ツバサ・クロニクル_TV25
第25話「究極のゲーム」
2005年も秋を迎え、新番組が次々と始まりつつあります。心ときめくはずの季節に、終演の風ひとつあり。そう、「ツバサ・クロニクル」は来週でひとまずの幕を閉じるのです。(T_T)。
「イの一の鬼児」である「織葉」と「星史郎」との対峙。睨み合いが続くふたりの時間を動かしたのは、「サクラの羽」でした。一瞬、収縮を見せると放電を始め、世界へと干渉するその力。仮想現実の店やオブジェクトが次々と現実世界に登場し、世界を壊してゆきます。
「羽の力が暴走して、仮想世界が実体化しているんです」
「小狼」の言葉にまだ事態を理解できない「黒鋼」。彼は「桜都国」が仮想世界であることを、この時点では知りませんでした。
「やっぱり、あなたはその力を完全には制御できないようね・・・」
「織葉」の言葉をあっさりと肯定する「星史郎」。
※やはり嘘がつけない「星史郎」。正直者です。(^^;)。
一方、飛ばされてきた喫茶「猫の目」の看板に「サクラ」との想い出を感じた「小狼」は「黒鋼」の「どうするんだ」との問いに「星史郎」との戦いを決意しました。
「・・・姫の羽を取り戻してきます」
走り去る「小狼」の援護を行うために近づきつつある「龍王」達。しかし、その足を「黒鋼」が止めます。
「動くな・・・小僧のためを思うなら、じっとしていろ」
※これは「小狼」個人の戦いだということでしょうか。たとえどんな結果になろうとも、それは彼が選んだ道だからと。
「織葉」と「星史郎」の会話から、「織葉」からもたらされた情報が嘘であると気がついた「ファイ」。その言葉に「黒鋼」は「どうしてそんな嘘をつく」と問います。
「ゲームを面白くするために、誤った情報をわざと与えていたのです・・・そんな細かい対話は、NPCではできませんから」
その理由を語る「千歳」。そして「NPC」についての捕捉を行う「譲刃」達。
【NPCとPC】
・NPC:「ノンプレイヤーキャラクター」の略称。コンピュータが演じるキャラクター。
「鬼児」「なんでもやる課」「すもも」など。
・PC:「プレイヤーキャラクター」の略称。人が演じるキャラクター。
「龍王」「蘇摩」「譲刃」「草薙」など。
「そういや、小僧が言っていたな・・・鬼児は生きている物の気配がないのに襲ってくる・・・」
※はて・・・「黒鋼」ともあろう人が、「小狼」が気がついていた気配の差に気がつかないとも思えませんが。
戦うことなく、情報の収集に努める「星史郎」。
「現実世界と同じ姿をしていますか」->「NO」
「永遠の命を与えられるのですか」->「YES」
それらの答えからでは、彼が求める「吸血鬼」が「織葉」だとは断定ができません。そのため、いよいよ質問は核心をついた物に変わります。
「回りくどい質問は止めましょう。・・・あなたの本当の名前は・・・昴・・・ですか?」
「・・・違うわ」
※「同じ姿ではない」から「見た目では判断できず」、「永遠の命を与えられる」から「能力でも判断できず」。というわけで、最後の質問に。
「実は・・・彼女は私と同じように、このパークのシステムを作ったひとりなのです」
「千歳」の言葉によれば「織葉」はシステム管理者の一人・・・ただの人間だといいます。
「じゃあ、永遠の命を与える・・・というのは」
「ゲーム世界の中で、彼女を倒した者は、以後、何があっても死なないという特権を与えられる・・・そのことを意味します」
「ファイ」の質問にも整合性のある回答を行う「千歳」。どうやらその言葉に間違いがないと判断した「ファイ」は、今回の事件は「星史郎」の勘違いが原因だと看破しました。
「なるほど・・・星史郎さんって人は、その力を自分が探している者の力と考えたんだね」
※通常は「ゲーム世界の不死」と思いますが、「昴」という存在は「現実の不死」を与えることが可能な「吸血鬼」。だからこそ「星史郎」にとって無視できない事態だった・・・と。
「では、双子の吸血鬼について、何か知っていますか?」
「星史郎」の最後の問いも、やはり回答は「NO」でした。
「・・・今回も違いましたか・・・ふたりが居ないのなら長居は無用です」
落胆とも安堵ともつかない表情で淡々と結果だけを確認する「星史郎」。そのまま「エドニス国」を立ち去ろうとします。
「・・・僕が立ち去れば、ほどなく異変は収まります。・・・実体化した鬼児達はそのまま残るでしょうが・・・ここには、彼が居ますから」
その言葉を「星史郎」が発したとき、背後から彼を呼ぶ声が聞こえました。もちろん、その声の持ち主は「小狼」。
「星史郎さん・・・俺は、その羽を探して旅をしているんです。・・・俺の大切な人の、とても大切なものです」
見つめ合う師弟。その目に決意を感じた「星史郎」は、「小狼」との戦いを予感します。
「・・・まだ未熟な俺には、この剣は扱いきれない。・・・抜かないままでは万に一つの勝ち目もない。だから・・・わずかな可能性でもあるのなら、それに賭けます」
一度「黒鋼」に目をやった「小狼」。そしてその手は「緋炎」の鞘に手をかけ、一気に炎の刃を抜き取ります。特攻する「小狼」の刃を難なくかわす「星史郎」。
「きっと君は、もっと強くなる。これから様々な出来事を経て、もっともっと・・・その先にある事実がたとえ望むものでなくても、その強さが君を支え、導く・・・」
そう語った彼の右目は一瞬、蒼く輝きました。そして、魔法陣が出現し、異世界への扉を開く「星史郎」
「小狼がこれを探しているのなら、きっと再び出会えるだろう・・・じゃあ、また、小狼」
懸命に伸ばした「小狼」の手、しかし、あと一歩というところで、「羽」を掴むことはできませんでした。
※まだまだ相手にはなりませんね・・・まあ、楽しみはあとに取っておきましょう・・・って来週で終わりですが!(T_T)。それにしても「その先にある事実が望むものでなくても」とは、不吉な言葉を残して行きますね~。
異世界へと旅だった「星史郎」。彼の置きみやげ・・・というわけではありませんが、「サクラの羽」はその力を一部、この世界に残していったのです。
「・・・あの子が次元を越えた影響で強さを増してしまっている・・・あの光が消えるまで鬼児達は活動を続ける」
「織葉」の言葉通り、「フェアリーパーク」内を破壊し始める「鬼児」達。
「俺が何とかします」
再び「緋炎」を抜いた「小狼」、そして「龍王」達「鬼児狩り」や「黒鋼」もその刃を鞘から抜き去ります。彼らを止めようとする「千歳」でしたが、「黒鋼」の文句に返す言葉もありません。
「・・・たとえ夢の世界であれ、俺たちは命をはって戦ってきた。てめえにその覚悟はあるのか?・・・命をはって生きてない奴に、人の生き死にを扱う資格はねぇ、たとえそれが夢の世界でも・・・だ」
その言葉通り、命をはって「鬼児」と戦う「小狼」や「黒鋼」達。危ないからと場を離された「サクラ」に「織葉」は「彼にとってあなたの存在は非常に大きいもの」だと告げます。
そして、「・・・あなたもそうなのよね。あの子がそうであるように、あなたもあの子の事を・・・」とも。
※まあ、見ていればラブラブなのはわかりますがね・・・そういう次元の話ではないって?済みません。(^^;)。
「星史郎さんっていう人は、羽の力で仮想現実を実体化させたけれど、たとえ実体が無くたって、現実に存在するものはたくさんあるわ・・・歌・・・物語・・・過去の記憶もね」
「織葉」の言葉に共感する「サクラ」(・・・そして「飛王」(笑 )、「譲刃」、「龍王」・・・。
「・・・ゲームの世界だけど・・・俺たちが過ごした時間は現実なんだ」by「龍王」
「俺たちが・・・私たちが・・・出会ったことも」by「蘇摩」&「草薙」
「私とにゃんこさんが・・・お友達になったことも」by「譲刃」
「俺とわんこの、約束も」by「龍王」
※リアルな世界で感じることだけがリアルではなく、ネットの世界や、もしかしたら夢の世界の体験でさえも、リアルな体験なのかもしれませんね。(^_^)。
仮想現実にて鍛えられた彼らの腕は、現実の世界でも十分に「鬼児」に通用するものでした。
危なげなく勝利した「小狼」達に合流する「サクラ」。そして、光り輝き始める「モコナ」。
「・・・もう、この国とお別れかも」
「ファイ」の言葉通り、別次元への転送ゲートを開き始める「モコナ」、そして、それに導かれる「小狼」や「サクラ」達。
「ちっこいにゃんこさん!」
せっかく友達になったのに・・・別れを感じた「譲刃」の言葉に「サクラ」は自分の本当の名前を伝えます。
「私、サクラ・・・本当は、サクラっていうの」
「元気でね、サクラ」※敬礼する「譲刃」が可愛い。(^_^)。
そして、「龍王」も「小狼」に本当の名前を尋ねます。
「お前も教えてくれ、本当の名前!」
「小狼っていうんだ、本当の名前・・・また会えるかはわからない、でも・・・あきらめない、強くなる、もっと!」
そうして彼らは別の世界へと旅だってゆきました。寂しいけれど、もう会うことはできないかもしれないけれど、その出会いはリアルだったのです。
※そして、紡ぎ上げた絆(きずな)も・・・また。
「今回も予測とは、ほど遠い結末ね」
謎の世界から今回の一件を見ていた「星火」の言葉に、「飛王」はそうでもないと返します。
「しかし、羽根は彼らには渡らなかった。・・・羽根の所在がひとつ明らかになっただけでも、私は十分に満足だ」
その言葉に納得できないのか、自らの行動を示唆する「星火」。
「・・・次の一手は、この私が・・・」
※ら、来週で終わりですけど~!はっ、それとも・・・「ツバサ・クロニクル」第2シーズンへの布石・・・!?
ああ、原作連載中マンガのアニメ化の切なさよ・・・来週、どういった形で終焉を迎えるのかはわかりませんが、せめて、美しく(笑
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