ARIA THE ANIMATION_TV06
第6話「その 守りたいものに・・・」
最後のメインキャラクター「アテナ(声は「川上とも子」!ファンです!)」が登場。でも今日の主役はパンダ!?
「藍華」不在の日に「アリス」と練習を行っていた「灯里」。その最中、彼女は素晴らしい「舟謳」を耳にして思わず手が止まります。「オレンジぷらねっと」の制服を着た歌い手とすれ違い、うっとりする「灯里」。そこへ聞こえてくる、やけに冷たい「アリス」の声。
「ウンディーネは舟を漕ぐ技術の方が大事だと思います」
明らかにご機嫌斜めな「アリス」に理由を問うた「灯里」ですが、返ってきた答えは理解困難なものでした。
「実は・・・左手がふがいないんです。・・・最近、自分の左手のへたれっぷりに気づいてしまったのです」
確かに(左利きの人でない限り)、文字は右手で書きますし、お箸も持ちません。何でもないようなことですが、「アリス」にとっては「でっかい問題」なのでした。
「・・・だから今、左手お仕置きキャンペーン中なのです」
そう言って自分の左手をつねる「アリス」。
※天才は凡人が理解できないことに悩みますねぇ・・・。(^^;)。
「それはそうと、私、猫を飼っているんです」
その言葉に猫を見せて貰うことにした「灯里」。ウンディーネ業界最大手の「オレンジぷらねっと」に訪れた「灯里」は、まるでお城のような大きさに驚くばかり。
「問題は、ペット厳禁なことです」
なんと規則違反を知りつつも部屋で猫を飼っていた「アリス」。タンスの小箱から出されたその猫は「パンダ」のような風体をした小さな猫でした。
「マァーッ」
変わった鳴き声の猫「まぁくん(声は「渡辺明乃」ファンです!)」を紹介する「アリス」。変わった風体だからか、捨て猫だった「まぁくん」を「アリス」は3日前に拾ってきたと言います。
「・・・うちの会社に連れて帰ろうか?」
ペット厳禁な大企業「オレンジぷらねっと」とは異なり、わずか社員2人の「ARIA COMPANY」。「アリシア」の許可さえ貰えれば、もう一匹くらい猫の世話ができそうですが・・・。
「無理ですね。アリア社長のもちもちポンポンがでっかいピンチですから」
「アリア社長」の柔らかいおなかへとかぶりついた「まぁくん」を見て、ふたりは「ARIA COMPANY」で引き取る案を断念。と、そこへドアを開けて入ってくる女性がひとり。「アリス」は慌てて「まぁくん」を隠します。
「・・・同室のアテナ先輩です。・・・アテナ先輩、部屋に入るときはノックをしてくださいと言っているじゃないですか」
後輩の「アリス」の言葉に「はーい」と返事を返す「アテナ」。言葉のトーンと同様に、どこか「アテナ」はボーっとして見えます。
※ゴンドラに乗っている姿とは大分印象が違う「アテナ」。荘厳なオーラが消えています。
実際、「アテナ」はそうとうなドジッ娘でした。
【十秒でわかるアテナのドジッ娘ぶり】
1.コップを見ないで水を注いでこぼす
2.慌てて拭いている間に意識が水差しからそれて、またこぼす
3.こぼれているのに驚いて水差しを持ち上げて頭から水をかぶる
しかし、こう見えても彼女は手袋無しの「プリマ」。それも並大抵の「プリマ」とはレベルが違うのです。
「アテナ先輩って、さっきのとても素敵な歌を歌っていた人と似ていない?」
「はい。本人ですよ。・・・三大妖精のなかでもアテナ先輩のカンツォーネは特に有名ですから」
※これだけドジッ娘だとゴンドラから落ちたりしないのだろうか・・・。
翌日の会社がお休みの「灯里」。既に夕方になったこともあり、ご厚意で「アリス」と「アテナ」の部屋に泊めて頂くことになりました。
「オレンジぷらねっと」の制服を貸してもらい、まるでレストランのような社員食堂で夕食を楽しむ「灯里」。無口な「アテナ」ですが「アリス」と仲が悪いわけではなく、お水の用意をしたりケチャップを取ってきたりと「アリス」をさりげなくフォローしています。一方、そんな行為に気がついていない「アリス」の方は「アテナ」のドジッ娘ぶりに自分の左手と似ていると評します。
「アリスちゃん、自分の先輩にそんな口の利き方しちゃ駄目だよ (・・・ってふたりとも全然気にしていないし)」
※「アリス」の方も世話が焼けると言いながらフォローするあたり、「アテナ」を嫌っているわけではないようです。
「アテナ」先輩にいまだ「まぁくん」のことを伝えていない「アリス」。「灯里」は「アテナ先輩になら話しても良いんじゃないかな」と言いますが、「アリス」ははっきりとした口調で断ります。
「駄目です。先輩でも、規則は変えられませんから」
でも確かに「まぁくん」をいつまでも隠しておくことができないのは「アリス」にもわかっているはず。鳴き声が聞こえるたびに誤魔化すのにも限界があります。そして今夜、「アリス」と「灯里」が寝付いた頃に「まぁくん」の鳴き声が聞こえてきました。
「・・・泣いているよ、まぁくん」
「はい、わかっています」
その時、「アテナ」は未だ起きていました。ゆっくりとベッドから立ち上がり、窓際へ向かう「アテナ」。そのまま彼女はその美しい歌声を夜の寮内へ響かせます。そしてその隙に「まぁくん」をあやす「アリス」。
「まぁくん・・・ごめんね。・・・アテナ先輩が歌ってくれて、ラッキーでした」
「(もしかして・・・)アリスちゃん、左手はそれほど・・・へたれじゃないかもよ」
※「アテナ」のフォローがここでも発揮。そして「灯里」もそのことに気がついたようです。
翌朝、学校へと出かけた「アリス」。授業中にも頭に浮かぶのは「まぁくん」のこと。そして「灯里」が言った「左手のこと」。
「左手って、結構陰ながら支えてくれたんだ・・・」
左手をじっと見つめる「アリス」の脳裏に浮かぶのは、なぜか「アテナ」のことでした。
そして放課後、急いで部屋へ戻った「アリス」が目にしたのは「まぁくん」の不在。その姿を求めて探し回る「アリス」ですが、「灯里」や「アリア社長」の手を借りても、なかなか「まぁくん」は見つかりません。
「・・・もしかしたらアテナ先輩に見つかっちゃって、会社にバレて・・・」
しゃがみ込む「アリス」に「悪い方に考えては駄目」と諭す「灯里」。そこへ同じ「オレンジぷらねっと」で「ペア」をやっている友達が「まぁくん」を間違えて逃がしてしまったことを謝りにやってきます。
「・・・アリスちゃんの部屋で猫の鳴き声が聞こえて、ロッカーを開けてしまったの。そしたら猫が飛び出して・・・ごめんね」
その言葉に続けるように「灯里」は、「アテナ」が「まぁくん」のことを気がついていたと「アリス」へ告げます。
「夕べだって、まぁくんの鳴き声を隠すために、歌ってくれたんだと思うよ」
「アテナ先輩が・・・。私、左手以下です。まぁくんを守ることもできないくせに・・・」
その場で泣き始める「アリス」。と、そこへ聞こえてきたのは「アテナ」の歌声。そして、その声に導かれるように行方不明だった「まぁくん」が姿を現します。
「まぁくん?・・・お帰りなさい、まぁくん」
※流石、天使の歌声。泣く子を笑わせ、猫を呼び寄せる力もあります。(^_^)。
「良かった、見つかって」
近くに来た「アテナ」の声に、「アリス」は「まぁくん」を抱きかかえながら問い尋ねます。
「もしかして今歌ってくれたのも、まぁくんを探すためだったんですか?・・・昨日も、まぁくんの鳴き声を隠してくれたんですか?・・・私、全然気がつかなくて・・・。私が初めて寮に入って、心細くて眠れなかったとき、あのときも歌ってましたよね」
その言葉に優しい笑顔を見せる「アテナ」。
「・・・歌は・・・誰かに聴いてもらうものだから」
「アリス」から「まぁくん」を渡されて抱きかかえる「アテナ」。彼女はとっておきのプレゼントを用意していました。
「・・・会社に相談してきたわ。・・・気づいてた?・・・小さくてわかりにくいけれど、この子は青い瞳をしているのよ。・・・この子は、オレンジぷらねっとの新しい社長になるの。青い目の守り神」
かくして「まぁくん」は「アリア社長」や「HIME社長」と同じく、「ウンディーネ」の守り神へとなったのです。
「アテナ先輩、左手って・・・とってもでっかいやつでした。私、今から左手さんありがとうキャンペーンを始めます」
※ちょっと困った顔になる「アテナ」萌え。・・・確かに「アリス」の最後の言葉は、「アテナ」には意味不明ですって。(^^;)。
というわけで「アテナ」登場の回ではありましたが、主役は「パンダ」・・・もとい「まぁくん」に。まあ「子供と動物には勝てない」のが業界の常識といいますから、「アテナ」にはまた次の機会に活躍してもらうことにしましょう。(^_^)。
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