機動戦士ガンダム00 #03
#03「変わる世界」
「まさかな、よもや君に出会えようとは・・・。乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずには居られない。それとも、光の粒子を出していなかったから見つけられたのか?」
撤退時のモビルスーツ遭遇戦。「ユニオン」の主力MS「フラッグ」、そして搭乗者はエースパイロット「グラハム・エーカー」。空中での「エクシア」との激突は、ビームサーベルにより「フラッグ」の片腕を切り落とした「刹那」の勝利に終わります。
・・・
「ライフルを失った。始末書ものだな」
自嘲気味に語る「グラハム」に「得られたデータはフラッグ1機分を余りある」と返す「ビリー・カタギリ」。ふたりは「ユニオン」へ帰還する機上で、先ほどの戦闘について振り返ります。
「それにしても若かったな、ソレスタルビーイングのパイロットは。・・・モビルスーツの動きに、感情が載っていた」
-JNN本社-
未だ「ソレスタルビーイング」、そして「ガンダム」の起こした「反戦争行動」に翻弄されるマスコミ達。
「イオリア・シュヘンベルグ・・・21世紀の後期に出現した希代の発明王。太陽光発電システムの基礎理論の提唱者。・・・公に姿を見せず、その名前だけが後世に語り継がれている存在。この人物がソレスタルビーイングを創設したのなら頷ける。才能的にも、資金的にも。・・・でもなぜ200年以上立った現在、彼等は動き出したの?」
-人革連 軌道エレベーター-
「よう、遅かったじゃないか」
合流する「刹那」を迎え入れる「ガンダムマイスター」達。まさか世界を震撼させた「ガンダム」パイロット全員がこの小さなテーブルでコーヒー&ミルクを楽しんでいるとは、空港中の誰にも想像は出来ません。
「ティエリア、宇宙の方は宜しくな。俺たちは次のミッションに取りかかる」
彼等はここで1機のガンダム「ヴァーチェ」を宇宙へと送り返し、3機で地上のミッションに取り組む打ち合わせをしているのです。
「僕達に弱点があるとすれば、ガンダムが無いとプトレマイオスの活動時間が極端に限定されてしまうことかな。4つしかない太陽炉が・・・」
「アレルヤ・ハプティズム」の言葉を途中で遮る「刹那」。ガンダムに関する内容は彼等の機密事項に属します。
「・・・ティエリアのトレインが出るぞ」
3人のマイスターが見上げる中、宇宙へと発進するリニアトレイン。搭乗する「ティエリア・アーデ」はひとり窓から地球を見下ろします。
『・・・やっと戻れる。地上は嫌いだ』
-ユニオン MSWAD本部-
今回の視察結果を報告する「グラハム」と「ビリー」。もっとも、報告すべき内容は「AEU」の新型機ではなく「ガンダム」についての情報ばかりです。
「研究する価値があると思いますが」
そう報告するふたりの前に渡される辞令。それは、まだ正式名称もついていない部署への転属通知でした。
「グラハム・エーカー中尉、ビリー・カタギリ技術顧問。対ガンダム調査隊への転属、受領いたしました」
・・・
「驚いたな。君はこうなると予見していたのかい?」
「私もそこまで万能ではないよ。・・・因縁めいたものを感じてはいるがね」
唖然としたのは「リアルIRA」がテロ終結宣言をしたこと。劇中で触れられていましたが、400年にも及ぶ紛争を圧倒的とはいえ「ソレスタルビーイング」による粛正対象となりうるから「完全凍結」するとは・・・。
それだけ「ガンダム」の戦闘能力が圧倒的(パワーがフラッグの6倍とか)だと語りたいのかもしれませんが、それこそ1戦、2戦しか実力を見せていないのにこの影響力。ちょっと展開としては急ぎすぎな気がしますね。もう一度ちゃぶ台をひっくり返す演出なのか、「戦争根絶」「テロ終結」以上に大きな展開が控えているのか・・・。
後は「太陽炉」の存在がキーポイントですね。4機しか存在しない絶対エネルギー。それを機動兵器「ガンダム」へ積み込んでいるため、4機とも出てしまうと「プトレマイオス」自身がエネルギー不足に陥る?
この辺りを注視しながら、今後の展開を楽しみたいと思います。
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