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おおきく振りかぶって #06

#06「投手の条件」

 2点を先制した西浦高校。しかし三星学園「叶」は、自分の思いをチームメイトに吐露したことをきっかけに本来のピッチングを取り戻します。一方、西浦高校「三橋」も持ち前のコントロール、それを生かす「阿部」のリーディングも冴え、試合は膠着状態のまま7回裏を迎えました。
 三星学園の主砲、四番「織田」は自分たちが「三橋」を打てないことを認め、彼を彼以上に評価している「叶」へとアドバイスを求めました。
 「あいつは投手に一番必要なものを持っている。・・・一試合を投げきる集中力。あいつは中学3年生の1年間にデッドボール0、フォアボール1つしか出していない。自分が思うところへ球種、球速を投げきる力があるんだ」
 適当な荒れ球ではなく、全て狙って投げているという「叶」の言葉に驚きを隠せない「織田」。そして、話を聞いていた(影の薄い)三星学園監督はひとつの作戦を彼等に与えます。
 「1回だけ使える手を考えた。・・・次にどんな球が来ればわかれば、お前なら打てるだろう
7回裏ツーアウト、エラーで出したランナーを置いて打席へと向かう「織田」。彼は監督の指示通り、一見無謀とも思える作戦を実行に移します。
 1球目:目をつぶり、何が何でも強振。審判のコール前にミットを確認してコースを把握。
 2球目:対角線上に必ず来る球、変化球1つに絞り・・・。

 目をつぶった「織田」の姿を見ていた「三橋」、そして「阿部」の構える内角シュートに打たれる予感を感じる彼でしたが「阿部」の指示を、キャッチャーの指示を信じて投げる「三橋」。しかし、そのシュートは脆くも「織田」へと打ち砕かれ、ランナーがホームへと帰ってしまいます。
 『パーフェクトも・・・ノーヒットノーランも・・・完封さえも無くなった・・・』
 「三橋」へ自信を持たせるために「織田」を打ち取ることだけを考えてしまった「阿部」。彼は自分の観察眼に、自分の甘さに怒りを覚えますが、その姿を見ていた「三橋」は打たれた自分への怒りだと勘違いをしてしまいます。
 さらに投球時のクセから「畠」にまでホームラン(それも逆転!)を打たれてしまった「三橋」。
 『阿部くんのリードがどんなに良くても、実際に投げるのは俺だ。・・・俺のせいで・・・チームが負ける・・・
 それでも折れず、「阿部」に向かって精一杯の球を投げようとする「三橋」。彼の目は・・・まだ死んでいませんでした。

 あらすじ長っ!・・・次回からはもっと簡潔にまとめようっと。
 それはともかく、信じていたものが崩れてしまった「三橋」と「阿部」。崩れた自信から立ち上がる力は精神力。果たして彼等はここで踏ん張ることが出来るのか?趣味で楽しむ野球と、勝負にこだわる野球の差は、こういうところから出てくるのかもしれませんね。

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