図書館戦争 #03
#03「小田原攻防戦」
9.0点(心身共に乙女)
「手塚 光」から(愛の!)告白をされた「笠原 郁」。
「しばらく・・・考えさせて・・・」
成績優秀、武芸百般、容姿端麗、高身長、おまけに父親は図書館協会の会長様。
世間的に言えば完璧に近い相手からの告白というのに、冴えない「郁」の表情。
「そういう条件で付き合うのは・・・違うというか・・・」
「じゃあ、あんた好きな人がいるわけ?」
親友「柴崎 麻子」からの突っ込みに、「別にいない」と(ぼそっと)答えた彼女は「まさに」乙女。
数日後、収集家として名高い「野辺山 氏」が死去した。
彼の個人図書館に収められた蔵書は歴史的価値も高く、図書館への寄贈を「良化特務機関」が妨害する危険性は大いにあった。タスクフォース全メンバによる小田原情報歴史資料館警備が決定され、図書隊員は緊張の面持ちでこれを聞いた。しかし、メンバの中に「郁」の名はなかった。彼女だけが当日、別の場所で行われる告別式に出席する、「稲嶺司令」の警護を命じられたのだ。
納得できない。
新人だと言われれば「手塚」だって同様だ。しかし、彼女だけが重要任務から外された。
熱い炎は青く静かに燃えるという。
怒りを収めきれないまま「堂上」へと詰め寄る「郁」だったが、彼の言葉は辛辣だった。
「お前は戦力にならないと俺が判断した」
鈍痛・・・頭の奥からブラックアウトが襲ってくる。ふらつく身体を精神力で「郁」は押しとどめた。
信用に足る何かを見せたのか?
「堂上」の言葉が頭を廻る。部屋で落ち込みを見せる「郁」に、「麻子」は真実を告げる。
「現場隊長は連れて行くつもりだったわ。外したのは堂上教官の単なる我が儘よ」・・・と。
メインは「関東図書隊の長い一日」。
これに「郁」の情事・・・ではなく事情が絡んでいきます。
日本人が銃器を構えていると絵空事のように感じるのは、私が平和ボケしているからでしょうが、今回の攻防戦はなかなか迫力がありました。お互いが殺人を目的にしているわけではないことが、狙撃犯の手の震え、狙いの躊躇などに現れていますね。
それにしても「郁」が外された理由。てっきり色事にかまけているから・・・と考えた私は、平和ボケだけではなく色ボケもしているようです。(^^;)。
「メディア良化法」。
これは公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律である。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント