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うえきの法則_TV44

第44話「植木・レベル2!の法則」

「天界獣(テンコ)」いわく「全ての神器を失った」状態の「植木耕助」。サブタイトルとあわせて考えると、それこそが「レベル2」をGetするための試練に他なりません。生みの親から与えられた最初で最後のプレゼントに、彼は見事答えることができるのでしょうか。

「・・・お前がレベル2になる唯一の方法。・・・それは、神器を捨てることだ。一度しか言わないから良く聞け」
 【レベル2になるには】
  ・レベル1の天界力を完全にコントロールして、心から強くなりたいと願うこと。

「おっちゃん(=パグ)」が教えてくれた方法は一見、簡単に見えますが、「植木耕助」にはちょっと難題でした。なぜならば彼は「神器の天界力」+「神候補からもらった樹の天界力」を持っているので、完全にレベル1の天界力を使いこなさずにここまで勝ち上がってきたからです。
「・・・それなら、ふたつの天界力を同時にコントロールできるようになればいいってことじゃねえか」
「テンコ」は「パグ」に提案しますが、この案はあっさりと却下されます。
「ふたつの天界力を同時に、完全にコントロールできるのは、ほんの一握りの天才だけ。・・・たとえば、そうロベルトのような
結局「パグ」の言うとおり、一時的に「神器」を捨てて「樹」の天界力を完全に使いこなす道を選択した「植木」。しかも残された時間はあと僅か。
「・・・可能性があるとすれば、実戦。マジな戦いの中で能力を磨けば、あるいはレベル2になれるかもしれない」
かくして「植木」は対「バロウ」戦を神器なしで戦い抜くことになったのです。
※なかなかの知識力、そして「植木」から「テンコ」に一時的に天界力を移動する能力を持つ「パグ」。神様を目指していただけあって、なかなかの実力者ですね。

たとえ「植木」がピンチになっても「神器」を戻すことはできない(今回の方法は1回だけのバクチのようなもの)「テンコ」。その話を聞いた「森あい」や「鈴子・ジェラード」「ヒデヨシ」は「いくら何でも無茶苦茶だと」この方法に反対しますが、「テンコ」は聞く耳を持ちません。
「・・・俺は、耕助を信じる」
その卓越した戦闘能力と、残された「ゴミを樹に変える能力」で「バロウ」の攻撃をかわそうとする「植木」。しかしレベル2の「佐野清一郎」さえもが敗退した「バロウ」の実力は並大抵のものではありませんでした。樹で作成したレールで一つ星の神器「鉄(くろがね)」の軌道を変更するも、次から次へとあらゆる方向から襲ってくる「くろがね」に為す術もない「植木」。彼の情けない戦いぶりに「バロウ」も失望します。
「・・・なんで神器を捨ててまでレベル2を得る必要があるの。ここで負けたら、それこそ君は目的を達成できなくなる。・・・それって本末転倒じゃない
とどめとばかりに繰り出された四つ星神器「唯我独尊(マッシュ)」による一撃に、「植木」の命運も尽き果てたか
※流石に「バロウ」相手に実戦でレベル2になるのは辛いですね。もっと早くおみくじルーレットで選ばれていれば・・・というところでしょうか。

「・・・君たちの目的は、確か地獄界にいる神候補を助けること・・・だったよね。でも植木くんは本当にその目的を達成する気・・・あったのかな
「植木」の戦いへの姿勢を批判する「バロウ」。彼は言います。自分だったら「八つ星天界人」として「アノン」の優勝へ尽くし、その褒美として「コバセン」他を助けてもらうと。
それがより簡単に、確実に目的を達成する方法じゃないか。・・・それができなかったから植木くんはここで敗れ、目的が達成できなくなった・・・でしょ」
決して強がりでもなく、傲慢でもなく、淡々と「植木」の負けを、その間違った戦い方を批評する「バロウ」。その言葉に反論できない「植木チーム」・・・しかし、彼の名を呼ぶ声に、「バロウ」の「マッシュ」を成長する樹で破壊して「植木耕助」は再び立ち上がります。
「・・・まだだ。・・・まだ俺は負けちゃいないし、お前に勝って絶対レベル2になってみせる!
その言葉こそ力強くはありますが、既に息絶え絶え、ボロボロの「植木」の姿に「テンコ」は「バロウの言うとおりだ」と半分諦めモード。何より、彼の能力、同時に数カ所から神器が襲い来る秘密を誰ひとり解き明かすことができていません。
※「ヒデヨシ」の「神器をコピーしている」という推測も外れ。やはり役回りが違うようです。・・・最近「ヒデヨシ」活躍していないなぁ。(^_^;)。

「・・・デジャヴ・・・やろ。・・・悪い、うっかり寝てもうたわ。・・・『過去の映像を現実に変える能力』。それがお前の能力やろ
あれほどの攻撃を喰らいながら「寝ていた」のひと言で立ち上がった鉄人「佐野」。彼は「くろがね」の最初に放たれた軌道と、2度目の軌道が同じ事から「バロウ」の能力を見事に看破してのけました。
言うなればこれは、デジャヴする神器なんや。・・・こいつは自分と一体化した神器を出していない。それこそが、こいつが過去像を現実化している最大の証拠や」
【2種類の神器】
 ・自分と一体化して放つ神器:
  三つ星の神器「快刀乱麻(ランマ)」、五つ星神器「百鬼夜行(ピック)」、
  六つ星の神器「電光石火(ライカ)」、八つ星神器「波花」
 ・打ち出す、突き出すなど自分と離して扱える神器:
  くろがね、二つ星の神器「威風堂堂(フード)」、マッシュ、七つ星神器「旅人(ガリバー)」
その見事な推理力にシャッポを脱いだ「バロウ」。「佐野」の予想通りだと認めますが、未だ戦いが「植木」不利なのは変わりません。
※流石「佐野」。普段は不器用一直線といった彼ですが、こと戦いに関してのセンスは「植木」と双璧を成しますね。(^_^)。

さて、同時刻の地獄界。看守から「植木」がレベル2になるために神器を封じていると聞きつけた「犬丸」はさっそく「コバセン」へと報告。しかし、あたふたする「犬丸」を後目に「コバセン」は実に落ち着いた様子。「植木耕助」がレベル2になることを、心底信じて疑わないようです。
「・・・面白くなってきやがった。なにせあいつのレベル2はこのバトルを根本から覆すからな」
意味を尋ねる「犬丸」の質問をはぐらかす「コバセン」。やっとの思いで聞き出したその答えは・・・。
植木の『ゴミを樹に変える能力』は、そもそも他の奴らの能力とは根本的に違うんだ。気がつかなかったか?・・・あいつの能力は最弱と言ってもいいかもしれない、だがな・・・」
※うわっ、引っ張る~。確かに「植木」の能力はちょっと異質。でも「犬丸」さん、「佐野」の「手ぬぐいを鉄に変える能力」も、相当弱いですよ。はい。

防戦一方・・・いや、既に防戦すらできていない「植木耕助」。その戦いを見守ってきた「植木チーム」ですが、既に見るに見かねる状態になってきました。
「テンコ・・・お前、植木を信じろと言ったが・・・けど、そんなものはクソ食らえだ。・・・違うだろうが!・・・目の前で仲間が苦しんでいるのに、そんなに器用に気持ちをコントロールしている場合じゃないだろう!・・・そんな綺麗事よりあいつの命の方が何百倍も大事じゃねえのかよっ!
「ヒデヨシ」の言葉、さらに「佐野」の言葉、・・・そして「テンコ」自身の気持ち。「植木」の大ピンチに叫ぶ「森あい」と「鈴子」の声に、ついに「テンコ」の決意は固まりました。
「約束破った責任・・・一緒に取れよおっ!」

放たれた光の束、仲間の思いと「神器」の天界力が合わさった光が、「植木耕助」へと向かいます。
「ダメだ・・・間に合わないっ」
その光が届く前に「バロウ」によって放たれた多量の「くろがね」、「マッシュ」が「植木」を襲います。そして次の瞬間、両手を伸ばして「ゴミを樹に変える能力」を発動する「植木」。彼を中心に様々な光が舞い踊ります。まるで台風にも似たそれが・・・。
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「いいか?『手ぬぐいを鉄に』『相手をメガネ好きに』『ビーズを爆弾に』『声を似顔絵に』・・・つまり、AからBへと一方通行に変化させるのが、バトルにおける・・・能力の本質だ。だが植木の能力は少し違う。・・・たとえばゴミを樹に変えても、その一部をゴミとしてまた樹を作ることができる。・・・唯一あいつの能力だけが一方通行ではなく、リサイクルしているんだよ
「コバセン」が説明する「植木」の能力の違いに気がつき、思わず声を上げる「犬丸」。そう、彼のレベル2は・・・。
「・・・あいつのレベル2とは、そのリサイクルの流れを相手の能力にも及ぼすことができる。相手がいくらAをBに変えようと、それを強制的に、またAへと戻してしまう能力。・・・言うなればリバース。・・・まさにこのバトルの本質を根本的に覆してしまう能力
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すんでの所でレベル2を発動させた「植木」。その「リバース」により「バロウ」が出現させたデジャヴ・・・過去の神器の映像から作られた現実の神器は、再び過去の映像へと戻されてしまいました。
ぶっちゃけ「最・終・兵・器」。『鉄は手ぬぐい』に『爆弾はビーズ』に『似顔絵は声』に『メガネ好きは』・・・あれ?。まあともかく、かつてない次元の能力誕生!

「最近思うんだけどよ、植木がこの能力を選んだのは、偶然や気まぐれではなく・・・『ゴミを樹に変える能力』の本当のすごさを、あいつは直感みたいに最初から感じていたんじゃないかな

「うえきの法則」を象徴するリサイクルマーク。それがここに生きてきました。いうなれば『能力者をただの人』へと戻してしまうのが「植木」の能力。それはまさにバトルの本質を変える能力です。この勢いで「バロウ」もノックアウトして、目指すは「李崩」、そして「アノン」、さらには「マーガレット」だぁっ!!
・・・ところで最後のプレゼント告知、声は「井上和彦」ですよね。アフレコ監督としてクレジットされている彼の声を聞くことができるとは・・・なんかラッキー

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舞-乙HiME_TV16

第16話「『約束だよ!』」

ネットで注文しておいた「舞-乙HiME」のDVD第1巻が届きました。もう一度本編を2話まで見直したり、特典映像の「幻の劇場版『風華大戦 舞-HiME THE MOVIE』予告」を見て「本当に劇場版を作ればいいのに」と考えたり。たぶん今だと「初回限定特典『ガルデローベ出席簿』」というキャストの皆様のコメント集もついているので、「舞-乙HiME」に興味を覚えられた方は購入すると良いかも知れません。

順調に「卒業記念舞闘の代表選考会」を勝ち抜いていく「アリカ・ユメミヤ」。「マシロ」との語らいで「セルゲイ・ウォン」との淡き恋に区切りをつけた彼女は今、精神的に非常に良いバランスを迎えていました。そして、ついに優勝候補の一角である「トモエ・マルグリット」さえも討ち果たし、「ニナ・ウォン」とともに代表へ選考されます。
「今年の舞闘は風華宮の落成式も兼ねるとのこと。ガルデローベの名を汚さぬよう、心しなさい」
祝福するクラスメート達から一歩引いて代表者を見つめる「トモエ」。彼女の元に現れた「マリア・グレイスバート」は、「トモエ」がふたりの控え選手になることを明らかにし「負けたからと言って鍛錬を怠らないように」と伝えます。「もちろんです」と頭を下げる「トモエ」でしたが、その視線は「アリカ」と「ニナ」をじっと見つめているのでした。
※それにしても、あっさりと勝利。もう少し舞闘を見せて欲しかったところですが、物語の展開上スピーディに済ませたのかな・・・。(^_^;)。

「・・・代表戦は2対2ですから、これからアリカとコンビネーションの練習をするのかと思うと・・・少し気が重いです
「セルゲイ」へと勝利の報告を行う「ニナ」。「セルゲイ」は「案外良いコンビになるかも知れない」と話したあと、彼女を見つめて、その運命について語ります。・・・まるで彼自身もまた運命に翻弄される存在であると、言い聞かせるかのように。
「だが決して忘れるな。お前はアルタイの・・・ナギ殿下のオトメになるべく、運命づけられていることを
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そしてその頃、各地で暮らす人々に黒い手紙が届けられていました。商売人、主婦、聖職者、・・・そして「ガルデローベ」の生徒へもまた。
※いよいよ「ナギ・ダイ・アルタイ」による策略が本格的に動き出してきたのでしょう。普通の生活にとけ込んでいる人達が一通の手紙により、家族も幸せな生活も捨てて使命へと赴く。「シュバルツ」とは、まるで忍びの「草」のようです。
※そしていかにも「サンライズ」な新オープニング、さらにオープニングに「鴇羽 舞衣」キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!

「本年度も差し迫ってきました。明日には『試しの儀式』、そして来週には『卒業舞闘』、『卒業式』『マイスターの任命式』と行事がたくさん続きます。進級試験も控えていますし、真祖様のお心にかなうよう、皆さん頑張ってくださいね」
「ユカリコ・シュタインベルグ」の言葉も耳に入らず、黙々と刺繍を続けている「アリカ」。「エルスティン・ホー」の「手伝おうか?」の言葉にも慌てて刺繍を胸に隠し、「ニナ」との舞闘特訓へと赴きます。
「さすがに、気合い入っているね」
「No.1のチエお姉様と、No.2のシホお姉様が相手だもの。毎日、毎日、すごく遅くまで練習しているよ、ふたりとも」
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ひたむきに練習する「アリカ」と「ニナ」を見守る「チエ・ハラード」。そして隣に立つのは彼女のお部屋係でもある「トモエ」。選手へと選ばれなかったことをわびる「トモエ」に対して「チエ」は「私も良いお姉様ではなかった」と答えます。
「・・・君は優秀で手がかからないから、正直少し構わなすぎたかな・・・と思っている。ごめん、トモエ。・・・でもね、ちゃんと気にはしてたつもりだよ。君のことはいつも・・・ね。・・・もう止めるんだ。シズルお姉様も悲しむ。君がミーヤくんにあんなことをさせていると知ったら・・・
彼女のことを気にしてか、言葉を選んで話す「チエ」ですが、「トモエ」は「何のことかわからない」と返します。確信していても証拠がない現状、「チエ」もこれ以上の追求はできませんでした。そして、偶然にもふたりの会話を耳にしてしまった「エルス」。
※前回、伏線が張られていましたが、やはり「チエ」は「トモエ」の行っている行為をうすうす感づいていたのですね。証拠がないので口頭注意を行ったが「エルス」がそれを聞いてしまったと。・・・「エルス」ピンチの予感。

深夜、「ナギ」に呼び出された「アスワド」の首領「ミドリ」、そして「ラド」。彼の用件は「ナギ」・・・「アルタイ公国」と手を組まないかということでした。
「シュバルツと手を組んでいる相手と手を組むわけにはいかない」と共闘を拒否する「ミドリ」。その回答に「ナギ」はあっさりと彼女たちを帰します。そう、真の目的は彼の立てた策略の舞台に「アスワド」も出演させること。そしてその目的を見抜きながらも、あえて火中の栗を拾うことを選択する「ミドリ」。
「・・・我が民をこれ以上待たせるわけにはいかぬ」

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同日夜、「ガルデローベ」内のとある場所、どこかハルモニウムを思わせる巨大な機械の前にて作業を行っている「ヨウコ・ヘレネ」。何十本も差し込まれている試験管の1本に、緑蛍光色の液体が充満していきます。そして、作業中に彼女の心に浮かぶのは「ヴィントブルーム王国」の居城へ侵入した「ミドリ」の姿でした。
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翌日、彼女は昨日の試験管を持って「ナツキ・クルーガー」を尋ねます。
「・・・真祖様はお元気だったか?
「ええ、『五柱の試し』の準備もできているわ。来年度分のコーラルとパールのGEMの出産も順調よ。・・・それから、退学したミーヤさんのGEMは羊水で分解して、再結晶化にまわすところ。・・・シズルさんの方はどうなの?・・・そろそろ帰ってくるのでしょう」
手に取っていた真祖「フミ」の人形を机上へ戻す「ヨウコ」。窓の外を見ていた「ナツキ」はあまり思わしくはない表情で「時間切れ」と返答します。
「・・・結局、スミスの足取りは終えていないんだが・・・卒業式も近いしな。例の新型スレイブの件もあわせて工作を検討し直す。・・・緊張状態が続いてはいるが、今のところ情勢に大きな動きはないし、城の完成を控えてマシロ女王もやる気を出しているようだしな。・・・この調子で努力してくれれば、いずれは民心も戻るだろう」
※あの巨大な機械が「真祖様(=「フミ」)」?・・・そしてGEMを「出産」とか「羊水」で分解とかは「GEM(=チャイルド)」ということでしょうか?・・・むむむわからないことだらけ。

「ではこれより、真祖様による『五柱の試し』が行われます
巨大な機械の前にて、「マリア」の言葉に緊張する「コーラルオトメ」の面々達。・・・とはいえ、ひとり「ジュリエット・ナオ・チャン」はいつも通りリラックス。
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結果は噂を借りて「ガルデローベ」内へと響き渡りました。
「ニュースニュース!」
駆け込んできた「ヤヨイ・オールター」によって、下記情報がもたらされます。
・ナオが五柱へ選定(空席だった四の柱)
・シホがフロリンスのシャルル陛下の「オトメ」に推薦(カルデアが譲った?)
・チエは出身のエアリーズ共和国に戻って「ハルカ・アーミテージ」の部下に?

「かつての仇敵の国のオトメに。・・・ドラマチック!」(ということは「シホ」はカルデア出身か)
そして最後にもたらされた情報、「シズル・ヴィオーラ」の帰還に色めき立つ生徒一同
「良かったねアリカちゃん。シズルお姉様に晴れ姿を見て貰えて」
しかしこの言葉に「トモエ」は顔を歪ませます。
そして、「トモエ」の方を心配そうに見つめる「エルス」。
※五柱・・・。確か「ナツキ」「シズル」は明らかにされていますね。そして恐らくは「鴇羽 舞衣」。「ナオ」を入れてもあとひとりいますが、空席ではないので未登場人物かな。でも新オープニングに並んでいる「ナオ」「ナツキ」「シズル」「不明1」「不明2」が五柱っぽいかも。「舞衣」は失踪中だしなぁ・・・。

「あ、ナオ先輩!」
「・・・五柱に選ばれたそうで、おめでとうございます」
廊下で黄昏れている「ナオ」に声をかける「アリカ」と「ニナ」。祝いの言葉に「めでたくなんかない」と不機嫌そうに返答する「ナオ」。
「・・・人生設計滅茶苦茶よ。私にオールドミス軍団に入れと言うの?・・・ったく、真祖だかなんだか知らないけれど・・・」
その後ろで咳払いをする「マリア」。慌ててその場を離れる「アリカ」と「ニナ」。
---
誰もいない、真っ暗な「ヨウコ」の部屋へと訪れた「トモエ」。彼女はそこで「ミーヤ・クロシェット」のGEMを分解中の試験管を見つけます。何のためらいもなく試験管を手にして、ゆっくりと傾けていく「トモエ」。一滴落ちた液体は、まるで硫酸のように床を焦がします。その結果に微笑する「トモエ」・・・。
※新オープニングを見ても「トモエ」更生の可能性は薄いですね・・・。このまま悪の道へとひた走る彼女は、何を計画し、実行するつもりなのか。そして手を抜いていても「真祖」にはバレバレなのか、「五柱」へ選ばれた「ナオ」。喜ばないのは、実に「らしい」です。(^_^)。

廊下を走る「ヨウコ」の表情にただならない様子を感じた「エルス」。聞けば分解中の「試験管」が持ち出されて居場所を探しているとか。
「あの液体は危険なの。もし誤って浴びたら大変なことに・・・」
その言葉に「トモエ」の行動を思い起こした「エルス」は、慌てて「アリカ」と「ニナ」が特訓しているグラウンドへと走ります。そして休憩中のふたりと、その上方へ「トモエ」を発見する「エルス」。予想通り彼女の手には「試験管」が握られていました。「エルス」には気がつかない「トモエ」は、そのまま「試験管」を「アリカ」に向かって落とします。
「あ、あれってエルスちゃんじゃない。差し入れ待っていました~」
「エルス」が視界に入り、気楽に手を振る「アリカ」。そこへ落ち行く「試験管」。ただひたすら走り来る「エルス」・・・。
「・・・ぇぇえぃっ!」
まさに間一髪。身体ごと「アリカ」にぶつかった「エルス」は、彼女を「試験管」から守ることに成功
します。しかし、そのままうずくまってしまう「エルス」。彼女の足には割れた「試験管」からの液体が飛び散っていました。
「・・・良かった・・・アリカちゃんたちが無事で・・・」

彼女の足下に転がる割れた「試験管」を見やる「ニナ」。そこにようやく「ヨウコ」と「イリーナ・ウッズ」が駆けつけます。
※このまま「トモエ」も逃亡・・・せずに、普通に保健室に顔を出していましたね。流石に「エルス」から目をそらしてはいましたが。そして保健室には「トモエ」を見つめる「チエ」の姿もありました。

「ねぇ、ちょっと散歩しようか」
幸いにもたいした怪我を負わずに済んだ「エルス」は、夜中「アリカ」を外の散歩へと連れ出します。

「・・・手当も早かったし、ナノマシンのお陰で進級試験までには治るって」
ベンチにて語るふたりの耳に、聞き覚えのある歌詞が聞こえてきます。それは「ニナ」が歌うあの「子守歌」でした。
「セルゲイ」との出会いを思い出しながら歌う「ニナ」。その続きを口にしながら彼女の前へと現れる「アリカ」と「エルス」。その言葉に「ニナ」は驚きを隠せません。
「・・・なんか不思議だよね。同じ歌の別の歌詞をそれぞれ知っているなんて」
「エルス」の言葉に素直に喜ぶ「アリカ」。相変わらずと「アリカ」を見つめる「ニナ」。
「うん。これって何か運命で結ばれているとか、そんな感じじゃない。・・・もしかして」
「そんなわけないでしょう」
ふたりのやりとりを「エルス」は微笑みながら見守ります。そして勢い余って芝生へと倒れ込んだ「アリカ」と「ニナ」の横に「エルス」もちょこんと腰掛けました。
「これ、例のオジサマに?・・・綴り、間違っているわよ」

倒れ込んだ拍子に落ちたハンカチーフ。それは休憩時間や授業中までも利用して「アリカ」が刺繍していたものでした。
「どんな人なのかしらね、あなたの援助なんかしている物好きな人って」
卒業記念舞闘を見に来てくださいって、お願いしようと思っているんだ。・・・でも、もし怪我していたらパーになっていたんだよね。本当ありがとうね、エルスちゃん」
あらためてお礼を言う「アリカ」と「ニナ」に、「ふたりを見ていると私も頑張ろうという気になるの」と返答する「エルス」。3人は芝生へと寝転がり、「マイスターオトメ」になることを、その夢をあらためて誓うのでした。
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学園生活をつづった「アリカ」からの手紙を読んで心安らぐ「セルゲイ」。同封されているハンカチーフに刻まれたハートマークはちょっと軍人には似つかわしくありませんが、彼は持ち歩くのでしょうか。
学生時代でないと築けない友情も、存在する気がします。心温まる非常に良いシーンです。(それがたとえ、より鬱展開へ導くための伏線だとしても・・・)。

深夜、物々しい動作音とともに「風華宮」へトラックで運ばれるひとつの機械。先導する宣教師は黒い手紙を受け取った人物のようにも見えますが・・・。
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「いよいよだな。・・・感謝している、ユカリコ先生、ミスマリア・・・それにシズルも」
卒業記念舞闘会当日、「シズル」も調査から帰国し、各国代表者(王族の代理)も続々と「ヴィントブルーム王国」、そして「ガルデローベ」へと駆けつけます。
「・・・今まで、コーラルがパールに勝った例はないし、まあ力試しのつもりで気楽にな」
「セルゲイ」の言葉に勝利を誓う「ニナ」。そこへ「アリカ」が姿を見せて「何をしに来たのと」くってかかります。
「招待を受けてね。・・・是非、舞闘を見に来て欲しいと。
・・・せいぜい、ニナの足を引っ張らないようにしてくれよ」
「大きなお世話!・・・私、絶対マイスターになるのだから。私を見てくれる、オジサマのためにも!
「アリカ」の言葉に複雑な表情を浮かべる「セルゲイ」。「ニナ」に心配されますが、まさか本当のことを言うことはできません。
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「卒業記念にふさわしい舞闘を期待する。力一杯頑張って欲しい」
「ナツキ」、「シズル」、そして「マシロ」の前に立ち並ぶ「アリカ」達代表一同。・・・しかし、卒業記念舞闘は結局開催されることはありませんでした。

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舞闘前にお披露目された新しい「風華宮」。誇らしげに紹介する「マシロ」でしたが、姿を現した「風華宮」は彼女がデザインしたものとはまるで違っていました。機械的なデザインに不安を覚える観衆一同。そして、その不安はより大きな現実となって、世界を混乱へ陥れる引き金となります。
「さあ始めましょうか・・・・・・発射」
中心部へと集まる光の束、そして「ジョン・スミス」の言葉とともに放たれる膨大な光線兵器は、港を瞬時に火の海へ陥れ、巨大なキノコ雲を生み出します。
唖然と見守る人々の上に次々と登場する無数の「スレイブ」達。ロムルス、レムス国境付近で投入された決戦兵器が、次々と「ガルデローベ」、「ヴィントブルーム王国」へ、見上げる「アリカ」と「ニナ」の上空へも飛来してくるのでした・・・。

最後、来ちゃいましたね~。ああ、楽しき日々よさようなら・・・ですか。考えてみれば前作「舞-HiME」の第16話は「Parade♪」。「アリッサ」編が終了して、「HiMEバトル」編に入る前の、最後のパラダイス回。確かにそろそろ舵を取らないと間に合わない話数ではあったわけです。もちろんこれからの展開はわかりませんが、「鴇羽 舞衣」をパラダイス回で見たかったなぁ・・・。(T_T)。

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うえきの法則_TV43

第43話「ぶりっ娘ポーズの法則」

奇しくも頭脳派同士の戦いとなった「佐野清一郎」VS「ディエゴスター」
攻撃の読みにかけては相手が一枚上手と判断した「佐野」は、超磁力を利用した一か八かの賭けに出ます。一見、破れかぶれに放ったかに見えた「ブーメランカッター」の乱射。「ディエゴスター」はあっさりと見切り、「佐野」が仕掛けた鉄の「スーパーボール」も不発・・・かと思われましたが、それも作戦。本来の目的は地面に突き刺さった多数の「ブーメランカッター」による「ディエゴスター」の足止めでした。
「・・・せめて足だけでも封じようというわけか。だが所詮、私の神器が見えぬ以上・・・ぬっ!ここは、無効化エリアの縁
見事、能力無効化エリアの手前ギリギリで「ディエゴスター」を封じた「佐野」。互いの能力が封じられた以上、勝負を決するのは腕力のみ!?
※自分の能力を完全に理解して、なおかつ能力に頼り切らない戦い方をする。結構似たもの同士の戦い。持久戦か、アイデア勝負であっけなく決まるのか?

「なんだ、あの加速!?」
なんとなんと、足に巻いた鉄の手ぬぐいと、同じく地面に乱射した(かのように見えてレール状に放っていた)「ブーメランカッター」をレベル2で超磁力に変化させ、「リニアモーターカー」の原理で「ディエゴスター」へと特攻していく「佐野」。能力を無効化されてもそのスピードを解除することはできず、六つ星の神器「電光石火(ライカ)」以上の超スピードで「ディエゴスター」を壁へと叩きつけます。
「俺が純粋な力だけで勝負するわけないやろ?・・・お前にひとつ、ええことを教えたるわ。これはある人が言うとった、ありがたい言葉なんやけどな・・・知恵と力、両方を兼ね揃えてこそ、真の漢(おとこ)となりうるんや
勝利を確信し、仲間の元へと帰ろうとする「佐野」。しかし、その背中に鬼のような気迫が襲いかかります。そう、あれほどの勢いで壁に激突した「ディエゴスター」でしたが、ノックアウトまでは至りませんでした。ならば・・・と再度「リニアモーターカー」を発動させて「ディエゴスター」にとどめを刺そうとする「佐野」でしたが、次の瞬間、目の前のブロックが消し飛びます。
「・・・私の見えざる神器がお前を狙っている。そこから一歩でも出た瞬間・・・今度こそ、私の全てを込めた力で・・・貴様の命を容赦なく絶つ!
本予選特別ルール「能力無効化エリアに10秒以上いる場合は敗退」をもちろん理解している「佐野」。しかし「ディエゴスター」の気迫に、その場から一歩も動くことができませんでした。
※かくして、この勝負「佐野清一郎」の敗退。原因は・・・「佐野」の言葉通り「勝利への執念」ですかね。確かに「佐野」は、ちょっと捻り過ぎだったような・・・。セリフは格好良かったのだけれど。(^_^;)。

一方、久しぶりに姿を見せた「アノン」の父親、偽「マーガレット」(面倒なので、今後は「マーガレット」と表記)。彼は「植木チーム」VS「バロウチーム」の結果はわかっていると予選を見ようともしません。「アノン」に全幅の信頼を置いている「マーガレット」は、紅茶をたしなみながら「アノン」と語り合います。我らの目的が達せられる時は近い・・・と。
「・・・もうすぐ・・・もうすぐ果たせるのだな。・・・我が一族の、長きにわたる役目が・・・」
「・・・そうだね」
※本当「池田秀一」は、こういう悪役をさせると天下一品ですね。登場シーンは少ないのに記憶に残る。使いどころを間違えると他の役者を喰ってしまいそうです。(^_^;)。

41thステージ -VS バロウチーム-
 植木チーム:「洗脳系・・・と書くと凄そうだけれど、微妙な能力」森あい
 バロウチーム:「バロウチーム永遠のNo.2。知能指数は高いけれど・・・」キルノートン

いよいよ明らかにされた「相手をメガネ好きにする能力」の限定条件。
「ぶりっこポーズ(両方の拳を口元に、右足を後ろにあげたポーズ)を相手にさせること」・・・。え~・・・その・・・・・・・・・できるかっ!
という視聴者&「佐野」の不安は余所に「ヒデヨシ」が作成した「ぶりっこポーズ」を相手にさせる虎の巻「手首をこすると、いい香りがするよ」「右足で、うんこ踏んでますよ?」を持って意気揚々と戦いへと挑む「森あい」。さっそく「キルノートン」に試すと、あっさり成功!?
というわけで、この勝負「森あい」の勝利・・・には、まだ早い。なんと「森あい」が自分のメガネを人質(物質?)にギブアップを命じても「キルノートン」は拒否して見せます。
「メガネ好きさ・・・。いや、メガネ好きだからこそ、自爆なんかできないんだよ。・・・だって、倒れたひょうしに傷つけてしまうだろう。この僕のメガネをさ
ならばと会場から「佐野」が「メガネを外して自爆しろ」との指示。ところが、その戦法は使えないと「IQ179」を誇る「キルノートン」は語ります。
「僕は戦う相手に応じて、前もって作戦を用意しておくタイプの人間なんでね。・・・メガネを外して自爆しろ?・・・そいつは無理な相談だ。なぜなら・・・メガネを接着剤でくっつけちゃったから!
※はい、皆さん。せーので・・・・・・バカかぁっ!

さすが、天才と何とかは紙一重・・・の「キルノートン」。自分自身のメガネも大切な彼は、それが傷つくかも知れない自爆などありえないというわけです。しかしこのままでは試合は膠着状態。「森あい」は自分のメガネをリュックに入れて、壊してでも相手のメガネを奪いに行く作戦を試みます。・・・が、「キルノートン」は拳で「森あい」の顔面を殴打、直後にリュックの紐を掴み、彼女が倒れ込むのを防ぎます。
「・・・それも作戦の想定内だよ。こうして掴んでしまえば殴り放題。君の作戦は裏目に出たね」
このままリュックを奪われてしまうと、「森あい」に神器の雨あられ!?。恐れた彼女は無我夢中で「キルノートン」を振り払いに行きますが、そのうちの一発が彼のメガネをたたき割ります。
「ビィアンカァッちゃーん!」
(メガネの名前は「ビアンカ」というらしい)
つるを残して砕け散った「ビアンカ」を嘆き悲しむ「キルノートン」。その姿を見た「森あい」は、今度こそと自分のメガネを人質に取ります。
「・・・君の行動は想定内だよ。・・・果たして本当に最後の盾となるメガネを折れるかい?
「キルノートン」の問いかけに、「えいっ」とあっさりメガネを折る「森あい」。しかし「キルノートン」はその行動さえもが「想定内」と「森あい」を追いすがります。
※そうか「ビアンカ」か。確かに花嫁で選ぶのは「フローラ」よりも「ビアンカ」だよなぁ (<ドラクエVかよっ

二度も大切なメガネを失った「キルノートン」は、そのショックに気絶するに違いない。「森あい」の狙いは「キルノートン」の愛に破れ、かえって彼に本気を出させてしまいます。
「・・・君には、僕の神器で最高にむごたらしい最後を与えてあげるよ。・・・君を守るメガネは、もうひとつもないんだよっ!
飛びかかってくる「キルノートン」に観念したかのように立ちつくす「森あい」。もはや「逃げろ」と叫ぶ仲間達の声も聞こえないのか・・・。
「百個買ってきました」

その場でリュックを広げて、数え切れないほどのメガネを「キルノートン」へと見せつける「森あい」。
「・・・わかったでしょう? 私にはメガネのストックがいくらでもあるの。ひとつやふたつ折ったところで、痛くもかゆくもないのよ」
流石にこの行動は「想定外」だった「キルノートン」。「ここで自爆を宣告されても防ぐ手段は残されていない」と悩む彼に「森あい」は「10秒時間をあげる」と、頭ほどはある岩を持ち上げます。
「・・・10秒数えたらメガネどもをぶっ壊す。その前に自爆するか、メガネどもをかばって岩の下敷きになるか・・・好きな方を選びなさい
「森あい」の言葉に最後の希望を抱く「キルノートン」。彼ほどの知能指数があれば、10秒間に対策を考えることなど雑作もないこと。灰色の脳細胞が今最適解を見つけ出す・・・暇はありませんでした。
「じゃあ数えるわよ。1・・・2345678910!」

一気に数えきった「森あい」。「想定外」の連続、愛しきメガネを数十個失った悲しみに、膝を崩し号泣する「キルノートン」。そこへとどめの岩石攻撃が炸裂!
「・・・全部が想定内じゃあ人生つまんないでしょう」

※うわぁ・・・完勝。大笑いさせて頂きましたよ、この戦い。本当、最高です「森あい」。(^^)/

「では、四試合目のルーレット、スタート!」
もはや「バロウ・エシャロット」しか残っていない「バロウチーム」。対するは・・・なんと「佐野清一郎」。これぞルーレットの妙。気絶していないメンバは、何度でも選ばれてしまいます。ほとんど連戦となってしまった「佐野」はこうなることを予期していたのか、淡々と試合会場に向かいます。
「・・・植木、我ながら情けない話だが、最悪・・・あと一撃でも神器を喰ろうたら、動かれへんだろう。・・・そうなったら、無効化エリアに放り込まれて、あっさり10秒ルールで俺の負け。五試合目は避けられない。・・・良く聞け、植木。俺が奴の能力の正体くらいは暴いてきたる。今、このチームでバロウに勝てるのは、お前だけや。最後のルーレット・・・お前が出ることを信じようや

42thステージ -VS バロウチーム-
 植木チーム:「レベル2!でもまだ地味目、頭脳で勝負!?」佐野清一郎
 バロウチーム:「最強のマザコン!?・・・好きな言葉の真実は?」バロウ・エシャロット

「佐野」の狙いを知った「バロウ」。彼は自分の能力を見破っても意味がないと豪語します。そして放たれる神器は、一つ星の神器「鉄(くろがね)」。あっさりと交わす「佐野」に対して、「バロウ」は「ライカ」にて場所を移動し、再度「くろがね」を打ち込みます。
『・・・こいつの神器にはもともと正体がないから・・・探るなど意味がない?』
鉄の盾で「くろがね」を防いだ「佐野」。しかし、そこへもう1発の「くろがね」が、別の角度から彼を襲います。
『・・・あかん・・・もう立たれへん・・・せやけど、わかったで。・・・なるほど、そういう能力か・・・。確かにこれはやっかいな能力や・・・。時間との戦いということか・・・。能力の正体は暴いた。あとは・・・植木が最後のルーレットで出るのを・・・祈るだけや』
同時に2発の「くろがね」が「佐野」を襲った理由。正体を見破った「佐野」に対して「バロウ」はゆっくりと近づき、既にダウンしている彼へと、容赦なく打ち込みます。
「だから言ったじゃないですか。いくら能力を見破ったって、伝えられなきゃ意味がないですよ・・・って
「バロウ」の行動に怒りを抑えきれない「植木」。そこへ告げられる第五戦のルーレット結果。そう、運命の神様は「バロウ」と「植木」による戦いを選択しました。無言で会場へと降りていく「植木」。
「どうするの?・・・あいつの能力がわからないんじゃあ・・・いくら同じ『八つ星天界人』でも、植木の方が不利じゃあ・・・ちょっと植木!
「森あい」の言葉にも振り返らない「植木」。そこへ「天界獣(テンコ)」が声をかけてきます。「もう植木耕助は八つ星ではない」と。
「ええっ、じゃあ・・・」
笑顔を浮かべる「森あい」に対して真剣な表情を崩さない「テンコ」。彼の顔に輝いていた「八つ星」を示す光は今、ひとつも残っていません。
「・・・あいつはもう、全ての神器を失っちまったんだよ」

「森あい」の戦いで笑わせてもらったかと思えば、「佐野」の戦いでバトルの厳しさを知り、「植木」の次の戦いへ引き込まれます。さらに視聴者へと告げられる衝撃的な「テンコ」の言葉。そして新エンディング。・・・実に見事な展開です。1年間という最近のアニメでは珍しい長期展開も、いよいよ最終コーナーへ突入。視聴者とともに、戦え「植木」!そして失われた大切なものたちを、今ここに呼び戻すのだぁっ!

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舞-乙HiME_TV15

第15話「アリカ、泣く。」

「アリカ・ユメミヤ」=「ヴィントブルーム王国の正統女王」という線が強くなってきた「舞-乙HiME」。こうなると「マシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム」の扱いが今後どうなってくるか気になります。「マシロ」が「レナ」の娘だとすると、遺伝子的に「オトメ」の才能を持っているのかな・・・とも思いますが、さて。
<追記>
考えてみると、「マシロ」が「レナ」の娘だという証言はないので、「ニナ」が「レナ」の娘・・・という可能性もあるかも。

「アリカ」が真の女王陛下・・・衝撃の事実を知らされた「セルゲイ・ウォン」。思い詰めた表情で裏道を歩く彼の耳に女性の悲鳴が聞こえてきます。
「イヤァアアアッ!・・・誰か・・・セルゲイ・・・」
その声に呼び出されたわけではありませんが、「アリカ」を襲う悪漢達の前に登場した「セルゲイ」。多勢に無勢の戦いですが、彼は軍人、強力な火器アリ。
瞬く間に蹴散らされ、逃げ出した悪漢達の前に登場したのは、ピンクとホワイトのボーダーTシャツを着こなす怪しげな集団でした。
「どうも~。シマにうるさいシマシマ団でぇ~っす。・・・この辺でオイタしていたのって、あんた達だよねぇ?」
「ジュリエット・ナオ・チャン」のセリフに大笑い。美味しすぎます。(^_^)。

「さて・・・と、とっつかまっていた女の子からも、一稼ぎ・・・。げっ、なんでセルゲイ親父が・・・。あれはアリカ?・・・ったく、バカなうえに、運悪すぎだよ・・・あんたも」
悪漢達の処置は部下に任せて、襲われていた女の子の様子を見に来た「ナオ」。彼女の目に入ってきたのは「セルゲイ」の前で泣き崩れる「アリカ」の姿でした。
そのまま「ナオ」に気がつかずに「セルゲイ」に連れて行かれる「アリカ」。ようやく落ち着いたところで「セルゲイ」にお礼を言います。
「あの・・・ありがとう」
自分の気持ちに気がついたものの、いつも通りとは行かない「アリカ」、本人も知らない彼女の秘密を知ってしまった「セルゲイ」。ふたりの間に妙な空気が流れます。
「あ、ああ・・・なんだか妙だな。君の口から憎まれ口以外の言葉を聞くと。・・・悪口しか聞いていないぞ」
その軽口にようやく「アリカ」もいつもの笑顔を取り戻します。
「・・・少し、歩くか」
肩にかけられた「セルゲイ」の上着の暖かさに、彼の優しさに頬を軽く染める「アリカ」。

※いつまでも見ていたいような・・・じれったいような・・・。まさにラブコメ。(^_^;)。

深夜・・・寝静まった「ガルデローベ」の寮の中で「ミーヤ・クロシェット」はひとり制服へと着替え、荷物をまとめていました。
「・・・もう、こんなとこ・・・」

脳裏に浮かぶ「トモエ・マルグリット」の姿。自国の紛争を「ただのケンカ」に喩えた「アリカ」への恨みはありましたが、彼女の要求に答えて悪事に手を貸した「ミーヤ」は精神的に追いつめられていたのです。その場所に響き渡る、ドアを激しくノックする音。
「・・・開けなさい!ミーヤさん、私よ。・・・ミーヤ・クロシェット。・・・とんでもないことをしてくれたわね、あなた
ドアを開けた「ミーヤ」の前に見えたのは「アカネ・ソワール」の代わりに「ナオ」が加わった新「トリアス」でした。
---
「・・・どうしてこう、次から次へと」
「マリア・グレイスバート」に起こされた「ナツキ・クルーガー」。電気をつけてさっそく「ミーヤ」の話題を噂する生徒達。その騒ぎに「トモエ」も気がつき、電気を消したまま窓の外を見やります。そして、そこには「トリアス」に囲まれて寮の外を連行されていく「ミーヤ」の姿がありました。
「ミーヤ・・・ふん、使えないわね・・・ゴミクズが
※ひとつだけ電気を消して窓の外を見ていた「トモエ」。他の部屋が全て電気がついていたので、かえって目立ちますね。振り返った「チエ・ハラード」は気がついたかな?

「うわぁ・・・綺麗・・・。すごい、すごい・・・素敵・・・」
「喜んで貰えて、嬉しいよ」
屋上に作られた庭園へと「アリカ」を連れてきた「セルゲイ」。百万ドルの夜景に「アリカ」はすっかり心を奪われます。
「・・・こういうのを見ると、凄いなって思うの。・・・科学って、魔法みたいだって」
「まだ俺たちの祖先が『地球』と呼ばれていた星に住んでいた頃は、もっと凄い科学力があったそうだけれどね」
「セルゲイ」の言葉に「その頃はみんな凄く幸せだったんだろうね」と返す「アリカ」。しかし、彼はその言葉には返事を濁し、星瞬く夜空を見上げます。その視線の先へと顔を向ける「アリカ」。そこには大きな満月と、そしてその横に小さな蒼い煌めきがありました。
あれ知っている・・・灯台なんでしょう。ばっちゃが言ってた」
蒼き星、導となりて我と我が愛しき姫を導かん・・・千の星・・・万の夜を渡り・・・来るべき黄金の未来へと。・・・知らないか、最初にこの星に辿り着いた船乗りが残したと言われる、詩の一節だよ」
聞いたことはないと答える「アリカ」でしたが、「なんか素敵」と自らの「蒼天の聖玉」を握りしめます。
「・・・蒼天の聖玉。・・・夢も・・・それに恋も手に入れた人だって」
そのまま「セルゲイ」へと向き直る「アリカ」。彼女の瞳は真っ直ぐに「セルゲイ」へと向けられます。しばし、言葉を詰まらせる両者。その眼差しに全てを理解し、真摯な表情を見せる「セルゲイ」。ふたりはゆっくりと唇を・・・。
※うわぁおっ・・・そうか・・・オトメの危機とはこのことか(違。

「ふんふんふん、ふんふんふーん・・・おっはよう~素敵ないい朝だよぉっ」
妙に明るい「アリカ」。昨日の出来事を知るよしもない「ニナ・ウォン」と「エルスティン・ホー」は彼女の行動を不思議がるばかり(エルスは想像つくかな)。と、そこへ「チエ」が「アリカ」を迎えにやってきます。
「おはよう。やっと帰ってきたみたいだね、アリカちゃん。・・・アリカちゃん?。・・・話しがあるんだ、来てくれないかな
先ほどまでとは別人のように惚けていた「アリカ」。「ニナ」におさげを引っ張られてようやく気がつきます。
---
「ええぇっ!」
「チエ」の言葉に衝撃を受ける「アリカ」。彼女は今まで「アリカ」に起こったすべての嫌がらせ、事件はすべて「ミーヤ」が行ったと「アリカ」に報告したのです。
「・・・君が入学してすぐの制服の件も、あの踏破試験のトラブルも・・・そして今回のトラブルも、すべて自分の仕業と白状している。・・・踏破試験のときもね、君たちの装備に細工の形式らしきものがあったんだ」
「アリカ」の付き添いでやって来た「ニナ」と「エルス」は「チエ」の報告に疑問を抱きます。
「・・・本当に彼女ひとりの仕業なんですか?
「ニナ」の言葉に「そう本人が言っている」と答える「チエ」。
「・・・一連の行為はかなり悪質だ。被害者の君たちが告発すれば、懲罰委員会にかけて処分することもできる。・・・どうする?」
「チエ」の言葉に「告発はしない」と回答する「エルス」と「アリカ」のふたり。ただ、素っ頓狂な声、無理がある驚き方、カクカクした動き・・・明らかに怪しげな「アリカ」に「エルス」や「ニナ」は不信を憶えます。
※「空元気でも元気」という有名な言葉がありますが、ちょっと「アリカ」は見ていて辛いです。(T_T)。

「ミーヤ・クロシェットの件については、もう議論は無用です。・・・先ほど、退学願いが受理されました」
議論中の部屋を訪れた「マリア」の言葉に驚く一同。その言葉の先を「ナツキ」が続けます。
「保護者からも正式に申し出があった。・・・進級も難しいようだし、この先の情勢も不安なので退学させたい・・・と」
「ミーヤの後ろに黒幕がいる」と考えていた「ニナ」。「ナツキ」の言葉に「見送りしても構いませんか?」と「ミーヤ」と最後の接触を試みます。
「・・・彼女なら・・・もう」

---
「ガルデローベ」正門に到着した迎えの車。「トモエ」は一通の封筒を「ミーヤ」へと差し出します。悔し涙を流しながら、ひったくるようにして封筒をつかみ取る「ミーヤ」。その様子を表情ひとつ変えずに見やる「トモエ」。「ミーヤ」はそのまま、車へと乗り込むのでした・・・。
---
「・・・後味が悪いわね。・・・アリカ、あんたのことだから色々と気にするかも知れないけれど・・・」
廊下を歩きながら今回の事件について語る「ニナ」。その後ろで衝突音。・・・振り返ると、柱に激しくぶつかった「アリカ」がそこにいました。「大丈夫?」と声をかける「エルス」に「何が?」とまるで意に介していない「アリカ」。さらに「お父様と約束がある」と話す「ニナ」の言葉に、「アリカ」はまた惚けます。
※「アリカ」・・・なんてわかりやすい娘!(^_^;)。

「アリカさん。・・・ちょっといいかしら?
ふたりと別れた「アリカ」にかけられる声。その正体は「アオイ・セノー」。彼女は「アリカ」をとある場所へと案内します。
---
「会議なら勝手にやれ・・・食事はいらん・・・来客なら追い返せ」
ノックに不機嫌そうな声を返す「マシロ」。彼女は未だベッドにうずくまる日々を過ごしていました。
「あたしだよ~マシロちゃん。・・・じっと閉じこもりっぱなしなんだって・・・どうしたの?
最初は「アリカ」を邪魔と思う「マシロ」でしたが、たび重なる彼女の言葉に根負けし、閉じこもるきっかけとなった「鴇羽巧海頭忠頼」との出来事について話して聞かせます。
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「・・・そんなことがあったんだ」
「わらわだって、一生懸命やっておるのじゃ・・・それをあの無礼者・・・わらわがちょっと優しくしてやったら、つけあがりおって・・・」
「マシロ」の言葉に思い当たることがある「アリカ」。「巧海を好きになったの?」と「マシロ」に問い尋ねます。当然のように否定する「マシロ」ですが、彼女の口からは本音がポロリ。慌てた「マシロ」は恋心を認めつつも、「アリカ」に男女の機微などわからないと言い放ちます。
「・・・そうだよね、恋とかそんなの・・・私・・・ぜんぜんわからないや・・・」
笑顔を浮かべながら・・・涙が止まらない「アリカ」。その様子に「アリカ」もまた恋心を抱いていると気がつく「マシロ」。
---
目をつぶり、「セルゲイ」に身を任せる「アリカ」。あと少し・・・ほんの1cmほど近づけば触れ合う、ふたりの唇。そこで「セルゲイ」は止まり、意を決したようにゆっくりと「アリカ」から離れていきます。
「・・・お手軽だな。君はオトメになるのがやっと掴んだ夢だと言うから、どれだけ落とすのに手間取るかと思えば・・・。清く正しく可憐なオトメ?・・・聞いてあきれるね。これだから君みたいなお子様は困る・・・手応えがなくて」
「アリカ」の肩にかけた上着を取り去った「セルゲイ」は、そのまま「遊びは終わりだ」と彼女に背を向けます。
「・・・君は彼女・・・レナが夢も恋も手に入れたと言っていたが、それは間違いだ。彼女は恋を取り、子供を産むためにオトメであることを捨て、そのせいで・・・王も王妃も、そして自分自身も守れぬまま・・・惨めな最期を遂げたのさ」
何が起こっているのか、今までの行為はなんだったのか・・・茫然自失の「アリカ」にかけられる「セルゲイ」の言葉。・・・その意味もわからぬまま立ちつくす「アリカ」。しかし、自分の母親に対する「セルゲイ」の言葉に、「アリカ」は自然と手を伸ばし、彼の頬を思いっきり叩きつけました。
「・・・大嫌いっ!」

---
「・・・あたし・・・なんであんな奴・・・」
目の前で泣きじゃくる「アリカ」。その行為に、今まで耐えてきた自分自身の殻を破った「マシロ」もまた泣き始めます。
ふたりの少女が泣きじゃくる寝室のドアの向こうで、「アオイ」は親友である「チエ」の助言に感謝するのでした。
「チエちゃん、ありがとう。・・・言うとおりだったよ」

※ひとりで閉じこもり、心の内に閉じこめておいても何も解決はしない。時には思いっきり泣いて発散することも必要ですよね。・・・このふたり、これから仲良くなれそうです。(^_^)。

執務室で一通り暴れ、昼間から酒を飲む「セルゲイ」。彼は今、尋ねてきた「ニナ」に会うことも拒み、「ナギ・ダイ・アルタイ」からの手紙を思い出していました。
---
『いよいよ例の計画を実行に移すよ。だから君も例の件、本物の姫を可能な限り早く見つけて欲しいんだ。・・・僕らの夢を叶えるためには、どうしても本物の姫が必要なんだ。・・・方法は問わない。見つけてこちらの駒にして。・・・なんなら、君の得意な寝技を使っても良いからさ
---
ソファーへと寝転がり天井を見上げる「セルゲイ」。脳裏に浮かぶ「アリカ」の様々な姿・・・。
「・・・なぜ・・・俺は・・・馬鹿な、あの娘はニナと同じ年だぞ。・・・しかもレナ・・・あの人の娘ですらないんだ。・・・なのに・・・
※深刻な話ですが「寝技」と聞いて爆笑してしまいました。・・・それはともかく、「ナギ」の手紙から、「アリカ」が本物の姫とわかったときの「セルゲイ」の驚きが見えるようにわかりますね

泣きに泣き、すっかり元の調子を取り戻したふたり。「マシロ」は言います。「この城の復旧とともに、自分も生まれ変わりたい」と。その言葉に「アリカ」は嬉しくなり、自分自身も頑張らないとと誓います。
競争しよう。私がマイスターになるのが早いか・・・マシロちゃんが女王様・・・みんなを幸せにできる女王様になるのが早いか
「・・・よし、競争じゃ」
「アリカ」の言葉に同意する「マシロ」。ふたりのオトメによる約束が、ここにうまれたのです。
---
「それではこれより、卒業記念舞闘の代表選考会、第1回戦を行います。代表は2名、選ばれた者にはパールへの進級が無条件で認められます。・・・心して当たりなさい」
舞闘会場に出現する「アリカ・ユメミヤ」。VIP席で応援する「マシロ」。戦いの様子を見やる「ニナ」「エルス」「イリーナ」達。・・・そして「トモエ」。
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「お餞別よ、受け取って。・・・寂しくなるわね。でも私、絶対あなたのことを忘れないから」
砂漠船の甲板にて「トモエ」の言葉を思い出す「ミーヤ」。彼女は「トモエ」から貰った封筒を破き、砂漠へと撒いていきます。そして・・・その場へとしゃがみ込む「ミーヤ」
---
「それでは・・・はじめ!」

ようやく「アリカ・ユメミヤ」と「マシロ」に笑顔が戻ってきました。これからの「ニナ」との関係など、考えると重い気持ちにもなりますが、まずは安堵。
可哀想なのは「ミーヤ・クロシェット」ですね。「トモエ・マルグリット」の表情を見るに、たとえ彼女が捕まっても自分が告発される危険性はなさそうだったし、どんなネタで脅していたのでしょうか。「ミーヤ」は「オトメ」としては幸せになれないのでしょうが、ひとりの女性として幸せな生活を送って欲しいものです。

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うえきの法則_TV42

第42話「バロウチームの法則」

「バロウチーム」は全員天界人!・・・「植木耕助」や「ロベルト・ハイドン」が強いのは「天界人」だからじゃねぇ?・・・と15%ほど考えていた視聴者に対する挑戦とばかりのこの設定 (考えすぎ。 果たして彼らの強さは如何に?

「さっそく森さんの能力について説明します。・・・これを、メガネ好きにしたい相手にやらせてください
「よっちゃん」が持ってきた「犬丸」からのビデオメール。「相手をメガネ好きにする能力」を発動するための限定条件が明らかになりましたが、本人も周囲も浮かない様子。
「・・・あんな限定条件、どうやってクリアしろっていうのよ・・・」
「森あい」の言葉に「佐野清一郎」も「俺もお手上げ」と諦めムード。暗雲漂う「植木チーム」ですが、試合は待ってはくれません。
「第1試合、鈴子・ジェラード VS バン・ディクート!」

※気になりますね~。「メモリー」は「あんな限定条件」をやったということですよね。さてさて、この選考中に見られますか。

身につけている仮面とマントを取り去った「バン」。出てきたのはリーゼントを決めた気合いの入ったツッパリ不良!? (古っ
「ちんたらやるのは性に合わねぇ・・・ハナからマックスで行くぜっ!」
そして飛び出したのは五つ星神器「百鬼夜行(ピック)」!
「・・・僕たちは全員、天界人なんですよ」

【天界人バロウチーム】
 ・バロウ・エシャロット(河原木志穂):八つ星天界人
  好きな言葉「おかあさん」
 ・キルノートン(千葉進歩):六つ星天界人
  好きな言葉「予習復習」
 ・ディエゴスター(大川透):六つ星天界人
  好きな言葉「漢」
 ・バン・ディクート(竹本英史):五つ星天界人(ピックを使えることから予想)
  好きな言葉「喧嘩上等」

リーダーである「バロウ」は語ります。自分たちはマーガレットを神にするために集められた天界人で、その使命はロベルト以外の全てを排除することだと。
「今はもう・・・あいつはロベルトなんかじゃない!・・・あいつは・・・」
「ロベルト」の正体を指摘しようとする「植木」。しかし、「バロウ」はその言葉を遮ります。
「・・・わかっていますよ、彼が何者なのか。・・・わかったうえで僕らは彼に協力しているんですよ。僕たちの目的を果たすためにね」
利害関係の一致・・・ですか。でも「アノン」と「マーガレット」が、素直に成功報酬を支払うとも思えないんですけどね~。(^_^;)。

39thステージ -VS バロウチーム-
 植木チーム:「爆弾娘でめがねっ娘」鈴子・ジェラード
 バロウチーム:「ツッパリロックンロール」バン・ディクート

試合開始から神器を連発する「バン」。その全てを「鈴子」は避けることも、攻撃することもできません。なぜならば!・・・神器に可愛い顔が浮かび上がっているから (爆!
「・・・神器に顔がついているなんて・・・まさかあなたの能力は」
「おうよ!・・・俺の能力は『無生物を生物に変える能力』。・・・つまり、俺の神器は能力と一体化した・・・いわば『生きた神器』!」
「鈴子」の追求にあっさりと自分の能力をばらす「バン」。しかし、わかっていても「鈴子」は攻撃をすることができません。
「・・・鈴子はバカがつくほどの動物好き!・・・特に可愛い系には・・・」
「佐野」の言葉通り、可愛い神器に爆弾を打ち込むなど、「鈴子」には不可能。「バン」の見事な作戦と言えましょう (・・・いいのか、それで。
神器を可愛がる「バン」に、うらやましそうにする「鈴子」が!・・・久しぶりに「萌え~」(^_^)。

「僕、御主人様の役に立てるのなら、嫌われたって構いません」
健気な「神器」の言葉に胸を打たれる「鈴子」。「バン」を慕い、精一杯の攻撃を続ける「神器」を、彼女は攻撃することができません。
「・・・こうなったら、避け続けるしか・・・きゃあぁっ!」
自らの目で見て、何度でも仕掛けてくる「神器」を避けるのは至難の業。「鈴子」は次々に攻撃を喰らい、幾度となく地面へ倒れます。
「もう立ちあがらんでいい!」
仲間の声を聞きながらも、何度も何度も倒れては立ち上がる「鈴子」。既に肉体はボロボロでしたが、彼女の確固たる意志が、彼女の両足を立たせるのです。
『・・・あたしだけが何の役にも・・・だから、だから・・・勝機を見つけるまでは何度でも立ち上がってやる。・・・私は・・・もう・・・二度と負けたくはない
※前回の「マリリンチーム」戦で一番に倒れてしまった「鈴子」。後から仲間の戦いを、その苦しみを聞いた彼女。この戦いに賭ける思いは相当なものです。

「そんなへっぴり腰で勝てるかよ・・・。戦いを舐めてんじゃねえぞ!・・・だからお前は雑魚だってんだボケッ!・・・ミジンコだミジンコ。・・・お前みたいな奴のことを言うんだろうなぁ・・・何の役にも立てない足手まといってのをよぉっ!」
地面に伏したまま「バン」に暴言を浴びせられる「鈴子」。彼女の中で、何かが・・・切れました。
「今・・・なんて言いました」
ゆっくりと起きあがった「鈴子」に、再度「雑魚」と呼び「神器」をけしかける「バン」。彼女は可愛らしい「神器」を・・・平手打ちで叩き落とします。
「黙れケダモノ!」

先ほどまでとは別人のような言葉遣い、雰囲気に気圧される「バン」。さらに「鈴子」の攻撃(口撃?)は続きます。
「・・・雑魚・・・それってもしかして私のことですの?・・・その素敵なヘチマ頭、むしって豚に喰わせますわよ
目がイっちゃってます。怖っ・・・マジ怖っ・・・「鈴子」が壊れたぁあああっ・・・。(>_<)。

「俺の神器をビンタ一発で・・・なんなんだよ、その手は
未だ地面に倒れたままの「神器」を見やる「バン」。鍛えられた天界人の「神器」を一撃で葬るその威力は・・・。
「ああ、これ?・・・ジェラード財団の技術の粋を集めて作って頂いたんです。ビーズが爆発した時の力を推進力に利用して、強烈なビンタを放てるようにしたんです。・・・これで私のビンタはミサイル並。接近戦でも大丈夫ですわ」
「ミサイルってお前・・・。俺の神器は生き物だぞ、可哀想だとは思わないのか!?
「バン」の抗議を相手にしない「鈴子」。そこへ起きあがってきた「神器」が再度挑みかかってきますが・・・今度は天高くぶっ飛ばされてしまいます。
「・・・顔のついた棒きれを生物とは言わない」
※さあ皆さん、「植木」達と一緒に、せーの「お、鬼だぁああぁっ!」

「・・・ところで先ほどから気になっていたんですけど、あなた学年は?
今度は「バン」の方を見やる「鈴子」。舐められたら負けだと「バン」は胸を張りながら(それでもちょっとビビりながら)答えます。
「ぁあぁん?・・・中2だ、コラアッ」
その態度・・・それが彼の命取り
でした。
「あらそう・・・私は中3ですの。・・・目上にタメ口聞いているんじゃねえよっ!オラッ!オラッ!オラッ!!
ミサイル級のビンタを立て続けに「バン」へと放つ「鈴子」。哀れ顔は歪み、唇がタラコ状にふくれあがりながら・・・「バン」はその場へと崩れ落ちるのでした。
「勝者・・・鈴子・ジェラード」

※そうかぁ・・・切れると一番怖い人だったのね、「鈴子」って。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

「よ、ようやったな、鈴子。・・・こ、これで、まず1勝や」
青ざめながらも「鈴子」を迎え入れる「佐野」や「植木」達。当の本人はようやく正気に戻ったようで、首をかしげながらの凱旋です。
「あの・・・なんか途中から記憶が飛んでいるのですが・・・どうやって私は・・・あの方を倒したんですの?」
その問いに(正直に)答えようとする「ヒデヨシ」の口を押さえつける「佐野」。
「お前は無意識のうちに、本来の力を発揮した。・・・それだけのことや
今ひとつ納得できない「鈴子」でしたが、他のメンバ達の絆は一層深まったのでした。(チャンチャン
---
「バン」が再び出場して負けることになれば、自分たちの目的を果たせないと、殴り倒して気絶させる「バロウ」。当然のように彼の行動に怒りを憶える「植木」。両者の戦いは避けられませんが、とりあえず第2試合目のくじ引きは淡々と行われます。
感情よりも理性を優先させ、目的のために最も効率の良い手段を選択する。「バロウ」の性格は、「植木」と戦う前の「ロベルト・ハイドン」にちょっと似ていますね

40thステージ -VS バロウチーム-
 植木チーム:「レベル2!でもまだ地味目、頭脳で勝負!?」佐野清一郎
 バロウチーム:「漢と書いて『おとこ』と読む」ディエゴスター

「第2試合、佐野清一郎 VS ディエゴスター!」
まずは様子見と手ぬぐいを鉄に変え「ブーメランカッター」として飛ばす「佐野」。対する「ディエゴスター」は手のひらを「ブーメランカッター」に向けて気合い一閃。・・・すると「ブーメランカッター」は手ぬぐいへと戻ってしまいます。
「な、なにをしたんや?」
さらに「佐野」に手のひらを向ける「ディエゴスター」。次の瞬間「佐野」は壁へと吹っ飛ばされます。
「・・・私の能力は『物質を無色透明に変える能力』。つまり、能力と一体化した私の神器は、いわば『見えざる神器』
無色透明の神器、さらにフィールドへと設けられた「能力無効化エリア」も使いこなす「ディエゴスター」。力押しだけではないこの男に、頭脳戦を仕掛ける「佐野」。360度ブーメランカッター、超磁力によるブーメラン急加速、そして反発する超磁力を利用した鉄のスーパーボール・・・。
「なるほど・・・2手先まで読んで、私の油断をついたか。・・・だが我々には、もう慢心も油断もない。無駄だったな」
次々に仕掛ける「佐野」の罠を、「ディエゴスター」はさらに1手先を読んで、避けていきます。彼を倒す方法を必死で考える「佐野」。
『奴の攻撃を封じて、こちらの攻撃を当てるには・・・』

対「バロウチーム」戦。本文中に書きましたが、リーダー「バロウ」の冷徹さは「ロベルト」を思い起こさせます。だからというわけではありませんが、タイマンバトルの本予選は「ロベルト十団」戦を思い起こさせますね。それから、意外にも真っ向勝負な人達が多いのも「バロウチーム」の特徴。皆さん能力を明らかにしてくれますし、能力対能力、頭脳対頭脳の戦いは見応えがあります。「植木」の戦いも良いですが、「鈴子」や「佐野」達仲間の戦いも、なかなか面白いですね。

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舞-乙HiME_TV14

第14話「オトメのS・O・S」

ほんの少しずつですが、暗い雰囲気も漂いつつある「舞-乙HiME」。ここは明るさ爆発!主役の「アリカ・ユメミヤ」に打破して頂きたいところ。・・・しかし、彼女も目下「不治の病」と格闘中。この物語、どう展開していくのでしょうか・・・。

半世紀ぶりの・・・王に仕えるマイスター同士の戦闘。いずれ広まれば、民心の動揺は大きいでしょう。その前に対策を講じることこそ、我らが審議会の使命
前回の最後に勃発した「オトメ」同志の激しい戦闘。幸いにも大事には至っていませんが、その破壊力は大戦時の黒き歴史を思い起こさせます。「ナツキ・クルーガー」は審議会を開催し、今回の発生国「ロムルス」と「レムス」に自重を求めますが・・・。
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「聞いた?ルーティシア連合王国で・・・」
さっそく「ガルデローベ」の生徒達にも「噂」という名前の真実の情報が伝わってきました。

「・・・あのふたりが可哀想。ヤヨイさんがロムルスで、ミーヤさんがレムスの出身。・・・辛いわよね、これでは
※「ガルデローベ」内では「ヤヨイ・オールター」と「ミーヤ・クロシェット」が関係国出身のオトメ。「マリア・グレイスバート」の言うとおり、こういう事態が起こりうるのが「オトメ」の宿命ではありますが、それでもやはり、辛く悲しいことです。(T_T)。

国の代表として「ガルデローベ」で学んでいるわけではなく、辺境出身で「オトメ」同士の戦闘の意味もよくわからない「アリカ」。今回の戦いは「よくあるケンカのようなものじゃない」と発言してしまい「ミーヤ」の激しい怒りをぶつけられてしまいます。落ち込む「アリカ」を励ます「イリーナ・ウッズ」ですが、「ニナ・ウォン」は「アリカ」が悪いと発言し、彼女にこう諭しました。
「・・・地域紛争とはいえ、マイスター同士の戦闘。軽々しくケンカに例えられるようなものじゃないわ。・・・ねえアリカ、最近特に変よ。・・・何かあった?
顔を上げる「アリカ」ですが、その視線の先には「ニナ」が持っているペンダントが映ります。まさか「セルゲイ・ウォン」に恋しているとは言えない「アリカ」は「・・・なんでもない」と返すのがせいぜい。
元気がなく簡単に人を傷つける発言をしてしまう。今の「アリカ」は「らしくない」ですね。・・・とはいえすぐに打開策がある状況ではないのが辛いところ。

現在審議会を開催している「ガルデローベ」、紛争への関与を疑われた「アルタイ公国」、正義のオトメ「ハルカ・アーミテージ」が所属する「エアリーズ共和国」、「ミドリ」達「アスワド」と手を組んだ「カルデア王国」・・・それぞれの思惑で今回の事件を受け止める国々。騒動ごとには目がない「マシロ」女王の国「ヴィントブルーム王国」も介入決定か・・・と思いきや。
「・・・マシロ様。内務省から緊急対策会議にご出席頂きたいと」
「アオイ・セノー」の呼びかけにもベッドから出ようとしない「マシロ」。彼女が見つめる先には「ジパング」の王子「鴇羽巧海頭忠頼」より頂いた誕生日を祝う一輪の花が、枯れかけながらも差してあります。
「異国の争いなど知ったことか。・・・わらわはどうせ無能な女王なのじゃ。大臣達に告げよ。そなた達の好きにすればよいと。・・・どうせ、誰もわらわに期待などしておらんのじゃ
そして、彼女の言葉の間にもひとつの花弁が、はらりと床へと落ちていきました。
※もしも「巧海」に好意を抱いたのであれば、この花を大切にするよりも、彼の言葉「良い女王になってください」を大切に思い、実行して欲しいのですが・・・。

「・・・これは、先日ルーティシア。・・・ロムルス、レムス国境付近で行われた運用実験です
紛争地にて撮影された映像を説明する「ジョン・スミス」と、聞き入る「ナギ・ダイ・アルタイ」。そこには空中より多量に投下される「スレイブ」が映し出されていました。
「へぇ・・・さすが移民歴以前の科学力だね。たいした化け物だ。・・・これなら本気で仕掛けてみてもいいかな
「ナギ」の言葉に「準備は整っています」と回答する「ジョン・スミス」。
「・・・ですが殿下、その際はお約束の件・・・お忘れなきよう
「わかっているよ。今頃セルゲイにも連絡が行っているはずさ。今回の仕掛けの全てを伝える・・・。楽しくなりそうだ」
※相変わらず仕掛けるのが得意な「ナギ」。彼からの手紙を読んだ「セルゲイ」は何を感じるか。・・・それが物語のキーとなりそうです。(^_^;)。

涙を浮かべながらひとり佇む「アリカ」。彼女は握りしめた「蒼天の聖玉」をもう一度しっかりと見つめます。彼女の頭に響いてくるのは「ガルデローベ」へ入学した際の「ナツキ」の言葉。
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「・・・恋を諦め、女としての幸福を捨て、主のために命を賭ける・・・それがオトメになるということだ。君に・・・その覚悟はあるか」
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あのとき「はい」と即答した「アリカ」。今でもその答えは変わっていません。ただ、先日の「アカネ・ソワール」の一件、「シズル」の「何が一番大切か、それを決めるのは自分だけ」という言葉が彼女に別の可能性を、別の夢を提示します。
あたしは、なるの絶対・・・絶対・・・オトメに・・・。やだ、こんなの・・・どうしてあたし・・・」
自然とあふれ出て、止まらない涙。自分の思いに嘘をつき、否定をしているのか・・・。涙をぬぐう「アリカ」に「エルスティン・ホー」が声をかけてきます。
「恋、しちゃったんだね。・・・ウォン少佐に」

その言葉を必死で否定する「アリカ」ですが、流れ出る涙が彼女の本当の気持ちを露わにしていきます。その姿を見て、無言で優しく抱きかかえる「エルス」。
「・・・こんなの・・・あたしじゃない・・・。ばっちゃも教えてくれなかった。・・・こんなのいやだよ」
「エルス」は「アリカ」の髪を撫でながら、かつて「アリカ」が聞かせてくれた子守歌を優しく歌い上げるのでした。
※「ばっちゃ」でも「恋」について教えることはできなかったのですね。誰に習うわけでもないのに、人は「恋」に出会ってしまう・・・まさしく「不治の病」かも。

ようやく落ち着いた「アリカ」に、いつも大事にしているアクセサリについて問い尋ねる「エルス」。「アリカ」としては秘密にしているつもりだった母の形見ですが、実は周囲にはバレバレでした。
「これ、蒼天の聖玉っていうんだって
照れながらもアクセサリを持ち上げる「アリカ」。その言葉に「エルス」は得心したように頷きます。
「やっぱり。・・・それって、ヴィントブルームの前の王様に仕えた、レナお姉様のものだよね。・・・すごく有名なオトメだよ」
※いよいよ明らかにされた「アリカ」の母(だと思っている人物)の名前。「セルゲイ」の持っていた写真にあった「Rena」という名前とやはり結びつきましたね

その頃、調査に派遣されていた「シズル・ヴィオーラ」はひとつの証拠に辿り着いていました。明らかに「オトメ」とは違う、何か重い物体が動き回った跡。さらに調査を進める「シズル」の背後へと立ったひとりの女性は、その正体をあっさりと言い当てました。
「スレイブです。・・・今まで出現していた劣化コピーとは違う、チャイルドにより近いものです」

謎の女性「ミユ」の出現に驚きながらも、表情ひとつ表さない「シズル」。敵か味方か・・・判断に戸惑いながら、ゆっくりと彼女の方へと振り返ります。
「うしろ取るのは好きどすけど、とられたのは初めてどすわ。・・・どなたさんどす?」
「・・・封じられたはずの黒い力が動き始めています。注意しなさい・・・嬌嫣の紫水晶」
「シズル」の質問には答えず、自分の言いたいことだけを伝えて去っていった「ミユ」。その俊敏な動きに「アスワドの頭領はんといい・・・」と言いながらも、ちょっとだけ嬉しそうな「シズル」でした。
※「オトメ」としての最強はやはり五柱。その「シズル」をしても手強いと感じさせる「ミユ(サイボーグ技術)」と「ミドリ(移民歴以前の科学力)」。流石です。

「ナギ」からの手紙を丸めて燃やす「セルゲイ」。そこに書かれた真実に気分が悪くなった彼はバーで、やけ酒をあおります。そこへ尋ねてくる情報屋。
「珍しいな。あんたのそんな飲みっぷりは。・・・見つけたぞ。15年前の事件を知る宮廷女官の生き残りを
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そこは働けない者達が住む貧民街。「ヴィントブルーム王国」の市内の一角に、求める宮廷女官はいました。
「・・・なんだって?」
「そうです。間違いありません。・・・レナ様はご自分の子供を私の同僚に託すと、王家の守り・・・蒼天の聖玉のペンダントを姫様の首にかけて城を出られたのです。・・・蒼天の聖玉を持つお方こそ、このヴィントブルームの真の女王陛下なのです
※予想通りといいますか「アリカ」が「ヴィントブルーム王国」の女王陛下との情報。もう少し引っ張るかと思いましたが、意外とあっさり視聴者にばらしましたね。あとは「セルゲイ」がこの情報をどう扱うか。「ナギ」に報告すると、また悪巧みに使われそうですが・・・。

「・・・もう落ち着いた?」
優しい声で「ミーヤ」を呼び止める「トモエ・マルグリット」。彼女は黒い微笑みを浮かべながら「ミーヤ」にひとつのお願いをしますが・・・。
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レナお姉様っていうのはね、歴代の記録に残るくらい凄い成績でマイスターになったんだって。・・・それでヴィントブルーム王家に伝わる、その蒼天の聖玉を継承して10年近くかな・・・マイスターとしてお勤めしてたんだけど、ある日突然、彼女は貴石を外す決心をしたんだって。・・・好きな人と結ばれるため
「エルス」の言葉に真剣に耳を傾ける「アリカ」。自分の母かも知れない「レナ」は今どうしているのか?
「それで、今はどこにいるの?」」
15年前・・・お城に賊が侵入する事件があって。・・・その時、マシロ様とほとんど同じ頃に産まれた自分の赤ちゃんとともに行方不明に。・・・ミスマリアが昔、話してくれたんだ。夢を叶えて、恋を手に入れて、オトメとして・・・ううん、ひとりの女として凄く鮮やかに生きた人だった・・・て」
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「エルス」の言葉、彼女に背中を押された「アリカ」は、自分の気持ちを確かめるため、深夜の市街を走っていきます。
『ばっちゃが言ってた。怖い時こそ前に進めって。・・・確かめなきゃ、あたしの本当の気持ち』
そこへ仕掛けられた罠。ロープにより宙づりへされた「アリカ」へ近づいてくる悪漢達。
「なあ、こいつ滅茶苦茶にしてやって・・・いいんだろう」
「ああ。オトメの資格を失うように・・・だってよ
一足早い、オトメの卒業式の始まりだ・・・

果たして「アリカ」の貞操は無事か?
悪意ある罠を仕掛けたものの正体は「トモエ」か?(・・・だとしても表に出るのは「ミーヤ」かなぁ。かわいそう)
憧れの女性の娘・・・と思っていたら「女王陛下」だった「アリカ」に「セルゲイ」は手を出すのか?
後半戦、動きが速くなってきましたよ。

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うえきの法則_TV41

第41話「本物と偽物の法則」

対「マリリンチーム」戦は、「植木チーム」の勝利~!。「森あい」の能力は「相手をメガネ好きにする能力」~!。対「カプーショチーム」戦は、「植木チーム」の不戦敗~!。以上、前回のあらすじでした。(おい

「マリリンチーム棄権のため、勝者はバロウチーム」
対「植木チーム」戦において、仲間の大切さを思い知らされた「マリリン」。彼女にとって仲間の犠牲の上に成り立つ勝利など、もはや考えられないことでした。かくして、「マリリンチーム」「バロウチーム」「植木チーム」の3チームが2勝で並び、「バロウチーム」への勝利が「植木チーム」三次選考突破の絶対条件になります。
ロベルトはアノンという地獄人で、あいつに邪魔されてカプーショチームと戦えなかったのよ!」
必死に「神補佐」に不戦敗の撤回を訴えかける「森あい」でしたが、この意見は鼻で笑われて却下。
「いいですか?天界と地獄界の協定で、地獄人は天界に進入できないシステムになっているんです」
※「アノン」は「ロベルト」を飲み込んだから、天界人として見なされている・・・のかな。

「神候補」の粋な計らいにて、人間界へ一時戻ってきた「植木チーム」。久しぶりに地上にて戦いに披露した身体をリフレッシュします。さて、「植木耕助」の過ごし方は・・・。
【植木の過ごし方】
 ・実家で義姉の手料理、義父とのキャッチボール、家族風呂にてリフレッシュ!

キャッチボールの最中、ふざけた質問を続けていた義父がふとマジメな表情に戻り、「植木」へひとつの質問をします。
「なあ、耕助・・・。本物と偽物、どっちがいい?」
彼の表情には気がつかず、先ほどまでの質問と同じように、あっさりと返す「植木」
「なんのことかよくわからないけど・・・本物じゃないか、やっぱり
その返答に、義父は少しだけ寂しい顔を見せるのでした。
いきなり「天界人だった」とバラしてしまう「植木」と、あっさり受け入れる家族・・・。素晴らしい。(^_^)/

気分良く天界へ帰ってきた「植木」ですが、実家でも「レベル2」になる方法は見つかりませんでした。翌日よりの試合を控え、散歩しながら方法を考える「植木」。その前に、小汚い「おっちゃん(=パグ)」が姿を見せます。
「・・・ずいぶん、派手にこけたな、おっちゃん。・・・そうか、道路に飛び出した犬を助けようと。・・・感動した。傷の手当てをしてやるから、みんなの所へ来い、おっちゃん
良い人と勘違いされた「パグ」。その正体が「神様になるために幼い植木を地上界へ投げ捨てた実の父親」だとも知らずに、「植木」達は肩を揉み、紅茶を振る舞い、ソファーへ彼を座らせます。
「うるせーっ、俺に構うんじゃない、迷惑なんだよっ!
その言葉に衝撃を受ける「植木」達。確かに、このおもてなしは「植木」の勘違いによるもので「パグ」にとってはありがた迷惑。彼もそのことを理解・・・していない
「・・・そっか・・・そうだよな。俺が一方的にお礼したくたって、おっちゃんも気を遣うよな。・・・わかった。ここからは無礼講だ。みんな、もうこいつに対して気を遣うことはないぞ
とたんに変わる「パグ」への態度。「佐野」はダチに話しかける態度で「秘湯」の場所を尋ね、「鈴子・ジェラード」は自分の肩を揉まさせます。さらに「森あい」は紅茶を自分へ入れるように言い、「ヒデヨシ」にいたってはプロレスごっこを仕掛ける始末。
※態度、変わりすぎ。(^_^;)。

その行為が気に入ったのか(?)「秘湯」へと「植木」達を案内する「パグ」。風呂は命の洗濯よ・・・とばかり、男性陣と女性陣に別れて温泉を楽しむことに。
何をやっているんだ俺は・・・全てを失って、もう誰とも関わらないと決めたのに・・・。こいつだって顔を覚えていない父親より・・・育ての親が良いに決まっている。・・・でも、もしかしたら・・・
自分の考えに驚く「パグ」。慌てて首を振りますが、その考えは頭の中に残っていました。
「・・・なあ、もしお前がずっと大切に持っていたものが、実は偽物だとわかって・・・本物が目の前に出されたら、お前、どうする?
何もかも捨てた自分が、取り戻すことができるかも知れない小さな幸せ。彼は「植木」の返答を・・・その言葉をじっと待ち続けます。
そりゃあ、本物を選ぶだろう、ふつう。・・・そういえば、俺の父ちゃんも似たようなことを聞いてきたな。・・・もし本物の父親と偽物の父親、どっちが良いっていうつもりで聞いてきたのだとしたら・・・それってバカだよな。・・・そんなのどっちみち、本物って答えるじゃん。だって、俺にとってはもう偽物だって・・・本物なのだから
この言葉、義父にも聞かせてあげたかったですね。・・・でも長い付き合いなのだから、「植木耕助」の考えを、あの義父だったら既に理解しているかな。

「植木耕助」の返答に、あらためて自分が捨ててしまった大切なものを確認した「パグ」。もう「植木」の前を離れようと先に温泉から上がりますが、その帰り道、辺りに漂う殺気に気がつきます。
「あいつらは・・・」
「植木チーム」VS「カプーショチーム」に大金をかけていたというチンピラ3人組。がけの上から「植木」に向かって一つ星の神器「鉄(くろがね)」を発射!・・・しますが、その前に立ちはだかるひとりの人物。
「・・・今度またあいつを傷つけようとするなら・・・お前らの人生はそこで終わる!」
身を挺して「植木」を守った「パグ」。その喝にてチンピラ3人組はあっさりと退散。
「あれ・・・先に戻っているって言わなかったか?」
「植木」は帰り道、ふたたび「パグ」へと出くわします。「植木」へとビン入り牛乳を投げてよこす「パグ」
「俺はこのままおさらばする。もう二度とお前と会うこともないだろう。・・・ただ、飯の駄賃を払っておこうと思ってな。・・・教えてやるよ、お前がレベル2になる唯一の方法。優しいおっちゃんからの、最初で最後の手助けだ
※結局、「植木耕助」は「パグ」が自分の本当の父親だとは、知らずに別れたわけですね。いつか、何らかの形で知ることができれば良いのですが・・・。

「これより植木チームVSバロウチームの試合を開催致します」
【植木チームVSバロウチーム】
 試合方法:タイマンバトル。
 勝利条件:相手の気絶、あるいは能力無効化エリアに10秒以上いること。先に3勝したチームの勝利。
 対戦者設定:おみくじルーレットによる選択。同じ人が何度も出場する場合アリ。
 備考:闘技場の隅に、能力無効化エリアがあり、その上を通る能力攻撃は全て無効。

果たして「植木耕助」はレベル2になれたのか、その方法とは何か?・・・来週には判明!?
そして「バロウチーム」の正体は・・・予告でバレバレですね。今まで経験のない神器との戦いに、(最近影の薄い)「鈴子・ジェラード」は対応できるのか。来週も色々と見所が満載ですよ~。(^_^)。

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舞-乙HiME_TV13

第13話「茜色の空に…」

新年1発目の更新は「舞-乙HiME」です。前作の「舞-HiME」では第8話「たいせつなもの。」にて「日暮 あかね」が「倉内 和也」を失うことから、いわゆる重い展開が始まりました。今作も第8話「運命の軛」が鬼門かと思われましたが、問題なくクリア。ほっと一息・・・といった感じですが、今回は「日暮 あかね」主演の「アカネ・ソワール」がメインのストーリー。しかも「カズヤ・クラウゼク」との関係が問題に。さて、重い展開への入り口になったのでしょうか?

元気爆発少女「アリカ・ユメミヤ」。ところが最近、様子がおかしい・・・。
「なんか、食欲ないの・・・」
事情がわからない「イリーナ・ウッズ」達は天変地異かと騒ぎ立てます。 (大げさ
そんな、お茶会での帰り道、彼女たちは「アカネ」の姿を見かけます。おや、どうやら殿方とのデート中のようですが・・・。
「あれは、アカネお姉様と、カルデア・クラウザク家のカズヤさん」
「ニナ・ウォン」の言葉を慌てて否定する「イリーナ」と「エルスティン・ホー」。納得いかない「ニナ」ですが、「アカネ」であれば間違いは起こさないだろうと、深くは追求しません。
※「アカネ」のお部屋係を務めている「イリーナ」と「エルス」にとって、ふたりの関係は周知の事実ということですね。

デートのおふたりは、うら若き「オトメ」とジェントルマン。手を繋いでのショッピングや映画鑑賞、食事といった健全定番コースかと思いきや、木陰に入って何やら怪しいそぶり。
「・・・カズくん・・・」

自分に身を任せる「アカネ」、その魅力に捕らわれた「カズヤ」は思わず彼女を木に押し倒します。そのまま唇を奪い、足を絡ませ、事を進めていく「カズヤ」。
「駄目・・・ダメ・・・やめて・・・ダメェッ」
その叫び声で我に返った「カズヤ」。
あわてて彼女の身体を離します。そう「オトメ」にとって男女の接触は厳禁。謝る「カズヤ」の声に複雑な表情を見せる「アカネ」。そう彼女も、【若い男性の欲望を満足させられない自分自身に不快感を感じている】のです。(嘘
※まあ、上の表記は冗談としても、「マイスターオトメ」を目指す自身の夢、パールオトメNo.1にかけられる周囲からの期待、愛する男性への一途な思い・・・彼女が抱える問題は非常に大きいものばかりです。

デートでの出来事を授業中に思い出し、珍しくボーっとしていた「アカネ」。そこへ「マリア・グレイスバート」から声がかかります。何やらお客様が来ているとのこと。
「えっ・・・私をマイスターに?」

突然の申し出に驚く「アカネ」。「シャルル王国」の王様に仕える「マイスターオトメ」が結婚のために引退。そこで彼女の後継者として、成績優秀、眉目秀麗な「アカネ」に白羽の矢が立ったとのこと。
「ソワール家には、もう知らせが行き、お父上達もお喜びですよ。おめでとう、マドモワゼル・・・いえ、マイスター、アカネ・ソワール
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彼女が「マイスターオトメ」として声がかかったとの情報は、あっという間に「ガルデローベ」内へ広まります。驚き、喜ぶ周囲の反応とは裏腹に複雑な表情を浮かべる「イリーナ」と「エルス」。
「カルデアとフロリンスって、昔から仲が悪いし・・・」

※対立国の「マイスターオトメ」になってしまうと、結婚退職・・・というのも厳しそうです。(>_<)。

一方、胸のもやもやが解消されない「アリカ」。ふと部屋に置いたままの「ニナ」のペンダントを見つけて開いてみると、そこには「ニナ」と一緒に写った「セルゲイ・ウォン」の姿が。見つめて顔を赤らめる「アリカ」はそのまま、倒れてしまいます。
「・・・あれ、私・・・どうして」
ナノマシンの暴走を危惧した「ニナ」は、彼女を保健室へと運びます。そこで目覚めた「アリカ」は、保険医である「ヨウコ・ヘレネ」に自分の体調について告白。
「・・・ナノマシンの異常はなかったけれど、確かに病気ね。古い言葉で『神様でも直せない』ってやつよ
もしかしたら、死ぬよりも辛いかも・・・と脅される「アリカ」。「ヨウコ」は彼女に「炎珠の紅玉」について調べてみなさいとアドバイスを授けます。
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「あ、あった・・・オトメ列伝、第109話。ヒモロギの森をさまよう悲しきオトメの魂、炎珠の紅玉の伝説
数年前、「ガルデローベ」には非常に優秀な「オトメ」がいました。いわゆる五柱のひとつ「炎珠の紅玉」を継承することさえ決まっていた彼女。しかし彼女はある男の人に恋をしていました。オトメになる夢を取るか、恋を取るか悩む彼女は、自らの行く末を決めるために、未来を見通す神の住む「ヒモロギの森」へと向かったのです。
「・・・そして彼女はついに・・・その森から戻らなかった
※シルエット、背景に映し出された写真。間違いなく「鴇羽 舞衣」。そして新情報、五柱のマスターはオトメの真祖「フミ」になるようです。「ナツキ・クルーガー」や「シズル・ヴィオーラ」も同様ですね。

「マイスターオトメ」への使命と、「カズヤ」への思いに揺れる「アカネ」。しかし「カズヤ」を選択するためには、自身だけではなく、彼もまた国を裏切ることになる。ふたりの写った写真を思い切って破こうとする「アカネ」の姿を見た「アリカ」は、思わず「ダメです!」とその行為を止めます。
「・・・アリカちゃん」

ベンチへと腰掛ける「アカネ」と「アリカ」。「アカネ」は彼女に「誰かに恋した事ある?」と問い尋ねます。どもりながらも、その言葉を否定する「アリカ」。
「・・・不思議なんだよね、恋って。出会うまでは全然、そんな人なんていることも知らなかったはずなのに・・・その人のことを思うだけで、胸がぎゅーって痛くなったりするの。・・・どうして・・・どうして、恋なんかしちゃうんだろうね
※前作での悲劇を知っているだけに、余計に「アカネ」の言葉が響きます。彼女には幸せになって欲しいものですが・・・。

歌と、紡ぎ手と、守り人か・・・興味深いね。・・・本物の姫の行方、探させていたかいがあったかな」
ハルモニウム起動のための条件を「シュバルツ」の「ジョン・スミス」より仕入れた「ナギ・ダイ・アルタイ」は上機嫌。
「それと、もうひとつ・・・。あれに記されていたデータのお陰で、失われた高次物質化技術、よりその原型に近いものを生み出すことが可能となりました。・・・これの実力、すぐにおわかりになりますよ」
---
そして映し出される「ヴィントブルーム王国」の町中。気の良いお兄さんが働いている屋台の中に届けられた、より洗練されたクリスタル。
※悪巧み中の「ナギ」。「ナツキ」は「アルタイ公国付近でスミスを目撃した」という情報を手に入れ、「シズル」を派遣するようですが、果たして悪巧みを止めることはできるか?

「アカネちゃーん」
彼女の心労を知るよしもなく、呼び出された「カズヤ」は満面の笑みを浮かべます。急な呼び出しをわびる「アカネ」に向けられる笑顔、そして「嬉しいよ」とのセリフ。その言葉に心傷める「アカネ」
「・・・えっ・・・ダメだよそんなの。僕はアカネちゃんが好きなんだ!・・・アカネちゃんだって」
思いもかけない告白に驚く「カズヤ」。
「アカネ」を思い留ませようとする「カズヤ」ですが、彼女の口から「夢」そして「国」という言葉を聞いて動揺します。
---
「シズルお姉様・・・しばらく、お仕事で学園を離れると聞いて・・・それで・・・私」
出張の話を聞いて「シズル」を追いかけてきた「トモエ・マルグリット」。意を決して告白を考えている彼女の真意を知ってか知らずか、途中で話しを切り替える「シズル」。
「・・・あんたは、昔のうちによう似てはります。せやから・・・余計な寄り道したりせんと、しっかり前を見なあきませんえ。・・・ほな、行ってきます」
そこへアルバイトのために走り来た「アリカ」。彼女は途中まで一緒にと「シズル」と肩を並べて歩き始めます。楽しそうに会話をするふたりに尋常でない表情を浮かべる「トモエ」
「あの・・・シズルさんは恋とかしたことありますか?」
思いもがけない「アリカ」の言葉に微笑む「シズル」。
彼女はゆっくりと「アリカ」を抱きかかえ、その頬に軽い口づけ。
「気張りおしや、アリカさん」
・・・と、そこへ「カズヤ」の元を離れようとする「アカネ」と、追いかける「カズヤ」が合流。
※久しぶりに「トモエ」に存在感が。 (失礼。そして「シズル」の微笑みが可愛くてどうしようかと! (おい

途端にわき起こる地割れ、登場するのは巨大な「スレイブ」。かつてない異形の装いに驚く「シズル」達。人々を襲う「スレイブ」に対しようとする「シズル」ですが、その姿を「アカネ」が呼び止めます。
「私に・・・私にも戦わせてください!・・・私は、オトメなんです」
彼女の決意を確認した「シズル」によって与えられる「GEM」への接吻。「マテリアライズ」した「アカネ」が「スレイブ」と戦う間に、「シズル」はそのヨリシロを探します。必死で「スレイブ」を食い止める「アカネ」、その戦いを映像に記録している謎の人物、人混みにヨリシロを探す「シズル」。
「私はオトメに・・・マイスターにならないといけないの。・・・それが望みで、そのために今まで頑張ってきたの。・・・だから」
彼女の決死の戦いにより「スレイブ」の腕はもぎ取られ、ついにヨリシロは「シズル」に確保されます。
「・・・その貴石、今までの物とは違いますなぁ。・・・調べさせて貰いますえ」
戦いを止めたのは1発の銃声でした。恐らくは監視者から放たれた銃弾は、ヨリシロの息の根を止めます。
「さようなら、カズくん・・・」
そして、「カズヤ」の顔を見つめた「アカネ」は、そのまま飛び去っていくのでした。

※最後の見せ場!(・・・だと寂しいなぁ)「アカネ」の戦いは格好良く、普段の彼女からは想像できないほど鬼気迫る物がありました。

今日は「マイスターオトメ」となる「アカネ」の叙任式。関係各国や「ガルデローベ」生徒達が参加する中、儀式は粛々と執り行われます
決意したのか、迷いのない表情で入場する「アカネ」。待ち受ける「シャルル王国」の国王「シャルル・ギュネール」の前に跪き、手元にある契約の指輪を見つめます。
『・・・これが私の望んだこと・・・だから・・・』

ゆっくりと、差し出された左手へ指輪をつけようとする「アカネ」。そこへ突然、扉を開く大きな音が。そして・・・
「ちょっと待ったぁっ!!・・・やっぱり僕は君が好きだ・・・愛している!・・・君のためなら、家も国も・・・何もかも捨ててみせる。だからアカネちゃん!」
その声、言葉・・・顔を見なくても「アカネ」にはわかります。そして、彼の元を振り返った時・・・目からこぼれ落ちていく涙。あらためて自分の気持ちに気づかされた「アカネ」のとった行動はひとつでした。
「・・・すみません、陛下。・・・私、あなたのオトメには・・・なれません」

そのまま「カズヤ」へと抱きつき、熱い口づけを交わす「アカネ」。そして彼女の手を引いて、「カズヤ」は会場を駆け抜けていくのでした。
まるで「卒業」(セリフは「ねるとん紅鯨団」のようだ。(^_^;)。)。来るだろうとは思っていましたが、やはりやって来ました「カズヤ・クラウゼク」。

起こった事の大きさに、未だざわめく会場。「イリーナ」や「エルス」は歓喜の涙を流し、「アリカ」達生徒は、その行為に憧れを持った声で語り合います。
「あぁ・・・凄かったねぇ、ニナちゃん!」
「・・・うん」
そこへ叙任式へも参加していた「セルゲイ」が姿を現します。
「夢を捨て、恋に生きる。・・・それもひとつの生き方だ。少しは憧れるか?」

彼の言葉に「私はマイスターオトメになる」と宣言する「ニナ」、「えっと・・・」と答えられない「アリカ」。頭に聞こえるのは「アカネ」が恋について語った言葉でした。
「う・・・うそ、・・・嘘・・・嘘って言ってぇっ!」
※「アカネ」と「カズヤ」の選択は、全ての人を幸福にする行為では決してありません(母国への損害、関係各国との悪化・・・など)。それを知っていてもなお、そして自分たちが選択した道だとはいえなお、「オトメ」たちにとって、その行為はひとつの憧れなのでしょうね。(^_^;)。

深夜、「ナツキ」の居室へと鳴り響く電話。それは「シズル」からの連絡でした。「ロムルス」と「レムス」の国境にて・・・。
「・・・オトメ同志の戦闘が行われた!?」

今回の「アカネ」の決断は結構評価が分かれるところだと思います。本文中にも記述しましたが、やはり彼女たちを「マイスターオトメ」にするために、後援者である国や富豪、組織は多大なる支援をしているわけで、それを裏切る行為だと言われても仕方がないかも知れません。それでも、「イリーナ」他が感激していたように、叶わぬ恋と知りながら、憧れるのもまた「オトメ」です。本当、こうなったからには「アカネ」には幸せになって欲しいものです。

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