ARIA THE ANIMATION_TV10
第10話「その ほかほかな休日は…」
前回も休日だったような感じもしますが、冬なんですから仕方がありません。「アクア」の冬は寒いのです!(^_^;)
冬の朝、布団から起きるのも一苦労といった感じの「灯里」。それでも「藍華」「アリス」と一緒の練習は毎日続けています。
季節柄、練習の場でも話題に上るのは寒さのことばかり。
「寒~い」
「私たちウンディーネは水の上という過酷な職場環境で、四季それぞれの暑さ寒さと戦うプロフェッショナルなのよ!・・・そんなことを言っていたらいつまで経っても立派なプリマにはなれないぞっ!」
※そう、心頭滅却すれば火もまた涼し。心の持ちようで体感気温など・・・とはいえ、やっぱり「アクア」の冬は、寒い。(T_T)。
いそいそと暖炉の掃除を始めた「アリシア」。「ARIA COMPANY」でも冬の準備が始まりました。
「寒さが厳しくなってきたから、そろそろ暖房の準備をしようと思って。・・・灯里ちゃん、今日は薪拾いに行ってみる?」
ゴンドラに乗って、ふたり+1匹が薪拾いに出かけた森の中で、「灯里」は不思議な生物を目にします。
「それ、雪虫よ。・・・冬になるとどこからともなく現れるのよ。・・・こうして見かけるのは冬の始まる前の、この時期だけなのよ」
そして、そのうちの一匹が「灯里」の肩へと止まりました。
「あらあら、なつかれちゃったのね。・・・そのうち、街の方へもいっぱい飛んでくるから、一足先に連れて帰っちゃいましょうか」
「アリシア」の言葉もあり、「灯里」はその不思議な妖精・・・「雪虫」を連れて帰ることに。
※というわけで、短い間ではありますが「ARIA COMPANY」に新たな仲間「雪虫」の登場です。(^_^)。
「・・・食べ物も少し多めに買い込んでおきましょうか・・・。今年は雪が多そうだから、買い物に出るのも大変になるし・・・」
その足で冬の買い出しへと出かけた、ふたり+2匹。途中「灯里」は壁に貼られた一枚の広告を目にとめます。
「・・・ん・・・温泉・・・」
天然温泉に行ったことがないという「灯里」に「アリシア」は「それなら、次の休みにでも行ってみましょう」と温泉旅行へ誘います。
その言葉に喜ぶ「灯里」。さっそく「藍華」と「アリス」にも声をかけて、楽しい温泉旅行の始まりです。
※「風呂は命の洗濯よ」とは某ミサトさんのお言葉ですが、冬の温泉は身も心も温まりそうですね。いいなぁ・・・。(^_^;)。
辺りに「雪虫」が舞う町中を抜けて、「藍華」がゴンドラを操作して着いた場所は、一見の古びたお屋敷でした。
「いらっしゃいませ。ゆっくりしていってくださいね」
人当たりの良い夫妻の出迎え、いかにも温泉宿といった和風の部屋に気をよくした「灯里」達一行。
「さあ、準備してお風呂に入りましょう」
「アリシア」の声に応じて「灯里」達は女湯へと向かいますが・・・辺りをキョロキョロしてなかなか着替えようとしない「灯里」。彼女は大浴場に入ったこともなく、知らない人の前で着替えることに恥ずかしさを感じていたのでした。
「それじゃあ、お先!」
「待って、待って、待ってぇ・・・」
それでも「藍華」達に置いて行かれないようになんとか着替えを済ませた「灯里」が見たものは・・・。
「うわぁ・・・これが、温泉・・・」
そう。ここは只の宿場ではありません。なんと、屋敷の一階部分を改装し温泉に変えてしまったのです。
※温泉成分の影響か建物の劣化も進んでいますが、確かにこれは壮観ですね。(^_^)。
「・・・なんだか、昔話に出てくる妖精さんのお家みたい・・・」
「アリア社長」や「ヒメ社長」も一緒に温泉を楽しんだあとは、腰に手を当ててコーヒー牛乳を一気飲み、マッサージ椅子に刺身や鍋の夕食と、温泉旅行の定番を心ゆくまで堪能する「灯里」達。あまりの気持ち良さにこたつでウトウトするのも、お休みならではのお楽しみ。
「寒くて長い冬を乗り越えるには、ほーっとする時間も必要なのよ」
「アリシア」の言葉に同意する「灯里」。続けて「アリシア」は目を覚ました「アリス」の「温泉は3度入るもの」という言葉に賛成し、「とっておきの場所に案内するわ」と「灯里」達を誘います。
・・・そこは、幻想的な空間、海と繋がった温泉でした。その広さに感動し泳ぎ始める「灯里」「藍華」「アリス」。3人を見やった「アリシア」は「あらあら」と微笑むのでした。
※温泉につかりながら「桃のソーダ」まで味わって、温泉旅行を満喫していますね。本当、うらやましいです。(^_^;)。
「お連れ様が到着なさいましたよ」
のんびりとした空気が変わったのはその時からでした (笑。「晃」「アテナ」「まぁ社長」が到着し、休暇は一気にアグレッシブになります。
「・・・今日は夜通し楽しむぞぉっ!」
温泉といえば卓球!・・・とばかりに全力で卓球を楽しむ「晃」に付き合わさせられる「藍華」と「灯里」。ふと「灯里」が窓を見やると、そこには白いものが、はらはらと舞っていました。
「雪?・・・・・・・・・雪虫・・・」
ベランダへ出た「灯里」に「アリシア」が声をかけます。
「・・・冬を越すために帰っていくのね」
そう、「雪虫」は冬眠のため「ヤチダモの樹」へと帰ってゆくのです。そして、それは肩に止まった「雪虫」とのお別れを意味していました。ゆっくりと「灯里」の肩を離れ、お別れを言うかのように手のひらに止まる「雪虫」。しばしのあと、群れの中へと「雪虫」は旅だってゆきました。
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「アイちゃん、アクアの冬は確かに寒いけど、その分素敵なこともたくさんあるよ。・・・私はこれから毎年、冬が待ち遠しくなりそうです。また雪虫さんにも会えるしね」
最後はちょっとほろりと泣かせるお話でした。「雪虫」は良い味を出していたので、今回だけでのお別れは寂しいですね。「灯里」に可愛いリボンを付けてもらった「雪虫」。来年もまたあの森で会えると良いですね。(^_^)。
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