うえきの法則_TV35
第35話「はかったなあぁぁああ!の法則」
「あ」の数、あってるかなぁ。(^_^;)。
「植木耕助」の意図通り、無事に逃げ出すことに成功した「植木チーム」の他メンバ。その行為を「マリリン」は「悪くないアイデアだけれど」と評価しますが続けてこう語ります。
「昨日今日強くなられたあなた方に負けるはずありません。なぜなら私たちは・・・幼き頃より戦士なのですから」
戦場で産まれ、特殊訓練を受けて育った「マリリン」達。彼女たちは能力者である前に戦士。普通の中学生の集まりである「植木チーム」とは心根、鍛え方ともに違うというわけです。
そして今現在、裕福で別に望みがないという「マリリン」がこのバトルに参加した理由。それは「自分よりも強い奴に会いに行く」・・・ではなく。
「・・・戦場こそ、私がもっとも輝ける場所・・・私が生きているという実感できる、唯一の場所だからですわ」
その回答に寒気を感じる「植木」。「戦いたいから戦う」という彼女には善意や悪意はありません。ただひたすら純粋なのです。
※「李崩」が「マリリン」を手強いと感じていたのも、彼女に自分と同じ匂いを感じていたからかな。
話はここまで・・・と「佐野」達を追うために駆け抜ける「マリリン」達。ただひとり「バロン」だけが「植木」の相手に残されます。見た目のごっつさとは裏腹に、単純でちょっと抜けている「バロン」ですが、彼の「マリリン」に対する忠誠心は本物。幼き頃の「マリリン」に「素直が一番」と言われた言葉を、ただひたすらに守り抜いているのです。
肉弾戦に絶対の自信を持つ「バロン」は「植木」に対して接近戦を挑みます。逆に「植木」の神器は遠距離攻撃に向いたものばかり。とりあえず六つ星の神器「電光石火(ライカ)」で距離を取ろうとする「植木」ですが、「バロン」は彼に向かってナイフを投げつけ、その位置に一瞬にして移動してみせます。
「・・・バロンの能力、自分の位置をナイフの位置に変える能力」
次々と繰り出す「植木」の神器を、ナイフで避けていく「バロン」。もはや彼に神器は通用しないと悟った「植木」は「李崩」との戦いで学んだ「武器に頼りすぎない攻撃」に全てを賭けます。
敵の動き、その素早さ、その力を利用した「体勢崩し」に活路を見いだした「植木」は、殴りかかってくる「バロン」をそのまま一本背負い、さらに五つ星神器「百鬼夜行(ピック)」の連続コンボ!さらに「体勢崩し」後の一つ星の神器「鉄(くろがね)」攻撃!・・・今まで空を切っていた「植木」の攻撃がついに「バロン」を捕らえました。
「・・・体勢さえ崩せば、神器は当たる!」
地面に倒れた「バロン」は先ほどまでとはまるで異なる「植木」の動きにとまどいを見せます。
「なんでだ・・・お前、さっきまでバロンのナイフかわすの・・・精一杯だったのに」
「わかったんだよ、俺とお前の戦い方の違いが。・・・俺は今まで、武器は武器、体術は体術って別々に使っていたんだ。けど、お前は武器と体術を組み合わせて戦っていた。・・・ふたつの良い部分を生かして隙を無くし、攻撃力を倍増させていたんだ。・・・実は、それこそが武器も体術も通用しないお前に唯一対抗できる、最善の戦い方だったんだ」
※自分の技に頼り切るのではなく、相手の土俵で勝負するわけでもない。相手の能力を逸らす体術と自分の武器をぶつける「植木」の混合攻撃は、とてつもない集中力が必要。精神的に相当疲れそうです。
ようやく「バロン」と同じレベルまで達した「植木」。しかし「バロン」も攻撃の目的が「体勢崩し」とわかった今、同じ手は通用しません。ナイフを利用して3度目のコンボ攻撃をかわした「バロン」に、「植木」は一見、同様のコンボ攻撃をぶつけます。
しかし、今度投げ飛ばした先は狭い路地、続いての四つ星の神器「唯我独尊(マッシュ)」はナイフの投げる場所を塞ぎます。
「甘い!・・・まだ上が空いている!」
唯一残された脱出口、天上へナイフを投げる「バロン」。だがそれこそが「植木」の狙いだったのです。ナイフが到達した先へ「ピック」を放った「植木」。瞬間移動した「バロン」に避ける術はなく、見事に直撃!
「・・・体勢を崩すだけが神器を喰らわす方法じゃない。・・・神器と体術を組み合わせれば、こんなこともできるんだよ」
※これこそが戦闘の天才である「植木耕助」の本領発揮。きっかけを掴んだあとのレベルアップの速さはただ者ではありません。(^_^)。
今までの相手なら、ここでKO。しかしさすがは「マリリンチーム」、肉弾戦に絶対の自信を持つ男「バロン」。「植木」の攻撃にダメージを負いながらも、彼は再び立ち上がります。
「・・・この勝負、バロンの勝ち。・・・次の技でお前倒せる。・・・自分の位置をナイフの位置に変える能力・・・レベル2!」
勝利宣言を行った「バロン」は、すぐさまナイフを「植木」に投げつけ瞬間移動。真後ろに出現した彼は握り拳で「植木」に殴りかかります。
「なんだ!?・・・今までの瞬間移動と一緒・・・こんなの避ければ・・・うわぁっ・・・なんだ、足が地面にへばりついている!」
避けるための足が動かず、一方的に殴り続けられる「植木」。そう、これこそが「バロン」レベル2の威力なのです。
「・・・瞬間移動した位置から1m以内にいる者、全ての足を地面に吸い付ける。・・・だから、お前もうバロンの接近戦から逃れられない!」
自らもが動けなくなる諸刃の剣、だからこそ彼は「植木」の神器に接近戦用が無いのを見破るまで、この能力を封印していたのです。
「このままでは・・・」
見守る「李崩」までもが感じ取るほどの危機を迎えた「植木」。それでも彼は「バロン」の素直さを利用してこの束縛を逃れると、作戦を練り直すためか建物内へダッシュ。そこは入り口以外に逃げ場のない、閉ざされた空間でした。
「・・・ふふふ・・・お前の逃げ場はない。これでバロンの勝ちだ!」
すかさずナイフで追いかけてきた「バロン」はレベル2を発動。しかし、この状況こそ起死回生へのプレリュードだったのです。
「くろがね、フード、ランマ、マッシュ、ピック、浪花!・・・お前に向かって撃てなくても、天井には撃てる。・・・たとえ相撃ちだろうとお前を倒せないようでは、俺は李崩には勝てないんだ。・・・さあどうする、マリリンのため、ここで相撃ちになってでも俺を倒すか!?」
ギャンブルといっても良い「植木」の決断。「バロン」の頭には「マリリン」の言葉「待っています」が浮かびます。
「・・・マリリンの言葉絶対・・・レベル2解除!・・・・・・・・・瓦礫に潰されるの、お前ひとりで十分・・・うっうわぁっ・・・計ったなぁ!」
忠誠を誓う「マリリン」との約束を守るため、唯一の出口である入り口へとナイフを投げて脱出を計った「バロン」。しかし、それこそが「植木」の狙い、「植木」の計算。そこへ仕掛けられた「マッシュ」の罠に「バロン」は逃れる術を持ちませんでした。
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「・・・最善の戦い方、見事な戦術・・・またひとつ強くなったな、植木耕助。・・・それでこそ、わが最高のライバル」
「李崩」のつぶやきは「植木」に届いたか、そして、ついに「マリリン」達に追いつめられた「佐野」達の運命は・・・。
いやぁ・・・強かったですねぇ「バロン」。あの「植木」でさえ厘差の勝利ですから「佐野」達の戦いは超苦戦が予想されます。ぶっちゃけ、もうひとりくらい犠牲が出るかも?・・・果たして「植木」は間に合うか、それとも予想以上の戦闘を見せてくれるのか、「佐野」「ヒデヨシ」・・・そして「森あい」!?
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