舞-乙HiME_TV08
第8話「運命の軛」
前回辺りから運命の歯車が回り始めた「舞-乙HiME」。サブタイトルもその状況にあわせていますね。
「ハルモニウムはやはり風華宮の地下に転位していた・・・まさかとは思ったが、数百年に渡り探索の対象となっていたあれに、ああも簡単にたどり着いてしまうとはな・・・やはりあの娘は・・・」
学園長「ナツキ・クルーガー」にはバレバレだった前回の「アリカ・ユメミヤ」と「マシロ」による騒動。「シズル・ヴィオーラ」は彼女たちの契約を推測します。
「・・・恐らくな。あれで本人達は隠しているつもりらしいが・・・」
契約の破棄を問う「シズル」に「ナツキ」は「できれば流れに任せてみたい」と回答。この流れは偶然なのか、必然なのか、それを見極めたい「ナツキ」。
「・・・お城の地下で何があったかは、それとなしに聞き出してみます」
「シズル」の言葉に「頼む」と返す「ナツキ」。しかし彼女が本当に心配していたのは、騒動の際に漏れてしまったあの音でした。
「今頃、慌ててあちこちに知らせが入っているんやろうね」
「・・・ああ、動き出すぞ。・・・全てが」
そして「ヴィントブルーム王国」内へと姿を現すのは前回にちらりと姿を見せた、肩に小鳥を乗せた少女でした。
※オープニング前なのに、いきなりの情報量。ホームページによると「ハルオニール」ではなく「ハルモニウム」だったようですね。地下にあった巨大なパイプオルガンを指し示すようです。
「蒼天の聖玉」がGEMになってしまった「アリカ」は、「舞闘」の授業でマテリアライズするわけにもゆかず、ボイコット。オトメの真祖「フミ」が眠るといわれる広大な「霊廟」の掃除を命じられます。そこへ現れたのが「ニナ・ウォン」、「エルスティン・ホー」、「イリーナ・ウッズ」のクラスメート3名。「アリカ」をねぎらいに来た彼女達ですが、「ニナ」が「アリカ」を見つめる視線だけは、他のふたりとは異なったものでした。
---
「契約!?・・・アリカとマシロ姫が・・・あの娘がマイスターGEMに認められ、使いこなしたと・・・」
---
「ニナ」は昨夜、騒動を知った「セルゲイ・ウォン」に事の調査を頼まれていたのです。
さて、お茶のひとときを終え、再び作業へ戻ろうとする「アリカ」に「イリーナ」が得意のメカニック技術を駆使して創り上げた「お掃除くん1号」をプレゼント。
「こんなのたいしたことないって。・・・ご先祖様達は科学の技術で宇宙を旅して、この星にやって来たのよ」
残念ながらすぐに壊れてしまった「お掃除くん1号」。「イリーナ」は成果を定期試験の研究発表にいかせないと落ち込み、「霊廟」の中、「禁書庫」に眠る資料をもっと読めればなぁと漏らすのでした。
「試験?」
耳慣れない言葉を聞き返す「アリカ」。彼女に「エルス」や「イリーナ」は厳しい現実を伝えます。
「・・・大丈夫?二期連続で最下位だと退学だよ?」
※流石に厳しいオトメ養成学校「ガルデローベ」。それにしても「イリーナ」のメカニック技術はたいしたものです。
契約破棄の方法を探して図書室にこもっていた「アリカ」。そこへ「何をしてはりますの」と声をかける「シズル」。慌てて「アリカ」は誤魔化しますが、先日の騒動について色々と聞かれ、たじたじ。
「聞かはりませんでした?・・・この前、えらい大きい音が町中に響いたんを?」
「ぜ、全然気がつかなかったです。・・・そんなオルガンの音なんて」
※語るに落ちていますね、「アリカ」。(^_^;)。
夜遅くまでの調べ物も成果ゼロ。がっかりして寮へと帰宅途中の「アリカ」に忍び寄る影・・・その正体は肩に小鳥を乗せた、あの少女でした。実は彼女とは旧知の仲であった「アリカ」。
「・・・もう、びっくりさせないでよ。・・・ミユさん、いっつもいきなりなんだから」
「すみません、アリカ」
続いて「アリカ」は肩の小鳥にもご挨拶。小鳥も機嫌良く鳴き声で返事します。
「・・・こんばんは、アリッサちゃん」
---
祖母の話をする「アリカ」はちょっと寂しそう。それに気がついた「ミユ」は学園の話へと話題を切り替えます。
「・・・学園は楽しいですか?」
その言葉に「うん。・・・立派なオトメになるのが、私の夢だもん」と応える「アリカ」でしたが、今はひとつ心配事を抱えた状態。思い切って彼女は世界各地を旅して経験豊富な「ミユ」に相談することにしました。
「ねぇ、聞いたことはない?・・・マイスターGEMの契約をなかったことにする方法って」
※前作での尖った印象がすっかり無くなった「ミユ」。「アリッサ」がいつも一緒にいるからかもしれません。・・・それにしても「ミユ」の目からは「アリカ」の髪の毛が黄金に輝いて見えるのでしょうか。それこそ前作での「アリッサ」を思い起こさせますね・・・。(?_?)
そこへ何者かの気配を感じて「アリカ」を守る「ミユ」。その正体は事態の推移が心配の余り、王宮を抜け出た「マシロ」でした。
「アリカ!・・・貴石のことはわらわ達だけの秘密と言ったじゃろうが。こんな妖しげな風来坊にぺらぺら喋りおって・・・このお調子者が」
自分についてのことは何を言われても怒らない「ミユ」でしたが、「マシロ」が「アリカ」のことバカにしたと感じた途端、態度は急変。「マシロ」の肩を掴みます。
「・・・それ以上、アリカを侮辱することは許しません」
---
王女様まで出張ってくる事態となっている今回の契約破棄問題。「アリカ」が本気で心配しているのを察した「ミユ」は、何かお手伝いできないかと考えます。
「ちょっとGEMを見せて頂いても構いませんか?」
あっさりと「GEM」を外してしまう「ミユ」。続いて彼女は「マシロ」の指輪につけられた「GEM」も外して見せます。これで契約破棄成功と喜ぶ「アリカ」と「マシロ」ですが、「ミユ」はそのことを否定。
「・・・たとえ貴石が外れても、そこに刻まれた契約は残ると聞いています」
契約破棄の正式な方法を調べるには2つに1つ。学園に依頼をできない「マシロ」達に、「ミユ」は「霊廟」の中にある「禁書庫」を指すのでした。
※「禁書庫」のことを知っていそうな「ミユ」の正体が気になりますね。・・・それと、やっぱり大切な者を守る時の「ミユ」はちょっと怖いです。(^_^;)。
「禁書庫」に潜り込む方法がわからない「アリカ」は「エルス」や「イリーナ」、「ニナ」に助けを求めます。最初は、その大胆さ、ことの大きさに戸惑う彼女たちでしたが、最初に協力を申し出たのは意外にも「ニナ」でした。
「・・・あなたのためじゃない。私が知りたいの」
「セルゲイ」の役に立ちたい。そして「蒼天の聖玉」について、あの女性について少しでも知りたい。「ニナ」の言葉に嘘はありません。そして「コーラルNo.1」の「ニナ」の参加に「エルス」や「イリーナ」も協力を決意。あとは潜入方法ですが・・・。
「・・・私に考えがあるわ」
その考えとは「ジュリエット・ナオ・チャン」に協力を仰ぐこと(もちろん交換条件「アルバイトを手伝ってもらう」ありですが)。
「そろったわね・・・」
---
そして一方、妖しげなバーにて妖しげな連中と密談中は「ナギ・ダイ・アルタイ」。
「君かい・・・そのラブレターの差出人は?・・・いやぁ、びっくりしたよ。僕にスレイブで戦えと書いてあるのかと思った」
※オトメ達だけではなく、名も無き方々(おい まで復活とは。
何処からか手に入れた「禁書庫」の鍵、そして合い言葉「開けイワシ」にてオープンした扉。その奥には巨大なデータバンクが眠っていました。
「これが禁書庫・・・」
本棚に取り囲まれた円形状の巨大ディスプレイに表示される様々な情報。偶然とはいえその情報にアクセスできた「アリカ」(あるいは「蒼天の聖玉」によるものか)ですが、具体的な情報を引き出すことはできませんでした。
さらに最深部、クリスタルか、半透明の石柱が立ち居並ぶ場所へと移動した「アリカ」達。
「・・・マイスターモニカユウレ、主たるカルデア王アルゴス十二世に、その生涯を捧げる。・・・移民歴264-281年」
「281年というと・・・一番最近の大戦、50年前の龍王戦争が終わった年ね」
他の石柱にも同様に、オトメ達の生没年が刻まれていました。さらに調査を進めようとする彼女たちの前に聞こえる声。
「ここはお墓です。皆、あなた方の先輩となる乙女達の。・・・ここはみだりに足を踏み入れて良い場所ではないのですよ」
その正体は、最高齢のオトメ「マリア・グレイスバート」その人でした。
※あぁ~あ、バレちゃいましたね。秘密あふれるこの場所は今後、何度か訪れることになりそうです。
「・・・この方は私がお部屋係としてお仕えしたお姉様でした。・・・素晴らしい方でした。トリアスをつとめ、気高く、清らかで・・・」
50年前の世界は今ほど安定してはいませんでした。諸国の争いは頻発し、ついに発生した「龍王戦争」。
軍隊、市民の代理として戦い、戦争の勝敗を決する「オトメ」という存在。授業で習ってはいても、今の「アリカ」達にはどこか別の世界のようなお話。しかし、つい50年前まで、それは当たり前のように行われていた事実なのです。
「・・・オトメ達は卒業を待たず、次々マイスターとして取り立てられていきました。そして主との契約の元、その責務を果たしたのです」
級友、あるいは親友同士が殺し合うという事実に驚く「アリカ」。
「どうしてなんですか、そんなのやめちゃえば良かったのに!」
「アリカ」の叫びを「マリア」は静かにいさめます。
「・・・そんなことはできるはずないでしょう。王の命が、戦争の決着が、オトメにゆだねられることで、国は荒れず、民が命を落とすことがないのですから。・・・おぼえておきなさい。ひとたび事あれば、それが親友であっても討ちあう。それがオトメたる者の運命。あなたたちに、その覚悟がありますか?」
そして「マリア」の問いに明確な返事をするふたりのオトメ「ニナ」と「アリカ」。
「・・・はい、あります」
「あたしはイヤです。・・・戦争なんか起こさなきゃ良いんです。私が一人前のオトメになったら、戦争なんてさせません!」
※どちらがどちらの答えかは、記述しなくてもおわかりですよね。
霊前へと敬意を払い、その場を立ち去ろうとする「マリア」達。ふと、その目が「アリカ」の左耳たぶ、「GEM」へ貼られた包帯へと注がれます。
「・・・アリカ、それはお姉様達に失礼です。外しなさい!・・・・・・・・・アリカ・ユメミヤ」
「マリア」によって外された包帯。結果、「GEM」の喪失を知られてしまった「アリカ」。
「禁書庫」への進入と合わせ、また罰当番を命じられる彼女と「ニナ」達。4年ぶりの「霊廟」外壁掃除はなかなかの手間です。
「でも良かったねアリカちゃん。新しいコーラルGEMを貰えて」
「エルス」の言葉に頷く「アリカ」ですが、契約破棄できていない現状は変わりません。そこへ姿を現す「マシロ」。いつも通りの口げんかに「あんなのが主なら、私は絶対友達の方が大事」とは「アリカ」
「まあね。・・・だいたい今は昔と国際情勢も違うし、戦争なんかおこらないよ」
「イリーナ」の言葉に「だよね」と笑う「アリカ」と表情をゆるめることができない「ニナ」でした。
---
場所は変わって「カルデア国」皇帝の間。王である「アルゴス」とそのオトメ「フィア」の前に揃うは「黒き谷よりの使い」である「ラド」達5名。
「なるほど、エアリーズの領内に・・・それを我らに手に入れろと。・・・見つけた物は折半。それが我らの条件だ」
「ラド」の言葉に強欲といいながらも条件を呑む「アルゴス」。
「・・・よかろう、その条件のもう」
すると、今まで無言だったひとりの女性「ミドリ」が代表して契約の成立を宣言します。
「ならばこの依頼、我らアスワドが引き受けよう。カルデア皇帝、アルゴスよ」
星々の時代への回帰を願う「アスワド」と「カルデア国」との密約は、こうして結ばれたのです。
※「ミドリ」キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!
どうやらこの世界の住人達は地球から科学技術によって移民してきた人達のようです。「ニナ」の言葉から推測するに、移民後330年ほど経った世界のようですね。・・・そういえば、「舞-HiNE」のドラマCDにSFものがありましたが、まあ関係ないでしょうねぇ。(^^;)。
そしていよいよ(思いっきり敵ではありますが)、復活した「ミドリ」。その活躍(暗躍?)が楽しみです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント