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機動戦士ガンダム00 #04

#04「対外折衝」

 国家、いや世界に対して武力介入を開始した「ソレスタルビーイング」。
 「ユニオン」、「人類革新連盟」、「AEU」国家群の反応は予想通り、冷笑、反発、対抗の姿勢だった。
 「私たちがしたことで、人類革新連盟の軍備が増強されていくのでは・・・」
 「彼等がそうするというのなら、我々は武力介入を続けていくだけです」
 そう、全ては戦争根絶のため・・・。
・・・
 「ついに都市部までテロの波が押し寄せてきたようね。穏健派が手を組む前に、改革を推し進めないと」
 「わかっています。・・・化石燃料に頼ってきたこの国を立て直すためには、太陽光発電システムを所有する国家群に援助して貰うしか方法がありません
 アメリカ、中国、ヨーロッパ。国家群とはいえ、軌道エレベーター建造に対して大きな対価を支払ってきた大国が力を持つのは現状と変わらない世界。そして、国家群に属しては居ても国力が小さな国、そもそも国家群に属していない国にとって「ソレスタルビーイング」はまた別の影響を与えつつあった。
 アザディスタン王国の第一王女として、自国を立て直すのに懸命な少女「マリナ・イスマイール」の目に、彼等はどう映るのか・・・。
・・・
 「聞いたか、アレルヤ? リアルIRAの活動休止声明。あの声明で俺たちを評価する国も出ているようだが、それは一時的なものだ。武力介入を恐れて、先手を打ったに過ぎない」
 「ガンダムマイスター」である「ロックオン・ストラトス」の発言からもうかがい知ることが出来る。
 そう、「ソレスタルビーイング」に対する彼等自身の評価は、いたって冷静なものだった。だからこそ彼等はこの無謀とも言える闘いに、命を賭することができている。評価の見誤りは、直接彼等の生命を危険へと追いやるものだから。
・・・
 「セルゲイ中佐。ガンダムを手に入れろ。ユニオンやAEUよりも先にだ。・・・選任の部隊を新設する。人選は君に任せるが、ひとりだけ面倒を見て貰いたい兵が居る。・・・入りたまえ」
 いぶかしがる「人類革新連盟」の「セルゲイ・スミルノフ」中佐の前に、軍人にしては線の細いひとりの女性が姿を見せる。
 「超人機関技術研究所より派遣されました、超兵1号『ソーマ・ピーリッシュ』少尉です。・・・本日付で、中佐の選任部隊に着任することになりました。宜しくお願いします」
 上層部の言う「対ガンダム」の切り札。「セルゲイ」の目には若すぎる少女「ソーマ」は、笑顔も見せずに敬礼を続けたまま彼の前に立っていた。
・・・
 「バックパックと各部関節の強化、機体表面の対ビームコーティング、武装はアイリス社が試作した新型のライフルを取り寄せた」
 要求通り1週間での「フラッグ」強化。「人類革新連盟」よりも一足先に「ガンダム選任部隊」を創設した「ユニオン」のエースパイロット「グラハム・エーカー」は、黒光りする「フラッグ」と着任した気の知れた部下達に気をよくしていた。
・・・
 各陣営が「対ガンダム」、「対ソレスタルビーイング」を進める中、ひとつの国家が歯車を進める。
 それは「ユニオン」に属する反米国家「タリビア」。

 「ユニオンは50を越える国家の議会制を取りながらも、実質は太陽エネルギー分配権利を持つ米国一国の独裁体制で運営されている。太陽光発電システムは、一国家の思惑だけで運営されるべきではないっ! 我がタリビア共和国はユニオンを脱退し、独自のエネルギー使用権を主張する。この主張に反対し、他国から政治的、軍事的圧力がかかった場合、我が国は軍事力を持ってこれらに対抗するであろう。我が国は、劣悪たる米国支配に断固反対する!」
 テレビカメラを会場内に設置したアジテーション。これはひとつの劇であった。主演は「タリビア共和国」。客演は「ソレスタルビーイング」。そして脚本、演出は・・・。
 「たとえ利用されているとわかっていても、私たちは動く」
 「そう、それでこそソレスタルビーイング」

 茶番であっても、誰かが仕組んだシナリオであっても、戦闘行為という劇は大きな代償を要求します。
 戦闘行為という名前の殺人。それはより多量の殺人を防ぐための仕方がない犠牲なのでしょうか。
 「ソレスタルビーイング」の目的「戦争の根絶」が抱えている矛盾。人はゲームのマスでもなければ、茶番劇の役者でもないのですが・・・。

 さて、「ソレスタルビーイング」が「タリビア共和国」に対して行った武力介入。
 意外と見る人もいれば、当然と見る人もいるかと思います。どうして対「ユニオン」側ではなく対「タリビア共和国」なのか。理由は話の中で彼等自身が述べていますが、ちょっと意地悪な見方も可能ですね。
  1.最初に軍事力の行使を宣言したから
  2.戦争行為を幇助する国家だから
  3.対ユニオンでは物量的に勝ち目がないから

 彼等は「2.」を理由にしていたようですが、私なんかはひねくれているので「3.」が理由ではないかと勘ぐったり。
 まあ、「1.」~「3.」の複合だったり、別の「4.」とかがあるかもしれませんが。
 色々な見方が出来るというのは、「機動戦士ガンダム00」の懐が深いから・・・かもしれませんね。
 純粋に物語を楽しむのが一番かもしれませんが、こんな穿った見方もたまには如何でしょうか。(^^;)。

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機動戦士ガンダム00 #03

#03「変わる世界」

 「まさかな、よもや君に出会えようとは・・・。乙女座の私には、センチメンタリズムな運命を感じずには居られない。それとも、光の粒子を出していなかったから見つけられたのか?」
 撤退時のモビルスーツ遭遇戦。「ユニオン」の主力MS「フラッグ」、そして搭乗者はエースパイロット「グラハム・エーカー」。空中での「エクシア」との激突は、ビームサーベルにより「フラッグ」の片腕を切り落とした「刹那」の勝利に終わります。
・・・
 「ライフルを失った。始末書ものだな」
 自嘲気味に語る「グラハム」に「得られたデータはフラッグ1機分を余りある」と返す「ビリー・カタギリ」。ふたりは「ユニオン」へ帰還する機上で、先ほどの戦闘について振り返ります。
 「それにしても若かったな、ソレスタルビーイングのパイロットは。・・・モビルスーツの動きに、感情が載っていた」

 -JNN本社-
 未だ「ソレスタルビーイング」、そして「ガンダム」の起こした「反戦争行動」に翻弄されるマスコミ達。
 「イオリア・シュヘンベルグ・・・21世紀の後期に出現した希代の発明王。太陽光発電システムの基礎理論の提唱者。・・・公に姿を見せず、その名前だけが後世に語り継がれている存在。この人物がソレスタルビーイングを創設したのなら頷ける。才能的にも、資金的にも。・・・でもなぜ200年以上立った現在、彼等は動き出したの?

 -人革連 軌道エレベーター-
 「よう、遅かったじゃないか」
 合流する「刹那」を迎え入れる「ガンダムマイスター」達。まさか世界を震撼させた「ガンダム」パイロット全員がこの小さなテーブルでコーヒー&ミルクを楽しんでいるとは、空港中の誰にも想像は出来ません。
 「ティエリア、宇宙の方は宜しくな。俺たちは次のミッションに取りかかる」
 彼等はここで1機のガンダム「ヴァーチェ」を宇宙へと送り返し、3機で地上のミッションに取り組む打ち合わせをしているのです。
 「僕達に弱点があるとすれば、ガンダムが無いとプトレマイオスの活動時間が極端に限定されてしまうことかな。4つしかない太陽炉が・・・」
 「アレルヤ・ハプティズム」の言葉を途中で遮る「刹那」。ガンダムに関する内容は彼等の機密事項に属します。
 「・・・ティエリアのトレインが出るぞ」
 3人のマイスターが見上げる中、宇宙へと発進するリニアトレイン。搭乗する「ティエリア・アーデ」はひとり窓から地球を見下ろします。
 『・・・やっと戻れる。地上は嫌いだ』

 -ユニオン MSWAD本部-
 今回の視察結果を報告する「グラハム」と「ビリー」。もっとも、報告すべき内容は「AEU」の新型機ではなく「ガンダム」についての情報ばかりです。
 「研究する価値があると思いますが」
 そう報告するふたりの前に渡される辞令。それは、まだ正式名称もついていない部署への転属通知
でした。
 「グラハム・エーカー中尉、ビリー・カタギリ技術顧問。対ガンダム調査隊への転属、受領いたしました
・・・
 「驚いたな。君はこうなると予見していたのかい?」
 「私もそこまで万能ではないよ。・・・因縁めいたものを感じてはいるがね」

 唖然としたのは「リアルIRA」がテロ終結宣言をしたこと。劇中で触れられていましたが、400年にも及ぶ紛争を圧倒的とはいえ「ソレスタルビーイング」による粛正対象となりうるから「完全凍結」するとは・・・。
 それだけ「ガンダム」の戦闘能力が圧倒的(パワーがフラッグの6倍とか)だと語りたいのかもしれませんが、それこそ1戦、2戦しか実力を見せていないのにこの影響力。ちょっと展開としては急ぎすぎな気がしますね。もう一度ちゃぶ台をひっくり返す演出なのか、「戦争根絶」「テロ終結」以上に大きな展開が控えているのか・・・。
 後は「太陽炉」の存在がキーポイントですね。4機しか存在しない絶対エネルギー。それを機動兵器「ガンダム」へ積み込んでいるため、4機とも出てしまうと「プトレマイオス」自身がエネルギー不足に陥る?
 この辺りを注視しながら、今後の展開を楽しみたいと思います。

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機動戦士ガンダム00 #02

#02「ガンダムマイスター」

 A.D.2307年、地球の化石燃料は枯渇し、人類は新たなるエネルギー資源を太陽光発電に委ねた。
 半世紀近い計画の末、全長約5万kmにも及ぶ3本の軌道エレベーターを中心とした太陽光発電システムが完成する。
 半永久的なエネルギーを生み出す、その巨大構造物建造のため、世界は大きく3つの国家群に集約された。

 -ユニオン-
  米国を中心とした世界経済連合
 -人類革新連盟-
  中国、ロシア、インドを中心とした人類革新連盟
 -AEU-
  新ヨーロッパ共同体

 軌道エレベーターはその巨大さから防衛が困難であり、構造上の観点から見ても酷く脆い建造物である。
 そんな危うい状況の中でも、各国家群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサムゲームを続けていた。
 ・・・そう、24世紀になっても人類は未だひとつになりきれずにいたのだ。

 そんな世界に対して、楔を打ち込む者達が現れる。
 モビルスーツ「ガンダム」を有する私設武装組織「ソレスタルビーイング」。
 彼等は世界から戦争をなくすため、民族、国家、宗教を超越した作戦行動を展開していく。

 「ソレスタルビーイング」が世界に変革を誘発する。
・・・
 「ソレスタルビーイング」の発言は、未だ世界の注目を集めていた。
 ある者は猜疑の目で、ある者は嘲りの目で、ある者は困惑の目で、ある者はわずかな希望の目で・・・。
 そして、各国家群の代表者も、当然のように彼等に注目の眼差しを向けていた。

 -人革連 国家主席官邸-
 「・・・天柱のテロ事件に介入してきた組織か。・・・ガンダム」
 -AEU-
 「これは新兵器開発に対する牽制とみて良いでしょうか」
 「それだけではすみません。条約以上の軍隊を軌道エレベーターに駐屯させていることを公にされてしまった」
 「極秘裏に最新鋭のモビルスーツを開発できるのは、先進国レベルの技術と予算が必要になります」
 「確かに・・・武装組織には有力なバックが居るでしょうな
 -ユニオン 大統領官邸-
 「我々が他国の紛争に介入するのは、国民の安全と国益を確保するためだ。決して慈善事業などではない。軌道エレベーターが稼働して10年。経済が安定してきた矢先にこのニュースか・・・

 一方の当事者達は、世界が困惑するニュースを予想内として受け止めている。
 「ソレスタルビーイングの理念は行動によってのみ示される。・・・セカンドミッションよ」
・・・
 「機体テスト込みの実戦か。・・・まったく嫌になる」
 彼等「ガンダム」の操縦者達、「ガンダムマイスター」達は「セカンドミッション」への準備を始めていた。
 お披露目は済んだ。宣言も済んだ。次は、言動を実戦するのみだ・・・と。

 宇宙から地上へと降り立つ2体の「ガンダム」。可変タイプの「キュリオス」と重火力タイプの「ヴェーチェ」。
 機体へと乗り込む「アレルヤ・ハプティズム」と「ティエリア・アーデ」のふたりは、至って冷静に作戦へと取り組む。
 地上から目的地へと飛び立つ2体の「ガンダム」は、近接戦闘タイプの「エクシア」と遠距離支援タイプの「デュナメス」。
 搭乗者「刹那・F・セイエイ」と「ロックオン・ストラトス」もまた冷静に作戦へと取り組む「ガンダムマイスター」だ。
 少なくとも、この時点では・・・。

 目的地は「インド南部、セイロン島」。「人類革新連盟」の領土内。
 「奴ら、本気で武力介入をするつもりかっ!」

 というわけで第2話。実際の戦場へと突入する「ガンダムマイスター」達。その圧倒的な性能を持つモビルスーツ「ガンダム」を操縦する彼等には「常に冷静な判断」が要求されます・・・が、第1話冒頭にあったように「刹那」は地域紛争に対して何らかのトラウマを抱えている様子。仲間に「どうしてあいつがマイスターなんだ?」と判断力を疑問視されていますが、まあこうした人間味がないとドラマが進みませんしね。(^^;)。
 このまま敵も味方もなく、全ての勢力をなぎ倒し、恨み辛みを「ソレスタルビーイング」に向ければ戦争は終わる・・・のか?
 スタッフ陣営の回答が、見物です。

 ・・・それにしても戦闘シーン。格好良いのですが、土曜6時にしては残虐なシーンも多めですね。「機動戦士ガンダムSEED」の頃から目立つ光景ですが、「MBS」は規制が甘かったりするのでしょうか。あるいは、「テレビ東京」や「TBS」が辛めなだけ?
 「スクールデイズ」や「ひぐらしのなく頃に」、「こどものじかん」などで昨今話題のアニメ表現。
 私としては視聴者の判断力を信じて、あまり規制をかけずに表現して欲しいです。
 もちろん、残虐にすればよいと勘違いしているような演出は、TV放映にはご遠慮いただきたいですが。

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機動戦士ガンダム00 #01

#01「ソレスタルビーイング」

 A.D.2301 クルジス共和国
 宗教紛争の続く小国。今日も又、正義の名の下に人が死んでいく。
 「この世界に、神なんていない・・・神なんていないっ!」
 少年が武器を握り殺し合う戦場。その戦場に、光の翼を持つ機体が舞い降りる。名を・・・「ガンダム」。

 A.D2307 AEU軌道エレベーター
 新型戦闘兵器モビルスーツ(MS)のお披露目となった「AEU軍事演習場」では、細身の機体がその運動性能を遺憾なく発揮していた。
 「モビルスーツ イナクト。AEU初の太陽エネルギー対応型・・・か
 「AEUは軌道エレベーターの開発で後れを取っている。せめてモビルスーツだけでも、どうにかしたいのだろう」
 あえて人類革新連盟の軌道エレベーター10周年記念式典にあわせて公開した理由も、そこにあった。
 もちろん、他国のMS部隊エースである「グラハム・エーカー」の視察目的は、機体「イナクト」の性能評価だが。
 三大国である「ユニオン」「人類革新連盟」「AEU」が互いの国力を示し、パワーバランスの上で優位に立とうとするのは今に始まったことではない。この日に行われていたイベントも、そのひとつに過ぎなかった。
 しかし、事件はその時既に始まっていた。

 「240082-エクシア、目標地点を視認。GN粒子の散布、目標到達と同時に終了させる。・・・目標対象確認。予定通りファーストフェイズを開始する」
 AEU軍事演習場へと飛来する一機の機体。どの国の軍事データベースにも登録されていない「アンノウン」は、モビルスーツとしては静かに会場へと降り立つと、周囲に電波障害を発生させながら「イナクト」と向き合った。
 「貴様、俺が誰だかわかっているのか? AEUのパトリック・コーラサワーだ。模擬戦でも負け知らずのスペシャル様なんだよ。知らねえとは言わさないぞ」
 外部スピーカーから盛大に聞こえる「パトリック」の名乗りにも耳を貸さず、「アンノウン」のパイロット「刹那・F・セイエイ」は静かに状況を報告した。
 「・・・エクシア、目標を駆逐する」
 まだ演習場に残っていた「グラハム」達は驚愕した。決してプライドが高いだけではないパイロット「パトリック」、そして彼の搭乗する新型MS「イナクト」が、わずか数秒で「アンノウン」に敗北したのだ。両手、両足を鋭角に切り取られ、パイロットは無傷のまま戦闘不能へ陥った「イナクト」の姿。それを行ったのは正体不明のモビルスーツ、そしてパイロットなのだ。
 「・・・あの機体、GUNDAM(ガンダム)。あのモビルスーツの名前か?」
 事は終わった。
 謎の光を残してその場を去った「ガンダム」の姿を「グラハム」は興味深く見上げていた。
 「・・・しかしあのモビルスーツ。軍備増強路線を行くAEUへの牽制・・・いや警告と取るべきか。だとしても、ここまでされてAEUが黙ってはいまい

 同時刻。ソレスタルビーイング輸送艦「プトレマイオス」
 若いスタッフが操艦する艦橋へどこかおどけた雰囲気を持つ女性「スメラギ・李・ノリエガ」が登場した。
 「そんなに硬くならないで。私たちソレスタルビーイングの初お披露目よ。ド派手に行きましょう。
 そして「プトレマイオス」から発進するモビルスーツ「キュリオス」。その目的地は10周年記念式典を行っている「人革連軌道エレベーター 天柱」だった。
 華やかなパーティ会場でも、人目を引くチャイナドレスに身を包んだ女性「王 留美」。彼女はかわいいイベントスタッフをからかった後、ひとりの青年からの言葉に表情を硬くする。
 「始まりました。お嬢様」
 「ついに・・・彼等が動き出すのね」

 そして「プトレマイオス」の「スメラギ」も言葉を繋ぐように口走る。
 「・・・ソレスタルビーイングのガンダムマイスターが
・・・
 「地球で生まれ育った全ての人類に報告させていただきます。私たちはソレスタルビーイング。機動兵器ガンダムを所有する、私設武装組織です。・・・私たち、ソレスタルビーイングの活動目的は、この世界から戦争行為を根絶することにあります。私たちは自らの利益のために行動はしません。戦争根絶という大きな目的のために、私たちは立ち上がったのです。・・・只今を持って全ての人類に向けて宣言します。領土、宗教、エネルギー・・・どのような理由があろうとも、私たちは全ての戦争行為に対して、武力による介入を開始します。戦争を幇助する国、組織、企業なども我々の武力介入の対象となります。私たちはソレスタルビーイング。この世から戦争を根絶させるために創設された、武装組織です・・・」

 始まりましたね。この秋一番の話題作「機動戦士ガンダム00」。
 主人公「刹那」を演じるのは「デスノート」での演技も記憶に新しい「宮野真守」。そして残る3名のガンダムマイスターに「三木眞一郎」「吉野裕行」「神谷浩史」。「機動戦士ガンダムSEED」で手に入れた女性ファン達を再び虜にするのか、キャラクターの描き方には注目です。
 そして私的には充実したスタッフ陣営も見逃せません。
 「鋼の錬金術師」でも卓越した演出を見せた「水島精二」、「おおきく振りかぶって」でもシリーズ構成を担当した「黒田洋介」、キャラクター原案には「高河ゆん」を起用するなど話題性は十分。実績も問題なし。あとは化学反応のように、上手に書くスタッフの力量が反応してくれるか・・・です。
 まだ第1話(それも前半26話と後半はコードギアスのように分けて放映するとか)の段階で結論など出ようもありませんが、まずは合格点を与えられる内容ではないでしょうか(偉そうだな・・・俺)。
 「武力で戦争を根絶する」という矛盾をどのように取り扱っていくのか、半年間、じっくりと見させていただきましょう。

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