フルメタル・パニック!TSR_TV11
Scene11「彼の問題」
今回のお話は・・・ええっと、「相良宗介」貞操の危機ってことで、どすか?
さて、相変わらずな「ゲイツ」ですが、最近存在感が薄いです。今回は「レナード」によって始末されてしまった「夏玉蘭(シャ・ユイラン)」の遺体を引き取りに(?)基地までヘリで移動中。
「・・・美少女の死体か・・・色々使い道はあるわな・・・」
※このひと言は怖かったです。
一方、主人公であるはずの「相良宗介」は半ば放心状態。「仕事が趣味」という人間はいっぱい知っていますが、「仕事が人生」だったから逃げ出したあとにすることもないわけです。
とりあえず、酒でも飲まないとやっていられない状態なのか、ウイスキー(?)をボトル1本購入し、一触即発の香港の町を歩いて行きました。
まさか「宗介」が敵前逃亡・・・ではなくて、任務放棄するとは考えもつかない「ミスリル」メンバ達。「夏玉芳(シャ・ユイファン)」操る「ベノム」の補給基地を探して香港中を探し回っていますが、なかなか目標にたどり着けません。
ところが、ごたごた中の「メリッサ・マオ」と「宗介」のコンビではなく、「ヤン伍長」と「ウー」のコンビが敵からと思われる謎のメッセージを見つけることに成功します。
「バダフシャンの虎の子へ。ツィムシャツォイのハミドラーに会え」
さっぱり意味のわからない暗号ではありましたが、ふたりはそのまま上官の「マオ」へと連絡しました。
そして、そのメッセージはそのまま「テレサ・テスタロッサ大佐」へと伝わります。
「バダフシャンといえば、カリーニン少佐にとって因縁浅からぬ土地でしたが・・・」
「リチャード・マデューカス中佐」の言葉によって呼び出された「アンドレイ・カリーニン少佐」。彼はその口から「バダフシャンの虎の子」の正体について語り始めました。
「・・・バダフシャンの虎というのは、ヘルマジスタンゲリラの伝説的な司令官、マジードの異名です。・・・マジードを暗殺するために送り込まれた一人、まだ8才の子供は、マジードに捕らえられたあと、新しい名前を与えられました。カシム・・・と」
その言葉の意味するところを察知した「テッサ」は、「宗介」を呼び出すために「マオ」へと連絡を取ります。
「ウルズ2をお願いします・・・ウルズ2、ウルズ7へ替わってください」
その命令に口ごもる「マオ」。そう、この時既に「宗介」は任務を放棄し、香港の町中へと消えていたのです。
※「カシム」・・・それは「宗介」の昔の名前でした。ようやく話の本筋に絡み出す「宗介」。・・・それにしても、射殺死体グロかったです・・・流石15禁。(T_T)。
そして、当の本人は未だ酒には口も付けず、ただ黙々と香港の町を歩いていました。そんな彼に声をかけてきた一人の娼婦。彼女を見た「宗介」は一瞬驚きます。そう、娼婦は「千鳥かなめ」に似ていたのです。
「・・・あんた、外国人?・・・ねぇ、あんたお金ある?・・・どう、今暇?・・・だったらさ、少し・・・あたしと遊んでいかない?」
たっぷりと数十秒の沈黙のあと、再度問われた「宗介」。・・・自暴自棄・・・とまではいきませんが、それに近い精神状態の今、断ることもバカらしく思えました。
「・・・そうだな、では、行こうか」
※ああ、15禁が18禁へ・・・(おい
娼婦と世間話を楽しむ・・・こともできない「宗介」はいつも通りのむっつり顔で、娼婦の話を聞いていました。
しかし、娼婦が「かなめ」に似ているからでしょうか、だんだんと、自分についての発言もするようになってきた「宗介」。
任務から逃げてきたこと、そのときの心象、仲間、人との信頼関係・・・。鏡に映る自分の顔を見つめながら、娼婦の話を聞きながら、「かなめ」のことを思い出している「宗介」。
「・・・お酒は後回しにしてさ、しよ。・・・やなこと全部忘れてさ・・・思い出しそうになったらね、やるの、そして、飲むの・・・楽しませてあげる・・・」
押し倒され、近づく唇・・・彼女の顔に、「かなめ」の顔や言葉が重なったとき、思わず「宗介」は娼婦をはねとばしていました。
「・・・止めだ。もう、止めだ。・・・世話になった」
手持ちの金を払うと、その場を立ち去る「宗介」。後ろから浴びせられる罵声にも振り返ったり、怒ることもなく、彼は再び香港の町へと消えて行きます。
※いっそ、相手してもらえば良かったかも・・・いやいや、流石にそれはマズいかな。それにしても、何かを決めるにしろ、踏ん切りをつけるにしろ、「かなめ」の事が浮かぶ「宗介」。既に彼女は相当の影響力を持っていますね。
「・・・時間だ。次にベノムが現れたところをM9で、総掛かりで仕留めてもらう。・・・これ以上の死傷者を許容することはできない」
「ジェローム・ボーダ提督」の言葉に返す言葉が浮かばない「テッサ」。彼女はまた、ここでも苦しい決断を行うことになります。
「・・・捜索は中止ですか」
全ての「M9」操縦者が呼び出されることとなり、「マオ」も「宗介」のこと、「ベノム」のことを諦めざるを得ませんでした。
あいたままの隣の席を見つめる「マオ」。そこには無線連絡を取るトランシーバーが、持ち主に使われることなく置かれたままでした。
※忸怩(じくじ)たる思いといいますか、「マオ」の心中も重いものになっていそうです。
「トゥアハー・デ・ダナン」より水中へ発進する「ウルズ1」以下5機のAS「M9」。「ベノム」相手に策もなく送り出さなければならない「テッサ」の心中も、また重いことでしょう。
そして、公園でビンごと酒を口にする「宗介」もまた・・・。
「げほっ・・・よくこんなものを・・・ん?・・・バダフシャンの虎の子へ。ツィムシャツォイのハミドラーに会え」
未だ心の整理もつかぬまま、新聞の3行広告にて自分宛の暗号を目にする「宗介」。彼の目に光は未だ戻ってはいませんが、進まねばならない時があります。それほどの意味が、その暗号には含まれていたのか・・・。
すっきり解決!・・・とはいきませんが、とにもかくにも進み始めた「宗介」。彼を真に目覚めさせるのは、仲間か、味方か、それとも敵か。・・・本当にあと2話で終わるのだろうか。(?_?)
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