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ツバサ・クロニクル_TV31

第31話「少年のケツイ」

前話にてその限界も露見することとなった「サクラの羽」。やはり死者を蘇らせることは、その力を持ってしても短時間しか実現できない「哀しいキセキ」でした。
さて、今回からは再び新しい世界が舞台。どうやら以前登場したキャラクターも登場しますが、こちらは顔が同じだけかな?

「うわああぁあっ!」
到着した先は、なんと海の直上。
周りを見渡しても島ひとつありませんが、偶然(あるいは必然か)、船の汽笛が「小狼」の耳に聞こえてきました。
---
「失礼します」
遭難しかけていたところを助けて頂いた「小狼」一行。濡れた衣服の着替えを済ませて、まずは船長にご挨拶。ところが船長室にて彼らを待っていたのは、「ナユタヤ国」で悪の領主だった「タンバル」!?
「出たぁああっ、悪者だあっ!」
思わず大声を張り上げる「モコナ」にひと睨みをきかせた「タンバル」でしたが、やがてその言葉に大笑いを始めます。
「・・・ふはははっ。悪者とはよく言った。この顔を見ればそう思うのも無理はない。・・・ワシはこのラゴスタ号の船長、タンバルだ
どうやらこの世界では良い人のようだった「タンバル」に、ほっとする一同。
ところで、この船は人手不足でな。・・・お前さんたちには食事作りを頼む」
※食事担当は「ファイ」と「サクラ」。「黒鋼」は甲板掃除担当。適材適所、結構人を見る目がありますな「タンバル」は。(^_^)。

「おいっ、機関長はいるか!?・・・まだ子供だが賢い子でな。エンジンの扱いなら大人顔負けだ」
手先が器用な「小狼」は機関室を担当。まだ子供の機関長に、どこかで会った面影を感じる「小狼」ですが、そんなはずはありません。
「・・・機関長の藤隆です」
テーブルの上にあったメガネをかけて自己紹介をした少年「藤隆」の言葉に驚く「小狼」。そう、感じていた面影は彼の父親「藤隆」のもの
でした。
彼の行動、その言葉に、考古学者だった父を思い出す「小狼」。そのちょっと不思議な体験は、彼の心を癒します。
「どんな人なんですか、小狼さんのお父さんって?」
「父さんは・・・ずいぶん前に死にました」

※亡くなっていたんですね「藤隆」さん。(T_T)。それでも父親の魂と触れることが出来て、「小狼」も旅の疲れを癒されたのではないでしょうか。

まったく「サクラの羽」の気配を感じないという「モコナ」。それならば別の世界に出発かと思いきや、「モコナ」はしばらくこの世界に滞在すると皆に告げます。
だって、小狼がそうしたがっているから。・・・モコナ感じるの、小狼の気持ち。小狼、その子と少しの間だけ、一緒にいたいと思っている。だから、モコナもしばらくここにいるのっ!」
言われて気がつく自身の気持ち。そして、その気持ちを大切にしてくれる「モコナ」に「小狼」は笑顔で礼を言うのでした。
「ありがとう、モコナ」
---
「小狼さん・・・小狼って、僕ぐらいの年齢の頃、何をしていました?
機関室で休む「藤隆」と「小狼」。今夜は眠れないのか、「藤隆」は「小狼」へ昔のことを問い尋ねます。
「父さんの手伝いをしていました」
「考古学者でしたよね、お父さんって。小狼も、遺跡を調査するために旅をしているのですか?」

父親の魂をもつ人に、父親の会話をする不思議さを感じながら「小狼」は彼の質問に返事をします。
「・・・考古学には興味はあるけれど、旅の目的は違います。どうしても探さなければならないものがあるのです
その答えを聞き、「目的を持って生きている」と羨ましがる「藤隆」。彼にはその目的がまだ、見つかってはいないようです。
※「目的を持って生きる」・・・みなさん、人生を生きる目的は見つかりましたか? 私はまだですね・・・というより、なかなか目的を持って生きている人はいないのではないでしょうか。「藤隆」の言葉を聞いて、ちょっと「小狼」を羨ましい気持ちを持ってしまいました。(^_^)。

「風の匂いが無くなった」
嵐の予感を船員に告げる「タンバル」。
そう伝えて見上げた空には、厚い雲が覆い始めています。そして、夜はまだ始まったばかり・・・。
---
ゴオオォオオオッ!!
瞬く間に暴風雨に包まれる船体。嵐の中、船を支えるエンジンも悲鳴を上げていました。

「これ以上は無理です。エンジンを止めないと・・・僕が船長に掛け合ってきます。小狼、一緒に来てください
波にもまれる木の葉のように、激しく上下に揺れる「ラゴスタ号」。船長の許可を貰うために船上へ駆けつけた「藤隆」の上に、丁度、巨大な波が覆い被さろうとしていました。
「うわぁっ・・・機関長!」
「タンバル」の叫びもむなしく、波に飲み込まれた「藤隆」と「小狼」。「黒鋼」が投げ込んだ救命用具も届かず、波の間にふたりの姿は消えていきます。
「機関長!・・・む?・・・まさか・・・」
再度その名を呼ぶ「タンバル」の耳に聞こえる謎の笑い声。振り返ったその先には、鬼の角のような2本の巨大な岩が海面より顔を突き出しています。
「小狼くーんっ!」
まるで引き込まれるかのように巨大な岩へと船体を向けるなか、「ファイ」の叫び声が暗い闇へと響いていました。
※「サクラの羽」が無い世界での異常事態。まあ、全ての異常現象が「サクラの羽」のせいではないのでしょうが。

朝。昨夜の嵐が嘘のように静まりかえった海面。「藤隆」と「小狼」を探す声が、船体の至る所で響いています。
そしてその頃「小狼」は、謎の小島へと漂着していました。
「・・・近くの島に流れ着いたようです」
同じ場所へと倒れていた「藤隆」を助け起こし、事情を伝える「小狼」。流れ着いた破片の量から、どうやら「ラゴスタ号」の沈没はまぬがれたと判断してほっとする両者。
「とにかく船を見つけて、俺たちがここにいることを知らせないと」
辺りを見渡す「小狼」達の耳に聞こえる謎の笑い声。その声に「藤隆」は表情を引き締めます。
「そうか・・・ここは亡霊の島だったんだ」

「亡霊の・・・島」
---
「あれが?」
聞こえる笑い声の正体を問う「黒鋼」に「島に住む亡霊達の声」と答える「タンバル」。今、「ラゴスタ号」は「亡霊の島」へと舵を向けています。
・・・先祖から語り継がれてきた教えでな。あの島には恐ろしい亡霊が住んでいるから、決して上陸してはならないと語り継がれている。・・・この国で生きている我らには、先祖からの教えに逆らうわけにはいかんのだ」
※先祖代々の教えに逆らえないのは「この国で生きている」人達だけですよね。・・・ということは、救出メンバは決まったも同然。(^^;)。

「疲れていませんか?」
その言葉に「ええ」と答えた後、「はい」と言い直す「藤隆」。すると「小狼」は歩いていた足を止めて「藤隆」の方を見やります。
「敬語は止めませんか?・・・俺の方は構わないよ」
今度は「うん」と頷く「藤隆」。ふたりの心の距離は一挙に近づいていきます。
---
「これは・・・」
目の前の遺跡に「亡霊だ」と声を大きくする「藤隆」。2メートル以上はある遺跡は、片手をあげた人の姿
に見えます。
「この島にも、かつては人が住んでいたんだね」
「それじゃあ・・・あれって、島の地図?」

遺跡の丁度胸の辺りに刻み込まれた地図らしい記号、そしてその下に掘られた文字を「小狼」は注意深く読み進めていきます。
神の息吹を・・・恐るるなかれ。神の歌声、聞こえる間は・・・道は開かれる。・・・真に恐れるべきは長きもの・・・。ここから先は読めないな」
以前勉強していた文字と似ていると、すらすら読み上げる「小狼」。そしてその地図が山頂への最短ルートを示していることも、彼は見抜いて見せます。
※父親「藤隆」について回った子供のころの記憶。「小狼」は「藤隆」の知識を学習し、しっかりと勉強してきたようですね。

「これが・・・亡霊の正体?」
巨大な風穴へと辿り着いた「小狼」と「藤隆」。そこからは海で、そして海岸で聞こえたあの謎の笑い声が響き渡っていました。
「そうだよ。今聞こえているのは、さっきの遺跡に刻み込まれていた神の歌声なんだ
そして間もなく、激しい突風がふたりを襲います。身体をかがめて、突風から身を守る「小狼」と「藤隆」。
「・・・今のが神の息吹。皆が亡霊だと恐れていたものの正体だったんだ」
島の反対側に来ているであろう「ラゴスタ号」に辿り着くため、突風が吹き荒れる風穴へと進み行くことを決める「小狼」。突風を恐れる「藤隆」に、彼は遺跡の言葉を聞かせます。
「神の息吹を恐るるなかれ。神の歌声聞こえる間は、道が開かれる」
その言葉にようやく謎が解けた「藤隆」。彼の顔に笑顔がこぼれます。
「そうか!・・・この歌みたいなのが聞こえている間は、安全なんだね
---
やはり島への上陸を実行するのは「黒鋼」、「ファイ」、「サクラ」、そして「モコナ」でした。手こぎのボートを借りて島へと向かう「黒鋼」達の行方を見守る「タンバル」。
---
「行くぞっ!」
神の息吹が止んですぐに風穴へと走り込む「小狼」達。昼間とはいえ日の差さぬ風穴は薄暗く、出口付近で「藤隆」は石に躓いて転んでしまいます。
そして神の歌声が今、終わろうとしていました。
走る、走る、走るふたり。
まさに間一髪。風穴を飛び出た「小狼」達の後ろで、神の息吹が唸りを上げていました。

※島の両端を行き来する近道、そこを通過する際の注意事項が書かれていた遺跡。もともと住んでいた人達の「立て看板」として利用されていたのでしょうね。

「生きとった・・・ふたりが生きとったぞっ!」
望遠鏡で「小狼」達の生存を発見した「タンバル」
。その声は海上を進む「サクラ」達の耳にも届きます。
「見てみて、ふたりとも無事だよっ!」
安心して大声をあげる「モコナ」。それに反応したのか、海を割って巨大なウミヘビが姿を見せます。手こぎボートを一呑みできそうな巨大な口を持ち、全長数十メートルの巨大なウミヘビ。しかし、ウミヘビが襲いかかったボートには、居合いの達人「黒鋼」が乗船していました。
「へっ・・・てりゃあぁっ!
気合一閃。水しぶきをあげてウミヘビへと襲いかかる見えない軌跡。その先端はウミヘビをとらえ・・・
---
「真に恐れるべきは長きもの。・・・遺跡に書かれていたのは、あのことだったんだ」
山頂から見下ろす「小狼」は冷静にウミヘビの正体を分析していました。彼が守るべき「サクラ」の乗るボートに襲いかかった怪物。しかし、その船には信頼する仲間達が乗船しています。そして仲間達は今まで一度も、「小狼」の期待を裏切ることは無かったのです。
※悪・即・斬。昔に読んだ「るろうに剣心」というマンガの「斉藤一」を思い出しました。見事な居合いです。(^_^)。

「確かに亡霊の正体は風だったかもしれん。でもワシはそのことを秘密にしようと思う。・・・海は広いからな、ひとつぐらい不思議なことがあって良いだろう。・・・助けが遅れて済まなかった」
頭を下げる「タンバル」に「いいんです」と返す「藤隆」
。彼はこの経験で、得るものがあったようです。
「・・・船長のおかげで、探しているものが見つかりましたから」
そこへ、服を着替えた「小狼」達が別れの挨拶に訪れます。
「何を言っておる? ここは海の上だ」
見やる「タンバル」の前で、光り輝く「モコナ」。次元跳躍の技が周囲を明るく照らします。
「こ・・・これは・・・」
声を失うほど驚いた「タンバル」の隣で、光に包まれる「小狼」を見やる「藤隆」。
「小狼・・・僕見つけたよ。大人になったら僕・・・考古学者になるよ」

その言葉に驚く「小狼」。しかし、彼は知っています。同じ魂を持つ父親が素晴らしい考古学者になったことを。
「君ならなれるよ・・・絶対に。・・・・・・・・・さようなら、父さん」

そして彼らは、再び「サクラの羽」を探す旅へと戻ったのです。

いささか後半は駆け足ではありましたが、なかなか楽しい物語でした。同じ声、同じ顔、同じ魂なのに次元により「悪人」だったり「善人」だったりする「タンバル」、そして小狼の父親「藤隆」の(魂をもつ少年の)登場。「サクラの羽」こそでませんでしたが、「ツバサ・クロニクル」の物語としては結構好きなお話でしたね。
さて、次回は珍しい「ファイ」のお当番回のようですが、「ちぃ」・・・もとい「チィ」が登場するようです。これまた楽しみ~。(^_^)。

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