ARIA THE ANIMATION_TV03
第3話「その 透明な少女と・・・」
この秋一番の癒し系アニメ。今回は新キャラ登場ですよ~。口癖は「でっかいお世話です」。
「アクア」に来てから2度目の夏を迎えた「灯里」。毎朝の練習を「藍華」と行っている「灯里」ですが、今日はちょっと上級者向けのコースにチャレンジ。
「私たちはもう立派なシングルなんだから、両手に手袋を着けさせられていた惨めなペアとは違う、よりハードな練習が必要なのよ」
「藍華」が苦心してオールを扱っている最中、隣を格好良く追い越してゆく女の子あり。しかも彼女は「ペア」でした。
「・・・あの制服はオレンジぷらねっと」
彼女の名前は「アリス(声は広橋涼!ファンです)」。14才のミドルスクール8年生。「ペア」相手に負けるわけにはいかないと「藍華」は勝負をかけようとしますが、「灯里」の「アリシアさんに川沿いに咲いているお花をおみやげを持って行こう」の声に断念。
「・・・アリシアさんのおみやげとあっては仕方ないわね」
その黄色いお花をゴンドラいっぱいに摘んだ「灯里」。そろそろ朝ご飯にしようかと「アリス」も誘ってみますが「でっかいお世話です」と断られてしまいます。
「さすが新興勢力は生意気だわね。・・・10年前に開業したばかりなのに創業100年以上のうちと同じくらい従業員数も多くて、悔しいけどここ数年は、この町の水先案内店トップの座をキープしているのよね・・・」
※ちなみに「ARIA COMPANY」は会社の規模では比較にならず、社員ひとりあたりの売り上げも「灯里」が来てからトップクラスの座から落ちました。(^^;)。
【手袋とクラス】
両手袋:ペアと呼ばれる見習い。「アリス」
片手袋:シングルと呼ばれる半人前。ひとりでお客を乗せるのはNG。「灯里」「藍華」
手袋無:プリマと呼ばれる一人前。「アリシア」「晃」
「うふっ、素敵なおみやげ・・・どうもありがとう」
喜ぶ「アリシア」に照れる「藍華」と「灯里」。ふと見ると机の上には「UNDINE」という雑誌が。
「・・・今月はアリシアさんが表紙なんですよね・・・この娘ってさっきの・・・」
「藍華」の声に「アリシア」が雑誌を覗いてみるとそこには「アリス」の写真が掲載されています。
「・・・ああ、その娘、ミドルスクールのゴンドラ部にいて、オレンジぷらねっとにスカウトされた娘ね。オールさばきが天才的なんですって」
※同じ写真を見ても「どうりで生意気」と感じる「藍華」に、「がんばりやさん」と感じる「灯里」。性格の差が面白いです。
やはり雑誌に載った「アリス」は学校でもちょっとしたスター。朝、登校した彼女を正門で待つファンの後輩が2人。
「あの、アリスさん・・・サイン、お願いします」
雑誌の掲載ページを差し出す、女の子達の精一杯の勇気をあっさりと断ってしまう「アリス」。
「私、サインなんてしたことないし、まだ修行の身だから」
少々愛想が足りない「アリス」に、同級生はちょっと心配そうです。
「下級生、泣かしたんだって?・・・可哀想に。断るにしろ、にこっと笑って、ごめんなさいね・・・くらい言ってあげればいいのに」
その言葉に「愛想笑い」の練習をする「アリス」ですが、どうもうまくはいきません。
『ウンディーネだからって、そんな愛想笑いなんてできないよ・・・でも、あの人の笑顔はちょっと違っていた』
そこで思い出すのは今朝初めて会った「灯里」の笑顔。果たしてあの笑顔も営業スマイルなのか・・・。
※確かに操船はうまくても無愛想な「ウンディーネ」よりは、ちょっとぶつけたりしても愛想がよい「ウンディーネ」を選んじゃうかも・・・。
練習の休憩時間か、おやつを買って帰ろうとする「灯里」と「アリア社長」。そこに後ろから彼女のもみあげ(違 を掴む男あり。
「暁さん・・・『もみこ』じゃありません」
人見知りな「アリア社長」は「灯里」の後ろに隠れますが、「灯里」に言われてその存在を思い出します。
「サラマンダーのお仕事、今日はお休みなんですか?・・・空の上で働くなんて、凄いですよね」
「人を待っていたんだがさっぱり来なくてな・・・というわけで『もみこ』。暇つぶしにこの辺をさくっと案内してくれ」
「指導員」が乗っていないとお客様は乗せられないと言う「灯里」に「友達だから」と無料での乗船を希望する「暁」。しばし交渉するふたりに練習をしていた「アリス」が気がつきます。
「大丈夫ですか?・・・ウンディーネに乱暴するなら、観光協会へ訴えますよ!」
※結構気が強い「アリス」。オールを持ち上げた姿が格好良いです。
結局勘違いだと判明し、ほっとする「アリス」。そこへ「灯里」が観光案内の練習として「暁」を乗せるのに付き合わないかと誘います。彼女の笑顔に興味を引かれた「アリス」は誘いに乗ることに。
「右手をご覧ください。あちらがマルコ・ポーロ国際宇宙港です。元々は・・・」
さすが「ウンディーネ」。堂に入った観光案内をする「灯里」ですが、まだまだ修行中の身。「アリス」に助け船を出されたり、説明に詰まったりもします。
一方、ふたりについてきた「アリス」は「暁」が「灯里」のことを「もみこ」と連呼するのが気に障ります。悪口だと感じる「アリス」は何度か「暁」に注意をしますが彼は聞き入れてくれず、「灯里」もたいして気にしていないようです。
『・・・あんなこと言われて、なんでへらへらしているんだろう。あの人も同じ、自分の気持ちに嘘をついて、愛想笑いなんかして・・・』
※旧約聖書、ヴェネチア、マルコ・ポーロ、・・・どうも現実の地球世界と重なった時代背景もあるようです。
「暁」にライオンの石像についての説明を求められた「灯里」。
「・・・聖書を開いた獅子の姿は、正義の化身でその地の平和を守っています。まるで暁さんみたいですね。・・・あの浮島で光やエネルギーをコントロールして気温やお天気を管理するのが暁さんのお仕事ですよね。アクアの皆がマンホームと同じ環境で住めるように、昼も夜も休まず、サラマンダーさんが守っているんですよね。・・・だから暁さんたちはアクアの守り神ですよ」
そのセリフに思わず頬を染める「アリス」。
「恥ずかしい・・・セリフ・・・」
一方の「暁」は喜び、思わず立ち上がります。
「うん、俺様達によってこの町は守られているんだな・・・まさに正義の化身、守り神。・・・なかなか良いことを言うな、もみこよ」
※恥ずかしいセリフが自然に出る「灯里」。自発的に何かを見つけて感動したり、喜んだりしている証拠です。無関心とは対局にいる娘ですね。(^_^)。
一通り案内したあと、陸に戻った「暁」と「灯里」、「アリス」。しかし「暁」の待ち人は未だに現れません。
「暁さん、こういう時の暇つぶしは、ずばり人間観察ですよ。たとえば、あのおじいさん・・・めちゃくちゃゆっくり歩いていますね。尋常じゃなく遅いです。果たして日暮れまでに目的地にたどり着けるのでしょうか?」
どうでもよいことで楽しめる「灯里」にある種、感心する「暁」、そしてふたりのやりとりを見て思わず笑う「アリス」。
「あっ、アリスちゃんが笑った・・・初めて見ちゃった。なんか幸せな気分」
そうこうしているうちにようやくやって来た「暁」の待ち人。正体は「暁」のお兄さんでした。なかなか激しい愛情表現するお兄さんに驚く「灯里」。彼は「暁」にお金を貸す用件をすますと、弟の相手をしてくれた「灯里」を「丘の上でもウンディーネだな」と褒めてくれました。その言葉にちょっと照れてしまう「灯里」。
『ようやくわかった・・・この人の笑顔の秘密。・・・流れに逆らわないで上手に水を掴んで、ゆっくりゆったり進んでゆく。誰かをゴンドラに乗せて、心を開いて心を軽くして、一緒に風になれたら・・・きっと、自然に・・・』
「アリス」もまた「灯里」のようにしてみようと思い、自然のまま、思いつくまま「灯里」へと声をかけます。
「気持ち・・・いいですね。灯里さん」
「初めて名前で呼んでくれたね、アリスちゃん」
※「灯里」の笑顔は作ってみせる笑顔ではなく、開いた心が生み出した自然の笑顔ということですね。愛想笑いの練習ではぎこちなかった「アリス」も、この言葉の時には可愛い笑顔を見せています。(^_^)。
「暁」を最後の目的地、ロープウェイ乗り場へと案内したふたり。お礼にと「暁」は「浮島」へのチケットを手渡します。
「下りの最終便までちょっと時間があるから、浮島見物としゃれ込んだらどうだい」
初めての空への旅に喜ぶ「灯里」と「アリス」、そして「アリア社長」。手を繋いで展望台へと走る「灯里」と「アリス」が到着したとき、丁度夕方の日差しが海へ落ちようとしているときでした。
「うわぁ・・・」
あたりをオレンジ色に染める夕日のあまりの美しさに口を開けたままの「灯里」と「アリス」。
「まるで、鳥になって・・・空を飛んでいるみたい・・・ちょっと恥ずかしかったですか?」
「アリス」の言葉に「全然!」と答える「灯里」。「暁」におごってもらった肉まんを食べながら、3人と1匹はしばらく景色を楽しむのでした。
自然な笑顔を見せた「アリス」は可愛かったですねぇ・・・。世間では「アリア社長」の可愛さに様々な方がやられているようですが、私は登場人物の可愛さにやられちゃいます。(^_^)。
それにしても「佐藤順一」カラーのよく出た作品だと思います。声優陣も「カレイドスター」や「ケロロ軍曹」、「プリンセスチュチュ」経験者が多く、彼の演出を良く理解したキャストが集まっていますし、今回の演出「後藤圭二」は「ゲートキーパーズ」繋がりですかね。以前にも書きましたが、こうしたゆったりした流れを退屈させずに見せるのは、非常にバランスが難しいことだと思いますので、これからも頑張って頂きたいなぁと、一視聴者として無責任に期待しています。(^_^)。
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