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うえきの法則_TV48

第48話「第四次選考の法則」

人は神に勝てるのか?
別に哲学的な言葉ではありません。そう、視聴者の方ならご存じの「植木耕助」達、能力者バトル参加者へ与えられた命題。それこそが「神様」となった「アノン」との戦いなのです。神と戦い、勝利すること。それができないとき人類は・・・。

「お前、初めからこのバトルを乗っ取るつもりだったのか・・・」
父「マーガレット」の言葉に、自分の夢を叶えるためと答える「アノン」。彼は新たに手に入れた神の能力「亜神器『天地創造(テンソウ)』」を解き放ち、天界に「道」を創ります。
「・・・皆さん、起きてください。スケジュールを変更しまーす。・・・只今より四次選考を開始します
※かくして「第四次選考」、闇夜のスタートです。

表舞台へと登場した「アノン」に驚く彼の仲間「バロウ」とそのチームメイト、そして「植木」に「森あい」。彼の正体を未だ知らない他の参加者も、いきなり仕切り始めた「アノン」に驚きを隠せません。
「・・・それは、僕が神の身体を乗っ取ったからさ。・・・もうわかるよね、僕はロベルトでも神でもない。その正体は・・・アノン。地獄人、モリビトの一族の生き残りさ。このゲームはたった今、僕の支配下に落ちたんだよ
正体を明かした「アノン」は「第四次選考」のルールを説明します。そのルールは単純明快「一番最初に僕を倒してくれたチームが優勝」というもの。
「倒してくれた」というのが気になりますねぇ。・・・彼は自分自身を誰かに止めて欲しいのでしょうか。(?_?)

「・・・ただし、僕と戦うためにはふたつの条件がある。僕の立体映像の足下・・・空中庭園が見えるだろう。これが君たちと僕が戦うための舞台、『道』だよ」
【アノンと戦うための条件】
 ・12時間以内に『道』へ辿り着くこと。
 ・一度でも落ちた段階で失格。

さらに、彼は続けます。誰ひとりとして「アノン」を倒せなかった場合には、人類を滅ぼす・・・と。
「天界人も、地獄人も、人間達も・・・僕の『夢』のためにも滅んでもらう」

「アノン」の裏切りに怒り狂う「バロウチーム」の「バン・ディクート」、「彼は漢(おとこ)ではない」と非難する「ディエゴスター」。「アノン」へ勝負を挑む者達もいれば、その強さに素直に諦める「キルノートン」のような者もいます。そして彼の裏切りに、夢を絶たれ呆然とする「バロウ・エシャロット」、その強さに逃げ出してしまった「ヒデヨシ」のような者も・・・。
※「バロウ」と「ヒデヨシ」がこのままとは思えませんが、「アノン」はまさに「化け物のような強さ」ですから、無理もないかなぁ・・・。(>_<)。

「これが、我々の未来だったというのか、神よ・・・」
残された「神様」の帽子を持ち上げ、一族のやり方に、自分自身の歩みに疑問を持ち、苦悩する「マーガレット」。
「・・・何がどこでどう間違ってしまったというのだ。・・・しかし、私は私の役目を果たすだけだ
---
一方、「神様」と「マーガレット」の戦いを、そして「アノン」が飲み込むまでの一部始終を目撃していた「佐野清一郎」と「鈴子・ジェラード」は、他者に先駆けて、いち早く「道」へと辿り着いていました。「アノン」の強さを目撃していただけに慎重な「佐野」は、しばらくここで彼を見張ることを決めます。
「誰だい、そこに隠れているのは?・・・出てきなよ。君が僕の最初の相手だ
「アノン」の声に、あっさりと「佐野」達がばれてしまったかと思いましたが、その視線は彼らとは全く逆の方向。そして登場したのはひとりの男、そう「植木耕助」のライバル「李崩」。
「最初?・・・最後の間違いであろう」

※「李崩」登場!・・・ということは、彼と「植木」の決着はお預けかな?

44thステージ
 チャンピオン:彼は誰でもない・・・まさにUNKNOWN「アノン」
 挑戦者   :拳一本、能力無用のクンフー男「李崩」
 ステージ  :道

鍛えられた拳を次々と「アノン」の身体にたたき込む「李崩」。しかし「アノン」は彼の技術に感心しながらも、余裕の表情で体をかわしていきます。「李崩」自身をじっくりと研究するかのように避けることに専念していた「アノン」。その拳がついに動いたとき、彼の反撃が始まりました。
「・・・じゃあ、こっちも行くよ」
拳の重さ、スピード、動きの読み・・・能力を使わずとも「李崩」の先を行く「アノン」。その実力差は傍観している「佐野」達にもよくわかります。
「・・・やばいで植木、アノンの強さは半端やない。はよ来い!」
---
「森あい」と一緒に「道」へと向かい走る「植木」。その眼前に現れたのは、彼がまだ直接は会ったことがない男でした。
「誰だ、お前?」
足を止めた「植木」と「森あい」の前に立ちつくす男。彼はボロボロになった服と身体に似合わないデュランダルな声で(おい 自分の正体を告げました。
「マーガレットと・・・申します。・・・正確には、その身体を拝借している、アノンの父親・・・なんだがね」
じっくりと、まるで品定めをするかのように「植木」を見つめる「マーガレット」。「何しに来た」と問う「植木」に対して彼の返した言葉は・・・。
「植木くん、君にはここで消えてもらおうか」
※彼に残された役目、それは「植木」を消すこと?・・・いやいや、そうは思いませんね。彼は「神様」との約束・・・「未来」を護るため、そして息子の「夢」を叶える手伝いのため、「植木」をひとつ成長させる気では・・・と思うのですが。(^^;)。

「・・・君には散々僕の計画を踏みにじられたからね。・・・やはり、真っ先に消しておくのはロベルト同様、人間界に落とされた天界人の君だったようだ」
「神様」が「アノン」に乗っ取られた以上、「神候補が能力者と戦ってはいけない」というルールは機能しないと語る「マーガレット」。その言葉に、「植木」は「森あい」の手を取って走り出します。
「どけ!・・・お前なんか関係ない、俺はアノンをぶっ倒しに行くんだ!
「植木」の前に立ちはだかり、彼の言葉を意に介さない「マーガレット」。彼は「植木」に本気を出させるために、まず「森あい」をその手にかけようとします。傷ついたとはいえ「神様」とも互角の戦いを繰り広げた「マーガレット」に叶いようもはずはない「森あい」。ついに「植木」が神器で攻撃開始!

45thステージ
 プレイヤー:究極のエコロジストLv.2「植木」
 エネミー :自らの役目、未来への道「マーガレット」
 ステージ :道・・・途中の森

五つ星神器「百鬼夜行(ピック)」を放つ「植木」ですが、「マーガレット」は彼との距離を考え、攻撃を仕掛けてくる神器を絞っていました。あっさりと「ピック」をかわしたかと思うと、まさに「神速」で「植木」の背後に回り、正拳一発を放つ「マーガレット」。続けざまに出された三つ星神器「快刀乱麻(ランマ)」の切っ先を、立ち上がろうとした「植木」の鼻先へと突きつけます。
「・・・所詮、お前はこの程度か?」
軽い失望と共に、刃を止めたままの「マーガレット」。
無言で睨む「植木」に対して、彼は「地獄人」としての戦い方を話し始めます。
我々地獄人には天界人の神器みたいな武器はない。・・・だが、それを補って余りある超身体能力があるのだよ。・・・それに加え、僕は十つ星天界人を取り込んである。もちろん、アノンも同じだ。・・・言っておくが、アノンはこの僕よりも遙かに強いよ。僕すらに勝てないのに、よくアノンを倒すなどと吼えられたものだな。・・・その程度の力でどうやって勝つ、どうやってアノンを倒すんだ?」
思いの強さが戦いの強さとは限らない。実力の差を見せられ、自分の地力を痛感した「植木」は、対「アノン」に勝利する可能性の低さに気がついてしまいます。
俺は・・・全然弱いじゃないか・・・仲間ひとり守れない程度の力で・・・俺は何をしようというのだ・・・』
※暗い・・・ここまで落ち込んだ「植木」は初めて見たかも知れない。(T_T)。

「・・・誰ひとりアノンを倒さなければ、『未来』はない。・・・お前達がアノンを倒さなければ『未来』は守れないんだ
突然、刃を退いた「マーガレット」の言葉に、「植木」は驚きながら彼の表情を見上げます。今までにない、達観した表情で天を見上げる「マーガレット」。彼はひとつの質問を「植木」に問いかけました。
「お前達、まさかバロウ達が自力で六つ星や、八つ星になったと思っているのか?
短期間で天界人が星をあげる。・・・その困難さはかつて「天界獣(テンコ)」が「植木」に語ったとおり。そしてそれに対する唯一の回答も・・・。
「天界獣の・・・覚醒臓器」
「植木」の言葉に頷いた「マーガレット」は、自分たちが「モリビトの一族」と呼ばれている理由を話し始めます。それは、遙か昔に祖先が身体に取り込んだ「ある生物」を彼らが護り、受け継いできたから。
そう語る「マーガレット」の背中がふくらみ、顔が変形し、姿はどんどん大きくなっていきます。「植木」達が見知った「あの生物」へと姿を変えていく「マーガレット」。そしてその姿はついに・・・。
「て・・・天界獣」

「モリビトの一族」が抱く「天界人」への恨み。それは巨大化し、言われなき罪に囚われた「テンコ」の思いと、同じものかも知れませんね。(T_T)。

押し続ける「アノン」に対して、クンフーだけで対応する「李崩」。実力差はあるものの、彼はこのバトルを鍛錬の場と見なしているため能力は不要と答えます。
「・・・だったら能力を使いやすくしてあげるよ」
いささかプライドが刺激されたのか、初の神器を披露する「アノン」。しかし「李崩」は既に神器への対処方法を身につけていました。
【李崩による戦闘講座-初級編】
 ・飛び道具への対処方法:円の捌き
 ・直線的な攻撃の回避方法:小円の動き
 ・鋭利な刃物への防御方法:硬気功
「・・・やるねぇ」

再びクンフー同士の戦いとなった「アノン」VS「李崩」。「もう少し本気を出して戦いたい」とうそぶく彼の言葉。しかしその強さの前に、「李崩」は否定することはできません。
『・・・こいつ、化け物か・・・』
※最初の組み手を見て、「あっさりと負けるかも」と思っていましたが、謝ります。流石に第二次選考シード選手、「李崩」は強い!

「どうした、もう終わりかい?・・・だから能力を使えと言ったのに・・・」
自分が会得した自身の力のみで「アノン」と戦い続けた「李崩」。しかし、彼の体力は流石に限界へと近づいていました。
「・・・これが・・・最後の勝負アル!・・・最終奥義・・・真・巌窟王!・・・受けられるものなら、受けてみよっ!!」
かつて「植木」に挑み、敗れ去った必殺技を「アノン」へとぶつける「李崩」。両手、両足の殴打で地面を掘り進み、肩を掴まれて敗れ去った必殺技を「李崩」はさらに昇華させました。全身をオーラと化し、肩をも回転させながら「アノン」へと突き進む「李崩」。今度こそ一撃を加えられるのかぁっ!
「・・・惜しかったね。・・・さようなら」
右手一本、点ひとつの弱点「頭」をつかみ取った「アノン」の拳に、彼の肉体は壁まで吹き飛び、ついに力果てます。

「・・・植木・・・約束を・・・守れなかったアルな・・・」
その場で倒れ込み、気絶した「李崩」。その姿にあらためて「アノン」は歓心を得ます。
「凄い男だ。最後まで信念を曲げず・・・本当に能力も天界力も使わなかった」

第四次選考を発表したときのような笑みも浮かべず、真剣な表情で「李崩」を見やる「アノン」。
・・・そしてここにもまた、「李崩」の戦いに心を動かされた能力者がいたのです。

「やっぱり性に合わんわ」
目と鼻の先に悪の元凶がいるのに・・・こそこそ隠れてはいられませんわ」
「アノン」の戦いを見張り、その弱点を探す・・・当初の目的を捨ててでも「アノン」との戦いを選択した「佐野」と「鈴子」。
「・・・たったふたりじゃあ、暇つぶしにもならないな」
その言葉に怒りを募らせる「佐野」。そこに「バン・ディクート」、「ディエゴスター」のふたりが駆けつけ、異色の4人ユニットの誕生かぁっ!?

「アノン」の「夢」、「倒してくれた人に」という言葉、ライバルを成長させるための第三次選考、父「マーガレット」の役目、そして最後の「李崩」との戦い・・・。
どうにもこうにも「アノン」という存在に疑問符が湧いてきました。
きっと皆さんも最後の「鈴子」の言葉、「悪の元凶」に違和感を憶えたことと思います。
「より強い者と戦う必要がある」という「アノン」の「夢」、「誰もが望む、他愛もない夢」・・・。まて、次回・・・ですね。

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