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機動戦士ガンダム00 #05

#05「限界離脱領域」

 「ソレスタルビーイング」による「タリビア共和国」への介入は成功に終わった。
 しかし、武力介入によって得たものは世界からの反発。利を得たのはアメリカ側だけであった。

 「ソレスタルビーイングは戦争根絶という意志を貫き、タリビアを攻撃したまでのこと。たとえ世論から背を向けようとも・・・。彼等を利用しようとする考えは改めた方が良いわね。マリナ様、そろそろ諸国漫遊のお時間です」
 太陽光エネルギーの援助を受けるべく各国を飛び回る「マリナ・イスマイール」にとって、未来への兆しはまだ見えなかった。
・・・
 -人革連 軌道エレベーター リニアトレイン発着ロビー-
 太陽光発電の手段だけではなく、気軽に宇宙へと旅立てる乗り物としての側面も持つ軌道エレベーター。
 宇宙工学を専攻する「沙慈・クロスロード」はガールフレンドの「ルイス・ハレヴィ」と共に研修旅行へと出発する。
 同じトレインに「人革連」の軍人である「セルゲイ・スミルノフ」中佐、そして超兵1号「ソーマ・ピーリッシュ」少尉も乗せて。

・・・
 「そういえば、少尉が超人機関に志願した理由を聞いていなかったな
 向かい合って座る「セルゲイ」と「ソーマ」。親子ほど年齢の離れたふたりであったが、「ソーマ」は年に似合わない落ち着きで正面を見据えていた。
 「志願はしていません。私は、超兵計画のために生み出された『デザインベイビー』です」
 彼女の言葉に顔をしかめる「セルゲイ」。彼は思い出していた。初めて「ソーマ」の説明を受けていたときのことを・・・。
 「何か?中佐」
 「・・・いや」
・・・
 -地上 ソレスタルビーイング「ガンダム」格納区-
 「スメラギさんからミッションプランが届いたよ。モビルスーツ性能実験の監視。状況によっては、破壊もあり得るって
 「気をつけろよアレルヤ。タリビアの一件以来、俺たちは世間の嫌われ者だからな」
 同僚である「ロックオン・ストラトス」の言葉に頷く「アレルヤ・ハプティズム」。単なる監視ミッション。たとえモビルスーツの破壊となったとしても、大きな問題は起こりようはずはない。そう、突発的なトラブルさえ発生しなければ。
・・・
 「この機体か」
 新しく設計されたモビルスーツに目をやる「セルゲイ」。これこそが上層部の言う「対ガンダム」の切り札となるはずの機体。超兵「ソーマ」専用としてデザインされた「ティエレン・タオ・ツー」であった。
 「対ガンダムの切り札・・・か」

 -人革連 低軌道ステーション 重力ブロック-
 「やっぱり、重力があるって最高」
 研修の休憩時間を利用して、ウインドウショッピングを楽しむ「沙慈」と「ルイス」。商品以外にも目を奪われるボーイフレンドの耳を引っ張りながら、休息を楽しむ彼等。しかし、壁一枚向こうの宇宙ではモビルスーツ性能実験が始まろうとしていた。
 「少尉、機体の運動性能を見る。指定されたコースを最大加速で廻ってみろ」
 まるで機械のように、ルートを誤差無く廻っていく「ソーマ」。その性能に驚嘆しながらも、どこか不安要素を感じてしまう「セルゲイ」。次の瞬間、トラブルは音もなく発生した。機体ではなく、パイロットに対して。
 「・・・何、この感じ・・・頭が・・・痛い・・・」

 突如コースから離れ始める「ティエレン・タオ・ツー」。その機体は「セルゲイ」の呼びかけにも応じず、ステーションの居住空間へと迫っていく。

 -同時刻 低軌道ステーション-
 「くっ・・・どこの何奴だ・・・俺の頭の中に勝手に入ってくるのはっ!
 作戦行動中にもかかわらず、人目を気にせず叫ぶ「アレルヤ」。彼は突然襲ってきた頭痛に耐えきれず、その場へと膝を落とす。それはまるで、「ソーマ」とリンクさえしているような・・・。
 「手前ぇっ、殺すぞっ!!」

 瞬間、殺意の波動が少女の精神を襲った。
 「イヤァアァッァッァ!」
 錯乱した「ソーマ」のトリガーが、彼女自身を守るために握られる。
 ペイント弾とはいえ数十ミリの弾丸が、居住地にある重力ブロックへと降り注がれ・・・。

 彼の言動、様子を見るに「アレルヤ」は内部に「ハレルヤ」という別人格を持っている・・・それを本人も自覚している感じですね。好戦的な「アレルヤ」に対して、平和的な「ハレルヤ」・・・なのでしょうか。
 それにしても「ティエリア・アーデ」の言葉ではありませんが、あれほどの兵器に情緒不安定なパイロット(含む「ソーマ」)を乗せるのは、考え直して欲しいところです。(^^;)。

 さて、今回「ハレルヤ」(あるいは「アレルヤ」?)が取った人命救助という行動。
 二百数十名の生命を救った彼の行動は、そのことだけを見れば文句のつけようもありません。
 しかし、「ティエリア」が語るように、その行動は(追認されたとはいえ)命令違反のそしりを免れないものですし、「ガンダム」のテクノロジーを人革連他に明かしてしまう危険性もある。長期的に見れば「ソレスタルビーイング」の目的を遅延し、結果として救えるはずだった数十倍~数百倍以上の生命を奪う行動だったかもしれないのです。
 果たして彼の行動は是だったのでしょうか、非だったのでしょうか。

 
 まあ、この段階で結論が出るはずもないのですが、視聴者や登場人物へと矛盾を突きつける
 これが今回の「機動戦士ガンダム00」の特徴かもしれませんね。

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