぬまで」変わることはないのでしょうか・・・。

ふたりの人知を越えた戦いは、ステージに予想以上のダメージを与えていました。
天井の落盤はもとより、壁は次々にヒビが入り、至る所で崩れて行きます。
それは、「森あい」や「鈴子・ジェラード」、「佐野清一郎」が捕らわれていたバリア内でも同様です。
「うわぁっ・・・」
崩れ落ちる壁からなんとか逃れた「森あい」達。一方、「ロベルト」の銃口に狙われた「植木」にはそちらを見る余裕などありません。
しかし、彼を助けたのはそこには居ないはずの「鈴子」。そして、「佐野」でした。
「バリアなら、壁が崩れたお陰でのうなったわ」
彼らの登場に一瞬だけ驚いた表情を見せた「ロベルト」。しかし、既に敵ではないと感じているためか、すぐに立ち直り、嘲笑すら浴びせます。
「これは、僕と植木くんの勝負だ。邪魔しないでよ」
※なんとなく、「ロベルト」の表情をいかに崩すか、彼を如何に人間に近づけていくか、それが勝負のキモのような気がしますね。

「こんなときに何もできないなんて・・・私って無力・・・そういえば、私も能力者になったはず、その能力を今こそ使うのよ!
そう、神候補「犬丸」に能力を授かった「森あい」。今や立派な能力者となったはずの彼女は、この戦いを助けることができるはず・・・なのですが。
「自分を美顔に変える能力、じゃなくて、自分をお金持ちにする能力、じゃなくて、自分の体脂肪を0にする能力・・・いったい私の能力は何なのよ~」
※当然のように「ロベルト」には相手にされませんでした。でも、場は和んだぞ!(^^;)。

急遽コンビを組むことになった「鈴子」と「佐野」。ひそひそ話で作戦を練りますが、自分に絶対の自信を持つ「ロベルト」はそんなことは無視して攻撃を仕掛けてきます。
左右に分かれて走り出したふたりに「くろがね」を連発する「ロベルト」。しかし、「鈴子」と「佐野」は円を描くように回り込み、衝突の瞬間にお互いを交差させます。
「何!絶対に命中、粉砕する僕のくろがねを・・・」※またまた驚く「ロベルト」。
見事に「くろがね」同士を粉砕させることに成功しますが、その際に粉塵を身体に浴びてしまったふたり。
「ロベルト」は左手を差し出し、「鈴子」と「佐野」を天井へと持ち上げてゆきます。
「くろがねの破片をかぶったのが運の尽きだね。そこから落っこちて死んじゃえ!」
これに対し、上空からビーズキャノンで応戦する「鈴子」。しかし、「ロベルト」は落ち着いて二つ星の神器「威風堂堂(フード)」を出現させ、攻撃を防ぎます。
しかし、ビーズキャノンは「フード」を出させるためのおとりでした。
「何!」※ここでも驚く「ロベルト」。
「フード」の横から出現する「佐野」の「ブーメラン」は的確に「ロベルト」へとその矛先を向けています。
「・・・ならば、また軽くするだけ」
口から青いシャボンを出現させる「ロベルト」の行動を見やる「佐野」。そう、この攻撃もまたおとりでした。
「手ぬぐいに戻れ!」
数十ものビーズが一気に「ロベルト」の周囲を覆います。
「・・・手ぬぐいの中に、鈴子のビーズが!」
※さらに驚く「ロベルト」。
一気に爆発するビーズの噴煙。
※「佐野」と「鈴子」の漫才はおいておいて・・・結構やりますね、ふたりとも。・・・頑張れ、「森あい」!

「・・・ずいぶん余裕だね、ふたりとも。でも気がついていたかい、さっきのくろがねは、植木くんに使っていた50%の威力だったんだよね。じゃあ、そろそろ遊びも終わりにしようかな」
ついに100%の「くろがね」を発射した「ロベルト」。「佐野」と「鈴子」は同じ作戦をとろうとしますが、流石に威力が、スピードが違います。
「・・・何も見えへんかった・・・植木はこんな化け物と戦っとったんか・・・」
「植木」を倒し、「佐野」と「鈴子」を倒したからには、残るはひとり。「森あい」をターゲットにしようとする「ロベルト」でしたが、後ろの声に驚かされます。
「馬鹿な・・・すでに瀕死の重傷のはずなのに、なんで立っていられるんだ。・・・それより、なぜ立つ、死ぬのが怖くないのか!
※実際の攻撃よりも、こうした「ロベルト」に理解できない行動、人のために立つという行為こそが、「ロベルト」へダメージを与えることになりますね。

そんな彼らの行為に反応しないはずがありません。そう、我らが「植木」もここで復活!
「フード」で威力を弱めながら、まさに身体を張って「ピック」を防ぐ「植木」
「馬鹿な!君はもう、動けないはず!」
「ロベルト」の声響く中、「植木」は叫び返します。
「動けるんだよ!仲間を・・・友達を守るためだったらな!」

「植木」の言葉に呑まれた「ロベルト」は「ピック」を連発し、今度こそ「植木」を止めようとします。
それでも、まだ、立ち上がる男、「植木耕助」
「仲間には手を出させない・・・」
※呆然とする「ロベルト」。もう、彼に余裕はありませんね。一つ覚えの「ピック」連発がそれを証明しています。

神器を出すことなく「ロベルト」の攻撃を防ごうとする「植木」。しかし、只の樹木では「ピック」を防ぐことはできません。
「森あい」が、「佐野」が叫ぶ中、何度でも立ち上がる「植木」。彼の決意に後ずさる「ロベルト」。
「ピンチの植木に、ロベルトが圧倒されてる・・・」
ここまでくれば戦術もありません。その腕から「ピック」を出す「ロベルト」も自分の気持ちで打ち続けているのです。
「・・・仲間を、友達を守るんだ!」
最後の力を振り絞り、つる状の樹木を「ピック」に巻き付ける「植木」。「ロベルト」は先ほどまでと同様に攻撃を退けようとしますが、これは只の樹木ではありませんでした。

しっかりと「ロベルト」の「ピック」を巻き取った樹木は、彼の手元から一気に直上までそのつるを伸ばして行きます。そして、そこから変化し、「ロベルト」へ正義の拳を振り落とすのです。
「・・・ピック!」

※なるほど、先ほどまでのつる状の樹木はこれを出すための過程だったのですね。相手の「ピック」をからめることにより、逃げ場を防ぐ。やりますなぁ。(^_^)。

消え去ったお互いの神器。そして、「植木」もその場へと倒れ込みます。
駆け寄る「森あい」の言葉になんとか返事をする「植木」。思わず「森あい」は「植木」の腕を取り上げ、勝利の宣言をします。
そしてその頃、聞き覚えのある声を伴い戦いのステージへと歩く人影がありました。
「・・・ちっとは成長してっかな、植木の奴」
サブタイトルでバレバレですが、復活ですよ、あの男が!

「何か楽しいことでもあったかな・・・僕を混ぜてよ」
全精力を傾けた「植木」の攻撃も、この男の負の力を倒すことはできないのでしょうか。
気絶することもなく起きあがる「ロベルト」は、禁じたはずの七つ星以上の神器を持って戦いに決着をつけようとします。
「ご褒美に僕のとっておきで君たちを葬ってあげるよ。十つ星神器 魔王!
「ロベルト」の言葉に、震え上がるのは「天界獣(テンコ)」。しかし、「天界獣」でさえ恐れるその能力はこの男の登場によって中断させられました。
「そこまでだロベルト・・・よう、久しぶりだな、植木、森」
かつてと同じように、飾らない言葉をかけてくる「コバセン」。それに対し、驚く「森あい」と目を見張る「植木」。そして「ロベルト」も驚きを隠せません。
しかし、続いての「コバセン」の言葉は、彼らをさらに吹き飛ばす威力がありました。
「神の奴の代理として、お前らに宣告するぞ!この能力者バトル、第一次選考はこれにて終了、第二次選考まで、一時休戦だ!」
※どっかーん、マジっすか!?
俺も驚くさ!( ̄□ ̄;)!!ガーン

こ、こんな決着とは。これで納得できるんですか「ロベルト」
まあ、私の「コバセン」に対する突っ込みは全て、予告の「森あい」がしてくれました。
ありがとう「森あい」。そして、バトル参戦だって・・・可哀相に。これでもう、普通の中学生には戻れないのね。(T_T)。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

ツバサ・クロニクル_TV22

第22話「消せないキオク」

「新種の鬼児」=「星史郎」!?
頭の中を駆けめぐる事実に揺れ動く心。「小狼」が正常に戦うことができないと判断した「龍王」は引きずるように「小狼」を引っ張り、その場を離れます。
一方、「草薙」に抱えられ、帰宅した「サクラ」は記憶の一部が抜けてしまっていました。
※いつの間にか「蘇摩」も来ていて、「鬼児狩り」メンバ大集合。「龍王」はナイス判断です。

帰宅した「小狼」と「龍王」に「新種の鬼児」について聞かされた「鬼児狩り」メンバは、話し合いの場を持ちます。
「『新種の鬼児』と、私たちが追っている『イの一の鬼児』が同じ存在・・・?」
議論を深める「鬼児狩り」達ですが、とりまとめである市役所から何の通達も出ていない以上、「イの一」の正体が「新種の鬼児」と言い切ることはできません。
結局、「龍王」「蘇摩」「護刃」「草薙」は従来通り「鬼児」のトップと目される「イの一」を追い、「小狼」「黒鋼」「ファイ」が「新種の鬼児」の情報を集めることとなりました。
※確かにここまでの情報だけで「新種の鬼児」=「イの一」と言い切るのは時期尚早でしょう。

別室にて「サクラ」といた「小狼」ですが、いつもの様子ではありません。
過去の記憶、「星史郎」との想い出を振り返る「小狼」。記憶の中の「星史郎」は先ほど遭遇した人物と瓜二つでした。
「あの鬼児と一緒にいた人は、俺の知り合いかもしれない。・・・その人は、俺に戦い方を教えてくれた人です」

場面は変わり、「星火」と「飛王」の世界。試験管のような容器に固定され、何らかの封印か、術をかけられている人物を前に、「桜都国」での出来事について語っています。
「・・・予定外の干渉があったようですね」
「これもあの魔女の一手か。・・・干渉できる値が限られているのは、あちらも同じ。たとえ予測と違うことが起こったとしても、それもまた道筋のうちだ。そして、こちらにはあれがある
「星史郎」は「次元の魔女 侑子」の干渉だというのでしょうか。そして、「あれ」と呼ばれていた封印の人物。・・・どことなく「小狼」と似ていたようですが。

結局、一睡もできなかった「小狼」。目が赤い、彼の様子を気遣う「サクラ」に、「小狼」は幼き日の想い出が浮かびます。
「・・・隠したり黙ったりする方が・・・もっと心配になるよ。辛いのを隠さないで」
幼き日と記憶をなくしている現在、時代は違えど、同じ「サクラ」から発せられた重なる言葉
その言葉に「小狼」は勇気づけられたのではないでしょうか。

「・・・で、なんで役所なんだ」
「黒鋼」と共に市役所へと訪れた「小狼」。目的は一つ、「新種の鬼児」の情報です。
「黒鋼」は、知り合いかもしれない、その人物のことが気になるのかと尋ねますが、剣を堅く握りながら「小狼」は自分の決意を語ります。
「あの人が本当に姫の羽を持っているのか、確かめるのが先です」
しかし、あえて隠しているのか、役所では教えられないとし、情報を教えてくれるという危険な場所だけを教えてくれました。
「・・・さっき言っていましたよね。新種の鬼児に関しては『そんなものは存在しない』と。でも、鬼児を従えるものについては『教えられない』と答えました。・・・ひょっとして、新種の鬼児と呼ばれているものと鬼児を従えるものは、違う存在なのかもしれません
※なるほど。「小狼」かしこい~。(^_^)。

高レベルの「鬼児狩り」でさえ生還率が7%という危険な場所。高い塔の中に潜む「鬼児」の存在に備える「黒鋼」と「小狼」。
明かりもつけない暗闇の中、気配だけで「鬼児」を切る「黒鋼」の剣技にいまさらながら感銘を受ける「小狼」。彼もまた、修練と同じように目をつむり、気配だけで後をついて行きます。

一方、「小狼」達のがんばりに影響を受け、いつも以上に店の準備を張り切る「サクラ」でしたが、昨日の疲れが取れないのか、一仕事終えた後に意識を失ってしまいます。
倒れ込む「サクラ」を抱きとめながら、本心を口にする「ファイ」。
「・・・本当にいいこだね、サクラちゃん。他に構っている暇なんてないはずの俺が、幸せを願ってしまうくらい」
その言葉に、「モコナ」も思わず「・・・ファイ」とつぶやくのでした。
「ファイ」も謎の多い人物ですからねぇ。「桜都国」に来てからは、よりいっそう、言動に怪しさが。(^^;)。

ようやく塔の最上階、目的地と思われる場所へと到達した「黒鋼」と「小狼」。目の前にある大きな扉の中からは、何やら音が漏れ聞こえてきます。
「・・・気を抜くな」
その扉を開け、目の前に広がったのは・・・ポップな音楽が鳴り響く、ある意味怪しい世界。(笑。
「あっ、お客様ですぅ~ようこそようこそ」
およそ5頭身、見た目は可愛い「すもも」と「琴子」がお出迎えますが、「黒鋼」の言葉通り、妙にでかい。子供がそのまま大人になったかのようなアンバランスに思わず潰される「小狼」。
※うわっ、騙された。「ちょびっツ」からのゲストだから、せいぜい手のひらサイズかと思えば・・・(^^;)。

「・・・ここに来たと言うことは、尋ねたいことがあるのでしょう」
「鬼児を従えるものについて知りたいんです」
※やることがないので、後ろで踊る「すもも」(笑

鬼児を従えるものとは、公にはされていませんが『イの一』、つまり最強の鬼児のことです。圧倒的な強さと特殊な能力を持つ最強の鬼児は、唯一、人の姿をしています
「琴子」の言葉に、「星史郎」を思い起こす「小狼」。その姿形を「琴子」に伝えますが、あっさりと否定されます。
「あなたが仰られたのは、最近、この国に現れたものでしょう。あれは、『干渉するもの』です。近日、市役所が所在を突き止めて、排除するでしょう」
その言葉が被さるように、喫茶「猫の目」の近くへと姿を見せる「星史郎」。中では、未だ目を覚まさない「サクラ」を「ファイ」と「モコナ」が看病していました。
「・・・ファイ、前に大っきな湖がある国で言ったよね。笑ったり、楽しんだりしたからって、誰も小狼を責めないって。・・・ファイのこともね、誰も叱らないよ。小狼もサクラも黒鋼も、み~んな」
「モコナ」の言葉にハッとする「ファイ」。優しく微笑むと「モコナ」を抱え上げ、「いつも楽しいよ」と伝えます。
「でも、笑ってても、違うことを考えている
さらに驚く「ファイ」。
「・・・モコナは本当に凄いな」
寂しい人はわかるの。ファイも黒鋼も小狼も、どこか寂しいの。・・・でもね、一緒に旅している間に、その寂しいがちょっとでも減って、サクラみたいな暖かい感じがちょっとでも増えたらいいなって、モコナ思うの
「モコナ」萌え~!・・・そうかぁ、「黒鋼」も寂しいのか。きっと寝るときは布団を抱えながら、目の端に涙を浮かべて「ぐすん」とか言いながら・・・(おい

「あのふたりの言っていることが正しいのなら、『イの一の鬼児」と『新種の鬼児』は完全に別のものということになる」
「しかも、『新種の鬼児』は干渉する・・・つまり、余所から来た存在です」
その時、「すもも」が素っ頓狂な声を上げます。
「緊急事態で~っす」

そして、喫茶「猫の目」に入ってきた「星史郎」。「取り込み中」という「ファイ」の言葉を無視して、彼は自分の目的を話します。
「・・・ここに鬼児狩りがいますね」と。

「すもも」と「琴子」はまるで「東京ねずみランド」のキャラクターのような違和感なのだろうなぁ。一緒に写真とか撮れるのかしらん。
それはさておき、「ファイ」ピンチですよ。「星史郎」は強そうですからねぇ。そして、彼を派遣したのは「次元の魔女 侑子」?
うーん、来週が楽しみですよ、これは。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

フルメタル・パニック!TSR_TV08

Scene08「ジャングル・グルーブ」

放送がすごく久しぶりだったため感想を書いていたのを忘れていました。
さて、メリダ島へ着陸した航空機の中から登場したのは「ベルファンガン・クルーゾー中尉(声は小山力也!最近、アニメへの出演が多いです)」。
そして、もう一機の機体からは「千鳥かなめ」の護衛を解任され、意気消沈の「相良宗介」が。
※心ここにあらず・・・というか、いつにも増して暗いオーラが。(^^;)。

「宗介」は帰投後、すぐに上官への面談を求めます。そう、今回の決定を下した張本人「テレサ・テスタロッサ大佐」へと。
「大佐殿、相良軍曹が参りました」
執務室へと入ってきた「宗介」は、表向きはいつも通り、上官を前に文句の一つも言いません。
「・・・かなめさんにお別れは言ってきましたか」
「いえ」
「私に何か言いたいのでしょう」
「いえ、何も」

それでも、「テッサ」が今回の命令を下したのが自分と情報部の判断であると告げると、「宗介」は情報部に対する不満をぶつけてきます。
「情報部は彼女の護衛を十分に果たしていないと、再三にわたり説明して参りました。・・・彼女の護衛には自分が適任、そう考えておりました、大佐殿」
※表向きは普段通りでも、やはり、らしくはないですね、「宗介」は

あなたには他に集中すべき仕事があります。・・・アーバレストです。あの機体の扱いに専念してもらいます。・・・開発者は既に死亡していて、あの機体の設定を変更することができません。アーバレストのラムダドライバはあなた以外では起動しないのです」
「アマルガム」が投入してくる「ラムダドライバ」搭載の機体、複数の機体が扱える「アマルガム」に対して、「ミスリル」が保有する機体は現状「アーバレスト」ただ一機。
「テッサ」が「かなめ」の護衛よりも、こちらの仕事を優先させたのは、ごく当たり前の選択といえるでしょう。
※「アーバレスト」の開発者は既に死亡。結構大事な言葉かと。

一方、「アーバレスト」に対して不信感を募らせている「宗介」が心地よく任務に専念できないのも、また事実でした。
「それはご命令でしょうか」
自発的に命令を享受し、実行することができない「宗介」※軽い反抗期みたいな・・・。
それに対して、ついに「テッサ」は自分の感情を爆発させます。
「それで納得してくれるなら命令でも何でもします。・・・あなたは気楽でいいですよね。私を恨んでいれば気が紛れるんだから。だけど私は、部下の安全を考えなければならないんです!・・・いつも私が、どんな気持ちで艦長席に座っているのか、あなたにわかるの!・・・あなたって最低!従順で優しいフリをしているけれど、本当は非道いエゴイストなのね。しかも自分を偽っている・・・はっきり言ったらどうなんですか、俺はあの娘と一緒にいたい、邪魔をするなって!・・・そう言ってくれた方が、きっと楽です」
「テッサ」の言葉にはっとする「宗介」。自分でも気がついていない、気がつこうとはしなかった気持ちを見透かされた「宗介」は反論することもできずにただ立ちつくすだけでした。
※ここまで「テッサ」の感情が爆発したことは過去にありませんでした。公人としての願い、私人としての思い、全てが込められた、人間らしい言葉になっています。

続いて、着任の挨拶に訪れた「クルーゾー」。彼は自分の部下達への挨拶代わりに試したいことがあると言います。
「・・・少々、手荒になるかもしれませんが」
※うーん、迫力。何をやらされるのでしょうか。(^^;)。

一方、「ミスリル」内部のバーで「クルツ・ウェーバー軍曹」とひとときの休息を楽しむ「宗介」。帰投後、一番安らいだ時間かもしれません。
「・・・大佐殿の主張は正しい。確かに、俺が無理に千鳥を護衛する理由はない。適材適所を考えれば、これまでの処置は・・・やはりおかしかったのだろう。・・・しかし、道理だけでは・・・いや、何でもない
※「クルツ」でなくてもずっこけますよ。もう少し、自分の気持ちを吐露(とろ)できると楽に生きられるでしょうに。

そのバーへ姿を見せた「クルーゾー」。二人の姿を見かけた彼は、「クルツ」の隣へと腰掛けます。
「・・・すみません、中尉殿。別の席に移ってくれませんかね。ここの3席分は、俺らSRP、特別対応班のささやかな指定席なんですよ、あんたはそこに座っているわけ」
その席に座っていた人物、それは亡くなった上官「ウルズ1」のコールサインを持つ「ゲイル・マッカラン大尉」でした。
「なら席を移る必要はない。その男は腰抜けの、無能な男だった
一気に緊張感の走るバー。「クルーゾー」の言葉は、「クルツ」と「宗介」を刺激します。
「・・・強烈だな・・・聞いたか、無能だってよ」
言葉の直後に乱闘を仕掛ける「クルツ」。しかし、「クルーゾー」は持ち前の体術であっさりと攻撃をかわすと、逆に「クルツ」を叩きのめします。
「お粗末な忍耐力だな、軍曹。・・・軽い脳震とうだ、しばらくは立ち上がれんだろう。その軍曹といい、死んだ大尉といい、ここのSRPは間抜け揃いのようだ。失望したよ」
さすがの「宗介」も「クルーゾー」の言葉に怒りを感じ、発言の撤回を求めます。
それでも、自分に対して殴りかかることもできない「宗介」に対して、「クルーゾー」は一つのゲームを持ちかけます。
「マッカランとやらの名誉を守りたいのだろう?・・・私も丁度退屈していたところだ。ついてこい」
※見事に挑発に乗せたというところですね。「クルーゾー」はなかなか手強い人物のようです。

ところ変わって「ベノム」を「夏玉蘭(シャ・ユイラン)」、「夏玉芳(シャ・ユイファン)」に奪われた「アマルガム」の基地。
さぞや意気消沈の「ゲイツ」かと思いきや、彼は意外にも余裕の表情。ASの補給に来た「レナード」が姉妹の処置について質問しますが「黙ってみていろ」と返すのみ。
「わかった、そういうことか。・・・あなたの流儀に従うよ」
そして、その「ユイファン」は、東京へと送り込んだ「ユイラン」から「かなめはいつでも殺せるよ」との連絡を受けていました。
「そう、指示を待ってね。・・・先生は大丈夫よ。まだしばらくは」
「ゲイツ」様の余裕な表情は意外でした。前回までは結構追いつめられた表情だったのですが、何か秘策が?

「ゲームだと・・・これが!?」
AS同士による模擬戦を行うこととなった「宗介」と「クルーゾー」。ここにいたり、初めて彼は自分が新たな「ウルズ1」だと名乗ります。
一方、その機体が地中海で彼らを救ったものとわかった「宗介」は、その見事な操縦術を思い出します。
「パワーは互角、そして、テクニックも悪くない。だが・・・思った通り、二流の操縦術だ」
「アーバレスト」に乗り込んだ「宗介」を相手としない「クルーゾー」。続いて、彼は単分子カッターを駆動させ、真剣勝負を挑んできます。
「・・・こういうやり方は、感心しませんな」
高台の「メリッサ・マオ曹長」の機体を経由して、模擬戦を観戦していた「テッサ」と「リチャード・マデューカス中佐」。
「許可したのは私です。こうでもしないと、アーバレストの本来の力は引き出せないでしょうから」
「それでは戦力になりません。必要なときに確実に作動する信頼性。それでこそ兵器システムの命です」
※ここは「マデューカス中佐」に同意です。兵器とは、まさにそうでないと。

「・・・くそっ」
「クルーゾー」に翻弄され、手も足も出ない「宗介」。「ラムダドライバ」の使用を暗に指示され、使おうとする気持ちとは別にブレーキ祖駆ける彼の中の思い。
「・・・しかし、あれは・・・あれは!」
「宗介」の迷いに、「ラムダドライバ」は反応することはありませんでした。

「・・・しょせんは飼い犬ということか」
ノックアウトされた「アーバレスト」。そして、病院のベッドで横たわる「宗介」
「・・・あっさり返り討ちだって?なんてざまだよ。・・・お前も奴もおとがめなし。どうやら、茶番劇だったようだぜ」
「クルツ」の言葉に起きあがる「宗介」。彼へと近づいてくるのは「クルーゾー」でした。
「相良軍曹、なぜ自分が敗れたかわかるか?」
「技能の差です」
「違う、もっと根元的な理由だ。どんな技能でも埋められない、致命的な。・・・お前はあのアーバレストを嫌悪している。
・・・動作の全てに迷いがある、焦りがある、心ここにあらず。ラムダドライバなどどうでもいい、それ以前の問題だ」
たった一度の戦いで「宗介」の抱える課題を見抜いた「クルーゾー」。彼はさらに言葉を続けます。
「よく聞け、軍曹。我々が使うASという兵器は只の機械ではない。鍛え抜かれた戦士の肉体のさらなる延長なのだ。操縦者の心はそのまま機体に現れる。・・・自身の肉体を信じられない男に、これからの敵は決して倒せないと知れ
※「クルーゾー」の赴任で、「宗介」はさらなる強さを手に入れることができるのでしょうか。まずは「アーバレスト」を信じること。それを認めることが、今の彼にできるのでしょうか。

「・・・あなただったのね。1年半ぶりかしら。・・・この部屋はマッカラン大尉の部屋だったのよ」
「マオ」と「クルーゾー」は知り合いでした。そして、「マッカラン大尉」は彼の上長、同じチームのメンバだったのです。
「・・・メリッサ。俺と大尉が戦友だったことは黙っててくれ。連中に遠慮されては困るからな」

いよいよ動き出した「ユイファン」。「ベノム」に乗った彼女は香港の町で活動を始めます。そして、その連絡は「トゥアハー・デ・ダナン」の「テッサ」達の元へも届けられたのでした。

「ベノム」に対抗するには「ラムダドライバ」の起動は欠かせません。しかし、今の「宗介」は「アーバレスト」を信じられない状態。果たして、「ベノム」との戦闘までに彼自身の問題は解決するのでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

エレメンタルジェレイド_TV24

第二十四唱「煌珠楽園(エディルガーデン)」

努力、根性、時の運。全てを味方に何とか「エディルガーデン」へと昇った「クー」と「ローウェン」、「キーア」の3人。
彼らが見たのは、楽園と呼ぶにはあまりにも荒廃した大地の姿
でした。
「・・・これがエディルガーデン」

その頃、我らが「シスカ」様は、自分の命も省みず、ロケットエンジンを2機搭載して帰宅の途へ。※通常の3倍のスピードです (おい

そして、いよいよ「カオスクァイア」の中心部へとやってきた「レン」。
「私、戦いたくない。戦って欲しくない、人間にも、エディルレイドにも」
彼女の言葉を聞いた「オーファス」達は、それだからこそ「イヴ」に会って欲しいと、「レン」を壇上へと連れ行きます。ようやく対面した「レン」と「イヴ」。しかし、「レン」の声にも反応しないまま、「イヴ」はゆっくりと舞台から退場して行くのでした。
※静かな中に秘める決意。この思いがあったからこそ「レン」は今、この場所へと居るのです。それにしても「イヴ」は、夢ではうるさかったのに、実際に会ってみるとひと言も喋らず。それほど力の消耗が激しいのでしょうか。

「どういうこと・・・まるで廃墟じゃない」
「キーア」のつぶやきももっともな「エディルガーデン」の荒廃ぶり。町は荒れ人っ子一人おらず、建物は朽ち果てています。
「クー」達が話している間にも崩れ去る巨大な岩盤、それこそが「エディルガーデン」崩壊の兆しでした。
「滅びる・・・?」
「はい。女王は全エディルレイドの命の源(みなもと)。イヴ様の力が弱まってからというもの、新たなエディルレイドは産まれなくなり、ガーディアンに人工核石を埋め込み我々の手足とすることで生きながらえてきました。・・・しかし、それももはや限界。イヴ様がその座を離れた以上、放っておけばエディルガーデンは、エディルレイドを生み出すこの場所は・・・滅びの道を辿るのです
この危機を救う道はただ一つ、「新たな女王の誕生」。そのために「カオスクァイア」は「レン」を追っていたというのです。
「・・・私がそこへ座れば、戦いは終わるの?」
「約束します」という「オーファス」の言葉に、ついに「レン」は玉座に座ることを決意したのでした。

一方、女王の座を離れた「イヴ」は、魂が抜けたかのように歩き続け、その姿を「レン」と勘違いし、追ってきた「クー」と出会っていました。
「ガーディアン・・・エディルレイド・・・わかりあうなんて無理。どちらかが消えるしか・・・」
「イヴ」の言葉に「そんなことはない。その気さえあれば仲良くなれる」と宣言する「クー」。その姿をじっと見つめる「イヴ」は彼の名前を問い尋ねます。
「クー、クーって言うんだ。君は?」
「イヴ」へ自身を名乗る「クー」。その時、またも落盤が発生し、一瞬、気がそがれた間に「イヴ」の姿は「クー」の前から消え去っていました。
※重責から解放されて本来の性格が現れた・・・というよりは、やはり力が弱まったのでしょうね、「イヴ」の姿は。彼女もまた「レン」と同じく、理想を持って女王の座へとついたのでしょうか

「かしこみて、あまつひつぎのよごとのり、そにおわするはたまもかな・・・」
玉座に座る「レン」に対して女王への儀式を執り行う「オーファス」達。※苦しむ「レン」が可哀相。(T_T)。
「あとはプレジャーを殺し、契約を解除すれば新たな女王の誕生だ」
「ジルテイル」と「アジェンナ」へ「クー」の抹殺を命じる「オーファス」。彼女は言います。これで戦いが終わると。
「レン様の力によって、我々がガーディアンを支配すれば、戦いは終わる」
※玉座に座り、眠り続ける「レン」の耳に、心に、「オーファス」の言葉は聞こえたのでしょうか。

この重苦しい雰囲気を一人晴らすべく奮闘する我らが「シスカ」様。「クー」が所属していた空賊「レッドリンクス」との合流も無事(?)に果たします。
※今回の話で、「シスカ」の存在は一服の清涼剤です。・・・ちょっと役立たずとも言います。早く、「クー」と合流して!

ついに「エディルガーデン」唯一の建築物、女王の居城へと到着した「クー」と「ローウェン」、「キーア」。
さっそく「ジルテイル」と「アジェンナ」が「クー」の命を狙って現れますが、「ローウェン」と「キーア」がリアクトして対抗します。
「あんたはレンちゃんを取り戻さないといけないの!」
なんとか「クー」を逃がし、先に行かせることに成功するふたりですが、それは「カオスクァイア」の罠でした。
「貴様らを分断し、オーファスが確実にクーを抹殺する」
※そういう作戦でしたっけ?(^_^;)

「レッドリンクス」の協力により「エディルガーデン」上空に到着した「シスカ」。早速ヘリにて「クー」の元へと向かいます。
※「レッドリンクス」に会えなかったら、どうやってロケットエンジンで「エディルガーデン」に向かうつもりだったのでしょうか。

その頃、「クー」は「オーファス」と対面していました。
「ようこそ、聖地、エディルガーデンへ。・・・レン様は玉座につかれました。女王となるために」
味方もなく、単身で「オーファス」との戦闘に挑む「クー」。
※これは勝ち目がないでしょう、流石に。

一方、劣勢な「ローウェン」と「キーア」にとどめを刺したのは「シスカ」でした。(本当は、応援に駆けつけたはずですが・・・(^_^;)。
「シスカ」が事情が飲み込めないうちに、「オーファス」との合流を果たす「ジルテイル」と「アジェンナ」
「・・・えにゆいたて、ひとひらに、あずけあわさん、におのこころば・・・」※合体!ゴー、アクエリオン! (違
タイマンどころか、「エディルレイド」3人に対して、単身戦うハメになった「クー」。
「ありがとう、これで我が女王の誕生だ・・・」
解き放たれる高粒子の塊、走馬燈のようにセピア色に映し出される「クー」の名場面、「イヴ」、「レン」、「シスカ」達の反応・・・。
これでもかという「死への法則」を発動させつつ、痛恨の一撃を受ける「クー」。
「・・・俺・・・レン・・・の・・・レンのそばに・・・」
全てを感じ取った「レン」の叫び声の中、「クー」はその短い一生を終えるのでした
・・・(マジで?

まさに前回の予告通り、かなりヤバイ攻撃を受けてしまった「クー」。登場人物が死を迎えるお約束の数々を、「主人公だから大丈夫」というお約束ひとつでひっくり返すことができるのでしょうか。
予告でも「少年は散った」と言われていますし、これで最終回だったら、相当衝撃の物語ですが、はてさて・・・。
まあ、大丈夫でしょうが・・・ねぇ。(^^;)。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ガン×ソード_TV11

ep.XI「さよならのありか」

ついに再会した「ウェンディ」と「ミハエル」。列車が近づく中、「ウェンディ」は思わず兄のいる反対側のホームへと飛び出します。
そして、妹との再会に驚きながらも、「ヴァン」を見つめる「ミハエル」。
「・・・あの男・・・」

※「ヴァン」と知り合い?にしては「ヴァン」が無反応。もっとも「ヴァン」は「ミハエル」の姿までは見えなかったようですが・・・。

よもや特別列車で「ヴァン」達が到着したとは思わない「カルメン99」は、先に預けておいた解析結果を受け取ることに。

そして、ホームを離れた兄「ミハエル」を追いかける「ウェンディ」。
「ウェンディ・・・どうしてここまで来たんだ。どうして、町を出たんだ・・・しかも、あんな・・・どうして僕との約束を守れなかった!
どうやら「ミハエル(声は「保志総一朗」!「谷口悟朗」作品には欠かせません)」は故郷「エバーグリーン」へ「心配するな」と手紙を送っていた様子
ようやく会えた「ミハエル」に銃を返す「ウェンディ」。懐かしいなと受け取りながら「ミハエル」は自分の決意を「ウェンディ」へと伝えます。
「僕はもう・・・エバーグリーンへは戻らない」
※どこか、心ここにあらずというか、あまり再会を喜んでいないようですねぇ。

女性が慌てて駆け込むところ・・・女子トイレへとためらいなく「ウェンディ」を探しに入る「ジョシュア」
そんな努力(?)も報われず、「ヴァン」と「ジョシュア」は別れて探すことにします。
※当然ながら「ジョシュア」は鉄道警察のお世話に。本人は全然気にしていないようですが。(^_^;)。

「こいつの一部がわかった、良しとするか・・・」
「解析屋」に預けた結果に物足りない「カルメン99」でしたが、とうの「解析屋」は、せこい「カルメン99」にあきれ顔。
ひどい女ですよ、あれは。・・・サービスばっかり要求して。はい、お待たせしました」
「ありがとうございます。では、お約束の代金を・・・あの、このメモは・・・」
「カルメン99」の依頼内容に反応する女性客、そう、ep.IX「カルメン故郷に帰る」に登場した「ファサリナ」。あのとき、馬車に乗っていた女性です。

一方、こちらはep.X「海よ サンキュー」に登場した「聖跡探索機関」の「研究員(白鳥哲!)」。あそこで引き上げた「遺跡」の届け先も、この「ゾネット」でしたからね。
「ついに来たか・・・待ってろ、お前には最高の乗り手を用意しているからな
「遺跡」に触れていたのは「ガドヴェド」。どうやら「遺跡」引き上げの依頼主はこの男。
※「遺跡」は乗り物だったのですね。「鎧」にしては大きすぎる気もしますし、箱形だから入れ物かな。

鉄道警察で「カルメン99」と合流した「ジョシュア」。ここで初めて「ウェンディ」の状況を聞くことになります。
そして、その「ウェンディ」は「ミハエル」の「戻らない」という言葉に衝撃を受けていました。
「戻らないって・・・あの人、カギ爪の男に何か言われているの?逃げたら殺すとか・・・」
「ウェンディ!・・・同志を悪く言わないでくれ、あの人は立派な人だ
「立派!?兄さんを連れて行った人なのに・・・」
「そうかもしれない、でも今は違う。僕がここにいるのは、僕自身が決めたことだ」
亀の「カメオ」と出会った頃の思い出話をする二人。しかし、今の二人にとって、少なくとも「ミハエル」にとって、それはもう、過去の話。
あの頃は、お前の幸せが僕の生きる意味だった・・・でも、今は違う。僕自身の生きる意味を見つけることができた。あの人に、同志に出会って、それが見つかった。わかって欲しいんだよ、ウェンディ・・・」
洗脳?説得?カリスマ?「カギ爪の男」を「同志」と呼ぶ人達。「ミハエル」もその一人になっていたとは。

その頃、「ヴァン」は奇妙な双子に出会っていました。歩いている「ヴァン」に勢いよくぶつかってきた「カロッサ(木本眞基子!ユイですよ、ユイ)」と内気な妹「メリッサ(斎藤千和)」です。
そしてもう一人、独特の迫力を持つ男「ウー」にも。
「貴殿のような強者(つわもの)が、そんな安っぽい言葉を吐いてはいけない。・・・その奇天烈(きてれつ)な刀が嘆くぞ
「・・・お前、どうして」
※「ヴァン」の腰に下げた、一見して「ガン」である「ソード」を一目で見破る「ウー」。どう見ても、ただ者ではありませんね~。

「兄さん、生きる意味って何?カギ爪の男なんて只の誘拐犯で人殺しじゃないの!」
「ウェンディ・・・僕の生きる意味は、お前には関係ないことだ。・・・同志が何をしたかはわかっている。それでも僕はあの人と共に行く
返された銃を捨て、「ウェンディ」と別れる「ミハエル」。
「・・・お前の幸せのためにも言っておく。エバーグリーンに戻って静かに暮らせ。お前にはそれが似合っている。・・・そして、二度と追ってくるな、私を」
※今の「ミハエル」には、とても誘拐されたという言葉は当てはまりません。何があったのか、何を知ったのか・・・。

100年以上前の遺物、「遺跡」を前に解析結果を話し合う「ガドヴェド」と研究者達。
「・・・そもそもの事故原因は何だったのですか」
「昔な、こいつの能力を使おうとして失敗したらしい。向こうとの連絡が途絶えたので焦ったのだろうよ。愚かな・・・」

その場所へ続けざまに現れる「カロッサ」と「メリッサ」、「ウー」、そして「ファサリナ」
※彼らは皆、「同志(カギ爪の男)の思想のために任務を全うする」ことが目的のようですが、決してメンバ間の仲が良いとは言えないようです。

ようやく合流することができた「ウェンディ」と「ヴァン」。声をかけても返事をしない「ウェンディ」の様子が気になった「ヴァン」は、「何があった」と彼女を問いつめます。
「・・・いたの・・・」
ぽつり、ぽつりと「ミハエル」とのことを話し始める「ウェンディ」
「ふざけるなぁっ!」
彼女の言葉を聞いた「ヴァン」はそれまでの優しい態度からうってかわり、怒声を「ウェンディ」へ浴びせます。そして、その声は反対側にいた「カルメン99」と「ジョシュア」にも聞こえました。
「もう、あんまり大声を出さないでよ、恥ずかしいわね・・・」
合流した「カルメン99」が目にした光景、それは今にも剣を抜こうとする「ヴァン」の姿でした。慌てて「ヴァン」を止めますが、彼の怒りは止まりません。
「何があったの」と問いかける「カルメン99」に「ウェンディ」は、もう一度、同じ説明を行います。
「兄さんに・・・ミハエル兄さんに会ったの・・・」と

開く扉、「ガドヴェド」が待ち望むメンバの最後の一人がその向こうにいました。
「申し訳ありません・・・私用にて場を離れました」
そう、「ミハエル」もまた「ガドヴェド」達のメンバだったのです。
「ガドヴェドさん、一つ報告が。例の男が上に来ています。この目で見ました。いかが致しますか」
「そうか・・・奴は俺が引き受ける。お前はこれに専念しろ。・・・今日は何という日だ。オリジナルセブンが全員揃った
彼らの目の前で開かれる「遺跡」。そこへ登場したのは「鎧」でしょうか、そして、刻まれた「Original Seven」と「Saudade of Sunday」の文字
新たな顔ぶれを加えた、同志のためのオリジナルセブン・・・今日は、復活の日だ」
※おっと新たなキーワード「オリジナルセブン」。「ガドヴェド」「ミハエル」「ウー」「ファサリナ」「カロッサ」「メリッサ」で6人だから・・・「ヴァン」を入れて7人でしょうか!?
 そして、「Saudade of Sunday」。「日曜日の孤独」?・・・さて、日曜日とは「ヴァン」でしょうかね。

「カギ爪の男」について何も聞いてこなかった「ウェンディ」を怒る「ヴァン」。「カルメン99」と「ジョシュア」が「仕方がない」とたしなめますが、彼の怒りはなかなか収まりません。
そして、「ヴァン」へ今後の事を尋ねる「ウェンディ」。
「私、これからどうしたらいいかな、ねぇ、ヴァン」
「・・・決まっているだろう。町へ帰れ。お前にはもう、旅する理由がない
「・・・ヴァン」
「さようなら」とは「ミハエル」の言葉でしたが、その言葉通り、荷物を持って去っていく「ウェンディ」。
「ヴァン」、「ウェンディ」、「カルメン99」、「ジョシュア」、4人が皆、違う方向を見ているのが印象的なエンディングです。

新たなキーワード「オリジナルセブン」と「Saudade of Sunday」。今日は、今までの伏線が集まり、一気に物語が動き始めた印象です。仮に全26話だとすれば、まだ折り返しにも来ていませんが、これからどんな物語が待っているのでしょうか。
そして、来週から「オリジナルセブン」の登場により、オープニングのシルエットで描かれた人物が、かなり変化しそうです。彼らの描写が今から楽しみです。

Turn in next time for more action and adventure! Are you ready?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

創聖のアクエリオン_TV24

第24話「天空のゲート」

サブタイトルだけ見ていると、「ゲートキーパーズ」のようだ・・・。

「シルヴィア」の独白から始まる今回のアクエリオン。。
ついに本格的に開始された人類への侵攻。世界中の人達が、植物の種子に犯され、プラーナを回収されて行きます。
「生命の樹は雪のように美しい収穫神話獣を産みだし、羽根無しどもの大地に振りまき始めた」
※「シリウス」は完全に堕天翅側ですね・・・。もう戻ってくることはないのかな。

「世界を滅ばす収穫の雪、アトランディアより降り来る」
「リーナ」の預言を聞き、天を見やる「シルヴィア」。収穫神話獣が降り注ぐ、天上に開かれたゲートは「シリウス」が渡った「アトランディア」への扉でもあります。
「・・・アトランディア」

この物語のキーワード「一万二千」もの数が開かれたゲート。これに対して「DEAVA」は為す術を知りません。
「お兄様のしていることは許せない・・・それでも、シルヴィアは、シルヴィアは・・・」
「シリウス」を取り戻すため、単体、ベクターマシンにてゲートへと突入する「シルヴィア」。しかし、堕天翅達の結界により、その機体は弾かれてしまいます。
※「DEAVA」内での慌てっぷりが、現在の「シルヴィア」の立ち位置を示しています。「兄が裏切った。妹が裏切らないと、誰が言えよう・・・」と。

「シルヴィア、君は当分の間、搭乗禁止だ。まだ、アトランディアに逃亡しようとした疑いが晴れたわけではないのだからな」
「ジェローム」の言葉に唯々諾々と従う「シルヴィア」。兄がいなくなってからというもの、いつもの「シルヴィア」ではありません。彼女は、今回の事件に対する「シリウス」の関与を疑い、つい、口に出してしまいます。そして、そんな彼女を叱咤し励ます「アポロ」
「違う、非道いことをしているのはトーマ達だ。そんなことでどうする、強くなれ、そして信じろ!
今日の「アポロ」は大人っぽいです。こんなにしっかりした「アポロ」を見ることができるとは・・・。

最終決戦が近いことを示唆する司令「不動」
彼は軍本部へと呼ばれ、「グレン」が搭乗した「強攻型アクエリオン」の量産型を見せつけられます。
「この機体と、PSG量子反応兵器の配備によって、いよいよ無敵といわれるアトランディアの絶対結界が打ち砕かれるのです。ようやく羽根ありどもは知ることになるでしょう。我々の英知の前に、羽根など無意味であることを」
※その英知は羽根を解析したものでしょうに。それと、前回の「ジェローム」のセリフではありませんが、本当に10機造っていたのですね・・・。

最後の戦いへの英気を養うため、思い思いに過ごす「DEAVA」の生徒達。
そんななか、「アポロ」はいつもと変わらず、自然と共に日々を過ごしていました。
「いっぱい食え・・・食えば飛べる、強くなれる・・・へへっ」
木に登り、唾液で柔らかくしたお菓子を鳥の雛へと与える「アポロ」の近くを通りかかる「シルヴィア」。
「アポロ」と目を合わせますが、怒鳴り声一つあげない「シルヴィア」の元気のなさに、「アポロ」は持っていたお菓子を投げ与えます。
「ほら、食えよ」
受け取ったお菓子を食べながら、自分の素直な気持ちを伝える「シルヴィア」。
「・・・鳥が羨ましい。私も、天と地を自由に行き来できたらいいのに」

その言葉に、木から下りてきた「アポロ」は袋ごとお菓子を「シルヴィア」へと手渡します。
「まだあるぞ、食って食って喰いまくれ、そうすれば飛べる、強くなれる・・・飛べるさ、俺たちなら。誰かを見下すためじゃなく、ただどこまでも
※今の「シルヴィア」には「アポロ」の存在が非常に大きく見えることでしょう。

「・・・アポロ。一万二千年前も、私たち、こんな風に一緒に歩いていたりしたのかな」
「さあな、ただ、俺はお前をずっと昔から知っていたような気がする。・・・お前の匂いを」

歌姫「佐藤裕美」・・・ではなく「リーナ」の歌声の中、良い感じの「シルヴィア」と「アポロ」。そして、他のメンバ達も思い思いの相手の場所へと行き、それぞれの時間を過ごしています。
※「クロエ」は「ピエール」の元に、「つぐみ」は「麗花」の元に、「ジュン」は・・・頑張れ。(^^;)。

「みんな・・・やられちゃうのかな、お兄様たちのせいで」
止めてみせる!・・・言ったろ、飛ぶんだ。アクエリオンで
「でも、絶対戻ってね。もう・・・いなくなったりしないで・・・約束して!
「アポロ」に抱きつく「シルヴィア」。お互いの匂いに、心臓の鼓動に、二人の距離は接近し、自然と唇を重ね合わせようとします。
しかし、その時「シルヴィア」の瞳に紅いバラが映りました。「シリウス」の存在を感じる「シルヴィア」
「・・・いるんだわ、お兄様が・・・お兄様が近くに・・・」
その言葉に「シリウス」を探す「アポロ」。しかし、その一瞬をつかれて「シルヴィア」は姿を消していました。幾枚かの、紅い羽根を残して・・・。
※絶対、邪魔をしに来ましたね、「シリウス」が。「お前などに妹をやれるか!」でしょうか。

ついに「DEAVA」の最終結界が破られ、生徒達の身にも収穫神話獣の手が伸び始めました。「クロエ」や「麗花」までもが種子に犯され、生命の樹に蝕(むしば)れてゆきます。
「ジェローム、指示を!・・・不動司令が軍から帰るまでは、私たちの指揮官は、あなたなのよ」
「ソフィア」の言葉に副司令としての責務を思い出した「ジェローム」は、軍の殲滅部隊が「アトランディア」を一掃するという機密の作戦行動を皆に伝えます。
「シルヴィアを見捨てるのか」と憤(いきどお)る「アポロ」は、「作戦行動を止められないのか」と「ジェローム」に詰め寄ります。
しかし、彼の返事は組織としての立場を重視した相変わらずの言葉・・・ではありませんでした!
「無駄だろうな・・・だからDEAVAは、DEAVAは独自に動く!・・・アポロ、つぐみ、麗花、機械天翅アクエリオン、直ちに出撃せよ!
※良かった・・・。一瞬とはいえ「ジェローム」に見せ場が!そう、本当のあなたは冴えない中間管理職ではありません。(^_^)。

合体プロセスさえもすっ飛ばし、ゲートへと「無限パンチ」を飛ばす「アクエリオン」
しかし、無敵を誇る「アトランディアの絶対結界」は、その思い、力さえもはじき返します。
「お願いです。私をヘッドにさせてください!・・・私だって、いつも誰かに守ってばかりじゃ嫌なんです。みんなを・・・守りたいんです!
「つぐみ」の言葉にヘッドを任せることを決意した「麗花」と「アポロ」。そして、ハートが舞う合体は、まさに初めての経験。(笑
「アクエリオンエンジェル」へと合体した「つぐみ」はハートの力、愛の力を持って、無敵の壁へと挑みます。
好きという気持ちに限界なんてないから・・・辛いことも、悲しいことも、全部ひっくるめて、私は人間が大好きだぁ!」
繰り出されるは「爆愛無限光」!その思いはゲートを越え、地球を包み、「アトランディア」への道を開拓します。
そして、それを狙ったかのように次々とゲートへ突入する「強攻型アクエリオン」のベクターマシン。後れをとるわけにはいかないと、我らが「DEAVA」も最終決戦地へと突入します。

今回の主役は、個人的には「ジェローム」!・・・まあ、冷静に見ちゃうと「アポロ」と「シルヴィア」だったり、「つぐみ」だったりするのでしょうが、それでも「ジェローム」を押したい。彼にはもう、こんな光はあたらないであろうから・・・。(^_^;)。

| | コメント (0) | トラックバック (5)

うえきの法則_TV24

第24話「少年ロベルトの法則」

正直、こういう過去話は苦手です。見ていて切なくなってしまうから・・・。でも、頑張って書きます。

「ロベルト・ハイドン」が暮らしていた孤児院。ある日、院長は「大事な仕事がある」という理由で食料品の買い出しを子供達6人に任せます。そして、その中に「ロベルト」の姿もありました。
市場にて、美味しそうなリンゴを手にする女の子でしたが、売り場のおじさんはそれを取り上げて、こう言います。
化け物の仲間め、汚らわしい手で触るんじゃねえ!・・・まったく売り物にならなくなっちまうぜ」
そして、彼らの扱いは他の店でも同様でした。
「駄目だ駄目だ、お前らに売るものなんてひとつもあるものか!
そんな店主を真っ直ぐな瞳で見つめる「ロベルト」。その眼差しに店主は言葉を失いますが、決して商品を売ってはくれませんでした。
「ロベルトは何も悪くないのに、よってたかって!」
大人の非道な振る舞いに、憤(いきどお)る子供達。
そんな彼らにひとつの不幸が訪れます。
「あっ・・・ない、お金がないよ!
3日分の食費を失った子供達。パンとスープしか食べることのできない彼らにとって久しぶりの御馳走は、夢、幻と消えてしまいました。
それでも、お金を後払いにして、食料品を買うことを思いつきますが、常日頃から「ロベルト」と行動を共にする子供達を、町の人達は信用してくれません。
「僕たち、嫌われてるし、ロベルトが一緒じゃ誰も・・・
つい、口に出してしまった言葉は、「ロベルト」の心をナイフのようにえぐっていきます。
こうしたことは、珍しいことではない。表情を変えない「ロベルト」の顔がそのことを物語っています。(T_T)。

「ねえ、僕たち、友達だよね・・・」
彼らにその表情を見せずに問いかける「ロベルト」。しばしの沈黙こそありましたが、孤児院の仲間の声は、明るく「ロベルト」に届きました。
「そんなの、当たり前だろ!ばーか、友達に決まっているだろう!」

ようやく、笑顔を見せる「ロベルト」。自分が一緒にいれば、買える商品も買えなくなってしまう。そう思った彼は、孤児院へと一人帰って行きます。
「僕、先に帰ってるよ」
「ロベルト」を見送る子供達。その中、一人の子供が問いかけます。誰も、答えることのできない問いかけを・・・。
「ロベルト、本当に人間なのかな・・・」
夕刻の中、笑顔を浮かべて走り去る「ロベルト」。目の前を美しい夕日がゆっくりと沈んでいきます。
一方、おなかをすかせた子供達の前に、一件のパン屋が見えてきました。一仕事を終えた店主が、こっくりこっくりと寝入る中、焼きたての香ばしい匂いがたまらない魅力を持って、彼らを誘います・・・
※すっごい嫌な予感が・・・ああ、続きが見たくない~。(>_<)。

夜になっても戻らない子供達を一人待つ「ロベルト」。そこへ、玄関のドアが開く音が聞こえます。
「帰ってきた」と玄関へ急ぐ「ロベルト」。しかし、その目に映ったのは、棍棒やすきを持った店主達。そして、泣きじゃくり、下を向いた子供達でした。
「こいつらが白状したんだよ。お前に脅されて、いやいや食べ物を盗んだってな!
脅して無理矢理悪事をはたらかせるとは、とんでもない奴だぜ」
その言葉に衝撃を受ける「ロベルト」。「嘘でしょう・・・」と仲間達を見やりますが、皆、下を向き、答えてはくれません。
そして、棍棒が一人の子供の前へと突き出されます。ビクッと震える子供、彼は「ロベルト」のことを「友達」だと笑って答えてくれた仲間でした。
「お前らはこいつに脅されたんだよな・・・」
「・・・ロベルトに無理矢理脅されました・・・」
心臓の鼓動が高鳴り、耳に入る言葉を拒否する「ロベルト」。しかし、繰り返される答えは非情にも同じ響きを持って彼の心へと突き刺さります。
たまらずに走り出し、逃げ出す「ロベルト」。
「嘘だぁっ!」
涙を滝のように流しながら駆ける「ロベルト」を呼び止めたのは、優しい、院長の言葉でした。
「こっちだ、ロベルト!こっちだ。さあ、早く、ここへ隠れるんだ
「ロベルト」を招き寄せる院長に従い、彼は小屋の中へと隠れます。「良かった、院長先生なら信じてくれる」その思いを胸に、ほっと一息つく「ロベルト」。しかし、彼の耳に聞こえてきたのは金属的な施錠の音でした。
「・・・院長先生、院長先生!」
「ロベルト、お前を町の人達に引き渡す」
思いもしない言葉に、ドアを叩き真意を尋ねる「ロベルト」。それに対する院長の言葉は、あまりにも理不尽な、だけれども悲しい世界の一端をあらわす答えでした。
「・・・ロベルト、お前はいい子じゃないんだよ。・・・ロベルト、人を傷つけたり、盗みをはたらいた人は刑務所へ入れられるよね、なぜだか分かるかい?・・・怖いからだよ、怖いから閉じこめるんだ。怖い人は悪い人、そしてロベルト、お前は誰よりも怖いんだ。・・・お前を好きになれる人なんているわけない!
鬼だ、あんた・・・。(T_T)。

「だったら、だったら最初から僕を引き取らなきゃ良かったじゃないか!」
もっともな疑問をぶつける「ロベルト」でしたが、院長の言葉は、彼をさらに奈落へと突き落とすのでした。
お金だよ、お前を引き取る代わりにたくさんのお金が貰えたんだ。お前を手放せば、お金は返さなければならない。・・・だが、お前が罪を犯して捕まったとなれば話は別だ。お前を悪い子として町の人に引き渡せば、お金は返さんでもすむ
ついに精神に異常をきたし始める「ロベルト」「僕は悪い子・・・僕は悪い子・・・」とつぶやきながら、天界の力を解放しました。
「ははははは・・・ひゃひゃひゃひゃ・・・」
目の焦点も合わないまま、「鉄(くろがね)」を乱射し、町を崩壊させていく「ロベルト」。
「消えちゃえ・・・消えちゃえ・・・みんな、消えちゃえ・・・」

※非道いよ!目暮警部 (おい 。それにしても、院長に多額のお金を渡した人物、やはり天界人でしょうね。・・・こうなることを予測して、彼を院長へ引き渡したとしたら・・・。考えすぎだろうなぁ、いくらなんでも非道すぎるし、ねぇ。

「5才の僕は町を滅ぼした。でも僕は院長先生に感謝しているんだ。あの人のお陰で、このように正義なんてものが存在しないとわかったからね。・・・人間の正義なんて、しょせんは怖いものにふたをするための言い訳だ。人間の正体は、恐がりで弱虫のくずなのさ。・・・だから、僕が人間達の化けの皮を引っぺがしてやるんだ。世界が消えるという究極の恐怖でね」
「ロベルト」の独白に、まさに言葉もでない「森あい」に「鈴子・ジェラード」、そして「佐野清一郎」。
しかし、彼だけは、そう、「植木耕助」だけは違いました。

「・・・ひとつだけ、はっきりした。やっぱりお前をこのバトルで優勝させるわけにはいかない。・・・だって、悲しすぎるだろう。そんなことをしても、お前、幸せじゃねえ
「植木」の言葉に瞳を動かす「ロベルト」。
「やはり君はここで消えてもらうしかないようだね」
流石に大人物「植木耕助」。あの「ロベルト」の独白の後、この言葉が出るとは。彼の強さは肉体的強さだけではなく、メンタルな部分。バカだからこそ、真実を見つけるのが早いのかもしれません。

いよいよ、いよいよ「ロベルト」との一騎打ちに挑む「植木」。このバトルは壮絶な戦いになりそうです。
「・・・ここで生きて帰れるのはどちらか一人」

27thステージ -VS 新・ロベルト十団-
 プレイヤー:究極のエコロジスト「植木」
 エネミー :シャボンだけではなかった「ロベルト・ハイドン」
 ステージ :「???フィールド」
 仕掛け  :場外は奈落。底が見えず。特に障害物、仕掛けは無し。
 勝利条件 :生か死か?

初の天界人バトル。両者とも神器を駆使してのバトルの開始です。
まずは五つ星の神器「百鬼夜行(ピック)」をぶつけに行く「植木」。これに対して巨大な二つ星の神器「威風堂堂(フード)」で防ぐ「ロベルト」。
「あいつの神器も力と合体して、でかくなってやがる、耕助、やはり奴もネオだ!」
「天界獣(テンコ)」は、五つ星を二つ星で防げるのはおかしいとも言いますが、「条件は互角」と「植木」は戦いを続行します。
「互角・・・何を言っているんだい。教えてあげよう。君が僕に勝てない理由が3つある」

【植木が勝てない3つの理由】
 1つ目:「ロベルト」は十つ星、「植木」が六つ星と実力に差があるから。
 2つ目:「植木」は、「天界人が力を得ると神器が力と一体化する」ことを知らなかったこと。
 3つ目:「ロベルト」は神器を最強にする力を選んでいたこと。

 ※ちなみに、「ロベルト」が選んだ能力は「理想を現実に変える力」・・・これまた卑怯~!。

一つ星の神器「鉄(くろがね)」を「絶対に命中する理想の大砲」へ進化させ、「フード」を「絶対に壊れない理想の盾」へと進化させていた「ロベルト」
言葉通り、「植木」が「フード」を出しても「ロベルト」の「くろがね」はそれを避け、「植木」を追尾して攻撃してきます。
「力はね、能力者の実力次第で成長するんだよ、これまでと比べものにならない、レベル2へね」
地面を這う、青い影へと姿を変えた四つ星の神器「唯我独尊(マッシュ)」を出した「ロベルト」。さらに色を赤へ変えることにより、触れているものの重力を操作し「植木」を飲み込みます。
※この青と赤については、シャボン玉で使っていましたね。

まさに強すぎる「ロベルト」に手も足も出ない「植木」。しかし、「植木」は逃げることをせず、「ロベルト」へと立ち向かっていきます。
ロベルト!確かに人間は弱虫かもしんねえ、でも、俺の言っている正義はそうじゃないんだ。コバセンは命をはって俺を助けてくれた、犬のおっさんもな。・・・人間は弱いけれど、強くなれるんだ。大切な人を守ろうとするとき、正しいと信じたことを貫こうとしたとき、自分の中の弱虫に打ち勝って、強くなること。それが俺の正義だ!
再び舞う「ロベルト」の「くろがね」。「植木」も「フード」で防ごうとしますが、やはり避けられ、確実に「植木」をロックオンします。
「・・・もっと、もっと強くなるんだ!」
自らの正義を示すため、「ロベルト」を悲しみの連鎖から解き放つために、かつて無いほど集中する「植木」。
彼の右腕が緑色に発光し、その叫びが頂点に達した瞬間、一つの奇跡が起こりました。
「くろがね」「ピック」、三つ星の神器「快刀乱麻(ランマ)」、「マッシュ」・・・同時に呼び出された「植木」の神器が、彼を守り、「ロベルト」を攻撃します。
「馬鹿な!」
「ロベルト」の「フード」も「植木」の「ランマ」「ピック」は止めますが、間隙を縫って「くろがね」が直撃!
「・・・なるほど、それが君のレベル2か・・・だが、それでは僕をまだ倒すことはできない
「絶対命中」から「絶対粉砕」へ理想を変えた「くろがね」をぶつけてくる「ロベルト」。さらに「くろがね」の連射により、「植木」の神器を飛ばし、追撃を加えます。
※まるで「孫悟空」のように、バトル中に進化する「植木」ですが、「ロベルト」との差はまだ大きいか・・・。

「人間は他人のために強くなれるって言っていたね。・・・そんなことはありえないと証明してあげよう。君が降参しないで命を投げ出すのなら、他の3人は逃がしてあげる。でも、降参するなら、君を助ける代わりに他の3人の命をもらう・・・」
「どうするもこうするも・・・仲間の命の方が100万倍大事に決まっているだろう!」
※ここまでベクトルが違うと、一回転して同じになってしまうのでは?と考えてしまうほど、価値観が異なる二人。持って生まれた性格というよりは、育った環境が大きいのかな

超巨大「マッシュ」を「ランマ」で叩ききる「ロベルト」。その間に六つ星の神器「電光石火(ライカ)」で背後に回った「植木」は「ロベルト」を押さえつけ、自らの「くろがね」で倒させようと試みます。
「・・・まだまだ甘いね」
目前に迫った「絶対粉砕のくろがね」をシャボン玉で包み、天井へと逃がす「ロベルト」。続けざまに「ランマ」でとどめを刺そうと「植木」へ振りかぶります。
「ふふふ・・・僕をはめたことは褒めてあげる。でも結局、君は僕に勝てないんだよ」
その時、地面へ巨大な影が広がり、思わず天井を見上げる「植木」。「ロベルト」の「くろがね」がその名の通り天井をも粉砕し、巨大な岩盤が落下してきたのです。
避ける暇なく「ロベルト」の上に落ちてくる天井。勝利を確信した「森あい」が「植木」へと声をかけますが、彼女が見た光景は、「植木」が身体をはって「ロベルト」を助け、代わりに岩盤の下敷きになっている姿でした。
助けられたときの「ロベルト」の格好がちょっとお間抜け。ああ、唯一和むシーン。(´ー`)。

「・・・なぜだ、なぜ僕を助けた!?自分が死ぬかもしれないのに・・・何故だ!」
叫びにも似た「ロベルト」の問いに「気がついたら助けていた」と答える「植木」。自分の価値観で計ることのできない初めての人間、「植木」の存在が「ロベルト」にどのように影響するのか・・・。

超、長文~。すみません、今回はまとめられない~。
Aパートは涙、涙だし、「ロベルト」との戦いが始まったときに、「続きは来週」かと思うほどの中身の濃さ!
バトルも良いですが、やはり今回はAパート。悲しき「ロベルト」の過去ですよ。
あんな人間なんていない、自分ならあんな大人ではありえない、子供達だってもっと仲間を思いやるはず・・・と声を大にして言いたいところですが、「化け物」と、少なくとも皆がそう思っている状況で、果たして今の心情と同じ行動を自分が取ることができるのかと考えたとき、「絶対」とは言えない弱い自分も感じていたり・・・。考えさせられてしまいます、本当、今回は。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

ツバサ・クロニクル_TV21

第21話「鬼児のスガオ」

「鬼児」は「鬼児狩り」しか襲わない。その安全神話がついに消え去る日がやってきました。
「ファイ」と「サクラ」、「モコナ」が町へ買い物に出かけた時、「鬼児が一般人を襲う」との号外が撒かれたのです。
※熱心に新聞を読む「モコナ」が可愛い。(´ー`)。

その頃、剣の特訓中である「小狼」は「黒鋼」から手ぬぐいを渡されていました。
「それで目隠しをして帰ってこい。・・・気配を感じられるようになるまで、目隠しはとるな。・・・あと、剣も持っておけ」
※流石に厳しい特訓。それでも応じる「小狼」の決意の強さが感じられます。

五感のうちの「視覚」を封じた「小狼」。ひとつの感覚を封じることにより、他の感覚がとぎすまされる。それが、人間の情報のうち八割を取得するという「視覚」であればなおさらです。
「これは・・・花びら。前に父さんと旅した国で見た花に似ている。桜という花・・・サクラと同じ名前の花
※目隠しをした後の画像描写が、「小狼」の感じる世界ということでしょうか。それにしても、この適応力。彼の才能には驚かされます。

「・・・少しだけわかってきた。生きているものとそうでないもの、違うけれど、どっちにも気配があるんだ
町の路地にて、生きていないものに襲われる「小狼」。気配を察知し、攻撃を避け続けますが、流石にこちらから攻撃をしかけることはできません。
そんな彼の危機を救ったのは、同じ「鬼児狩り」でもある「龍王」でした。
「何をやっているんだ!」
と、目隠しを剥ぎ取る「龍王」。「小狼」の視界に飛び込んできたのは、異形の輩「鬼児」
なんとか「鬼児」を退けた「小狼」は、「龍王」としばし語り合います。
「・・・そういえば、キミも剣なんだな」
「名前で呼べよ、ちゃんと名乗ったろう・・・まさか、憶えていないのか?」
「龍王。・・・龍王も剣で戦うんだな
俺は倒した相手の強さを、剣を通じて、この手に感じたいんだ。・・・俺はな、まだ俺の知らない強さに出会えるのが凄く嬉しいんだよ。俺はそいつと戦うたびに強くなる。もし、そいつを倒してもまだまだもっと強い奴がいる。それを目指して走っていけば、俺はもっともっと強くなれる」
俺もだよ。・・・俺が目指しているのは、不思議なことや、知らない何かに出会うことだ。もしも、今まで知らなかったものを見つけたとしても、まだまだ見たことも、聞いたこともない不思議なものがたくさんある。少しずつでも、それを知ることができるのが凄く嬉しいんだ。・・・それともう一つ、取り戻したいものがあるんだ。絶対にやると自分で決めた。だから、強くなりたい」
「お前・・・ますます気に入った!諦めるなよ」
※「小狼」の旅の目的は「サクラ」の羽だけではなく、自分の知らない何かに出会うこと。父である「藤隆」の影響もあるのでしょうね。
 それから「龍王」と仲良くなったようです。一見して熱血な「龍王」と、クールながらも熱い思いを秘めた「小狼」。似ているところもあるのかな。

夜になりましたが、まだ「小狼」は「龍王」と歩いていました。喫茶「猫の目」への分かれ道、帰ろうとする「小狼」でしたが、「龍王」は「見せたいものがある」と話し、彼を引き留めます。
一方、歌声ラウンジ「白詰草・四」の前には「黒鋼」と「ファイ」が来ていました。
「あの姫に店を任せてきたが、大丈夫なのかよ?」
「しっかり特訓したからね、もう一人前だよ」

※夜は物騒だと「黒鋼」は言いたかったのではないでしょうか。それにしても、「小狼」の目隠しの特訓はもう終わりでしょうか。・・・まあ、「気配を感じた」からいいのかな。(^^;)。

「まだつかないのかい?・・・見せたいものってなんなのさ
「もうちょっとだ。・・・それは見てのお楽しみだぜ」 ※おおっ予告の「モコナ」。
けっこう強引な「龍王」に引っ張られるようにして進む「小狼」。まさか「サクラ」が「モコナ」とお留守番をしているとは思っていないのでしょうね。

「新種の鬼児の話しを聞かせろ」と、こちらは「黒鋼」と「ファイ」。尋ねる相手は「織葉」
桜都(おうと)国の鬼児は、鬼児狩りが誤って一般市民を傷つけてしまわないように、皆、異形なの。でもね、あの鬼児は人の形をしていたの。・・・それはそれは、美しい男の子だったわ」
どうやら、前々回に登場した、怪しげな白装束の男は「新種の鬼児」とのこと。
新種の鬼児は何か得体の知れない強い力を持っている。私はそう感じたわ」
「織葉」の言葉から「鬼児」の正体に疑問を感じる「ファイ」。
「・・・もしかすると、この国の鬼児って、管理された狩りの標的みたいなものじゃないかな。それなら、市役所が鬼児の動向を把握しているのもわかるし」
「だが、鬼児狩り達が言ってたじゃねえか。最近、鬼児どもの動きがおかしいって」
「黒鋼」の疑問にも、「ファイ」はそれこそが管理を乱す存在、「新種の鬼児」の仕業だと推論します。そして、得体の知れない力の正体は「サクラの羽」ではないかとも。

数十体の「鬼児」を呼び出し、管理しようとする「新種の鬼児」。
「君たちの段階が上になると、なかなか制御が難しい。御するには特別な力がいる
彼の胸元に光る怪しげな力、それはやはり「サクラの羽」でした。
「めきょ!」眠りながらでもその力に反応する「モコナ」。そして、「織葉」に操られたときのように、意識を混濁させ喫茶「猫の目」を出る「サクラ」
丁度、喫茶「猫の目」へ向かおうとしていた「護刃」がその姿を認めますが、「サクラ」の足取りは明らかに普通ではありませんでした。

「・・・この先の広場に、桜都国で一番大きい桜の木があるんだ。すげぇ綺麗なんだぜ」
「龍王」が「小狼」を引っ張ってきた場所、そこへ聞こえる「護刃」の声。
「待ってってば、ちっこいにゃんこさ~ん」
その声と共に姿を見せる「サクラ」に驚いた「小狼」は彼女を受け止めます。
「姫、どうしたんですか、しっかりしてください。・・・姫?」
「サクラ」は無言のままゆっくりと手を伸ばし、ある建物を指し示します。そのまま崩れ落ちる「サクラ」を受け止めながらも、「小狼」は「羽」の存在を感じずにはいられませんでした。

「鬼児が出た!」「龍王」の言葉に「サクラ」を「護刃」へ預け、「小狼」も現場へと向かいます。
そこに登場した「鬼児」の強さに驚く「龍王」。特訓の成果、さっそく気配を読み取った「小狼」は、桜の木の上に一人の人物「新種の鬼児」の存在を察知します。
「・・・あれが噂の新種の鬼児だな」
「小狼」と「龍王」の目の前で、文字通りベールを脱いだ「新種の鬼児」。そして、その正体に驚愕する「小狼」
「あ、あれは・・・星史郎さん
「星史郎」と呼ばれた男は、微笑みながら「小狼」に話しかけます。
「久しぶりだね、小狼」
「・・・どうして、星史郎さんがこの世界に・・・」

「小狼」のことを知っている。それだけで、「桃矢」や「雪兎」とは違い、なんらかの方法で「小狼」と同じ「クロウ国」からやって来た人物とわかりますね。しかも、かなり親しげな感じです。
「星史郎」の行動を見ていると、あきらかに「敵」なのですが、果たして「飛王」が派遣した「手駒」なのか・・・。
ますます謎も深まった「ツバサ・クロニクル」。次回も見逃せませんね!(^_^)!

| | コメント (0) | トラックバック (6)

エレメンタルジェレイド_TV23

第二十三唱「約束」

「空に憧れ、空に近づき、空に浮かぶ不思議な力を、ごく一部の者達が手に入れ始めた世界、ガーディアン。そこには、一つの伝説があった。空の果て、雲の彼方の天空に黄金の大地あり。この物語は夢を求めて自由に生きる空の盗賊、空賊の少年、クーの波乱に満ちた愛と冒険の記録である」
最終回も近づいてきたので、オープニングのセリフをメモってみました。今だからこそ、わかる文句もあるのかな・・・と。

謎の敵対組織「カオスクァイア」とは「エディルガーデン」と同一の組織だった。この事実を知った「アークエイル」は「カオスクァイア」との全面戦争を決意します。
「エディルレイド」VS「ガーディアン」との戦い。それを避けるべく「シスカ」は「アークエイル」本部に向かいますが、戦闘の準備を進める「アークエイル」は、既に「エディルガーデン」近くまで軍を進めていました。
「保護協会であるアークエイルが、保護すべきエディルレイドに戦争を仕掛けるなんて、あってはならないことです。この戦いは絶対止めなければいけません。いかなる理由があろうとも・・・」

この状況下でも「エディルレイド」へと足を進める「クー」と「レン」、そして「ローウェン」と「キーア」。彼らが目にしたのは、戦端でした。
「・・・本気でカオスクァイアとやりあうつもりなのね」
「スティンレイド」を道具として戦う「カオスクァイア」に対し、「アークエイル」も「ラサティ」達による「リアクト」で反撃を行いますが、情勢は明らかに「カオスクァイア」有利で推移します。
「飛空挺部隊は全滅。地上戦でもカオスクァイアの方が戦闘に慣れている。戦力的にも、士気の面でも圧倒的にこちらが押されている・・・」
これが結構意外。物量的には「アークエイル」が圧倒するかと思っていたのですが、意外と「スティンレイド」が残っていたということでしょうか。

夜間、キャンプをはる「アークエイル」と共にする「クー」達。「リィリア」に戦闘の様子を聞いた「レン」は、「エディルレイド」同士が戦い、「スティンレイド」が使い捨てられる戦いの悲惨さに苦悩します。
そこへ訪れる「カオスクァイア」の幹部達。迎えに来たという彼女達を拒む「レン」ですが、「オーファス」の「戦いを止めたくはないのですか」という言葉に足を止められてしまいます。
「あなたが我々の元に来れば、全てが終わるのですよ」
「・・・私が、エディルガーデンに行けば・・・」

「レン」の姿を見つけ、急ぎ駆けつけた「クー」でしたが、耳に入った彼女の言葉に驚き、その隙をつかれて「レン」を奪われてしまいます。
※「エディルレイド」の呪文はよくわからないのですが、「とくいねや!(さっさといなくなれ!)」だけ意味がわかりました。(^^;)。

「あんたもレンちゃんのプレジャーなら、ちゃんとわかってやりなさいよ!あの娘は戦いを終わらせるために一人で行ったのよ。敵の目的はレンちゃんだから・・・あの娘もそれを知っていた。・・・これ以上、誰も傷つけたくない、そう思ったからあの娘は・・・」
「キーア」の言葉に思わず飛び出す「クー」。そんな彼を叱咤する「ヴォルクス」、そして「ラサティ」。
「貴様が七煌宝樹をあきらめるのなら、俺が奪うだけだ。それが嫌なら守ってみろ。俺からも、奴らからもな!」
「僕が知っているクーなら、考えるより先に行動しているよ」
誰もが皆、「クー」と「レン」なら、この間違った「エディルレイド」と「ガーディアン」の関係を修復してくれる。そう期待しているのでしょうね。その期待がわかっているからこそ、ふがいない自分に腹が立つのかな。

そして、「クー」の存在、その危険さは「カオスクァイア」にとっても自明の理でした。
明らかに「クー」だけを狙い、襲いかかってくる「カオスクァイア」。「レン」がいない今、戦力的には役立たずの (おい 「クー」を守る「ラサティ」と「ヴォルクス」。
そして、「ローウェン」と「キーア」もその場所へと駆けつけます。
「みんな・・・俺、行くよ、レンのところに。そして、今度こそ最後までレンを離さない」
ようやく自分のやるべきことを理解し、歩み出した「クー」。
仲間達のサポートもあり、敵の飛空挺を奪い、「レン」の元へと急ぎます。
「お前達が切り開く未来、見せて貰おうか・・・」
いきなり「ヴォルクス」が良い人になったような。(^^;)。

その頃、「アークエイル」でも「シスカ」と「クルス補佐官」の働きかけにより、対「エディルレイド」強硬派が拘束され、少しずつ変化が訪れていました。
今まさに「エディルガーデン」へと昇ろうとする「クー」。彼は「レン」と再会し、新たな未来を築くことができるのか・・・。

なんか予告で怖いことを言っていますが、ここまできたら、なんとか「クー」には頑張って欲しいものです。はい。
それと、どんな手段であの「アークエイル」を説得したのでしょう、「シスカ」って。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

ガン×ソード_TV10

ep.X「海よ サンキュー」

前回は重い話でしたが、今回は軽いです。ゲストキャラも変な奴だったなぁ・・・。

水上都市「ムーニェル」。もっとも「ヴァン」によれば、ずっと前に町の大部分が水没してしまったため、水上都市になってしまったとか。
さっさと「カギ爪の男」を追いかけたい「ヴァン」一行は、「ゾネット」の町へ向かうため、ここから列車に乗り込む予定です。
「聞こうと思っていたのですが、カギ爪の男って、何をするつもりなのでしょう
チケットを買ってきた「ジョシュア」がふと口にした疑問、「ヴァン」は「興味がない」と言い去りますが、どこか心に残る疑問でもありました。
「・・・何するつもり、か・・・」
列車の待ち時間、トイレに入った「ヴァン」は、そこで1人の男「カイジ(声は小野坂昌也!ファンです)」と出会いますが、相手は個室に入っていたため、ここでは顔はわからず。
※それにしても、「スリルを楽しむために個室に入っても紙を確認しない」とは、変なこだわりを持った男です。

用も済ませて、さて乗車・・・と「ヴァン」が戻ってみると、丁度、貨物列車が駅を出発するところでした。
「私たちの列車は次よ」「ウェンディ」が「ヴァン」に答えた瞬間、天上より到達する1発のミサイル。貨物列車を一撃の下に粉砕したそのミサイルのお陰で、列車はしばらく運休に
困った「ヴァン」達は仕方なく他の交通手段を探すことにします。
「皆でDANNに乗るのはどうでしょうか」
「鎧は車やバイクじゃない。・・・俺でも長時間は無理だ。あきらめろ
ここで、「鎧」という言葉に反応する一人の女性「ビビアン(声は国府田マリ子。マリ姉!)」。彼女は「ヴァン」に近づくと、その前に立ち、誰もが予想もできないセリフを口にしました。
「ね、あんた鎧乗り?・・・うん、頑丈そうね・・・どう、私と結婚しない?」
流石に驚く「ヴァン」と「ウェンディ」。慌てて「ウェンディ」は「ヴァンには好きな人がいるんです」と答えて、なんとか結婚はまぬがれます。
なぜに「結婚」!即座に反応する「ウェンディ」が可愛らしいところ。あと、「鎧」に長時間乗ることができないのは、エネルギーの問題でしょうか、それとも別の理由が?

「ビビアン」はこの付近を担当する「サルベージ組合」の組合長で、「鎧乗り」に依頼があるとのこと。
「私たちが引き上げたお宝にちょっかいを出してくる海賊、さっきの列車爆破もきっと彼らの仕業。・・・明日行われるサルベージの引き上げ作業と引き上げ物の護衛を引き受けて欲しいの。報酬は100万、それに加えてゾネットへの特別優待急行券でどう?
他に「ゾネット」へ向かう手段がないということもあり、「ヴァン」は依頼を引き受けることに
※この引き上げを「ビビアン」へ依頼した「聖跡探索機関?」の「研究員」。名もない役ですが、声が「白鳥哲(大ファンです)」というのが気になるところ。妙な機関名ですし、今後も絡んでくるのでしょうか?

早速明日の準備を始める面々。単なるお子様と思われている「ウェンディ」と「ジョシュア」も、ウェイトレスやら、掃除やらにかり出されます。
「なにか他にできることないかなぁ・・・」

ちょっとした失敗で黄昏れている「ウェンディ」。そこへ声をかけてきたのは「カイジ」でした。
「ガール・・・そんなにブルーな顔じゃあ、海は答えてくれない。海はビッグ、ガールの悩みも包んでくれる。だから、悩んでないでダイブしな、自分の可能性に・・・」
呆然と・・・あきれかえる「ウェンディ」をおいてその場を離れる「カイジ」。
こういった癖のある役は「小野坂昌也」の得意なところ。それにしても怪しすぎだ・・・。(^_^;)。

そして、翌日、いよいよサルベージ作業の開始。巨大なクレーンで引き上げを始め、顔を現した遺跡。正体を尋ねる「ジョシュア」に「研究員」は「それを調べるんですよ」と返します。
ここまでは順調に進んだ作業でしたが、海上に怪しい影が。そうあの男「カイジ」です。「海、最高・・・ビッグ、ワイルド・・・」
突如海中より飛び出した2発のミサイル。クレーンの一基を破壊したミサイルにより水没していく遺跡。慌てて遺跡を取り囲む「サルベージ組合」の船群ですが、「カイジ」は白い煙と共に海中へと消えてしまいます。
「ああっ、海が凍った!」
そう、船群とともに海の表面が凍り、海賊達はその隙に海中から横取りする作戦
だったのです。
「やれやれ、楽な仕事はないもんだ・・・」
白銀の鎧「DANN」をコールする「ヴァン」。遺跡争奪戦はセカンドステージに

慣れない海中戦へ望む「DANN」。今回の相手は「鎧」ではなく海中戦のスペシャリスト、「潜水艦」です。
遺跡を引っ張るそのパワーはあなどれず、まずは遺跡につながれたワイヤーを切断する「DANN」。負けずに「潜水艦」もロケットパンチ!・・・ならぬ魚雷パンチで応戦
なんなくかわす「ヴァン」でしたが、その目的は「DANN」の装甲へセンサーを取り付けることでした。
目的を達成した「潜水艦」は目視できない距離へと離れ、複数の魚雷を発射します。

一方、海上ではぶあつい氷を割る算段が話し合われていました。海賊に奪われる前に氷を割り、作業を再開する。この困難な命題を解決する手段を思いついたのは「ウェンディ」と「ジョシュア」でした。
「あの、今、まわりのお船は氷の中にいますよね・・・」
「中に爆薬を積んで、一斉のタイミングで爆発させれば・・・割れますよ、氷!」

さっそく起爆装置の開発にとりかかる「ジョシュア」。掃除の時とは違い、目を活き活きさせています。(^^)。

「目標反応、消えました。魚雷により大破したものと・・・うわぁ!」
おとりにするため、センサーのついた装甲を引きはがしていた「ヴァン」は魚雷の発射位置から「潜水艦」の位置を割り出していました。
「もう、離れないからな!」
それに対し、「DANN」を乗せたまま急速潜行する「潜水艦」。限界深度まで沈んだ「潜水艦」はそのまま「DANN」を引き離すことに成功。
「まずいな・・・潰れるかも。かなりふかしたし、上に戻る分しか残っていないが・・・仕方がねぇ
エネルギーメータを見やる「ヴァン」。レッドゾーンまで近づいたバーは、衛星軌道への復帰を求めています。
急速浮上し始める「DANN」は、同じく急速浮上する「潜水艦」の真下へとついていました。
「こ、これは・・・真下です!」
ソード体型に戻り、一気に「潜水艦」を貫く「DANN」。そのまま海面へと持ち上がり、見事に「潜水艦」をまっぷたつにして衛星軌道へと戻っていきました。
※「ヴァン」も海上からあがってきましたが、いつのまに「DANN」から脱出したのでしょう。単に描写されなかっただけかな。

ようやく復旧した列車に乗り込むため、ホームへ入る「ヴァン」達。そこで「ウェンディ」は別のホームに懐かしい人影を目にします。
思わず息を呑む「ウェンディ」。忘れもしない自分と同じ瞳を持つその姿は・・・。
「・・・兄さん!」

「ウェンディ」の兄様が初登場。確か名前は「ミハエル」。相当の美形、ずいぶんと女性らしい顔立ちですねぇ。「カギ爪の男」もここに居るのでしょうか?
それから、結局「ビビアン」が「ヴァン」に結婚を迫った理由が書かれなかったのですが、どうしてでしょう。あれがこちらの挨拶だとか (まさか 、とりあえずイイ男に求婚しているとか (おい。

Turn in next time for more action and adventure! Are you ready?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

創聖のアクエリオン_TV23

第23話「翼、儚く」

滝に右手を掲げている司令「不動」。その様子をじっと見つめる「アポロ」。司令「不動」は右手にかかった滴をもって空中に一つの文字を書きます。
岩に書かれた文字「夢」を見やった「アポロ」は「それは何だ」と問い尋ねます。
「人が失ってはならないもの・・・夢だ。夢がなければ生きていても意味がない。・・・しかし、人が夢を抱えて生きていくのは難しい。夢に人と書くと・・・儚いと読む。お前も儚いが、シリウスもまた儚い。自分の手を見てみろ。夢を掴むも儚くするも、すべてそれ次第だ」
※この時の会話、「シリウス」が裏切った後のことでしょうねぇ。

「シルヴィア、そして皆も見るがいい。人が天翅に何をしたか、自分たちの仲間に何をしたか」
映し出されるは「グレン」。負傷し、治療を受けていた彼に、失われた都「シャングリア」の技術による、ある手術がなされました。
「よく志願してくれたねぇ・・・これで人類は堕天翅に勝てるんだ・・・完璧だ。堕天翅の羽根を移植したことで君の能力は何十倍にも拡大される・・・」
映し出される様々な映像。これは「グレン」が見ている映像なのか、「グレン」が感じた事象なのか・・・。
「おやおや、どうやら感受性が豊かになりすぎたようだ・・・やはり堕天翅の認識体系とは人類のでは違いすぎたか、失敗だ。・・・いや、センシビデティインシビジョンを組み込めばいいさ・・・安心していいよグレン君、大丈夫、任せておきたまえ・・・」
「グレン」の目からは人が人として映らなくなってしまったのでしょうか。それとも上層部の行いは人にあらずという隠喩か・・・。

どうやら「グレン」に対する処置を知っていたのは「ジェローム」只一人。
「非道い?堕天翅の羽根は人間の身体能力を極限まで引き上げてくれる。だから強攻型アクエリオンの搭乗者は一人なのだよ」
確かにコクピットに搭乗しているのは「グレン」だけ。そして、補佐するのは怪しげな操縦ユニットが2つ
それでも超人的な反応速度と操作能力にて「シリウス」と戦う強攻型アクエリオン。
「・・・見損なったよグレン。そんな無粋な飛び道具で勝負とは」
戦闘マシーン「グレン」と「シリウス」の戦いは激しさを増します。ミサイル、銃撃といった飛び道具中心で戦う「グレン」に対し、剣での攻撃中心で戦う「シリウス」。
「麗花」の「止めて!」という叫び声が響く中、「グレン」の放った銃弾は堕天翅の羽根の力もあるのか、キノコ雲になるほどの破壊力を生み出しました。
辺り一面、溶岩の海のように変えながらも「ケルビムマーズ」の下半身を打ち砕いたその威力に「DEAVA」は衝撃を受けます。
※新世紀エヴァンゲリオンの第1話を思い出しました。使徒サキエルがN2地雷の直撃を受けたシーンとか。

そして、再度「シルヴィア」に響く兄「シリウス」の声
「シルヴィア・・・これでわかったろう、人がどれほど醜いか。彼らは勝つためには同類さえ見捨てる。天翅の遺伝子をもつ私たちは所詮、実験体でしかない。・・・おいで、シルヴィア。私の元へ」
紅く光り輝く「シルヴィア」のリストバンド。「ピエール」が異常に気がつき声をかける時には「DEAVA」内を照らすほどでした。
「お兄様ーっ!」
なんと強攻型ベクターオメガのコクピットへとテレポートチェンジする「シルヴィア」。
目の前で動かされる操縦桿につながれたラインを引きちぎり、自分自身の操縦で兄の筐体へと近づきます。
「シルヴィアさんが、強攻型ベクターマシンにテレポートしました!」
「ジュン」の報告を受けた「ジェローム」は「グレン」に非情な司令を与えます。
「シルヴィアをいかせるな!最悪の場合、撃墜しても構わん!」
「ひとつだったものが分けられ、それが元に戻ろうとする力・・・これほど強いものは他にはない」
この戦いを興味深く見つめる「聖天翅 頭翅(トーマ)」の言葉通り、「シルヴィア」は「シリウス」の元へ向かうのか・・・。

ベクターマシンの状態を狙われた「グレン」の機体はエンジンを負傷し「シリウス」の障害はなくなりました。
「・・・シルヴィア」「お兄様・・・」
共鳴する二人に割って入るのは、一筋の紅い光、そう「アポロ」その人
です。
「シルヴィアーっ!・・・行くな、俺はお前を絶対行かせない・・・緊急合体、ゴー、アクエリオン!」
強攻型ベクターマシンに搭乗した「シルヴィア」をヘッドに合体を行うアクエリオン。
「シリウス」が搭乗する下半身を失った「ケルビムマーズ」も天界より「ケルビム兵」を補給し、再度完全な形を取り戻します。
「聞け!シルヴィア。お前は私と戦うのか?戦えるのか?・・・私の元へ来るんだ、シルヴィア」
「シリウス」の呼びかけを食い止めたのは「アポロ」と「麗花」でした。
しかし、「麗花」の「戻ってきて」という呼びかけに「シリウス」は逆上し、堕天翅の力をより高めていきます。
その余波を受ける「シルヴィア」もまた、リストバンドの下に隠された羽根が表へと姿を現しました。
もはや隠すことのできない羽根、その姿に驚く「DEAVA」のメンバ達。
「・・・そんな、あのふたりが堕天翅なんて、聞いていないぞ・・・」

※「リーナ」のセリフではありませんが、「ジェローム」はどこまで聞かされていたのでしょうか。

シルヴィア・・・私とお前はこの世でたった二人の血を分けた兄妹。お前の片羽根と私の片羽根、あわせれば何でもできる。そう、飛ぶことだって。・・・おいで、シルヴィア、私の手を取るんだ。そして飛ぼう、遙かな空の高見へと・・・」
敬愛する兄の言葉にゆっくりと手を伸ばしていく「シルヴィア」。その右手を止めたのは、やはり「アポロ」でした。
空飛んで、人を見下して楽しいか・・・お前もシリウスと同じかよ、その程度なのかよ!」
お前に何ができる・・・飛ぶこともできない羽根無しごときに
「飛べなくたって・・・できるさ、夢を掴むことが!
「アポロ」の言葉に笑い出す「シリウス」。
君のような獣(けだもの)が夢を掴む。・・・とんだお笑いぐさだ。・・・さあ、シルヴィア・・・どうした、シルヴィア?
兄の言葉に唇を歪める「シルヴィア」。既に人を仲間とは思わず、天翅の立場から見下す兄は、「シルヴィア」の敬愛する「シリウス」とは違った存在になっていました。
「・・・わかったわ。今、わかった。私の、この翼の生えていない右手は、人と、大切な人と結ぶためにあるのよ!
予想もしない「シルヴィア」の言葉に再度確認する「シリウス」。しかし、彼女の決意は揺らぐものではありませんでした。
「いいのかい、飛べなくても?」
「・・・たとえ地を這おうとも」

「シルヴィア」が望んでいたのは人との共存。それを理解できない「シリウス」。もはや、彼に惹かれることはあっても、付き従うことは無いでしょう。がんばれ「シルヴィア」!

「この痛みをもたらした元凶を立つ!」
必殺の剣を突き出す「シリウス」の攻撃を上空へと飛びかわす「シルヴィア」。「アポロ」と「麗花」に協力を仰ぎ、兄との決戦に全力を注ぎます。
「だって、戦うためじゃないから。私たち兄妹がもう一度わかりあうために!・・・三位一体、悲しみの哀・天使剣!
「甘い!」と剣をはじき返す「シリウス」。しかし、「シルヴィア」は天翅の力宿る左手を伸ばし、思いの丈を剣へと込めます。天使の羽が生え「シルヴィア」の元へと戻ってくる剣。そして、その切っ先は今まさに「シルヴィア」を上段に切り裂こうとしていた「シリウス」の背中を貫くのでした
「・・・シルヴィア・・・いい技だ・・・」
「ケルビム兵」を捨て、天界へと戻っていく「シリウス」。ともかくも、この戦いには勝利できたのです。

そして、「DEAVA」では「ジュン」が「シルヴィア」とテレポートチェンジした操縦ユニットへと近づきます。
「無人システム・・・こ、これは」
開いた操縦ユニットの中にあるのは「堕天翅の羽根」
「あの堕天使の子供の羽根じゃないか・・・」
「人は皆、その時最良と思う道を選ぶ。だがそれは多くの場合、愚かな選択となる。・・・そこに、人の悲しみがある」

最後の司令「不動」の言葉が悲しく突き刺さります。「DEAVA」上層部も人類を救うための最良の手段として「グレン」の処置を実行したのでしょう
皆が皆、最良の手段を取ったとしても、その選択が正しいとは限らない。本当、悲しいことです。(T_T)。

| | コメント (0) | トラックバック (6)

うえきの法則_TV23

第23話「植木VS十団の法則」

ぶっちゃけ、「植木耕助」VS「ロベルト十団全員」といってもよい今回のバトル。おまけに他にも能力を隠し持っているようで・・・どうなる「植木」?

26thステージ -2- -VS 新・ロベルト十団-
 プレイヤー:究極のエコロジスト「植木」
 エネミー :謎の能力、軽めの参謀司令官「カルパッチョ」
 ステージ :「なわとびフィールド」
 仕掛け  :場外は溶岩地帯。落ちるとマジヤバ。
       両端に巨大な人型。ステージの振動で巨大な縄跳びを回し出す。
       縄には100万ボルトの高圧電流。触れると痺れる~。
 勝利条件 :場外への落下、もしくは対戦者の気絶。

「十団全員の能力をコピーした俺には、高速移動など通じねぇ!」
「黒影」の能力「自分の影をクレイマンに変える」を使い、ステージに百体以上の「クレイマン」を登場させた「カルパッチョ」。「植木」のまわり全てを取り囲んだ「クレイマン」によるレーザー光線の一斉射撃に「植木」の逃げ場はないかと思われました。
「・・・バカだろう、お前」
しかし、「植木」はとっさに樹木を発生させて上空へ退避。「クレイマン」は全員が同士討ちでノックアウト!
「今度は横一列だ。これなら同士討ちはないべ!」
続いてはステージに横一列に並ぶ「クレイマン」、これに対し「植木」は六つ星の神器「電光石火(ライカ)」による高速移動であっさりとかわすと、「クレイマン」の横から一つ星の神器「鉄(くろがね)」を呼び出して、ボウリングのように一気に「クレイマン」を倒します。
「ならば、BB弾を隕石に変える能力!」
上空から巨大な隕石をぶつけにくる「カルパッチョ」。今度も「植木」は「ライカ」でかわすと、逆に反撃。
「百鬼夜行(ピック)!」
ほぼ真下へ回り込み、「カルパッチョ」のロケットを破壊、彼を地上へとたたき落とします。

※うーん凄い。実にスピード感があり、迫力ある戦闘シーンの連続です。(^^)/

一気に攻めに回る「植木」に対し、マントや指輪を着けた「クレイマン」を数十体召還し、空と地上による二重攻撃を行う「カルパッチョ」
「さあ、ショーの始まりだ。マントを翼に変える能力!指輪をロケットに変える能力!」
圧倒的不利な戦力差を「ライカ」のスピードと、自らの拳、神器、この戦いに込める思いで乗り切る「植木」。殴る、切る、撃つ、まさに持てる能力全てを持って「クレイマン」の数を減らして行きます。
「負けねぇ、犬のおっさん、俺は絶対に負けない!」

いよいよ本体の前に立ちはだかる「クレイマン」全てをなぎ倒した「植木」
「お前が本体かぁ!」
まずは左頬にストレート!続いてあごにアッパー!「植木」の渾身の一撃により、思わず地面に倒れ込む「カルパッチョ」。

※「カルパッチョ」にやられた人々の無念さが「植木」の拳に宿ったようです。

「・・・なるほど、たいしたものだ。さすがはロベルトが一目置く男、といったところか。だが、俺が十団の能力しかコピーしていないと思ったら大間違いだべ!
いきなり携帯電話を取り出し、画面を見やる「カルパッチョ」。そこへ「植木」の「くろがね」が襲いかかります。
しかし、次の瞬間「植木」の目の前から「カルパッチョ」と「くろがね」の姿が消えました・・・いや、なんと「植木」の真後ろに「くろがね」が来ており、「植木」自身に直撃!
わけがわからず困惑する「植木」に対して笑い声を上げる「カルパッチョ」。
「いいことを教えてやろう、俺がコピーしたのは十団以外にあと二つ、相手の思考を電子メールに変える能力、相手の位置と自分の位置を逆に変える能力だ!
携帯電話に届いたメールで「植木」の攻撃をしった「カルパッチョ」は、その場で位置を入れ替えていた。これでは攻撃が全て逆効果になってしまいます。
「俺の顔を殴った代償は高いぞ、植木~」
ならばと高速移動を行いメールを読む暇を与えない「植木」でしたが、「カルパッチョ」はメールの着信音と同時に位置をチェンジ。またしても自分自身の攻撃を喰らい倒れ込む「植木」。
流石に策士、能力の使い方も非常に理にかなっています。これは手強い・・・。(>_<)。

「立ち上がってもやられることにはかわりないのに、ご苦労なことだぜ」
「カルパッチョ」の軽口に、「俺が倒れるのは十万回お前を殴ってからだ」と応える「植木」。
この瞬間「植木」は自分の言葉に一つのヒントを見つけていました。
「・・・まてよ、ぶん殴る?」

「ビーズを爆弾に変える能力!」
自らの頭上に多量のビーズをばらまく「カルパッチョ」。当然、爆発するタイミングを見計らい、「植木」と位置をチェンジ!
避ける暇もない「植木」は地面に大きな穴を開けるほどの威力を持った爆弾の直撃を喰らい、その場へ倒れ込んでしまいます。
「・・・終わった」
「森あい」の「植木」を呼ぶ叫び声が聞こえる中、なんと立ち上がる「植木」。
「・・・俺は、お前を倒すまでやられねぇ!」
流石にそのタフネスさに衝撃を受ける「カルパッチョ」ですが、携帯電話に届いた次の攻撃を見てにんまり。
「ふん、次はピックか・・・」
そこへ当然のように飛び込んでくるは「ピック」。「カルパッチョ」は「植木」と位置をチェンジして余裕綽々。
しかし、なんと「植木」は「ピック」を地面にぶち当てて、根本(つまり「植木」の方)を「カルパッチョ」にぶち当てたのです。
「なぜだ!こんな作戦、メールにはなかった。これじゃあ、俺の場外負けじゃないか・・・だが、ここで位置を入れ替えればお前の負けだ!」
場外にあるマグマの海へと飛び込みつつある「カルパッチョ」でしたが、「植木」と位置をチェンジ。
「マグマで骨まで溶けちまえ・・・ひゃーはっはっは・・・ぐわぁ!」

「カルパッチョ」のいるその場所へ噛みついて来たのは四つ星の神器「唯我独尊(マッシュ)」!
「佐野」の言葉通り、位置がチェンジされることを予想していた「植木」により、あらかじめ「マッシュ」が放たれていたのです。
そして、当然のように場外へ落ちるのを踏みとどまっていた「植木」は、樹木のバネを利用して場内へと戻ります。
「・・・ど、どういうことだ、マッシュのことなんてメールに書いていなかったぞ・・・」
「こんな便利な能力をお前は最初から使わなかった。使い始めたのは俺に殴られてから。それで気がついたんだ。ふたつの能力のどちらかの限定条件が、相手の身体に触れることだってな」
「植木」はビーズが頭上に投げられた際、「天界獣(テンコ)」腕から外しておいたのです。そして、「カルパッチョ」が気がつかないうちに彼に触れていた「テンコ」。
「・・・てことは、俺が最後に読み取ったのは・・・だ、だが、どうしてふたつの能力のうち、他人の思考を読む能力の限定条件とわかったんだ
「お前、自分で言ったじゃないか。俺が次の攻撃を考える前に、次はピックだって」
今度こそ、今度こそ「マッシュ」に挟まれた「カルパッチョ」へ渾身のアッパーカット。このバトル、「植木」の勝利!!
素晴らしい!「植木」の頭脳プレーもさることながら、物語の伏線の張り方も見事!思わず先ほどまでのバトルを見返してしまいましたよ。完璧!(^o^)!

勝利した「植木チーム」の元へディスプレイ越しに登場した「ロベルト・ハイドン」。勝利したご褒美にひとつだけ願いを叶えてあげると「植木」に伝えます。
「隠れてないで出てこい!今すぐ俺と勝負しろ!!」
どうして、そこまで自分との勝負にこだわるのだと問う「ロベルト」に「植木」は応えます。
「コバセンが地獄に堕ちたのは、俺が弱くて負けたからだ。俺は俺を助けてくれたコバセンのために、お前に勝たなくてはいけないんだ
加えて、「世界を消して、十団へ理想の地位を与えるつもり」の「ロベルト」に「空白の才」を与える気はないと宣言する「植木」。
これに対して、「ロベルト」はひとつだけ誤解があると回答します。
「理想の地位をあげるなんて、十団をつくるために僕がついた嘘っぱちさ。僕は本当にこの世を消すし、十団も他の人たちも皆消すつもりだよ。この地球すらもね
ここまで「ロベルト」が世界を否定する理由が気になりますね。地球ごと消してしまいたいとは・・・。

「鈴子、君が裏切るなんて思わなかったな・・・君、僕のこと好きだったんだろう?はっきり言って、最高にうざかったけどね。部下として便利だから我慢していたのに、君って本当に恩知らずだね」
「ロベルト」の非情な言葉に泣き崩れる「鈴子・ジェラード」。
「人間なんて何とも思っていないさ。不思議なのは君の方だよ、僕と同じ天界人ならこの人間界を消してしまいたい僕の気持ちをわかってくれると思ったのにな。でも、考えてみれば12年前に天界から落とされた際、君はまだ赤ん坊だった。既に2才だった僕と違って当然か・・・」
その言葉を聞いて、かつての「ロベルト」のセリフを思い出す「鈴子」
ロベルト・・・やはりまだあのことを恨んでいるのね・・・。実は昔、私が住んでいた町にロベルトがいたことがあるのです」

「鈴子」が語る「ロベルト」の過去。
既に神器を使いこなしていた「ロベルト」は化け物の子供としてイジメを受けていました。そして、それは子供達だけではなく大人達からも。
彼らは「ロベルト」が身を寄せる孤児院にも日々訪れ、「ロベルト」を追い出すよう、院長に説得を続けていました。
「あんな化け物を住まわせているあんたもどうかしている!」
それに対して、あくまで「ロベルト」をかばう院長。
「皆さんに伺いますが、あの子が先に誰かを傷つけたことがありますか?あの子はただ、自分の身を守ろうとしただけですよ。この施設にいる子は皆、私の本当の子供だと思っています

「そのころのロベルトはまだ、今のような人ではなかったのですわ。そう、あの事件が起こるまでは・・・」

やはり、「ロベルト」がこうも世界を否定するのには理由があったのですね。詳細は来週に持ち越されるようですが、悲しい話になりそうです。
それにしても、そうした過去を「ロベルト」が「鈴子」に伝えていたのだとしたら、果たして只の道具にそのような思いを伝えるのでしょうか?
「ロベルト」もまた、特別な思いを「鈴子」に持っていた・・・そう考えるのは私が甘いのでしょうか

| | コメント (0) | トラックバック (3)

ツバサ・クロニクル_TV20

第20話「午後のピアノ」

「黒鋼」って、和服が似合うよね~。「ファイ」のウェイターっぽい服も似合っている。「小狼」の学生服は違和感がないけれど、似合っているまではいかないかな。

さて、「黒鋼」に剣の修行をお願いした「小狼」。朝から気合いを入れて出発。
残念ながら「小狼」が出発した後にやって来た「サクラ」に、「ファイ」は「小狼」達のお弁当を持たせます。
「小狼く~ん。これ、ファイさんから、お昼になったら食べてって。・・・こんなに朝早くからどこへ行くの?
「黒鋼さんに剣を教えてもらいます。・・・やるべき事、姫の羽を探すために。そして、それは、俺のためでもあります」
※「サクラ」が朝遅いのは低血圧なのでしょうか・・・。朝、ボーっとしている「サクラ」を想像すると萌えます。(^_^;)。

まずは「長庵」へ扱う刀を探しに来た「黒鋼」と「小狼」
「店主(声は八奈見乗児!豪華~!)」からそれぞれ向いた刀「長剣 蒼氷」「緋炎」を勧められるままに購入した二人。
「この剣が凄い剣だということはわかります」という「小狼」の言葉に、「時が来るまで鞘から抜くな」と「緋炎」を封じる「黒鋼」。
「お前が切るべきものを切れるようになるまで、その封印は解くな」

その頃、喫茶「猫の目」では「ファイ」が注文していたピアノが到着していました。
「裏通りの骨董屋で見つけてね、奮発して買っちゃったんだ」
あくまでインテリア・・・ということで、残念ながら「ファイ」も弾くことはできず、雰囲気を出すためのアイテムとして鎮座
※あまりに似合うものですから、てっきり「ファイ」は弾けるものかと。(^_^)。

いよいよ始まった「小狼」の特訓。剣は封印ということで、まずは飛んでくる石つぶてを足場の悪い場所でかわします。
「やっぱりな・・・お前、左右に対する反応のバランスが取れていない。・・・左が視覚に頼りすぎている」
※さすが「黒鋼」。最初にきちんと弱点を克服することで「小狼」に偏りがない成長をさせようという考え方ですね。

「どうしてかしら、この世界を脅かす者と同じ力を感じるわ・・・」
歌声ラウンジ「白詰草・四」にて一人座る美女「織葉」。彼女は意味深な言葉をつぶやきますが・・・。

喫茶「猫の目」に客として登場した「桃矢」と「雪兎」に「お話いいですか」と伝説、不思議な事件など尋ねる「サクラ」。自身がやるべきこと、「羽の情報集め」に張り切っています。
※最初は、てっきり逆ナンかと・・・(おい

そして、事件は「ファイ」が喫茶「猫の目」を離れた午後のひとときに起こりました。
丁度、客の入りも途絶え、静かになった店内、思わず「モコナ」も居眠りを始め、手持ちぶさたな「サクラ」はピアノを興味深そうに触ります。
「綺麗な音・・・いらっしゃいませ」
そこへ現れた「織葉」はカウンターへと座り、楽譜をつけていました。
「私、歌を創っているの。・・・あのピアノ、お借りしてもいいかしら」
ピアノの前で鍵盤を叩き、「サクラ」の本当の名前を尋ねる「織葉」。
「あなたの歌を聴かせてちょうだい・・・歌は人の全てを映し出す鏡よ
・・・あなたどこからきたの、なぜここにいるの、これからどこへ行こうとしているの・・・あなたにとって大切なものは何?」
鍵盤を叩く音に合わせ、催眠状態のまま歌い出す「サクラ」。彼女が見ている夢なのか、「小狼」との想い出が次々に浮かびます。その映像の中では「小狼」の姿も抹消されず、映し出されます。
そして「サクラ」の情報は、まるでPCのプログラムのようにコード化され、何処かへ送られた後、「織葉」へとフィードバックされました。
「あなたのこと、よくわかったわ、サクラさん。・・・いつかまた、会う日を楽しみにしているわね」

※不思議な能力、その言い回しといい、彼女もまた、異世界からの住人なのでしょうか?

夜、閉店した店内で片づけをしている「ファイ」と「モコナ」。どことなく「サクラ」の元気がなくなっているのは、先ほどの影響か。
そこへ帰ってくる「小狼」と「黒鋼」。「鬼児」と戦ったわけではありませんが、剣の特訓のため、服もボロボロとなり、疲れ切っている「小狼」。
※ここまで疲れた「小狼」は珍しいですね。さすがに「黒鋼」の特訓は厳しいのでしょう。でも、「サクラ」のため、自分のための特訓ですから、心地よい疲れだったのかも。

異音と共に場面は変わり、携帯端末に映し出される「サクラ」の顔。そしてデータを読み上げる「謎の女性」。
「識別コード・・・NBC7261919。確認された氏名はサクラ。介入者との直接の接点は認められず。以後、通常通り継続する・・・」

※「織葉」から送られたデータをどこかへ連絡しているようですが・・・敵・・・でしょうか。

「ファイ」がひょんなことから購入したピアノ。その鍵盤から紡ぎ出される「織葉」の特殊な能力。その能力に捕らわれデータを吸い出された「サクラ」。そして、そのデータを受け取り、どこかへ報告した「謎の女性」。
「桜都(おうと)国」編もどうやら佳境へと入ってきた様子。今のところ謎が謎を呼んでいますが、次週も急な展開を迎えそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

« 2005年8月 | トップページ | 2005年10月 »