うえきの法則_TV44
第44話「植木・レベル2!の法則」
「天界獣(テンコ)」いわく「全ての神器を失った」状態の「植木耕助」。サブタイトルとあわせて考えると、それこそが「レベル2」をGetするための試練に他なりません。生みの親から与えられた最初で最後のプレゼントに、彼は見事答えることができるのでしょうか。
「・・・お前がレベル2になる唯一の方法。・・・それは、神器を捨てることだ。一度しか言わないから良く聞け」
【レベル2になるには】
・レベル1の天界力を完全にコントロールして、心から強くなりたいと願うこと。
「おっちゃん(=パグ)」が教えてくれた方法は一見、簡単に見えますが、「植木耕助」にはちょっと難題でした。なぜならば彼は「神器の天界力」+「神候補からもらった樹の天界力」を持っているので、完全にレベル1の天界力を使いこなさずにここまで勝ち上がってきたからです。
「・・・それなら、ふたつの天界力を同時にコントロールできるようになればいいってことじゃねえか」
「テンコ」は「パグ」に提案しますが、この案はあっさりと却下されます。
「ふたつの天界力を同時に、完全にコントロールできるのは、ほんの一握りの天才だけ。・・・たとえば、そうロベルトのような」
結局「パグ」の言うとおり、一時的に「神器」を捨てて「樹」の天界力を完全に使いこなす道を選択した「植木」。しかも残された時間はあと僅か。
「・・・可能性があるとすれば、実戦。マジな戦いの中で能力を磨けば、あるいはレベル2になれるかもしれない」
かくして「植木」は対「バロウ」戦を神器なしで戦い抜くことになったのです。
※なかなかの知識力、そして「植木」から「テンコ」に一時的に天界力を移動する能力を持つ「パグ」。神様を目指していただけあって、なかなかの実力者ですね。
たとえ「植木」がピンチになっても「神器」を戻すことはできない(今回の方法は1回だけのバクチのようなもの)「テンコ」。その話を聞いた「森あい」や「鈴子・ジェラード」「ヒデヨシ」は「いくら何でも無茶苦茶だと」この方法に反対しますが、「テンコ」は聞く耳を持ちません。
「・・・俺は、耕助を信じる」
その卓越した戦闘能力と、残された「ゴミを樹に変える能力」で「バロウ」の攻撃をかわそうとする「植木」。しかしレベル2の「佐野清一郎」さえもが敗退した「バロウ」の実力は並大抵のものではありませんでした。樹で作成したレールで一つ星の神器「鉄(くろがね)」の軌道を変更するも、次から次へとあらゆる方向から襲ってくる「くろがね」に為す術もない「植木」。彼の情けない戦いぶりに「バロウ」も失望します。
「・・・なんで神器を捨ててまでレベル2を得る必要があるの。ここで負けたら、それこそ君は目的を達成できなくなる。・・・それって本末転倒じゃない」
とどめとばかりに繰り出された四つ星神器「唯我独尊(マッシュ)」による一撃に、「植木」の命運も尽き果てたか。
※流石に「バロウ」相手に実戦でレベル2になるのは辛いですね。もっと早くおみくじルーレットで選ばれていれば・・・というところでしょうか。
「・・・君たちの目的は、確か地獄界にいる神候補を助けること・・・だったよね。でも植木くんは本当にその目的を達成する気・・・あったのかな」
「植木」の戦いへの姿勢を批判する「バロウ」。彼は言います。自分だったら「八つ星天界人」として「アノン」の優勝へ尽くし、その褒美として「コバセン」他を助けてもらうと。
「それがより簡単に、確実に目的を達成する方法じゃないか。・・・それができなかったから植木くんはここで敗れ、目的が達成できなくなった・・・でしょ」
決して強がりでもなく、傲慢でもなく、淡々と「植木」の負けを、その間違った戦い方を批評する「バロウ」。その言葉に反論できない「植木チーム」・・・しかし、彼の名を呼ぶ声に、「バロウ」の「マッシュ」を成長する樹で破壊して「植木耕助」は再び立ち上がります。
「・・・まだだ。・・・まだ俺は負けちゃいないし、お前に勝って絶対レベル2になってみせる!」
その言葉こそ力強くはありますが、既に息絶え絶え、ボロボロの「植木」の姿に「テンコ」は「バロウの言うとおりだ」と半分諦めモード。何より、彼の能力、同時に数カ所から神器が襲い来る秘密を誰ひとり解き明かすことができていません。
※「ヒデヨシ」の「神器をコピーしている」という推測も外れ。やはり役回りが違うようです。・・・最近「ヒデヨシ」活躍していないなぁ。(^_^;)。
「・・・デジャヴ・・・やろ。・・・悪い、うっかり寝てもうたわ。・・・『過去の映像を現実に変える能力』。それがお前の能力やろ」
あれほどの攻撃を喰らいながら「寝ていた」のひと言で立ち上がった鉄人「佐野」。彼は「くろがね」の最初に放たれた軌道と、2度目の軌道が同じ事から「バロウ」の能力を見事に看破してのけました。
「言うなればこれは、デジャヴする神器なんや。・・・こいつは自分と一体化した神器を出していない。それこそが、こいつが過去像を現実化している最大の証拠や」
【2種類の神器】
・自分と一体化して放つ神器:
三つ星の神器「快刀乱麻(ランマ)」、五つ星神器「百鬼夜行(ピック)」、
六つ星の神器「電光石火(ライカ)」、八つ星神器「波花」
・打ち出す、突き出すなど自分と離して扱える神器:
くろがね、二つ星の神器「威風堂堂(フード)」、マッシュ、七つ星神器「旅人(ガリバー)」
その見事な推理力にシャッポを脱いだ「バロウ」。「佐野」の予想通りだと認めますが、未だ戦いが「植木」不利なのは変わりません。
※流石「佐野」。普段は不器用一直線といった彼ですが、こと戦いに関してのセンスは「植木」と双璧を成しますね。(^_^)。
さて、同時刻の地獄界。看守から「植木」がレベル2になるために神器を封じていると聞きつけた「犬丸」はさっそく「コバセン」へと報告。しかし、あたふたする「犬丸」を後目に「コバセン」は実に落ち着いた様子。「植木耕助」がレベル2になることを、心底信じて疑わないようです。
「・・・面白くなってきやがった。なにせあいつのレベル2はこのバトルを根本から覆すからな」
意味を尋ねる「犬丸」の質問をはぐらかす「コバセン」。やっとの思いで聞き出したその答えは・・・。
「植木の『ゴミを樹に変える能力』は、そもそも他の奴らの能力とは根本的に違うんだ。気がつかなかったか?・・・あいつの能力は最弱と言ってもいいかもしれない、だがな・・・」
※うわっ、引っ張る~。確かに「植木」の能力はちょっと異質。でも「犬丸」さん、「佐野」の「手ぬぐいを鉄に変える能力」も、相当弱いですよ。はい。
防戦一方・・・いや、既に防戦すらできていない「植木耕助」。その戦いを見守ってきた「植木チーム」ですが、既に見るに見かねる状態になってきました。
「テンコ・・・お前、植木を信じろと言ったが・・・けど、そんなものはクソ食らえだ。・・・違うだろうが!・・・目の前で仲間が苦しんでいるのに、そんなに器用に気持ちをコントロールしている場合じゃないだろう!・・・そんな綺麗事よりあいつの命の方が何百倍も大事じゃねえのかよっ!」
「ヒデヨシ」の言葉、さらに「佐野」の言葉、・・・そして「テンコ」自身の気持ち。「植木」の大ピンチに叫ぶ「森あい」と「鈴子」の声に、ついに「テンコ」の決意は固まりました。
「約束破った責任・・・一緒に取れよおっ!」
放たれた光の束、仲間の思いと「神器」の天界力が合わさった光が、「植木耕助」へと向かいます。
「ダメだ・・・間に合わないっ」
その光が届く前に「バロウ」によって放たれた多量の「くろがね」、「マッシュ」が「植木」を襲います。そして次の瞬間、両手を伸ばして「ゴミを樹に変える能力」を発動する「植木」。彼を中心に様々な光が舞い踊ります。まるで台風にも似たそれが・・・。
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「いいか?『手ぬぐいを鉄に』『相手をメガネ好きに』『ビーズを爆弾に』『声を似顔絵に』・・・つまり、AからBへと一方通行に変化させるのが、バトルにおける・・・能力の本質だ。だが植木の能力は少し違う。・・・たとえばゴミを樹に変えても、その一部をゴミとしてまた樹を作ることができる。・・・唯一あいつの能力だけが一方通行ではなく、リサイクルしているんだよ」
「コバセン」が説明する「植木」の能力の違いに気がつき、思わず声を上げる「犬丸」。そう、彼のレベル2は・・・。
「・・・あいつのレベル2とは、そのリサイクルの流れを相手の能力にも及ぼすことができる。相手がいくらAをBに変えようと、それを強制的に、またAへと戻してしまう能力。・・・言うなればリバース。・・・まさにこのバトルの本質を根本的に覆してしまう能力」
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すんでの所でレベル2を発動させた「植木」。その「リバース」により「バロウ」が出現させたデジャヴ・・・過去の神器の映像から作られた現実の神器は、再び過去の映像へと戻されてしまいました。
※ぶっちゃけ「最・終・兵・器」。『鉄は手ぬぐい』に『爆弾はビーズ』に『似顔絵は声』に『メガネ好きは』・・・あれ?。まあともかく、かつてない次元の能力誕生!
「最近思うんだけどよ、植木がこの能力を選んだのは、偶然や気まぐれではなく・・・『ゴミを樹に変える能力』の本当のすごさを、あいつは直感みたいに最初から感じていたんじゃないかな」
「うえきの法則」を象徴するリサイクルマーク。それがここに生きてきました。いうなれば『能力者をただの人』へと戻してしまうのが「植木」の能力。それはまさにバトルの本質を変える能力です。この勢いで「バロウ」もノックアウトして、目指すは「李崩」、そして「アノン」、さらには「マーガレット」だぁっ!!
・・・ところで最後のプレゼント告知、声は「井上和彦」ですよね。アフレコ監督としてクレジットされている彼の声を聞くことができるとは・・・なんかラッキー。
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