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ARIA THE NATURAL_TV09

第9話「その 素顔の星たちは…」

近年、技術の発達によって格段に美しくなったアニメの背景があります。
何だかわかりますか?・・・それは「ARIA THE NATURAL」でも度々目にする背景、「水の表現」です。
惑星「アクア」、水の都市「ネオ・ヴェネツィア」を表現する優れた技法「水の表現」。この発達が、癒し系アニメ「ARIA THE NATURAL」を生み出した土台と言えるかもしれませんね。

「お待たせしました。ARIA COMPANYです。・・・どうぞ、足下にお気をつけて」
いつもの練習とは緊張感が違う、お客様を乗せての本番観光案内。張り切る「灯里」はなかなか快調に観光案内をスタートさせます。
「・・・ごらんのように、この街ではあちらこちらにたくさんの菊の装飾を見つけることが出来ます。この花はかつて、マルコ・ポーロが中国から持ち帰った花と言われていて、当時のマンホームのヴェネツィアで大流行しました」
堂に入った説明に、微笑みながら彼女を見守る「アリシア」。新婚らしいふたりのお客様も、「灯里」の説明に逐次頷いてくれていました・・・が。
「ちょっと止めてください!」
女性のお客様に言われて、慌ててゴンドラを止める「灯里」。すると彼女の視線の先には、美しい花々が咲き誇る小さな小道が広がっていました。
「なんか、素敵なお庭ですね。ずっと見たくなっちゃう・・・」
その言葉に思わず自分も見とれてしまう「灯里」。そこに男性からの質問が飛び込んできました。
「ここ、何か特別な場所なんですか?」
「はひっ?・・・はい・・・はひ・・・」
必死にこの場所を思い出そうとする「灯里」ですが、緊張した彼女の頭はパニック状態。
そこへ「アリシア」が助け船を出してくれました。
いいえ、普通の民家ですよ。・・・ここのお宅はいつもお手入れが行き届いていて、四季折々に色々な花を見ることが出来るんです。・・・そもそも、人工の土地であるネオ・ヴェネツィアの本島には自然の花や緑が少ないんです。だから、自宅の綺麗な花壇や庭のガーデニングが、奥様の器量を計るバロメーターだと言われているんですよ。・・・・・・でも、お客様よく気がつかれましたね。初めて通る水路なのに」
流石「ウンディーネ」という説明に、感心しきりのお客様。ところが、「灯里」本人は彼女の説明に落ち込んだ表情を見せてしまいます。
「気づきませんでした・・・私、今の今まで全然気がつきませんでした。この水路、良く通るのに・・・
彼女の自信を喪失させてしまったかなと、複雑な表情を浮かべる「アリシア」でしたが、この後の「灯里」の行動は、「アリシア」の予測を遙かに上回るものでした。
「凄いです、お客様凄すぎです!・・・私、感動してしまいました。素敵な発見を、ありがとうございます」
・・・大物。落ち込みモードに入るかなと考えた私がおバカでした。m(_ _)m

新たな発見をお客様から受け取った「灯里」。さっそくさらなる「ネオ・ヴェネツィア」の「素敵ポイント」を探すために「アリア社長」と出発。辺りをキョロキョロと見渡しています。でもその乗り出しはちょっと危ないような・・・。
「おりゃあっ!・・・脇見、禁止!」

偶然、その場所を通りかかった「藍華」と「アリス」によって呼び止められた「灯里」。危うく水路に落ちるところでしたが、それはなんとか回避。
---
「さすがアリシアさん、民家の庭にまで気がついているなんて・・・」
彼女の偉大さに感動しきりの「藍華」。機嫌が良くなった彼女は「灯里」に特別な「素敵ポイント」を教えてあげると宣言
します。
-from 藍華-
 辿り着いたのはとある丘の上。
 大きな木の根元に立った3人+1匹はしばしそこで時間を潰すことに。
 「ここに何かあるの? 藍華ちゃん」
 やがて、初夏を匂わす心地よい風が吹いてきました。
 気持ちの良い風にのびをする「灯里」の耳に、
 フィィッ・・・と綺麗な音が聞こえてきます。
 「驚いたでしょう?・・・この木はね、風が吹くと綺麗な音がするの
 耳を洗うかのような自然の声に、すっかり感動する「灯里」。
 「素敵・・・まるでそよ風に捧げる歌を・・・歌っているみたい
 「恥ずかしいセリフ、禁止っ!」
-from アリス-
 続いて訪れたのは、一面真っ青で不規則なタイル、
 それも表面が艶やかに磨かれたタイルで築き上げられたとある民家の壁。
 オレンジ色の瓦との対比がなんとも可愛らしい姿を見せています。
 「・・・この壁、可愛い」
 「ここは絶望の家と呼ばれているんです。主である芸術家が恋に破れたときに、
  自分の心の冷たさを青い壁で表現したらしいです

 可愛らしい壁と「絶望」という言葉の差に驚く「灯里」。
 その時、「藍華」が青い壁の中に眠る、一枚の紅いタイルを見つけました。
 「後輩ちゃん、これを見逃していない?
  ・・・芸術家はね、絶望しているだけじゃなかったのよ。
  燃える心がまだ残っていたの。
・・・わりと有名だと思っていたけれどねぇ」
※今見つけたばかりなのに、昔から知っていたような口を利く。・・・「藍華」って後輩に対抗心一杯です。(^^;)。

いつしか「素敵ポイント」発見の旅は、「藍華」と「アリス」の張り合いの場と化していました。
・「虹の架かる噴水!」by「藍華」
・「サルスベリの小道」by「アリス」
・「ネコミミの形の岩!」by「藍華」
・「針が盗まれた時計台」by「アリス」
・「眉毛の太い犬!」by「藍華」
・「途中までしかない階段」by「アリス」
・「男前のマリア像!」by「藍華」
・「閉まらずの扉」by「アリス」

---
「ほらここ、嗅いでみなさいよ」
続いて「藍華」が案内したのは一軒のパン屋。焼きたてパンの香ばしい匂いが・・・するかと思えば、なんと「おそば」の匂い。確かに不思議ではありますが・・・。
「でっかい質問です。・・・パン屋さんから「おそば」の薫りがするのが、どこが素敵なのでしょう?」
※確かに。(^^;)。

「灯里先輩、ご機嫌ですね」
ふたりの諍い(というほどではないけれど)に参加もせずにニコニコの「灯里」。「アリス」の問いに、彼女は笑顔で答えます。
「ふたりのおかげで、知らない素敵をたくさん憶えちゃった。私も何か見つけたかったけれど・・・」
この言葉に「藍華」が夜の探索を提案しますが、たまたま通りかかった「アリシア」によると、今夜この辺りは停電になってしまうそう。
「真っ暗・・・!」

---
「・・・どうしよう・・・」
夕飯の準備中に、ふと声を漏らす「灯里」。
隣の「アリシア」が声をかけると、躊躇したあとに小さな声で答えてくれました。
「実は私・・・夜、真っ暗だと眠れないタイプなんですっ」
そして夜。明かりひとつ無い暗がりの部屋で、「アリア社長」を抱えた「灯里」がため息をついていました。
「真っ暗ですね、アリア社長・・・あううぅうっ・・・」
暗がりに通る白い人影。怯える「灯里」の耳に優しい声が聞こえてきました。
「あら、賑やかね。・・・こんばんは」
白い影は、木箱を抱えて登場した「アリシア」の姿
でした。鼻歌を歌いながら、いくつもロウソクを並べていく「アリシア」。
「あの・・・本当にすみません。わざわざ泊まって貰えるなんて・・・」
頭を下げる「灯里」に、次々とロウソクを渡していく「アリシア」。
彼女はこのお泊まり会を楽しみにしていたかのようです。
なんでも楽しめるのは才能ですよね~。そして周りを癒すのも、また大きな才能です。(^_^)。

さきほどまでの真っ暗で不安に怯えた世界はどこかに行ってしまったかのようでした。
数十と並べられたロウソクに次々と火が灯されて、まるでキャンプの夜を迎えたかのような「ARIA COMPANY」。幻想的な雰囲気に、「灯里」もすっかり笑顔を取り戻していました。
「はい、完成」
最後のロウソクに「アリシア」が火を灯し、多種多様なロウソクが素敵な世界を創り上げます。
「オレンジ、紫、白・・・炎って、色々な色をしているのですね」
先輩の素敵な心配りは、お風呂場の中まで浸透していました。ロウソクの炎が間接的にお湯に浮かび、身も心も癒される「灯里」。
お湯に身体を温めた後は、「アリシア」が用意したミルクティーで、真夜中のお茶会としゃれ込みます。
「おそばのパンに、ほうじ茶のミルク・・・別世界のお茶会に相応しいんじゃない?」
心を配り、暖かく自分を見守ってくれる「アリシア」の姿。ありがたいと思いつつも、彼女には届かないと「灯里」はちょっと自信喪失に陥ります。
「私・・・知らないことだらけです。・・・アリシアさんに近づくには、まだまだ修行が足りないみたいで・・・
自分の背中を追いかけ、少しでも追いつこうと頑張り、ちょっと失敗で自信を失っている後輩の姿。その姿に「アリシア」は見覚えがありました。
「ロウソクといえば、思い出すわ・・・灯里ちゃんと同じシングルの頃、クチナシの花を見たいとお客様に言われたの。でも、前日の雨で全て花が散ってしまっていて・・・お客様のがっかりとした顔が頭から離れなくて。・・・その夜にね、グランマがロウソクを持ってきてくれたの。たまには、こんな明かりも良いでしょうって。そして・・・」
---
「・・・心に暖かな炎を灯し続けなさい、アリシア。・・・強い炎じゃなくて良いの。ほんのり小さな炎を、いつまでも灯し続けなさい。その炎で照らしてあげたら、きっと見えてくるわ。こっそり隠れている、『素敵』がね」
---
「その後、もう一度クチナシを見に行ったの。確かに花は落ちてしまっていたけれど、大地に落ちた花びらが雨に濡れて、甘い香りにむせかえるようだった」
遠くを見つめる「アリシア」の瞳は、幼い「シングル」だったあの頃に戻っていました。そしてその瞳を通して「灯里」もまた彼女の心と溶け込みます。
「『素敵』が隠れていたんですね・・・。ほんのり暖かな小さな炎を灯し続けたら、こっそり隠れてる素敵が見えてくる・・・」
ひとつずつ、ロウソクの明かりを吹き消す「アリシア」達。真っ暗となったはずの「ARIA COMPANY」の2階に、淡い青い光が差し込んでいました。
「綺麗・・・」
星ってこんなに明るかったのね。・・・同じものでも時間帯によって全く違った顔を見せてくれる。季節が変われば、空気や色合いも移ろっていく。そして何より、その時その場に居合わせる自分の気持ちひとつで、見えていく世界が全く変わってしまう。知らなかった素敵が見えてくる。・・・私だってまだまだ知らないことばかりよ。でもね、それはとても嬉しい事よ。だって、知らないことがたくさんあるってことは、まだまだたくさんの素敵があるってこと。・・・これからも、いっぱいいっぱい素敵と出会えるってことだものね。・・・素敵なものは無限大なのだから」
真っ暗な闇は、もうここにはありません。星の光と「アリア社長」、そして「アリシア」に見守られながら、「灯里」は優しい眠りに落ちていきました。

いっぱいいっぱいです。(^_^)。
これだけ「素敵」が広がっている「ネオ・ヴェネツィア」の世界に、思わず旅立ちたくなりましたよ。
でもでも「アリシア」の言葉通り、「その場に居合わせる自分の気持ちひとつで、見えていく世界が全く変わってしまう」のですから、私たちもまたいっぱいの素敵と暮らしているようなもの。
皆様、いっぱいの「素敵」を見つけてくださいね。

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