年末年始更新のお知らせ
皆様には大変お世話になっております。
管理人のジャンと申します。
冬休みに伴い、下記期間中はブログの更新を停止致します。
2005/12/31~2006/01/05
※トラックバック、コメントへの返信は行う予定です。
次回の更新は「舞-乙HiME」を予定しております。
皆様、よいお年をお迎え下さい。
以上
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2005/12/31~2006/01/05
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第13話「その まっしろな朝を…」
今年の締めは「ARIA THE ANIMATION」。丁度物語も「大晦日」のお話だったので、現実の「大晦日」に更新してみました。(^_^;)。
1年が24ヶ月もある惑星「アクア」。今日は24月31日・・・つまり「大晦日」の日。
「・・・今日はサンマルコ広場で、みんなで年越しです」
「アリシア」、「アリア社長」と歩く「灯里」は「シルフ」の「ウッディー」、「サラマンダー」の「暁」と待ち合わせ。さらに・・・。
「・・・灯里さん、来ちゃいました」
なんと毎回メールでお話ししている「アイ」までもが合流。「灯里」に内緒で、「アリシア」が声をかけていたようです。
※隠れレギュラー「アイ」。姿を見せるのは1話以来ですが、いつも最初と最後に声を聞かせてくれていました。
メールで聞かされていた「灯里」のお友達(や、その兄弟)に次々と出会えることを喜ぶ「アイ」。そんな彼女に「暁」のお兄さんは綺麗なガラス玉を袋一杯くれました。
「ネオヴェネチアンガラスで創った、豆だ」
なんでも「豆」はお金の象徴で「福を呼ぶ」と言われているそうです。
「・・・マンホームのイタリアではね、一年の最後に必ず豆料理を食べる習慣があってね、それをこの街でも受け継いでいるんだって」
流石にガラスの「豆」は食べられませんが、観光みやげとしてなかなかの人気だとか。気の利いたプレゼントと「暁」への態度から「お兄さんの方が格好良いかも」と答える「アイ」でした。
※ガラス玉を渡して、これが本当のお年玉・・・。すみません。<(_ _)>。
「おう、みんな揃っているな」
ちょっと遅れて登場してきたのは「晃」チーム。「晃」に加えて「藍華」や「ノーム」の「アル」、もちろん「ヒメ社長」もいます。「これで4人目げっと~」とはしゃぎ廻る「アイ」。
「・・・私のメールでしか知らない人達と会って・・・まるで、小説の登場人物に直接会えたみたいで・・・嬉しいんだよ」
「恥ずかしいセリフ禁止!」
さらにさらに「伝説の大妖精」である「グランマ」、そして「アテナ」チーム(「アテナ」、「アリス」、「まぁ社長」)も到着です。
「・・・お久しぶりです」
「ご無沙汰しています」
「お久しぶりです、グランマ」
大先輩である「グランマ」に挨拶を行う「三大妖精」の面々。まるで賀詞交換会みたいになってきました。
※流石、最終回。オールキャスト総登場になってきましたよ・・・。
「あ・・・待って、アリア社長・・・」
ちょっと目を離した隙に人混みへ消えていった「アリア社長」。追いかける「灯里」と「アイ」はちょっと寂しい町はずれへとやって来ます。
「うわぁ・・・真っ暗」
「足跡はこの中に続いているよ」
恐る恐る足を進めるふたりの前に現れたものは・・・見慣れぬ場所。そして、ネコ、猫、ねこの大集会。その中に「灯里」は見知ったネコを見つけます。
「あのネコは・・・」
---
「・・・良かった。手紙は本当に時間と場所を越えて、心を届けてくれるのね」
謎の少女「アミ」・・・彼女との再会なのか。
そして、思い出すのは「星野明子」の言葉。
「ネコは過去と未来を繋ぐ動物と言われているの」
---
そこへ鐘の音が聞こえてきました。ハッとするふたり、そして消え去る過去の風景。
「・・・今のって、もしかして昔のアクア?・・・不思議・・・なんだか懐かしい気がした。どうしてだろう」
「私も・・・全然知らない時代なのにね・・・」
※「ARIA」のネコ達は「明子」の言うとおり、不思議な能力を持ち合わせているようです。・・・まあ、もともと人の言葉がわかるだけでも凄いですが。(^_^;)。
袋に空いた穴によって生み出された光の道(=ガラスの豆の道)を辿り戻ってきた「灯里」と「アイ」。いつの間にか「アリア社長」も戻り、「アリシア」の膝の上に乗っていました。
「・・・もう、どこに行っていたのよ。心配するじゃない」
「藍華」の言葉に顔を見合わせる「灯里」と「アイ」。そして声を揃えて言う言葉は・・・。
「アクア!」
※ふたりだけの秘密の散歩・・・ですね。
「そういえばアイちゃん、何か投げるものを持ってきた?」
「アリシア」に「ネオヴェネチア」年越し最大のイベント、「新年の午前零時に去年使っていたものを投げる」で利用するアイテムを聞かれた「アイ」。「灯里」達は「ウンディーネ」の帽子を投げると聞き、「アイ」は自分の髪からリボンをほどきます。
「・・・前来た時、してたリボン。ネオヴェネチアに来るから着けてきたんだ」
そして直後にわき起こる歓声、舞う紙吹雪。どうやらカウントダウンの時が近づいてきたようです。
「アイちゃん、新年の挨拶は。アウグーリ、ボナノだからね」
【アクア・ワンポイントレッスン】
アウグーリ:祝賀のかけ声
ボナノ:新年おめでとう
色々なことがあった今年を振り返り、目を輝かせる「灯里」。
「・・・宝物のようにキラキラ輝いていたこの一年が・・・もうすぐ終わっちゃうんだなと思ったら・・・なんだか、とっても名残惜しいです」
その言葉に「恥ずかしい・・・」と突っ込みを入れようとして手を挙げる「藍華」ですが、彼女もちょっとそう思ったのか、その手を静かに下ろします。
※どんな時代になっても、たとえ住む星が変わっても、人というものは年末に一年間を振り返るものですね。皆様は良い年でしたか?
カウントダウンの終了とともに、空中を舞う帽子、マフラー、上着・・・果てはワインのビンまで。そして鳴り響く鐘、打ち上げられる花火・・・。
「アウグーリ、ボナノ!」
お汁粉(?)を頂いたり、ダンスを踊ったり、楽しい新年の宴を明け方まで繰り広げる「アクア」の面々。
---
いつの間にか眠ってしまっていた「灯里」達。目を覚ますと「アイ」のお姉さんが迎えに来ていました。
「・・・迎えに来たわよ、アイ」
まだ小さい赤ちゃん、その名も「アクア」を抱えてきたお姉さん。
「大好きなアクアで、この子と一緒に初日の出を見たくて・・・」
そして、水平線からゆっくりと登ってくる太陽。身も心も癒される暖かな光を浴びる「灯里」達。
「全身でお日様を感じる。とっても眩しくて真新しく、真っ白な世界・・・」
「そうね。できたてほやほやの、真っ白な一年の始まりね。・・・これから先、どんな色に染まっていくかは、私たち次第・・・」
※受け止める側の心が違うのか、やはり初日の出は特別な存在に感じますね。・・・毎年、寝過ごしてライブで見ることはできないのですが。(^_^;)。
ホテルへと帰っていく「アイ」とお姉さん。お見送りをする「灯里」達。
---
「アイちゃんとお姉さん、本当に幸せそうだった・・・」
ゴンドラに乗って、新年の朝をもう少し堪能している「アリシア」、「灯里」、「アリア社長」。
「ああやって、お子さんを連れてきてくれるなんて嬉しいですよね」
「灯里」の言葉に大きく頷く「アリシア」。
「・・・再会したら、お互いに家族が増えていたなんて・・・素敵」
「ですね。・・・あれ・・・お互い・・・?」
「灯里」の疑問に答えてくれたのは「アリア社長」でした。
「ぷいぷいにゅぅぃ」
普段はちょっとわからないこともある「アリア社長」の言葉ですが、この時は違いました。そう、増えた家族というのは・・・。
---
「灯里ちゃん、アウグーリ、ボナノ」
「アリシアさん・・・アウグーリ、ボナノ」
お互い見つめ合い、新年の挨拶を交わすふたり。そう、この時から「ARIA COMPANY」の新しい一年が始まりました。
「これから始まる1年が、幸せに包まれますように」
最後の言葉は奇跡で一杯の「アクア」を創り上げた人々に、その星で住む皆様に、そして見守ってくれる皆様に・・・。
毎回、見るたびに癒されてきた「ARIA THE ANIMATION」ですが、今回で最終回。寂しいですが、噂によると・・・。
「いつかまた水の惑星でご一緒しましょう」
---
またこの作品に会える日を楽しみにして、ここでひとまずお別れです。
では、皆様。良いお年を。(^_^)ノシ
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the final「タキシードは明日に舞う」
バカ伝説・・・ついに完結!・・・我らが愛すべき「ヴァン」、そして「ウェンディ」の長い旅もいよいよ終着です。
-モノローグ-
ひとりの男が、楽園を夢みた。ひとりの男は、地獄の悪夢に落ちた。
ふたりに刻まれた絆は、多くの人々と世界を巻き込み、ついに最後の瞬間を迎える。
始まったものは必ず終わる。どんな旅もいつかは終わる。
人は、その終わりにどこに辿り着くのか・・・。
ここは見捨てられた流刑地、絶望と希望が渦巻く宇宙の再生地点。
・・・惑星「エンドレスイリュージョン」
「・・・マザーが残した囚人惑星破壊システム。このエネルギーを使い、近辺の時系列を圧縮し歴史をやり直します。・・・つまり、死んだ人間が生き返る。・・・私はいなくなり、あなたの花嫁は生き返る。世界は平和になる・・・。あなたにとっても、この星にとっても素晴らしくご都合のよろしい世界になるのです。・・・最後にあなたの友達に・・・友達になりたいのですよ」
ゆっくりと「ヴァン」の「DANN of Thursday」を左右から包み込もうとする「カギ爪の男」の鎧「バースデーシステム」。無言で話を聞いていた「ヴァン」ですが、彼はその手をはじき飛ばします。
「エレナは死んだ!・・・お前が殺したんだ!・・・俺からエレナの死まで奪うつもりか?・・・死んだ奴はなぁ・・・絶対に生き返らないんだっ!・・・エレナの敵ぃっ!」
完全に起動した「バースデーシステム」を叩き斬ろうとする「ヴァン」でしたが、天より降り来るシールドに防がれその中に一時取り込まれてしまいます。
「・・・私の話を聞いていましたか?・・・そうか、わかった!・・・君はつまり・・・バカなんだ!」
幾度斬りかかろうと突破できないシールド、「DANN」と「バースデーシステム」のあまりにも巨大なスケールの差・・・「ヴァン」を「バカ」と何度も連呼しつつ、「カギ爪の男」は鎧の巨大な手で「DANN」を握り、つぶしにかかります。
※確かに「ヴァン」は「バカ」です。・・・が、彼の言うとおり「死んだ人間は決して蘇らない」。仮に生命が宿り、元の姿に見えたとしても、「カギ爪の男」の見えない意志が宿った「エレナ」は、「ヴァン」の愛した「エレナ」とは別の存在なのです。
「・・・どくんだ、ウェンディ。・・・なぜ邪魔をする?・・・同志の夢みた世界は、皆が望んだ幸せ・・・」
近づいてくる「ミハエル」に拳銃を構えたままの「ウェンディ」。震える手で銃を握りながら、彼女は訴えかけます。「幸せしかない世界なんておかしい。そんな幸せは・・・ないのと同じ」と。
「・・・誰かに無理矢理なんて間違っている。そんなの幸せじゃない・・・ただの心の暴力だわ」
「ウェンディ」の言葉に機嫌が悪くなる「ミハエル」。乱暴な口調で彼女をどかし、施設内部へと入ろうとします。そこへ打ち込まれる1発の銃弾・・・。
「・・・ウェンディ」
拳銃に残された最後の銃弾は、「ミハエル」の右腕を貫通しました。血を流しながら、それでも進みゆく「ミハエル」を身体で止める「ウェンディ」。兄を思う彼女の言葉を、しかし「ミハエル」は聞き届けません。
「・・・あの人は世界や夢という言葉で誤魔化して、本当のみんなを見ていないのよ!・・・自分のわがままを押しつけるだけの人を兄さん・・・ただ信じたいだけなんだわ・・・あんな偽物を!」
不機嫌な顔で「ウェンディ」の言葉を聞いていた「ミハエル」ですが、「偽物」という彼女の言葉に表情を一変させます。まるで鬼の形相で「ウェンディ」の首へと左手を伸ばし、彼女の首を絞める「ミハエル」。
「同志を否定すると言うことは・・・僕を否定すると言うことか!」
徐々にとぎれていく「ウェンディ」の意識。瞳孔が開き、彼女の生命までもが危機に陥ろうとした時・・・「カプッ」。「カメオ」の小さな口が「ミハエル」の左手を噛み、すんでの所で彼は「ウェンディ」を離します。自分のしたことを信じられないのか、焦点の定まらない目で立ちつくす「ミハエル」。
※「ミハエル」を心酔させる「カギ爪の男」。不遇の時に出会い、彼に救いを見たのでしょうが、そこまで信じさせるのか・・・。やはり「ウェンディ」の言葉通り「信じたかった」のが本当なのか。
「ヴァンくん、君は純粋だなぁ・・・。勝算など考えない純粋な衝動・・・そうでなくては、人は夢など見られないものです」
片腕1本で押さえられ、身動きひとつ取れない「DANN」。鎧に加えられた衝撃は、そのまま「ヴァン」へとフィードバックしていきます。
「ぐはぁっ・・・このっ・・・」
---
「兄さんは僕のあこがれで、僕は兄さんの背中ばかり追いかけてきました。・・・でも、これから何を追いかければいいのでしょうね」
「カギ爪の男」の計画を技術面から破壊する作業を続けながら、独り言のようにつぶやく「ジョシュア」。銃を持って見張りに立っている「ユキコ」は、追いかける必要はないと応えます。
「・・・お兄さんだって、本当は静かに暮らしたかったはずよ。・・・普通の暮らしの中にも、生きる意味はあるわ。・・・無理しなくても、あなたにはあなたのやり方があると思う」
※力業の「ヴァン」「プリシラ」「ネロ」&知性の「ジョシュア」&感情の「カルメン99」「ウェンディ」。全員の力を合わせないとラスボスは倒せなさそうです。
「・・・ヴァンくん、最後に君と出会えて良かった。・・・バカがこれほど興味深いこととは知りませんでしたよ」
叩きつけられ地面にうつぶせになった「DANN」。そして搭乗者の「ヴァン」。「カギ爪の男」の言葉にも、彼は起きあがろうとはしません。いや・・・もう起きあがれないのか?
---
「59・・・58・・・57・・・」
女性の、しかし明らかに機械的なカウントダウンが辺り一面に鳴り響いていました。「ワンオーワン」の群れと相対していた「プリシラ」、「ネロ」達にもその声は耳に届きます。
「何か始めやがった!?」
---
「始まった・・・。私たちの勝ちです・・・うふっ・・・うふふふふっ・・・」
地下へも響くカウントダウンに勝利の笑みを浮かべる「ファサリナ」。まさか「ヴァン」が倒されたのかと心配をする「カルメン99」。
※余り感想には書いてきませんでしたが、もちろん「プリシラ」や「カルメン99」達も頑張っています。
これが走馬燈か?・・・現在から過去へとゆっくりと辿られていく記憶の連鎖。今まで戦ってきた敵、仲間、ライバル、そして「ウェンディ」。・・・過去へ戻っていく記憶の中、彼女を見て「ヴァン」の脳裏に浮かんだのは「幸せなお嫁さん」という言葉・・・そして呼び起こされるのは、彼が愛したひとりの女性。
「エレナァアッ!」
天を貫く白色の光、眩く輝く柱の中で立ち上がるは「DANN of Thursday」。
「ヴァン・・・」
「そうだ、それでこそ・・・俺たちの弟子だ」
シールドの向こうで見守る「プリシラ」達の前で「ヴァン」は剣を持った右手を掲げあげます。
「な、なんだあれは・・・?」
「バースデーシステム」に絶大な自信を持っている研究者達。彼らの表情が歪むほどに、予想値を、理論値を大幅に超えた「ヴァン」の能力。
「オーバーフロー・・・恐らく、欠番メンバはもともと・・・改造などしなくても動かせる能力があったとしか・・・マザーの技術と・・・新たな可能性の融合・・・」
光の柱が赤色に染まり、そのまま一気に「バースデーシステム」へと斬りかかる「DANN」。これまで決して破れなかった・・・越えることのできなかったシールドを突破するそのエネルギー!
「・・・急いでください。カウントダウンを早めて・・・えっ」
システムに表示される警告メッセージ「STANDBY POWER ON」。「やった!」と拳をあげる「ジョシュア」。彼の手によりメインに繋がるラインはカット!
さらに、不測の事態に動揺する「ファサリナ」の隙をついて触媒を破壊していく「カルメン99」!
「止めなさい、ヴァンくん・・・このままでは計画が水泡に・・・どうしてあなたはこんなことを・・・どうして・・・」
「決まっているだろう・・・それはな・・・お前が・・・俺を怒らせたからだあぁっ!」
最後の一撃を「バースデーシステム」に叩きつける「ヴァン」。「レイ」が止め、今再び稼働を始めた「祝福の鐘」が・・・完全に停止しました。
「・・・信号消失。プリズンプラネットデストロイヤー・・・離脱を・・・始めました。各セクションシステム・・・補修不可能。・・・並びに・・・計画続行・・・不可能」
※キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!・・・まさに胸をすく展開!・・・これを見るために25エピソード見続けてきたと言っても過言ではない!!
彼女が目を覚ました時、目の前に広がるのは苦痛に顔を歪める兄の表情。しかし、その目には先ほどまで見えていた狂気の光は・・・消えていました。
「兄さん・・・」
落下する壁や天井の瓦礫から身をはって「ウェンディ」を守り抜いた「ミハエル」。彼の背中には人の身体ほどあるコンクリートが落ちていたのです。
「・・・ウェンディ・・・お前が正しいのかも知れない。・・・でも僕が選んだ道も正しいと思うんだ。・・・計画がなくなっても、僕は僕の道を進みたい。だから・・・お前はお前の道を。・・・お前に、持っていて欲しいんだ」
一度は取り上げた拳銃を、再度「ウェンディ」へと差し出す「ミハエル」。彼女も「わかった」と言い、それを受け取ります。
「カメオ・・・ウェンディを頼むよ」
自分を救ってくれた「カメオ」に妹のことを頼み、一歩、また一歩とその場を離れていく「ミハエル」。
「さようなら・・・兄さん」
彼女はただ、兄の背中を見守るだけでした。
※全員が幸せになる世界を創る。普通は妄言としか聞こえない言葉を、信じさせる能力が「カギ爪の男」にあった。そして彼も信じたかった・・・ということなのでしょう。
「・・・やり直しです!・・・皆さん聞いてください。今回の計画はヴァンくんの活躍によって頓挫しました。遺憾ではありますが、事実です。・・・そこでもう一度計画を最初からやり直します。・・・ああ・・・私は嬉しい。また皆さんと歩めるとは・・・。夢を叶えるその日まで、私は何があっても死にません!」
片手を伸ばして「DANN」を退けた「カギ爪の男」。彼の言葉に「死ねぇぇえっ!」と特攻する「ヴァン」。
「・・・彼こそ、新計画にとっての最初の友人として迎えたいと思います。前計画に欠けていたファクター、また代表として・・・。ヴァンくん、ありがとう、ありがとう・・・」
何度も斬りつける「ヴァン」の攻撃をかわしながら、自分の言葉に酔いしれる「カギ爪の男」。「ワンオーワン」を全滅させた「ブラウニー」、「エルドラソル」の力を借りながら、まるで釈迦に対する孫悟空のように、巨大な「バースデーシステム」へと挑みゆく「ヴァン」。彼の一撃はシールドに弾かれ、「DANN」ごと「バースデーシステム」の上空へと飛ばされます。
「ヴァーンッ!」
そこにタンダーで駆けつけた「ウェンディ」。「DANN」の向こうに見える「ヴァン」へと頷き、彼もまた鎧の中から「ウェンディ」の姿を確認します。
「うぁあっ・・・死ねぇええぇえぇっ!」
※死に至る病が絶望ならば、彼はそれを知らない人間。・・・吹き出しそうになりましたよ。「カギ爪の男」・・・恐るべし。(^_^;)。
「バースデーシステム」の頭上からコクピットまで、一気に切り裂いた「DANN of Thursday」。意図的に避けたのか、彼の持つ運の強さか、「カギ爪の男」は傷ひとつ負わず無事でした。「DANN」を降り、直接コクピット内へ歩み寄る「ヴァン」を祝福する「カギ爪の男」。
「・・・ヴァンくん、私はあなたを・・・愛しています」
ひと言も言葉を発さずに「ヴァン」は刀を一閃。床に落ちた帽子を持ち上げると、その向こうには「カギ爪の男」の右腕が突き刺さっていました。ゆっくりとずれていく「バースデーシステム」の玉座、そして「カギ爪の男」自身の肉体・・・。彼の運の強さは・・・ここで完全についえたのです。
「同志が・・・崩御なされた・・・」
※本当は「レイ」の1発の銃弾から「カギ爪の男」の命運は尽きていたのかも知れません。「ヴァン」が自身の手でケリをつけたくて「DANN」の刀を止めたと考える方が自然ですしね。
施設内に流れる「CASE DC」のキーコード。それは「カギ爪の男」の消滅を意味します。
「・・・殺してください。・・・もう、生きる理由が・・・ない」
「カルメン99」に担がれたまま「カギ爪の男」が亡くなったことを知った「ファサリナ」は、力無くその場へと崩れ落ちます。
「あっそう・・・わかったわ」
武器を構える「カルメン99」に「離れろ・・・」とかけられる男の声。
「・・・ファサリナさんから・・・その人を・・・ぐっ・・・その・・・人を・・・」
血が流れ出る右手で無理に刀を構える「ミハエル」。「カルメン99」が「ファサリナ」を殺す気がないことを確認すると、彼もまたその場へと崩れます。
「ミハエルくん・・・ミハエルくん!・・・しっかりして、ねぇ・・・ミハエルくん・・・大丈夫よ、今、救護室を押さえるから・・・」
先ほどまでとはうってかわり、「ミハエル」へと駆け寄る「ファサリナ」。その姿を見た「カルメン99」はため息をつきながらその場を離れます。
「・・・あなたが生きる理由なんて、それで十分でしょう。生き延びてよね・・・それがあなたの・・・」
言葉の途中に聞こえた巨大な落下音。思わず「カルメン99」が振り返ると、さきほどまでふたりが居た場所を巨大な落盤が塞いでいました。
「・・・本当・・・憎らしいほど素直で・・・どこまでもムカつく女・・・」
※・・・って、えぇぇえっ・・・。亡くなったんですかね・・・ふたりとも。(T_T)。
「レディースアンドジェントルマン・・・アンド、おじいちゃん。そんなブルーな顔じゃあ、海は応えてくれないよ」
全てに抜かりのない「カルメン99」が契約しておいた「キャプテンカイジ」と合流し、脱出ルートを確保した「ヴァン」達全員。
---
「乾杯ぁいっ!」
ベッドで寝込む「ヴァン」と「ウェンディ」を抜きに、祝勝会を始める「カルメン99」達。起きてきた「ヴァン」はそれには加わらず、ひとり歩いていきます。
「DANNには別の衛星の座標を設定しておきました。音声入力だったんですね、あれ」
外へ出てきた「ヴァン」に話しかける「ジョシュア」。「ヴァン」は素直に礼を言います。
「・・・世話になったな。・・・なあ、お前、これからどうする?」
「ヴァン」の問いに「ジョシュア」は水上都市「ムーニェル」に行って「サルベージ組合」に「レイ」と「ヴォルケイン」の引き上げをお願いすると答えます。
「はぁっ?・・・何百年かかるかわからないぞ」
「ユキコさんも手伝ってくれますし、どれだけかかってもやります!」
「ジョシュア」の表情に確固たる決意を見た「ヴァン」。少し微笑み「頑張れ」と声をかけ、「DANN of Thursday」の元へと歩いてゆきます。
「・・・ヴァンさんも・・・お元気で」
---
「これで全員ね。上のふたりを起こしてくるわ」
皆の場所へと戻ってきた「ジョシュア」は、「ユキコ」の言葉に「でも・・・」と言い淀みます。
「・・・行ったか?」
「パリヨ」の言葉に、「何が?」と返す「プリシラ」。そこへひとり降りてくる「ウェンディ」。
---
「そんなのない!・・・黙って行っちゃうなんて・・・どうしてっ!」
憤る「プリシラ」。泣きながら「ブラウニー」の元へと走り出します。
「・・・ヴァン。私、ヨアンナのところに戻るね。戻るけど・・・また会いに行くよ。答えをもらいに」
---
「はぁい」
応急修理を済ませたタンダーに乗って「ヴァン」を追いかけてきた「カルメン99」。その場へ「ウェンディ」を下ろします。
「私はここでお別れ。これから死ぬほど枷がなきゃいけないんでね」
そのまま飛び去ろうとする「カルメン99」にお礼を言う「ウェンディ」と「ヴァン」。
「今までお世話になりました。・・・お元気で」
「ああ・・・ありがとうな、カルメン」
自分の名前を呼ぶ「ヴァン」に驚きの表情を隠せない「カルメン99」。彼女は笑いだし・・・
「ねえ、ヴァン・・・私、あなたのこと好きだったみたい。・・・それだけ。じゃあ・・・またね」
※「カルメン99」も少しだけ、「素直」になれましたね。(^_^)。
「なあ、お前・・・背が伸びたか?・・・初めて会った時はガキだったのになぁ」
腰掛け、ちょっと「ウェンディ」を見上げる「ヴァン」。彼女は「これからどうするの?」と尋ねます。
「ああ・・・まあ、ゆっくり考えるさ。・・・じゃあな」
「あっ・・・待ってよ・・・」
「ウェンディ」の言葉に立ち止まる「ヴァン」。しかし、彼は振り返りません。
そして、「ウェンディ」はその場でちょっと考えた後、後ろを向き、歩き・・・やがて走り出していきます。
彼女が次に振り返った時、「DANN of Thursday」は上空へと消えていきました。
---
「それが・・・ヴァンを見た最後です」
ちょっと大人になった「ウェンディ」は、そう話を締めました。「大変、参考になりました」と手帳を閉じる目の前の記者。
「不死身のヴァン・・・彼が、亀を怖いとは。・・・もっともこの大きさでは仕方がありませんな」
まるでゾウガメのような大きさへと成長した「カメオ」。「ウェンディ」は笑って「その頃は小さかったのだけれど・・・」と話し、「ヴァン」の好みに合わせた料理を振る舞います。
「辛ぁあいっ」
「・・・彼が来たら、ご馳走しようと思っているんですが・・・」
ちょっとだけ寂しそうな表情を見せる「ウェンディ」。そんな彼女の言葉に、記者は興味を示します。
「ほう・・・ではロックストーンで見つかった黒ずくめの男の死体は・・・ヴァンではないと?・・・実は、関係者全員が同じ意見なんですよ」
「そうでしょうね。だって、世界を救ったヒーローなんですから。・・・だから、きっといつか会えます」
---
カラン・・・。
---
その時、ドアを開ける音が聞こえました。そこには、くたびれた様子で声をかけてくる男がひとり。
「すみません。何か食いものとミルクを・・・うわぁあっ」
「カメオ」に驚いて写真の乾板を落とす男・・・振り返り、その男を見て驚く「ウェンディ」。
「えぇっ・・・」
「ああっ・・・」
あえて最後の「男」については触れませんが、まあバレバレですよね。「ミハエル」と「ファサリナ」の最後にちょっと納得がいかないのですが、後は素晴らしい「ハッピーエンド」でした。全26エピソード、半年ほどの旅でしたが・・・楽しませて頂きました。
最後まで「カギ爪の男」を倒し、復讐を遂げるというシンプルな目的で走りきったのは、良かったと思います。おかげで、惑星「エンドレスイリュージョン」、「オリジナルセブン」を中心とした難しい専門用語も、あまり気にすることなく楽しめましたし、もっと知りたい人は「ガン×ソード」公式ホームページの会員になれば、用語集などを見られますしね。
本当、半年間、ありがとうございました。
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第39話「閉ざされた心の法則」
「佐野清一郎」がレベル2へとパワーアップ!一気に戦力増強に成功した「植木チーム」。あとは10点の「マリリン」を倒せば完勝か!?
完全にKOかと思われた「マシュー」。しかし、流石に鍛え方が違うのか、かろうじて意識は保っていました。「仲間のために」戦う「植木チーム」をバカにしていた「マシュー」。しかし、戦いを楽しんできた自分が、本当に楽しみだったこと・・・それが「マリリン」の笑顔を見ることだったと思いだし、自分も「植木チーム」と同じだと、自虐の笑みを浮かべます。
『そういやぁ・・・あの頃みたいに笑ったマリリンの顔・・・しばらく見てねぇな。・・・結局あいつの閉じちまった心の扉を開いてやれなかったってわけか・・・。また見てえな・・・あいつの・・・笑った・・・顔・・・』
笑みを浮かべたまま気絶した「マシュー」を不思議がる「佐野」でしたが、勝ちは勝ち。1点ゲット!と喜び、得点経過を「優しいゴースト」に尋ねようとしますが返答がありません。なんでも現在、待遇改善、給料向上のためのストライキ中だとか。
「・・・今後、得点は各自が勝手に判断してくれ。・・・以上」
※ここに来て新たな情報。今の「マリリン」は心が閉じた状態!?。バトル中に開く事ができるのは「植木耕助」しかいない!・・・ない!・・・ない!
「・・・さあ、私を本気で戦わせてください。私に生きているという充実感をください。・・・植木さんはタフですのね。普通の方ならとっくに倒れているはずですのに。・・・なんて戦いがいのあるお方」
「マリリン」の言葉に立ち上がる「植木」。五つ星神器「百鬼夜行(ピック)」を利用して壁を崩し、彼女を瓦礫の下敷きにしようとしますが、「1秒を10秒に変える能力」を持つ「マリリン」。スローモーに見える瓦礫を歩いて避け、逆に「植木」にきつい一発!
・・・ならば六つ星の神器「電光石火(ライカ)」のスピードで翻弄させようとする「植木」ですが、これもNG。加速装置の「ライカ」に対して自在に方向転換可能な「マリリン」の能力。あっさりと追いつかれて激しいタックルを浴びせられます。
・・・それでも「ライカ」+「八つ星神器「波花」」による高速移動中の攻撃を思いついた「植木」。ついに「マリリン」に(軽い)一撃! 避けづらく、近づきづらい「植木」の攻撃アイデアに感心する「マリリン」ですが、やはり今の状況を覆すまでには至らず、徐々に「植木」に近づいて一撃!
「・・・仲間を・・・助けに行くんだ・・・」
幾度となく倒れながらも仲間のために立ち上がる「植木」。彼もただ攻撃を受け続けてきたわけではありません。まるで「戦闘コンピュータ」のような動きを見せる「マリリン」だからこその弱点(特徴)を、バトル中についに見つけます。
『・・・限定条件のせいか、こいつは武器を使わない。・・・攻撃をするのはマリリン自身、そこに隙があるはず。・・・子供のころからの訓練のたまものか、戦闘マニュアル通りに寸分違わず攻撃をくりだすマリリン。・・・だがそのせいで、攻撃の時のクセまで全部一緒にトレースしてしまっている。・・・正面からの一撃目、右正拳突きの時・・・飛び出す瞬間に右足で地面を踏みならすこと』
※戦闘コンピュータに対して戦うには、コンピュータを狂わせること・・・。これはかの「キン肉マン」の戦法ですが、現代の「植木」が選択したのは、クセを見破り、そこに活路を見いだす戦法。彼自身が卓越した戦術を持っていることの証明ですね。(^_^)。
蹴られ、殴られ、ぶっ飛ばされ・・・唯一反撃の時を待ち、じっと耐える「植木」。「マリリン」渾身の一撃を喰らっても、彼は気絶することなく立ち上がってきます。
「辛い思いをしているのは、俺じゃねぇ・・・仲間が辛い思いをしているんだよ。・・・助けに行かなくちゃ・・・俺が・・・助けて・・・」
「植木」が立ち上がる姿を驚愕の眼差しで見やる「マリリン」。彼女は突如、左手で頭を押さえます。頭によぎるのは幼き日の「マシュー」、「メモリー」達。彼らは軍服に身を包みながらも、笑顔で「マリリン」に手を伸ばしていました。
「また・・・立ち上がって来られますのね。・・・楽しいですわ」
なぜか一瞬、苦しい表情を浮かべた「マリリン」。しかし、その表情はすぐに戦いを楽しむ表情へと戻ります。そして正面で向き合った彼女は、ついに右足で地面を踏みならしました。
「ライカァッ!」
ジャストタイミング。千載一遇の時を迎え、「ライカ」で突っ込む「植木」。もう「マリリン」も避けようがない、カウンターで決まるかに思われた一撃。その左拳の向こうから見えた「マリリン」の表情は・・・涙。・・・「植木」の拳が、止まりました。
「うふふっ・・・楽しいですわ。・・・戦いは私の生き甲斐ですもの」
壁に吹き飛ばされた「植木」。見上げる「マリリン」の顔に、もう涙はありません。
「・・・マジ・・・かよ・・・それって。・・・お前、本当は戦いたくないんだな」
※「マシュー」の言葉、「マリリン」の苦しみ、過去の記憶、・・・そして「涙」。だんだんと材料が揃ってきました。彼女が戦いたくない理由。その解析は「植木」に任せましょう。
「・・・私が戦いたくないですって?・・・面白いことを仰いますのね」
「植木」の言葉を表情ひとつ動かさず、冷静に否定する「マリリン」。彼女の前を「植木」が立ち上がり、横切っていきます。
「どちらへ?」
尋ねる「マリリン」に「植木」は「森あい」を助けに行くと告げました。そして・・・。
「・・・俺は、戦いたくもねえのに、戦っている奴なんかとは戦わねぇ。・・・絶対に」
「マリリン」に背を向けて一歩、また一歩と離れていく「植木」。彼女の一撃で地面に叩きのめしても、後ろすら振り返らずに「植木」は起きあがり、歩いていきます。
「・・・なるほど。この程度の攻撃など、いくら喰らっても平気。戦うには値しないということですのね。・・・では私のレベル2で、あなた戦わざるを得なくして差し上げますわ」
目を見開き、体中から赤いオーラを発する「マリリン」。まさに燃え上がるほどのオーラを発した彼女の「レベル2」に、大気は脈動し凄まじい放電現象が巻き起こります。そして「植木」に背中に浴びせられる右アッパー!
「ぐはぁあぁぁあっ!」
空中を舞い、廃ビルの壁へと叩きつけられる「植木」。もう「レベル2」を解いたのか、涼しげな表情に戻った「マリリン」は落ちてきた彼に近づいていきます。
「どうです、今までの攻撃の比ではないでしょう?・・・これは私の身体能力を全て2倍にする能力。元のパンチ力が100kgなら、レベル2なら200kg・・・こればかりは抵抗せざるを得ないでしょう、植木さん」
『レベル2を使えるのは1日10分・・・これを使い切ってしまうと、私の身体から全エネルギーが奪われてしまうという諸刃の剣。・・・でもこれは、あなたが戦いたくなるまでのエサ・・・』
※「レベル2」としての限定条件というわけですね。「レベル1」の(恐らく)限定条件、武器を使わないとアンドされるのかな。
先ほどと同じ言葉を言い歩いて去っていく「植木」。
「まだ私と戦わないと言うのですかっ!」
普段の彼女からは予想もできないほどの怒号を発する「マリリン」。封印されてきた過去の記憶が、ゆっくりと彼女の心へと開かれていきます。
---
「戦いたくはありませんわ・・・お父様ぁっ!」
幼い日の自分。父の前にしゃがみ込み、泣き叫ぶ自分。・・・続いて浮かび上がる、軍服を着て笑いかける、気の良い大人達の映像。
---
『誰?・・・知っている人?・・・わからない。・・・イヤ、思い出したくないっ』
再び「レベル2」で攻撃するものの、やはり立ち上がる「植木」。その姿を見て、痛くなる頭を押さえる「マリリン」。フラッシュバックする過去の映像・・・。
---
「じゃあ、行ってくるぜ、マリリン」
幼き自分に向かい、戦場への出発を告げる軍服を着た大人。
「イヤよ・・・行っちゃイヤァ!」
わがままを言う子供を諭すように、笑顔を浮かべた大人は、彼女にひとつのことを約束します。
「ようし、こうしよう・・・俺らが帰ってくるまで、お前はうんと強くなるんだ。戦うことを恐れるな、お前が人並みに戦えるようになったら、帰ってくるからな」
「本当?・・・約束だよ」
---
「イヤッ!・・・なんでこんなことを思い出すの・・・思い出したくない。戦わなきゃ・・・戦い続けなきゃ・・・」
「植木」に「レベル2」を連発する「マリリン」。しかし、何度倒れても、そのたびに立ち上がる彼の姿に・・・幼き日、仲間の軍人達との約束として、強くなるために立ち上がり続けた自分の姿が重なります。蹴飛ばされても、殴られても、立ち上がり続けた自分の幼い姿。
---
「マリリン、またあの連中とやり合ったそうだな。・・・もう戦争が終わって1年も経つんだ。そんな訓練なんか・・・」
小さな手が痛むのも構わず、正拳突きの練習をひたすら続ける幼い「マリリン」
「いいえ、お父様。・・・私は、強くならなくてはいけないのです!・・・戦争が終わっても、みんなが帰ってこないのは・・・私がまだ強くなってないからですわ・・・だって私が強くなったら、みんなが帰ってくるって約束しましたもの・・・だから、もっと、もっと戦って強くならなきゃ・・・みんなが帰ってこられるように・・・ずっと、ずっと!」
しかし、少女が大人達を倒せるようになった時・・・仲間達は帰ってきませんでした。夜空を見上げ、涙を流す幼い「マリリン」。
『・・・きっと・・・死んじゃってなんか・・・いませんもの・・・』
---
「・・・本当は、気づいてました」
涙を流し、全身から炎と化したオーラを噴出させながら挑みかかってくる「マリリン」。パワーの制御もできないほど、取り乱した彼女。
「うわぁあぁああぁあっ・・・そうよ!・・・私は、戦いなんて大嫌いですわ!・・・でも、戦っていればみんな帰ってくるって・・・帰ってくるって言ったから!・・・途中で気がついていましたわ。・・・みんなが死んでしまったことくらい・・・でもそうやって戦うしかなかったのよ!・・・だって今更気づいたら・・・認めなくちゃいけないからっ!」
数十発もの拳が打ち込まれ、地面に倒れる「植木」。流れる涙を拭くこともなく「マリリン」は立ちつくします。
「・・・みんなの帰りを待って・・・戦いに費やしてきた10年間が・・・最初から何の意味もなかったなんて。・・・もっと早く気づけば良かった・・・でも、もう遅すぎますわ。・・・私にはもう・・・何一つ残って・・・」
少女の頃に見上げた夜空のように、ゆっくりとブラックアウトしていく青空。意識が遠くなり、その場へと倒れ込んだ・・・「マリリン」。
※辛い・・・少女が背負うには、あまりにも辛すぎる過去です。ううっ、非道いよぉ・・・・゚・(ノД`)・゚・。。
「植木」が起きあがった時、彼女はまだ倒れたままでした。そのまま「マリリン」を背負い、歩き続ける「植木」。
「俺は諦めねぇぞ。絶対に・・・森を助けるんだ。・・・だから、だからお前も諦めるな。・・・何一つ残ってないなんてことは・・・絶対にない」
---
廃ビルの屋上で対峙する「メモリー」と「森あい」。
「さぁ・・・そろそろ鬼ごっこは終わりよ。・・・覚悟しなさい」
追いつめたのは「メモリー」。しかし、後ずさりする「森あい」の頭に浮かぶのは、自らの能力のこと。
『・・・私、わかっちゃったかも・・・私の能力』
「うえきの法則」の感想を書く時には、いつも困ることがあります。それは、登場人物の言葉、思いを、どこまで残し、どこを削るか。・・・今回は特に、特に「マリリン」の言葉に困りました。見ているだけで彼女の思いが、苦しみが、その願いが、まさに痛いほど突き刺さってくるのです。結果は上記の通りですが、果たしてうまくいったのやら・・・。(^_^;)。
えっと、次回予告で記述がありましたが、次回の「うえきの法則」、東京地区での放送は「1月2日(月)あさ9時半から」です。忘れずにφ(..)メモメモ...
※テロップには「1月2日(日)」って書いてありましたが・・・2日は月曜日ですよね。(^_^)。
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第12話「仮面舞踏かい?」
きっと「ジパング」は外国の文明を鎖国中に違いない。なぜならば!・・・国家元首の顔が外国に割れていないから。(^_^)。
ヴィントブルーム王国女王「マシロ」不在の中、「ジパング」の王子「尾久崎晶」達ご一行が到着。当然「マシロ」とのお目通りを願え出てきますが、会えるはずもありません。
「・・・まだ、お支度が整わないようで・・・もうしばらくお待ちください」
なんとかごまかす「アオイ・セノー」も冷や冷や。かくなる上は・・・と、替え玉作戦が提案されますが。
「・・・マシロ様のあのおバカ・・・もとい、天真爛漫さをまねられるものなど・・・あっ」
そう、「おバカぶり」では負けない少女がここにひとり。(失礼
※かくして「アリカ・ユメミヤ」は本日、女王様になったのです。(^_^)。
「大変お待たせしました。ヴィントブルーム王国の女王、マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム様でございます」
馬子にも衣装(?)、ドレスを着込んだ「アリカ」を「マシロ」と勘違いしてくれてほっとする一同。
「・・・それがしは、鴇羽巧海頭忠頼と申す。・・・ごめん」
西洋風の挨拶と、意を決して「アリカ」の手に接吻を行う「晶」。「アリカ」の体温は一気にヒートアップ!
「・・・くるしゅうない」
赤面し、すっかり慌てふためいた「アリカ」に肘で一撃をくわえる「ニナ・ウォン」。流石に彼女は慣れた様子で「晶」にうやうやしく頭を下げます。
「お初にお目にかかります、巧海頭様。私がマシロ女王陛下のオトメ、アリカ・ユメミヤでございます」
「えぇえっ!・・・ぐほっ!」
さらに大声で叫ぶ「アリカ」にもう一発喰らわす「ニナ」。「晶」の方はそれに気がつかず、初めて「オトメ」に会えたと喜びます。
「・・・学園の視察は、此度の来訪の大きな目的のひとつ。女王とそのオトメにご案内頂けるとは・・・」
※「晶」の言葉で、こちらも「替え玉作戦」確定ですね。まあ、先週からバレバレですが・・・。
一方、「鴇羽巧海」に助けられた「マシロ」もようやく目覚めますが、ここは見知らぬ場所・・・?
「どこなのじゃ・・・ここは・・・?」
「良かった・・・気がついたんだね。ごめん、僕、外国から来たばかりなんで、ヴィント市のどこかとしか・・・」
「巧海」の言葉に驚く「マシロ」。それもそのはず、普段、お城や市の中心街しか歩かない「マシロ」にとって、トタン屋根や廃材で作られた家々など見たこともなかったのです。
「・・・我が国にこんな汚い・・・あれは・・・わらわの・・・では、やはりここは・・・」
改築工事中の居城を目にし、ようやく「ヴィント市」であることを認識した「マシロ」。それでもこの光景にショックを受けた様子。
「・・・そんな顔をしないで。ここにいる人達、皆、いい人だから。・・・まだ名前も聞いていなかったね。僕は・・・晶、尾久崎晶です」
ちょっと迷った後に「晶」と名乗ることにした「巧海」。一方の「マシロ」も「アルタイ出身のニナ・ウォン」と名乗ります。
※ああややこしい。「アリカ」が「マシロ」で、「ニナ」が「アリカ」。「マシロ」が「ニナ」で、「巧海」が「晶」。そして「晶」が「巧海」・・・と。(^_^;)。
市街をパレードする「ジパング」の公用車と「アリカ」と「ニナ」達が乗る「ヴィントブルーム王国」の公用車。車中で「ニナ」に「どうしてアリカと名乗ったの?」と尋ねる「アリカ」に対しての回答は・・・。
「・・・たとえお芝居でも、ニナ・ウォンがマシロ女王のオトメになるなんて嫌なの。・・・それに、あながち嘘でもないでしょう。あなた、マシロ女王ともう契約しちゃっているんだし」
「アリカ」と「マシロ」ふたりだけの秘密を知っていた「ニナ」。慌てて「アリカ」は秘密にするようにお願いしますが、「ニナ」も交換条件を出します。
「・・・ここに来るまでにあったこと(=制服を公衆の面前で脱ぎ、川に飛び込もうとしたこと。セルゲイへの気持ち。など)、全部忘れなさい」
うなずいた「アリカ」にほっとした表情を浮かべる「ニナ」。これで秘めたる思いはしばらく安泰・・・かな。
※特に「セルゲイ・ウォン」への気持ちは、学園に伝わると色々と大変そうですしね。
市街へと上がってきた「マシロ」と「巧海」。ここまでくれば大丈夫と、自分の正体を明らかにしようとする「マシロ」ですが、彼女の肖像を飾った巨大な垂れ幕が見あたりません。実は「ジパング」側に真相がバレないようにするため、「サコミズ・カージナル」達の手により、すべて撤去されていたのです。
「なぜじゃ・・・わらわの誕生日だというのに・・・」
肩を落とす「マシロ」を見た「巧海」は「ちょっと待ってて」と露天の花屋さんへと駆け込みます。
「はい。お誕生日、おめでとう」
「これを・・・わらわに?」
一輪の花を「マシロ」へと差し出す「巧海」。彼は、持っていた最後のお金を「マシロ」へのプレゼントに使ったのです。
「・・・あきれたお人好しじゃな、そなた!」
自分をしかりつける「マシロ」に驚く「巧海」。しかし、すぐに彼は笑い始めます。
「ごめん。ちょっと思い出しちゃって・・・よく怒られたんだ、お人好しだって。・・・じゃあ、僕、そろそろ行くね」
たった数時間の出会い。しかし、「マシロ」にとってそれは新鮮な感情を抱かせていました。声をかけて「巧海」を呼び止めた「マシロ」。
「・・・そなたがどうしてもというのなら・・・わらわを送らせてやっても良い・・・ぞ」
※うわっ、可愛い・・・。いかん、あれはあの「マシロ」だ。・・・でも今回のことで市民の生活を知り、少しはワガママぶりも変わるかも。そうなると・・・いいなぁ。(^_^)。
まるで「ローマの休日」ばりにアイス(ジェラードではない・・・)を購入し、市街デートを楽しむ「マシロ」と「巧海」。ふたりとも「人目を気にせずに遊ぶのは楽しい」と、デートを満喫しています。
「そういえば、そなた・・・外国から来たと言っていた・・・どこか、悪いのか?」
公園のベンチで一休みしていたふたり。「マシロ」が声をかけようとすると「巧海」は薬を飲んでいる最中でした。
「まいったな、最後の一粒か。・・・ううん、大丈夫」
続けて「マシロ」に来訪の目的を聞かれた「巧海」は、「人を探しに来た」と応えます。
「・・・もう、ここにいないのはわかっているんだけどね。でも、その人がこの街で何を見て、何を思ったのか、それを知りたくて」
その言葉に、探している相手が女性と悟ったのか、ちょっと寂しそうに問い尋ねる「マシロ」
「誰・・・なのじゃ」
「僕を、お人好しって叱った人。・・・お姉ちゃん、僕の姉なんだけどね」
「巧海」の返事に目を輝かせて喜ぶ「マシロ」。すっかり「巧海」に恋い焦がれちゃった!?
※「鴇羽舞衣」キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!
予定通り学園の視察に訪れた「晶」、そして家臣の「伊織」。まずは学園長「ナツキ・クルーガー」と「シズル・ヴィオーラ」に挨拶をする「晶」。しかしその声、その表情、そのオーラに、ちょっと「シズル」が反応。「何か?」と「晶」に聞かれますが、ここはうまく誤魔化します。
「王子様よ・・・」
「すっごい美少年!・・・見初められちゃったら、どうしよう!?」
はやし立てる生徒達にさほど関心がない「晶」。しかし「舞闘」の実演には興味を持った様子。
---
今回の来訪には、「ジパング」を取り込みたいと考える様々な国の思惑が動いていました。「セルゲイ・ウォン」を派遣した「アルタイ公国」、書簡を送ってきた多数の国々、もちろん「ガルデローベ」にも思惑あり。
「・・・あの国をうまくこちらに引き込めると良いのだが」
「せやね、こんな情勢どすし。・・・せやけどあの王子さん。・・・なんでもありません」
やはり「シズル」は何か気がついたようです。
---
「だぁあああぁっ!」
来賓室のベッドに倒れ込む「晶」。やはり影武者は辛いのか「巧海」の行動について「伊織」に愚痴をこぼします。
「・・・若はどこ行っちまいやがったんだ?・・・散々心配させて、しかも俺にこんな面倒な役をやらせやがって・・・」
「若のお気持ち、わからないでもありませんが・・・」
「姉様にいつもべったりだったからなぁ。・・・お陰で俺はいつも・・・なんだ伊織?」
普段の言葉遣いに戻った「晶」。ついつい本音を口走り、「伊織」に笑われる始末。
※前作でも「お姉ちゃん」とちょっとシスコン(&「ブラコン」)気味でしたからね、あの姉弟は。(^_^;)。
「ちょっと外と連絡を取ってきます。・・・今のうちに汗でもお流しください」
「伊織」が退室したため、安心したのか礼服を脱ぎ始める「晶」。きついサラシを巻いていますが、もはや隠しようのない胸が目に入ります。
「・・・やっぱりおなごはんどしたか」
そこへ聞こえてくる女性の声。気配を感じ取り後ろを振り向く「晶」でしたが、相手もさるもの、すぐにクナイを叩き落とされてしまいます。
「他は誤魔化せても、うちの目は誤魔化せませんえ・・・。あんたは誰で、なんで巧海頭のふりをしているのか・・・」
「晶」を押さえこんだのは「シズル」でした。その正体、目的を聞き出そうとする所へ、たまたま「ディナー」の誘いに「アリカ」が訪れます。その一瞬の隙をついて煙幕をたき、窓から逃げ出す「晶」、そして異変に気がついた「伊織」も追いかけ、「巧海」の居所が判明したことを伝えます。
すかさず「シズル」も「アリカ」の耳元にある「GEM」に口づけを行い、「マテリアライズ」しての追走劇の始まりです。
「あれは巧海頭ではありません。偽物どす」
※他者と契約を交わしていても、仮契約は可能なのでしょうか?・・・それとも舞闘でも見せたように「五柱」あるいは「マイスターオトメ」には一時的な契約を結ぶ能力があるのか・・・。
空を飛べる「シズル」とジャンプして追いかける「アリカ」。当然、先に追いついたのは「シズル」。
「逃がしませんえ・・・」
「伊織」が「シズル」相手を務める間にさらに逃げる「晶」。目指すは「巧海」の居場所です。
---
「・・・そろそろ帰ろうよ」
楽しい時にも終わりがやって来ました。「巧海」を引き留める「マシロ」の言葉を「僕なりに、この国や街を見ることができたから」と彼は断ります。
「そうか・・・。どうじゃった、この国は?・・・良い国じゃったじゃろう?」
自分が統治する国を、良い印象で見て欲しい・・・そう願う「マシロ」。しかし、正直であるが故に「巧海」は感じたままを彼女へと伝えます。
「・・・誕生日で町中がお祭り騒ぎしたり、お城の改築とかする前に、この国の女王はやることがあるんじゃないかって・・・そう思った。君が目を覚ました場所、あそこの人達のこととかも。・・・彼らは働けないんだよ。仕事がなくて、明日食べるパンがなくて・・・盗みに手を出す子供までいる」
今まで見えなかったこと、今日見ることができたこと。その現実を受け止めるのは、まだ「マシロ」はできないのか・・・。
「パンがないなら、お菓子を食べればよい」
「君は幸せなんだね」
国を背負って立つ責任がない少女の言葉と「巧海」は感じたのか、自然と感じたままに応える彼の言葉に「マシロ」は衝撃を受けていました。
「・・・そなたに、そなたに何がわかる」
自分が置かれた境遇と責任を知らない少年の言葉と「マシロ」は感じたのか、震えた声で訴えかける「マシロ」。
「わかるよ。・・・いや、わからなくちゃいけないんだ、僕は・・・」
※決意して国を治める人物と、周囲の思惑に巻き込まれたまま統治者となってしまった人物の差。しかし、今日の出来事をきっかけに「マシロ」は変わることができる、そのチャンスを貰ったと、私は思いました。
突如、胸を押さえて苦しみだした「巧海」。その姿を見かけた「晶」が空中より彼の元へと急行します。
「若に何をした!?」
「マシロ」へと向けられた刃を弾いたのは、正真正銘の「ニナ」。自分を抱え上げ安全な場所へ運ぶ彼女を、つい「マシロ」は本名で呼んでしまいます。
「ええい、控えい、控えおろう・・・この方をどなたと心得る。日の本の将軍家が嫡男、鴇羽巧海頭忠頼であらせられるぞ!」
うずくまる「巧海」の前に立ち、「アリカ」や「ニナ」、「マシロ」へ印籠を差し出す「晶」。その言葉に何よりも驚いたのは「マシロ」。
「巧海頭・・・そなたが・・・」
そして薬が切れた「巧海」へと、自ら口移しで飲ませる「晶」の行動に二度ビックリ!
「ありがとう・・・晶くん・・・ごめん」
女の子同士のキス(「ニナ」と「エルスティン・ホー」の人工呼吸)は目撃していたものの、美少年同士のキスに唖然呆然の「アリカ」達。
「男の子だよね・・・ふたりとも」
「それもひとつの、愛の形どす」
降りてきた「シズル」の言葉に納得!?
「なんなのじゃ・・・なんなのじゃぁあっ!!」
※いや、「シズル」・・・それ違うって!(^_^;)。
ようやく本物の「鴇羽巧海頭忠頼」と対面し、会談を行うことができた「ナツキ」。彼は「オトメ」の存在を評価しながらも、ひとつの問題を提示します。
「・・・安全保障のためとはいえ、恐るべき旧時代の科学力と一国の運命を女の子に背負わせる、そのやり方が・・・です」
「ですが、オトメの存在が、今の安定をもたらせた。・・・それも事実です」
「でも、それだけの力があるから、人は皆、オトメを求め、答えねばならないオトメもまた・・・苦しむ。・・・炎珠の紅玉、彼女のことはどう説明なさるのです?・・・彼女は恋と夢に引き裂かれた強い人だと、皆思っていた。・・・なのに」
「炎珠の紅玉」。そのキーワードを聞いた瞬間、明らかにとまどいを見せる「ナツキ」。
「・・・僕がここに来たのは、オトメを求めにでも、見合いのためでもありません。我がジパングは今後しばらくの間、この西方諸国に対して、一切の不干渉を貫く。それを伝えに来ました。・・・済みません、学園長」
※「炎珠の紅玉」・・・であっているのかなぁ。まあ、それはともかく、やはり統治者としての顔は凛々しい「巧海」。自分の考えを持ち、人の意見を参考にして国を動かす。立派なものです。
夜中、頭の中に「巧海」の言葉が何度も浮かび上がる「マシロ」。誕生日プレゼントとして受け取った一輪の花、握り潰そうとしても、心が許さないその花。その前で子守歌を歌い始める「マシロ」・・・。
---
「マシロ陛下は、ご気分が優れないので見送りは遠慮させて頂く・・・とのことです」
「そうですか、陛下には申し訳ないことをしました。・・・楽しかった。良い女王になってくださいと、お伝えください」
「ジパング」へと帰国する「巧海」達を見送る「ナツキ」達。公的な発言を続けていた彼女が、最後にひとつだけ私的な質問を「巧海」へと行いました。
「・・・殿下は、舞衣の・・・」
鳴り響く汽笛、出発する砂漠船。甲板の上で手を振る「巧海」は、この国にまた訪れるかも知れないと、つぶやくのでした。
というわけで「ジパング」前後編の終了です。残念ながら「炎珠の紅玉」こと「鴇羽舞衣」の登場は写真だけでしたが、今後の登場は間違いないでしょう。・・・その時に「鬱」な展開になっていないことを、私は希望します(次回は「アカネ・ソワール」がメインの回ですよね。ちょっと怖い・・・)。(^_^;)。
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第12話「その やわらかな願いは…」
それは、惑星「アクア」が「エンドレスイリュージョン」と呼ばれていた頃のお話・・・(嘘
大雪が降り、開店休業状態の「ARIA COMPANY」。
「お休みにしちゃおうか?・・・灯里ちゃん行きたいところがあるって言っていたわよね」
「アリシア」の声に、「灯里」は「はい」と応えます。
「ネオヴェネチアで一番古い橋です」
「・・・何もない橋だけれど、灯里ちゃんには素敵に見えるかもね。行ってきたら?」
かくして「灯里」と「アリア社長」は徒歩(と、そり)で「古い橋」へと向かうことになったのです。
※結構お休みが多い「ARIA COMPANY」。やはり稼ぎ時は夏なのでしょうね。(^_^)
積もる雪を踏みしめてようやく辿り着いた「古い橋」。長いトンネルとなっている橋の中をゆっくりと歩き渡っていく「灯里」達。トンネルの途中、突然走り出した「アリア社長」を追いかける「灯里」は、後ろに何者かの気配を感じ取ります。
「えっ・・・」
思わず振り返った「灯里」ですが、「アリア社長」の声に呼ばれて再び走り始めます。そして、そこにはいくつもの光る目が・・・。
「あれ?・・・雪が積もっていない。それに・・・いつの間にかすっかり雲が晴れましたね」
トンネルを抜け、橋を渡りきった「灯里」と「アリア社長」。そこは、まるで別世界。踏みしめていた雪もなく、晴天の空、少し気温も暖かいようです。
「ああぁっ!・・・大変・・・どうか壊れていませんように・・・」
道を歩く「灯里」達の耳に聞こえる女性の声、近づいてみると、それは三脚にビデオカメラを固定しようとして失敗している女性の姿でした。
「あの・・・?」
声をかけた「灯里」に振り返った女性は「騒がしくして済みません」と謝り、挨拶を交わします。
「えっと・・・ご近所の方ではないですよね。どうも、初めまして。・・・変わった服ね」
どうやら「ウンディーネ」を見るのは初めてという女性に「ARIA COMPANY」の制服のことや、「アリア社長」のことなどを説明する「灯里」。
「ウンディーネって・・・それって、アクアの常識!?知らない私が、バカ?」
※トンネルを抜けると、そこが・・・というパターンですね。中にいた光る目の正体はたくさんのネコ達ですが、何か関係あるのかな?
「アクアに来られたばかりなんですね。・・・私、水無灯里といいます」
「私は星野明子。・・・良かったら家でお茶でもどう?」
「明子」の家へと案内された「灯里」と「アリア社長」。彼女はネコの「ピート」とふたり暮らしでした。
「・・・ここに来て半年ぐらいだから、まだ何もなくて・・・」
まだ「アクア」初心者の「明子」に、この星の印象を尋ねる「灯里」。「マンホーム」の倍の長さがある1年に、彼女は「倍の時間が流れているみたいで、のんびり屋の私にはあっているみたい」と応えます。そして、自分もそうだと同意する「灯里」。
「ねぇ・・・私たち、似ているわよね。・・・ふたりとも、ほんわりきらきら・・・これからのアクアを照らす、光になる運命なのよ。お日様の使者って感じ」
「あのぉ・・・恥ずかしいセリフ禁止!・・・って誰かに突っ込まれたことないですか?」
※あの「灯里」が突っ込んでいる!・・・確かに「恥ずかしいセリフ」かも。(^_^;)。
「わざわざ街の外れまで、水を汲みに行く苦労も今日までね・・・」
ビデオカメラを操作しながらの「明子」の言葉を不思議がる「灯里」。
「・・・今日がここの水路に水が来る日なの。・・・知らないの?」
「灯里」には初耳でしたが、彼女もまだ「アクア」在住1年半。「アクアの常識!?」と悩み抱える彼女でした。
---
「ねぇ・・・ウンディーネ・・・だっけ。・・・どんなお仕事なの?」
お手製の美味しいパンと、ちょっと微妙なロールキャベツを頂きながら会話を続ける「灯里」と「明子」。
「ゴンドラで街の中を案内するんです」
「ゴンドラで?・・・それ、お仕事になるの?」
不思議そうな顔をする「明子」に「今は開店休業状態です」と言葉返す「灯里」。
「そうよね・・・でも、今に大忙しになるわね」
「はい。もう少ししたら・・・」
ちょっとした間が空き、「ふふふっ」と笑い始めるふたりでした。
※ここら辺から「灯里」も「ちょっと変だな」と気がつき始めますね。
「そういえば、橋のこちら側は全然雪が降っていないですね。向こう側は、昨日からの雪で一面真っ白なのに・・・」
再び「古い橋」へと歩き始めるふたり。「灯里」の言葉に「明子」は「何かの間違いでは?」と応えます。
「・・・雪は何日か前に少し降った程度よ。・・・変な夢でも見たんじゃない?・・・このところ、浮島の出力が不安定で、以上に冷え込んだから・・・。今にもっと気候も安定して、ビニールハウス無しで野菜が作れるようになるわ。やっと水も来るし。・・・そうよ、水が来る所を撮影しようと思って、新しいカードレコーダー買ったのに、2回も落としちゃって・・・」
気候の違い、「ウンディーネ」の存在を知らないこと、貴重な水・・・何度か浮かんだ疑問、その回答を頭に構築しようとする「灯里」。そのヒントがまたひとつ「明子」の口から出てきました。
「カードレコーダー?・・・それ、データカード・・・普通に使っているんですか?」
「もちろんよ。近いところはともかく、遠いところの連絡はこれが一番確実なんだから・・・」
現在の「アクア」では既に通信施設が完備され、データカードでの連絡は行われていません。不思議な少女「アミ」からデータカードを預かった時のことを思い出す「灯里」。
---
『浮島の形もなんだか違う・・・ここってやっぱり・・・きっと・・・』
※というわけで、「灯里」も気がつきましたね。客観的にアニメを見ている側だとすぐに気がつきますが、自分が当事者になると「知識」や「理性」などが邪魔をして、彼女と同じようになかなか気がつかないかも知れませんね。
橋のたもとへと辿り着いたふたり。「明子」を迎えるのは多くの子供達でした。
「あ、先生・・・早く早く!」
学校の先生だった「明子」を取り囲む子供達。どこかで見たことがありそうな子供達ばかりなのは・・・「でっかい気のせい」です。
『ここは昔のアクア・・・水が潤す前のアクアなんだ・・・』
2年前も5年前も水路に水を引き込むことに失敗したと、心配そうに水路を見守る街の住人達。
「・・・大丈夫ですよ。・・・アクアは必ず、水に包まれた素敵な星になりますよ」
そして干上がった水路へと導かれる奇跡・・・。
「水が来るよぉっ!」
子供の声に耳をすませ、注視する住人達。ゆっくり、ゆっくりと、まるで潮の満ち引きのように寄せては返す水の波。しかし、それは確実にこちらへと向かってきます。
「すごい・・・水が満ちていく。なんだか、心の中までどんどん満たされていくみたい」
その光景に感動する「灯里」。耳に聞こえる住人達の声。
「長かったな・・・」
「私たち、やっとこの星で、生きていくことを許されたような気がするわ」
「アクアに認めて貰えたんですね・・・」
その声と重なるように、自分が「アクア」に来た時からの出来事を思い浮かべる「灯里」。まるで湧き水のように、どんどん浮かぶ想い出は、彼女と仲間達、そして「アクア」によってなしえた協演・・・。
『どうして水は・・・こんなにも心を・・・潤すことができるんだろう』
※この日こそ惑星「アクア」の始まりと「灯里」は感じますが、私も同意見です。人々の絶え間ない努力に、ようやく「アクア」が認めてくれた。なんだか嬉しくなりますね。(^_^)。
水路で水遊びをする子供達・・・いや、大人達の姿も見えます。そして、「灯里」と「アリア社長」にも帰宅の時間が訪れました。
「それじゃあそろそろ・・・。明子さん、お元気で」
お別れを言う「灯里」。そして「ピート」と別れの挨拶をしている「アリア社長」。鳴き声をあげる「ピート」を一度見やり、「明子」もお別れを言います。
「ネコは過去と未来を繋ぐ動物と言われているの。・・・だからアクアでは、猫を飼う人が多いのよ。・・・過去と未来を繋ぐために。・・・さようなら、私のアッペニーデ」
---
橋を、トンネルを歩いていく「灯里」と「アリア社長」。こちら側は変わらずしんしんと降り積もる雪。
「アッペニーデって・・・未来っていう意味ですよね・・・」
---
すっかり暗くなり、「ARIA COMPANY」の玄関を不安そうに開けた「アリシア」の元へ「灯里」は帰ってきました。
「アリシアさん、ただいま・・・」
そのまま、彼女の胸へと飛び込む「灯里」。「アリシア」は「あらあら・・・どうしたの?」と言いながら、「灯里」を抱きとめてくれるのでした。
前回もまるで最終回かという演出でしたが、今回も次回予告を見るまでは「最終回だったっけ?」と感じるような素敵な演出でした。そして、次回こそは本当に最終回「その まっしろな朝を…」。果たしてどのような素敵な奇跡を最後に見せてくれるのかな。
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ep.XXV「バカがヨロイでやってくる」
「中川幸太郎」の音楽が格好良いオープニングを見るのもあと2回。そして、今回から「レイ」が影絵に・・・あれ?なっていないや。
まあ、何はともかくラス前の「ガン×ソード」盛り上がっていきますよ~。(^_^)。
ひとりの優しい男が死んだ・・・。「レイ」の最後の銃弾により、「夢」を止められてしまった「カギ爪の男」。兄の死で半ば放心状態の「ジョシュア」を捕えはしましたが、自分の未熟さに恥じ入る「ミハエル」。覇気のないふたりの男が話題にしていたのは「ヴァン」の行方。
「戦闘中に離れてしまったので・・・大気圏で燃え尽きたか、どことも知れない場所に、墜落したのでしょう」
「ミハエル」の報告に「そうですか」とだけ返した「カギ爪の男」。やはり「夢」を無くした影響は大きいのか・・・。
そこへ研究者からひとつの朗報が入り、彼の表情は一変します。
「・・・同志、システムの破損状況がわかりました。多少時間は必要ですが、修復は・・・可能です」
「素晴らしい!直ちに取りかかってください」
※流石に「夢の終わり」とはいきませんでした。(T_T)。「ヴァン」達には「レイ」が稼いだ時間を有効に使って欲しいものですが・・・。
「ジョシュア」捕らわるの報を耳にした「カルメン99」、「ウェンディ」、「ユキコ」の別動部隊。さっそくの救出を進言する「ユキコ」ですが「カルメン99」の「慎重に行動しないと共倒れになる」という言葉に行動を自重します。そんなふたりの会話を聞きながらも兄「ミハエル」を気にかける「ウェンディ」。
---
その「ミハエル」は「ファサリナ」からの通信に驚き、喜んでいました。
「・・・ファサリナさん、無事だったんですか!?」
愛機「ダリア」こそ破壊されたものの、その身体は無事だった「ファサリナ」。彼女は地下から戻ると言い、「カギ爪の男」と本計画を「ミハエル」にゆだねます。
※丈夫だなぁ「ファサリナ」。彼女は改造されている「ヴァン」と違って、鎧無しでも生命維持に問題はないのでしょうね。
「カギ爪の男」へと告げられたシステム再稼働への時間「47分」。「レイ」が命を賭けて得た時を無駄にしないために動き始める「カルメン99」達。
「・・・私は地下の動力系統を探るから、ユキコ、あなたはジョシュアを頼むわ。・・・ウェンディ、あなたはここでタンダーを待機させて、45分後に16番の入り口へ乗り付けて」
自分も乗り込むという「ウェンディ」を抱きしめる「カルメン99」。
「あなたは自分がすべき事をやりなさい。・・・こんなバカ騒ぎにはケリをつけて、早く帰りましょう」
---
その気持ちは囚われの身となった「ジョシュア」が一番強く、激しいものでした。
「・・・兄さんの死は無駄じゃない!・・・僕が、無駄にはさせないっ!」
※吼える「ジョシュア」。普段の彼とは別人のよう。兄弟の絆は私の想像以上に強く、太いものだったようです。
「同志、予定の11分前ですが、システムの修復が完了しました」
その報告にニンマリと微笑みを浮かべる「カギ爪の男」。計画の5分間前倒しが放送され、焦るのは「カルメン99」。
「勝手に早めないでよっ・・・こっちにも・・・都合が・・・あるんだから。・・・何・・・ここ・・・!?」
爆弾を仕掛けながら走る彼女がたどり着いた先は、「オルフェの花」が多数並べられた倉庫。
「ムカツク花・・・」
親友を、故郷を地獄へと突き落とした花を前に、心中穏やかでない「カルメン99」。そこへひとりの女性が声をかけます。
「・・・暴れないでくださいね。この触媒が粒子記憶素子を誘導して、同志の意志を世界中に植え付けるのですから」
そう、地下のルートから登ってきた「ファサリナ」と、地下の動力系統を調査していた「カルメン99」。この物語で何度も相対した女性ふたり、運命の再会です。
※「ヴァン」VS「ミハエル」の決着も楽しみですが、このふたりの対決も非常に決着が楽しみですね。(^_^)。
「そうですか・・・僕のために」
なんとか「ジョシュア」と合流できた「ユキコ」。ここを出ましょうと言う彼女の言葉を、「ありがとう」と言いながらも「ジョシュア」は断ります。
「・・・僕はまだやらなきゃならないことがあるんです。カギ爪の人の鎧を止めないと」
---
その間にも「鎧」へ乗り込んでいく「カギ爪の男」。「生誕祭」も最終ステージへ突入し、もう彼の夢を止める術はないのか?
「カギ爪の男」は微笑み、「ミハエル」は安堵の表情を浮かべ、「ウェンディ」は空を心配そうに見上げます。その目にとまる一筋の十字の光、天より落ちてくる光の正体は・・・。
「・・・ぁぁあっ!」
※登場ですか?・・・この2週ほど出番の無かったあの男が登場ですか!?(^_^;)。
上空より「カギ爪の男」の「鎧」目前へと落下した見覚えのある機体。コネクタリンクが不安定となり警告を告げるシステム、驚愕の表情を見せる「カギ爪の男」。
落下の振動は基地へと伝わり、「カルメン99」が手にしていた起爆スイッチを落とし(?)、「ジョシュア」達へ事態の急変を告げます。
「たぶん・・・帰ってきたんですよ、あの人が!」
そう、少女の震える瞳が見つめる鎧は「DANN of Thursday」。搭乗者は・・・「ヴァン」!
「俺がわかるか!?・・・人呼んで・・・ぐあっ・・・手前、バカ兄貴!?・・・なんで勝手に生きてやがる!」
名乗りを「Saudade of Sunday」の特攻により中断された「ヴァン」。第2の決戦が空中で勃発!!
---
「あのバカが戻ったみたいね」
「・・・問題はありません。ミハエルくん達がなんとかしてくれます」
対峙を続けながらも、地下放送により状況を把握する「カルメン99」と「ファサリナ」。
---
「様子が変だ。・・・奴め、帰ってきたな」
「正義の魂が受け継がれるな・・・」
「エネルギーももう無い。・・・これで安心して眠れるな」
「ワンオーワン」との死闘に倒れ、力尽きようとしている「エルドラV」。そして「ネロ」達・・・。
「それは勇者の台詞じゃないな・・・世界はまだ救われていない。なら俺たちのやることはひとつだよ」
そこへ声をかける男がひとり。・・・彼の名は「カルロス」。平時は力を蓄え、危機あらば目覚める漢の登場だぁっ! (おい
その拳で非常電源を起動させた「カルロス」。再び目覚めた「エルドラV」、そして勇者達。
「・・・さあどうする?生きている以上、まだやれることはあるはずだ!」
※勇者の言葉は倒れた「プリシラ」にも伝わったか!?
似たもの同士だった「ヴァン」と「ミハエル」。人の気持ちを理解せず、自らがやることのみに命を燃やす両者の激突。
「引っ込めバカッ!」
声を揃えて叫ぶ両者、その戦いは熾烈なれど、勢いは、戦いの流れは完全に「ヴァン」!
自らの刀を空中で自在に操り、ビーム兵器など蹴散らして襲いかかる「DANN」。欠番メンバの底力か、改造人間の意地か、最強の鎧「Saudade」を圧倒する「DANN」に翻弄され続ける「ミハエル」。
「お前は俺の敵じゃない!」心の叫びが刀へと伝わり、その刃が「Saudade」をVの字へと切り裂きます。見よ!あれこそが「エルドラV」より伝えられた伝説の剣、勇者「エルドラダン」が放つ最強の剣、「エルドラヴィクトリー斬り」だぁっ!! (大幅に嘘
---
「同志!Saudadeの反応が消えました!」
「あら、そうですか」
※「ヴァン」VS「ミハエル」の戦いは終始「ヴァン」が押し気味で終わりましたね。やはり必殺技がなかったのが敗因か? (違
「バースデーシステム」が完全に起動した今、「Saudade」はもはや不要。計画を続行する「カギ爪の男」の前に登場するのは勇者達。
完全復活した「エルドラソル」、そして「ブラウニー」。「ワンオーワン」とバリアによる包囲を正面突破しようとする彼ら熱い連中。そして上空を一気に飛び越えるのは「DANN of Thursday」。
「待たせたなぁっ!・・・さあっ、続きだぁっ!」
「ええ・・・続けましょう」
---
一方、「ユキコ」とともに設備内の一室を占拠した「ジョシュア」。彼なりの方法で「カギ爪の男」の夢を止めにかかります。
「メインのラインを探して、分断します。・・・そうすれば、鎧が残っても、カギ爪の計画はお終いです」
黙々と作業を続ける「ジョシュア」に「レイ」の敵は「ヴァン」が取ってくれると声をかける「ユキコ」。しかし、彼は「兄は敵討ちを望んでいない」と応えます。
「・・・兄さんは最後、僕をジョッシュと呼びました。昔の呼び名です。・・・兄さんは最後、満足していたと思うんです。その最後を汚されたくないんです。だから弟として、自分のできることをするんです。・・・僕は世界を守りたい。兄さんが救ったこの世界を・・・」
自分がこの場に残るからと、帰るように促す「ジョシュア」。彼の決意を目にした「ユキコ」は自分が守ると伝えます。
※色々と準備中の「ジョシュア」。奴の首を取るのは「ヴァン」に任せて、夢を完全に奪っちゃえ!
「ぶっ殺す前に聞いておくか・・・レイの野郎はどうした?」
最後の戦いを前に宿敵のことを問い尋ねる「ヴァン」。「カギ爪の男」の回答に、彼は何を思ったか。
「見事でした。彼がいなければ世界はとっくに変わったでしょう」
「そうか、お前は運が悪い。・・・俺は奴ほど善人じゃねぇ。バラバラにしてやる!」
---
そして地下での女の戦い。執拗に自分を狙い、戦い続ける「カルメン99」に、「ファサリナ」は聞きます。何がそこまでさせるのか・・・と。
「ハエッタのこと、忘れてないでしょうね?・・・それに、あんた可愛いじゃない。好きなことになりふり構わず突っ込んで、好きな男を好きだと言えて、残酷だけど素直に生きている。・・・悔しいけれど、とっても可愛いわ」
「・・・いい加減にしてください。それは只の嫉妬です」
※「カルメン99」の言葉にはビックリ。・・・「ファサリナ」もたいした女性に見込まれちゃったもんです。(^_^;)。
「・・・私の命を使えば、もっと素敵なことができますよ。夢に向かうその執念、あなたは本当に素晴らしい。・・・だからプレゼントを差し上げます。あなたの婚約者を・・・生き返らせます」
「カギ爪の男」の命を取る、復讐心でここまで来た「ヴァン」に突きつけられるひとつの提案。流石に驚愕の表情を見せる「ヴァン」ですが・・・。
---
一方、「ミハエル」の銃、そこに残った1発の弾丸を見つめる「ウェンディ」。彼女はひとりの男性を見つけ「タンダー」を飛ばします。
「妨害者か?・・・鎧を持たない私なら止められるとでも・・・・・・ウェンディ」
「ミハエル」の前に降り立った「ウェンディ」。ただひと言「止まって」と伝えます。
「今、お前に構っている暇はない。やらねばならないことがある」
先を急ぐ「ミハエル」に突きつけられる銃口。ゆっくりと目を開けて兄を見つめる妹。
「・・・私もよ」
復讐に決着をつけるのは「ヴァン」、兄とケリをつけるのは「ウェンディ」、女の戦いを決めるのは「カルメン99」、夢を止めるのは「ジョシュア」(だったら嬉しい)。次回、いよいよ最終回「タキシードは明日に舞う」。放送時間がいつもと違うので要チェックやっ!(^_^)!
【ガン×ソード 最終回】
放送時間:12月26日(月)
深夜26時00分~26時30分
Turn in next time for more action and adventure! Are you ready?
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第38話「佐野・覚醒!!の法則」
レベル2。それは強さの証明。神候補より与えられた能力、全てを使いこなした能力者にのみ与えられる進化した能力。しかし、それは実力や才能だけでは与えられないという。果たしてレベル2になるための条件とは?
【植木チーム】-2点。
・鈴子・ジェラード:序盤でKO。1点。
・ヒデヨシ:マリリンによりKO。1点。
※10点は「森あい」の首飾り。
【マリリンチーム】-2点。
・バロン:植木のマッシュでKO。1点。
・プティング:マシューの同士討ちでKO。1点
※10点は「マリリン」の首飾り。
10点選手、勝負の鍵を握る「森あい」を追いかける「メモリー」。そして彼女を追いかける「佐野清一郎」には「マシュー」が対応。
かくしてチームリーダー同士「植木耕助」VS「マリリン」の戦いがここに始まります。
37thステージ -VS マリリンチーム-
植木チーム:「究極のエコロジスト」植木耕助
マリリンチーム:「超速の女!?」マリリン
「超スピード」が「マリリン」の能力・・・「植木」もそう判断していましたが、ひとつだけ納得いかないポイントがあり。
「・・・さっき鉄(くろがね)を避けた説明がつかない。あのとき、あいつは地面から足が離れていた。・・・空中じゃあ、どうしようもないはず・・・なのに、あいつは避けた」未だその能力が不確定な「マリリン」の接近を避けるため、八つ星神器「波花」をムチのようにしならせて、叩きつける「植木」。しかし、まるで瞬間移動でもしているかのように、「マリリン」は小刻みに出現を繰り返し「波花」を避けていきます。
『変だぞ・・・あれ・・・なんで。・・・もしかして・・・!?』
その動きに違和感を感じる「植木」。結局接近を許してしまい「マリリン」の一撃で壁に吹っ飛びますが、頭の中でジグソーパズルのピースがはまっていきます。最後の確認に三つ星の神器「快刀乱麻(ランマ)」を繰り出した「植木」は、その避けざまをマジマジと観察し、ついにひとつの結論を得るのでした。
「・・・へっ、やっぱそうか・・・お前の能力、短い時間を長い時間に変える能力だろう?・・・脚力やパンチ力を強化したのであれば、今のランマを一気に飛び越えることができたはずだ。・・・それに波花を超スピードで避けた時も、お前の髪はほとんどなびいていなかった。・・・それはお前が、普通のスピードで動いていたからだ」
確信に満ちた表情で「マリリン」の能力を解説する「植木」。彼の観察力に感服したのか、「マリリン」はその推測を肯定します。
「確かに私の能力は、1秒を10秒に変える能力。・・・まさかこんなに早く見破るなんて、素晴らしいですわ」
どうして詳細な能力まで説明するのかと問う「植木」に微笑みかける「マリリン」。次の瞬間、彼女の数十発ものパンチが「植木」の顔面を捕え、壁をも砕いてゆきます。たまらずその場へと崩れ落ちる「植木」。
「・・・私の能力がわかったところで、どうということはないでしょう?・・・とはいえ、私の能力を見破ったのはあなたが初めて。・・・さあ、私を本気で戦わせてください。私に生きているという充実感をください」
※私はてっきり「超スピード」だと思っていました。流石「植木」。その洞察力には私も感服です。(^_^)。・・・そして、能力を見破ったとはいえ、為す術がないのもまた事実・・・。(T_T)。
38thステージ -VS マリリンチーム-
植木チーム:「地味な能力、頭脳で勝負!?」佐野清一郎
マリリンチーム:「天津飯?アシュラマン?」マシュー
一方、廃墟となったビルへと逃げ込んだ「佐野」。どうにかして「マシュー」を振り切り「森あい」の救出へ向かいたいところですが、さすがはプロの傭兵である「マシュー」、なかなか隙を見せません。
「温泉もいいが・・・一番楽しいのは戦っているときだな」
「佐野」を見くびっているのか「腕を6本に変える能力」を利用した銃撃戦をあえて使わない「マシュー」。そこに活路を見いだすべく「佐野」は「手ぬぐいを鉄に変える能力」を最大限に利用して、頭脳プレイへと勝負を持ち込みます。鉄のブーメラン、銃器を蹴飛ばしての接近戦、腹巻きを鉄に変えての防御・・・。あと一歩まで「マシュー」を追いつめる「佐野」ですが、相手はまだ余裕の表情。ポイント、ポイントで能力を使い、「佐野」を壁まで投げ飛ばします。
※俺も温泉には女性がいたほうが・・・ (おい。この時の「マシュー」は「クルツ・ウェーバー」に見えました。(笑
「やっぱお前凄いわ。・・・そんなクズみたいな能力で、俺をここまで楽しませてくれる。・・・けど、ここまでだな。今更そんな手ぬぐい1枚でどうしようっていうんだ?・・・お前と俺の力の差ははっきりしただろう。そんな能力はクズなんだって」
侮蔑の言葉を浴びせる「マシュー」に怒る「佐野」。懐から出した手ぬぐいを握りしめ、彼に吼えかかります。
「クズ言うな!・・・これは、これは俺が親友から貰った、大切な能力なんや!」
脳裏に浮かぶのは「犬丸」との別れ。あのときに自分は誓ったのです。この能力でなんとしてでも「犬丸」を地獄から救い出してみせると。
『俺の能力じゃあ、ひっくり返ってもこいつには勝てねぇちゅうんか!・・・こいつひとり、倒されへんっちゅうんか!・・・強く、強くなりたいっ!!』
壁にもたれかかった「佐野」へと放たれた2発の銃声。握りしめた拳に力が入り、赤く光を発する手ぬぐい・・・。次の瞬間、「マシュー」の表情が不信へと変わります。
「・・・やっぱお前抜け目ないな・・・まだ避ける力を残していたとはな・・・。今度は避けられないぜ。GoodBye!」
先ほどの銃弾を「佐野」が避けたと判断した「マシュー」。今度は6本腕にありったけの銃器を構え、一度に全弾発射!
その銃弾は真っ直ぐに「佐野」へと突き進み・・・彼の目前で・・・軌跡を変え、手ぬぐいへと吸い込まれていきます。
『・・・まさか、これが俺の・・・これが俺の・・・レベル2!?』
※「銃弾を手ぬぐいで防ぐ能力」!・・・そんなわけはない。(^_^;)。
「・・・神様、あれは?」
「神補佐」とともに、天界にて「佐野」のバトルを見ていた「神様」。彼の疑問に「確かにレベル2」と応えます。
「・・・レベル2になるには、レベル1の天界力を完全にコントロールできることが条件。・・・しかし、それだけでは駄目じゃ。レベル1とレベル2の間には大きな壁がある。そしてその壁を破るのは実力や才能ではない。強くなりたいと言う、心の底からの切実たる思いじゃ」
今までの能力でも頭を使えば倒せない相手などいないと考えていた「佐野」。そのため、強くなりたいという思いに、今ひとつ欠けていたと「神様」は言います。
「・・・しかし、それならなぜ、正義を貫くため人一倍強くなりたいと考えている植木くんはレベル2になれないんですか?」
もっともな質問をする「神補佐」に「植木は天界人であることが、その大きな理由」と「神様」は応えました。
「・・・天界人としての天界力と、神候補に与えられた天界力。ふたつの異なる天界力を同時に、それも完全にコントロールするのは、そうたやすくはないからのう」
※「佐野」の能力には色々と思い入れがありますから、そう考えるのも無理はないですよね。(^_^)。・・・それはともかく「植木」の2つ同時に神器を使う能力は「レベル2」じゃなかったんですねぇ・・・。
自分に与えられた「レベル2」が「超磁力」であると判断した「佐野」。早速、その能力を最大限に活用した攻撃方法を思いつきます。
「ブーメランカッター、レベル2!」
雨あられのように降り注ぐ弾丸の海へブーメランを投げ放つ「佐野」。あっさりと「マシュー」は避けますが、これも作戦の内。彼の背後、天井へ突き刺さったブーメランを追いかけて、弾丸が折り返し、構えていた銃器までもが次々と天井に張り付きます。
「た、弾丸が戻って来やがった!・・・そうか・・・奴のレベル2は磁力か・・・だから、弾頭を鉄でコーティングしてある俺のメタルジャケットと銃が、磁力に引き寄せられたというわけか・・・なるほど、もう銃のたぐいは通用しない。良いじゃないか、楽しくなってきた・・・」
流石に百戦錬磨。「マシュー」は手持ちの武器から磁力に引き寄せられない真鍮製の警棒を取り出すと6本腕で「佐野」へと襲いかかります。
「やっぱ最後は肉弾戦だよなぁっ!」
「佐野」へ猛攻をくわえる「マシュー」。たまらずに「佐野」はいったん引くと、ブーメランカッター6本で「マシュー」の警棒を手ぬぐいで取り込み、鉄へと再変化。警棒を磁力で引きはがし、再度ブーメランカッターを放り投げます。
「・・・あぶねぇ・・・今のはなかなか楽しかっ・・・うわっ・・・な、なぜ何度も戻ってくる!?・・・これは・・・」
いつの間にか腰へと巻かれていた手ぬぐい。当然「佐野」の「レベル2」で超強力な磁石へ変化したブーメランカッターが鉄の腰巻きへ何度も襲いかかって来るという寸法です。
※流石に「神様」までもが認める頭脳派。対「植木」戦のヒラメキが復活してきましたよ!
「・・・また警棒でたたき落とすまでっ!」
磁力が影響しない警棒の元へ走る「マシュー」。何度も飛来するブーメランカッターを避けながら、ギリギリで警棒をつかみ取り、ブーメランカッターを殴打!
「・・・へへっ・・・ひゃはははっ・・・俺の勝ちだぁっ!・・・・・・・・・は?・・・あれは、俺がさっき避けて天井へ突き刺さった手ぬぐいブーメラン。・・・そのブーメランに足に巻いた鉄手ぬぐいで引っ付いているのか!?・・・まさか、今の攻撃は俺をここまで引き寄せるためのトラップ!?」
天井へ突き刺さったブーメランを足がかりに、逆さにぶら下がっている「佐野」。彼の直下には、戦場であるまじき姿・・・驚き慌てふためく「マシュー」が棒立ち!
「磁力解除!・・・再びレベル2やぁっ!!」
手ぬぐいを鉄の木刀へと変えて「マシュー」へ殴りかかる「佐野」。さらに「レベル2」で赤く光り輝いた木刀は、どんどんと勢いを増して「マシュー」へ突撃!
「うおおおっ!・・・お前の腹に巻いた鉄に向かって振り落とせば、重力+俺の腕力+超磁力・・・かなうわけないやろっ!」
膝をつき、ゆっくりと地面へ倒れる「マシュー」。その威力は彼の肩を砕き、戦意を打ち砕くに十分だったのです。
「勝った・・・勝ったでっ!・・・レベル2、まだまだ、おもろい事ができそうやで・・・」
「レベル2」へ覚醒した「佐野清一郎」により「マシュー」はKO。なるほど、超磁力という目に見えない能力は頭脳派の「佐野」にピッタリ。これで「植木チーム」のNo.2の座を盤石に・・・おっと、早く覚醒しないと「植木耕助」のNo.1も脅かされちゃいますよ。(^_^)。
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第11話「HAPPY☆BIRTHDAY」
9月7日は誕生日!・・・え、誰のって?。それは、「マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム」!、それからそれから・・・。
「誕生・・・日?」
大好きな父「セルゲイ・ウォン」との幼き日の会話。「ニナ・ウォン」は「いつなんだい?」と問われてゆっくりと首を振ります。
「・・・じゃあ、9月7日にしよう!・・・俺も休暇だし、誕生パーティするぞ!・・・プレゼント、考えておけよ」
---
眠れない夜、小さな懐中時計に仕舞いこんだ父との写真を見つめる「ニナ」。頭によぎるのは「アリカ・ユメミヤ」が父へと呼びかけた声、「セルゲイ」と呼ぶあの声・・・。
そして一方の「セルゲイ」は部下からの報告に頭を悩ませていました。即位式、城の改修、女王の誕生祝いにかかる費用捻出を理由にした「ヴィントブルーム王国」が実施する、たび重なる増税。「マシロ」はいったい何を考えているのか・・・と。
「失業率もあがっているのに呑気なことだ。・・・えっと、女王の誕生日は確か・・・あっ、忘れないようにしないとな」
手帳に記載された9月7日のメモ欄には「Nina's Birthday」の文字。
「・・・本物の姫・・・か」
※文字の隣には「アリンコ」マークも!
「・・・いやぁ、でもビックリだったねぇ」
「うんうん、アリカちゃん、一気に20番台なんてさぁ・・・」
試験も開けて気持ち晴れ晴れの「アリカ」達。ランチマットを広げての話題は、「アリカ」の予想外の大活躍についてでした。
再開された「遠足」へ、ひとりで参加し最速タイムをたたき出した「アリカ」。なんといっきに29番へとランクアップ。「ニナ」と「トモエ・マルグリット」のワンツーフィニッシュは変わりませんが、体調不調により「遠足」へ参加できなかった「エルスティン・ホー」の30番を抜いて、いきなりの上位進出です。
さて、楽しい昼食も終わろうとしている時、「エルス」が「ニナ」に「プレゼントを貰ってくれる?」と問い尋ねます。そう、明日こそが9月7日、「ニナ」の誕生日なのです。
「ってことは、ニナちゃん、マシロ女王様と同じ誕生日なんだ!」
※頬染めて照れる「ニナ」萌え。普段の冷静さとのギャップがたまりませんねぇ。(^_^)。
ちょっとはしゃぎすぎたか「マリア・グレイスバート」からお叱りを受けてしまった「アリカ」達。彼女と「ニナ」は呼び出しを受け、ひとつの仕事を仰せつけられます。
「・・・なんかね、明日どこかの王子様が学園に来るんだって」
「ジパングよ。大陸の東の果ての国・・・」
と両者ともにプレゼントを抱えての帰宅。中身は何かと尋ねてみれば、「アリカ」は「紫のバラの人(おい」からのプレゼント、「ニナ」の方は当然・・・。
「愛しき娘へ。15才の誕生日おめでとう。セルゲイ」
メッセージつきの小箱から、高価そうなチェーンを取り出す「ニナ」。さっそく懐中時計に取り付けます。
一方、「アリカ」へのプレゼントは多量の女の子セット。
「・・・試験頑張ったようですね。誕生日プレゼントをかねてお祝いをさせて貰います。素敵なオトメになってください。15才の誕生日おめでとう・・・。そっか、明日は私の誕生日だっ!」
「アリカ」の言葉に驚愕を受ける「ニナ」。「蒼天の聖玉」を持つ少女「アリカ」の誕生日が自分と同じ・・・これは彼女に重要な疑惑を湧き起こさせます。
※9月7日が誕生日となった理由、それはかつて「蒼天の聖玉」を持ち「セルゲイ」が敬愛した写真の女性「レナ(?)」の娘(であろう)「アリカ」と同じ日だからか・・・と思ったわけです。
「せっかくのわらわの誕生日なのに、どうして地の果ての王子を迎えに出ねばならんのじゃ!」
かなり機嫌の悪い「マシロ」。「アオイ・セノー」と「サコミズ・カージナル」が「ジパング」の王子の出迎えを要請したことが原因のようです。
「一国の王子をお出迎えするには、やっぱりマシロ様が・・・」
慌てふためきながら理由を説明する「サコミズ」達に不信を抱きながらも渋々了承する「マシロ」。それでも聞き耳を立ててみれば、本当の理由は「お見合い」とのこと。ますます「マシロ」は面白くありません。
※「ジパング」の王子。さて何者でしょうか。前回の予告を見るに「鴇羽巧海」という可能性が一番高そうですが・・・。
「ねぇニナちゃん、待ってよ・・・なんでそんなに怒っているのよ!?」
「アリカ」の声にもさっさと歩いていく「ニナ」。「アリカ」には彼女の機嫌が悪い理由がさっぱりわかりません。理由を聞いても応えてくれない「ニナ」を追いかけているうちに、いつの間にか駅へと到着。その階段で「アリカ」はひとりの少年の姿を認めます。
「・・・なんだろう、あの子・・・迷子かな」
みすぼらしい格好で階段に腰掛け、じっと正面を見続ける少年。その周り中が敵だと言わんばかりの視線に「ニナ」は心惹かれます。・・・そう、あれはかつての自分、まだ「セルゲイ」と出会う前の自分と同じ眼差しだったのです。
ゆっくりと無言のまま少年に近づく「ニナ」。彼女は少年の前にしゃがみ込み、ゆっくりと、優しい声で話しかけます。
「どうしたの・・・ひとり?・・・お父さんとお母さんは?」
「ニナ」は「アリカ」に「ちょっと待ってて」と言い残し、少年の手を引いて駅員の方へと向かいます。彼女のあとをゆっくりとついて行く少年。その目にはキラキラとまるで宝物のように光る「セルゲイ」から貰ったチェーンが煌めいていました。
「んふ・・・なんか嬉しくって。ニナちゃん優しいなぁって」
少年を駅員へと引き渡したあと、からかってくる「アリカ」から逃れるかのように懐中時計で時間を調べようとする「ニナ」。しかし、伸ばした手に時計の感触はありません。そして駅員を突き飛ばして逃げていく少年、彼が握った手には光るチェーンが。
※恐らく少年がああいった目つきになるまでは色々なことがあったのでしょう。「ニナ」の優しさも一気にその心をとかすまではいかなかったようです。(T_T)。
逃げる少年を追いかける「ニナ」。そして手伝う「アリカ」。見覚えのある路地へと入っていった「アリカ」は、先回りを思いついて実行。見事に少年を挟み撃ちすることに成功します。
「返してそれを。大事な物なの、お願い。・・・お腹が空いているならお金でも何でもあげるから!」
「ニナ」の言葉にムッとした少年は、目の前に広がる川へと懐中時計を投げ捨てます。偶然そこへ走り込んできた貨物運搬のボートへと転がり落ちた懐中時計を求めて、さらに追いかける「ニナ」。しかし、無情にもボートはどんどん川を走っていきます。
ついに道がつきた時、「ニナ」はその場で衣服を脱いで川へ飛び込み、泳いで追いかけようとします。
「駄目だよニナちゃん!・・・オトメたるもの、人前で脱いじゃあっ・・・いくらニナちゃんでも、泳いでたら追いつけないよっ!」
必死で止める「アリカ」の言葉に、「ニナ」はその場へ膝をつくのでした。
※たとえ本人にその意識はなくても、彼女の言葉に見下されたと少年は思ったのでしょうね。だから懐中時計を投げ捨てるという行為に及んだのでしょう。
一方その頃、「ジパング」の王子を出迎えるために「アオイ」や「サコミズ」とともに車に乗り込んだ「マシロ」。面白くない表情のまま、赤信号で停車中にひとつの考えを思いつきます。そして、信号が青へと変わった瞬間!
「ミコト、来いっ!」
かくして「ミコト」とともに脱出に成功した「マシロ」は、その足で市街へと逃げ込むのでした。
※この年で「お見合い」するからには政略結婚でしょうし、逃げる気持ちもわかります。
なんとか停船したボートに追いついた「ニナ」と「アリカ」。しかし、既に時遅し。懐中時計はカラスにさらわれた後だったのです。
「・・・もう、いいわ。・・・もういいって言ったの!・・・いいのよもう、誕生日なんてっ!・・・私の誕生日なんて、たまたま・・・あの人の娘がその日に・・・どうせ嘘なんだからっ」
フラッシュバックする過去の記憶。プレゼントに何がいいと問われて、「セルゲイ」が身につけていた懐中時計をねだったあの日のこと、蒼天の聖玉を身につけたあの女性のこと・・・。
「どうして今更出てきたの?・・・私とお父様の前に、その貴石を持って!・・・あなたさえ来なければ、お父様はずっと私だけを見てくれたのよ。・・・娘としか見られなくても、それでも私は・・・」
思わず「アリカ」に自分の気持ちを吐露する「ニナ」。「アリカ」は戸惑いながらも、泣きながら訴える「ニナ」のことを見続けているのでした。
---
さて、電話ボックスでお着替えを済ませた「マシロ」。久しぶりのお忍びだと喜びますが、「ミコト」の姿が見あたらないのに気がつきます。声をかけると、「ミコト」はカラスと格闘の真っ最中。木々から大ジャンプした「ミコト」は、その勢いのまま「マシロ」へ突貫!あわれふたりはカラスから落ちてきた懐中時計にも気がつかず、その場へと気絶。
「・・・あの、大丈夫ですか?」
そこへ声をかけてきたのは、前回の予告に登場した少年。気がつかない彼女とネコを抱えて、少年は路地へと引っ張っていきます。
※「鴇羽巧海」キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!これは「鴇羽舞衣」登場のプレリュード!?・・・なお、懐中時計はひとりの男性が拾いました。
「あの、もしかしてニナちゃん、セルゲイ・・・じゃなくて、ウォン少佐のこと、好きなの?」
明確な回答こそしませんが、その様子から「ニナ」が「セルゲイ」の事を好きだと理解した「アリカ」。逆に「あなたはどうなの?踏破試験のときに何があったの!?」と問われて、ついオドオドしてしまいます。
「な、何もないよ!・・・確かに助けて貰ったけれど、本当それだけなんだよ!・・・・・・じゃあやっぱり探さなきゃ時計!・・・大事な人に貰った大事な物は、本当に大事なんだよってばっちゃも言ってたもの」
と、そこへ声をかけてきたのは噂の男性。
「何をやっているんだ、お前達?・・・聞いたぞ、ジパングの王子を迎えに行っているんじゃなかったのか?」
「セルゲイ」の出現に「ニナ」は「さっき言ったことは絶対に内緒」と釘を刺しておき、「セルゲイ」には「ちょっと時間があったので寄り道を・・・」と回答します。
「こんなところでか?・・・まあいい、丁度良かったよ。・・・・・・やっぱりこれを探していたのか、ったく・・・学園の仕事を放りだして・・・」
手渡された懐中時計に驚く「ニナ」と「アリカ」。彼はあらためて「ニナ」に「誕生日おめでとう」と祝福の言葉を送ります。
「本当に大きくなったなぁ・・・俺たちが出会ってからこれで丁度6年か・・・」
「ちょうど・・・?」
「え、もしかしてニナは気づいていなかったのか?・・・しょうがないか、あの後しばらく、お前は病院にいたし・・・9月7日は、俺たちが初めて出会った日なんだよ」
全ては「ニナ」の勘違い・・・誤解だったのです。「セルゲイ」に思いっきり抱きつく「ニナ」。その幸せな表情を見て喜ぶ「アリカ」。
※良かった。ええ話や・・・・゚・(ノД`)・゚・。。「アリカ」がふたりを見ていた時に「ドックン」と聞こえた胸の鼓動は・・・気にしないでおきましょう (おい
そして到着した「ジパング」の超巨大な砂漠船。「マシロ」がいないなかでの出迎えになってしない緊張しっぱなしの「アオイ」と「サコミズ」。
「ど、どうしましょう・・・」
「どうしましょうって、あなた・・・本当、どうしましょうか・・・」
赤絨毯が引かれ、太鼓が鳴り響く中、「ジパング」の民族衣装に身を固めた白塗りの麿(まろ)が登場します。彼こそが「ジパング」の王子様?
「若君の・・・おなあぁりぃ・・・」
と、思いきや後ろから美少年(?)が登場・・・あれ、この人って・・・。
「皆の者、出迎えご苦労であった!」
どうしても「アリカ」に比べると出番の少ない「ニナ」。でも今日は良かったです。色々な表情を見せてくれ、「アリカ」に対しても「ライバル宣言(?)」できましたし。お色気担当だけではなく、物語にもどんどん絡んでいって欲しいです。
そして登場した「鴇羽巧海」と「尾久崎晶」。エンディングロールを見ても漢字で登場・・・ということは、ふたりとも「ジパング」出身ということ!?
さらに「王子様」というからには「尾久崎晶」が影武者で、「鴇羽巧海」の方が王子様!?・・・あるいは「お姫様」を「王子様」と謀っている!?
さらにさらに「ナツキ・クルーガー」の「ガルデローベ」時代のライバル(であろう)、「鴇羽舞衣」も「ジパング」出身!?
と話題豊富な「舞-乙HiME」。ますます盛り上がっていきますよぉっ!!
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第11話「その オレンジの日々を…」
真冬だからとはいえ、練習や観光業を休むわけにはいかない「ウンディーネ」。今日も白い息を見せながら、合同練習に励む「灯里」に「藍華」、「アリス」(+「アリア社長」)の3名+1匹。
粉雪舞い散るなかでの練習をようやく終えて「ARIA COMPANY」に帰宅すると、珍しく「晃」や「アテナ」が訪れていました。
「たまたま今日は3人とも予約がないってわかってね、久しぶりに会いましょうってなったの」
「三大妖精」が揃うことになった経緯を説明しながら、「アリシア」は「特製生クリームのせココア」を用意します。
「・・・いつも3人で練習しているの?」
質問を行った「アテナ」は「アリス」の「はい」という回答を聞いて、異様に震え出します。同じ会社の人間同士で練習しないから、怒っているのかと思えば、「晃」曰く「あれで笑っている」とのこと。
「私たちも、シングルの頃はいつも3人で練習していたのよね。それはもう毎日のように。・・・その頃の話、聞きたい?」
※というわけで、今日は「トリアス」・・・もとい「三大妖精」が「シングル」だった頃のお話。
それはまだ「晃」の髪が今の「アテナ」ほどの長さの頃でした。
「アリシア、大ピンチよ!・・・私たちの同世代で、凄い奴がオレンジぷらねっとにいるらしいわ。プリマに昇格するのも時間の問題だろうって。・・・きっと操舵術も接客もうまくって。・・・しかし、そんな奴がいたら、すぐにわかりそうなものだが・・・」
若手No.1を目指す「晃」にとって、「噂のシングル」は凄く気になる存在。・・・と、そこへふたりの乗るゴンドラにぶつかってきた「ウンディーネ」がひとり。最初はくってかかった「晃」でしたが、相手が「オレンジぷらねっと」の制服を来ているのをみとめた彼女はひとつの案を思いつきます。
『こいつなら噂のシングルについて知っているかも・・・』
---
「アリシアの奴が失礼をしました。あ、私は晃と言います。・・・お詫びといっては何ですが、たんと召し上がってください」
「・・・あ・・・すみません・・・」
このボーっとした少女、どこかで見覚えが・・・。そう彼女こそは若き日の(って今でも若いですが)「アテナ」。
「・・・ところで、つかぬ事を伺いますが、おたくの会社に何やら凄腕のシングルがいるっていう噂を聞いたんですが、その辺について何か知っていたら・・・」
ずばり本題に迫ろうとする「晃」に対して、若き日の(?)「アリア社長」で遊んでいる「アテナ」。
「・・・マイペースな奴だな」
「あらあら・・・」
---
「それ以来、自然とアテナちゃんも一緒に練習するようになって・・・」
※って、そんな理由からですか!?(^_^;)。
「それで、その噂のシングルさんには会えなかったんですか?」
「灯里」の言葉にニヤッとする「晃」。
---
きっかけはともかく、合同練習を行うようになった「アリシア」達3人。どうやら観光案内は「晃」のひとり勝ち、操舵術は「アリシア」が一歩抜きん出ている様子。一方の「アテナ」はというと・・・お客様を乗せる日は遠そうです。
※果たして「アテナ」は免許を持っているのか?・・・と、思わず心配してしまうほどのドジッ娘ぶり。(^_^;)。
「ようし、今日の練習はカンツォーネいってみよう!」
お客様の前で歌い上げるのも「ウンディーネ」の大切なお仕事。しかし、人前でいきなり歌うのはやはり恥ずかしいもの。ジャンケンで歌う順番を決めた結果、一番手は「アテナ」に決定。
「大丈夫か?・・・ちゃんと声を出せるのかアテナ?」
今までのこともあり、「晃」に心配される「アテナ」ですが、ひとたび歌い始めると辺りの空気が変わります。その伸びやかな歌声に驚く「アリシア」と「晃」、足を止める街の人々、窓からのぞき込む他の「ウンディーネ」達・・・。彼女の歌が終わった時、自然と周りから拍手や口笛が巻き起こります。
「・・・そうか、歌か!・・・お前が噂のシングルだったのか!」
【若き日の三大妖精】
アリシア:操舵術 ◎、観光案内 ○、カンツォーネ ×
晃:操舵術 ○、観光案内 ◎、カンツォーネ ×
アテナ:操舵術 ×、観光案内 ×、カンツォーネ ◎
※というわけで、シングル時代の彼女たちは上記のような結果に。それぞれ欠点を潰し、得意な点を伸ばしていくのですが、「三大妖精」となった現在でも、個性として残っていますね。
「私・・・3人で合同練習する日が、ずっと続くような気がしていたなぁ・・・」
「アテナ」の言葉に、「私たちもいつかそうなるんですね」と寂しげにつぶやく「アリス」。その顔をじっと見つめた「アテナ」は再び話し始めます。
「・・・確かに、今のままではいられないと思う。・・・時間は時には優しく、時には残酷に全てを変えていくものだから。・・・・・・でも、少なくとも私には、今だったまんざらじゃないのよ。お仕事は楽しいし、それに・・・可愛い後輩達もできたし・・・とか」
そして、「アテナ」の言葉に同意する「アリシア」と「晃」。過去は良かったではなく、過去も良かった。あの頃があって、今がある・・・。時間という大きな流れに、幸せという魚がいっぱい泳いでいる。それが色々なところで顔を出しているのです。
※過去に捕らわれると現在が見えなくなり、未来につまずくことになる。今という時間の中の、幸せに気がつかないのは寂しいですからね。(^_^)。
雪降る夜に、ゆっくりと歩きながら「藍華」と「アリス」を見送る「灯里」。「ここでいいわよ」という「藍華」の声に、「灯里」は少し、・・・ほんの少し寂しそう。
「・・・灯里、さっきの話を気にしているんでしょう?・・・もう、私たちは、明日もまた会えるんだからね」
「藍華」に頭をぐりぐりされて「大丈夫」と声をかけられた「灯里」。目の前の道を歩いて去っていくふたりを見つめて、ちょっと涙が浮かびます。
「藍華ちゃぁああん、アリスちゃぁああん!・・・また、明日ねぇっ・・・また明日ぁっ!」
中学生や、人によっては高校生のあの頃、3年生が卒業するのを見送った日、ちょっと同級生を見つめて気持ちが切なくなったあの日を思い出しました。いつかは違う道を歩く仲間達。ちょっと寂しいけれど、それでも私たちは生きていきます。また再び会った時に、楽しく想い出を語りあえるように。
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ep.XXIV「夢の終わり」
オープニング、大気を覆う流体の影に怯え、逃げまどう市民の群れ。天を絶望が覆う時、人はどこに逃げればよいのでしょう。果たして最後の時が来るのか・・・。
「レイ」達の足止めを行っていた「ファサリナ」、そして「ワンオーワン」。途中「バースディ」が起動するとの連絡を受け、一時「ファサリナ」は撤退します。
今が進軍の時と足を進める「ホバーベース」。後方に次々と登場する「ワンオーワン」の相手は「ネロ」達「エルドラV」と「プリシラ」が操る「ブラウニー」が務めることに。
「美味しいところは残しておけよ」
「・・・ならば、早く敵を排除することだ」
彼なりの気遣いの言葉を残して「ホバーベース」とともに進む「レイ」。多勢に無勢・・・不利な戦いを強いられる「エルドラV」と「ブラウニー」ですが、ここが辛抱のしどころと気合いを入れ直します。
※「ヴァン」との結婚を許されて頬を染める「プリシラ」萌え。でも彼女の言うとおり、まずはデートからですよ。(^_^;)。 (って「ウェンディ」の立場は?
「バースディ・・・誕生日とは心躍る名前ですよね。私の棺から新世界が・・・」
巨大な顔・・・かと思えば、研究者をして潜在スペックが「オリジナルセブン」を越えると言わしめる鎧を「ブレインスタイル(脳はコントロール?)」で操縦する「カギ爪の男」。「ファサリナ」が見守る中、システムの要「祝福の鐘」を用いて「生誕祭」を開始しました。
「ファーストパーティ・・・オープン。・・・生誕祭を始めます」
テラフォーミング(惑星改造技術)をも用いた大規模な「エンドレスイリュージョン」へのアクションは、周囲の環境にも地割れ、地震、地殻変動など多大な影響を与えてゆきます。
そして、光の柱が発生している地点を中心に海上からゆっくりと浮かび上がっていく十字型の島。
「・・・プリズンプラネットデストロイヤーへの介入終了。本計画に合わせ、システムの部分変更作業に入る」
※専門用語ラァッシュッ!・・・月に眠るプリズンなんとか装置と接続して、惑星改造を行おうというのでしょうか。(?_?)
「・・・先ほどは失礼しました。さあ、続きをいたしましょうか・・・」
再び「レイ」と「ホバーベース」の前に姿を現した「ファサリナ」。「ジョシュア」の機転により彼女の姿勢を崩したあと、「レイ」の操る「ヴォルケイン」が超ロングバレルのビームランチャーを構えます。
「軸線上です!・・・Go!」
放たれる圧倒的質量の光線!・・・しかし「ファサリナ」は「あたらなければ、どうということはない!(違」と軸線上から「ダリア」を逸らします。
「それはどうかなっ!」
そこへ飛び込んできたのは「レイ」の鎧「ヴォルケイン」でした。その機体につけられたマントは光線の軌道を逸らし、「ダリア」のシールドを破壊して見事「ファサリナ」に命中!
※あのマントは対「オリジナルセブン」用の切り札だったんですね。確かに今までも光線を跳ね返してきましたし、そこまで読んでの作戦だったとは。(^_^)。
致命傷を与えるには至りませんでしたが、明らかにダメージを受けた「ダリア」を「レイ」はひとりで追いつめます。ほとんど目の見えない身体で戦い続ける「レイ」。
「・・・私たちは同志の夢を守るために戦っている。命は、守るものを持つ方が強いのです」
「ファサリナ」の言葉を「正義の味方みたいな言いぐさ」と受け付けない「レイ」は自分の思いを吐露します。
「・・・俺にも夢があった。ひとりの女と平和に、穏やかに暮らしたい。そんなささやかな夢だった。・・・それをあの男が引き裂いた。自分に協力しないという、ただそれだけでだ!・・・なあ、どうなる?・・・夢を奪われた者は・・・その先どうなると思う?」
まさに死闘。・・・魂の削りあい、命のやりとりを繰り広げる「レイ」と「ファサリナ」。前の戦闘時に見せた余裕は、既に「ファサリナ」から消え去っていました。「オリジナルセブン」の光学兵器の元になった技術、その粋が結集された「ヴォルケイン」は、「ダリア」に一歩も引けを取りません。
互いの鎧を砕きながら続けられた戦いは、兄の身を案じた「ジョシュア」の出現により、まさに紙一重で「レイ」の勝利に終わります。
※さようなら「ファサリナ」!?。(T_T)。・・・最後まで「カギ爪の男」を守ろうとするその意志、その執念にも近い感情は、見ている私にも感じ取れました。
第三ステージへ突入した「生誕祭」。鼻歌を歌う「カギ爪の男」の目に映っているのは・・・彼が信じる未来の世界か。
いざ最終ステージへと足をかけた「カギ爪の男」。そこへ特攻をかけるのは、「ファサリナ」という最終防衛ラインを突破した男「レイ」。
止まっていた時間を進めるために、最後の壁を乗り越えるために・・・「ジョシュア」を下ろし、命をかけたその行為は成就するのか。
「あぁ・・・やっぱり障壁が。・・・しかし、夢が私を殺させない。さあいらっしゃい!・・・あなたこそ新世界の輝きです」
狂気の笑みを浮かべる「カギ爪の男」。その言葉を実証するかのように、天より降りきたるは「ミハエル」の搭乗した「Saudade of Sunday」。ステージを破壊しようと特攻する「ホバーベース」に、「ヴォルケイン」に攻撃をしかける「ミハエル」
「・・・許せ、ヴォルケイン」
「レイ」は愛しい人「シノ」によって創られた「ヴォルケイン」に最後の指令を送ります。その蓄えたエネルギーとともに「Saudade」を巻き込んで自爆する「ヴォルケイン」。
「・・・あれれ?」
※あと一歩、「ミハエル」の邪魔さえなければ、ステージごと「カギ爪の男」を破壊できたのに・・・惜しい!「Saudade」はこれでも無傷なんだろうなぁ。(^_^;)。
たび重なる不測の事態に、計画の中止を提案するスタッフ。そしてそれを拒む「カギ爪の男」。
「いやですよ、ここまで来て。・・・それに、帰してくれそうにありません」
霞む視力、その眼が見つめるのは、ステージ上部の「カギ爪の男」ただひとり。立ちふさがる敵を倒しながら、一歩、また一歩と近づいてゆく「レイ」。
「・・・生は死、死は無限・・・それは連なる命の鎖。さあ、罪人達よ、産まれながらの愚者達よ。祝福しよう、刮目しよう!・・・今日は世界が終わる日だ。積み上げた罪悪を頭上へ掲げよう。・・・そしてその先に新たな夢が空から届くのを待とうではないか」
何発も拳銃を撃ちながら「カギ爪の男」への階段を登り続ける「レイ」。しかし、運命の悪戯か、彼の視力では「カギ爪の男」を銃口の先に捕えることはできません。そして、ようやく手の届く距離に来た時、最終ステージ完了のランプが、静かに点灯しました。
「・・・残念ながら、ここで終わりです。これ以上あなたに付き合う時間はない。・・・これから長年の夢が花開くので・・・」
「夢を・・・夢を奪われた者はどうなるか知っているか?・・・どうにもならない。決して埋まらない苦しみに・・・怒りに・・・悲しさに・・・心と体をさいなまれるんだ・・・それがどれほど苦しいか・・・選べ!・・・夢を取るか、命を守るか!」
最後の銃弾が、「レイ」の銃から放たれました。真っ直ぐに「カギ爪の男」へと飛んでいく銃弾。しかし、何気なく振り返った彼の「カギ爪」に、銃弾は弾かれてしまいます。全ては終わった・・・。
「残念でしたね」
余裕ではなく自然体。いつもの表情を浮かべる「カギ爪の男」に「これでいい」と満足そうにつぶやく「レイ」。「カギ爪の男」が右手を見ると、そこには銃弾がかすった傷が残っています。
『なんだ、少し傷が付いてしまった。彼はこれで満足したのか?』
「カギ爪の男」の心の声は、そう囁いたのでしょうか。それでも、ふとステージ上部の「祝福の鐘」を見上げる「カギ爪の男」。それまでの自然体が、次の瞬間に崩れ去ります。
---
『な ん だ あ れ は ?』
---
さきほど弾いた銃弾、ほんの小さな1センチ程度の銃弾。もはや人の命を奪う能力も持たない銃弾が、「祝福の鐘」の最重要機構に挟まっていたのです。「カギ爪の男」の夢を止めていたのです。
けたたましく鳴り響くエラー音、慌てふためくスタッフ。その音は「レイ」に聞こえませんが、「カギ爪の男」の表情が全てを物語っていました。
「・・・お前の夢は、終わった」
駆けつけた警備員の銃弾を受け、宙に舞う「レイ」。
新世界の創造を夢みて、初めて運命に裏切られた・・・「カギ爪の男」の表情を見て、安らかな表情を浮かべる「レイ」。もう彼の肉体は、打ち込まれる銃弾の痛みを、その心に伝えることはありません。「ジョシュア」に「ありがとう」と伝えながら、彼の心は「シノ」と過ごすはずだった空間へと旅立っていたのです。
---
海の見える小さな家、庭先のロッキングチェアーに揺られながら居眠りをしていた「レイ」が目を覚まします。
「起きたの?・・・レイ」
忘れもしない、いつもの優しい声が、彼の耳を包みます。
「・・・夢を見てたよ。悲しい夢だった・・・だけど、もう終わったよ。・・・ひとりにさせて、悪かった」
立ち上がり、ゆっくりと庭へ向かう「レイ」。そこには洗濯物を干している、愛しい人の姿。
「ううん、お帰り。・・・レイ」
初めて見ましたよ、あんな「カギ爪の男」の表情!・・・漢ですよ「レイ」!!・・・格好良かったなぁ。天国で「シノ」と仲良く暮らしてください。・゚・(ノД`)・゚・。。
Turn in next time for more action and adventure! Are you ready?
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第37話「神器の弱点の法則」
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、「プティング」をなんとか倒した「佐野清一郎」「ヒデヨシ」「森あい」の3人。あとは「植木耕助」が帰ってくるまで逃げるだけ・・・と思っていたら「マリリン」登場!・・・さて、どうする?
「では、植木くんが来る前に、片づけさせて頂きますわ」
驚異的なスピードであっという間に3人とも地面へ倒した「マリリン」。やられた方は何が起こったのか、あまりのスピードに認識すらできません。
「・・・全員、頭部を打ち抜きましたから三半規管がおかしくなっていますわ。では、とどめを刺させて頂きますね。・・・ところで、メモリー、マシュー・・・こんな相手に、あなた達は今まで何をやっていたのですか?」
戦いのために生き、戦いのなかでのみ繋がっていると断言する「マリリン」の言葉に、「申し訳ありません」と頭を下げる「メモリー」と「マシュー」。
※確かにこれだけの強さを見せつけられると、彼女の言葉(正義)も真実味を帯びてきますね。
「マリリン」のあまりの強さに震えるだけの「ヒデヨシ」に対して、倒され、打ちのめされながらも立ち上がり続ける男「佐野」。
「仲間には・・・手を出させへん。・・・みんな持ちこたえるって言うたやろ・・・」
「佐野」の身を犠牲にする行為に「奴なら何とかしてくれる」と甘えていた「ヒデヨシ」でしたが、何度も、何度も立ち上がる彼を見ているうちに考えが変わってきます。そして彼が立ち上がり続けるただひとつの理由「仲間だから」を聞いた時に「ヒデヨシ」の中で小さな炎が目覚めたのです。
殴られ続けながらも「佐野」が見つけていた逃げ道・・・そこから逃げのびるのが役目だと言われた「ヒデヨシ」は、一度逃げる道を選択します。しかし、脳裏に響くのは元・神候補「ネロ」の声と、先ほどまでの「佐野」の行為。
---
「ヒデヨシ、お前なんで自分がたいようの家の子供達に頼られているか、考えたことはあるか?・・・目だ。お前の目が強い意志を秘めているからだ。・・・いざというときは命がけでも大切な奴を守ってやれる、強い意志を持っているんだ。だから・・・あいつらはお前ばっかり、頼ってくるんだよ」
---
「スーパーマグナム!・・・アンド、しょう油ボンバーダブルッ!!」
とどめを刺そうとしていた「マシュー」、「マリリン」、「メモリー」へと奇襲をかける「ヒデヨシ」。彼の決死の機転でなんとか「佐野」達3名は脱出に成功します。
「俺はずっと、お前らの強さに甘えて、守られてばかりだった。・・・もしあのとき逃げていたら、俺は・・・俺自身をお前らの仲間だなんて、言えないと思ったんだよ」
※正直ごめんなさい。<(_ _)>。震えるだけの「ヒデヨシ」を見て、思わず見下すところでした。・・・彼の正義もまた、「植木チーム」にふさわしいものですよ!・゚・(ノД`)・゚・。。
一方、いまだに合流のかなわない「植木」。どうやら彼は反対側の地形におり、渡るための唯一の橋が崩されてしまっている様子。
「・・・悩んでる暇なんてねえな・・・ピック!・・・全然届かない。けど、やるしかない!・・・ライカ!」
橋の代わりにしようにも、四分の一程度しか届かない、五つ星神器「百鬼夜行(ピック)」。その上を六つ星の神器「電光石火(ライカ)」で駆け上がり、残り四分の三の距離を大ジャンプ!?
※走り幅跳びの世界記録でさえ8m95cm(米国:マイク・パウエル)なのに、届くわけがないですよ!?
「佐野」におんぶされていた「森あい」も、ようやく走れるようになり、かなりの時間稼ぎができたと喜ぶ「植木チーム」。後ろを見てみると、「マリリン」達はかなり離れた場所に・・・って、いきなり「マリリン」が接近!
「嘘やろっ!・・・他のふたりは、まだあんな遠くなんやぞっ!」
「佐野」の叫びもむなしく、「マリリン」の一撃でついに「ヒデヨシ」はKO。彼女の手は続いて「佐野」の、のど元を捕えます。
「・・・もしかして、まだ植木くんに期待しているんですの?・・・残念ながら、彼の能力はすでに底が知れていますの。・・・彼の神器には大きな弱点がある。ひとつは重さ故に、攻撃中の急激な転換ができないこと」
対「グラノチーム」での「植木」の戦い方から、その弱点まで見抜いた「マリリン」の観察眼に恐れを抱く「佐野」。彼女の言葉に反論したのは「森あい」でした。
「それがどうしたのよ。無理だって言われても、最後にはなんとかしちゃうんだから!・・・植木が来たら、絶対にあんた達なんか、倒しちゃうんだからっ!」
感情をむき出しにする「森あい」を冷笑するかのように沈着冷静な「マリリン」。口上でも死角無しと、彼女は絶対的な言葉を付け加えます。
「では、森さん。残念なことを教えて差し上げますわ。・・・来る途中で、ここに来る唯一の橋を破壊してきましたの。・・・仮に渡れたとしても、植木くんには私たちの正確な場所を知る術がない。・・・この場所にたどり着くのは、少なくともあと10分はかかりますわね」
※戦場で生きてきた「マリリン」に感情の爆発などはありえないことでしょうね。・・・それでも反応したのは、彼女の言葉がムカついたのか、「植木」の能力をやはり(多少なりとも)恐れているのか・・・。(^_^;)。
「では、植木くんが来る前に・・・まずは佐野くんから、お死になさいっ!」
覚悟を決めた「佐野」が目をつぶる中、必殺の拳を止めたのは・・・そう「植木耕助」!
「・・・誰が死なすか、バカ」
取り付けられていた発信器の信号を追って駆けつけた「植木」。その登場に驚く「メモリー」「マシュー」とは異なり、未だ冷静な「マリリン」は対「植木」用の作戦を指示。
「・・・せっかくなので、あなたから潰させて頂きますわ」
神器の弱点をついた攻撃をしかける「メモリー」と「マシュー」。罠によって空中へと吊られてしまった「植木」は安定して神器を出すことができない・・・はずが?
「波花、ピック!」
いともあっさりと「マシュー」の放った砲弾6発をなぎ倒した「植木」。流石の「マリリン」も表情に驚きを隠せず、八つ星神器「波花」による攻撃を腕に受けてしまいます。さらに三つ星の神器「快刀乱麻(ランマ)」も鮮やかに使いこなす、その理由は?
「バロンとの戦いで、俺は体術と神器を組み合わせて使うことを学んだ。・・・バロン戦では、敵の体勢を崩すだけに天界力を使った。けど、天界力で力を強くすれば、超重量の神器だって、空中でうまくコントロールすることもできるって思ったんだ。・・・つっても、さっき崖で偶然にやって、思いついたんだけどな」
※「植木」の成長力にはいつも驚かされますが、ここのポイントは「マリリン」が初めて攻撃を喰らったことかもしれませんね。あの余裕、冷静さを崩すことに、倒すヒントあり!?
遅くなった借りを10倍×4で40倍にして返すと断言する「植木」。さあ、反撃開始!・・・というところで緊張感のないチャイムの音が。
「うおっほん・・・マリリンチーム、植木チーム。・・・残り時間10分じゃ。・・・ここからはボーナスタイム。10点の首飾りを持っているメンバを発表する。マリリンと・・・森あい!」
せっかく「植木チーム」有利に動きかけた流れを止めてしまった「神様」の放送。仕切り直しとなった戦いでターゲットの変更を宣言する「マリリン」。
「では、狙いを森さんに絞りましょう」
自分は「植木」とのタイマンバトルを選択し、逃げる「森あい」に「メモリー」をぶつけ、追いかける「佐野」に「マシュー」をぶつける作戦です。
「メモリー。森さんを追ってください。あんな雑魚なら、あなたひとりで十分です」
さっそく駆け出す「メモリー」・・・でしたが、ちょっとストップ。
「・・・マ、マリリン様。さっきの植木の攻撃で負った怪我は大丈夫ですか?」
問題ないと自分の腕を指し示す「マリリン」にほっとする「メモリー」。
「・・・これ以上戦力が減って、チームの勝つ確率が下がるのを心配しているのね、メモリー。・・・確かに、人数も点数も互角の状況。しかも、私が10点ですしね」
彼女の言葉に「・・・そうですね」と返答する「メモリー」。その心の内は果たして・・・。
※おっ、「メモリー」の「仲間」の定義が変わってきたかな?・・・少なくとも「兵士」としての心配ではなさそうです。(^_^;)。
仲間を助けに向かいたい「植木」の前に立ちはだかる巨大な壁「マリリン」。七つ星神器「旅人(ガリバー)」でその能力を見極めようと計りますが、直前までいたはずの位置から瞬時に移動している彼女を捕えることができません。
「・・・この箱でどうなさるの?・・・あなたに私の能力を知ることはできませんわ。あなたは私の能力を見破る前にやられてしまうから」
この余裕、この微笑、それを崩さない限り「植木」に勝ち目はありません。繰り出す神器を鮮やかに交わし、逆に喰らった一撃は同時に5,6発もの直撃。果たして彼女の能力は?
というわけで、2週連続「植木」のアップで、締め!
「マリリン」は手強いですねぇ・・・。あの驚異的なスピードは能力によるものなのでしょうが、その正体、限定条件がさっぱりわかりません。能力の使いこなし方も手慣れていますし、果たして来週で倒すことができるのか・・・って、あれ、次週「佐野」が!?
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第10話「それが乙女の一大事」
私的「HiMEタイマンランキング」においてNo.1の実力と確信している「杉浦碧」。今作ではダークヒロインの道をひた走る「ミドリ」が、いよいよ「舞闘」へ降臨!
対するは「マイスターオトメ」の「シズル・ヴィオーラ」に「ハルカ・アーミテージ」。こちらも実力はトップクラス!・・・さて、その結果は?
崖から落下した「アリカ・ユメミヤ」を救出したのは「セルゲイ・ウォン」でした。「ナギ・ダイ・アルタイ」に「捜索ついでに十二王戦争以前の遺跡を見てきて」と言われた「セルゲイ」は、たまたま落下途中の「アリカ」をボートから発見したのです。
しかし、救出途中に「アスワド」のメンバに見つかり、魚型の「スレイブ」を放たれたため、彼も腕にケガを負ってしまいます。そしてその様子を崖ながら・・・もとい、影ながら監視していたのが「シュバルツ」の「ジョン・スミス」。
※「シュバルツ」と「アスワド」。本編の悪役2柱ですが、思想、目的ともに異なるため現在の所、互いに協力はしていないようです。
「アリカ」「エルスティン・ホー」ペアが行方不明という最悪な事態を迎えてしまった「ガルデローベ」。今回の長距離踏破試験は中止となり、散らばっていた生徒達は「トリアス」達により集められます。
なんとか「エルス」は「ユカリコ・シュタインベルグ」の手によって救出されたものの、消息の知れない「アリカ」。おまけに救出を手伝っていた「セルゲイ」までもが行方不明と聞き、ショックを受ける「ニナ・ウォン」。一緒にいた「トモエ・マルグリット」も表面上は心配そうな表情を浮かべます。
※影に微笑む「トモエ」が怖すぎ。(T_T)。やっぱり「アリカ」と「エルス」の荷物に細工をしていたのは彼女かなぁ。
その頃、「スレイブ」の手を逃れ、なんとか岸に「アリカ」を抱えたどり着いた「セルゲイ」。しかし、彼女の身体は海の水にすっかり冷やされ、高熱も発していました。「アスワド」に見つかるのを防ぐため、たき火もできない「セルゲイ」。熱にうなされてか「ばっちゃ」が無くなった時の夢を見て涙する「アリカ」を見て、ついに彼はひとつの決断をします。
「ええぇぃ・・・くそっ」
自らの衣服を脱ぎ、「アリカ」の衣服を脱がせて素肌で暖める「セルゲイ」。彼女の肌の柔らかさに、そのぬくもりに・・・つい変な気を起こしそうになりますが、そこは軍人。「ニナ」の顔を頭に浮かべながら、必死に欲望と戦います。
※うぉおぉっ「セルゲイ」・・・替わってくれ (嘘 。溺れた時の人工呼吸と同じですから、ええ、これは救出措置ですから、ひとつもうらやましくなんか・・・うらやましすぎ。(^_^;)。
一方、救出された「エルス」の身体を調べていた「ヨウコ・ヘレネ」は、「活性剤」の投与により毒素が分解されることを突き止めていました。基本的な対処法を「アリカ」達が試していないはずはない・・・。このことから陰謀を感じとる「ナツキ・クルーガー」。あわせて「オトメ」達のものではない「高次物質化反応」までもが検出され、事態はどんどん大きくなっていきます。
※触れてはいませんが「セルゲイ」が消息不明と知り、探しに行きたいのを耐え、それでも「高次物質化反応」を聞いて飛び出そうとする「ニナ」は良かったです。「小清水亜美」が良い仕事をしました。(^_^)。
「サイボーグが・・・」
「アカネ」達の報告により、「アスワド」の介入を知った「ナツキ」、「ナギ」、「マシロ」、「ユキノ・クリサント」達。
「・・・ねぇ、その遺跡って、何なの?」
「ナギ」の質問に回答するのは「エアリーズ共和国」の大統領である「ユキノ」と、彼女に仕える「ハルカ」。
「移民歴のごく初期に作られたらしい、研究施設です」
「・・・何年か前に調査が行われているけれど、何も発見できなかったのよ」
---
彼女たちの調査では見つからなかった場所か、「14」とナンバーの振られた遺跡を掘り起こす「ミドリ」達。
---
すぐの捜索を求める「マシロ」と「ハルカ」の要請を渋る「ナツキ」と「ユキノ」。
「・・・捜索ならまだしも、ガルデローベが審議会に無断で我が国の利害に関係することは認められません。・・・ただ、審議員3人以上の同意があれば、臨時決議が認められますけれどね」
対応策を思い浮かび「ユキノ」の顔に笑顔が産まれました。そう、ここには「ユキノ」「マシロ」「ナギ」と審議員3名が揃っているのです。
「(頃合いかな)・・・わかったよ。彼は僕の貴重な右腕だしね」
※ちょっと含みをもたせながらも「ナギ」も了承。かくして「ガルデローベ」の「オトメ」+「ハルカ」による対「アスワド」戦が始まります。
暖かい胸板に包まれて熟睡し、すっかり熱も下がった「アリカ」。とりあえず「セルゲイ」に悲鳴を上げるくらいの元気は取り戻したようです。
「待て、アリンコ!・・・それより隠せバカ!・・・その粗末な胸を」
悲鳴だけではなく、物まで投げつけていた「アリカ」でしたが、「セルゲイ」がケガをしているのを見て「大丈夫?」と慌てて彼に駆け寄ります。
とにもかくにも誤解は解けたふたり。「アスワド」の追跡から逃れるために、「ガルデローベ」の心配している仲間達と合流するために、ふたりは山道を登ります。
「・・・その、一応・・・ありがとう、ウォンさん」
「セルゲイで構わないよ」
※「ニナ」が見ていたらヤキモチを焼いて仕方がないでしょうねぇ。(^_^;)。
「ビフォー、ブレックファースト」
文字通り朝飯前だと言わんばかりに遺跡の扉を開けた「アスワド」。そこに眠る機器の中から壊れていない基盤のようなものを、ひとつケースごと抜き出します。
---
「ねぇ・・・なんなのあいつら?」
「アスワドだ・・・どこの国にも属さない、さまよえる民。移民歴以前の、地球の科学を信奉する連中さ。・・・あれは!?」
丁度「ミドリ」へと基盤を渡す場面を見かけた「セルゲイ」と「アリカ」。そして彼らをこっそりとつけていた「ジョン・スミス」はわざと拳銃を発砲して「アスワド」に「セルゲイ」達を見つけさせます。
「・・・消せ」
たちまちのうちに「アスワド」に囲まれるふたり。絶体絶命の大ピンチ!
「お止めなさい!・・・美しき我がエアリーズ領内での狼藉は、許しません!!」
こんなピンチに颯爽と現れるのは、そう、我らが「ハルカ・アーミテージ」!!
※・・・認証漏れという不具合で「マテリアライズ」できないのも、ある意味彼女らしい。(^_^;)。
さらに続くピンチは「シズル」「ニナ」が間に合いました。「お父様・・・」父を守れた喜びに「ニナ」が振り返った時、その目には「セルゲイ」を支える「アリカ」が映ります。
「大丈夫、セルゲイ?」
何気なく発した「アリカ」の言葉に衝撃を受ける「ニナ」。行方不明だったふたりの間に何があったのか・・・今はそれを追求する余裕がありません。とまどいの表情を浮かべる「ニナ」の様子を果たして「セルゲイ」は気がついたでしょうか。
「そこまでにしてもらおうか」
「ナツキ」までもが到着し、旗色が悪くなったかに思える「アスワド」。しかし、その頭領「ミドリ」に焦りは感じられません。
「ガルデローベ・・・科学技術を秘匿し、世界を歪めている元凶か。・・・貴様ごときに我らを止められるか?」
※「ミドリ」は前作で考古学の研究生でしたから、過去の世界を信奉するのもわからないではないですが・・・。
「ナノマシン、活性化開始。・・・ブースト限界まで・・・300秒」
名の知れた「マイスターローブ」を、(もしかすると)3人同時に相手しなければならない状況を迎えた「ミドリ」。この場面、目前の戦いのみに意識を集中していたことは否めません。その一瞬の隙をついて「ジョン・スミス」は「ミドリ」から基盤を奪い取ることに成功します。
「これは我々シュバルツが頂いていきますよ。・・・ミス・ミドリ」
スクーターで逃げる「ジョン・スミス」の追っ手に「ラド」達、サイボーグ4人衆を向かわせ、ただひとり「ハルカ」や「シズル」の前に立ちふさがる「ミドリ」。
1対多の不利な状況ではありますが、彼女には「愕天王」という切り札がありました。その巨大なスレイブ、「突貫!」という必殺技を使いこなす「ミドリ」は両者に対して互角に戦いを繰り広げます。
「・・・なかなか、やらはりますなぁ」
「惜しいな。・・・それだけの能力、なぜ歪んだ世界を守るために使う?」
「決まってますやろ?・・・うちの大切な人のためどす」
均衡した戦いに決着をつけたのは、300秒という時間。左手にはめた貴石が弾けた時、「ミドリ」は速やかにこの場を引きます。
「・・・ここまでか。・・・この勝負、預けておく」
「愕天王」ごと宙に舞い、去っていく「ミドリ」の姿を目にし、彼女の名をつぶやく「ヨウコ」。持ち歩いている写真に写った幼い「ミドリ」と「ヨウコ」、真ん中に映る「ラド」と同じ鎧を着た少年を見つめる「ヨウコ」は一体何を思っているのか。
※あの少年は「神崎黎人」でしょうね。単純に=「ラド」と思って良いのでしょうか。写真では顔が映っているためサイボーグには見えませんが・・・。(?_?)
「さて、名残惜しいけれど、僕も予定通り国に帰るよ。・・・あの女達がまたこそこそ動き出そうとしているから。・・・兄貴達の嫁やガキなんて、やっぱり一緒に君に片づけてもらえば良かった」
なかなか物騒なことを「セルゲイ」に話している「ナギ」。この機会に「セルゲイ」は「シュバルツ」との関係を問い尋ねますが、「ナギ」は「君だって僕に隠していることがあるでしょう」とまともに回答を返しません。
「・・・わかっているよね。僕を裏切っちゃ駄目だよ」
※「ナギ」は自分よりも王位継承権の高い「兄貴達」を「セルゲイ」に始末させたのかな。うーん、ブラック。(T_T)。
どうも前作の印象があるので「ジョン・スミス」しか表に出ていない「シュバルツ」は「ナギ」に利用されるだけで終わるのかな?・・・と考えてしまいます。もっと大物も「シュバルツ」から出てくるかもしれませんが。
一方の「アスワド」は「ミドリ」が首領ということで、これ以上の大物はいない雰囲気。彼女の強さは流石ですが、時間制限があるようですね。
これで「舞-乙HiME」の敵方「アスワド」「シュバルツ」「トモエ(おい)」は出そろった感じです。彼らとの戦いを中心に据えるのか、「オトメ」同志の戦いを持ってくるのか。・・・まあ、まだ半分も過ぎていませんし、今後の楽しみとして視聴することにしましょう。(^_^)。
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第10話「その ほかほかな休日は…」
前回も休日だったような感じもしますが、冬なんですから仕方がありません。「アクア」の冬は寒いのです!(^_^;)
冬の朝、布団から起きるのも一苦労といった感じの「灯里」。それでも「藍華」「アリス」と一緒の練習は毎日続けています。
季節柄、練習の場でも話題に上るのは寒さのことばかり。
「寒~い」
「私たちウンディーネは水の上という過酷な職場環境で、四季それぞれの暑さ寒さと戦うプロフェッショナルなのよ!・・・そんなことを言っていたらいつまで経っても立派なプリマにはなれないぞっ!」
※そう、心頭滅却すれば火もまた涼し。心の持ちようで体感気温など・・・とはいえ、やっぱり「アクア」の冬は、寒い。(T_T)。
いそいそと暖炉の掃除を始めた「アリシア」。「ARIA COMPANY」でも冬の準備が始まりました。
「寒さが厳しくなってきたから、そろそろ暖房の準備をしようと思って。・・・灯里ちゃん、今日は薪拾いに行ってみる?」
ゴンドラに乗って、ふたり+1匹が薪拾いに出かけた森の中で、「灯里」は不思議な生物を目にします。
「それ、雪虫よ。・・・冬になるとどこからともなく現れるのよ。・・・こうして見かけるのは冬の始まる前の、この時期だけなのよ」
そして、そのうちの一匹が「灯里」の肩へと止まりました。
「あらあら、なつかれちゃったのね。・・・そのうち、街の方へもいっぱい飛んでくるから、一足先に連れて帰っちゃいましょうか」
「アリシア」の言葉もあり、「灯里」はその不思議な妖精・・・「雪虫」を連れて帰ることに。
※というわけで、短い間ではありますが「ARIA COMPANY」に新たな仲間「雪虫」の登場です。(^_^)。
「・・・食べ物も少し多めに買い込んでおきましょうか・・・。今年は雪が多そうだから、買い物に出るのも大変になるし・・・」
その足で冬の買い出しへと出かけた、ふたり+2匹。途中「灯里」は壁に貼られた一枚の広告を目にとめます。
「・・・ん・・・温泉・・・」
天然温泉に行ったことがないという「灯里」に「アリシア」は「それなら、次の休みにでも行ってみましょう」と温泉旅行へ誘います。
その言葉に喜ぶ「灯里」。さっそく「藍華」と「アリス」にも声をかけて、楽しい温泉旅行の始まりです。
※「風呂は命の洗濯よ」とは某ミサトさんのお言葉ですが、冬の温泉は身も心も温まりそうですね。いいなぁ・・・。(^_^;)。
辺りに「雪虫」が舞う町中を抜けて、「藍華」がゴンドラを操作して着いた場所は、一見の古びたお屋敷でした。
「いらっしゃいませ。ゆっくりしていってくださいね」
人当たりの良い夫妻の出迎え、いかにも温泉宿といった和風の部屋に気をよくした「灯里」達一行。
「さあ、準備してお風呂に入りましょう」
「アリシア」の声に応じて「灯里」達は女湯へと向かいますが・・・辺りをキョロキョロしてなかなか着替えようとしない「灯里」。彼女は大浴場に入ったこともなく、知らない人の前で着替えることに恥ずかしさを感じていたのでした。
「それじゃあ、お先!」
「待って、待って、待ってぇ・・・」
それでも「藍華」達に置いて行かれないようになんとか着替えを済ませた「灯里」が見たものは・・・。
「うわぁ・・・これが、温泉・・・」
そう。ここは只の宿場ではありません。なんと、屋敷の一階部分を改装し温泉に変えてしまったのです。
※温泉成分の影響か建物の劣化も進んでいますが、確かにこれは壮観ですね。(^_^)。
「・・・なんだか、昔話に出てくる妖精さんのお家みたい・・・」
「アリア社長」や「ヒメ社長」も一緒に温泉を楽しんだあとは、腰に手を当ててコーヒー牛乳を一気飲み、マッサージ椅子に刺身や鍋の夕食と、温泉旅行の定番を心ゆくまで堪能する「灯里」達。あまりの気持ち良さにこたつでウトウトするのも、お休みならではのお楽しみ。
「寒くて長い冬を乗り越えるには、ほーっとする時間も必要なのよ」
「アリシア」の言葉に同意する「灯里」。続けて「アリシア」は目を覚ました「アリス」の「温泉は3度入るもの」という言葉に賛成し、「とっておきの場所に案内するわ」と「灯里」達を誘います。
・・・そこは、幻想的な空間、海と繋がった温泉でした。その広さに感動し泳ぎ始める「灯里」「藍華」「アリス」。3人を見やった「アリシア」は「あらあら」と微笑むのでした。
※温泉につかりながら「桃のソーダ」まで味わって、温泉旅行を満喫していますね。本当、うらやましいです。(^_^;)。
「お連れ様が到着なさいましたよ」
のんびりとした空気が変わったのはその時からでした (笑。「晃」「アテナ」「まぁ社長」が到着し、休暇は一気にアグレッシブになります。
「・・・今日は夜通し楽しむぞぉっ!」
温泉といえば卓球!・・・とばかりに全力で卓球を楽しむ「晃」に付き合わさせられる「藍華」と「灯里」。ふと「灯里」が窓を見やると、そこには白いものが、はらはらと舞っていました。
「雪?・・・・・・・・・雪虫・・・」
ベランダへ出た「灯里」に「アリシア」が声をかけます。
「・・・冬を越すために帰っていくのね」
そう、「雪虫」は冬眠のため「ヤチダモの樹」へと帰ってゆくのです。そして、それは肩に止まった「雪虫」とのお別れを意味していました。ゆっくりと「灯里」の肩を離れ、お別れを言うかのように手のひらに止まる「雪虫」。しばしのあと、群れの中へと「雪虫」は旅だってゆきました。
---
「アイちゃん、アクアの冬は確かに寒いけど、その分素敵なこともたくさんあるよ。・・・私はこれから毎年、冬が待ち遠しくなりそうです。また雪虫さんにも会えるしね」
最後はちょっとほろりと泣かせるお話でした。「雪虫」は良い味を出していたので、今回だけでのお別れは寂しいですね。「灯里」に可愛いリボンを付けてもらった「雪虫」。来年もまたあの森で会えると良いですね。(^_^)。
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ep.XXIII「みんなのうた」
ガン×ソード、年内終了。・゚・(ノД`)・゚・。。・・・まあ、2クールだし、考えてみれば当たり前ですけれどね。・・・でもちょっと寂しい。
無事に「ヴァン」は「ガドヴェド」のベースへと到着。そして前回、すっごく気になる引きで終わった「ミハエル」の方は・・・。
「・・・月面で流体物質に捕捉されて・・・奥に・・・あれは・・・」
「ミハエル」が見つけたのはマザーから逃れ、月に避難した宇宙船でした。その存在に「カギ爪の男」は懐かしさを感じます。
「・・・今、君は私の過去を見ています。そこにいるのは遙か昔、私がマザーから逃れた時の仲間です。ともに夢を語り合った友人達です。・・・みな愛にあふれていた。なのに、最後はお互い同士で・・・。私はそこで身をもって学びました。人はどれだけ進歩しても、どれだけ環境が変わろうと、本能のよどみからは逃れられない・・・」
※「カギ爪の男」はマザー最後の生き残り・・・ということでしょうか。囚人惑星とはいえ、地球と酷似した環境の「エンドレスイリュージョン」へ移住を計ったメンバのひとり・・・かな。
月面の所定の位置へ自らをセットする「Saudade of Sunday」。その姿をアンテナに見立てて、「カギ爪の男」達はシステム起動用のシグナル(光の柱)を送信します。
見事その光を受け止めた「Saudade」。そして起動するシステム「プリズン・プラネット・デストロイヤー」。
---
一方、「ヴァン」を打ち上げて一息ついている「ウェンディ」一行。とりあえず「レイ」の意見をくみ入れて島の中央にある「カギ爪の男」施設へと向かうことに。
「・・・一週間後に決戦か・・・それまでに間に合ってくれると良いけれど、ヴァンが・・・」
---
その「ヴァン」は「ガドヴェド」のベース機能を利用して「DANN of Thursday」の修復に取りかかります。
※ここでは取り上げていませんが、「カギ爪の男」の言葉から「金属繊維」は「ミハエル」のために「ファサリナ」が依頼したものとわかります。やはり「ファサリナ」は「ミハエル」に特別な思いを持っていた・・・ということですね。(^_^)。・・・あわせて「カギ爪の男」が「ミハエル」を見捨てるつもりだったのもわかりました。(T_T)。
目に障害を抱え、愛する者を奪われた「レイ」。彼に残された願いは「カギ爪の男」をこの手で倒すこと。復讐に捕らわれたその心を、その行為を「ジョシュア」は止めるつもりでした。しかし、再会し、一緒に旅を続けることになった彼の心境に、若干の変化が訪れます。
「・・・僕は兄さんに生きて欲しい。生き続けて欲しい。・・・もしカギ爪の人を殺さないと次に進めないのなら、そうしてほしい。それを助けたいんだ!」
そんな兄弟の会話を聞いていた「ユキコ」。彼女は夜食をふたりに持ってきたのです。そして気を利かせてか、その場を離れる「ジョシュア」。
「・・・どうするんですか、復讐が終わったら」
他人に対して滅多に自分の心を開かない「レイ」。しかし、この時彼は本心を「ユキコ」に話します。
「ヴォルケインを・・・あいつを深い海に沈めてやりたい。・・・それで、やっとシノは」
※このふたりの関係も気になるところですが、あと3話では「いい仲」までは難しいかな。・・・それにしても「あの」ジョシュアが気を利かせるとは・・・。(^_^;)。
「エンドレスイリュージョン」へと近づきつつある「月」。僅かな期間に縮まる両者の距離は、海の潮汐など様々な変化を起こします。
「うわっちゃぁ・・・なんか月が大変なことに。・・・もうすぐ目的地だっていうのに、面倒な事を増やさないでよ・・・」
既に目視でわかるほどに近づきつつある「月」。その事象を引き起こすほどの科学力を持つ相手へと挑む「ウェンディ」達。
「・・・気がついたら世界を救うことになっちゃいそう」
「カルメン99」の言葉に俄然やる気を出すのは「ネロ」達、「エルドラV」搭乗メンバ。
「世界のピンチを救うチャンスなど、そうそうあるもんじゃない」by「ネロ」
「勇者の夢だ。正義の悲願だ」by「ホセ」
「難しく考えることはない。できることを精一杯やればいいのだ」by「バリヨ」
その言葉は「カルメン99」をあきれさせますが、逆に力づける事になりました。
※おおっ、凛々しいっす。「ネロ」達が活き活きしている。(^_^)。
「・・・そろそろ臨戦態勢に入りましょう。・・・それと、やはり月は落下軌道に入っているようです」
「ジョシュア」の言葉に驚く「プリシラ」達。そう、このまま何もしなければ、本当に世界は破滅してしまう・・・。どこかピクニックのようであった彼女らの旅が、戦いに変わった瞬間です。
そこへ登場する「ファサリナ」、そして「ワンオーワン」の群れ。圧倒的な大群に対するこちらの主力は「レイ」が登場する「ヴォルケイン」。
目が見えない彼をサポートする「ジョシュア」。兄弟ならではの一糸乱れぬ指揮と攻撃、確実に敵機を捉える銃器・・・しかし、その攻撃も「ダリア」にだけは通用しません。
「うふふっ・・・あなたの攻撃、続けてできますか?・・・即座にできますか?・・・忌むべき魂よ、さようなら・・・新世界で会いましょう」
「ファサリナ」の一撃を受けた「レイ」。その隙に襲いかかる「ワンオーワン」達。・・・あわやというピンチを救うのは、そう「勇者」の役目!
「アッミーゴッ!」
降り立つ「エルドラV」。ホバーベースを守る「プリシラ」。「雑魚は任せろ」という言葉に「レイ」は「ファサリナ」との一騎打ちを挑みます。
「・・・その愚かさに決別を」
「黙れ!・・・カギ爪に仕える売女がっ!」
※最後のセリフにムッとする「ファサリナ」。エンディングでの彼女の姿、「カギ爪の男」との会話、そしてこの反応。彼女が歩んできた道がちょっとだけ見えてきます。(T_T)。
さて、我らが主人公「ヴァン」はどうなったかというと・・・。
「ミハエル」の眼前へ現れる「ガドヴェド」のサテライトベース。「ヴァン」のベースと同様に邪魔なベースを破壊する彼ですが、現れた影、その声に刮目します。
「・・・誰だか知らないがありがとう。倉庫から出られなくて困ってたんだ。・・・でもな、いきなり撃ってくるのはやめろって・・・危うく死にかけただろうが!」
打ち上げから約10日、修理の癒えた「DANN of Thursday」が完全な姿で「Saudade of Sunday」と相対します。
これが運命か、真空の宇宙で戦いを始める両者達。
「・・・貴様という奴は・・・妹を惑わし、同志の邪魔をする愚か者め!・・・消え失せろ、ジョーカー!」
追加装備によるビーム攻撃を中心にすえる「ミハエル」に対し、「ウェンディ」との約束通り「拳」で対抗する「ヴァン」。大気圏下へ落下する両機に、余り戦いの時間は残されていません。
「お前が手を出さなくても同志は消える。何故納得できない!・・・あと数時間で・・・」
「俺がこの手で殺さないと駄目だろうが!・・・お前バカだな、バカ、バカ、バカッ!」
低次元だか、高次元だかわからない両者の(口げんかも含めた)戦いは、互角・・・いや「ヴァン」優勢で進みます。
「わけわかんないこと言うなってのが、わからないのかっ!」
※これはちょっと「ヴァン」に同感。見ている私たちにも全ての情報が明らかにされていないためもありますが、ちょっと「ミハエル」理屈っぽすぎ。(^_^;)。
両者の激突は表示される「EMERGENCY」という文字と、通信によって遮られました。
「ミハエル様・・・突入ラインが・・・準備を!」
大気圏突入用の傘をなんとか開いた「Saudade」に対して、流体の中に取り込まれていく「DANN」。
「ここでお別れだ!・・・欠番メンバァッ!」
その声が聞こえたのか、彼の姿は「カギ爪の男」達のレーダーからもロストしてしまいました。
「プリズン・プラネット・デストロイヤー、守られました。・・・予定位置で停止します」
ついに突きつけられた最終兵器。そのトリガは今「カギ爪の男」の手に・・・。
上にも書きましたが、第一ラウンドは「ヴァン」優勢だったように思えます。流体の中に取り込まれてしまったとはいえ、これで消失することはないでしょうし、最終ボスが「ミハエル」搭乗する「Saudade of Sunday」であれば、これは勝てそうですよ!・・・えっ「カギ爪の男」が最終ボスだったらどうするかって?・・・それは・・・。(^_^;)。
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第36話「仲間の証明の法則」
今回の「植木耕助」って・・・役に立っていない・・・かも・・・かも・・・かも。(^_^;)。
【現在の「植木チーム」(私的)能力順】
No.1 植木耕助:当然。チームの大黒柱。
No.2 佐野清一郎:VS「植木」戦の能力を見せてくれれば・・・。
No.3 鈴子・ジェラード:攻撃・守備ともそつなくこなす。
No.4 ヒデヨシ:サポート、コンビプレイ向き。
No.? 森あい:能力が未だ不明。一発逆転の力あり!?
早々に「No.3」が抜けてしまった、VS「マリリンチーム」戦。鍵を握るのは「佐野」と「ヒデヨシ」!?
ついに「マリリン」に追いつかれてしまった「佐野」「ヒデヨシ」「森あい」(と気絶した「鈴子」)。まず口上で攻撃するのは「マリリン」。
「・・・佐野くん、今あなたが考えていることを当てて見せましょうか?・・・鈴子さんは既に倒れ、残ったのは能力の使えない森さんと、攻撃には不向きなヒデヨシさん。・・・頼みの綱は、植木くんが戻ってくること。・・・けど、あなた方が全滅するまでには、とても間に合わないでしょうね」
強烈な一撃かと思われた彼女の言葉は、逆に「佐野」の頭を冷静に働かせ、正解を導き出させました。
『・・・どうも最近、ピンチになると植木を頼る悪いクセがついとるな・・・』
「ヒデヨシ」と「森あい」に作戦を指示した「佐野」。まずは状況打破として「ヒデヨシ」の能力をうまく使って、一時的転進に成功。ビルの中に隠れて、次の作戦を練りますが、そこで「ヒデヨシ」と「森あい」が心配したのが「佐野」の負担。
※ちなみに「鈴子」は正式に今回のバトルからリタイア。やはり今回のバトル、気絶すると失格扱いのようです。
実際、爆風や落石の罠から「森あい」と「ヒデヨシ」を守ったりと、彼にかかる負担は相当のもの。
「だ、大丈夫や・・・なんともあらへん」
片腕を傷めた「佐野」を見やり、にこりと笑うのは「マリリン」。自分無しでも余裕の勝負と見たか、「バロン」が「植木」に倒されたとの報告を受け取ると、彼らの相手を「メモリー」以下3人に任せて、自分は「植木」の元へ出発。
かくして「佐野」「ヒデヨシ」「森あい」VS「メモリー」「マシュー」「プティング」の3対3バトルへ。
「It's Show Time!」
やはり押し気味に試合を進めるのは「マリリンチーム」。「メモリー」と「プティング」が構築した罠へと「マシュー」が追い込む戦法を取ります。
【マリリンチームの能力者】
メモリー:設計図を完成品に変える能力
マシュー:?
プティング:口を四次元空間の出入り口に変える能力(口が四次元ポケット~)
※「プティング」が取り出した罠の材料を使って「メモリー」が罠を完成させる。見事なコンビネーションです。
降りかかる落石から「森あい」と「ヒデヨシ」を押しのけて守る「佐野」。しかし、彼自身は逃げ遅れ、落石の下に・・・。
「えぇいっ!」
彼を助けたのは「森あい」。身の危険も顧みず、ダイビングしての救出を「佐野」は「無茶だ」と叱ります。
「・・・あんただって助けてくれたじゃない。・・・だからあたしも助けた。・・・仲間だし」
涙ぐみながらそう訴えかける「森あい」の声に、「佐野」は再び自らの考え、その過ちに気がつきます。
『・・・そうか・・・なんも、俺ひとりで背負い込む必要はなかったんや・・・今は、助け合える仲間がおる。こいつら信じんでどうするんや』
「佐野」の心の声が聞こえたはずはありませんが、ほぼ対極の意見を述べる「メモリー」。
「・・・助け合いなんて、この場、この戦場では何の意味もないわ。・・・自分の身は自分で守り、自分の役目に徹することこそ、戦場での勝利の鉄則よ」
※普遍的な正解・・・なんてことはないふたつの意見。さて、「この場」での正解はどっち!?(^_^;)。
「作戦開始や!」
「佐野」の言葉と同時に散り始める「ヒデヨシ」と「森あい」。確かに1対多の戦いでは、分散することが常套手段。しかし、当然「メモリー」もこの展開は予想済み。既に罠の材料は必要十分に出しておいた「プティング」を戦場へ投入します。
「うわぁっ、建物に逃げ込むんや!」
ちょっとわざとらしい声を上げてビルへと逃げ込もうとする「佐野」と「ヒデヨシ」。罠に引っかかった「ヒデヨシ」は建物突入前に落石の直撃!?
「・・・最後は私の足下へおびき寄せて、瓦礫の下敷き。・・・すべて私の・・・」
勝利を確信した「メモリー」の背中に見えるのは・・・。
「すべて佐野の作戦通りだったな。・・・罠に追い込まれるふりをして、そのまま建物に入ったんだよ」
そう罠にかかったフリをしていた「ヒデヨシ」。この3人の頭脳である「メモリー」をまずは倒そうという作戦が成功!?
「でも、それも予測の範囲内よ」
こちらもさるもの。自分が要であることを理解していた「メモリー」は自分を守る罠を用意。「ヒデヨシ」の腹へ強烈な一撃が炸裂!
※騙し騙されの勝負ですが、若干「マリリンチーム」有利・・・かな。
さて後半戦。3対2となり不利となった「佐野」と「森あい」は逃げに出ますが・・・。
「逃がしはしない!・・・設計図を完成品に変える能力!・・・あ、あれ?・・・何よこれ!?」
おおっと驚き、設計図の表面にはサルの顔・・・もとい「ヒデヨシ」の能力。「佐野」の手ぬぐいを腹に入れていた「ヒデヨシ」は「メモリー」の罠をまたしても回避していたのです。
それでも既に罠を10個以上は仕掛けてあると余裕の表情を見せる「メモリー」。
「残念やったな・・・罠の位置は全て把握させてもらったで」
ただ逃げていた・・・と思われていた「佐野」と「森あい」でしたが、実は罠を確認しながらの逃避行。もはや目をつぶっても歩けると豪語する彼の言葉に、「メモリー」は多量の煙幕を指示。
「罠の位置が把握されたなら、煙幕で全て隠してしまえばいい・・・」
瞬く間に視界ゼロとなった周囲。無線で作戦を指示できる「メモリー」が有利かと思われましたが、「佐野」もすかさず「プティング」の口を手ぬぐいで塞ぎ能力封じ。状況は五分と五分となり、「メモリー」はすかさず「マシュー」へ各個撃破の指示を与えます。
「佐野、森・・・大丈夫か!?」
そこへ、おあつらえかのように歩いてきた「ヒデヨシ」(らしき影)を銃で威嚇して罠へと誘い込む「マシュー」。慌てふためくその男は、哀れ瓦礫の下敷きに。
「・・・仲間を気遣うその言葉が命取りだぜ・・・なっ、プティング!?」
なんとなんと倒れていたのは口を塞がれていた「プティング」。「ヒデヨシ」の能力で勘違いしてしまった「マシュー」による同士討ちだぁっ!!
「まさか・・・プティングの口を塞いだのは、能力を封じるためではなく、声を出させなくするため!?」
驚愕する「メモリー」に対して余裕を見せたのは「佐野」。彼の頭脳プレイが「植木チーム」にワンポイントをゲットさせました。
「ああ・・・せやけど、ヒデヨシと勘違いさせるには、もうひとつ・・・敵味方の区別がつかないくらいの多量の煙幕が必要。・・・俺らの狙いは最初からプティングだったんや」
※えぇっと、あっちがこっちで、彼が騙して、彼女が騙されて・・・見ている私も大混乱!頭の早い中学生達だなぁ。(^^;)。
互いを信じて命を賭けられる仲間がいる・・・「佐野」が立てたギリギリの作戦。それが戦場を勝ち抜いてきた「メモリー」の頭脳に勝ったのです。
と、そこへ入ってきた「マリリン」の無線。「植木」を見つけることのできなかった彼女はすぐに自チームへ戻ると伝えてきます。
「・・・マシュー、聞いたわね。マリリン様にこいつらを任された以上、こんな状況をお見せするわけにはいかないわ。・・・私たちは与えられた役目を果たさなくてはならない。・・・それが、マリリン様の仲間である証明なのだから」
今まで隠してきた「マシュー」に能力を使ってでも勝つことを命じる「メモリー」。足下へ投げられた武器の山を見やり微笑みを浮かべる「マシュー」。彼の能力とは・・・。
「腕を6本に変える能力!」
まるで「天津飯!(・・・よりも2本多いや。アシュラマンかな)」のように腕を増やした「マシュー」。6つの腕による機関銃乱れ撃ちは優勢だった「植木チーム」に逃げの一手を選択させます。
「・・・攻撃は、最大の防御っちゅうことか・・・」
バズーカ砲による爆風で吹き飛ばされた「佐野」、「森あい」、「ヒデヨシ」。さらに機関銃の乱射が彼らを襲います。
「こいつ・・・強過ぎや・・・」
鉄板により致命傷を避けることはできたものの、その場へと崩れ落ちる「佐野」。追いつめられた「ヒデヨシ」と「森あい」に打つ手はないのか。
「こいつらマジでマリリンのために俺らを全滅させるつもりだ。・・・それなのに、俺らは・・・植木の仲間として何もできないのかよ!」
嘆く「ヒデヨシ」の言葉に立ち上がる「佐野」。彼は言います。「植木が戻ってくるまでに俺たちができることがある」と。
「・・・あいつが望んどんのは・・・俺らが全員、生き残っていることや。・・・あいつが戻ってきた時、俺らは誰ひとりとして欠けとったらあかん。あいつは俺らの無事を信じて、ここに向かっとんのや。・・・せやから俺らも信じるんや。あいつが来るのを信じて生き残ることが、俺らが植木の仲間である証明なんや!」
※今日のサブタイトル「仲間の証明の法則」ですね。
【仲間の証明の法則】
マリリンチーム:マリリンに仕える兵士として、役目を果たすのが証明
植木チーム:仲間の助けを信じて生き残ることが証明
そこへ聞こえるは美しき死神の声・・・。
「では、証明して頂こうかしら。・・・できるのなら・・・ね」
真打ち「マリリン」の登場に、彼らは生き残ることができるのか、そして我らが主人公「植木耕助」は間に合うのか!?
今日は「佐野」デー。対「植木」戦では燃えさせて頂きましたが、今回は別の格好良い姿を見せて頂きましたよ。(最近、ギャグキャラだったし。(^^;)。
頭脳戦で「メモリー」に勝利し、過ちを素直に認めて気持ちを切り替え、仲間のために身体を張る。実に格好良いではありませんか。今回「植木」は(ほぼ)未登場でしたが、これは正解だったかも。(^_^)。
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第9話「海ー水着+遭難=?」
夏といえば海!海といえば水着!・・・水着がないとすると・・・は、裸ですか!?・・・で、遭難???
「アリカ・ユメミヤ」からの手紙を裏ルートで受け取っている「セルゲイ・ウォン」(こう書くと悪人っぽいなぁ)。彼に手紙を渡した人物は「ナギ・ダイ・アルタイ」が「ジョン・スミス」と会っていたことを忠告します。
「・・・あのシュバルツのネゴシエイターと!?」
※「スレイブ」というモンスターを操るのが「シュバルツ」で、自らをサイボーグ化して戦っているのが、「ミドリ」が首領を勤める「黒い谷」の「アスワド」達・・・と。φ(..)メモメモ...
いよいよ試験期間に入ったオトメ養成学校「ガルデローベ」。「アリカ」も初めての試験を色々トラブルを起こしながらもこなしていきます。
そしてついに迎える今回の試験メインイベント「遠足」。その響きからは楽しげなキャンプ、オリエンテーリング、山登り・・・などのイベントが浮かびますが、向かった先は海。初めて目にする海に大喜びの「アリカ」。
「凄い・・・凄い!・・・広いよ、大きいよぉっ!!」
さっそく水着姿で走り回る「アリカ」をわざわざエレメントで制止する「ユカリコ・シュタインベルグ」。「オトメたるもの、人前で脱いではなりません」。
その模様をあきれながら見つめるのが「パールオトメ」の「トリアス」。「アカネ・ソワール」「チエ・ハラード」「シホ・ユイット」の3人娘。どうやら試験の監督官としての付き添いのよう。
※ちなみに試験会場は「ヴィントブルーム王国」の隣国「エアリーズ共和国」。よって久しぶりに「ユキノ」や「ハルカ」も(ちょこっと)登場!(^_^)!
「え、えっ、えぇぇぇええぇっ!」
奇声を上げる「アリカ」ですが、無理もありません。期待していた水着による遊びやテストは一切無し。代わりに持たされたのは自分の身長ほどあろうかという大きなリュックサック。
「皆さんにはその装備で、これから100kmほど踏破してもらいます」
「ユカリコ」の突きつける「現実」という大きな言葉に打ちのめされる「アリカ」。
「・・・これが、遠足こと長距離踏破試験よ」
ふたり一組のペアで地図上のポイントを目指すこの試験。食料は自分で確保し「トリアス」による食事チェックも実施されます。
「極限状況で、いかにマスターに美味しい料理を食べて頂くか・・・これも試験課題のひとつです」
最後に、位置情報を伝えるマーカーなど装備の説明を聞いて、いざ抽選。「アリカ」は「エルスティン・ホー」と、「ニナ・ウォン」は「トモエ・マルグリット」とペアに。
※この機会に「アリカ」への「巻き巻き」をたくらむ「シホ」。なにしろ試験官ですから色々とできそうですが・・・。
出発前の一夜。「ジョン・スミス」と再び密会する「ナギ」や、「アリカ」と「エルス」の荷物に細工を行う謎の人物。色々と不安要素を抱えながらも、「遠足」いざスタートです。
「とりあえず、こうして海沿いを歩いていけば楽ちんそうだよね」
体力に自身のない「エルス」を伴う「アリカ」は楽そうな海沿いのルートを選択。一方「ニナ」と「トモエ」は高低差を考え、あとで苦労しそうな海沿いと川沿いのルートをパスします。
---
「さて、今年は何人最後までたどり着くかな」
一方、バカンス気分で海を楽しむ学園長「ナツキ・クルーガー」や「シズル・ヴィオーラ」、「ヨウコ・ヘレネ」に「ユキノ」と「ハルカ」、その他関係者達。
「学園長は・・・確かリタイアしたのよね」
その言葉に私のせいではないと応える「ナツキ」。
「・・・あいつが適当にコースを決めるから・・・」
※これは「鴇羽舞衣」のことでしょうねぇ・・・早くでないかなぁ。(^_^;)。
「夕方までは・・・その事件が起こるまでは楽しい遠足だったんです」と「アリカ」は後に語りました。(嘘。
夕刻の森で毒蛇に足を噛まれてしまった「エルス」。ナノマシンが体内で毒を中和するはずだからと、彼女は応えますが、やはりちょっと辛そうです。
そして教員や「トリアス」がチェックを行う夕食タイムがやってきました。「アリカ」と「エルス」の元へ訪れたのは「シホ」。「アリカ」のこしらえた料理を見た「シホ」は、そのグロテスクさに絶句。味見もせずに0点を付けます。
そしてこちら「ニナ」「トモエ」ペアには「シズル」が訪れ、彼女を尊敬する「トモエ」が精一杯の料理を提供。まるでレストランのフルコースのような外見、味に「シズル」も大満足のようです。
※ちなみに、「シホ」が味見をさせられたあとは-10点に。(^_^;)。
毒が身体に廻ったからか、ナノマシンの中和による熱が発生したのか、身体を熱く火照らせる「エルス」。「アリカ」はギブアップを提案しますが、彼女は「足手まといになりたくない」と拒否します。
「・・・アリカちゃん、きっと凄いオトメになる・・・私、わかるの。・・・私はちょっと成績が良かったからで、本当は・・・本当は・・・」
途中で泣き出してしまう「エルス」を抱きしめ、子守歌を謳ってあげる「アリカ」。
一方、意外に人間関係もうまくやっている「ニナ」「トモエ」ペア。寝袋にくるまりながら「ニナ」は「トモエ」が「シズル」に憧れていることを話題にします。
「・・・珍しいわね。あなたがそんな話。・・・いけない?・・・みんな憧れるでしょう。素敵なお姉様ですもの・・・」
「ごめんなさい。忘れて」
『そうよ。・・・だから私は・・・』
※「トモエ」怖いっす~。・゚・(ノД`)・゚・。 今回の「アリカ」への細工は「トモエ」か「シホ」か?
その頃、試験会場の山中に出現していたのは「黒き谷」よりの使者「アスワド」。「エアリーズ共和国」へある物を探すため頭領「ミドリ」が率いる数名の精鋭部隊です。
「頭領・・・確認したわよ。獲物はあの山の向こう」
「見張りは?・・・わかった。日が昇る前に着きたい。急ぐぞ」
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あきらかに体調が悪くなってきている「エルス」。彼女は「アリカ」の前に崩れ落ちてしまいます。慌てた「アリカ」はマーカーの救助信号を発行しますが、信号はすぐに消失。
「・・・壊れているんだ」
困ったことに雨まで降り始め、とりあえず洞窟へと「エルス」を運び入れる「アリカ」。今のままでは彼女の容態は悪化するばかり。救助もあてにできない状況に「アリカ」はひとりで助けを呼ぶことを決意します。
「・・・待ってて、助けを呼んでくるから!」
※「ミドリ」が来ているのは、前回放送ラストで「カルデア国」より依頼されていた件ですね。詳しくは次回かな?
本部でも「アリカ」「エルス」のマーカー消失は大きな問題となっていました。探索班が結成され、前回のマーキング位置を中心に「アカネ」達が空を舞い、「アリカ」達を探し求めます。既にマーカー消失から半日・・・。
---
助けを求めるには高いところが良いと、険しい崖を登り切った「アリカ」の目に入ったのは、格納庫の入り口を守るひとりの兵隊。しかし彼の命は既に失われていました。
「あら・・・見ちゃったのね。可愛いわね・・・すごく好みだけれど・・・私たちの宿願のためよ。運が悪かったと諦めるのね」
そこに登場した一人の人物。「アリカ」は知りませんが、彼こそは「アスワド」のひとり。目撃者は消せと、ムチを振りかざす男の目に「アリカ」の「GEM」が止まります。
「・・・あら、あなた・・・ガルデローベの生徒ね。・・・ますます生きて返すわけにはいかなくなっちゃった。・・・ごきげんよう、可愛い娘ちゃん。星の世界であなたの幸せを祈っているわ」
一歩、また一歩と近づく男に、後ずさっていく「アリカ」。しかし、ついに彼女の足は崖から離れ、海へ真っ逆さまに・・・。
悪いことは重なるといいますか、まさか「アリカ」の荷物に細工をした人物も「アスワド」が絡んでくるとは思わなかったでしょうね。その「アリカ」、どうやら「セルゲイ」に助けられるようですが、次回タイトルが気にかかります。「それが乙女の一大事」って、えぇっ!?(>_<)!
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第9話「その 星のような妖精は・・・」
「三大妖精」といえば「アリシア」「晃」「アテナ」ですが、今回登場する「伝説の大妖精」はもっと凄い水先案内人。いったいどんな人なのでしょうか・・・?
合同練習中にため息ばかりつく「藍華」。なんかちょっとメランコリックな感じ!?
「あたしたち・・・これで、良いのかな・・・」
今のままでは立派なプリマになれないと「藍華」は嘆きます。彼女の目指す位置は「三大妖精」のさらに上、「伝説の大妖精」も越えて、「アクア」の歴史に刻まれる「ウンディーネ」の星になること。ちなみに「伝説の大妖精」とは・・・
「・・・アリシアさんたち、現在の『水の三大妖精』の前の時代に、30年以上に渡ってアクアの水先案内業界のトップに君臨し続けた、超一流のウンディーネ」by「藍華」
「操舵術、カンツォーネ、接客。・・・すべてにおいて完璧で他のウンディーネの追随を許さなかったそうです」by「アリス」
引退後は全てのウンディーネの母「グランドマザー」とまで呼ばれ、しかも「ARIA COMPANY」の創設者でもある彼女のことを全く知らなかった「灯里」に、ふたりはちょっとあきれ顔。
さて、そこに現れた「アリシア」に「伝説の大妖精直伝の立派なウンディーネになるための教えを私たちに!」とお願いした「藍華」。彼女の返事はなんと本人に直接尋ねてみたらとのこと。
※「灯里」は本当に物を知らないなぁ。(^_^;)。
かくして「伝説の大妖精」へ会いに行くことになった「灯里」達3名+1匹。交通機関を乗り継いで訪れた「城ヶ崎村」は紅葉真っ盛りの素敵な場所。
「・・・どうやらこの村は、マンホームの田舎をベースに創られたみたいですね」
風景に感動中の3名に声をかけてきた優しそうなおばあちゃん。
「ようこそ、ウンディーネの娘さん。アリシアから話は聞いていますよ」
「アリア社長」がなつき、飛びつくその人こそ、偉大なる大先輩「グランドマザー(グランマ)」。
※ちなみに口癖は「うふふふっ」。確かに「アリシア」の師匠様っぽい。それにしても、「アリア社長」って、何歳ですか!?
超緊張しながらも、ご指導・ご鞭撻をお願いする「藍華」に、「グランマ」が指示したのはなんと「栗拾い」。
「・・・どうやらこれは、同じイガの中から瞬時に最高の物を見極めるという、認識判断力の修行のようね。・・・そうかわかったわ!・・・これで町中の人混みからお客様を捜し出す能力を培うのね!」
ちなみに「灯里」や「アリア社長」、「アリス」は普通に栗拾いを楽しんでいます。
---
「うふふふっ・・・いっぱい取れたかしら?」
その「グランマ」の言葉に戸惑う「藍華」と「はい!」と元気よく応える「灯里」に「アリス」。どうやらこれは只のレクリエーション、あるいは食料調達だったようです。
※気合いが空回りの「藍華」萌え。(^_^)。
続いて「芋掘り」に挑戦する「藍華」達。
「・・・土の中からお芋を傷つけずに取り出す。そうよ、そうだわ!・・・これはお客様の荷物を大切に取り扱うのと同じよ!」
またしても気合いは入りまくりの「藍華」に対して、純粋に「芋掘り」を楽しむ「灯里」と「アリス」。
「面白いでしょう。マンホームと違って、ここはグランマの手作りの畑だからね。色々な形のお芋が取れるのよ」
そう話しながら「灯里」達に帽子をかけてあげる「グランマ」。どうやら、またしても「藍華」の勘違いだったようです。
※気合いが空回りの「藍華」萌え。Part2!。(^_^)。
「・・・いいのかなぁ・・・私たち、修行に来たはずなのに・・・」
未だメランコリックな「藍華」に対して笑顔を向けるのはふたり。
「いいんじゃない、楽しいし」by「灯里」
「ですね」by「アリス」
労働のあとは美味しい夕食。思わずほっぺたがこぼれそうな味に大満足の3人+1匹。お腹一杯になった彼女たちに「グランマ」が「こっちへ来てくれる」と声をかけます。
「・・・いよいよ生きた伝説の講習会が始まるのね。ひと言たりとも聞き逃さないわよ」
---
ついた場所はお風呂場。薪で炊いた檜作り(?)のお風呂を堪能する3人。「風呂は命の洗濯よ」とばかりに一日の疲れを癒します。
そして布団によるちょっと早めの就寝。
※「藍華」。いいかげんに修行・講習は諦めた方がよいかも。(^_^;)。
「あ~あ・・・結局、立派なプリマになる秘訣を聞き出すどころか、単に遊びに来ただけの旅行になっちゃった。・・・きっとあたし達は、教えるに値しないダメダメさんだって、グランマに見切られちゃったんだわ。・・・私たち、もう一生プリマになれないのよぉっ!」
「藍華」の心配ぶりを「おおげさだなぁ」と半分あきれる「灯里」。いつも通りのやりとりを「アリス」は「でっかいうるさいです」と評します。
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いつもよりも早い就寝になかなか寝付けない「灯里」たち。ふと空を見上げてみると、そこには満面の星が輝いていました。縁側に出て星空を楽しむ彼女たちの元へ「グランマ」がドテラを持って現れます。
「私、アクアに来てから、こんな星降る夜を見られたのは初めてです。・・・星の瞬きって、まるで星達がおしゃべりしているように見える。空の色が毎日違うように、この星空は今日しか見られない。一度きりの宝物・・・」
「灯里」の言葉に「恥ずかしいセリフ禁止」と突っ込みを入れる「藍華」。彼女は最後のチャンスと「グランマ」に「立派なプリマになれるよう助言をください」とお願いします。
「・・・あなた達から見て、アリシアはどう?」
少しまじめな表情で尋ねる「グランマ」。「アリシア」ファンの「藍華」は「軽やかな舵さばき、変幻自在の操船術。・・・当代随一のウンディーネ」と表現し「一番の星」であると尊敬の念を語ります。
「あらあら・・・確かに指導はしたけれど、あの娘が今日の地位を築けた理由は別にあるわね。・・・あの娘は何でも楽しんでしまう名人なのよ」
悲しい時や苦しい時も人生を楽しむためのスパイスと変えてしまう「アリシア」。彼女はこの世界に住むすべての事を楽しむことができるからこそ、ウンディーネの「一番の星」になれたのだと。
「・・・あなたたち、ゴンドラを漕ぐのは楽しい?・・・それなら、私が教えることは何にもないわ」
※技術だけを鍛えれば良いのではなく、自分自身の心構えが大切。「グランマ」は素晴らしいアドバイスを教えてくれましたね。(^_^)。
今回はまじめっ娘「藍華」の魅力がたっぷりと味わえた回でした。空回りしていましたが、今日の彼女を創り上げたのもその「まじめさ」ですし、「晃」と付き合っていくのにも「まじめさ」は重要です。人生を楽しむことと合わせて、「藍華」には今後も、まじめっ娘でいてほしいと思います。(^_^)。
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