機動戦士ガンダム00 #06
#06「セブンソード」
戦争とは経済活動である。そして、経済である以上、市場があり、参入する民間会社も当然現れる。
「・・・たく酷いものだなぁ。ソレスタルなんたらってのはよぉ。・・・ここにある石ころが足りなきゃあ、この国の経済は破綻。その影響を受ける国や企業がどんだけあるか。・・・戦争を止められれば、下々の者はどうなってもいいらしいや」
その男「アリー・アル・サーシェス」はそう嘆く。
彼は民間軍事会社「PMC」のトップであり、「ソレスタルビーイング」の反対側に位置する組織の人間であった。
嘆く彼の元にかかってきた携帯電話の内容は彼の表情を緩ませる。曰く、捨てる神あれば拾う神あり。
「・・・ようやく重い腰をあげやがった。AEUのお偉いさん方がな」
-AEU中央議会-
「どうしても、モラリアに軍隊を派遣なさるというのですか」
「宇宙開発計画にモラリアのPMCが必要なのは、先日の欧州首脳会議でも確認されたはずです」
軌道エレベーターの開発に後れを取っている「AEU」にとって、これ以上、宇宙開発計画を遅らせるわけにはいかない。
たとえ「ソレスタルビーイング」を相手にすることになったとしても、民間軍事会社「PMC」と手を組むことは避けられない命題であった(「ソレスタルビーイング」を相手にすること自体を命題としている国もあるようだが)。
「軍備の増強無しで宇宙進出などあり得ん話だ。ユニオンや人革連に宇宙の上を抑えられたら、最後のフロンティアさえ失われる」
同日、「モラリア共和国」に対しての軍事派遣が正式に認可された。
・・・
先日の一件で「ソレスタルビーイング」の「アレルヤ・ハプティズム」は謹慎措置を受けていた。
「その様子だと、とても反省をしているようには思えないな。・・・君は、ガンダムマイスターに相応しくない。キュリオスから降ろしたいところだが・・・そうもいかなくなった」
独房へと訪れた「ティエリア・アーデ」と「スメラギ・李・ノリエガ」は彼にモラリアの情報を伝える。大きなミッションになりそうだと。
「これは、我々に対する挑戦と受け取って良い」
・・・
-フランス 外務省-
「太陽光発電の技術支援ですか・・・我々としても協力したいところではありますが、貴国の情勢は極めて不安定。派遣する技術者達の安全が保証されなければ、議会の承認は得られないでしょう。そうでなくてもAEUのエレベーターは完全稼働に至っていません。技術者を他に回す余裕があるかどうか・・・」
慣れない外交を行う「アザディスタン王国」の王女、「マリナ・イスマイール」への回答はいつも同じであった。「物資の援助は行うが、技術の援助は行えない」。抜本的な解決には、いくつものハードルを越える必要がありそうであった。
・・・
「PMCとは傭兵の派遣、兵士の育成、兵器輸送および兵器開発、軍隊維持。それらをビジネスで行う民間軍事会社」
作戦のため宇宙を降りる「スメラギ」は「熱心ね」とオペレーターの「フェルト」へと声をかける。
「ソレスタルビーイング」創設以来の大がかりなミッションが始まろうとしていた。
不謹慎ではありますが、モラリア共和国を舞台とした大規模な作戦行動に、ちょっと胸を躍らせる自分を感じますね。
戦争行為は嫌いだけれど、戦闘描写は好きな私です(これも矛盾かな)。
さて、その1stステージでは、「AEU」のエース「パトリック・コーラサワー」が早速大活躍(?)を見せてくれました。
あの一撃で倒されなかったのですから、彼の潜在能力は確かにエースなのでしょうが、どうしてでしょう、彼の行動を見ていると楽しくなってきますね。(^_^)。
そして意外と苦戦続きなのが主人公「刹那・F・セイエイ」。
「グラハム・エーカー」、「セルゲイ・スミルノフ」、そして今回の「アリー・アル・サーシェス」と、ライバル戦では機体のポテンシャル通りの実力を発揮するまではいきません。
最新鋭のモビルスーツ「ガンダムエクシア」を搭乗する彼としては、雑魚を一刀両断するように、ライバル機を一刀両断出来ればよいのでしょうが・・・。
彼の操縦技術がまだまだなのか、ライバル達が「モビルスーツ戦は性能だけではない」ことを見せているのか。(^^;)。
やはり「ガンダム」はモビルスーツ戦が華ですので、こちらも注視していきたいですね。
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