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フルメタル・パニック!TSR_TV10

Scene10「ふたつの香港」

DVDの音声特典「雪野五月とゆかなのオーディオコメンタリー」で「ゆかな」が「今作の登場人物はヘタレ(精神的に大人ではない)」という意味のことを言っていたけれど、今回(と次回?)は「相良宗介」の「そんな話」です。ある意味、意外な一面が見られるかも・・・。

出撃前の神への祈り。特に特定の宗教を意識した祈りではないようですが、最新鋭の装備を持つ「トゥアハー・デ・ダナン」といえども戦場に赴く際には神のご加護が必要なようです。
「・・・では、これより作戦海域へ直行します」
「テレサ・テスタロッサ大佐」の号令に従い、「ダナン」へ乗り組む「メリッサ・マオ」や「クルツ・ウェーバー」、そして「宗介」達。
艦内ではAS搭乗者、関連作業者に向けての「ラムダドライバ」に関する技術的勉強会が行われていました。それによるとラムダドライバの起動には特定の脳波が必要だが、意図的に、しかも継続的に発生させることは困難とのこと。
「ラムダドライバを長時間にわたって使用することは・・・たぶん無理だろうということです」
※同時に解説されている「一部薬物の投与により発生を強める手法」というのは「アマルガム」が取っている手法なのでしょう。

この会議のさなかも暗い表情の「宗介」。自由に動かすことのできない「アーバレスト」の「ラムダドライバ」について思うところ・・・前々回に「ベルファンガン・クルーゾー中尉」に言われたことと、それに加えて「千鳥かなめ」の護衛を解かれた件を未だ引きずっているのでしょうか。
格納庫に入り、「アーバレスト」に搭乗した「宗介」。搭載された人工知能「アル」と会話を行い「ラムダドライバ」を制御する「ARXシステム」が未完成であることを知ります。
「ARXシステムはあなたを含めて一個のシステムです。・・・あなたの問題を教えてください。回答頂ければ、私から何らかの助言を行えるかもしれません・・・」
問題の存在を認めない「宗介」に「直感で問題を抱えている」と感じたと答えた「アル」。
「アル」は面白い存在ですね。兵器搭載の人工知能だというのに、「遊び」や「直感」といった概念も持っている。プログラムを行った人間の特性か、自己学習していった結果か・・・。

未だ対話を続けていた「宗介」を呼び出した「マオ」。作戦行動だというその言葉に、躊躇(ちゅうしょ)しながらも「宗介」は作戦室へと向かいます。
「・・・既に知っているとは思うが、香港に所属不明のASが出現した。このASは現在もなお、市街のどこかに潜伏していると思われる。・・・このままでは分割香港がいつ戦場となるかわからない」
「アンドレイ・カリーニン少佐」による説明を引き継いだ「クルーゾー」は、画面に映し出された「ベノム」と思われるASの映像を見せつつ、作戦行動の詳細を説明します。
「・・・既に10機近くのASが破壊され、死傷者も多数出ている。・・・このASの目的は不明だ。強いて言えば、中国内線の再現か、香港経済の破壊だろう・・・あるいは、我々への挑戦状か
彼らに与えられた任務は「偵察」。敵の補給基地を突き止め、AS「M9」による突入作戦用の情報を集めること。
※昔から「暗い」といえば暗かったですが、さらにすごみを増しているというか・・・。まあ、少年期~青年期に通る道ではありますがね。自分が進む道はこれで良いのか・・・と。(^_^;)。

香港島特別区・半山區にやって来た「マオ」、「宗介」達4人。昔、香港に2ヶ月ほど住んでいたという「マオ」は、チームの結束を高めるためか、少しでも「宗介」の気を紛らわせようとするのか、自分が軍隊へと入ったきっかけを面白おかしく聞かせます。
「・・・私が高校を出てまじめに働こうとしていたら、父親が手を回してハーバード大学出身のボンボンに嫁がせようとしたのよ。・・・流石にむかついてね、結婚式の当日に海兵隊に入ってやったの。教会をウェディングドレスのまま抜け出してね・・・あの決断をしたとき、私はなんでもできる、どこへでも行けるって思ったの
それまではさほど興味もなく聞き流している風であった「宗介」が、「マオ」の最後の言葉には反応を見せました。
「・・・どこへでも」

※さすが「マオ」姉さん。すごい武勇伝です。そして精神的に袋小路に入っている「宗介」にとって「どこへでも行ける」という言葉は魅惑的に聞こえたのでしょう。

見た目は人の良さそうなおじさんにしか見えない、情報部「ハンター」。彼は現在の香港が置かれている状況と、作戦行動への情報を語って聞かせました。
「・・・当たり前の話ですが、南北両軍はそうとう神経質になっていましてね。我々もなるたけ、両軍を刺激せずに隠密に行動せねば成りません。・・・問題のASはまだ領内にいます。うちのアナリストとAIはそう考えています。私の直感も・・・こちらで一応特定しておきました」
用意されたマップを前に絞り込みを行う「マオ」と「ハンター」。鳥や犬に対してASの光学迷彩はあまり役に立たないことなどの情報により一日で回れる箇所へと絞り込めました。
「・・・こんなものかしらね・・・宗介!他にない?」
「・・・ああ、特にない・・・」
ぼーっとしている「宗介」が痛々しい・・・今の彼を作戦行動に参加させるのは「マオ」に対する負担が増えちゃいますが、それだけ「カリーニン少佐」と「クルーゾー中尉」に信頼されているのでしょうね。

「ハンター」が用意した清掃業者の格好へと変装した「マオ」チーム。課題は検問の突破ですが、これは「ハンター」の手腕に期待するしかありません。
ペアを組んだ「マオ」と「宗介」は、観光客どころか、ビジネスマン、現地住人の姿すら見えない香港の様子に驚きつつ、ASが警備する検問へと到着。
「狩人清潔有限公司の者よ。話は通っていると思うけど」と現地公用語で交渉する「マオ」。両軍とも意外にあっさりと通過させたことに「ハンター」の影響力の強さを感じます。
「・・・どうやら、ハンターは大物のようね」

しかし、ふたりの危機はすぐそこへと待ち受けていました。世間話には一切加わらず、無言で運転を続ける「宗介」。明らかに集中力を切らしている彼に注意を払いつつも「マオ」もまた無言で助手席に乗っていました。
「・・・そろそろポイントのはずだ」
「宗介」が視界に入った南軍のトラックに「かなめ」との想い出を呼び起こしたとき、既に目の前の信号は赤へと変わっていたのです。
「・・・宗介!」と「マオ」の叫び声が響く中、タクシーと接触事故を起こしてしまった「宗介」。
当然のように南軍がかけつけ、ふたりを路上へと引きずり出します。
「運転手の目にゴミが入っただけよ!」
必死で抗議する「マオ」の言葉にも、警戒中のため聞く耳を持たない南軍。しかし、皮肉にも彼らの危機を救ったのは、見えないAS・・・目標たる「ベノム」による接触でした。
頭部をちぎられ、壁へと投げつけられる南軍のAS。「ベノム」は「ラムダドライバ」を働かせ、彼らの攻撃を意に介しません。
そして、疾風のように姿を消していきました。
まさに危機一髪。しかし、本当の危機はこれからなんだなぁ・・・。(T_T)。

・・・信号無視、末期的ね。彼女のことでも考えていたの・・・今は忘れなさい!それができなければ、今すぐ車を降りなさい!・・・これじゃあ私ひとりの方がよっぽど安全だわ・・・」
「宗介」の胸ぐらを掴み、怒声を浴びせる「マオ」に返す言葉のない「宗介」。彼も理解していました。今のままでは自分が足手まといだと、同僚を危機に陥れてしまうと・・・。
「・・・そうだな・・・すまない、俺にはもう無理だ・・・任務を続けてくれ
唖然とする「マオ」の前で、トラックを降りてしまう「宗介」。徒歩で香港の町へと消えていった彼に、道は見えているのか・・・。

任務放棄・・・。まさかここまで追いつめられてしまっていたとは。今の「宗介」の目には、それまで彼を支えていた「任務」すら見えていない状態。
それにしても、確か全13話の今作。来週も「宗介」の精神面の話を中心に据えて、果たしてうまく完結するのでしょうか・・・それだけが、ちょっと心配です。

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