ARIA THE NATURAL_TV02
第2話「その 宝物をさがして…」
現代人の疲れた頭と身体を癒す合い言葉は・・・そう「ぷいにゅぅ」。正直、日曜日の深夜よりは金曜日に放送して欲しい「ARIA THE NATURAL」のスタートです。(なんだそりゃ。(^^;)。
うららかな春の日差しを思わせる気候。惑星「アクア」に訪れた季節の小さな贈り物は「灯里」を、「藍華」を「アリス」を、そして「アリア社長」を心穏やかにさせます。
「こんな日はなんだか素敵なことに出会えそう・・・」
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いつも通り3人(+1匹)での練習を行う「灯里」達。ふと「藍華」が、小さな扉を「マリア像」の側に見つけます。
「あ、空いた・・・箱?・・・中に何かが入っている・・・地図みたい。・・・この地図を手に入れし者よ、我の言葉に従って、汝が宝を手に入れよ」
いかにもな文言に「あほらしい」と言葉をもらす「藍華」でしたが、その発見に「灯里」はドキドキ。彼女から紙を受け取ると、その内容をじっくりと観察します。
「・・・長靴カッレで高らかに、元気に足踏み一休み・・・『カッレ』?」
聞き慣れない言葉に首をかしげる「灯里」でしたが、そこは後輩の「アリス」が「イタリア語」で「小道」のこととフォロー。さらに「小道」が近くにあると聞いた「灯里」は、探しに行きたそうな表情を見せますが、現実主義の「藍華」はその気になりません。
「そんなのインチキに決まっているでしょう」
しかし、冒険心に火をつけられた「アリア社長」と、好奇心で胸一杯の「灯里」はすでにNonStop! 意外なことに「アリス」まで食いついて、仕方が無く「藍華」も宝探しを了承します。
※「灯里」「藍華」「アリス」3人の表情の崩れっぷりに激しく笑い。止め画で見るとさらに凄い。(^o^)。
「・・・長靴カッレで高らかに、元気に足踏み一休み♪」
軽やかに歌い上げながら小道を進む「灯里」と、ついて行く「藍華」達。ほどなく「長靴屋さん」の看板を見つけますが、地図にあった「宝物」は辺りに見あたりません。
「そんじゃまあ、とりあえず探しますか」
「藍華」の音頭で周囲の探索を始める3人。すぐには見つかりませんが、これはこれで楽しいひととき。
「アリスちゃん、カッレに詳しいの?」
「アリア社長」を抱えたまま質問をする「灯里」に、ちょっと恥ずかしそうな表情を見せながら答える「アリス」。
「・・・実は私、散歩が趣味なんです。この街のカッレはみんな名前がつけられていて・・・色々なカッレがあって、とっても楽しいんです」
意外な一面を見せる「アリス」に「年寄り臭くない?」と突っ込みを入れる「藍華」。「でっかいお世話です」と返す「アリス」の言葉に「灯里」は「とても良い趣味だと思うよ」と話しかけるのでした。
※長年(というほど長くはないでしょうが)一緒に働き、遊んできた仲間同士でも新たな発見はあるものです。「灯里」風に言えば「アリスちゃんの素敵な一面を、また見つけることが出来ました」でしょうか。(^^;)。
「それにしてもこの地図、やっぱり悪戯なんでしょうか」
見つからない「宝物」に、ちょっと残念そうな表情を浮かべる「アリス」。その言葉に「灯里」は近くにいる「ハト」に尋ねてみようと言い出します。
「くるっぽー・・・くるっぽー・・・ぽーっぽぽぽ・・・ちちちちちっ・・・」
真剣に「ハト」と向き合う「灯里」をほおって置いて、謎解きに挑む「藍華」と「アリス」。「足踏み一休み」の文言をヒントにベンチなどを想像してみますが・・・。
「ぽっ・・・くるっぽー!・・・奥にこれが・・・」
「ハト」の休憩所へと置かれた「宝箱」を発見した「灯里」に驚く「藍華」達。早速広げてみると、中には変わらず紙切れが一枚。
「・・・また宝の地図では?」
その言葉に紙切れを読み上げる「灯里」。確かにそこに書かれた言葉は、何やら「宝物」のありかを示していそう。
「小さなカンポで待っている。小さな窓辺の魔法のランプ」
またもや謎の言葉「カンポ」。これも「アリス」が解きほぐしてくれました。
「こうしてカッレを歩いていると、突然中庭のようなところに出ますよね。それが『カンポ』と呼ばれる広場です」
目的地らしき「噴水」まで辿り着いた3人。そこでは大道芸人達による芸が繰り広げられていました。
「魔法のランプ・・・この近くに秘密の小部屋があるはず」
俄然やる気を見せてきた「アリス」によって第三の「宝箱」も見つけ出し、いよいよ宝探しも佳境に・・・?
「うっわわああぁぁっ、また地図ぅううっ!・・・このままだとお宝まで、一晩かかるかも!」
※流石に「ハト」と向き合う「灯里」には「突っ込み」さえ入れることが出来なかった「藍華」。それでも真剣な行動には、なんらかのご褒美が待っているものです?。(^^;)。
「カフェの薫りに影を追えば、光眩しい石ひとつ」
何度も書かれた手がかりを読み直す「アリス」。やがて彼女の頭にひとつの閃きが生まれました。
「・・・先輩方、お茶でもいかがですか?」
そのまま「サンマルコ広場」へと足を進める「アリス」。彼女の言葉によると、この場所こそが地図の正解だとか。
※うっ、どうして地図の言葉でここに来たのかがわからない。orz
「カフェオレ」・・・もとい「カフェラテ」発祥のお店にたどり着いた3人。せっかくだからと「カフェラテ」3つに「ホットミルク」1つを注文。
「うわぁ・・・いい薫り・・・」
元祖「カフェラテ」の薫りに幸せいっぱいの表情を見せる「灯里」。しかし「アリス」に「謎は解けましたか?」と聞かれた彼女の表情は「うっ」と詰まってしまいます。
「灯里先輩は、まったり謎を解いていてください」
謎を解いた「アリス」と「藍華」が席を立ち、お茶を続ける「灯里」と「アリア社長」。小粋な紳士との語らいも楽しみ、気分は小さなパリジェンヌ?
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二杯目の「カフェラテ」も飲みきり、まどろみかけた昼下がり。突然、お店の人達が、お客達が手にカップを持ったまま席の移動を始めます。おまけに「アリア社長」までもが椅子に座ったまま連れて行かれて、驚き慌てる「灯里」。
「あわわわわ・・・何?」
彼女に正解を教えてくれたのは、先ほどの小粋な紳士でした。
「影追い・・・ですよ」
「カフェラテ」だけではなく「ワイン」も提供するお店のため、日光が当たらないように日に何度かお店を移動するとの説明に、ようやく「灯里」も得心。
小粋な紳士(サンマルコ広場を楽しむ達人)と席を共にして、しばらく会話を楽しむ「灯里」と「アリア社長」。
「世界で最も美しい広場・・・遙か遠い昔、マンホームで英雄ナポレオンがサンマルコ広場に贈った言葉です」
一日の大半をこの場所で過ごす紳士の言葉に「灯里」も、その広場でくつろげる幸せを実感。
「・・・こうして今ここにいられる私たちは、私たちは世界で最も幸せ者ですね」
そんな時、彼女の視界にひとつだけ床に輝く石版が目に入ります。
『カフェの薫りに影を追えば、光眩しい石ひとつ・・・このお店のことだったんだ』
紳士に席を離れる無礼を詫びて、「藍華」達を呼んでくる「灯里」。指し示した石版は、確かにひとつだけ光を放っていました。
持ち上がる石版、収められた宝箱・・・そしてその中身は、またしても紙切れが一枚入っていました。
※良かった、良かった。あそこでわからなくても問題なかったですね。何度か巻き戻しちゃいましたよ。(^^;)。
「殺人カッレに潜むのは、ピカピカ目玉の真っくろ黒猫」
物騒な言葉に驚く「灯里」と「アリア社長」。もっとも本当に殺人があったわけではないそうですが・・・。
「・・・素敵な宝物が見つかるように、祈っておりますぞ」
紳士と別れた3人が、薄暗い裏通りを歩き回ります。そしてついに見つけた黒猫、そしてその前に置いてある「宝箱」・・・その中身もやっぱり地図でした。
「これで地図何枚目?」
「10枚目です」
様々な場所、様々な地図、様々な文言・・・。「宝物」を探して、「ネオ・ヴェネツィア」を歩き回る3人。それはさながら小さな「観光旅行」のようでした。
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「次のヒントはわかりやすそうですよ。『喜劇カッレを下ってみれば、そこはお空の別世界』」
「アリス」の言葉に、良く歩く道「喜劇カッレ」を思い出す「藍華」。その場所に「お空の別世界」などなかったはず。
よく見る道、よく歩く道・・・先入観は最大の敵。階段を見つけることが出来ない3人に、道を示すように転がり、その場所を教える「アリア社長」。初めて通る長い階段を、手を繋ぎ下りてみると、その先に広がっていたものは・・・。
※もう、皆様もおわかりですね。(^^)。
カーン・・・カーン・・・カーン・・・
鐘の音が広がり、桃色の花びらが舞い落ちる。見渡す景色の向こう側に、ピンと伸びた水平線。
「ネオ・ヴェネツィア」を「ゴンドラ」で案内する「ウンディーネ」たちも見たことがない景色が、その場所には広がっていました。
「凄い・・・宝物みたいな景色・・・」
「GOAL!」と赤字で書かれた壁。そこには年月が経ち、かすれながらも、なんとか読み取ることが出来る文言が記されていました。
「・・・今、あなたの心に・・・宝物が刻まれました」
3人の心に浮かび上がる、今まで歩いてきた道、探索してきた町並み、出会った人達・・・。自然と「アリス」が地図を元の場所に戻すことを提案します。そして、当然のように賛成する「藍華」と「灯里」。
「・・・ねえこれって・・・」
あらためて「宝箱」が収められていた場所を見やる「藍華」。そこには、いくつもの箱が置いてあった跡が残っていました。
「私たちの前に見つけた人達も、みんな元の場所に戻していたんですね」
「きっとまた、知らない誰かが見つけるんだね。この街がある限り・・・」
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「お疲れ様でしたな、ミス・フローレンス」
夕刻、「サンマルコ広場」のカフェにて、いつものように「カフェラテ」を嗜む紳士。その元へ「アリシア」が歩み寄ります。
「・・・美味しいカフェラテのお陰で、ちっとも疲れませんでした」
紳士へと微笑みかける「アリシア」。丁度そこへ「灯里」達3人が戻ってきました。紳士と知り合いだった「アリシア」に声をかける「灯里」。すると紳士が立ち上がり、3人に向かってあらためて自己紹介を行います。
「・・・私、このカフェの店長でございます。・・・宝物は見つかりましたかな?」
「宝箱」を隠してくれた人が、こうした「ネオ・ヴェネツィア」を楽しむ「達人」達だと気がついた「灯里」。
「・・・宝探しをしているうちに私、ネオ・ヴェネツィアをもっともっと好きなる魔法にかかってしまいました。・・・達人さん達のお陰で、今日はとっても幸せな気分になれました。ありがとうございます」
お礼を言う彼女に、こちらこそと言葉を返す紳士。彼もまた「サンマルコ広場」の新しい楽しみ方を「灯里」に教わったのです。
「またご来店ください。是非、お茶をご一緒しましょう。『幸せの達人』さん」
「ネオ・ヴェネツィア」は、奇跡で出来た街。今日もまた、誰かが「宝箱」を頼りに、とっても幸せな気分に包まれるのでしょう。
素晴らしい。いやぁ、素晴らしい・・・完璧です。第1話も楽しめましたが、この第2話は実に癒されました、幸せになれました。(^o^)。
監督の「佐藤順一」、絵コンテ・作画監督の「和田高明(ロゼッタマスター)」、本当にありがとうございました。m(_ _)m
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