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舞-乙HiME_TV13

第13話「茜色の空に…」

新年1発目の更新は「舞-乙HiME」です。前作の「舞-HiME」では第8話「たいせつなもの。」にて「日暮 あかね」が「倉内 和也」を失うことから、いわゆる重い展開が始まりました。今作も第8話「運命の軛」が鬼門かと思われましたが、問題なくクリア。ほっと一息・・・といった感じですが、今回は「日暮 あかね」主演の「アカネ・ソワール」がメインのストーリー。しかも「カズヤ・クラウゼク」との関係が問題に。さて、重い展開への入り口になったのでしょうか?

元気爆発少女「アリカ・ユメミヤ」。ところが最近、様子がおかしい・・・。
「なんか、食欲ないの・・・」
事情がわからない「イリーナ・ウッズ」達は天変地異かと騒ぎ立てます。 (大げさ
そんな、お茶会での帰り道、彼女たちは「アカネ」の姿を見かけます。おや、どうやら殿方とのデート中のようですが・・・。
「あれは、アカネお姉様と、カルデア・クラウザク家のカズヤさん」
「ニナ・ウォン」の言葉を慌てて否定する「イリーナ」と「エルスティン・ホー」。納得いかない「ニナ」ですが、「アカネ」であれば間違いは起こさないだろうと、深くは追求しません。
※「アカネ」のお部屋係を務めている「イリーナ」と「エルス」にとって、ふたりの関係は周知の事実ということですね。

デートのおふたりは、うら若き「オトメ」とジェントルマン。手を繋いでのショッピングや映画鑑賞、食事といった健全定番コースかと思いきや、木陰に入って何やら怪しいそぶり。
「・・・カズくん・・・」

自分に身を任せる「アカネ」、その魅力に捕らわれた「カズヤ」は思わず彼女を木に押し倒します。そのまま唇を奪い、足を絡ませ、事を進めていく「カズヤ」。
「駄目・・・ダメ・・・やめて・・・ダメェッ」
その叫び声で我に返った「カズヤ」。
あわてて彼女の身体を離します。そう「オトメ」にとって男女の接触は厳禁。謝る「カズヤ」の声に複雑な表情を見せる「アカネ」。そう彼女も、【若い男性の欲望を満足させられない自分自身に不快感を感じている】のです。(嘘
※まあ、上の表記は冗談としても、「マイスターオトメ」を目指す自身の夢、パールオトメNo.1にかけられる周囲からの期待、愛する男性への一途な思い・・・彼女が抱える問題は非常に大きいものばかりです。

デートでの出来事を授業中に思い出し、珍しくボーっとしていた「アカネ」。そこへ「マリア・グレイスバート」から声がかかります。何やらお客様が来ているとのこと。
「えっ・・・私をマイスターに?」

突然の申し出に驚く「アカネ」。「シャルル王国」の王様に仕える「マイスターオトメ」が結婚のために引退。そこで彼女の後継者として、成績優秀、眉目秀麗な「アカネ」に白羽の矢が立ったとのこと。
「ソワール家には、もう知らせが行き、お父上達もお喜びですよ。おめでとう、マドモワゼル・・・いえ、マイスター、アカネ・ソワール
---
彼女が「マイスターオトメ」として声がかかったとの情報は、あっという間に「ガルデローベ」内へ広まります。驚き、喜ぶ周囲の反応とは裏腹に複雑な表情を浮かべる「イリーナ」と「エルス」。
「カルデアとフロリンスって、昔から仲が悪いし・・・」

※対立国の「マイスターオトメ」になってしまうと、結婚退職・・・というのも厳しそうです。(>_<)。

一方、胸のもやもやが解消されない「アリカ」。ふと部屋に置いたままの「ニナ」のペンダントを見つけて開いてみると、そこには「ニナ」と一緒に写った「セルゲイ・ウォン」の姿が。見つめて顔を赤らめる「アリカ」はそのまま、倒れてしまいます。
「・・・あれ、私・・・どうして」
ナノマシンの暴走を危惧した「ニナ」は、彼女を保健室へと運びます。そこで目覚めた「アリカ」は、保険医である「ヨウコ・ヘレネ」に自分の体調について告白。
「・・・ナノマシンの異常はなかったけれど、確かに病気ね。古い言葉で『神様でも直せない』ってやつよ
もしかしたら、死ぬよりも辛いかも・・・と脅される「アリカ」。「ヨウコ」は彼女に「炎珠の紅玉」について調べてみなさいとアドバイスを授けます。
---
「あ、あった・・・オトメ列伝、第109話。ヒモロギの森をさまよう悲しきオトメの魂、炎珠の紅玉の伝説
数年前、「ガルデローベ」には非常に優秀な「オトメ」がいました。いわゆる五柱のひとつ「炎珠の紅玉」を継承することさえ決まっていた彼女。しかし彼女はある男の人に恋をしていました。オトメになる夢を取るか、恋を取るか悩む彼女は、自らの行く末を決めるために、未来を見通す神の住む「ヒモロギの森」へと向かったのです。
「・・・そして彼女はついに・・・その森から戻らなかった
※シルエット、背景に映し出された写真。間違いなく「鴇羽 舞衣」。そして新情報、五柱のマスターはオトメの真祖「フミ」になるようです。「ナツキ・クルーガー」や「シズル・ヴィオーラ」も同様ですね。

「マイスターオトメ」への使命と、「カズヤ」への思いに揺れる「アカネ」。しかし「カズヤ」を選択するためには、自身だけではなく、彼もまた国を裏切ることになる。ふたりの写った写真を思い切って破こうとする「アカネ」の姿を見た「アリカ」は、思わず「ダメです!」とその行為を止めます。
「・・・アリカちゃん」

ベンチへと腰掛ける「アカネ」と「アリカ」。「アカネ」は彼女に「誰かに恋した事ある?」と問い尋ねます。どもりながらも、その言葉を否定する「アリカ」。
「・・・不思議なんだよね、恋って。出会うまでは全然、そんな人なんていることも知らなかったはずなのに・・・その人のことを思うだけで、胸がぎゅーって痛くなったりするの。・・・どうして・・・どうして、恋なんかしちゃうんだろうね
※前作での悲劇を知っているだけに、余計に「アカネ」の言葉が響きます。彼女には幸せになって欲しいものですが・・・。

歌と、紡ぎ手と、守り人か・・・興味深いね。・・・本物の姫の行方、探させていたかいがあったかな」
ハルモニウム起動のための条件を「シュバルツ」の「ジョン・スミス」より仕入れた「ナギ・ダイ・アルタイ」は上機嫌。
「それと、もうひとつ・・・。あれに記されていたデータのお陰で、失われた高次物質化技術、よりその原型に近いものを生み出すことが可能となりました。・・・これの実力、すぐにおわかりになりますよ」
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そして映し出される「ヴィントブルーム王国」の町中。気の良いお兄さんが働いている屋台の中に届けられた、より洗練されたクリスタル。
※悪巧み中の「ナギ」。「ナツキ」は「アルタイ公国付近でスミスを目撃した」という情報を手に入れ、「シズル」を派遣するようですが、果たして悪巧みを止めることはできるか?

「アカネちゃーん」
彼女の心労を知るよしもなく、呼び出された「カズヤ」は満面の笑みを浮かべます。急な呼び出しをわびる「アカネ」に向けられる笑顔、そして「嬉しいよ」とのセリフ。その言葉に心傷める「アカネ」
「・・・えっ・・・ダメだよそんなの。僕はアカネちゃんが好きなんだ!・・・アカネちゃんだって」
思いもかけない告白に驚く「カズヤ」。
「アカネ」を思い留ませようとする「カズヤ」ですが、彼女の口から「夢」そして「国」という言葉を聞いて動揺します。
---
「シズルお姉様・・・しばらく、お仕事で学園を離れると聞いて・・・それで・・・私」
出張の話を聞いて「シズル」を追いかけてきた「トモエ・マルグリット」。意を決して告白を考えている彼女の真意を知ってか知らずか、途中で話しを切り替える「シズル」。
「・・・あんたは、昔のうちによう似てはります。せやから・・・余計な寄り道したりせんと、しっかり前を見なあきませんえ。・・・ほな、行ってきます」
そこへアルバイトのために走り来た「アリカ」。彼女は途中まで一緒にと「シズル」と肩を並べて歩き始めます。楽しそうに会話をするふたりに尋常でない表情を浮かべる「トモエ」
「あの・・・シズルさんは恋とかしたことありますか?」
思いもがけない「アリカ」の言葉に微笑む「シズル」。
彼女はゆっくりと「アリカ」を抱きかかえ、その頬に軽い口づけ。
「気張りおしや、アリカさん」
・・・と、そこへ「カズヤ」の元を離れようとする「アカネ」と、追いかける「カズヤ」が合流。
※久しぶりに「トモエ」に存在感が。 (失礼。そして「シズル」の微笑みが可愛くてどうしようかと! (おい

途端にわき起こる地割れ、登場するのは巨大な「スレイブ」。かつてない異形の装いに驚く「シズル」達。人々を襲う「スレイブ」に対しようとする「シズル」ですが、その姿を「アカネ」が呼び止めます。
「私に・・・私にも戦わせてください!・・・私は、オトメなんです」
彼女の決意を確認した「シズル」によって与えられる「GEM」への接吻。「マテリアライズ」した「アカネ」が「スレイブ」と戦う間に、「シズル」はそのヨリシロを探します。必死で「スレイブ」を食い止める「アカネ」、その戦いを映像に記録している謎の人物、人混みにヨリシロを探す「シズル」。
「私はオトメに・・・マイスターにならないといけないの。・・・それが望みで、そのために今まで頑張ってきたの。・・・だから」
彼女の決死の戦いにより「スレイブ」の腕はもぎ取られ、ついにヨリシロは「シズル」に確保されます。
「・・・その貴石、今までの物とは違いますなぁ。・・・調べさせて貰いますえ」
戦いを止めたのは1発の銃声でした。恐らくは監視者から放たれた銃弾は、ヨリシロの息の根を止めます。
「さようなら、カズくん・・・」
そして、「カズヤ」の顔を見つめた「アカネ」は、そのまま飛び去っていくのでした。

※最後の見せ場!(・・・だと寂しいなぁ)「アカネ」の戦いは格好良く、普段の彼女からは想像できないほど鬼気迫る物がありました。

今日は「マイスターオトメ」となる「アカネ」の叙任式。関係各国や「ガルデローベ」生徒達が参加する中、儀式は粛々と執り行われます
決意したのか、迷いのない表情で入場する「アカネ」。待ち受ける「シャルル王国」の国王「シャルル・ギュネール」の前に跪き、手元にある契約の指輪を見つめます。
『・・・これが私の望んだこと・・・だから・・・』

ゆっくりと、差し出された左手へ指輪をつけようとする「アカネ」。そこへ突然、扉を開く大きな音が。そして・・・
「ちょっと待ったぁっ!!・・・やっぱり僕は君が好きだ・・・愛している!・・・君のためなら、家も国も・・・何もかも捨ててみせる。だからアカネちゃん!」
その声、言葉・・・顔を見なくても「アカネ」にはわかります。そして、彼の元を振り返った時・・・目からこぼれ落ちていく涙。あらためて自分の気持ちに気づかされた「アカネ」のとった行動はひとつでした。
「・・・すみません、陛下。・・・私、あなたのオトメには・・・なれません」

そのまま「カズヤ」へと抱きつき、熱い口づけを交わす「アカネ」。そして彼女の手を引いて、「カズヤ」は会場を駆け抜けていくのでした。
まるで「卒業」(セリフは「ねるとん紅鯨団」のようだ。(^_^;)。)。来るだろうとは思っていましたが、やはりやって来ました「カズヤ・クラウゼク」。

起こった事の大きさに、未だざわめく会場。「イリーナ」や「エルス」は歓喜の涙を流し、「アリカ」達生徒は、その行為に憧れを持った声で語り合います。
「あぁ・・・凄かったねぇ、ニナちゃん!」
「・・・うん」
そこへ叙任式へも参加していた「セルゲイ」が姿を現します。
「夢を捨て、恋に生きる。・・・それもひとつの生き方だ。少しは憧れるか?」

彼の言葉に「私はマイスターオトメになる」と宣言する「ニナ」、「えっと・・・」と答えられない「アリカ」。頭に聞こえるのは「アカネ」が恋について語った言葉でした。
「う・・・うそ、・・・嘘・・・嘘って言ってぇっ!」
※「アカネ」と「カズヤ」の選択は、全ての人を幸福にする行為では決してありません(母国への損害、関係各国との悪化・・・など)。それを知っていてもなお、そして自分たちが選択した道だとはいえなお、「オトメ」たちにとって、その行為はひとつの憧れなのでしょうね。(^_^;)。

深夜、「ナツキ」の居室へと鳴り響く電話。それは「シズル」からの連絡でした。「ロムルス」と「レムス」の国境にて・・・。
「・・・オトメ同志の戦闘が行われた!?」

今回の「アカネ」の決断は結構評価が分かれるところだと思います。本文中にも記述しましたが、やはり彼女たちを「マイスターオトメ」にするために、後援者である国や富豪、組織は多大なる支援をしているわけで、それを裏切る行為だと言われても仕方がないかも知れません。それでも、「イリーナ」他が感激していたように、叶わぬ恋と知りながら、憧れるのもまた「オトメ」です。本当、こうなったからには「アカネ」には幸せになって欲しいものです。

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