機動戦士ガンダム00 #15
#15「折れた翼」
-人革連 タクラマカン砂漠駐屯基地-
着々と進むガンダム包囲網。
「まさかな・・・ユニオンやAEUと手を組むことになろうとは」
部下からの報告に、空を見上げる「セルゲイ・スミルノフ」。そこには人革連の領空を我が物顔で飛び回る「AEU」のモビルスーツ部隊の姿があった。
-ユニオン軍 沖縄近海-
「部隊総数52、参加モビルスーツ832機。卑怯者と罵られようとも、軍の決定には従わせて貰うぞ、ガンダム!」
オーバーフラッグス隊を率いる「グラハム・エーカー」の言葉は、「ソレスタルビーイング」に対して、そして「ガンダム」に対しての宣戦布告であった。
-人革連 国家主席官邸-
「例の件はどうなっている?」
落ち着かない様子で報告を受ける国家主席・・・とても人民には見せられない姿ではある。
『作戦通りとはいえ、テロリストを見逃しているのは精神衛生上宜しくないな』
スクリーンに映し出された3機のモビルスーツは、こちらの思惑通りに濃縮ウラン埋設地域へと迫りつつある。
これが「ソレスタルビーイング」への餌となるのだが・・・。
「・・・演習地域に配置した双方向通信システムに障害反応が出ました」
「予定通りだ。作戦変更を司令官へ伝えてくれ。我々とて、世論の非難を浴びて演習の場所を提供したのだ。最低でも、2機は欲しいな」
-人革連 タクラマカン砂漠駐屯基地-
「ガンダムをおびき出すため、政府はテロリストの動きを掴みながらわざと放置したというのか・・・」
濃縮ウラン埋設地域へと迫りつつあるテロリストを「ガンダム」が撃破したとの報告を受ける「セルゲイ」。それは同時に、ガンダム鹵獲作戦のスタートを意味していた。
-タクラマカン砂漠 濃縮ウラン埋設地域-
「敵襲っ!!」
ヘルメット内部に「アレルヤ・ハプティズム」の声が響き渡る。同時に「デュナメス」の鋭敏なセンサーが数十機ものミサイル接近を告げる。空が、爆炎に染まった。
「くそうっ」思わず「ロックオン・ストラトス」は声を漏らす。
物量にものを言わせた、一方的な戦闘が始まりを告げた。
落としても、倒しても、破壊しても・・・ガンダムの圧倒的な火力でさえ、彼等を全て葬り去ることは出来なかった。
只ひたすら「GNシールド」に身を包み、身を寄せ合う「デュナメス」と「キュリオス」。
その事態は、地上に降りた「ソレスタルビーイング」クルーにも予想は出来ていたのだ。
-同時刻 ソレスタルビーイング潜伏場所-
「ファーストフェイズの終了予定時刻が過ぎました」
プールまで供えた保養施設に似つかわしくない重い空気が周囲を支配する。クルーのひとりが「戦術予報士」である「スメラギ・李・ノリエガ」へ今後の予測を問い尋ねる。
「恐らくは、プランB2へ移行しているはず」
それは、残る2機のガンダム「エクシア」と「ヴァーチェ」の投入を意味していた。
持てる最大の戦力を投入し、戦場から離脱せよ。
マザーコンピューター「ヴェーダ」の、そして「スメラギ」の指示通りに行動を始める「刹那・F・セイエイ」と「ティエリア・アーデ」。「ヴァーチェ」のコンデンサーに蓄積されたGN粒子が、一気に戦場を焼き尽くす。
「ヴァーチェ、離脱ルートを確保する。GNバズーカ、バーストモード。粒子圧縮率97%・・・GN粒子、開放」
十数体のモビルスーツを蒸発させ、砂漠へ海溝のような巨大なくぼみを造り上げる「ティエリア」。
しかし、彼等の作戦行動もまた「人革連」他の連合軍に予期されたものであった・・・。
先週はお休みしてしまい申し訳ありませんでした。以下、言い訳です。m(_ _)m。
何しろ日曜日だというのにヘルプの呼び出しで昼過ぎから出勤(しかも自分の職場ではなくヘルプ先の職場へ!)。
目処がついたので開放されてみれば、25時過ぎであり、(会社持ちですが)タクシーで7,000円ほどかかっての帰宅でしたので、精根尽き果てていました。
さて、「戦争とは数だよ、兄貴っ!」という誰かの言葉通り、また「9課の弱点は少数精鋭であること」という誰かの言葉通り、物量作戦に勝る作戦は(そうは)ありません。
我らが「ソレスタルビーイング」も、三大強国の戦費を惜しまない戦力投入に風前の灯火・・・となりましたが、テコ入れ・・・もとい予想外の救援!?が駆けつけるようです。
新たなるガンダムが3機も登場するという、次回、#16「トリニティ」を刮目して待てっ!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント