仮面のメイドガイ #12 最終話
#12 最終話「さらば愛しきメイドガイ」
10点(ラストはあっちゃんか!)
大富士原一族の傍流、小富士原一族当主「小富士原 侘び介(堀内賢雄)」。
財産継承権利者としては末席の男ではあったが、彼には財閥を支える「No.2」としての自負があった。誇りがあった。そして、野心があった。
「よかろう、氷柱花。お前の一族と全面的に手を結ぶ。我が覇道に力を尽くせ」
ワイングラスを傾け、視線を合わせずに命を発する「侘び介」の態度には傲慢さが見える。もっとも、命を受ける側も仮面を被っていては、視線を合わせようもないが。
「ご下命謹んで。御主人様」
顔上部を仮面に隠したメイド「氷柱花(田中敦子)」の眼(本心)は伺えない。しかし仮面の下の唇は、妖しく微笑んでいた。
「大富士原 全重郎」古希。そして、今宵は七十才の誕生日。
盛大に開かれた祝いの席に、「富士原なえか」と「幸助」、そして「コガラシ」、「フブキ」が招かれた。
孫との再会に喜ぶ「全重郎」ではあったが、彼の元には一刀の脅迫が届いていた。「いつでも寝首をかける」その意を示すために、わざわざ警戒厳重の寝室、その枕元へと刺された刀。その刀身には「星十字」の紋章が入っていた。
「コガラシ様、フブキ様・・・お二人とも警備にご協力をと、御前様直々のご下命です」
「クックックッ・・・どこの何奴か知らないが、刃向かう奴には阿鼻叫喚の無間地獄をお見舞いしてくれる。覚悟するが良い」
厳重な警戒に恐れを成したか、動きを見せない脅迫者達。
しかし、パーティのクライマックス・・・「なえか」「幸助」によるプレゼント贈呈に、彼等の狙いは定まっていた。
「停電!?」
雷鳴とどろき、演台を照らすスポットライトの明かりが消える。次の一瞬、天頂よりメイド忍軍「シズク」の煙玉が、壇上を襲った。そう、彼等の狙いは財産継承権利者、その筆頭「富士原なえか」と、次席「幸助」。眠り玉にて「全重郎」や「コガラシ」達の動きを封じ、見事に屋外へと連れ去るメイド忍軍達。
してやられた・・・。
会場に警備の声がこだまする。妖しげな仮面の侵入者を追おうにも、今宵は仮面舞踏会。会場内の混迷は極限を迎える。
一方、屋上にて迎えを待つ「シズク」、「ツララ」にも不測の事態が起こっていた。
捕らえたはずの「幸助」の姿がふくれあがり、いつの間にか自分たちの身動きが取れなくなる。そして響くのはメイドガイ「コガラシ」の咆吼。
「演技変装、捕縛に尋問・・・いかなるスキルも超一流。そうとも俺がメイドガイッ」
そう、彼の変装術はその体格さえも覆い隠し、見事にメイド忍軍を欺いたのだ。
「ククククク・・・追えば追うだけ逃げていく。半径10メートル、極細植毛縦横無尽の見えない檻へようこそ。・・・飛んで火に入る貴様達ども、スチールヘアセンス・バインドッ! クククハハハハァアッ、誘い込まれて一網打尽、虫退治にはやはり罠!」
首謀者の正体を謳わせる・・・メイドガイヴォイスの衝撃に身を震わせる「ツララ」。
追い詰められたメイド忍軍を救ったのは、彼女たちの上官メイド「氷柱花」、通称「人形使い(おい」であった。
「やれやれ、どこまでも使えぬ手下どもですね」
星十字の耳飾りをつけた「氷柱花」の出現に、構えを取る「コガラシ」。その肉体が、その野生が彼女を強敵と認識させる。
身の丈2メートルはある人形を操り、次々に襲いかからせる「氷柱花」。しかし「コガラシ」も負けてはいない。ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、一歩一歩「氷柱花」の元へと近づいていく。
「フハン・・・どうやら貴様に謳って貰うのが一番のようだな」
しかし、最後の一歩・・・その足は数センチの笛の音によって阻まれる。
「アディオス・・・メイドガイ」
不死身の男「コガラシ」の唯一の弱点、「緊箍(キンコ)」による旋律が彼の生命を止めた・・・。
富士原なえか 17歳 財産継承権を得るその日まで あと124日
バトルアクション!
力ちゃん VS あっちゃん!(おい
仮面のメイドガイ VS 草薙素子!(おいおい
これまた続編を匂わせる見事なまでの最終回。DVD購入しろってことですよね、ええわかります。(^^;)。
一応、オープニングに登場してきたメンバはこれで全員集合(?)。
さてストーリーは・・・あまり進んでいません。まあ、ストーリー漫画ではないので、致し方ないかなぁ。
開始当初は、今回のような物語があと数回はあると踏んでいたのですが、予想以上にギャグよりのアニメでした。
全体として第1話のインパクトが大きく、中盤はやや上下しましたが、最終話付近で勢いを取り戻した感じです。
声優陣の選択については、文句なし。特に「柚木涼香」と「田中敦子」は最高です。これはWebラジオのゲストも期待ですね。
それでは、第二期でお会いしましょう(確定ではないけれど。
「ククククク・・・クハハハハァアッ!・・・立てばドラキュラ、座れば不死鳥、歩く姿はイモータル。鋼の肉体に不滅の魂を持つ男、それがこの俺がメイドガイッ」
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