舞-乙HiME_TV03
第3話「はじめてのケ・イ・ケ・ン」
世界唯一の「オトメ」育成学校「ガルデローベ」。そこへの入学を賭けた「舞闘」を行うこととなった主人公「アリカ・ユメミア」とコーラル(予科生)No.1の「ニナ・ウォン」。
開催日は「マシロ・ブラン(長い・・・以下略)」の即位式当日。その日、各国からは来賓、観光客、そして招かれざる客が次々とやって来ていました。
※第1話に登場した襲撃者「ラド」、そして同じ格好をした人物がもう1人・・・髪型が「杉浦碧」っぽいですが、まさか・・・。
会場であるヴィントブルーム城には、前々回墜落した飛行機が突き刺さったままですが、片づける余裕もなくとりあえずは固定。
「・・・ナギや、他国の王に笑われるような式には絶対せぬぞ!」
「マシロ」の声に「サコミズ・カージナル」は恭(うやうや)しく頭を下げますが費用、準備もかかる「舞闘」については取りやめを進言します。しかし「マシロ」は「今更取りやめられるか!」と首を縦に振りません。
「姫様ってば、ナギ殿下が相手だと、すぐにムキになって乗せられてしまうんだから・・・」
※準備をする「アオイ・セノー」の言葉に日頃の苦労がうかがい知れます。(^^;)。
一方、「アリカ」は「ヨウコ・ヘレネ」によって「舞闘」のための準備、「ナノマシン」のインストールを行っていました。
「・・・身体の中にエレメントやローブを物質化したり、筋力や治癒能力を増大させるものすごく小さい機械を入れるの。この星では、もうガルデローベにしか残っていない技術よ」
「わぁすごい、すごい。・・・科学の神秘ですね」
単純に喜ぶ「アリカ」に「ヨウコ」は「GEM(オトメが左耳につけるピアス)をつけていないから一度きり」と釘を刺します。
「あれがナノマシンの制御をしているの。・・・正式に学園の生徒になったらつけてあげるわ」
※「ナノマシン」、「この星では」という「ヨウコ」の言葉は気になります。あと「科学の神秘」というのは結構受けました。人が制御する「科学」のはずなのに、よくわからない「神秘」ですから、うまい言葉だと思います。
「ニナちゃん、退学を賭けてあの裸で走り回った娘と舞闘するんだって」
「勝ったらその娘、入学するらしいよ」
「なにそれ、ずるぅーいっ」
「むちゃくちゃですわ」
「そう?面白いと思うけど」
「アリカ」と「ニナ」の「舞闘」に好評、不評の差はあれど、わきかえる「ガルデローベ」内。当事者の「ニナ」は思い詰めた表情で父、アルタイ王国駐在武官「セルゲイ・ウォン」に励まされても表情をゆるめません。
そんな彼女の頭に浮かぶのは過去の記憶。アルバムの中に大切に仕舞われた写真の数々。そこには「Rena・・・(?)」と書かれたひとりの美しい女性の写真と、その女性と一緒にうつった若き日の父の姿がありました。
「私・・・勝っていいんですよね」
※「アリカ」のことを、父の「思い人」だった女性の娘かもしれないと考えているのでしょうか。
そして、もう一人の当事者「アリカ」は母から習った子守歌を動物たちに聴かせていました。
「星になる希望を・・・明日が見える・・・愛する人よ・・・まってて・・・」
その声・・・というよりも歌に驚き、かけつけた「セルゲイ」。彼は「アリカ」の本気度を確かめるために意地悪な問いを発します。
「本気でニナと舞闘するつもりか・・・無茶だな、ニナは強いぞ。・・・君は本当にオトメになるということがどういうことかわかっているのか?・・・もしも君が勝てばニナの夢を潰すことになる。君の夢はそれだけの価値があるのか?」
しばらく考えたあと答える「アリカ」。
「・・・やっと見つけた夢なの。だから無茶でも何でも私はやる!」
その答えに「わかった。もう何も言わない」と答える「セルゲイ」。そして彼は立ち去り際にひとつアドバイスを「アリカ」に与えました。
「ひとつ言っておこう。・・・微妙に音程が外れている。人前で歌わない方がいいな」
※「音程」云々といった話は子守歌を人前で歌わせない建前なんでしょうね。純粋な「アリカ」に対して、卑怯・・・とはいいませんが、大人な「セルゲイ」でした。
その夜、「セルゲイ」は「アリカ」が勝ったときに備えて何か一筆書いていました。
「・・・万が一とは思うが、手は打っておくか」
そして、当日、次々に会場へ訪れるVIPの面々。迎えるのは「アカネ・ソワール」「チエ・ハラード」「シホ・ユイット」を始めとした「オトメ」達。彼女たちは賓客を見事にエスコートしてみせます。
「ここに来てはるんは、オトメのなかでも有名な方ばかりどすからな」
「シズル・ヴィオーラ」の言葉に目を皿のようにして見物する「アリカ」。「アカネ」が彼氏に手を振るのを見て勘違いしたりと楽しそう。
「へぇ~すっかり野次馬かい?入学を賭けた舞闘があるというのに、余裕だね」
そこへ訪れた「ナギ」「セルゲイ」、そして「ニナ」。「アリカ」と「ニナ」はお互い相手を意識します。
※万が一に備えてというのは「ナツキ」もやっていましたね。これらが来週以降に効果を発揮するのか。
「・・・にしてもとんだ茶番だね、この即位式は。マシロちゃんが本物の姫かどうかも、まだちゃんとわかっていないのに」
「殿下、ここでその件は・・・」
「みんな忘れたふりしているのかねぇ・・・14年前のあの件を」
来賓席で「ナギ」達が見守るなか、ついに登場する「マシロ」。流石におてんばな様子はちらりとも見せず、儀式を粛々と執り行います。
「新たな王に祝福を!」
拍手と喝采のなか、「マシロ」女王がついに誕生しました。
※来賓(?)自動車のなかでちらりと見えたのは「珠洲城遥(手前側。ちょっとムッとした表情)」、そして隣にいるのは「菊川雪之」でしょうか。(^_^)。
さて、余興ではありますが「アリカ」と「ニナ」にとってのメインイベント「舞闘」。いよいよ時間となり「アリカ」は「シズル」の「GEM」にてローブを身に纏い、「ニナ」と共に舞闘会場へ姿を表します。
一方、その頃、「ラド」も密かに会場内へと侵入。もっとも「シズル」には気づかれたようで、彼女もその後を追います。
「よいかその方ら、わらわのために見事舞って見せよ。はじめ!」
「マシロ」の号令にて「舞闘」を始める両者。とはいえ、ローブの使い方もよくわからない「アリカ」はもっぱら避けることに専念し、序盤は「ニナ」有利で進みます。
「凄いなニナは・・・いや、アリカもだが。なあシズル・・・?」
「ナツキ」が同意を求めて振り返ったとき、既に「シズル」はその場にはいませんでした。
※ローブの後ろについている飾りのような尻尾は自在に操作できるんですね。それと伸び縮みする如意棒のようなものがコーラルローブのメイン装備かな。
「そこまでどす・・・あんたも、あの『黒い手紙』に踊らされてはる、可哀想な人達どすか?」
「シュバルツども等と一緒にしないでもらおう・・・黒き谷よりの使いだ」
「シズル」の問いに羽織っていたマントを脱ぎ去る「ラド」。
「かなわんなぁ・・・レディの前でそないなこと・・・。無粋な人にはぶぶ漬けでもご馳走しましょうか・・・マテリアライズ!」
相手が「嬌嫣の紫水晶」と知っても一歩も退かない「ラド」。「アリカ」と「ニナ」の「舞闘」とは比べものにならないレベルの戦いが始まります。
※流石生粋の京都人。「ぶぶ漬け・・・」とは「帰れ」ってことですよね。(^^;)。
「頑張るねぇ・・・アリカちゃん」
「素人にしては・・・ですが」
「ナギ」と「セルゲイ」の評通り、持ち前の運動神経で避ける「アリカ」でしたが、コーラルローブの機能をフルに使い戦いを推し進める「ニナ」に追いつめられダメージが蓄積されてゆきます。
『あなたが蒼天の聖玉の継承者だとしても・・・ううん、なら余計に・・・』
「負けるわけにはいかない!」
「ニナ」の思いの深さは「ナツキ」と「セルゲイ」が思わず「いかん!」と口走るほどの必殺技を撃たせるに至りました。観客も思わず目を見張るほどの衝撃を与えた「ニナ」。煙の中からはボロボロになった「アリカ」が現れ・・・ません。
「・・・ばっちゃが、言ってた。諦めたら、終わりだって・・・あたしの夢はここにあるんだ。だから、あたしは負けられない!」
ついに、「アリカ」もコーラルローブの能力を使いこなすことに成功し、柱へその一部を纏わせてダメージを最小限に留めたのです。傷つき、頭から血を流しながらも「舞闘」を諦めない「アリカ」の姿に「セルゲイ」をだぶらせる「ニナ」。
そこへ、突如崩れ出す「舞闘会場」。ふたりの「舞闘」の決着は、意外な結末を迎えます。
「ラド」と「シズル」の戦いの余波、それが「舞闘会場」へも大ダメージを与えたのでした。
「逃げて、みんな!・・・みんな助けなきゃ・・・助けなきゃ!」
会場へと走り出す「アリカ」。彼女は皆を守れるのか・・・。
明確に決着がつくと、どちらかのヒロインがいきなり退場になりますから、どうまとめるのかなと思って見ていました。まあ、これで勝負がうやむやになるのは、ありがちではありますが、妥当な決着かなと思います。
ふたりの本当の決着は物語終盤へのお楽しみとしておくこととして、来週からは「アリカ」の学園生活が始まりそうですから、そちらが楽しみですね。(^_^)。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント