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ツバサ・クロニクル_TV34

第34話「終わりなきイクサ」

先日のワールドカップ「日本VSオーストラリア」戦は非常に残念な結果に終わりました。今夜行われる「日本VSクロアチア」は非常に大切な1戦。今度こそ勝利を手にして欲しいものですね。
さて「ツバサ・クロニクル」の世界ではサッカーではなく本当の戦いが花盛り。国家間の争いをスポーツで代替できれば良いのですが、残念ながらそうもいかないようです。

金色に包まれた「阿修羅」、そして蒼色に包まれた「夜叉」。このふたつの像の影響か、「紗羅ノ国」上空では空間がねじ曲がり、巨大な亀裂が出現していました。
不安そうに空を見上げる人々、像の力に感応したか倒れ込む「サクラ」。
今は「夜叉」側にいる「黒鋼」と「ファイ」も不思議な事象を前にして思うのは「サクラ」の能力のこと。ようやく駆けつけた「蒼石」の前で、彼らふたりは空の亀裂を見てつぶやきます。
「とんでもねえ殺気の塊だ・・・」
「空の向こうにね。・・・近づいてきている」

---
一方、「サクラ」を助け起こした「小狼」の前に姿を見せた「鈴蘭」。彼女は地震、空の亀裂などは「阿修羅」像のせいではないと像の前で否定して見せますが・・・。
「・・・違う、絶対に阿修羅様のせいじゃない。でないと・・・本当にもうあの人に・・・会えなくなっちまうよ
自身の立場と愛しき人への思い。出口の見えない思いに潰されそうになった「鈴蘭」から、ひとしずくの涙がこぼれ落ちます。
そして、その涙と思いを「阿修羅」が受け止めたとき、その表面の怪しい文様が輝き始め、第三の瞳が目を開けました。

※かつての自分の立場と同じような「鈴蘭」の思いに共感したのでしょうか・・・。

凄まじい光の奔流が「阿修羅」から立ち上り、天井を貫いて上空へと流れ込みました。そして「夜叉」もまた呼応し、あわせて2本の光束が天空の亀裂へと注がれます。
「あぁ・・・」
光を受け、クリアになっていく亀裂の奥。そこには巨大な惑星、円を描く月の表面が映し出されました。
「あれは・・・」
「モコちゃん!」
見上げる「小狼」と「サクラ」の前で、時空を超越するときのように羽を広げる「モコナ」。
「この世界に・・・羽・・・無い。でもあの世界に・・・ある」
言葉と同時に「小狼」と「サクラ」を包む「モコナ」の魔法陣、それは同時刻、「黒鋼」と「ファイ」の足下にも出現
していました。
「次の世界に移動するのか!?」
戸惑う「小狼」達を包み込み、彼らの姿は「沙羅ノ国」から消えていきました・・・。
---
時空を貫くゲートの中で、不思議な光景を目にする「サクラ」。
長髪の美男子と特徴的な耳を持った美女。月の近くをゆっくりと漂う空中城。先ほどのふたりか、抱き合い見つめ合うシルエット・・・

※見つめ合うふたりの姿は「阿修羅」と「夜叉」・・・でしょうね。

「小狼」の声に目を開ける「サクラ」。ふたりと「モコナ」が現れた場所は、岩だらけの殺風景な荒野でした。
「・・・子供か?」
彼らの前に姿を現した、ひとりの女性。馬のような生き物に跨り、特徴的な耳を持ち、美しい黒髪を足下まで垂らした美女。
「こんなところに、どうして居るのだ?」
彼女の言葉が聞こえた瞬間、まるで今、そこに現れたかのような戦いの気配に「小狼」は気がつきます。見ると、辺り一面で戦い続ける人々の群れ。そう、ここは戦場だったのです。
「阿修羅王、お怪我は?」

駆け寄る部下に「無い」とひと言返す美女。その名前に、その特徴的な耳に、「小狼」と「サクラ」は「阿修羅」像の姿を思い浮かべます。
「また決着がつかないか・・・。夜叉族と」
そうつぶやき、小高い丘を見やる「阿修羅王」。その視線の先には「夜叉」と、「小狼」達が見知った顔が馬に跨り戦況を眺めていました。
「黒鋼さん、ファイさん!?」
※ちょっと雰囲気が違う「黒鋼」と「ファイ」のふたり。「小狼」の言葉に無反応だからでしょうか。

「月が昇りきった。今日の戦いはこれまでだな」
そう「阿修羅」が口にしたとき「小狼」達は信じられない光景を目にします。先ほどまで戦い続けていた人達、その相手側が一斉に視界から消失・・・いや、周りの風景までもが一変してしまいます。
「あれあれ・・・なんか、さっきと違うところに来ている?」
「モコナ」の言葉通り、戦場から消失したのは自分たち自身の様子。それでは先ほどまで戦っていた場所は?
「あの場所に居られるのは、月が中天に昇るまで。それが過ぎれば我々は追い払われる・・・。
確かにあそこにあるのに、月が夜空に現れ天心に昇るまでの間のみ、我々はあそこに招かれる」
そう言って天を見上げる「阿修羅王」。確かに月のそばに、ゆっくりと漂う空中城の姿がありました。あまりに不思議な体験に、今起きたことを口にして確かめる「小狼」達。しかし、この世界の常識を知らない彼らの姿は、周囲から見れば怪しい姿に思えます。
「何をとぼけている?・・・月の城の戦いを知らぬとは何が目的だ。・・・まさか、夜叉族の手の者か!?
きつい口調で質問される「小狼」達。しかし、この場は「阿修羅王」が「夜叉族であれば漆黒の瞳を持つはず」と彼等をかばいます。
「その子供達を我が城へ。・・・客人として招くのだ
※突如戦場へと姿を見せた「小狼」達に興味を惹かれたのでしょうね。そして「漆黒の瞳」という重要なポイントがひとつ。先ほどの「黒鋼」「ファイ」の違和感は、漆黒の瞳だったからかな。

「阿修羅城」へと招かれた「小狼」達。出てきたご馳走に「モコナ」は大満足ですが、「小狼」と「サクラ」の話題は「黒鋼」達が本物だったのかということへ。
「・・・本人だとしたら、どうして俺たちを見て何も反応がないのか」

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なぜか「クロウ国」と同じ楽器を持っていた「阿修羅王」に、弾いて聞かせてみせる「サクラ」。その音色に感じ入った「阿修羅王」は、美しい舞を披露して見せます。そしてその姿を堪能しながらも「モコナ」に「サクラの羽」を確認する「小狼」。するとどうやら、天空城に力を感じるとの答え。
---
翌朝。最近「サクラの羽」が回収できていないからか、眠り姫となっている「サクラ」を置いて「阿修羅王」と食事を共にする「小狼」と「モコナ」。
「ところで、ここは『修羅ノ国』というのですね。・・・『夜叉族』というのは?」
やはり「夜叉族」とは長きにわたり戦争をしているとの回答を得た「小狼」。ここは「沙羅ノ国」の過去の姿なのか・・・。
「夜叉族も、月が中天に昇りきるまでの間だけ、あの城の中に招かれるらしい。・・・遙か古から、あの城を手に入れて望みを叶えるために、私たちは戦いを続けている。・・・望みのない者などいない。もし、自分には何の望みもないという者が居たら、それは己の心の奥を知らぬだけだ」
彼女が語るとおり「望みのない者」などは存在しない。現に今、「小狼」がこうして旅しているのもまた・・・。
「お願いがあります。俺を・・・月の城へ連れて行って欲しいんです」

その真摯な瞳、その決意に惹かれた「阿修羅王」。彼女は「小狼」を戦場へ連れて行くことを認めます。
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「行ってきます・・・姫」
※「小狼」に「あなたの望みは?」と問われて回答をはぐらかした「阿修羅王」。恐らくは「サクラ」が時空を越えるときに見たシルエットが回答なのでしょうね。

「望みが叶うところを見たいから」と部下に告げて「小狼」を戦場へと連れ出した「阿修羅王」。さっそく移動した「月の城」にて「小狼」は馬に跨った「黒鋼」と「ファイ」に出会います。
「お前、奴らを知っているのか!?」
「あのふたりは強いぞ。恐らく・・・夜叉王配下で最強だ」
果たして「黒鋼」と「ファイ」は自分たちの仲間か、あるいは魂を同じにしたこの世界の住人なのか。
確かめるべく駆け寄る「小狼」へ剣を抜く「黒鋼」。その繰り出す技に一片の曇り無く、催眠状態に陥っているようではないようです。
「・・・急所は避けたようだが、今度はそうはいかねえぞ。破魔・・・竜王陣!」
「小狼」の知る「黒鋼」と同じ技、同じ武器「蒼氷」を使う「黒鋼」。彼は果たして「小狼」の知る人物なのか・・・?
手加減をして戦える相手ではないと、持つ武器「緋炎」の力を引き出して「黒鋼」と斬り合う「小狼」。しかし、流石に剣の師匠だけあり今の「小狼」に勝てる相手ではありません。
「・・・反応が遅い」
追い詰められ、剣先を向けられる「小狼」。その切っ先が彼を斬り倒そうと殺気を込められた時、「黒鋼」を「阿修羅王」の炎が襲い「小狼」は危機を免れます。
「らしくねえな、阿修羅王」
獲物を狩る瞬間を邪魔された「黒鋼」ですが、より強い相手に会うことが出来たと表情は明るいもの。続いて打ち込まれた巨大な剣撃も「黒鋼」は「蒼氷」にて真っ二つにして見せます。
「見事だな」
その言葉とは裏腹に、あの「黒鋼」に対して余裕すら感じさせる「阿修羅王」。さらに彼女を手助けしようとする部下を弓矢で牽制してみせる「ファイ」。そして満を持して登場し、地をも切り裂く技を見せる「夜叉王」。・・・戦いの役者はすべて出そろいました。
※あの「黒鋼」と互角に戦える「阿修羅王」、地をも切り裂く技を持つ「夜叉王」、どちらも「小狼」のレベルから見ても、とてつもなく強い相手です。(^^;)。

戦場で相対した種族の王「夜叉王」と「阿修羅王」。しかし、互いを見やる瞳に嫌悪や憎しみの感情は映し出されません。果たしてその瞳には互いの何が映し出されているのか・・・。

次週の注目は「夜叉王」と「阿修羅王」。幾世代も続いた戦いの連鎖、それを断ち切る唯一の希望は、このふたりの関係のように感じます。でも、もしもこの時代で仲良くなった場合、「鈴蘭」と「蒼石」の関係ってどうなるのでしょうね。
そして、もうひとつの注目は地上で光り輝いている最中の「サクラ」。予告を聞いた限りでは「小狼」との関係が一歩進みそうですが、ラブラブ展開を期待して良し?(^_^)。

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