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舞-乙HiME_TV24

第24話「あなたのために…。」

この日、ひとりのオトメがその資格を失いました・・・と書きたくなるような事件発生! 前回の予告でも表示されていましたが「ニナ・ウォン」がお父様「セルゲイ・ウォン」とドッキドキッ!?
・・・これで「ニナ」が「マテリアライズ」できなくなって最終回を迎えたら、凄い反響があっただろうなぁ。

現在自分が身につけねばならない「ワルキューレ部隊」の制服、その姿見に映った姿にうつむく「ニナ」。彼女の視線は自然と、かつて身につけていた「ガルデローベ」の制服へと移ります。
---
「よく似合っている。・・・合格おめでとう、ニナ
世の少女達の憧れ「オトメ」養成学校「ガルデローベ」。入学だけでも困難な学校へ優秀な成績で合格した「ニナ」に「セルゲイ」はお祝いの言葉を伝えます。そして我が手を離れ、2年間の寮生活を迎える彼女の姿を見て、次に送り出すときは花嫁になるときかなと語る「セルゲイ」
私、お嫁になんて行きません!・・・マイスターになったら、結婚なんてできないですし・・・だから・・・ずっと、お父様の側に・・・お父様の娘でいて・・・良いですか
顔を赤らめて父の言葉を否定する「ニナ」。その真意に気がついているのか、ゆっくりと彼女の方に歩みを進めた「セルゲイ」は、「ニナ」の身体を優しく抱きしめます。
「・・・もちろんさ、ニナ」

---
もうあの時とは何もかもが違う・・・決意を固めた「ニナ」の耳に、彼女を呼び出す放送音が聞こえます。
「・・・ニナ様、御前会議の時間です」

彼女は自身のつとめを果たすべく、部屋を出て行くのでした。
言葉にはできない父への想い。実現するための最良の手段が「オトメ」になって父の側にいることでした。そしてその目的は叶いつつあるのですが、喜べない自身を「ニナ」は発見します。・・・いったい何を間違えたのか、何が問題だったのか・・・自問していたのかも知れませんね。

「フロリンス王国」、「ルーテシア・レムス王国」、・・・続々と「ヴィントブルーム王国」へ来訪する各国の統治者、オトメ、そして軍艦。国民の目にも「戦争」の影がちらつき始める中、「ナツキ・クルーガー」や「ジュリエット・ナオ・チャン」達、「ナギ・ダイ・アルタイ」に対抗する者達も地下活動を活発にしていきます。
「・・・じゃあ、始めようか」
緊迫した国際情勢(しかし全ては「ナギ」の想定内)のなか始められる「御前会議」。「ジョン・スミス」により「アルタイ公国」と同盟条約を結ぶ国が続々と現れつつあると報告されます。
「・・・これも数回に行っていただいたデモンストレーションの効果でしょう。殿下の示された最終回答期限まであとわずか。・・・どれだけの国が条約機構を脱退してこちらにつくか見物ですな
こうなると「エアリーズ共和国」を中心とした条約機構側と一戦交えるのは自明の理。気を引き締める「ニナ」に対して「それも一興」とポーズを崩さない「ナギ」。
※カルデア皇帝の一族(達に仕える「オトメ」)が「アスワド」に倒されたためか「カズヤ・クラウゼク」が後継候補として(?)拉致される画が笑えました。「アカネ・ソワール」もお元気そうですが、既にオトメの資格は失っていそうです。(^^;)。

「なぜスズシロが出せないの、あとは艤装が住めば完成でしょう!?」
腹心である「ハルカ・アーミテージ」の言葉に「ルーテシア・レムス王国」からの資材提供がSTOPしたためと答える「エアリーズ共和国」大統領「ユキノ・クリサント」。「レムス」の行動から導き出される解答はただひとつ。唯一の国際機構である条約機構からの脱退を決意させるほどに、「ニナ」+「ハルモニウム」の力は各国の軍事力を凌駕していました。
その中、頭を悩ませる「ユキノ」と「ハルカ」の元に訪れるひとりのオトメ。
「・・・お久しぶりです。ハルカお姉様」
彼女こそは「五柱」がひとり、「銀河の藍玉」の通り名を持つ「サラ・ギャラガー(声は「沢城みゆき」)」。
現在は「ジパング」を中心とした東方諸国で任務に当たっていた彼女の来訪に、驚きを隠せない学園の先輩であった「ハルカ」。
「本日はジパングから皆様に、プレゼントを持ってきました」
そして次々に輸送船から積み出される資材の数々。

※「一切の不干渉を貫く」と語っていた「ジパング」による事態への介入。それも明らかに対「アルタイ公国」の動きです。「ジパング」を動かしたのは「ナギ」の行動が世界に与える影響の大きさを考慮したのか、「鴇羽 舞衣」の生存をどこからか知ったか、直接、姉やその周囲の人から手紙でも受け取ったのか・・・。

一方「ガルデローベ学園」内にて談笑するふたりの「マイスターオトメ」。「ルーテシア・レムス王国」の「ラウラ・ビアンキ」と「フロリンス王国」の「ロザリー・クローデル」のもとに「マリア・グレイスバート」と「ユカリコ・シュタインベルグ」が姿を見せます。
「まあ、ミスマリア、ユカリコお姉様!」
ひとしきり学園内の思い出話に花を咲かせた4名。話はやがて「オトメ」を一度引退後、復帰した「ロザリー」の話題へと移り変わります。
「・・・そうですか、アカネさんの件でご結婚が・・・」

「そうなんです。代わりに入るはずの娘も『螺旋の蛇紋石』と一緒に行方不明でしょう。・・・お陰で再契約することになっちゃって」
政略結婚とはいえ破談となった結婚話を嘆く(?)「ロザリー」。彼女の話を聞いていた「ラウラ」ですが、その緊張感のなさに「気合いを入れろ」と説きます。
「いいか、今回はルーテシアの国境紛争とはわけが違うんだ・・・本気でつぶし合うはめになるぞ。・・・カーラやハルカお姉様とも
実際に国境紛争での「オトメ」同士の戦いを経験した「ラウラ」の言葉に、引っ張られて赤くなった頬に手をあてる「ロザリー」。そして、そこへ姿を現した「ニナ」達「ワルキューレ部隊」。
「ですが、それこそがオトメ。・・・お姉様方には、私の指揮下に入って貰います」
かくして「アルタイ公国」と「レムス王国」、「フロリンス王国」による連合軍が結成
されました。
※「シホ蟲」笑った。(^_^)。・・・彼女にもきっと光が当たる話もありますよね・・・たぶん。

「お待ちなさい、ニナ・ウォン。・・・これを。エルスティン・ホーの遺品を整理した際、見つかりました。あなたとアリカ・ユメミヤのふたりに宛てたものです
その名前を聞いたとき、冷静だった「ニナ」の表情は崩れゆきます。かつての親友、そして自らが命を散らした少女の名。手紙を受け取った「ニナ」は、出てきたときとは明らかに異なり、力落とした表情でその場を去っていきます。そして彼女に追いすがる「トモエ・マルグリット」。
今や共闘する仲間となったはずの両者でしたが、互いの間に信頼関係などはなく「トモエ」のことを「ニナ」は明らかに嫌悪していました。そしてその口から彼女がもっとも聞きたくはないであろう言葉が紡ぎ出されます。
「・・・好きにしたら良いじゃない。今のあなたなら何でも望みが叶うはずよ。・・・男相手だって、抜け道はいくらでもあるのよ。たとえば・・・
明らかに「セルゲイ」への気持ちを見抜いた「トモエ」の言葉に、「ニナ」は自然と右手を伸ばしていました。容赦ない平手打ちが、床へ叩きつけるように「トモエ」を倒します。
「黙りなさい!・・・あなたに何がわかるの・・・あなたなんかにっ!
純粋な怒りの瞳で「トモエ」を見下ろす「ニナ」。しかし、その怒りの根源を「トモエ」に指摘されたとき、彼女は言葉に詰まらざるを得ませんでした。
「わかりたくもないわね・・・色々理屈をこねているけれど、結局は嫉妬に駆られて・・・友達をふたりも殺している人のことなんて!
※「ニナ」が自分では決して見つけることのできない心の底、その蓋をあっさりと開けはなってしまった「トモエ」。後が怖いですね・・・。(>_<)。

「非道いんですのよ、ニナさん。私は何もしていないのに・・・」
唯一の心の拠り所、現在の彼女のすべてである「シズル・ヴィオーラ」に叩かれた頬のケアをしてもらい、喜び崩れる「トモエ」。彼女は戦争で貢献し「ナツキ・クルーガー」を自由にしてみせると「シズル」に約束をします。
「もうええんどす。うちにはあんたがいますさかい、トモエ・・・
そう答えて「トモエ」の頭を優しく撫でる「シズル」。しかし、彼女が見つめていたのは自分の胸にうずくまる「トモエ」ではなく、秘密のうちに届けられた一通の手紙。真実が記載された運命の手紙・・・。
---
「学園長、うまくいきました!・・・例の手紙、シズルお姉様に届けられました!
喜び勇んで「ナツキ」へ報告を行う「イリーナ・ウッズ」。その報告に喜ぶ「ナツキ」と「ナオ」、彼女に付き従う「シマシマ団」の面々に、なぜかその場にいる「サコミズ・カージナル」
「それから、例の件ですけど・・・可能です、確認しました。ヨウコ先生の残してくれたデータの通りです。・・・クラスのみんなの協力と、エルスちゃんが残してくれた書籍のお陰です」
さらに「サコミズ」からは「エアリーズ共和国」より潜砂空母「スズシロ」が出港したとの報告がもたらされます。
「では、皆予定通り準備を進めてくれ」
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谷間。自らが辿ってきた数百年もの想いを呼び起こす「ミユ」。彼女は封印してきたある物を呼び起こす決心を固めました。
「お嬢様・・・あなたの血を引く者達は健やかに育っています。今こそ私は・・・」
彼女以外の何者でも引き上げることは不可能なほど太く、重い鎖を引っ張り上げる「ミユ」。マグマの底に眠っていたとはとても思えないほど、しっかりとした形状を保った2メートルほどの箱が、その場へと姿を現します。
---
同時刻、「アスワド」の村ではひとりの戦士が床に伏していました。完勝に思えた対「カルデア帝国」戦ですが、サイボーグ達にも数名の犠牲が出ていたのです。
「どうだ、ラド・・・」
頭領「ミドリ」の言葉に、なんとか上半身を起こす「ラド」。
自身の体は一番わかっていると、彼は冷静に肉体の崩壊を報告します。
生体組織が限界のようだ。・・・カルデアを相手にして、俺とルーメンだけで済んだんだ」
やむを得ない犠牲、むしろそれだけで済んだのを良しと思え・・・「ラド」の言葉を感じ取った「ミドリ」は思わず昔の名前で彼に呼びかけます。
「黎人・・・」

「そんな顔をするなミドリ。俺はもう死んだ身だ・・・これでようやく・・・
最後の時を迎えられる。言葉の続きを止めたのは「ガルデローベ」を抜け出した「ヨウコ・ヘレネ」の登場でした。
「まだよ!・・・もう二度と、あなたを失いたくないの。黎人さん」

※動き出す面々、進みゆく運命。次に起こる戦いが運命のターニングポイントになると、皆が感じているようです。個人的には「ガルデローベ」の技術を学ぶために村を飛び出したのであろう「ヨウコ」の行動が気になります。果たして「宿業」とも言える病を治す手段はあるのでしょうか。

ふたりがこれを読む頃、きっと・・・もうあたしはいないと思います。あたしね、いつか使命を果たさなければいけないことがわかっていたから、誰も好きにならないようにしていたの。友達もあまり作らないように・・・って。だけど、ニナちゃんと出会って、アリカちゃんと出会って、クラスのみんながいて・・・楽しかったの。お告げの黒い手紙なんてずっと来なくて、みんなと一緒にいられたらなぁ・・・って思っていた。でも・・・。私、知恵の神様を、科学の力を取り戻すことが良いことなのか・・・本当はよくわからない。でも逆らえないの、ずっとそうだって教えられてきたから。・・・きっと、きっとニナちゃん達なら自分で決められたよね。ふたりとも強いもの。・・・あたし、ふたりが大好きだったよ。ふたりと一緒にいられて、本当に幸せだったの。・・・だからニナちゃん、アリカちゃん、ずっと言いたくて言えなかったけど・・・ごめんね。・・・ありがとう、私の、かけがえのない親友たち。 エルスティン・ホー
自分の運命を知り、それでも精一杯生きてきた「エルスティン・ホー」の手紙。涙をボロボロと流しながら、それでも「ニナ」はその想いを受け止めるべく、最後まで手紙を読み切ります。自分はそんなに強くないと、そう何度もつぶやきながら・・・。
「ニナ・・・どうした、ニナ!」
月明かりだけが照らす「ニナ」の部屋を「セルゲイ」は訪れました。開け放たれた扉の向こうですすり泣く我が娘の姿を見て、駆け寄り抱きしめる「セルゲイ」。
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「落ち着いたか?・・・もう、無理をするな。殿下には俺が言う。だからお前は・・・二度とあれを奏でなくていい。いざとなったら、俺が盾となってお前だけでも逃がす。だから・・・」
「ナギ」の「夢」は止めることはできないと「ニナ」は知っていました。そして「セルゲイ」もそのことはよく知っているはず。だからこそ父の言葉に「ニナ」は喜び、さらに決意を固めます。
「無理です、そんなこと。・・・それはお父様が一番良くわかっているでしょう」

娘の言葉に反論ができない「セルゲイ」。彼は自身の非力さを悔やみ、膝に抱えた拳を強く握りしめます。
俺の一番大事な人が苦しんでいるのに、何も・・・。また俺は何もできないのか!
「セルゲイ」の「一番大事な人」という言葉。今まで望み、手に入れることの叶わなかった言葉が、自分自身に向けられている。「ニナ」は喜びのあまりに頬を染めながらも、ある決意を固めました。
「なら・・・私からオトメの資格を奪ってください」
眼前で全ての衣服を取り去った「ニナ」に動揺し、目をそらす「セルゲイ」。
その行為に「ですよね」と涙をこぼす「ニナ」。
「私は、お父様の・・・蒼い星にはなれないから」
かつて「セルゲイ」が愛したオトメ「蒼天の青玉」達とは意味が異なる「一番大事な人」。・・・それは父が娘に対しての想い。そのことに気がついていた「ニナ」と気づかされた「セルゲイ」。衝撃を受けた「セルゲイ」は、意を決して「ニナ」を抱きしめます。
「ニナ・・・」
・・・ゆっくりと唇をあわせていくふたり。
※初めて「セルゲイ」は、「ニナ」をひとりの女性として見つめました。良いのか悪いのかはともかく、心の底で否定していた感情を受け入れることを決意したのです。

「ナオ、お前はどう思っているんだ?・・・我々、オトメという存在のことを」
決戦を翌日に控え、高揚する気持ちをベランダで冷ます「ナツキ」。後から来た「ナオ」に、「オトメ」であれば誰もが悩み、考えてきた質問を投げかけます。
「はあっ? 何よ、いきなり・・・『必要悪』」

その答えを聞いた「ナツキ」は、「らしいな」と喜び、彼女に小さな箱を投げよこします。
破幻の尖硝石・・・お前に用意していたマイスターGEMだ。・・・色々と頭に来ることもあったが、まあ全体的には感謝している。お前がいたからここまで来られた
妙に素直な「ナツキ」に若干引きぎみの「ナオ」でしたが、彼女自身もまた「ナツキ」とのここしばらくの行動は悪くなかったと感じ始めていました。ならば・・・と、「ナオ」も「ナツキ」に、決戦前の意気込みを彼女らしく語って聞かせます。
「シマを荒らした奴には身体で落とし前をつけさせるのが、スジってもんでしょうが。たとえそれが・・・大公ナギでもね」
「オトメ」という制度を、少なくとも表面的には「世の中を上手く生きていくための道具」としてしか見ていなかった「ナオ」。彼女にとって精一杯の宣戦布告に「ナツキ」は苦笑します。
「・・・そういうことにしておくか」

「ナオ」、良いですね~。本当、今作では「ナオ」や「ハルカ」、「チエ」が格好良くって参っちゃいます。(^_^)。

事が終わり(?)、安らかな笑顔で眠る「ニナ」を残して部屋を離れる「セルゲイ」。父として・・・いえ「ニナ」を愛する男として、彼にはすべきことがあったのです。
「レナ・・・あの日から、決して手の届かない星を求めるように、俺はあなたを追い続けた。殿下に・・・あの揺るぎない意志に惹かれたのも、殿下なら全てを・・・この世に手の届かぬものなどないと・・・だから俺は・・・。でも、それも終わりだ。・・・ようやく気がつきましたよ、俺にとって一番大切なものに
墓標にも見える「レナ」が収められた「ワルキューレ」用の真祖システムへ銃を構える「セルゲイ」。これを破壊すれば、少なくとも「ワルキューレ部隊」は戦わずして壊滅してしまいます。
「困りますね、少佐。・・・殿下の腹心であるあなたが、まさかこんなことをなさろうとは・・・」
あらかじめ予期していたのか、「セルゲイ」の行動に驚いた様子もなく姿を見せる「ジョン・スミス」。彼の言葉に「腹心であるからこそ」と「ナギ」の行為を止めようとする「セルゲイ」。
「・・・誰も戦争なんか、混沌なんか望んじゃいない。・・・たとえ作られた、箱庭のような世界でも・・・大切な人を失わなければならない世界より、どれだけ幸福か
勝負は一瞬でした。職業軍人である「セルゲイ」に、「シュバルツ」の一員であるとはいえ、アマチュアの「ジョン・スミス」が銃の操作で敵うはずもありません。
「安心しろ。・・・お前の大事なハルモニウムも、あとで一緒に送ってやる
いよいよシステムを破壊しようと「セルゲイ」が向き直ったとき、彼の耳に一発の銃声音が響きます。何が起こったのかわからず、目を見開いたまま崩れ落ちる「セルゲイ」。血の色に染まりつつある視界に、自分が使える主人の姿がありました。
「殿・・・下・・・」
「本当に残念だよ、セルゲイ」
※てっきり「ハルモニウム」を先に破壊するかと思いましたが、真祖システムの方に来たのですね。それでも「ジョン・スミス」や「ナギ」が間に合ったのは、やはり「セルゲイ」を監視していたのでしょうね。

「お父様・・・お父様っ!!」
目の前で横たわる「セルゲイ」の姿に混乱する「ニナ」。
「ジョン・スミス」と撃ち合いになったと「ナギ」は彼女に説明をします。
「・・・脳がずいぶんやられてる。まだ息があるが、すぐにも彼は死ぬだろう。・・・でも、まだ希望はあるんだ」
悪魔の笑みを浮かべる「ナギ」。「死」という言葉に視野を狭くされた「ニナ」に、もはや見えるのは「希望」だけです。果たして、それがどんなものであろうとも・・・。
「ハルモニウム・・・さ。空間と時間すら歪める、あの超兵器は・・・君が願えば力を貸し、死にゆくセルゲイの時を止め・・・そしてガルデローベの禁書庫に眠る『封印された技術』、その扉が開かれたとき・・・セルゲイは蘇るだろう。・・・さあニナちゃん、お言い。君は何を望む?」
※「脳が・・・」の件は「ナギ」の創作っぽいですね。そんなに大口径の銃で撃たれたわけではないですし、殺してしまうと面倒だと「ナギ」も考えていたでしょうから。

「諸君、ついにこの日が来た。ナギの示した最終回答期限だ。我々は、なんとしても奴の野望を食い止めねばならない。これより、ガルデローベおよびヴィント市開放作戦を開始する」
「ナツキ」の言葉に動き出す一同。
ついに決戦の火ぶたは切って落とされました。
「信号弾・・・装填!・・・総員、第一種戦闘配備!・・・機関最大、メインタンクブロー、アップトリム30・・・超弩級潜砂空母スズシロ、浮上開始っ!!
「エアリーズ共和国」が誇る空母の出現により、緊迫する戦場。「オトメ」を戦闘の主兵器とおく他国とは異なり、「エアリーズ共和国」は彼女たちを補佐し、あるいは匹敵するほどの火力を持った潜砂空母を完成させていたのです。
「さあ、いくわよっ! 戦闘甲板展開、全砲門開け・・・撃てぇええっ!!
響き渡る「ハルカ」の怒号。竜王戦争以来の国家間の戦いが、ここに始まりました。
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「セルゲイ・・・あなたのためなら、たとえ世界を敵に回しても、私は・・・
「ハルモニウム」の力により、時間を停止され宙へと浮かぶ「セルゲイ」。彼を前にして「ニナ」は戦争への決意を高めていきます。そこにかかる「ナギ」の声。
「始まったよ。・・・準備はいいね」
「Yes、マスター」

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そして黒い谷。異空間での修行を終えた「アリカ」が「マシロ」と共に出立の時を迎えていました。
「行くのね。・・・でも、まだあなた達・・・」
ここに来る前と比較して段違いに強くなった「アリカ」と「マシロ」。しかし相手は世界を滅ぼしかねない超兵器「ハルモニウム」。不安を覚える「鴇羽 舞衣」の言葉に「マシロ」は「今、行かなければならない」と彼女を説得します。
「皆がわらわの国を取り戻すために戦いを始めるのじゃ。ならばわらわは行かねばならぬ。そうじゃろう、舞衣」
「舞衣」へと力強く答える「マシロ」。その言葉に「舞衣」は微笑み、その出立を許可します。
「アリカ、多くのオトメが・・・そして漆黒の金剛石が、ハルモニウムが、あなたの前に立ちはだかるでしょう。それでも行くのですか?」
続いての「ミユ」の言葉にも「だから行くの」と答える「アリカ」。彼女と「マシロ」の描く「夢」のためには、歩みをここで止めるわけにはいきません。
「だから行くの。マシロちゃんと一緒に、皆が笑顔になれる国を創る。それが今の私の夢だもの。・・・だから待っていて、ニナちゃん!

ついに次回は最終回1時間スペシャル!
もう何も言いません。見せて貰いましょう、半年間の「舞-乙HiME」の集大成を!!

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