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天元突破グレンラガン #22

#22「それが僕の最後の義務だ」

 「人と獣のふたつの道が、捻って交わる螺旋道!」
 「昨日の敵で運命を砕く、明日の道をこの手で掴む!」
 「宿命合体グレンラガン!・・・俺を誰だと思ってやがるうぅっ!!」

 人事を尽くして天命を待つ、なればこそ、打てるべき手は全て打つ。
 
 「シモン、アークグレンは俺たちに任せて、お前は月をっ!」
 頭上にでっかく輝く月の、破壊兵器を倒すため、グレンラガンは月面を目指します。
 「ヴィラル、弐発目が来る前にビーム砲を潰すぞ」
 「いきなり命令か?」
 「命令じゃない、提案だ」
 「だったら、のったぁっ!」
 これも「螺旋力」なのか、光学兵器であるビームをドリルの先に収束させて、一気に月面へと押し返す「グレンラガン」。月面に無数にあったビーム砲が、瞬く間にスクラップへと化していきます。
 「グレンラガン」の威力を、「アークグレン」を守る螺旋力を目にして、自分の考え方が間違っていたのかと自問する「ロシウ」。迷う彼を導くかのように、生体コンピューター「ロージェノム」が過去の記憶を呼び覚ましていました。
 「月に・・・月に行け。あれは、我が・・・」

 その答えを封じるためか、突如狙いを「アークグレン」へと切り替える巨大「ムガン」。「アンチスパイラル」の渦に取り込まれた「アークグレン」は螺旋力を失い、「ロージェノム」は沈黙します。そして、助けに入った「グレンラガン」もまた・・・。
・・・
 「このままでは、アークグレンがもたないっ」
 「ロシウ、諦めるなぁっ! 俺たちはいつもギリギリで踏ん張ってきた。ダイグレンを奪ったときも、テッペリンを落としたときも、ギリギリまで粘って勝利を勝ち取ったんだっ!
 弱音を吐く「ロシウ」を叱咤する「シモン」。そして、彼の次の手を読むようにキーボードへ指を走らせる「リーロン」。
 「忘れたの?・・・アークグレンはテッペリンと同型の大型ガンメンってことよ」

 そこへ、巨大ドリルで「ムガン」の渦を突破した「グレンラガン」が突っ込んできます。特攻?突撃?いいえ、あれは・・・。
 「これは・・・アークグレンとグレンラガンが合体したのか!?」
 叫ぶ「ロシウ」の言葉通り、多量の螺旋エネルギーとともに変形シグナルを送りつける「グレンラガン」。
 「艦内重力、変形に対応。・・・シモン、OKよ。いっちゃってっ!」
 誰もが目を疑う光景でした。腕が、足が、そして巨大な顔が出現する「アークグレン」。そして、コクピット部分には、「グレンラガン」が巨大な操縦者となって・・・。

 「銀河も運命を突破して!」
 「命の叫びが銀河に響くっ!」
 「怒濤合体、アークグレン・・・ラガアアアァアァンッ!!」

 「螺旋力」と「アンチスパイラル」。銀河をわかつ巨大エネルギーの激突は、ただ一発の拳にて決着を迎えます
 「くらぇえっ、時空裂弾バァーストスピニングゥウッ!!」
 その破壊力は、時空に巨大な裂け目を出現させ、哀れ「ムガン」は時空の彼方に。

 「・・・これが、螺旋の力の覚醒ね」

 実に濃いAパート。心に迫るBパート。
 まさに人類の命運をかけた戦い。しかも、これはまだ序章に過ぎないのです。
 「月こそ我が旗艦。カテドラル・テラだ」
 さあ、これで第一話。これまではオープニング。

 「地球人類殲滅システムが無効化されたことで、アンチスパイラルは全面戦闘状態に入ります。・・・アンチスパイラルの本体は、覚醒した螺旋族を滅ぼすためこの銀河に到着するでしょう
 「もし、俺たちが勝ったら、お前は元に戻るのか?
 「・・・私は、あなた方のデータ解析のため、アンチスパイラル本星に召還されます。その可能性は、果てしなくゼロに近い
 「でもゼロじゃないんだな。・・・だったら、俺にとっては百パーセントと同じ事だ」
 「・・・迎えに来てくれるのですか」
 「俺を、誰だと思っている」

 「シモン」は、ひた走り続けます。

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おおきく振りかぶって #20

#20「逆転」

 対「桐青高校」戦。ついに同点。試合は終盤の7回。
 粘り強い「高瀬」のピッチングに、ヒットは打てても点が取れない「西浦高校野球部」。
 試合の流れは、少しずつですが「桐青高校に傾いていました。
 抜群のコントロール、変わらない球威、「阿部」の好リード。・・・全てがかみ合い、今までは互角に戦えてきた「西浦高校野球部」。しかし、この試合、彼等に経験したことのない展開が訪れます。
 それは8回。1アウト1塁。ポテンヒットを足がかりに、「桐青高校」は2アウトにしても2塁へとランナーを送ります。
 あと1人、この打者さえ抑えれば凌ぐことが出来る。・・・しかし、ついにその時がやってきました。

 野球には色々な点の入り方があります。
 ホームラン、タイムリー、犠牲フライ、スクイズ、押し出し、エラー、パスボール、・・・そして、ワイルドピッチ。

 カーブを打ちそこねたポテンヒット、ぼてぼての内野ゴロ。ふたつのラッキーを確実にものにする「桐青高校」。
 幸運といえばそれまでですが、与えられたチャンスをものにするのは実力の証。さすがは強豪校といったところでしょうか。
 
 このまま終わる、わけはない!・・・と、信じたい。(^^;)。

 「・・・また逆転すっから。厳密に」

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天元突破グレンラガン #21

#21「あなたは生き残るべき人だ」

 「宇宙に出たとしても、彼等に待っているのは・・・絶望です」
 かつての同僚、かつての恋人、かつての婚約者である「ニア」の言葉に、留置場に囚われている戦争犯罪人「シモン」は絶句する。
 「アークグレン」に乗り込めず「カミナシティ」に取り残された人類、そして地下に避難した64万人もの人類。彼等を見捨てても人類絶滅を防ごうという「ロシウ」の計画を、「ニア」は「無駄」と切り捨てる。
 「・・・しばらく見ないうちに、ずいぶんつまんない女になったわね、ニア
 追い詰められた「シモン」達の前に現れたのは、新政府を離れていた「ヨーコ」だった。彼女の登場に「諦めなさい」と言葉を残して消え去る「ニア」。
 そして同時刻、成層圏を突破した「アークグレン」の前に、巨大な2体の「ムガン」が姿を見せていた。
 「これも、罠だというのか・・・」

・・・
 一年前。
 辺境の小学校に教師として赴任してきた「ヨーコ」。彼女は恐怖政治で学校を掌握していった(嘘。
 初めて地上で生まれた若い命。その背中を見守りたいと「ヨーコ」は願う。
 「・・・六年前まで人間達はずっと地下に暮らしていました。それを開放したのがカミナと・・・シモン。ふたりの英雄でした」
 教科書へ目を落とす「ヨーコ」。その目に映るのは英雄達の写真。片隅には真っ直ぐな目をした「ヨーコ」の姿。
・・・
 授業、給食、放課後の遊び・・・。生徒達と打ち解けていく「ヨーコ」。彼女の周りでは子供達の笑顔が溢れています。
 彼女は、このまま教師として生涯を終えても良いと、思っていました。・・・あの事件が起こるまでは。

 「取り戻してみせる。子供達が、安心してお日様見て暮らせる世界を」

 女教師「ヨーコ」。実に格好良い教師ぶり(眼鏡も似合っていますしね)。あれは惚れますね。(^_^)。
 そして、あの子供達を守るためにも「月」の落下だけは防がなくてはならない。たとえ「ニア」が相手でも。

 「人と獣のふたつの道が、捻って交わる螺旋道!」
 「昨日の敵で運命を砕く、明日の道をこの手で掴む!」
 「宿命合体グレンラガン!・・・俺を誰だと思ってやがるうぅっ!!」

 敵を、運命を、宿命を、越えて見せろ「グレンラガン」ッ!!

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おおきく振りかぶって #19

#19「桐青の実力」

 待望の追加点を、読みあいを制したスクイズで手に入れた「西浦高校」。
 走り回った「三橋」の体力は心配ですが、監督の冴え、選手の集中力共に絶好調を迎えています。
 『アンダー変えようかな、もうチェンジになるかな・・・変えたい・・・かな。どっちでもいいや。俺は投げられれば、何でもいい
 いつもとは、ちょっと違う「三橋」。そして、「桐青高校」も攻め方を変えてきました。
・・・
 一死一塁三塁。下位打線とはいえ「阿部」は侮ることなく「桐青高校」に読み勝ち、変化球狙いの打者に直球で決めてかかりました・・・が。
 カキィーーンッ!
 雨の降り続く中、乾いた打球音は外野の奥へとボールを運びます。打者にとってはゴロを狙ったはずの打ち損じ。しかし、その飛距離は、犠牲フライには十分な当たりとなりました。
 『すげぇ簡単に・・・』
 『・・・点が入っちゃったな』
 まだ勝っている・・・が、相手の攻め方をどう読むか。偶然か、狙われたのか・・・。考えを巡らす「阿部」の視界に入ってきたのは、濡れタオルや氷のうで冷やされ、ベンチで横になっている「三橋」の姿でした。
 『これで夏が終わった・・・』
 真っ青になる「阿部」。しかし、「三橋」の症状は「のぼせたための鼻血」でした。
 「五回が終わったところで良かった。このグラウンド整備は砂を入れるから時間がかかる。その間にのぼせも取れる。・・・彼はまだ投げられるよ
 「西浦高校野球部」の夏は・・・まだ終わらないようです。

 実は、この試合で終わったりして(おい
 冗談はさておき、流石実力校。情報が0の状態から「三橋」相手に既に六回で2点を取るとは・・・。
 試合も振り出しに戻り、終盤戦が全てを制します。こちらの主砲「田島」もヒットを打ち始めたし、あと3回、点を取って勝ちに行くぞーっ!!

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【ご連絡】お盆休み中の更新についてお知らせ

皆様には大変お世話になっております。
管理人のジャンと申します。

管理人夏休みに伴い、下記期間中はブログの更新を停止致します。
2007/08/09~2007/08/17

次回の更新は「おおきく振りかぶって」を予定しております。
ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。

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天元突破グレンラガン #19

#19「生き残るんだ どんな手段を使っても」

 「シモンを出せえええっ!」
 「責任を取らせろおおおぉおおっ!」
 民衆の声が為政者を非難します。
「大グレン団」が「螺旋王ロージェノム」を倒したから月が墜ちてくる・・・。
 全ての市民は、当事者達さえもが先ほど知ったばかりの「事実」を知ってしまった。
 「彼等にとって、今のあなたは昔のロージェノムと同じなのです。・・・だから、同じように裁くしかない」
 民衆によって倒された「カミナ」像。眼前にその光景を見つめる「シモン」の目は揺れていました。
・・・
 「・・・あなたは昔のカミナさんそのままだ。彼の死から何も学ばなかったのか?・・・このドリルは預かります。皮肉なものですね。あなたの力の源は、人類の災厄の種だったわけだ
 「ロシウ・・・今のお前に、兄貴の気持ちはわからない。彼の死が・・・俺たちに何をくれたのかもな」
 7年間の月日がふたりの間を別つたのか。ふたりの眼は、もう同じ光景を見つめることはないのか・・・。
・・・
 「・・・地下1000メートル以上で、月衝突の衝撃に耐えられると想定される構造の地下都市は、全世界で36。約64万人の収容が可能です
 「それだけの文明を築いていた過去の人類に、感謝しなければいけないな。・・・僕たちは生き残るんだ。どんな手段を使ってもな」
 もはや「新都カミナシティ」の名実ともにトップとなった「ロシウ」の元へ、全ての情報が集められていました。
 切り捨てなければならない36万人もの命。その選択権すらも彼ひとりが握っていると言っても過言ではないでしょう。
 「・・・ロシウ補佐官。生体コンピュータの深層データベースにこんな情報が。・・・カミナシティ議事堂直下の地中です」
 そこには、「螺旋王ロージェノム」最後のカードが眠っていたのです。

 考えてみれば「アンチスパイラル」の本拠地ではなく、ただの「地球」用破壊兵器でしかない「月」。物語の最終地点にはちょっと弱い場所ではありますね。
 1話のオープニングにあったように、最終決戦地は宇宙なのか。「アークグレン」はそのための兵器なのか。

 さて、7年の月日が経ったとはいえ、視聴者の目からは変容しすぎている「ロシウ」の態度、彼についていく決意をした「キノン」の「お兄ちゃんはロシウのことを何も別っていない」という言葉・・・まだまだ謎は尽きない「天元突破グレンラガン」。
 私的な注目はベタではありますが、「シモン」と「ニア」の終着点ですね。
 前途多難ですが「ニア」の左手薬指に光る婚約指輪・・・それが最後のキボウでしょうか。

 それにしても、「ロージェノム」の置きみやげ、第四世代型超光速恒星間航行用(嘘)超弩級巨大スペースダイガン「アークグレン」があったとはいえ、「ロシウ」のアジ演説もなかなか聞き応えがありましたね。(^_^)。
 あ、あと「キノン」の揺れっぷりも。(^o^)。

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おおきく振りかぶって #17

#17「サードランナー」

 強豪「桐青高校」との戦いも中盤戦。雨が降り始める中、「西浦高校」が1点リードするという予想外の展開を迎えていました。
 「3回裏の3人はあからさまに見てきた・・・」
 ある意味「くせ球」を持つ「三橋」の投球を見極めようとする王者「桐青高校」。その意図を「阿部」、「百枝」監督共に気がついていました。
 「1点ね・・・阿部くんの裁量で1点は向こうにあげて良いから。それで、なんとかリードしてちょうだい。・・・やれる?」
 「はいっ」
 先取点はあくまでフロック。次の1点を実力でもぎ取り、あとは「三橋」が抑えてくれる。監督と捕手の期待に「三橋」は答えることが出来るか・・・。
・・・
 「お前ら・・・でけえの狙いすぎだろっ! かっこつけているんじゃねえぞ、ヒット0だぞ、このタコッ! 身の程を知れよっ・・・次からはゴロだけを打て。基本はピッチャー返しだ。お前らみたいな下手くそは、基本通りやってりゃいいんだよっ!・・・相手は1年坊主だ。ボール振らないだけで自滅するぜ。・・・コーチャーズボックスから見ていて、何か気がついたことはあるか?」
 「桐青高校」監督の何気ないひと言。そこから、次々と信じられない言葉が紡ぎ出されます。
  ・10球中10球ともキャッチャーミットが動かない脅威の制球力。
  ・読まれていた「桐青高校」捕手「河合」のリード
  ・盗まれていた「桐青高校」エース「高瀬」のモーション

 果たして、「西浦高校」は全てを予想していたのか・・・はともかく「桐青高校」の本気が、始まりました。

 「1点をあげても構わない」
 この言葉をどう理解するか、理解できるかで捕手のレベルが決まる。
・・・とまで書いて良いのか。(^^;)。
 我らが「阿部」くんは期待以上の理解を見せてくれました。
 野球はリズム。良いリズムでリードを出せば、良いリズムで投手は投げられ、良いリズムで好守が増える・・・。
 2アウトながら1、3塁のピンチを、逃げ切れるか「西浦高校野球部」。

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