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【ご連絡】更新休止のお知らせ

管理人のジャンです。

申し訳ありませんが、本業が忙しくなってしまい、
しばらく更新をお休みいたします。

再び更新を再開する際には、またこちらからご連絡いたします。

誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

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次回「ARIA THE NATURAL_TV15」感想休止のお知らせ

管理人のジャンです。

本日、出張のため不在となります。
「ARIA THE NATURAL」の第15話につきましては、視聴ができない環境になりますので、
申し訳ありませんが、感想休止とさせていただきます。

なお、次回の更新は「ツバサ・クロニクル_TV38」2006/07/16(日)を予定しております。

これからも当サイト「一期一会」をよろしくお願いいたします。
それでは、皆様良いアニメ鑑賞を。(^_^)。

以上

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ツバサ・クロニクル_TV37

第37話「おえかきモコナ」

今日の「ツバサ・クロニクル」はちょっと異色。デフォルメちっくな3頭身キャラクターが活躍するとてもとても不思議なお話。

「着いたみたいですね」
いつもの「モコナ」による「新しい世界に到着ぅ~っ!」という声もない静かな着陸。それが異変の始まりでした。
「・・・あああぁあぁっ!!」
お互いがお互いを指さし、叫ぶ「小狼」、「サクラ」、「黒鋼」、「ファイ」の4名。その驚きは、お互いの姿に対してのもの。
「いったい、どうなっているんだ!?」
---
よくよくみれば、青空に浮かぶ白い雲、お日様の形までどこかマンガちっく。走る車や、歩く人々もデフォルメされた姿ばかりです。
「さあさあ、旅芸人の鈴蘭一座!・・・」
と叫ぶ「鈴蘭一座」の皆様までもが3頭身。あきれる「黒鋼」は事情を問うために「モコナ」の姿を探しますが、不思議なことにその姿は見あたりません。
※「モコナ」がいなくても言葉が通じるところも、また不思議。

別世界。暖炉の効いた部屋のソファーで気持ちよくお昼寝中の「モコナ」に近づくひとりの女性の影。
---
一方の「小狼」達は「モコナ」の姿を探して、右往左往。その途中、「小狼」とペアを組んだ「サクラ」は、羽により蘇った記憶の一部を「小狼」に聞かせます。
「・・・お城から見える砂漠に遺跡があるの。その遺跡はいつも砂嵐に覆われていて、時々国中が揺れる。・・・まるで・・・」
まるで、あの遺跡が砂漠から飛び立とうと、もがいているみたいに
途中で「サクラ」の言葉を繋ぐ「小狼」。彼は驚く「サクラ」に振り返り、「以前、クロウ国に居たことがあるんです」と笑顔を見せます。
「そうだったんだ・・・どこに住んでいたの?
当たり前ともいえる質問への回答を躊躇する「小狼」。その記憶には、以前「小狼」のことを思い出そうとした「サクラ」に起こった酷い頭痛が浮かび上がります。
「どうしたの?」
「・・・いえ、何でもありません。・・・行きましょう、姫」
※思い出す度に、脳に、精神に深く傷を受けて再び忘れてしまう「サクラ」。その姿を見るのが忍びない・・・そう「小狼」は感じたのでしょうか。

別世界。寝息を立てていた「モコナ」が、ようやく目を覚ましました。
「小狼、サクラ・・・?、ファイ、黒りん・・・?」
その姿を探し回る「モコナ」でしたが、4人とも部屋の周りには姿が見えません。しかし、その代わりに「モコナ」は、「サクラの羽」の気配を感じ取りました。
「めきょっ!」
開かれた眼に映し出される「サクラの羽」。それは羽ペンとなって机の上に淡い光を放ち、漂っています。
「モコナひとりで発見、大手柄なの!・・・・・・うん?」
椅子の上に飛び乗り、羽ペンのそばへと来た「モコナ」。彼(?)は羽ペンが机上で「小狼」達のデフォルメされた姿を描いているのを見つけました。
「小狼、サクラ、ファイ、黒鋼・・・?」
頭身こそは異なりますが、服装や雰囲気から間違いなく4人であることを確認した「モコナ」。そこにブロンドの長髪が美しい、若い女性が声をかけてきました。
「そのペンには、不思議な能力があるのです。・・・私は『語り部』です」

頭にベレー帽を被った女性「エメロード」は、自分を「語り部」と名乗り、「絵と物語で人々を楽しませる仕事をしていた」と「モコナ」に話します。
「・・・物語はひとつの世界。作者である私は、その世界を自在に操ることが出来るのです。たとえ、時の流れでさえも・・・」
※この女性「エメロード」は「ツバサ・クロニクル」の作者である「CLAMP」自身を表現しているのかもしれませんね。

彼女の能力に「凄い」と賞賛を贈りながらも羽ペンの羽が「サクラの羽」であることを伝える「モコナ」。
「・・・小狼がね、必死になって集めている、とても大切なものなの。・・・だからお願い、この羽をサクラに返してあげて」

「モコナ」の真剣なお願いを聞き届けた「エメロード」。彼女は「サクラの羽」を返すことを約束しますが、その前にやらなければならないことがあると「モコナ」に告げます。
「・・・皆さんを、その中から助け出さねばなりません。
・・・物語の世界に落ちた彼等は、今や物語の一部になっています。・・・恐らく『羽』の持ち主であるサクラさんを呼び寄せてしまったのでしょう。・・・不思議なペンを操って、皆さんが外に出られるような世界を・・・仲間を思う強い力を持つあなたが綴らなければなりません
---
「ファイさん、大変です!・・・く、黒鋼さんが・・・」
駆けつけた「小狼」の言葉に従い、現場へと走る「ファイ」、「サクラ」。その目に映ったのは、巨大な「モコナ風ひまわり」に食べられている「黒鋼」の姿。
「止めろっ!・・・俺を喰うなぁあっ!」
まさしく目が点の「小狼」と「サクラ」に対して、「おやあぁ?」と首をかしげる「ファイ」。辺りを見渡すといつの間にやら、雲やベンチ、風船など至る所に「モコナ」の顔が描かれています。そして、天から数十も降り落ちてくる様々な色の「モコナ」、「モコナ」、「モコナ」の群れ。
※「モコナ」がペンを握った瞬間に、世界に危機が訪れているのですが・・・。(^^;)。

「こんなはずじゃなかったのにぃ!」
「・・・不思議なペンは、心に思い描いたことがそのまま絵になってしまうから、気持ちを集中させなければならないのです
事態の大きさに対してくつろいでいるようにしか見えない「エメロード」。ひとり奮戦する「モコナ」は「自分のよく知っている世界」に描きなおして良いかと問い尋ねます。
「その方が気持ちが集中できて、ちゃんとお話が作れそうだから」

「・・・わかりました」
そう答えると左手を羽ペンへとかざす「エメロード」。彼女の念にペンは答え、世界を描きなおしていきます。
---
「あれ~風景が消えていくね」
「な、何だ!?」
真っ白な世界に驚く暇もなく、突如出現した落とし穴へと落ちていく「小狼」達4人。
そこは「モコナ」太陽が晴天を照らす、「私立モコナ学園」の教室
でした。
※「モコナ」の「よく知っている世界」とは日本の学校なのでしょうか。(^^;)。

「起立、礼。・・・着席」
なぜか教師や生徒に扮して授業を受けている「小狼」達。担任は怖ーい体育教師、「黒鋼」のようです。
「・・・今日はみんなに新しい仲間を紹介する。さあ、入れ」
転校生として「私立モコナ学園」にやってきた生徒、それは学級委員「サクラ」がどこかで見覚えのある少年「小狼」でした。
「初めまして。私、サクラです」
隣の席に座った「小狼」へと挨拶をする「サクラ」。彼女の言葉に「小狼」は「初めまして・・・じゃないよ」と返します。
「えっ・・・?」
---
「お約束だけど、モコナのお話の中ではサクラは小狼のことを忘れていないことにするの。これなら小狼の『寂しい』もなくなるの
---
幼稚園時代の出会いを互いに語る「サクラ」と「小狼」。それは厳密には「サクラ」の過去の記憶ではありえませんが、彼女にとって心地よい一時だったことは言うまでもありません。
※映像を見ていて、感想を書いていて、「モコナ」の言葉を聞いていて・・・とても恥ずかしくなってきました。(^^)。

「・・・ここで新キャラ投入なの!」
---
「小狼」と「サクラ」の甘い一時。手と手が触れ合ってどっきどきーの瞬間に登場したのは理科教師で女子にも大人気「ファイ」先生。
「ばあっ!・・・お邪魔したかな?・・・・・・ところで小狼くん、ひとつ頼みがあるんだけれど聴いてくれるかい?
と友人の古代文字解読の手伝いに「小狼」を引っ張っていった「ファイ」。そこは「モコナ」遺跡のまっただ中でした。
考古学者「蒼石」とアシスタントの「鈴蘭」に「小狼」を紹介した「ファイ」。さっそく古代文字を解読してみると「金色のツボに触れると黒き魔神が出現する」という古代からの警告メッセージでした。
「もしかして、これ?」
くしゃみをすると大魔王が飛び出そうなツボを手にとって見せる「ファイ」。するとたちまちのうちにツボから黒い煙が飛び出し、たまたま近くでお昼ご飯を食べていた「黒鋼」を包み込んでしまいます。
「ガォオオオオッー!!」
巨大化し、着ぐるみを着込んだ「黒鋼」登場。
避難しようとする「蒼石」の言葉に「小狼」は「碑文に続きがある」とその足を止めさせます。
「・・・黒き魔神を再び封じるには、この神殿に清き男女の・・・接吻を捧げるべし」
その言葉に顔を赤らめる「サクラ」。ふたりは世界を救うために、互いに見つめ合うと、その唇をゆっくりと近づけていきます。手を握り合い、目をつむり、唇同士が重なり合おうとした瞬間・・・。
「どっかあああぁあん」
自衛隊(?)の迫撃余波を浴びて、空を飛ぶふたり。それでも諦めずに口づけを交わそうとしますが・・・。
「ちゅどおぉおぉおん」
またしても衝撃に地上へ落下するふたり。ああ、ふたりの愛が結ばれる日は・・・いつ
※自身を「清き男女」と評するところが笑ってしまいますが、がんばれ「小狼」!

「鈴蘭くん、私は・・・」
「・・・先生」
そうこうしている間に、モコナ神像の前で口づけをあっさりと交わしてしまう「蒼石」と「鈴蘭」。その時、光の柱が天まで届きました。
「ぷーん!・・・がるるるるるぅ・・・」
天が呼んだか、地が叫んだか、なんでも吸い込む「メカモコナ」の登場に胸躍らせる「小狼」達。そして、その巨大な口は黒き魔神「黒鋼」を吸い込み・・・「小狼」、「サクラ」、「ファイ」までも吸い込んでしまいました。
---
「ぱかああぁああーん。・・・えへへ、お帰りみんな
見事、現世へと「小狼」達を導き終えた「モコナ」。絵物語の世界の記憶こそありませんが、彼等が「モコナ」に助けられたのは疑う余地もありません。
「じゃーん、はいどうぞ」
「サクラの羽」を取り戻した「モコナ」にお礼を言う「小狼」達。そして「モコナ」から「語り部」の能力「時の流れを自由に操る」という言葉を聞いたとき、彼は「沙羅ノ国」で過去に干渉してしまったことを思い出します。
「・・・たとえ良い結果になったとしても、時間の流れに干渉してしまったことに違いはありません」
「そこにあった未来を変えることは許されるのか・・・ということだよね。・・・それを小狼くんが考えても、今はどうしようもないんじゃないかな。・・・歴史を変える規模だと、個人には手に負えないんだし、できないことをきちんと認めるのも大事だよ」
「ファイ」のアドバイスを聞き「サクラの羽」を取り戻すという大きな目標へとむき直すことを決意する「小狼」。今はただ、そのことだけを考えて・・・。

ただの一話、外伝的な話ではありましたがキャラクター描写も含めて非常に面白い回でした。作品の作り手側も、「時の流れを自由に操る」ことや「登場人物の運命を操る」ことに、思いをはせることもあるのでしょうね。

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ARIA THE NATURAL_TV14

第14話「その いちばん新しい想い出に…」

梅雨だというのに夏のような暑さだったり、雷を伴った局所的豪雨が発生したりと、我が日本の天気は荒れ模様。
真夏とはいえカラッと「地中海性気候」な「ネオ・ヴェネツィア」はいいなぁ。・・・と思いきや「ネオ・ヴェネツィア」にも熱帯夜はあるようで。

むしむしと暑い夜が続いていた「ネオ・ヴェネツィア」。しかし、今日は風が気持ちの良い朝を迎えることが出来たようです。
-AM 04:20-
まだ暗い朝に目が覚めた「灯里」。制服に着替え、お供に「アリア社長」を引き連れてゴンドラを漕ぎ出します。
「付き合って貰っちゃってすみません、アリア社長」
目をショボショボさせている「アリア社長」。まだ彼の夜は明けていませんが、辺りは少しずつ朝の気配を漂わせてきました。
「パリーナ」と呼ばれている無数の杭を手がかりに足を伸ばし、「ブリコラ」と呼ばれている大きな杭を束ねた棒の足下で地図を見返す「灯里」。彼女の頬に爽やかな朝の陽光が、白い影を伸ばしてきました。
「そろそろ戻りましょうか、アリア社長」
ちょっと贅沢な朝焼けを楽しんで、「ARIA COMPANY」へと戻ってきた「灯里」。いつもと同じ景色のはずが、今日は何かが気にかかります。
※日が昇る前に目覚める事なんて、ほとんどない私。初日の出もネットやTVで楽しむだけです。(^^;)。

ただの杭である「パリーナ」とは異なり、お店やスポットを表す「彩色パリーナ」。なぜか「ARIA COMPANY」にないことに気がついた「灯里」は早速「アリシア」に聞いてみます。
「どうしてARIA COMPANYには彩色パリーナがないか?・・・・・・言われてみればそうね、入社したときからこうだったから、不思議に思わなかったけれど・・・」
ところが、この質問が「灯里」に予想外のイベントを発生させるキーになってしまうのです。
「・・・そうだ、丁度良い機会だから灯里ちゃんに作ってもらおうかしら」
「はい、賛成です。やっぱり彩色パリーナがあった方が良いと・・・ええぇええっ、私がですかぁっ!
最初は断る「灯里」でしたが、「感じるままに作れば良いのよ」との「アリシア」の言葉に騙されて・・・もとい、乗せられて、結局「彩色パリーナ」を作ることに。
「藍華」と「アリス」の合同練習も断って、一日芸術家として筆を握る「灯里」。
「私が感じる・・・ARIA COMPANY・・・・・・・・・あっ」
ふと思い立ち、屋根裏部屋の倉庫に手がかりを求める「灯里」。その手には「ARIA COMPANY」の輝かしい歴史をつづったアルバムが握られていました。
「この写真・・・もしかして、グランマ!?、わっ・・・アリア社長若い」
そこには今の面影がほとんどありませんが、「伝説の大妖精」である「グランマ」と、若かりし(?)「アリア社長」が仲良く映っていました。
「・・・そんな時の流れも、このパリーナに込められれば良いけれど
さらにアルバムを捲る「灯里」の手が、あるページで止まります。そこに挟まれた四つ折りのわら半紙には「彩色パリーナ」のデザイン画が。
※パッと見た感じは「床屋」を思い出してしまう私。(ノ∀`) ペチッ

「彩色パリーナ」のヒントとなりそうなデザイン画を手に入れた「灯里」。屋根裏部屋から降りてくると、何やら良い匂いが部屋の中に広がっています。
「・・・アリシアさん、戻っているのかな?・・・・・・アリシアさん、お帰りなさい。今物置で・・・グランマ!
ところが、そこに居たのは先ほどの写真の中の人「伝説の大妖精」こと「グランマ」その人でした。
「こんにちは、灯里ちゃん。・・・あらあらアリア社長、元気だったかしら」
取れたてのトウモロコシでホールコーンを作っていた「グランマ」。「灯里」が持ってきたデザイン画に、思わず昔を懐かしみます。
「・・・これはあなた達の先輩、初期メンバのひとりが描いたものよ。彼女が『彩色パリーナを作ろう』と言い出してね
かつて「彩色パリーナ」を作る動きがあった「ARIA COMPANY」。しかし、その時には残念ながら完成には至らなかったそうです。
「ARIA COMPANYは動き始めたばかりだったから、私にもその娘にも・・・まだ色が見えなかったの。そのうち見えてくるかもねって横に置いていたら・・・忙しくていつの間にか忘れてしまったのよ」
彼女の話に、今更ながら「ARIA COMPANY」の色を決める「彩色パリーナ」作りに怖じ気づいてしまった「灯里」。「私なんかが作って良いのでしょうか」と問い尋ねる「灯里」に、「グランマ」は優しく「楽しみね」と微笑みかけます。
「灯里ちゃんの目には、どんな風にARIA COMPANYが映っているのかしら」
※偉大な先輩達が作り上げてきた「ARIA COMPANY」。その色を決める重圧は、やはり大きくのしかかりますよね。

「わぁ・・・夏の匂い。ただいま」
帰ってきた「アリシア」を出迎える「グランマ」。久しぶりの再会は彼女の心をときめかせますが、流石に「伝説の大妖精」。ゆっくりとはできず、ちょっとお茶をしてお別れ。それでも「灯里」は「グランマ」から「彩色パリーナ」のヒントを貰ったような気がしていました。
「今日は練習をお休みして、もう少しだけARIA COMPANYとお喋りしてみようと思うんです」
---
ゴンドラに乗って風に吹かれ・・・デザイン画をじっくりと見つめる「灯里」。
「アリア社長・・・このデザインを描いた先輩は、どんな人だったんですか?」
「灯里」の質問にボディランゲージで答える「アリア社長」。どうやらそうとうのドジッ娘だったのは間違いないようですが・・・。

「えっと・・・よくわからないです。アリア社長
※でっかいショックを受ける「アリア社長」でした。(^^;)。

「青・・・白・・・。きっとこのデザインを描いた先輩も、ここから見える風景が好きだったんですね」
ARIA COMPANYに戻り、色々な場所で、色々な風景を眺める「灯里」。彼女の目と耳に、ARIA COMPANYの言葉が入ってくるようでした。
「青と白・・・私も好き・・・」

---
夜中、「アリア社長」が寝付く横でデザインを続ける「灯里」。冷めたコーヒーをお供に、青のマジックと定規でデザインを決めていきます。
「・・・よし」
---
「うん、素敵じゃない。・・・良いと思うわ。完成が楽しみ」
翌朝、「アリシア」に見せたデザインはなかなかに好評。早速「シルフ」の「ウッディー」にお手伝いをお願いして「灯里」流「彩色パリーナ」の作成です。
木材に赤鉛筆でペンキを塗り分ける線を引き、顔にペンキをつけながら奮闘する「灯里」と「アリア社長」。
「青・・・海と空の色、ARIA COMPANYが出来てから変わらない色・・・今も、これからもずっと」
誕生からの想い出をいっぱい詰め込んだ、「彩色パリーナ」の完成
です。
※やはり「ARIA COMPANY」のイメージカラーは「青」と「白」でしょうね。空と海、雲と空、制服だって青と白のツートンカラーですしね。

「ふぅ・・・。うん、完成!
できた「彩色パリーナ」を打ち込んで、新生「ARIA COMPANY」の誕生です。真っ白な台座にイメージカラーの「青」で制服と同じ模様をつけた「彩色パリーナ」は、「アリシア」にも大好評。
「そうだ灯里ちゃん、今日はここでディナーにしましょうか。・・・パリーナ完成を祝って
---
「グランマ」のトウモロコシで作った特製コーンポタージュを飲みながら、「彩色パリーナ」を眺める「灯里」と「アリシア」。「ひとりでよく頑張ったわね」と感心する「アリシア」の言葉に、「灯里」は「ひとりには感じませんでした」と返します。
「あのデザインを描いた先輩が、ずっと隣にいた気がしたんです。
もうここには居ない、私の知らない先輩・・・」
気がつかないうちに人は成長します。まだ彼女の知らない横顔を見せる「灯里」に、「アリシア」はちょっと寂しそうに、ちょっと嬉しそうに未来のことを語ります。
「・・・いつかは私も引退して、一人前になった灯里ちゃんが私の知らない後輩と、このパリーナを見上げる日が来る・・・」
その時、また「灯里」も今と同じではいられない・・・。そう感じる「灯里」の言葉に、「アリシア」は「大丈夫」と優しく微笑みます。
「パリーナを作っている間、先輩を近くに感じたのでしょう。・・・ウンディーネを引退しても、デザイン画にはその時の彼女がそこに居て、灯里ちゃんに語りかけてくれる。・・・同じ事よ。この彩色パリーナはこれからもずっとARIA COMPANYに有り続ける。やがて灯里ちゃんがここを去った後も。・・・これは、灯里ちゃんがARIA COMPANYに確かに居た日々の証。ずっとずっといつまでも変わらない、今の灯里ちゃん自身・・・そのものよ
彼女の言葉を、ゆっくりとかみしめる「灯里」。彼女はそして気がつきました。この「彩色パリーナ」は、「今」という時を刻んだオブジェなのだと。
「と、いうことはですよ・・・ずっとずっと先・・・この彩色パリーナに会いに来ると・・・今日の私たち3人に会えるっていうことですよね
「あっ・・・凄いわ灯里ちゃん・・・」
「凄いです、アリシアさん!」
時を刻んだ「彩色パリーナ」を前に、笑い続ける「灯里」達。それは「彩色パリーナ」が存在し続ける限り、ずっとずっと続く一瞬なのかもしれません。

旅に出たときにとる風景写真、遊び仲間とのスナップ写真、友達や彼氏と撮るプリクラ・・・。
デジタルカメラや携帯電話で、以前より身近になった写真達。
写真というデータは、0と1の集合でしかないかもしれませんが、人々は写真を見たとき、その一瞬を思い出します。
そう、それは本当は「凄いこと」なのですね。
(^_^)。

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ツバサ・クロニクル_TV36

第36話「時をこえるオモイ」

数々の謎を生んだ「修羅ノ国」編もいよいよ終了。シンクロを開始したもうひとりの「小狼」、本格的に「ツバサ・クロニクル」の世界に関わりを持ち始めた「次元の魔女 侑子」、黒目となった「黒鋼」と「ファイ」、宝石へと姿を変えた「夜叉王」・・・。果たしていくつの謎が解き明かされるのか、ご覧あれ!

「私は・・・己の願いを叶える」
無言のまま笑顔で「阿修羅王」の剣を受け入れる「夜叉王」。彼の姿は「サクラの羽」を内包した宝石へと姿を変えました。その光景をじっと見つめる「黒鋼」と「ファイ」、そして「小狼」。
「あれは・・・姫の羽」
---
一方、地上の「サクラ」は「モコナ」に連れられて「月の城」転送位置へとやって来ていました。
「阿修羅王が言っていた。月がお空の一番高いときに、ここに来ればお城に行けるって」
その言葉の直後、光に包まれて転送される「サクラ」と「モコナ」。・・・かくして役者は全て「月の城」へと集まりました。
※宝石に姿を変えた「夜叉王」にたいして驚きもしない「黒鋼」と「ファイ」。こうした事態を予想していたのか、何者かに操られているのか・・・。

「姫・・・どうしてここに?」
「モコちゃんが教えてくれたの。・・・羽がここにあるって」
転送してきた「サクラ」の言葉に、それまで「夜叉王」の残した衣服を、剣を抱きしめていた「阿修羅王」が反応を見せました。
「・・・ふたりとも、こちらへ」
高台の上へと両者を呼び込んだ「阿修羅王」。彼女の口から、「夜叉王」の真の姿が明らかとなりました。
「夜叉王は・・・もうずいぶん前に死んだ。・・・さっきまで居たのは『羽』が見せていた、まるで生き写しの幻だ」

長く剣を交えてきた「阿修羅王」と「夜叉王」。互角だったはずの剣が「夜叉王」の右目に刀傷を負わせたとき、彼女は「夜叉王」の身体が病魔に冒されていたことに気がつきました。
その告白に、自身が見た夢を思い出した「サクラ」。今、彼女はその夢が真実を表していたものだとはっきりと感じます。
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「どうしてお前がここにいる・・・『月の城』でしか相まみえることのないお前が・・・」
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会えるはずのない場所での再会。それを「阿修羅王」は、「夜叉王」の死んだ魂が会いに来たと感じました。
「・・・永遠の別れを告げるために。・・・けれど次の日、死んだはずの夜叉王が月の城にやって来た。『羽』の力によって生み出された・・・幻となって」
愛してしまった男の幻、それを彼女は斬ることが出来なかったと告白します。そして彼女は「夜叉王」を斬る決意を与えてくれた礼からか、「サクラの羽」を「小狼」達に返すのでした。
「望みは叶ったか?・・・では、次は私の番だ」
大きく息を吸い込み、大地へ剣を突き立てる「阿修羅王」。彼女は「月の城」を制した者の望みとして、ひとつの願いを心描きます。
・・・それは人によっては小さく、たいして価値のない願い。けれども彼女にとっては唯一無二の願いでした。
※「小狼」をかくまう理由に「望みを叶えた者の顔を見たい」と語っていた「阿修羅王」。逆説的に言えば、彼女は自身の望みが叶わないことを誰よりも知っていたのでしょうね・・・。(T_T)。

閃光を発する大地。その願いを叶えようとする力の反動か、大地はひび割れ「月の城」はその姿を崩していきます。
「・・・やはり、我が願いは『月の城』を手に入れても、叶えるには重すぎるか・・・」

崩れゆく足下から逃げだそうとしない「阿修羅王」。彼女の決心は既に定まっていました。
小狼、諦めれば全てが終わる。願い続けろ・・・強く、強く。たとえ己が何者でも、たとえ誰かが何かを強いても・・・願い続けろ、己の真の願いを」
その言葉の意味するところを全て知るよしもなく、ただ心に刻みつけようとする「小狼」。一方の「阿修羅王」は、「月の城」が崩れるのは願いを叶えることが出来ないからだとつぶやきます。
・・・死者を蘇らせることは誰にも出来ません。たとえ・・・それが神と呼ばれる存在でも。・・・旅で学んだことのひとつです」
別れを感じ取ったのか、複雑な思いで「阿修羅王」を見つめる「小狼」。事実、彼女を助けようと伸ばした手を「阿修羅王」は剣で弾き飛ばしました。
「阿修羅王っ!」
その名を叫びながらも崖に落ちようとする「小狼」。彼を救ったのは、馬に乗り、その背に「ファイ」と「サクラ」を乗せた「黒鋼」
でした。やがて光となって地上へと転送される4人。その姿を見送った「阿修羅王」は、「次元の魔女 侑子」へとコンタクトを取ります。
「聞こえるか、魔女よ。・・・小狼とサクラ、あのふたりでなければ私も決心はつかなかったかもしれん。・・・頼みがある。私と夜叉王を、後の世の神に。・・・神にもできないことがあるという証に。・・・黄泉へと渡った者は二度と戻らない。燃える炎が如く、流れゆく時間に同じものはなにひとつない。変わるからこそ、戻らぬからこそ、一度しかない命を悔いなく生きろと言う神に・・・
※「阿修羅王」の言葉、「たとえ己が何者でも、たとえ誰かが何かを強いても」。非常に興味深いですね。

「修羅ノ国」へと降り立った「小狼」達4人。「サクラの羽」も手に入れることができ、旅立ちの時がやって来ました。
「もし、ふたりの王の亡骸か、形見の一部でも見つかったら・・・どうか離さず、一緒に葬って差し上げてください。・・・お願いします」
「モコナ」の光に包まれる中、「阿修羅王」と「夜叉王」をあわせて弔って欲しいと願う「小狼」。その真摯な願いに応えるように「倶摩羅」は深く頷きます。
---
「・・・ここは・・・新しい世界?」
次元転送が終わり、目を開けた「小狼」に、どこか懐かしい「ファイ」の声が聞こえてきました。
「違うよ。『紗羅ノ国』に戻ったみたいだね
姿形は「修羅ノ国」のときのまま「小狼」に笑顔を向ける「ファイ」。なんと「ファイ」と「黒鋼」は記憶をなくしたわけでもなく、魂を同じにしたこの世界の住人でもなく、本人があえて正体を隠していただけだったのです。
「でも、それなら最初にあったときに、そう教えて貰えれば・・・」
もっともな質問をする「小狼」に、「黒鋼」の反応を楽しみつつも答えてあげる「ファイ」。それは「黒鋼」からのアイデアだったそうです。
「・・・俺たちが本人だってわかると、戦うときに小狼くんが本気を出さないからだって。・・・小狼くんの先生だからね、これでも」
※戦いの時に「小狼」を鼓舞するようなセリフまでも言って。・・・照れる「黒鋼」萌え~。(^^;)。

偶然、「火煉太夫」の一行と出くわした「小狼」と「サクラ」。声をかけてみますが、相手はこちらを知らない様子。
「あの・・・俺たちのこと、憶えていませんか?」
別にとぼけている様子でもなく、本当に「小狼」達の事を知らない「火煉太夫」達。
一方、「蒼石」の若い衆達と出会った「黒鋼」と「ファイ」ですが、やはり相手はこちらを知らないようです。
「お、やっと来やがった・・・」
一触即発、「鈴蘭一座」と「蒼石」の若い衆達の出会い。これは抗争勃発か・・・と構える「小狼」ですが、なんとビックリ仲良さそうな両者達。
「きゃぁあっ~、蒼石様のところの若い衆よ」
「いつ見ても凛々しいわぁ~・・・素敵~!」
黄色い声援を受けてまんざらでもない若い衆達。今日は何やら特別な日のようで「鈴蘭一座」を出迎えに来たようです。
「・・・今日はめでたい祝いの日。皆様も是非、お祝いに参加してください」

---
呼ばれた会場では、なんと「鈴蘭」と「蒼石」の結婚式が執り行われていました。
「・・・本日は私たちふたりのために集まってくださいまして、本当にありがとうございます」
「一座の姉さん達、それに社の兄さん達。今日は来てくれて本当にありがとう。・・・蒼石様の計らいで、今日は久しぶりに私たちの神様をこの目で拝めることになったよ、ほらっ」
「鈴蘭」の言葉に、開かれる神社の扉。振り返った「小狼」達の目の前には、仲良く肩を並べた「阿修羅王」と「夜叉王」の像が祀られていました。
「・・・我らが神、阿修羅と夜叉を模したこの像は、造られた時から今日に至るまで、決して離されることなくずっと一緒に安置されています
「私たちも阿修羅様と夜叉様に習って、ずっと離れないからね」
※もう熱々で、見ていられません・・・。(^^;)。

「ねえねえ、アレ!」
神様と一緒に献上されている櫛とウィッグ。「モコナ」が指し示すそれは、確かに「サクラ」と「小狼」が身につけていた物です。
「・・・修羅ノ国で着替えたときに外してそのまま・・・置いてきたものです」
ようやく事の次第に気がついた「小狼」。そう、明らかに「紗羅ノ国」は「修羅ノ国」の未来の姿。彼等は次元を渡ったのではなく、時を越えていたのです。
「俺たちは『紗羅ノ国』に落ちてその後、『紗羅ノ国』の過去である『修羅ノ国』に行ったのではないでしょうか。そして、もう一度『紗羅ノ国』に戻ってきた・・・」
それにしても、最初に訪れたときとは様変わりした「鈴蘭一座」と「蒼石」の若い衆達の関係。疑問を口にする「サクラ」に、「小狼」は自分の言葉を思い出します。
---
「もし、ふたりの王の亡骸か、形見の一部でも見つかったら・・・どうか離さず、一緒に葬って差し上げてください。・・・お願いします」
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「未来が変わった・・・か」
あのときに話した「小狼」の言葉を「阿修羅」の国の人達は守り、ふたつの像を一緒に祀った。それが関係改善のきっかけになったことは、間違いがないようです。
※「次元を越える」だけではなく「時を越える」能力も持つ「モコナ」・・・というより「侑子」の魔力。さすがは「クロウ・リード」の知己といったところでしょうか。

この世界での目的全てを達成し、次の世界へと旅立つ時がやって来ました。今度はお互いが離れないように・・・と「小狼」と「サクラ」の手を握らせる「ファイ」。そして自らも「黒鋼」を巻き込んで、ふたりへと抱きつきます。
「・・・今度は、別の場所に落ちないように」

最後にもう一度、祀られた神像を見る「小狼」と「サクラ」。ふたりの目にはその姿が、お互いがお互いを慈しみ合う、「阿修羅王」と「夜叉王」の姿に見えるのでした。
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謎の世界。既にスクリーンには何も映ってはいませんが、「飛王」と「星火」は「侑子」への対応を協議している最中。
「やはり、あの魔女は気づいていますね、遺跡の力に
クロウ・リードと同じようにな。・・・しかし、色々邪魔はしてくれたが、クロウ・リードは死んだ。・・・我が計画を阻むのは、今や次元の魔女だけだ」
打つ手は全て打ってしまったと言う「飛王」。しかしその表情にはまだ余裕が見て取れます。
「・・・状況は日々変化する。新たな一手の準備に取りかからねば・・・な

もうひとりの「小狼」については未だに謎が深いままですが、無言の「夜叉王」、黒目の「黒鋼」達、驚くべき「侑子」の魔力と、パズルのピースは揃ってきましたね。この「修羅ノ国」編はタイムパラドックス的な要素もあり、ちょっと難しいところもありましたが、なかなかに楽しめたと思います。
次回はどうやら「モコナ」が主人公の回のようですね。どたばたコメディものになるのかな。(^_^)。

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