天元突破グレンラガン #27

#27「天の光は全て星」

 「・・・お前は螺旋族の遺伝子を中に組み込んだ、仮想生命。螺旋属の残党が反旗を翻す時に覚醒し、我々のメッセンジャーとなる。それだけの存在。・・・メッセンジャーがここまで抵抗するのは珍しい事例。お前が抗うその理由こそ、奴らのしぶとさの理由。それがわかれば、螺旋生命を一気に消滅できるはずだ」
 囚われの身となっている「ニア」。彼女は気丈に答えます。
 「あの人は来ます。・・・必ず」

 そして、その言葉通り、無限とも言える時空間を突破して、「シモン」は現れたのです。彼が最も信頼する仲間達を連れて。
 「馬鹿なっ、知的生命体が多元宇宙迷宮を突破できるはずがないっ!」
 「舐めんじゃねえっ! 時間だろうが、空間だろうが、多元宇宙だろうが・・・そんなこと知った事じゃねえ。手前の決めた道を、手前のやり方で貫き通す、それが俺たち・・・大グレン団だっ!!
 この時、「アンチスパイラル」の想像すら越えた、螺旋生命体の粋が誕生しました。

 「因果の輪廻に囚われようと」
 「残した想いが扉を開く!」
 「無限の宇宙が阻もうと」
 「この血のたぎりが運命を決める!」
 「天も次元も突破して、力で見せるぜ、己の道を!」
 「天元突破グレンラガン!!・・・俺たちを、誰だと思ってやがるっ!!」

 復活した「螺旋王」いや、「戦士 ロージェノム」すら仲間に加え、誇りをかけた一騎打ち。
 互いの技は時空を貫き、その叫びが星を越える。まさに宇宙を舞台とした最終決戦は、「アンチスパイラル」優位に進みます。
 「我らも元は螺旋族。だが、螺旋力の進化の果てが宇宙の崩壊に繋がることに気づいた我々は、螺旋の力を持つ者を滅ぼし、残った僅かな生命も、宇宙の片隅に押し込めた。そして我々は進化を止め、この隔絶宇宙に我が身を閉じこめたのだ。・・・母星に肉体と進化の可能性を封印したこの醜き姿こそ、我々の決意の印。・・・貴様らにそれだけの覚悟はあるか?
 同族殺しの汚名すらかぶり、宇宙崩壊を食い止めるためだけの存在へと姿を変えた「アンチスパイラル」。彼等の拳が「天元突破グレンラガン」の肉体へと襲いかかります。
 「決意もなく、覚悟もなく、己の欲望のままに螺旋力を使い、その力に溺れる。それが螺旋属の限界・・・だからこそ、滅びなければならないのだっ!」
 このままでは勝てない。このままでは愛する地球を守れない・・・。
 「シモン」や「ニア」、彼等の想いの力は「螺旋界認識システム」へと干渉し「地球」への時空転位バイパスを作り上げます。目の前に出現した「地球」の姿に驚く「シモン」達。
 しかし、想いの強さ、絆こそが「弱点」へとなりうる。そのことに気がついた「アンチスパイラル」の手が「地球」へと伸びていくのでした。
・・・
 「憶えておけ、このドリルはこの宇宙に風穴を開ける。その穴は、後から続く者の道となる。倒れていった者の願いと、後から続く者の希望。ふたつの想いを、二重螺旋へ織り込んで明日へと続く道を掘る。それが、天元突破。それが、グレンラガン。俺のドリルは、天を突くドリルだあああぁああぁぁっ!!」

 壮絶なAパート
 愛と哀しみのBパート
 そして、Cパート

 「天元突破グレンラガン」最終話、皆様はどのように感じられたのでしょうか。
 私的に語らせて貰えば、この2クール。非常に濃い時間を味わわせて貰いました。久しぶりに、熱い魂を持つことが出来たように思います。「シモン」「カミナ」「ヨーコ」「ニア」「ロシウ」「ヴィラル」・・・その他のキャラクター達。彼等の熱い生き様は、変わらない一週間を歩く私たちに、限りないパワーを与えてくれたように思います。
 キャスト、スタッフ、関わられた全ての皆様。本当に、ありがとうございました。

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おおきく振りかぶって #25

#25「ひとつ勝って」

 -冬-「三星中学」
 「お前、本当に高等部行かないのかよ?」
 ぼたん雪舞い散る、鉛色の空の下、まだ幼い顔をした「三橋」は彼の言葉にゆっくりと頷きました。
 「・・・うん」
 「埼玉でも野球やるんだろ?・・・止めんなよ、絶対野球部入れよ!・・・お前が今までやってきたのは違うんだよ・・・今止めちゃダメだからっ!!」
 その言葉に、涙をボロボロに流す「三橋」がそこには居ました。
・・・
 『修ちゃんは、先輩に混じって投げたんでしょう?・・・自分が投げて良いのかって、思わなかった?』

 -夏-「西浦高校野球部」
 「三橋」は試合の翌日、学校に来ませんでした。ちょっと様子を見に行こうとする「阿部」。
 球技大会に汗を流す同級生達を見ながらも、「阿部」の頭の中は「三橋」のことばかり。
 『あいつ・・・俺にはメールも返しやしない。ひょっとして・・・俺、嫌われているのか?』

 -同時刻-「三橋家」
 彼はベッドの上で唸っていました。そして・・・悶えていました。「阿部」からのメールに。
 「どどどどどどどうしよう・・・さっきのメールもまだ返していないのに・・・。マウンドを降りなかったことだ。代われって言われたのに・・・。今度のメールには何て?」
 『昼にオレと花井も行く』
 主将を引き連れて叱りに来ると考えてますます悶える「三橋」。そこへ彼等がやって来ました。

 「カレー・・・いっぱいあるよ」
 ふらふらと「阿部」達を案内する「三橋」。その様子を注意深く見守る「阿部」。3kgも体重が減ったと聞いた彼は、ま・す・ま・す「三橋」を注目していました。
 『食欲は・・・あるようだな』
 「昨日、反省会で話したんだけど・・・三橋はなんでうちが勝てたと思っている?」
 その言葉に、思わずカレーをこぼしそうになる「三橋」。
 『・・・俺は4点取られた。試合中、阿部くんに凄い怒られた。投げられなくなっても、マウンドを降りなかった。・・・俺はこのチームで、本当のエースになろうと思った。思ったのに・・・全然、変わっていない
 うつむく「三橋」を、「阿部」は何かを読み取るように、じっと睨み続けていました。

 はぁ~っ。終わってしまいましたねぇ~「おおきく振りかぶって」。
 全ての野球アニメを見てきたわけではありませんが、「ドカベン」とも「タッチ」とも違う、「ひとつの野球アニメ」。
 そう、何か、本当によいものを見せて貰った気がします。
 まだ甲子園予選。それも初戦に勝利しただけですが、「西浦高校野球部」のきっと明るい前途を祈って。

 ありがとうございましたっ! (^^)/

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天元突破グレンラガン #26

#26「行くぜダチ公」

 -貴き犠牲-
 「キタン」の命の輝きによって「大グレン団」最大のピンチは回避されました。
 「キタン・・・お前の意志は受け取ったぁあああぁっ!!」
 彼の意志を、彼の気持ちを無駄にせぬ為、今はひたすら闘いへ挑む。敵を砕けと拳が叫ぶ。

 「超絶螺旋超弩級ガンメン 超銀河グレンラガン」。
 惑星規模の破壊さえも無効化する螺旋フィールド、敵の存在を確実に滅するブーメラン兵器。その能力全てを持って「アンチスパイラル」へと特攻する「シモン」。しかし、敵も又、ここで退くわけにはいかない運命。
 「仲間を犠牲にして尚前に進むか・・・それこそが螺旋の民の宿業だ。その業故にお前達は滅ぼされなければならない。・・・見るがいい、この宇宙の行く末を。進化することしか考えぬ螺旋の力が、この宇宙を滅ぼすという結末を

 ヒトは、いや生命は「螺旋力」をより得るための形へと進化してきた。
 しかし、進化の果てとは「滅亡」。
 「螺旋力」の制御ができなくなり、全ての生命が「過重銀河」へ姿を変えると「アンチスパイラル」は言います。
 「過重銀河は互いに食い潰しブラックホールとなり、この宇宙は無へ帰る。それが、スパイラルネメシスなのだ」

 視覚、いや精神へと直接見せられる非情な結末。「螺旋力」を操る「シモン」だからこそ、虚構ではなく真実と理解してしまいます。

 見えるが為の苦しみ。挫けそうになった「シモン」を救ったのは、生体コンピューター「ロージェノム」の言葉でした。
 「・・・シモンは直感的に悟ったのだ。アンチスパイラルの言葉が真実だと。・・・しかし、真実はもうひとつある。それは、ニアがお前を待っているということだ。地球が、螺旋族が滅ぼされぬよう、耐えているということだ
 そう、自分の愛する女性を、自分の愛する世界を、見捨てるわけにはいかない。
 無量大数の「アンチスパイラル」を倒すため、「螺旋力」の軌跡を、多次元へと広げる「グレンラガン」。
 確率でしか存在しない敵ならば、時空ごと倒せばいいっ! 過去も未来も吹き飛ばし、一気に蹴散らせと魂が叫ぶ!! 「超銀河・・・ギガドリル、ブレェェイカァァァァァァー!!」
 ・・・その瞬間、宇宙が輝きました。

 ちょっとビックリBパート(「上川隆也」を持ってくるかぁ)。
 でも、これでひとつの区切り。
 最終話、最終決戦に向けて思い残すことは無くなりました。
 胸に掲げたドリルを握り、目指す先は只ひとつ。お前の女が、待ってるぜ。

 「待たせたな、ニア」

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おおきく振りかぶって #24

#24「決着」

 「今のこの点差・・・試合前に予想していた奴はいるか?」
 9回表。ついに、ついに「西浦高校」は2点を奪取。「桐青高校」を5-4と逆転します。
 「あと1回ある。まずは1点入れるぞ!」
 相手を見下していた、相手を舐めていたことを認め、全力で1点を取りに来る「桐青高校」。
 打順も良く、トップバッター「真柴」からの攻撃は、意外なことにバントからスタートしました。

 『阿部くんは知らない。・・・僕の真っ直ぐがどれだけ打たれてきたのか・・・』 サイン通りに投げる。その約束通り、首を振らずに「阿部」へと投球する「三橋」。しかし、ボールを受けるキャッチャー「阿部」は、その球で「三橋」の気持ちを読み取ります。
 『三橋は中学時代に真っ直ぐを打たれまくった。真っ直ぐの良さをいくら説明しても、体験で学んだ怖さを言葉でぬぐうのは難しい。桐青に真っ直ぐメインの組み立てで勝って、あいつに真っ直ぐの威力を認めさせてやる!

 「真っ直ぐ」で怖い相手には、「変化球」はなお怖い。

 それを思い知らせるため、あえて勝負球にシュートを持ってきた「阿部」。喜んで投げる「三橋」でしたが、その球はこの試合初めて・・・狙ったところからボールひとつ分、甘く入ってきました。
 セーフティバント。タイミングは微妙でしたが、判定はセーフ。そして、最大の武器が狂った影響か、グラウンドへうずくまる「三橋」。

 『・・・まさか、ここが限界!?』
 「百枝」監督が思わず飲み込んだ言葉。そして、彼女以上に感じ取ったのか、「阿部」はマウンドに向かって声を張り上げます。
 「ここは三星学園じゃあない!・・・投げられないなら、マウンドを降りろっ!!」

 『投げたい・・・怖い・・・降りたくない・・・・・・ここを誰にも、譲りたく、ない
 交代したくなければ良い投球をするしかない。ランナーに走られてノーアウト2塁。カウントはツーストライクノーボール。 そして、次に「三橋」が投げたのは、・・・「真っ直ぐ」でした。

 ついに「決着」。#14「挑め!」から始まった「桐青高校」編も、ゲームセットを迎えました。
 フロック!? 実力!? 試合を見てきた私たちにはわかります。それは・・・。
 まだ予選。まだ初戦。それでも彼等は手に入れたのです。「勝利」という、何事にも変えることのできない、大きな価値を。

 「一年生だけでこの強さなら、本気で狙っていった方が良いですよ、甲子園。・・・これ、マネージャー達が折ってくれた千羽鶴なんですけど、貰ってくれますか?・・・頑張ってください。応援しています」
 そして敗者の「桐青高校」も手に入れました。こちらもまた、何事にも変えることのできない「敗北」を。

 「勝利」からしか得ることの出来ないものもあれば、「敗北」から学ぶこともある。
 今は両校の健闘を、ただ拍手で贈ってあげたいと思います。・・・お疲れ様。そして、ありがとう。(^_^)。

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天元突破グレンラガン #25

#25「お前の意志は受け取った!」

 人類。・・・そう、ヒトと獣人の精鋭たる「大グレン団」。
 全ての決着をつけるため、アンチスパイラルとの決戦に勝利するため、最後の出港を果たした「超銀河ダイグレン」。
 しかし、その雄姿は今、銀河の海へと沈んでいきます。

 「空間が、超高密度に圧縮されているの。それで、海みたいに見えるのよ」
 螺旋力をも飲み込む「デススパイラルフィールド」。最深部へと沈降すれば「超銀河ダイグレン」とて、持たない。
 「・・・ようは、吸収されるよりも早く、エンジンを吹かせればいいんだろうが。俺たちのパワーは無限だ。折れない心がある限りっ!」
 「シモン」が、「ヴィラル」が、全ての精神力を「超銀河ダイグレン」へとたたき込みます。挙がる出力、迎え撃つ敵。
 ふたりの「螺旋力」は「デススパイラルフィールド」の吸収力を越え、少しずつ船体を上昇させていきます。
 あとは、甲板へ張り付いている「ムガン」の群れを倒すのみ。
 戦いの中心へと向かう「キタン」と「ヨーコ」に、「ギミー」は問い尋ねます。「死を恐れないのか、怖くはないのか」と。
 「ずるいですよ、そうやって死に場所を求めて。僕だって戦いたい・・・でも、身体がどうにも動かないんです
 決して臆病などではない、数々の死線を乗り越えた「ギミー」でも抑えられない身体の震え。絞り出すような声に、数秒の沈黙の後「キタン」は答えました。
 「バァアァーカッ! どこに死ぬのが怖くない人間が居る? でもなぁ、仕方がないんだよ。これしか能がないんだよ。俺たちは好きにやってるんだよ!・・・怖いからなおのこと、前に進むしかないんだよ。・・・これだけは言っておくぞ。ジョーガンとバリンボーがお前達を助けたのは・・・助けたかったんだよ。だから、お前達が重荷に感じることはねえ!
 上手く言い表せない自分に苛立ちを感じる「キタン」。そんな彼を「ヨーコ」はどこか微笑ましく見つめます。
 「この年になってあらためて思う。・・・カミナってのは、たいした漢だった」
 「・・・でもね、キタン。あんたが居たから大グレン団はここまで来れた。シモンが上から引っ張って、あんたが下から押し上げて、そうやってここまで来れた。私はそう思うよ。・・・それも立派な漢の仕事じゃない?
 「ヨーコ」の言葉に照れながらも、「キタン」は戦場へと飛び立ちます。これもまた、立派な漢の仕事です。

 「なあ、ヨーコ。・・・地球に戻ったら、お前の子供達に会わせてくれるか? 俺はよう、こう見えても子供好きなんだよ。こいつらブチ倒して、アンチスパイラルやっつけて地球へ戻ったら、その時は・・・」
 そう、その時は・・・。

・・・
 ついに辿り着いた「デススパイラルフィールド」の最深部。300秒しかない決戦の時に、残された超螺旋弾は只一発。常識を越えた圧力を超えて、是が非でもこの弾を「デススパイラルマシン」へと叩き込まなければなりません。
 「・・・超螺旋弾を、スペースキングキタンに積み込め。大ガンメンモードなら装甲は厚い。時間がねえ、螺旋弾の装甲強化より、早くて確実だ。・・・そういうこったろう?
 彼の言葉に振り返る「ヨーコ」。その両肩を力強い腕が掴みます。
 強引な、でも決して力ずくではない「キタン」の抱擁に、一瞬闘いを忘れる「ヨーコ」。抱きしめたときとは反対に優しく、彼は両手を離します。
 「すまねえ、これも俺の我が儘だ・・・」
 驚きの表情から、安らぎの表情へと変わり、どこか物悲しくも見える「ヨーコ」の笑顔。今度は彼女が「キタン」を抱きしめました。
 「好きでやっているんでしょう?・・・止められない」

 只の豚ではないと思っていましたが・・・「ブータ」何者!?(^_^)
 そして、ついに誕生した「超絶螺旋超弩級ガンメン 超銀河グレンラガン」。
 しかし、しかし今日の主役は間違いなく、「キタン」その人でした・・・。

「お守り代わりに拝借してきたグレンラガンのドリル、使わせてもらうぜぇええぇっ! ・・・こいつはシモンの、大グレン団の、人間の、いや、この俺様の魂だああぁああっ! てめえごときに、食い尽くせるかぁあああぁあっ!! キィィィング キタァアァーン ギガドリルゥゥウウゥブレイクゥウウウウッ!!!・・・・・・これが螺旋の力かよ・・・たいした・・・ものじゃねえか・・・」

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おおきく振りかぶって #23

#23「ゲンミツに」

 先制点を取ったのは「西浦高校」
  西浦 1 - 0 桐青
 追加点は根性のスクイズ
  西浦 2 - 0 桐青
 しかし、「桐青高校」怒濤の反撃
  西浦 2 - 3 桐青
 負けず、「西浦高校」執念の同点打。
  西浦 3 - 3 桐青
 突き放す「桐青高校」
  西浦 3 - 4 桐青
 そして・・・。

 「9回の表、西浦高校の攻撃は・・・9番、キャッチャー阿部くん。背番号2」
 雨天の中「狙いうち」で攻勢を支援する応援団。「阿部」の集中力は研ぎ澄まされていきます。
 『絶対・・・出るっ』
 ぬかるむ足場の中、速球を中心に投げ込む「高瀬」。「河合」のリードもあり「阿部」を2-1と追い込みます。
 『見せ球は普通のストレート。決め球は・・・速い球なのか?
 初球の空振りを見た「河合」は、「阿部」の予想通り速球を選択。あとはタイミングを合わせるだけだが、力みからか「阿部」は早めのスイング始動。なんとかボールは捉えますが、打球はきわどい方向へ。
 「切れるなぁっ!」チームメイトの声が、三塁線への打球へと届きます。
 好捕、好守、懸命の走者。審判のコールは・・・。
 「セェエェェーフッ」

 まさに間一髪。1点を追いかける「西浦高校」に取って、貴重な同点ランナーが塁へと出ました。

 『一塁コーチは四番打者か・・・一球目から走ってくるな』
 唯一、「高瀬」のモーションを盗める男「田島」。「河合」はここでクイックモーションを要求。しかし「百枝」監督の作戦は、単独スチールではありませんでした。
 「セーフティバント!? いや、プッシュだ!
 チーム随一の駿足を誇る「泉」。突っ込んでくる「高瀬」の脇を抜け、プッシュバントは見事に成功。これでノーダウン1、2塁です。

 「2番、セカンド栄口くん。背番号4」
 流れは「西浦高校」。しかし、「桐青高校」はフロックで勝てる相手ではありません。
 盗塁を読み切った「河合」による見せ場。速球&強肩は「百枝」監督に送りバントを選択させます。が・・・。
 『栄口くんでも厳しいような速球なんて・・・9回だっていうのに随分余力があるじゃないの。それでもゲッツーを喰らうよりもバント失敗の方が痛くない。それに・・・』
 「百枝」監督の読みは、「高瀬にフォーク無し」。果たして!?

 これぞ「四番」。これぞ「田島」!!(^_^)!!

 すみません。正直、今日に限っては「巣山」と「花井」は引き立て役にしか見えません。
 格好良いとはこういうことだあああぁああぁああっ!!!

 次回「決着」!!

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天元突破グレンラガン #24

#24「忘れるものか この一分一秒を」

 これは戦闘因果に支配された宇宙の運命に風穴を開ける漢の物語。

 時空を越えた愛の力。「ニア」に渡した指輪を追って、「アンチスパイラル」の母星を発見した「大グレン団」。
 ついに決戦の時を迎え、「超銀河ダイグレン」第一艦橋で「シモン」が吼えます。
 「行くぞ・・・これが大グレン団、最後の戦いだっ!」

 (諸般の事情で地上波では映せませんが)そこに見えたのは巨大な女性の裸身・・・囚われた「ニア」の姿でした。
 「愚かなる螺旋の民よ・・・かすかな希望にしがみつき、絶望の淵から何度もはい上がってくる。なんと愚かしいことか。・・・だが、それも終わりだ。お前達の希望の光は、あの娘と共に消えるのだ
 全方向から響き渡る「アンチスパイラル」の声。その言葉と共に、彼等の前には巨大な・・・石顔の塊が姿を見せます。
 敵本拠地を示す唯一の手がかり、「ニア」を救い出すために出撃する「アークグレン」達。対して石顔も搭載機を発進。その数、なんと無量大数。
 「シモン、こっちで突破口を開くから、後は宜しくっ!」
 「ヨーコ」や「キタン」、「ギミー」や「ダリー」は、圧倒的とも言える敵の数量に互角以上の戦いを見せ、「シモン」が特攻する間隙を作って見せます。そして、「アークグレン」の螺旋力を持って突破を計る「シモン」。

 しかし、石顔の質量もまた常識を越えていました。

 「敵がでかすぎる・・・こいつのドリルでは足りないっ
 地上最大級を誇る「アークグレン」よりも、もっと大きな螺旋力。その答えを「シモン」が模索していたとき、彼等の乗ってきた母船「超銀河ダイグレン」がその可能性を示して見せます。
 「人の形こそ螺旋力を最大限に発揮させる形。超銀河ダイグレンを人型へと変形させれば、螺旋力は何倍にも増幅され小宇宙にも匹敵するパワーを内包した存在となる
 そう、まさに「超銀河グレンラガン」。背中を守る戦友達に見送られながら「シモン」は前線を後にするのでした・・・。

 戦いは、数。
 戦術的勝利を積み重ねても、戦略的勝利を得ることは出来ない・・・。
 死地に赴く戦友達を、その声を聞きながら「一分一秒を忘れずに」変形への螺旋力を溜めていった「シモン」。
 しかし、その努力は敵の罠によって阻まれる・・・のか。
 次回「お前の意志は受け取った!」を刮目して待てっ!!

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おおきく振りかぶって #22

#22「防げ!」

 今回の放送は台風状況を合わせて伝えるL字型放送。この台風は関東地方を直撃し、影響の出た方も多かったですね。
 私の職場では通勤に影響が出た方が多く、半分以上はフレックス出勤となっていました。

 ついに追いついた「西浦高校野球部」。8回表「水谷」の好打により、試合は3対3の同点、振り出しへと戻ります。
 「あと・・・2回・・・」
 点を取った直後の回。決め球のひとつ「まっすぐ」をあえて少なめに投げさせた「阿部」のリード。しかしこの回、彼はこの封印を解いてきます。
 『まっすぐ2球。さすがに2球目は振ってきたか・・・。でも、青木にしちゃあ半端なスイングだったな。なんだか、わざとバットをずらしたような・・・』
 「桐青高校」の4番「青木」。「まっすぐ」で2-1と追い込んだ「阿部」は、最後の決め球もまた「まっすぐ」を選択。そして、結果は・・・見逃しの三振。
 「四球連続ストレート。これは、もう・・・決まりだろ」
 わき上がる「西浦高校」応援団の声援の中、ネクストバッターサークルで勝負を見ていた「桐青高校」の捕手「河合」。
 彼は、「三橋」の「まっすぐ」。その正体に気がつき始めたのです。

 『実際に浮くわけはではなく、予想の軌道に落ちてこないストレート。前チンはカーブ待ちでカットをしようとしたら、捉えることが出来たと言っていたが・・・』

  ・1球目:球種はまっすぐ。見送り・・・ストライク
  ・2球目:球種はまっすぐ。同じ球をカットスイング・・・空振り
  ・3球目:球種はまっすぐ。カーブ打ちのスイング・・・ファール
  ・4球目:球種はカーブ。泳いだが打ち方は変えずにスイング・・・ヒット!

 ストレートを狙っていると判断してカーブへと変更した「阿部」。
 ストレートを狙っていたがカーブに対応できた「河合」。

 読みあいは「阿部」の勝利でしたが、結果的に「河合」はヒット。決勝点となりうる、ランナーとして残ります。
 『あのランナーを帰すわけにはいかない。ダブルプレイを恐れる桐青ならここは送ってくる・・・』
 二度目の読みあい。しかし今度は「桐青高校」監督の作戦に「阿部」は読み負けます。
 予想外のバスターエンドラン。無情にも打球は内野を抜き、1アウト1、2塁の大ピンチ。
 「阿部」は確率からバントと読み、「三橋」にカーブを要求。しかし「桐青高校」監督の要求は・・・

 5回裏からの毎回失点。これが対強豪ということでしょうか・・・。
 しかし8回裏の2点目を防いだシーンは笑えましたね。最近シリアス展開ばかりだったので、ちょっと和ませていただきました。(^_^)。
 さあ8回裏の読みあいでは老かいさに苦汁をなめた「阿部」。9回表は借りを返す大チャンスですよ!

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おおきく振りかぶって #21

#21「もう一点」

 降り続く雨、1点差で負けた展開、試合は終盤7回まで終了。運営委員会の出した結論は・・・試合続行。
 8回表、打順は3番「巣山」から。
 『クリーンナップに廻るのは、最後かもしれない・・・』

 ねらい球をストレートへ絞り、内角球を難しい体勢で打ち上げた打球は、バットの根本に当てたポップフライ。しかし、飛んだ位置が幸いし、4番「田島」の前にランナーとして出塁。少しずつ、少しずつ、流れが「西浦高校野球部」へ向いてきたのか・・・?
 静かな構え、自然体でボールを待つ「田島」。ここまでの打席は3打数1安打。しかし、シンカーには三振を喫しています。
  ・初球:盗塁を警戒したストレート。ただし僅かにシュート。
   ・・・レフト線へのファール。
  ・2球目:見せ球。顔の近くへMAXに近いストレート。
   ・・・田島の構えに影響なし。
  ・3球目:内角へのストレート。
   ・・・スライダーを予期していた田島はバックネットへのファール。

 カウントは2ストライク1ボールと追い込まれます。
 4球目、5球目、6球目・・・ストレートでひたすら押してくる桐青高校のエース「高瀬」。
 ことごとくファールで粘る西浦高校野球部の4番「田島」。

 ふたりの、そして試合の勝負の行方は・・・。

 あらためてではありますが、野球は9人対9人で行うスポーツ、なんですよね~。
 普段名前があがるのは、どうしても投手、リードする捕手、そして4番。3名、下手をしたら2名の名前しかあげていません。しかし、彼等はキーマンではあっても、全てではない。それを思い起こさせる、見事なバッティングでした。
 ナイスバッティング!「水谷」!!

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天元突破グレンラガン #22

#22「それが僕の最後の義務だ」

 「人と獣のふたつの道が、捻って交わる螺旋道!」
 「昨日の敵で運命を砕く、明日の道をこの手で掴む!」
 「宿命合体グレンラガン!・・・俺を誰だと思ってやがるうぅっ!!」

 人事を尽くして天命を待つ、なればこそ、打てるべき手は全て打つ。
 
 「シモン、アークグレンは俺たちに任せて、お前は月をっ!」
 頭上にでっかく輝く月の、破壊兵器を倒すため、グレンラガンは月面を目指します。
 「ヴィラル、弐発目が来る前にビーム砲を潰すぞ」
 「いきなり命令か?」
 「命令じゃない、提案だ」
 「だったら、のったぁっ!」
 これも「螺旋力」なのか、光学兵器であるビームをドリルの先に収束させて、一気に月面へと押し返す「グレンラガン」。月面に無数にあったビーム砲が、瞬く間にスクラップへと化していきます。
 「グレンラガン」の威力を、「アークグレン」を守る螺旋力を目にして、自分の考え方が間違っていたのかと自問する「ロシウ」。迷う彼を導くかのように、生体コンピューター「ロージェノム」が過去の記憶を呼び覚ましていました。
 「月に・・・月に行け。あれは、我が・・・」

 その答えを封じるためか、突如狙いを「アークグレン」へと切り替える巨大「ムガン」。「アンチスパイラル」の渦に取り込まれた「アークグレン」は螺旋力を失い、「ロージェノム」は沈黙します。そして、助けに入った「グレンラガン」もまた・・・。
・・・
 「このままでは、アークグレンがもたないっ」
 「ロシウ、諦めるなぁっ! 俺たちはいつもギリギリで踏ん張ってきた。ダイグレンを奪ったときも、テッペリンを落としたときも、ギリギリまで粘って勝利を勝ち取ったんだっ!
 弱音を吐く「ロシウ」を叱咤する「シモン」。そして、彼の次の手を読むようにキーボードへ指を走らせる「リーロン」。
 「忘れたの?・・・アークグレンはテッペリンと同型の大型ガンメンってことよ」

 そこへ、巨大ドリルで「ムガン」の渦を突破した「グレンラガン」が突っ込んできます。特攻?突撃?いいえ、あれは・・・。
 「これは・・・アークグレンとグレンラガンが合体したのか!?」
 叫ぶ「ロシウ」の言葉通り、多量の螺旋エネルギーとともに変形シグナルを送りつける「グレンラガン」。
 「艦内重力、変形に対応。・・・シモン、OKよ。いっちゃってっ!」
 誰もが目を疑う光景でした。腕が、足が、そして巨大な顔が出現する「アークグレン」。そして、コクピット部分には、「グレンラガン」が巨大な操縦者となって・・・。

 「銀河も運命を突破して!」
 「命の叫びが銀河に響くっ!」
 「怒濤合体、アークグレン・・・ラガアアアァアァンッ!!」

 「螺旋力」と「アンチスパイラル」。銀河をわかつ巨大エネルギーの激突は、ただ一発の拳にて決着を迎えます
 「くらぇえっ、時空裂弾バァーストスピニングゥウッ!!」
 その破壊力は、時空に巨大な裂け目を出現させ、哀れ「ムガン」は時空の彼方に。

 「・・・これが、螺旋の力の覚醒ね」

 実に濃いAパート。心に迫るBパート。
 まさに人類の命運をかけた戦い。しかも、これはまだ序章に過ぎないのです。
 「月こそ我が旗艦。カテドラル・テラだ」
 さあ、これで第一話。これまではオープニング。

 「地球人類殲滅システムが無効化されたことで、アンチスパイラルは全面戦闘状態に入ります。・・・アンチスパイラルの本体は、覚醒した螺旋族を滅ぼすためこの銀河に到着するでしょう
 「もし、俺たちが勝ったら、お前は元に戻るのか?
 「・・・私は、あなた方のデータ解析のため、アンチスパイラル本星に召還されます。その可能性は、果てしなくゼロに近い
 「でもゼロじゃないんだな。・・・だったら、俺にとっては百パーセントと同じ事だ」
 「・・・迎えに来てくれるのですか」
 「俺を、誰だと思っている」

 「シモン」は、ひた走り続けます。

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