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機動戦士ガンダム00 #25(最終回)

#25(最終回)「刹那」

 -エクシア VS アルバトーレ 戦闘区域-
 「忌々しいイオリア・シュヘンベルグの亡霊どもめ・・・この私、アレハンドロ・コーナーが貴様らを新世界の手向けにしてやろうっ!
 複数機の擬似太陽炉によるフィールドの防御力、いや破壊力は絶対だった。
 もぐりこませた強襲コンテナ自爆による衝撃にも傷を負うこともなく、「エクシア」の攻撃にも揺らぐことはない。
 「その程度でアルバトーレに対抗しようなど・・・片腹痛いわっ」

 既に「ナドレ」は大破。「キュリオス」も半身を砕かれ、通常であれば戦闘を離脱するほどの損傷を抱えている。
 そして、彼等のリーダー格であった「ロックオン・ストラトス」はもう現世にいないのだ。
 
 -キュリオス VS GN-X(ジンクス) 戦闘区域-
 「俺は生きる。他人の生き血をすすってでもなぁ」
 今「キュリオス」の機体を支えているのは「ハレルヤ」の意志であった。戦闘には優しすぎる男「アレルヤ・ハプティズム」。「人革連」の「ソーマ・ピーリス」に感応する精神もあり、本戦闘ではもっぱら彼が先頭へと立っている。
 『僕も生きる。・・・僕は、まだ世界の答えを聞いていない。この戦いの意味すら・・・。それを知るまで僕は、死ねない』
 ガラス越しに「アレルヤ」が訴える。この戦いは彼自身にとっても命を賭けるに値する戦いなのだ。
 そして、「ハレルヤ」は彼の意志を感じ取った。今こそ、我らがひとりになるべき時なのだと。
 「ならあの女に見せつけてやろうぜ。本物の・・・超兵って奴をなぁあっ!!」
 ヘルメットを脱ぎ去り、髪をオールバックにして両目を見開く「ハレルヤ」。「ヘテロクロミア」の瞳が、今、姿を現した。
 同じGN粒子を放つ「GN-X」と相対する「キュリオス」。奇しくも搭乗者は「セルゲイ・スミルノフ」、そして超兵「ソーマ・ピーリス」だった。
 「少尉っ!」
 暗黒の宇宙に「セルゲイ」の言葉が響き渡る。半身が損壊した状態で「GN-X」2機と互角以上の戦闘を繰り広げる「キュリオス」。
 「今までのようにはいかねえぇっ、そうだろう、アレルヤ!」
 今、「アレルヤ・ハプティズム」は初めて「ガンダムマイスター」の能力全てを出し切ろうとしていた。

 -エクシア VS アルバトーレ 戦闘区域-
 防御に隙無く、攻撃に死角無し。
 単体としては鬼神の強さを見せる「アルバトーレ」に対し、「エクシア」は明らかに苦戦を強いられていた。「GNアームズ」と合体し「GNアーマー」へと姿を変える「エクシア」。
 しかし、「GNアーマー」の攻撃力を持ってすら、フィールドの壁を越えることは叶わなかった。
 「ファングッ!」
 十数機のGNファングが宇宙を駆ける。個々のファングがまるで意志を持つかのように動き回り、ビーム攻撃を「GNアーマー」へと浴びせかける。通常のパイロットであれば数分も持たないであろう攻撃を、「刹那・F・セイエイ」は耐え、反撃までもこなしていた。
 「狙い撃つ!」
 無意識に狙撃の名手、「ロックオン」の言葉を口にする「刹那」。
彼の腕前を彷彿とさせるかのように、次々と堕とされていくファング。さらに「GNアームズ」を操縦する「ラッセ・アイオン」の手腕もあり、モビルアーマーである「アルバトーレ」の両腕を破壊することに成功する「GNアーマー」。
 しかし、その攻撃は「ラッセ」の死を辞さない姿勢の故であり、代償として奪われたのはかけがえのない命であった。
 「刹那・・・俺たちの存在を・・・っ」
 半壊する「アルバトーレ」と共に「キュリオス」から離れ、爆発する「GNアームズ」。「刹那」の叫びが、GNソードに託された。
 「うわああああぁあああぁぁあああっ!!」

 フィールドを越え、装甲を切り裂き、徹底的なダメージを与えていく「キュリオス」。
 「馬鹿な・・・ガンダム一機に・・・私のアルバトーレが・・・」
 次の瞬間、「キュリオス」の背中で「アルバトーレ」の爆発音がとどろいた・・・。

 というわけで最後は感想をお休みしつつ(申し訳ない)お届けした「機動戦士ガンダム00」。
 正直、終盤の「グラハム・エーカー」投入は余計だったと思うし、エピローグ(4年後)での新キャラクターお披露目や、説明放棄の事態収拾には不満大ですが、締めとしてはまずまずの盛り上がりだったと思います。
 (「パトリック・コーラサワー」が生きていたのはGood Jobです。(^^;))

 もともと前半2クール放送後、休止期間をおいて後半2クールを放送する形式を採用した本作。
 作品全体の評価は避けたいと思いますが、前半部の印象を聞かれたら「エンジンのかかりが遅かった」と私は答えます。
 最後数話のテンションを保ったまま後半開始・・・というのは難しいでしょうが、休止期間に力を蓄えて、よりよい後半を見せて欲しいですね。

 なお、1話毎に「ストーリー+感想」という形で記述していた本日記ですが、4月からは形を変えて続けたいと思います。
 まだ未確定要素もありますが、今のところは「10点満点の点数+ストーリー概略+感想」という形に変更して、より多くの作品で感想を書いていく予定です。
 これからもおつきあいいただければ幸いです。

 「君の圧倒的な性能に、私の心は奪われた。この気持ち、まさしく愛だっ!」
 「愛!?」

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