ARIA THE ANIMATION_TV02
第2話「その 特別な日に・・・」
飲み過ぎて気分の悪い時に見ていたので、本当に癒されました。「アリア社長」も良いですが、「アリシア」の「あらあらうふふ・・・」が特に良かったです。(^_^)。
天気の良い昼下がり、「灯里」は前回知り合った「アイ」へとメールを書いていました。
「前略、アイちゃん、私、今日はとてものんびりしています。ことの起こりは、朝でした・・・」
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いつものように寝ぼけ眼で目覚めた朝、事務所の1階に降りてきた「灯里」は床上浸水状態に驚きます。
「灯里ちゃんは初めてだったわね・・・アクアアルタ。・・・毎年この頃にある高潮現象よ。町の機能もほとんどストップしてしまうから、皆、家でのんびり過ごすのよ」
夏前の定例気候「アクアアルタ」は観光案内を生業としている「ウンディーネ」に「暇」を与えてくれます。
「アリシア」もゴンドラ協会の会合に出かけてしまい、本当にすることのなくなった「灯里」。
「社長のご飯を買いに行きましょうか・・・今日は歩いて行きましょう」
「アリシア」さんに頼まれていた「アリア社長」のご飯をを買いに、さあ出発です。
※流石、水の都「ネオ・ヴェネツィア」。床上浸水状態でも、いや、だからこそ(?)「美しい」ですね。
長靴を履いて、スカートを持ち上げながら闊歩(かっぽ)する「灯里」と、小舟に揺られ引っ張られる「アリア社長」。
「・・・はっ、ありゃ~・・・」
途中、長靴の中にまで浸水してきた川の水に、「灯里」は結局裸足で歩くことに。でもでも、鼻歌などを歌いつつ、未知の体験にご機嫌の様子。
「ずった、ずんた、ずった、ぽ~ん」
もっとも、町の皆さんはなぜか小走り。おまけに「観光案内」のプロだというのに道に迷ってしまった「灯里」。と、そこへ急に降り出した雨・・・。
「あはぁ・・・どうしよう~・・・あれれ・・・」
雨宿りをしながら、帰宅の心配をしていると、「アリア社長」が頬を赤らめご満悦・・・視線の先には窓から雨天をご観賞中の1匹の猫がいました。
「れれ、あのにゃんこさんは・・・やっぱり、HIME社長だ」
※「ARIA COMPANY」の社長猫が「アリア社長」ですから、「HIMEYA」の社長猫はやっぱり「HIME社長」なのです。
「藍華」に案内され「HIMEYA」へと訪れた「灯里」。従業員である年上の皆さんと堂々と会話する「藍華」に、「灯里」はちょっと憧れます。
「さすが、HIMEYAさんの一人娘。私のひとつ上とは思えない貫禄ね」
ところが当の本人は照れもせず、むしろちょっと寂しそうに話します。
「・・・皆が敬語を使うのは、私に貫禄があるからじゃないの」
その言葉に驚きを憶える「灯里」でしたが、「藍華」は、それ以上答えてはくれませんでした。
※「HIMEYA」の一人娘・・・跡継ぎですね。
部屋の中で、「HIME社長」へとごはんをあげる「灯里」。そこへ突然「藍華」より出されたひとつの問題。
「・・・なぜ、ウンディーネの会社ではアクアマリンの瞳の猫を社長にしているのでしょう?三十文字以内で答えよ」
「えと、アクアマリンは船の安全を守る女神といわれているから・・・三十字」
※へぇ~へぇ~へぇ~。
お茶を入れてくつろいでいたふたりへと突然怒鳴り込んできたのは、「三大妖精」の一人として数えられている「ウンディーネ」の一人、「晃」。
「・・・お前みたいな半人前に休みはない。体力作りや歌の練習・・・なんでもできるだろう」
練習の命令には応じる姿勢を見せていた「藍華」でしたが、「晃」が「アリシア」について批判的な言葉を口にのせると表示は一変。
「・・・アリシアさんのことを悪く言うのは止めてください!」
「そんなにアリシアがよければ、ARIA COMPANYへ行け!」
売り言葉に買い言葉、「HIMEYAには戻ってこない」と断言して出て行く「藍華」。慌てて「灯里」も追いかけますが、彼女の意志を覆すことはできませんでした。
※前回で本人も認めていましたが、相当の「アリシア」ファンですね。「藍華」は。
「あらあらあらあら・・・泊まりたい?」
「アリシア」にまずは一泊の許可をもらった「藍華」。気合いを入れた晩ご飯も作り、3人+1匹で楽しくご飯を囲みます。
「・・・灯里、ご飯粒ついている!・・・まったく、晃さんが居たら怒鳴られているところよ・・・それだけじゃないわ、腹だして寝るな!とか、部屋を散らかすな!とか、うるさいの。・・・アリシアさんと、オレンジぷらねっとのアテナさんと並んで、「水の三大妖精」の一人と言われているけれど・・・鬼ね!」
ずっと「晃」の話題を口にしている「藍華」のことを、「アリシア」はニコニコしながら見守っています。
「・・・晃ちゃんは一見厳しいけれど、本当は凄く優しいのよ・・・藍華ちゃんが知っているとおりにね」
※「藍華」と「アリシア」の言葉を聞けば、本当は「晃」のことを凄く尊敬しているのがわかりますね。(^_^)。
夜、「灯里」のベッドを借りた「藍華」は、自分がどうして「アリシア」の大ファンになったのか、その理由を「灯里」に語り始めます。
「・・・四年前だったかな、私、すっごく落ち込んでいて、今日みたいに家を飛び出したのだけれど、行くところもなくて・・・」
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橋の上で足を投げ出してぼーっと川を見つめる「藍華」の目に、ゴンドラを操る「アリシア」の姿が目に入ります。
「こんにちわ」
「アリシア」の言葉に顔を背け、その場を離れようとする「藍華」。慌てていたのか靴を川へ落としてしまいます。その靴を拾い上げた「アリシア」は変わらず優しい笑顔を彼女へと向けます。
「濡れちゃったね・・・乾くまで乗っていく?」
ゆっくりと「ネオ・ヴェネツィア」を案内しながら「藍華」の髪を整えてあげる「アリシア」。その気持ちよさに、「藍華」はだんだんと身を任せていきます。
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「・・・あのとき、アリシアさんはまだシングルで・・・落ち込んでいる私を内緒でゴンドラに乗せてくれて、日が暮れるまでずっと一緒に居てくれたの・・・」
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「はい、できた。・・・どう、元気出た?女の子はね、髪型を変えると、歩き方までも変わるのよ」
※今の「藍華」の髪型の原点が、その時に「アリシア」によって結えられた髪型になったのかな。
「・・・それがきっかけなんだよね、私が『ウンディーネになる』って決めた。・・・いつかはあんな素敵な人になりたいなぁって。だから私にとって、アリシアさんは特別な存在なの・・・」
そして翌朝、それも早朝に「頼もう!」と玄関で叫ぶ人影。「晃」が「ARIA COMPANY」へと尋ねてきたのです。
「帰るぞ、こんなところにいたら『あらあら』がうつる」
彼女の言葉に「あらあら」と返す「アリシア」
「・・・そのお得意の小悪魔スマイルでいつも美味しいところを全部持って行きやがる。・・・昔からそうだった。幼なじみの私がウンディーネになるっていったら邪魔しやがるし、ふたりで一緒にプリマになろうと誓い合ったのに、自分だけ先にプリマに昇格しやがるし、私より肌は白いし、食べても太らない体質だし・・・」
全てを「あらあら」「うふふ」でかわし続ける「アリシア」に「『あらあら』と『うふふ』は禁止!」と詰め寄る「晃」。
※顔の表情が・・・デフォルメになったりと移り変わりが激しいのが面白いです。
「じゃあ、こうしよう!お前らこれからレースをしろ。もし藍華が負けたら速攻で連れて帰る。だが勝ったら・・・好きにしろ」
なにがどうしてこうなったのか、半瞬とまどいを見せる「藍華」と「灯里」でしたが、勢いに押されてレース開始。
「逆漕ぎしてでも私が勝つしかないの・・・」
と「灯里」がとまどいを見せる中、いきなりコースを外れていく「藍華」。呼ばれた「灯里」がついて行くと、彼女は「晃」が好きな「くるみパン」を購入して帰るといいます。
「・・・ここのくるみパン、晃さんの大好物なのよ。・・・レースは別にいいの。晃さん、私に気を遣ってレース・・・なんて言い出しただけなんだから。回り道でもしながら、のんびり戻ろうよ」
そのままゆっくりと戻る「藍華」と「灯里」。道すがら、彼女は「晃」への思いを素直に語ります。
「私一応、HIMEYAの跡取りだからさ・・・周りの社員は皆遠慮して、私のことを『さん』付けなのよ。呼び捨てなのは晃さんだけ・・・私に真っ直ぐぶつかってきてくれるのは、あの人だけなのよね」
その言葉に納得する「灯里」。
「晃さんって、アクアアルタみたい。藍華ちゃんの心になみなみと満ちて染み込んで、いつもと違う顔を見つけてくれる・・・」
「恥ずかしいセリフ、禁止!」
「禁止禁止って言うところ、晃さんそっくり」
※「藍華」も自分が「晃」のことを好いているのは気がついている・・・「晃」と「藍華」の師弟関係には何も問題がないですね。(^_^)。
「・・・で、なんでふたりで仲良くのんびり帰ってきたのかな?」
怖い目で話しかける「晃」に半笑いの「藍華」が袋を差し出しながら答えます。
「レースだったら止めちゃいました~」
最初は怒鳴ろうと構える「晃」でしたが、袋の中身を見てしばし沈黙・・・。
「セーフ!」
※いや、「セーフ」って。(^^;)。
ふたりの師弟関係を見て、自分もいつか「アリシア」と同じような関係に慣れればいいなと思う「灯里」でした。
流れている時間が非常に心地よく、まるで環境ビデオのように見てしまいました。マジで二日酔いに効くアニメかも、かも、かも~。
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