ガン×ソード_TV22
ep.XXII「誰がために」
初デートは右腕に「カギ爪」アクセサリーを身につけたオジサマと・・・。な、なんだってーっ!(T_T)!
「DANN of Thursday」の補給基地が破壊され、かつてない危機を迎えた「ヴァン」。「鎧」と一心同体な彼にとって、「DANN」からのエネルギーを得られない状態は最凶最悪の大ピンチです。
「つまり・・・どういうこと?」
状況を理解できない「プリシラ」や「カルメン99」他に状況を説明する「ジョシュア」。さらにこの状況で「ウェンディ」までもが書き置きを残して失踪。彼女の行き先は浜辺、そしてその目的は「カギ爪の男」とのデート(というか、彼からの情報収集)。
※お互いに仲間を連れずに会う「ウェンディ」と「カギ爪の男」。その理由は異なるようです。
【仲間を連れていない理由】
・ウェンディ:ヴァンが動けない。彼を連れていると話し合いにならない。
・カギ爪の男:デートに第三者は無粋。・・・本当はヴァンが動けないのを知っているから?
「カギ爪の男」は「ウェンディ」が自分のやろうとしている事の本質を理解していると語ります。
「・・・あなたたち兄妹は、何度も理不尽な目に遭い、不条理な暴力に屈してきた。・・・みんなの望んだ世界を創りましょう。少しだけ混乱するかもしれませんが大丈夫。全ては夢の中・・・結果として誰ひとり傷つかない」
同じ環境、同じ条件を提示された兄妹。兄「ミハエル」が選んだ道へと妹も引き込もうとしているのか、その結果部分だけを抽出して語る「カギ爪の男」。
それに対して「ウェンディ」は本能の・・・心の奥に感じる違和感を訴えます。
「でも、それってなんか・・・」
うまく説明ができないもどかしさ、でもそれは嫌悪の心。「ウェンディ」は次の質問を「カギ爪の男」へとぶつけます。「どうして兄でなければならないのか」と。
「・・・オリジナルを動かすのに必要な能力、そして人を繋ぐ何かを持っていると。・・・新しい世界はそういう人にこそ開いて欲しい」
本来であれば「カギ爪の男」自らが誘いに出向くところを、体調が悪くなり「ラッキー・ザ・ルーレット」に頼んでしまった。しかし彼は予想もしない暴力的な男だったと彼は語ります。その言葉を「卑怯だ」と非難する「ウェンディ」に、申し訳ないと頭を下げる「カギ爪の男」。
「・・・どうしよう。私、あなたが悪い人に思えなくなってきました」
※「彼は悪い人ではない。ただ・・・」よく使われる言葉ではありますが、この言葉は「カギ爪の男」には向けたくない言葉ですね。「紳士的な暴力」あるいは「無意識下での犯罪」とでも言うべきか、言葉では説明しにくい「悪」を彼は抱えているように感じます。
「よろしければ、私と夢を見ませんか?・・・あなた自身の目で新世界を・・・夢の誕生を」
恐らくは「ミハエル」を誘ったのと同じ言葉を「ウェンディ」にも投げかける「カギ爪の男」。しかし彼女の心は、その葛藤は、兄と再会したあのときに決着をつけていたのです。じっと「ミハエル」の物であった拳銃を見つめた「ウェンディ」は、自分の決意を言葉にして彼に語ります。
「・・・それはできません」
「ウェンディ」の決意を感じた「カギ爪の男」は、ゆっくりとその場を離れます。「もっと早くあなた達に会いたかった」と言い残して。
※「もっと早く会えていたら」別の未来が存在したのでしょうか。「カギ爪の男」が人類に絶望することはなかったのでしょうか?
仲間の元へ帰宅した「ウェンディ」は「カギ爪の男」と会っていたと正直に説明します。その言葉を聞いた「ヴァン」は立ち上がり、なぜ自分に知らせなかったと問いつめます。「動けなかったから」と説明する「ウェンディ」にさらに詰め寄る「ヴァン」。
「・・・奴をぶっ殺すだけだ・・・俺が・・・この手で・・・その後のことなど知ったことか!」
憔悴した姿で語られる、自暴自棄な彼の言葉に、厳しい言葉で反論する「ウェンディ」。
「そんな捨て身の復讐なら自分だけで勝手にやってよっ!」
※これで引き下がる「ヴァン」。以前に比べて成長した結果かもしれませんね。
「ウェンディ」の情報により「ミハエル」が向かった先が「月」だと知った「ヴァン」一行ですが、今の彼らに手出しできるわけもなく、まずは「DANN」復活を第一目標に動き始めます。ですが・・・「オリジナルセブン」、その鎧の特殊性は通常修理の可能性を剥奪。明らかに現在の技術レベルで太刀打ちできない「DANN」復活の方法はあるのか?・・・光明は「プリシラ」の何気ない疑問がきっかけでした。
「ねぇ、ヴァン・・・ファサリナって人の鎧も空から降ってきたよね。・・・もう空いている人の倉庫は使えないの?」
「ガドヴェドのディアブロなら・・・DANNとそんなに差がないはずだが・・・。ここでじっとしているよりはマシだ。こいつと一緒にゆく」
かくして「宇宙」も知らないメンバが大半の「ヴァン」一行による「DANN」打ち上げ作戦がスタートしたのです。
※ここが「ジョシュア」最大の見せ場。ところで「ディアブロ」が「DANN」と似通っているのは「カギ爪の男」による機能追加などが行われていないからかな。
幸いにも資材、データ類が残されている「Saudade of Sunday」の打ち上げベース。死ぬ気で頑張れば奇跡が起こるかもしれない。皆それぞれが今できることを協力し、失敗を重ねながらも作業は進んでいきます。そして、最大の問題であった電力不足を「レイ」の「ヴォルケイン」エンジンにより解決したところで、ほんの少し光が見えてきました。
「みんなで記念写真を撮りましょう」
作業場に科学の灯りがともった夜、「カルメン99」のカメラを利用した記念撮影が行われました。「隣が空いているだろう」という「ヴァン」の声に、ちょっと離れて腰掛けた「ウェンディ」と、その隙間にちゃっかり座った「プリシラ」。シャッターぎりぎりで「ウェンディ」も「プリシラ」の反対側に腰掛け、ふたりで「ヴァン」をはさみますが、恋の戦いは腕を組んだ「プリシラ」の一歩リードか。
運命の打ち上げ日を迎える「ヴァン」一行。「プリシラ」は「ヴァン」を呼び出し、自らの思いに区切りをつけます。
「・・・ごめんね、困らせちゃって。だけど、今言いたかったんだ。私が、ヴァンを・・・どう思っているか、知って欲しかったの」
返事は帰ってから聞かせてという「プリシラ」の言葉に「わかった。必ず戻ってくる」と約束する「ヴァン」。ふたりの会話を聞いてしまった「ウェンディ」の心境はちょっと複雑。
そして、最後に「レイ」とやりあった「ヴァン」。憔悴しきった男と目に障害を抱えた男の戦いは、「ポンコツ」「ガラクタ」の言葉通り決着はつきませんでした。
「てめえは虫が好かねえが・・・こいつは良い鎧だ」
「お前も・・・鎧と女には恵まれたようだな」
※各話ゲストキャラのオンパレード。「ヴァン」の憔悴ぶりや「プリシラ」の告白、「レイ」との半和解(?)なども描かれ、見所いっぱいの数分間です。
迎えた運命の朝。打ち上げ前、最後の通信を行う「ヴァン」と仲間達。全てをやり終えた者達だけに許される、緊張感がありながらも充実した表情で見送る仲間達。
「ウェンディ、向こうで兄貴にあったら・・・ぶん殴るからな」
「いいわ。・・・だから、無事に帰ってきて・・・行ってらっしゃい、ヴァン」
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打ち上げられた「DANN of Thursday」の軌跡をトレースする「ファサリナ」達。そこへ「ミハエル」からの定期通信が入ります。
「・・・Saudadeより、こちらミハエル・ギャレット。全行程の43%を消化。これより、月の裏側へ入ります」
全行程の約半分を終え、誰も見たことがない月の裏側へと進むゆく「Saudade」。そのコクピットで「ミハエル」はあるものを目撃します。
「・・・これが、月の本当の姿・・・・・・ああっ、Saudadeより緊急連絡!・・・月の・・・月の・・・がっ!」
前回といい、今回といい、実に引っ張る終わり方をしてくれます。さて、「ヴァン」と「ミハエル」は宇宙へと旅だったわけですが、次回は「ファサリナ」VS「レイ」の戦いが見られそう。目を痛めている「レイ」がどんな戦い方を見せてくれるのか。クライマックス前の戦いですが、ちょっと楽しみですね。
Turn in next time for more action and adventure! Are you ready?
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