うえきの法則_TV49
第49話「十ツ星の法則」
「アノン」との戦いのため、まずはそのスタート地点を目指す「植木耕助」。どういう意図があるのかは置いておいて、「マーガレット」も「植木」に協力。なんと自らの封印を解き「天界獣」へとその姿を変えていきます。果たして彼の力を借りて「植木」は「十つ星」へとなれるのか・・・?
「僕の覚醒臓器で、十つ星にしてあげるって言ったんだよ」
「天界獣」になったとはいえ、その正体は「マーガレット」。彼の呼びかけを「森あい」は「植木」を喰らうための罠だと判断。「植木」に「入っちゃダメ」と注意しますが、彼自身の判断は「森あい」とは真逆なものでした。
「よし、入るぞー」
自分の忠告を聞かない「植木」に腹を立てる「森あい」でしたが、「マーガレット」の胃の中へ飛び込む彼の決意を耳にしたとき、彼女は自分自身の考えをあらためることになります。
「・・・今の俺じゃあ100%、アノンには勝てない。・・・優勝できなきゃ、アノンを倒せなきゃ、コバセン達を助けられない。だから、もっともっと強くならないといけないんだ」
その決意は、「森あい」が今まで何度も目にしてきた「植木」の生き方でした。他人のことになると平気で死地へと飛び込み、自分の利を考えない彼に、危うさを感じつつも惹かれていた「森あい」。見守る側の大変さを愚痴りつつも、彼女は「植木」へ今度もついて行くことを決意します。
「・・・その代わり、絶対に強くなって出てくるのよ!」
※「植木」の生き方は、はっきり言って下手な生き方です。でもその生き方の素晴らしさは、見てきた私たちの心を打ってきました。・・・それはまた「森あい」も同様。彼女の決断に納得です。(^_^)。
46thステージ
チャンピオン:彼は誰でもない・・・まさにUNKNOWN「アノン」
挑戦者 :レベル2!でもまだ地味目、頭脳で勝負!?「佐野清一郎」
:爆弾娘でめがねっ娘「鈴子・ジェラード」
:ツッパリロックンロール「バン・ディクート」
:漢と書いて『おとこ』と読む「ディエゴスター」
ステージ :道
「佐野清一郎」、「鈴子・ジェラード」、「バン・ディクート」、「ディエゴスター」・・・。並み居る4人の能力者を相手にバトルをスタートさせる「アノン」。ゼロ距離で爆発する「鈴子」の爆弾も、畳みかけるように襲い来る神器も、変幻自在の「ブーメランカッター」も「アノン」は楽々と避け続けていきます。
「ふふっ・・・今度は僕の番だよ」
僅か一瞬。「アノン」の攻撃に次々にダメージを負っていく仲間達。「佐野」は彼の攻撃を自身で受け、あらためて「アノン」を倒す難しさを感じます。
「どうやら、通常攻撃で奴を倒すのは不可能や。・・・血の滲むような特訓の上に編み出した、新必殺技『マグネティック・スクリュー・チョーガ・ ザンビル』や!」
そして「バン・ディクート」と「ディエゴスター」も、「佐野」と同様の思いにかられ合同の必殺技をぶつけることを決意。
「マグネティック・・・スクリュー・チョーガ・ ザンビルッ!」
「生きた神器・・・見えざる神器・・・神器合体っ!」
※マ、マグネティック・・・なんだって? と、3回も聞き直しましたよ。あってるかなぁ。(^^;)。
「な、なんであんたがここに・・・」
「道」の直下、上へと登る4つの階段で「森あい」が悩んでいた時、彼女に声かけるひとりの男が出現。怯える彼女に、男はひとつのお願いをします。
「IQ179のキルノートンが折り入って君に頼みがある。・・・僕をもう一度、メガネ好きにしてください」
涙を流してまで真剣に頼む「キルノートン」。その真剣さに「森あい」も彼の心情を理解。思いの丈をひとつの言葉に乗せて叫びます。
「へ、変態だぁあああぁっ!」
そのまま「キルノートン」の真意「メガネ好きにして問答無用で皆の所へ引っ張って欲しい」も聞かずに走り逃げる「森あい」。「キルノートン」との追いかけっこは視聴者への一服の清涼剤です (笑。
※いや、それはわからないって。普通にお願いできないのか「キルノートン」は!「このまま皆の所へ助けに行くのは、僕の臆病な心が許さない。お願いだからメガネ好きに変えて、無理矢理にでも連れて行って欲しい」とかさぁ。(^^;)。
全力を尽くして戦いきった「佐野」達4人。息を切らして床へと倒れ込む彼らを「アノン」は冷たい視線で見下ろします。
「・・・君たちの成長には、期待していたのになぁ。まだ全然早かったみたいだね」
絵にも描けない超必殺技「マグネティック・スクリュー・チョーガ・ ザンビル」と「生きた神器、見えざる神器」も通用せず、万策尽きた「佐野」達4人。しかし、それでも彼らには唯一の希望がありました。
「あとひとり・・・キルノートンがいれば、奴の力が合わされば無敵の合体神器が完成するのに・・・」
---
「もう・・・君に頼るしかないんだ。それもこれも、あの10年間の生き方のせいなんだ・・・」
10年前、人々に避けられ孤独に生きてきた「キルノートン」。彼はその生活の中でひとつの「才」に気がつきます。
「僕には計算の才があったんだ。・・・それから僕は、全ての事柄を計算し先を見据えるようになった。人との付き合い方も、計算で完璧にこなし、中学時代には人望を集めた。だが・・・」
所詮は計算で手に入れた友情。真に人を愛さずに築き上げた「キルノートン」に本当の友人など生まれようもありません。
「結局最初から僕は・・・ずっとひとりだったんだ。・・・そう、あいつらと出会うまでは」
「バン・ディクート」と「ディエゴスター」との出会い。初めての心許し合える仲間、「キルノートン」は彼らによって救われます。
「自分と同じ境遇で、自分の気持ちを一番わかってくれる奴らだった。・・・なのに、なのに僕はあいつらを見捨てたんだ!・・・今、僕があいつらと共に戦っても、100% アノンには勝てない・・・そうやって計算のみ生きてきた過去が、あの10年間が僕の身体をあいつらから遠ざける・・・。戦いたい・・・あいつらと一緒に戦いたい!・・・でも、僕の身体が言うことを聞いてくれない・・・だから・・・頼む・・・僕をメガネ好きにして・・・バンとディエゴのもとへ引っ張ってくれ」
土下座してまでも懇願する「キルノートン」の姿に、ようやく誤解を解いた「森あい」。彼女は彼の願いを了承し、「道」へと連れて行くことを約束します。
---
「やはりな・・・Bの階段で正解だった」
今まさに「佐野」へとどめを刺すために手刀を振り上げた「アノン」。その背中に、かつて別れた友の声を聞いて振り返る「バン」と「ディエゴ」のふたり。そう、そこに立っていたのは「キルノートン」と「森あい」。これで限定条件が解除。煌めく瞳の漢(おとこ)が3人。「キルノートン」を覆う蒼いオーラ、「バン」を覆う紅いオーラ、「ディエゴ」を覆う白いオーラ・・・ついに禁断の必殺技が発動!
「無敵の合体・・・!?」
と、そこへ放たれた「アノン」の一つ星の神器「鉄(くろがね)」。必殺技へと集中してきた「キルノートン」を直撃。彼、ここに沈黙・・・。
「速攻やられたぁあああぁっ!!」
※あえて「偽ぶりっ娘ポーズ」をとらせて、彼自身の意志により「道」へと連れてきた「森あい」。GJですよ!・・・まあ、禁断の必殺技は不発でしたが。orz
「ステージクリア・・・天界レベル九つ星にランクアップ!」
「マーガレット」も驚くスピードで「九つ星」の試練をクリアした「植木」。彼は息を切らせながらも、まだ「アノン」には勝てないと「十つ星」への試練を「マーガレット」に要求します。
「・・・わかった。だがこれだけは言っておく。・・・死ぬなよ」
意図しなかった言葉にちょっと驚く「植木」。彼は「マーガレット」に満々の笑みで頷きます。
「ああ。・・・お前・・・意外と良い奴だな」
---
「・・・父さんに聞いて、君たちの合わせ技は知っている。僕に通用する代物じゃあないよ。残念だけれど、君たちの底は見えた。・・・もう、消えてもらうよ」
「アノン」の死刑宣告とも取れる言葉に沈黙する「佐野」達。しかし、「森あい」だけは彼の言葉に震えながらも、真っ向から反発します。
「来てくれる・・・きっと、きっと植木が強くなって来てくれる。絶対・・・消えてなんかやるもんか」
興味深そうに「森あい」を見やる「アノン」。何やら思うところがあったのか、彼は「森あい」を一番手に指名します。
「ふうん・・・確かに君の能力が一番やっかいだからね。・・・君、一番最初に消えなよ」
「森あい」へと飛びかかる「アノン」。その最後の一歩を止めたのは「佐野」の「ブーメランカッター」でした。
「森・・・お前のお陰で目が覚めたわ。・・・やっぱり、最後の最後まで諦めたらあかんわな」
※「アノン」が恐れたのは「森あい」の「相手をメガネ好きにする能力」でしょうか?・・・まあ、確かにそれもあるかもしれませんが、一番実戦向きではなく、体力も能力者の中では最低ランクの彼女。その彼女が振り絞る勇気・・・それが呼び起こす他者の力を、「アノン」は恐れた(あるいはわかっていて利用した)のかも知れません。
既に戦えないほど傷ついた能力者達。だが彼らにはまだ「第四次選考」に参加できる権利があります。奇襲、力業(ちからわざ)、策略・・・持てる能力をフルに使い、「アノン」へ攻め入る勇者達。しかし、彼の圧倒的な能力の前に、ひとり、またひとりと能力者は倒れていきます。
「マ・・・マックス・・・」
「燃え尽きた・・・ぜ」
「くろがね」の前に壁へ叩きつけられた「バン」と「ディエゴ」、三つ星神器「快刀乱麻(ランマ)」にて斬られた「佐野」、八つ星神器「波花」にて絡め取られた「鈴子」・・・目の前で倒れていく仲間を目にして、怯え震える「森あい」。
「・・・8時間40分か。・・・結構粘ったね」
ついに「アノン」の手により、首を絞められ、持ち上げられる「森あい」。彼はそのままゆっくりと「道」の端へと歩きながら、彼女に感謝します。
「ふふっ・・・君たちには礼を言うよ。僕の夢に付き合ってくれて。・・・僕の夢はね、平凡かも知れないけれど・・・幸せになることなんだ」
小さい頃から「幸せ」について考えてきた「アノン」。「モリビトの一族」、その末裔として育てられてきた彼の「幸せ」とは、与えられたレールに従い、ただ生きていくだけなのか・・・。
「・・・でも気がついたんだ。自分で歩く道は、自分自身で切り開くものだって。だから僕は・・・全てを滅ぼすことに決めたんだ。何者にも崩されない、何者にも妨害されない・・・完璧なる道を創るために。僕の前には誰ひとり立ってはいない、どこまでも伸びるまっさらな道。・・・そんな道を歩けるなんて、これ以上の幸せはないだろう?」
無邪気な笑顔で「夢」を語る「アノン」。彼の考え方を聞かされた「森あい」は、首を絞めながらも「アノン」の言葉を否定します。
「間違っている・・・あんた・・・間違っているわ」
一歩、また一歩と足を進め、ついに「道」への断崖へと歩み来た「アノン」。その手を離せば、「森あい」は真っ逆さまに地上へと落下します。
「障害のない人生こそ、幸せの極みだよ。誰だって一度は憧れる夢さ」
「森あい」に残された時間はあと僅か。それでも彼女は「アノン」へ問い尋ねます。それならどうして「自分を倒した人が優勝」などというルールに設定したのか・・・と。
「・・・正直、不安だったのかも知れないな。本当に僕にそんな道を創る力があるのか・・・もしかしたら、僕でも敵わない人がひとりくらい居るんじゃないのか・・・。こんなルールにしたのも、君たちが成長するのを待ったのも、全ては僕の力を確かめるため。僕の『夢』を止められる者など、ひとりも居ないことを証明するため・・・だ」
ゆっくりと放されていく「アノン」の手。首を絞める圧迫感から解放された「森あい」を、今度は絶望的な落下感が襲います。目の前に見えた「道」がどんどん遠ざかっていく間隔・・・遠くなっていく意識・・・。世界は無音へと変わっていきました・・・。
「夜明けか・・・」
深夜より開催された「第四次選考」。短いようで長かった戦いもついに終わりを迎えようとしていました。昇り来る朝日に目を細める「アノン」。その中に・・・太陽の中にひとつの小さな影が映し出されました。まるで鳥のように羽を広げた小さな影は、真っ直ぐにこちらへと向かい・・・。
「・・・?・・・はっ!」
その正体を見極めた「アノン」の瞳が大きく見開かれます。早朝の澄んだ空気の中、風切り音とともに落ち行く「森あい」へと目指す影。その両手は優しく彼女を掴み、ゆっくりと「道」へ彼女を降ろします。
「・・・セーフ。・・・悪い、遅くなった。まだ飛ぶの慣れていないし・・・」
目の前に立つひとりの少年。幾度となく見てきたその表情、済まなそうに謝り、額の汗をぬぐう彼は「森あい」が待ち焦がれた存在。
「植木・・・私・・・私、信じていたよ」
目の端からこぼれ落ちる涙を、彼女は拭こうともせずに「植木」を見つめます。そして、彼もまた「植木」が来ることを信じていたひとり。満足そうに「植木」を見つめて、声をかける「アノン」。
「飛行神器『花鳥風月(セイクー)』」か・・・。そのぶんだと、十つ星にもなったようだね」
「森・・・危ないから下がって。・・・こいつは俺が倒す」
ついにふたりの最終決戦・・・スタートです。
最後、泣けましたぁあああっ。・゚・(ノД`)・゚・。。飛んできましたよ「植木」。オープニング曲でわかってはいましたが、ここで来ますか、来ますよねー。(何を言っているんだ、俺は。
1年間にも及ぶ「うえきの法則」。その集大成となる戦いが始まります。もう何も言うことはありません。次回「植木VSアノンの法則」、お楽しみください。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こんにちは、kuroganeといいます。
毎週うえきの感想、楽しく読ませて頂いてます。
アノンの植木が森を助けたときに言った台詞は、
「飛行神器『成功』」ではなく、「飛行神器『花鳥風月(セイクー)』」です。(ちなみに九ツ星神器です。)
あと、やっぱり植木が飛んでくるシーンはわかってても燃えますね。
残り2話ですけど、これからの展開が楽しみですね。
投稿: kurogane | 2006.03.14 21:42
本ブログ管理人のジャンと申します。
ご指摘ありがとうございます。
さっそく修正させていただきました。
なにぶん、原作を未読でして、こうした間違いは他にもあるかも知れません。(^^;)。
それにしても、本当、あと2話というのが、実に惜しいアニメです。
噂によると最終回のアフレコの際に「森あい」役の「川上とも子」さんは、思わず泣いてしまったとか。
今回も泣いてしまった私は、最終回、涙で前が見えないかも・・・。
それでは、つたないブログですが、今後とも宜しくお願いします。
投稿: ジャン | 2006.03.14 22:07