ARIA THE NATURAL_TV07
第7話「その 猫たちの王国へ…」
新入生、新入社員のみなさーん!五月病にかかっていませんか?
ストレスを発散させる方法も色々ありますが、週の初めには「アリア社長」で癒されましょう。
では「アリア社長」、ひと言どうぞ。
「ぷいにゅぅう~」
「・・・あ、アリア社長。・・・そっか、今日から夏服でしたね。ありがとうございました」
半袖の制服を「灯里」の元に運んできた「アリア社長」。惑星「アクア」も夏を迎え、「ウンディーネ」達も衣替えの季節です。
「さてと、それじゃあ練習に行きましょうかアリア社長。・・・アリア社長、いないんですか?」
気持ちも新たに練習へと向かう「灯里」。いつもついてくる「アリア社長」ですが、今日はお出かけのようです。
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「そうだアリスちゃん。どうだった、社内ペアパーティ」
前回、無事に出席することとなった「オレンジぷらねっと」の行事のことを尋ねる「灯里」。ちょっとはにかみながらも「アリス」は「どちらかといえば楽しかった」と答えます。これからは同僚や会社の先輩とも練習を行うと話す「アリス」に、安心する「灯里」と「藍華」。少しずつ社内での人間関係もうまく回り始めたようです。
「先輩達よりでっかい早くプリマになってしまうかもしれません」
※練習量倍増の「アリス」の言葉に、「すごーい」と喜ぶ「灯里」と、危機感を感じる「藍華」。ふたりの姿勢の違いが面白いです。
「後輩ちゃんに負けてたまるもんですか、見てなさい!・・・いつもは通らない難易度高めの水路にチャレンジッ」
とシングルの実力を見せつけるべく、練習用ゴンドラを狭い水路へと導く「藍華」。自分も漕ぐのと怯える「灯里」の目に、どこかにおでかけしたはずの「ぷいにゅぅ」の姿が映ります。
「あ、藍華ちゃん。アリア社長がゴンドラに乗ってた!?」
その言葉には興味なさそうな「藍華」でしたが、難易度が高そうな水路との「アリス」の言葉には思いっきり反応。とりあえずゴンドラの向きを変えて「アリア社長」の追跡に向かうことに。
「いました。・・・どこに行くのだろう?」
狭い道を器用に漕いでいく「アリア社長」になんとかついていく「藍華」。しかし、いつもは閉じられている水路まで辿り着いたとき「アリス」が「でっかい嫌な予感」を感じて追跡はSTOP。
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「やっぱり、ネコの集会に出かけているのでしょうか?」
今日の結果を「アリシア」に報告する「灯里」。洗濯物のシーツを取り込みつつ、彼女は「マンホーム」に伝わるネコの集会について教えてくれました。
「・・・ネコは自分たちだけの王国を持っているという伝説。残念だけど、人間は入れないらしいけれど。・・・もしかしたら、ケットシーが妖術を使っているのかもしれないわね」
※「ケットシー」との出会いは今までに何度か「ARIA」で伝えられてきましたね。なんとなく「灯里」なら集会に参加できそうだけれど。
「アリア社長、今朝もひとりでおでかけしたみたい」
「うーん確かに。うちの姫社長も出かけたみたいだけれど・・・」
やはり気になる「ネコの集会」。「アリス」が会社の同僚との練習に出かけた今日、もう一度「アリア社長」の後をつけることにチャレンジする「灯里」と「藍華」。
「じゃあ、行くわよ」
難しい水路は「藍華」の操舵技術に任せて、「アリア社長」の後をつけ始めたふたりの前にちょっと不思議な出来事が起こり始めます。
無人の家の中で回り続ける数十もの風車。一本道で見失う「アリア社長」。誰ひとり人の姿が見えない街路。
「・・・もうずいぶん漕いだわよね」」
水路の名手が不安になるほどの時間の後、ふたりは廃墟の中へと進み入りました。
「あれ?・・・今、誰かがこちらを見ていたような・・・」
何者かの気配を感じる「灯里」の言葉に「変なことを言わないでよ」と怖がる「藍華」。
「あ、アリア社長だ!?」
「今度は見失わないでよ・・・」
気配の後に再び水路の奥に姿を見せた「アリア社長」を追いかける「藍華」と「灯里」。そして彼女たちは気がつきませんが、水路の横の廃墟を十数匹もの猫が併走するかのように走り抜けていきます。その後も、ビルの上から彼女たちを監視するかのように見下ろす猫たち、廃墟からのぞき込む猫たち・・・。
※やはり「ネコの王国」は人の存在を許さないのか。暖かい部屋なのに、見ている私の背中は少し寒くなってきました。(^^;)。
「ずっと空気が止まっている感じ。・・・本当に来て良かったのかな、私たち」
繰り返されるパターン。同じような光景。道に迷ったと言うよりは、迷わされているかのような・・・。
「ここ、さっき通らなかった?」
「・・・気のせいじゃない」
返した「藍華」の言葉に、若干の震えが見られます。そして、そのパターンは操舵者が「灯里」に変わっても、終わることはありませんでした。
「・・・流石に、ヤバイ香りがぷんぷんしてきたわね」
「もしかして・・・来て欲しくないの、私たちに?・・・・・・・・・誰かが呼んでいる・・・誰?」
どこか遠くを見つめる「灯里」の様子に不安を隠しきれない「藍華」。彼女の耳には聞こえない声に「灯里」は呼ばれてゴンドラを進めます。
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「ネコさんたちの集会を見ようとしたから、罰が当たったのかな・・・。きっとここは来てはいけない場所だったんだね。ごめんなさい、ネコさん」
何度繰り返したかわからないほどのループ。再び廃墟にたどり着いた「灯里」が謝罪の言葉を述べた直後、彼女たちのゴンドラに小さなゴンドラが近づいてきました。
「ぷいにゅぅーぃ。・・・ぷいぷい?」
「アリア社長」の登場に、ほっとしたかのように今までの経緯を説明する「灯里」。全て理解しているのか、「アリア社長」は落ち着いた様子でひとつの水路を指さします。
「あれ?・・・さっき、あんなところに水路あったっけ?」
「あの道を行けば帰れるのですか?・・・アリア社長も一緒に帰りますよね」
確認する「灯里」の問いに、ゆっくりと首を振る「アリア社長」。まだ「ネコの集会」は終わっていないのでしょうか。
「・・・大丈夫でしょう。私たちと違って、ひとりで来てひとりで帰れるのよね、アリア社長」
「藍華」の言葉にうなずく「アリア社長」。それを見た「藍華」は、自分で漕ぐからとオールを受け取り、ゴンドラを水路へ進めます。
『やっぱり私たちはネコたちが踏み込んで欲しくないところに・・・踏み込もうとしたのですか?』
その問いに答えることなく、暗闇に消えていく「アリア社長」。しかし、背後からの光にもう一度「灯里」が振り返ったとき、そこには数十匹のネコ達と「ケットシー」の姿が見えました。丁寧にお辞儀をして、彼女たちを見送る「ケットシー」。
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今日もまた、どこかで「ネコの集会」は開かれているのでしょうか?
不思議な・・・不思議なお話。「ネコの集会」は「マンホーム」からの伝説とのことですが、「まぁ社長」は参加していないのか。はたまた語られなかっただけなのか。
なんとなく、今はまだ「ネコの集会」に参加する資格を、人間は与えられていないような気がします。いつか、「灯里」のような人間がいっぱい増えたとき、人もまた「ネコの集会」に参加する資格を与えられるのかもしれませんね。
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