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<今期終了アニメ私的評価>2/2

「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さんのところで
企画されていた今期終了アニメ私的評価です。
本当に私的ではありますが、私もいくつか参加してみようと思います。
ネタバレを多分に含んでいる可能性があります。
 未視聴の方、現在視聴中の方はご注意下さい。

★PERSONA -trinity soul-

 ストーリー  :4
 正直、初見ではわかりにくい内容もありましたが、
 2度、3度と見直すことにより、説得力を持って心へ入ってきます。
 そう言う意味では、DVD向きのストーリーかもしれません。

 キャラクター性:4
 なんといっても「神郷 洵(沢城みゆき)」。
 「沢城みゆき」の凄さ、恐ろしさをあらためて感じることが出来ました。
 彼女の代表作は多いけれど、本作もそのひとつとなっていくでしょう。
 また、主人公「神郷 慎(岡本信彦)」も若手ながら、
 いや若手だからこその持ち味をしっかり出せていましたし、
 長男「神郷 諒(子安武人)」、「真田明彦(緑川光)」達の
 包容力溢れる演技も見逃せません。
 脇も含めて、かなりレベルが高いと思います。

 画      :5
 繊細なキャラクターを丁寧に描かれており好感が持てました。
 アニメーションとして動かしにくいデザインと思いましたが、
 破綻も少なく、風景画のような背景共に高レベルでまとめられていました。

 演出     :4
 先の話が気になる展開、時々見られるシュール(?)なギャグ、
 そして、人々の心の葛藤、魅せるペルソナ。
 この雰囲気は、映像、音楽、物語がうまくかみ合った結果と思います。

 音楽     :4
 第二期エンディングは今期No.1と思います。
 オープニングも、最初は違和感がありましたが、
 3話目頃にはすっかり馴染んでいました。
 BGMに「ペルソナ3」の音楽が所々使われていたのも、
 ゲームファンとしては嬉しい限りでした。

 総合的な評価 :5
 2008年01月開始作品としてはNo.1。04月開始作品を加えたとしても
 「コードギアス」や「マクロスF」と並ぶ作品と思います。
 ゲーム原作と言うことでターゲットが狭くなったかもしれませんが、
 ゲームを知らないアニメファン、そして普段アニメをあまり見ない人にも
 自信を持って勧めることが出来る作品のひとつです。

 総合点    :26

★図書館戦争

 ストーリー  :3
 原作小説は未読ですが、やや駆け足に感じられるところと、
 説明不足に感じられるところがありました。
 手塚のお兄さんについても、もう少しストーリーに絡められたかも。

 キャラクター性:4
 主人公「笠原 郁(井上麻里奈)」の熱血バカぶり(誉めてます)は素晴らしく、
 教官「堂上 篤(前野智昭)」も元熱血バカぶりを上手く演じられていました。
 そして同僚の「柴崎 麻子(沢城みゆき)」。彼女の台詞は衝撃的でした。
 「仕事のために、恋愛ごっこみたいなことは平気で出来るの。
  適正あると思うわ・・・情報部。寝る必要があったら、寝られると思うし」

 画      :4
 上手なCGの使い方を見せて貰いました。
 キャラクターの崩れたときの表情も愛らしく、なかなか新鮮でした。
 こういった使い方は今後、増えてくるかもしれません。

 演出     :3
 ストーリーでも触れましたが、
 「手塚 慧(吉野裕行)」はもう少し上手に使えたような。
 もしかすると原作との兼ね合いで、
 あえて顔見せ程度の使い方だったかもしれません。
 仮に第二期があるとすれば、彼との絡みを増やして欲しいです。
 奇をてらった演出は少なめで、
 オーソドックスな演出+キャラクター性で見せていました。

 音楽     :3
 オープニングの疾走感は結構好きです。
 BGMについては奇をてらわずに、場面にあった選曲を心がけていました。

 総合的な評価 :3
 ノイタミナという枠のため、
 アニメファン以外の視聴者を大事に捉えていた気がします。
 そのことが良く言えば「丁寧」、
 悪く言えば「無難」な演出に繋がったような。
 見ていて安心の出来るアニメでした。
 私的には、若干物足りなさも感じましたが。

 総合点    :20

1/2はこちら

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #12

#12「ラブ アタック!」

9.5点(ギアスキャンセラ-)

 「咲世子、留守中に何か変わったことは?
 「緊急のものは特に・・・詳細は指示されたファイルに入れてあります」
 人によって「緊急」の定義は異なる。
 言葉とはもともと曖昧なもの。そのことも計算に入れていたのに・・・。

 【篠崎咲世子が定義する、緊急に属さない事態】
  ・ナイトオブラウンズ2名が生徒会のメンバに
   「ジノ」、及び「アーニャ」の所属を確認。
   彼等の目的を探る必要がある。
  ・シャーリーとのキッス
   司令室を知られるよりはマシ・・・か。
   あとでシャーリーと話をつけなければ。
  ・ルルーシュのスケジュールはデートだらけ
   108名との女性と約束。キャンセル待ちが14件。
   デートは6ヶ月待ち・・・。
   これではどう考えても、人格破綻者だ。

 やむを得ず睡眠3時間のハードスケジュールをこなす「ルルーシュ」。
 彼が自身の体力と、身の危険を考え始めたとき、ひとつの転機が訪れる。

 「Look!決めました、私の卒業イベントッ!!
 スポットライトを浴びる「ミレイ」が語るのは「キューピッドの日」。
 ルールは簡単。相手の帽子を奪い、自らの頭にかぶれば・・・生徒会長権限にて強制カップル!

 「このままでは世界を壊し、世界を創造することなど不可能だ。キューピッドの日・・・今日のイベントで女達との関係を一気に精算する
 熱く語る「ルルーシュ・ランペルージ 」の、明日はどっちだ!?

 「コードギアス反逆のルルーシュ」のお気楽回は、必ずシリアスなどんでん返しで終わる。
 というわけで、キャンセルされちゃいましたよ、「ギアス」。
 ここまで掟破りな能力が出てくると、もはや何でもあり。
 ある意味、自分たちの首を絞めたような気もしますが、果たしてスタッフは、うまく風呂敷をたたむことが出来るのか。
 後半に向けて、世界創造の材料は揃ってきましたね。

 【第12話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・コーネリア・リ・ブリタニア(皆川純子)は生きていた
  意外と元気でビックリ。
  しかも、ギアス教団へ潜入ですよ。
  流石、ブリタニア帝国屈指の行動派。
 ・オレンジはコードギアスキャンセラー
  現ギアス教団のトップ。V.V.から与えられし能力。
  「あらゆる」ギアスを解除できるそうですが・・・。
 ・篠崎咲世子の正体
  篠崎流37代目のクノイチ(=SP)・・・って凄い設定。
  あの天然っぷりも代々受け継がれてきた能力!?

 【第12話視聴後の私的疑問】
 ・ギアス教団の秘密
  史上最悪の犯罪・・・世界が破滅する!?
  オレンジが・・・ではなく、もっと根源的な現象のようです。
  もともと皇帝、V.V.ともに狙いは世界の破滅!?
 ・キャンセルされたギアスの扱い
  キャンセルなのですから、再度かかるのでしょうか。
  となると、シャーリーにもう一度かけない限り、状況の打開は難しそう。
  まあでも彼女はルルーシュにLOVEですから、
  ギアス無しでもなんとかなるか。

 『どう考えてもやり過ぎだが、咲世子は天然だから指示を与えても無駄か・・・』

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図書館戦争 #12 最終話

#12 最終話「図書館ハ誰ガタメニ」

9.0点(2階級特進)

 幸いにも「堂上 篤」の外傷は軽かった。
 いや、あの状況下でこの程度の外傷は、無傷と言ってもいい。ただし、心の傷を除けば・・・。
 「失認、及び推敲機能障害の兆候が見られます。・・・こちらの顔や話していることを認識できず、自発的に行動することも出来ません
 怪我をした際のショック、一時的な症状とはいえ、衝撃を受ける「笠原 郁」。
 未だ意識が戻らない「玄田 竜助」とあわせて、「関東図書隊」は大きな人的被害を被った。

 そして、「メディア良化委員会」側に犠牲者が出たことで、世論もまた彼等に背を向ける。
 「図書隊は国が決めた検閲に従えっ!」
 「即時、解散せよ!」
 「検閲に逆らうな!」

 そしてそれは、「稲嶺司令」の引責辞任にまでも、波及していく。
 「次の休館日をもって、関東図書隊の司令を辞することになりました。・・・私が辞職する理由は、決して先の戦闘の有様を世間に咎められたからではありません。水戸準基地が無力化されていたことを見過ごし、図書隊に大きな損害を出したことこそ図書隊司令として許されないと、私は考えます。人間にとって表現と、それを甘受する自由は生まれながらにして与えられる不可欠な権利です。それを脅かす者との戦いに、皆さんが微塵も怯む必要はありません」

 四面楚歌の状況で、自ら出来ることに励む「関東図書隊」の面々。
 逆風は、いつか止むのか・・・。

 終了!
 最後は(いや、最初からだったのかも)、ラブで終わりましたね。
 まあ、国を創るのは、そこに住む人々なわけで、個々人の幸せが国を、世界を幸せにするのかもしれません。
 スタッフの皆様、キャストの皆様、お疲れ様でした。
 そうそう、9月に開催される「関東図書隊緊急フォーラム」へ参加することが出来そうです。
 素晴らしい仕事を成し遂げたキャストの皆様に会える日が、今から楽しみです。

 「私の・・・一番大切なものが・・・今、戻ってきたから」

 「メディア良化法」。
 これは公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律である。

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アリソンとリリア #13

#13「そして二人は」

9.0点(同棲。そして、同性へ・・・あれ?)

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 今回の感想も多分にネタバレの要素を含んでいます。
 本編視聴後にご覧下さい。

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 偽りの平和であっても、戦争よりはよっぽどマシだ。

 平穏な生活を送っている「アリソン」と「ヴィル」。
 それでも世界は平和とは言い難かった。民族紛争、内乱、テロ・・・火種は尽きることのない。
 そして、それらが遠因となって、ふたりの生活も、また・・・。

 「私は、あの大陸横断鉄道の一件で君を知ったとき、確信したんだ。私の仕事に必要な人材だと・・・」
 軍司令部の情報部へ来て欲しい。「アリソン」の父親でもある「アイカシア大佐」の言葉に、心動かされる「ヴィル」。彼の迷いを見抜いたように、しっかりと「ヴィル」を見つめる「大佐」。そして彼は言葉を続けた。
 「ただし・・・君は、スー・ベー・イルの人間として、新たな人生を送ることになる。ヴィルという名前も、祖国ロクシェも捨てて貰わなければならない。もちろん・・・アリソンとも一緒に暮らせなくなる

 何を悩む必要がある?
 今、僕は幸せではないのか?
 好きな勉強に打ち込めて、尊敬できる恋人がいる。
 この生活を不幸なんて言ったら、それこそ罰が当たる。
 なのに、僕は何を悩んでいるのだろう・・・。

 今、僕は幸せだ。
 でも、世界は幸せなのだろうか・・・。

 『アリソン、僕は君を守る。そして、世界中の人達のために、幸せを守り続ける』
 僕は、決意した。

 「アリソン・ウィッティングトンさん。診察室にお入り下さい」
 思わず声を上げて返事をしてしまう私。そんな私を、幸せな声と笑顔が包み込む。
 そう、ここは女性にとって、一番幸せな場所のひとつ。
 左手の薬指に輝く小さな指輪と共に、私はひとつの宝物を手に入れた。
 まだまだ小さく、か弱い存在。でも、日々それは大きくなって・・・。

 今、私は幸せだ。
 きっと、彼もこのことを喜んでくれるだろう。走って・・・ううん、歩いて知らせに行かなくちゃ・・・。

 ええ子や・・・ええ子や、「アリソン」。・゚・(ノД`)・゚・。
 「ヴィル」のバカァアアアアアァアァッ!!
 お前が今、手放そうとしている人は、人はなぁ・・・うう・・・涙で前が見えません。
 こんな別れって・・・。鬼か、スタッフは(というか原作者は)。

 ・・・で、「アリソン」の髪が茶色になりました。あれ?
 ・・・で、「アリソン」の声が「桑島法子」さんになりました。あれあれ??
 ・・・で、「トラヴァス少佐(森川智之)」が現在の彼氏だそうです。あれあれあれ、この人って・・・。

 「実は、僕は・・・僕は、もうすぐいなくなるんだ。ヴィルヘルム・シュルツはこの世からいなくなる。僕は、スー・ベー・イルで別の人間として生きていくことになる。だから、もう・・・アリソンとは、一緒に暮らせなくなる」

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<今期終了アニメ私的評価>1/2

「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さんのところで
企画されていた今期終了アニメ私的評価です。
本当に私的ではありますが、私もいくつか参加してみようと思います。
ネタバレを多分に含んでいる可能性があります。
 未視聴の方、現在視聴中の方はご注意下さい。

★仮面のメイドガイ

 ストーリー  :2
 原作を丁寧になぞっていますので、
 若干中だるみする点はアニメの問題だけではありません。
 が、キャラクターが揃った時点でアニメが終了していますので、
 ストーリーとしては、低い点数にならざるを得ません。

 キャラクター性:5
 文句なし。特に主人公「コガラシ」のインパクトは大きかった。
 演じる「小山力也」さんも、実に多彩な演技を披露戴きました。
 また、他のゲストキャラクターも非常にキャラが立っていました。

 画      :3
 現在のアニメとしては標準でしょうか。
 特に破綻も無かったと思いますが、
 目を見張るほどの良作画も無かったような。

 演出     :3
 1話や最終話など上手く盛り上げている話数と、
 そうでない話数の差が大きいのがマイナス(テンポの問題?)。
 本当、1話だけなら5点をさしあげます。

 音楽     :4
 オープニングとエンディングは最高です。
 BGMとあわせて、エッチな話になりがちな本編を、
 明るく爽やか(?)に盛り上げてくれました。

 総合的な評価 :4
 ストーリーを追わなくても、キャラクターを見ているだけで楽しめます。
 プロジェクターで真剣に視聴するよりは、TV向きかもしれません。
 レンタルDVDで1巻目を視聴して、肌に合えば購入するのが良さそうです。

 総合点    :21

★ドルアーガの塔 ~the Aegis of URUK~

 ストーリー  :3
 やはり完結していないと、4点以上はつけられません。
 ただ、「邪神ドルアーガ」を倒すという
 目的のひとつは達成していますので、3点をつけました。

 キャラクター性:4
 主人公は影が薄いですが、「カーヤ」の黒さ。
 「メルト」の情けなさ。「クーパ」の愛らしさ。
 「ファティナ」のちょっとエロさ。など、脇が目立っていました。

 画      :4
 キャラクターデザインが好みでした。
 素朴なキャラクター達が、
 「英雄」とは違う「登頂者」をうまく表現できていました。
 戦闘(特にVS「ドルアーガ」)の作画は良好だったと思います。

 演出     :4
 「表・裏」をどう評価するべきか・・・。
 私はネタ話、脇道の話などが好きなので、高評価です。

 音楽     :3
 オープニングは最高です。エンディングも悪くありません。
 BGMは、自己主張が強くなくBGMとして盛り上げる役目に徹していました。
 ただ、印象は強くないかな。

 総合的な評価 :3
 私は好きな作品で、DVD購入予定ですが、
 元ネタのゲーム「ドルアーガの塔」を知らない人には勧めにくいかも。
 それから、第二期確定ですので、現時点での総合評価は難しいです。
 可もなく不可もなしという点数をつけざるを得ませんでした。

 総合点    :21

ベストキャラクター賞
 仮面のメイドガイより。
 メイドガイ「コガラシ」
 とにかくインパクト大。笑い声が耳から離れません。

ベストOP賞
 ドルアーガの塔より。
 「SWINGING」
 音楽だけではなく、オープニングの演出、
 キャラ作画など総合的に判断。

ベストED賞
 PERSONA -trinity soul- より。
 「Found Me」
 兄弟3人(4人)の立ち位置が見事に表現されたエンディングです。
 前半のエンディングも好きですが、
 後半の展開とあわせて、こちらを選択します。

ベスト声優賞
 仮面のメイドガイより。
 小山力也さん
 あの良い声で、あの演技・・・素晴らしい。

2/2はこちら

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #11

#11「想い の 力」

8.5点(朴念仁)

 正面に「中華連邦」、その後ろには「ブリタニア帝国」。
 人質に取ったはずの「天子」もろとも無き者にしようとする「大宦官」。
 「中華連邦はこの天帝八十八陵ごと我らを押しつぶすつもりだ。つまり・・・天子を見捨てた

 「ゼロ」は苦境に立たされていた。彼がこの時点で敗北しなかったのは奇跡に等しい。
 「中華連邦」の「黎星刻」と「ブリタニア帝国」がぶつかる構図まで読んでいたとしたら、彼はまさに・・・。

  ・トリスタン(ジノ・ヴァインベルグ)     VS 神虎(黎星刻)
  ・モルドレッド(アーニャ・アールストレイム) VS 鋼髏(中華連邦)複数
  ・ランスロット(枢木スザク)         VS 斬月(藤堂鏡志朗)

 敵の分断に救われてはいたものの活路の見えない「黒の騎士団」。
 活路を見いだそうと「ゼロ」は、「大宦官」への極秘会談を用意。
 そして、「ブリタニア帝国」に少しでも高く「中華連邦」を買って貰おうとするために会談を受ける「大宦官」。
 しかし、この会談こそが「ゼロ」の切り札。

 「どうしても攻撃を止めないつもりか・・・このままでは天子も死ぬ」
 「天子などただのシステム。取引材料にはならぬな」
 常日頃の言動とは異なり、ことさら理想主義を掲げる「ゼロ」の物言い。
 自分たちの優位におごったか、「大宦官」達は自国を愚弄し、民を愚弄し、自ら地獄への進軍を続ける。
 「領土の割譲と、不平等条約の締結が安い見返りだと!?
 「我々には関係ない。ブリタニアの貴族になる我々には
 「残された人民はどうなる!?
 「ゼロ、君は道を歩くときにアリを踏まないよう、気をつけて歩くのかね
 その時・・・勝負は決した。

 流石に「黒の騎士団」VS「中華連邦」&「ブリタニア帝国」では勝ち目ゼロ。
 というわけで「中華連邦」内部での争いと、あまりにも愚かな「大宦官」というスパイスが加わり、ようやく勝負になりました。
  ※このあたり、スタッフも苦労したことでしょう。
 いくら準備していたとはいえ、ちょっと展開が強引のような気もしますが、果たして皆様はどう感じたでしょうか?

 さて、本編はともかく脇の話、伏線は結構充実していた今回。
 疑問コーナーにも書いていますが、やはり一番は「ギアス教団」でしょう。怪しさ爆発です。(^^;)。
 しばらく緊張状態が続いていましたが、来週はお気楽回のようです。

 【第11話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・ルルーシュの替え玉
  はい。冒頭で判明「篠崎小夜子(新井里美)」さんでした。
  予想外に重要な役をGet!ですね。
  それにしてもシャーリーとキスとは大胆。
  カレンxルルーシュで確定だったオッズに変化が生まれそうです(笑

 【第11話視聴後の私的疑問】
 ・ギアス教団
  先代がC.C.で、現代がV.V.なんですね。
  一気に怪しくなってきた感じです(おい。
 ・改造人間ジェレミア・ゴットバルト(成田剣)の居場所
  例の天空に浮かぶ神殿と同様に、異空間でしょうか。
  台詞も「さっきまでは・・・」と匂わせていますし。
  それにしても、美味しいところを持って行くなぁ。
 ・アーニャの正体
  C.C.と共鳴していたアーニャ。
  可能性としてはギアス使いか、能力者側か。
  ギアスと関係あることは間違いないでしょう。
  ルルーシュの過去の写真を持っていたことにも関係有り?

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ドルアーガの塔 #12 最終話

#12 最終話「YOU ZAPPED TO…」

9.8点(俺たちの戦いは・・・)

 その姿は、まさに「怪物」だった。
 尾の一降りで岩肌を壊し、瓦礫の山へと姿を変える。
 咆吼が水面に波紋を作り、生物の神経を冒す。
 伝説に謳われる邪神というのも、頷ける話であった。

 「ドルアーガの持っている魔法の壁は、消すことが出来る・・・それは間違いないんだよね、カーヤ」
 今や、対「ドルアーガ」連合パーティのリーダーとして皆に認識された「ジル」の言葉に、巫女「カーヤ」は頷く。
 「はい。ただし、一度だけです
 誇張ではなく、一度きりのチャンス。その一度で倒さなければ、「ドルアーガの塔」に住む全ての人間が死を迎える。
 しかし、「ドルアーガ」は巨大で、かつ動きも素早かった。
 「だから、地形を利用しよう。僕たちはさっき、上の階を見てきたんだ」
 最上階。ブルークリスタルロッドが隠されているという頂上部は、その場所に相応しくクリスタルの森となっていた。
 数メートルのクリスタルが、縦横無尽に突きだし、天上を見上げることさえ出来ない。そこに奴をおびき寄せる。
 「あそこならドルアーガも、むやみやたらに手足を振り回せない
 そして、肝心の「ドルアーガ」をおびき寄せる役目は「ジル」が行うという。
 「頑丈さも、ちょっと自信があるしね」
 彼の言葉に、いや、その決意の表れに・・・誰もが認めざるを得なかった。

 「無くしちゃ、ダメでしょ」
 最後の「虚無の矢」を「ニーバ」へと手渡す「サキュバス」。
彼はそれをひったくるように掴むと、微笑みを浮かべる「サキュバス」を見据える。
 「嬉しいのか、ドルアーガの強さが。・・・そうさ、何しろ昔のお前の男だからな」
 微笑みを消した「サキュバス」は、足音を響かせる昔の男の方を見つめた。
 「彼はもう死んだわ・・・ギルガメスと戦って
 「そしてお前は・・・この塔の奥深くに封印されていた
 ふたりの関係はそこから始まった。封印を解いた男を助け、塔の頂点へと誘うべし。その役目を彼女は果たそうとする。
 「もう勝てそうにないと思うの?・・・大丈夫。あの子達が頑張るから、あなたは横で見ているだけ。・・・幻の塔を見たくないの? 本当の旅は、これからなのに・・・

 「諸君にひと言、謝っておきたい。これまで私は登頂者を軽蔑していた。ケチなこそ泥家業の連中だと。・・・だが、間違いだった。これからの戦いがどうなろうと、諸君の勇気だけは称えさせて欲しい
 正規の軍人として、「ウルク国親衛隊」の隊長として「ケルブ」の言葉に登頂者達との結束は深まった。
 最後の戦いに向けて、配置を済ませる登頂者達。「ジル」もその場を離れ、残った登頂者達も移動を始める。
 「これが最後になるかもしれないので・・・言わせて下さいませ」
 「うん?・・・なんだ、いきなり」
 決意を秘めた「クーパ」の瞳に、気圧されるように無言になる「メルト」
 「旦那様にお仕えして、気苦労ばかりの毎日でございました。・・・貧乏だし、見栄っ張りだし、我が儘だし、ひ弱だし・・・旦那様は、本当にどうしようもない穀潰しでございます
 「それが言いたいことかっ」
 事実ではあったが、「クーパ」の物言いについ反論したくなる「メルト」。しかし、少女が顔を上げると、その口は再び閉ざされる。
 「でも、来世でもお仕えするつもりでございます。・・・このクーパめがいないと、旦那様は何も出来ないダメ男でございますから」
 「お前・・・」
 「さあ、参りましょう! アーメイ様の、敵討ちでございますっ!」
 「敵討ち・・・ああ、そうだな」

 またふたり、覚悟を決めた登頂者が生まれた。

 「これで、魔法の負担が減るの?」
 「ええ、威力もちょっとだけあがります」
 ここまでほとんど会話をしてこなかった「ファティナ」と「カーヤ」。離れようとする「カーヤ」に、「ファティナ」が言葉を続ける。
 「ジルのことだけど・・・あなた、あいつと付き合っているの?」
 「それは・・・別にそういう関係というわけでは
 「ふーん、まあどっちにしても思わせぶりな態度はやめておいた方が良いんじゃないの? 私、隠し事の多い女って嫌いなの。・・・たぶん、良い子なんでしょうね、あなた。でも好きになれない・・・ごめんね」
 良い機会だから。それとも気になっていたから? でも、なんでこんなことを・・・。
 「本当・・・どうして好きになれないんだろう」
 それは、勘・・・みたいなものだった。

 「あのさあ、カーヤ。・・・今までありがとう
 盾、そして鎧へと防御魔法をかける「カーヤ」の、手が止まった。
 「えっ・・・」

 真っ直ぐな「ジル」の瞳が「カーヤ」を見つめ、彼女は身をすくませる。まるで、後ろめたいことが・・・あるように。
 「もしかしたら僕・・・これから死んじゃうかもしれないけれど、あまり、気にしないでね。だって、こんな僕がここまで来て、凄い仲間と一緒に戦って・・・夢みたいな話だよね。そう、本当・・・こんな夢を見たことがあるんだ。君と出会う前に・・・」
 ダメ・・・もう耐えられない。ゆっくりと、「ジル」に気取られないように「カーヤ」は目をそらし言葉を返す。
 「もし、この先が片道切符だったとして・・・もう二度と戻れないとして・・・やっぱり・・・無理・・・
 紡ぐ言葉の代わりに、彼女は立ち上がると「ジル」を抱きしめる。
 それは、彼の瞳に映ることが耐えられないから。
 「ごめんなさい。私・・・あなたに謝らなければならないことが・・・たくさんあるんです・・・でも・・・ジルはいい人だから・・・凄く好きな人だから・・・もう、これ以上・・・」
 それは、彼の言葉を聞くことが耐えられないから。
 「カーヤ?」
 ゆっくりと男の唇に押し当てていく「カーヤ」。隙間ひとつ無くすように、言葉が漏れ出してこないように。それは、口づけという形を借りた・・・
 「・・・死なないで下さい。約束して。・・・それじゃあ」
 笑みを浮かべることもできず、哀しみも見せず、何か押し黙るようにその場を離れる「カーヤ」。
 かける言葉もなく、「ジル」はその場に立ち尽くした。

 そんなふたりの姿を遠目に見ていた「ケルブ」と「エタナ」。彼女もまた決意という言葉の勇気を奮い立たせる。
 「ケルブ様・・・私もハグして良いですか?
 「いいぞ」
 肩へと手が伸び、抱きしめられる・・・かと思えた「ケルブ」の右手は、そのまま彼女を前方へと突き飛ばした
 「・・・さっさとやって来い!
 「え、いいえジルとではなく・・・って、素でぼけているんですかあぁっ!?
 彼女の決意は、幻へと姿を変えた。

 「ん・・・静かすぎる。先ほどまでは・・・」
 特に会話を変えようという意図もなく「ケルブ」が口走る。そう、ここは本来戦場であった。にもかかわらず怪物の足音が止んでいる・・・次の瞬間、壁が破壊された。
 「くっ・・・走れ、いいから走れっ! 引きつけるからっ!!」
 最後の別離を待っていたかのように、怪物は姿を現した。通路は障害物の役割すら果たさないかのように、直線的に襲いかかってくる「ドルアーガ」。山をも砕く一撃が、「ジル」へと伸びた。
 「冗談みたいだよな。あんな風に笑われていた僕が、今こうして、お前と戦っているなんて・・・来てみろよでっかいの。ただし僕を殺すことは・・・ちょっと難しいぞっ!」
 神への戦いが、今、始まった・・・。

 最終話ということで、「GyaO」にて監督「千明孝一」、シリーズ構成「賀東招二」、スーパーバイザー「遠藤雅伸」他とチャットをしながら楽しく鑑賞しました。もう完全ネタバレと言うことで、3つの裏切りはこちら。

 1つめの裏切り:偽物のブルークリスタルロッド
 2つめの裏切り:ニーバに背後から撃たれる
 3つめの裏切り:カーヤはニーバを選択する

 え、最終話の展開は「視聴者への裏切り」ではないかって?
 いやいや、あくまで「ジル」に対する裏切りですから、最終話の展開は関係ありません。
 それに、最終話の展開は、私、結構好きです。
 前々回あたりから、伏線の回収は難しいと感じていたので、無理矢理まとめるのかと危惧していました。それが、「邪神ドルアーガ」との戦闘、「ジル」やパーティ一行の成長に絞って描かれた濃い内容で大満足(もちろん、第二期制作決定が前提の満足です)。
 ここは、楽しみなアニメがひとつできたと、大きな心で見守っていこうではありませんか。
 ちなみに、第二期では主人公は変わらず「ジル」とのこと。
 新たなパーティに「ファティナ」は確定。「メルト」、「クーパ」も可能性大。恐らく「ウトゥ」も加わることでしょう。回復系は居ませんが、なかなか攻撃的で楽しそうなパーティです。
 それでは、2009年の第二期で再びお会いしましょう(こちらは確定)。

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仮面のメイドガイ #12 最終話

#12 最終話「さらば愛しきメイドガイ」

10点(ラストはあっちゃんか!)

 大富士原一族の傍流、小富士原一族当主「小富士原 侘び介(堀内賢雄)」。
 財産継承権利者としては末席の男ではあったが、彼には財閥を支える「No.2」としての自負があった。誇りがあった。そして、野心があった。
 「よかろう、氷柱花。お前の一族と全面的に手を結ぶ。我が覇道に力を尽くせ
 ワイングラスを傾け、視線を合わせずに命を発する「侘び介」の態度には傲慢さが見える。もっとも、命を受ける側も仮面を被っていては、視線を合わせようもないが。
 「ご下命謹んで。御主人様」
 顔上部を仮面に隠したメイド「氷柱花(田中敦子)」の眼(本心)は伺えない。しかし仮面の下の唇は、妖しく微笑んでいた。

 「大富士原 全重郎」古希。そして、今宵は七十才の誕生日。
 盛大に開かれた祝いの席に、「富士原なえか」と「幸助」、そして「コガラシ」、「フブキ」が招かれた。
 孫との再会に喜ぶ「全重郎」ではあったが、彼の元には一刀の脅迫が届いていた。「いつでも寝首をかける」その意を示すために、わざわざ警戒厳重の寝室、その枕元へと刺された刀。その刀身には「星十字」の紋章が入っていた。
 「コガラシ様、フブキ様・・・お二人とも警備にご協力をと、御前様直々のご下命です
 「クックックッ・・・どこの何奴か知らないが、刃向かう奴には阿鼻叫喚の無間地獄をお見舞いしてくれる。覚悟するが良い」

 厳重な警戒に恐れを成したか、動きを見せない脅迫者達。
 しかし、パーティのクライマックス・・・「なえか」「幸助」によるプレゼント贈呈に、彼等の狙いは定まっていた。
 「停電!?」
 雷鳴とどろき、演台を照らすスポットライトの明かりが消える。次の一瞬、天頂よりメイド忍軍「シズク」の煙玉が、壇上を襲った。そう、彼等の狙いは財産継承権利者、その筆頭「富士原なえか」と、次席「幸助」。眠り玉にて「全重郎」や「コガラシ」達の動きを封じ、見事に屋外へと連れ去るメイド忍軍達。

 してやられた・・・。
 会場に警備の声がこだまする。妖しげな仮面の侵入者を追おうにも、今宵は仮面舞踏会。会場内の混迷は極限を迎える。

 一方、屋上にて迎えを待つ「シズク」、「ツララ」にも不測の事態が起こっていた。
 捕らえたはずの「幸助」の姿がふくれあがり、いつの間にか自分たちの身動きが取れなくなる。そして響くのはメイドガイ「コガラシ」の咆吼。
 「演技変装、捕縛に尋問・・・いかなるスキルも超一流。そうとも俺がメイドガイッ」
 そう、彼の変装術はその体格さえも覆い隠し、見事にメイド忍軍を欺いたのだ。
 「ククククク・・・追えば追うだけ逃げていく。半径10メートル、極細植毛縦横無尽の見えない檻へようこそ。・・・飛んで火に入る貴様達ども、スチールヘアセンス・バインドッ! クククハハハハァアッ、誘い込まれて一網打尽、虫退治にはやはり罠!」
 首謀者の正体を謳わせる・・・メイドガイヴォイスの衝撃に身を震わせる「ツララ」。
 追い詰められたメイド忍軍を救ったのは、彼女たちの上官メイド「氷柱花」、通称「人形使い(おい」であった。
 「やれやれ、どこまでも使えぬ手下どもですね
 星十字の耳飾りをつけた「氷柱花」の出現に、構えを取る「コガラシ」。その肉体が、その野生が彼女を強敵と認識させる。
 身の丈2メートルはある人形を操り、次々に襲いかからせる「氷柱花」。しかし「コガラシ」も負けてはいない。ちぎっては投げ、ちぎっては投げ、一歩一歩「氷柱花」の元へと近づいていく。
 「フハン・・・どうやら貴様に謳って貰うのが一番のようだな」
 しかし、最後の一歩・・・その足は数センチの笛の音によって阻まれる。
 「アディオス・・・メイドガイ
 不死身の男「コガラシ」の唯一の弱点、「緊箍(キンコ)」による旋律が彼の生命を止めた・・・。

 富士原なえか 17歳 財産継承権を得るその日まで あと124日

 バトルアクション!
 力ちゃん VS あっちゃん!(おい
 仮面のメイドガイ VS 草薙素子!(おいおい

 
 これまた続編を匂わせる見事なまでの最終回。DVD購入しろってことですよね、ええわかります。(^^;)。
 一応、オープニングに登場してきたメンバはこれで全員集合(?)。
 さてストーリーは・・・あまり進んでいません。まあ、ストーリー漫画ではないので、致し方ないかなぁ。
 開始当初は、今回のような物語があと数回はあると踏んでいたのですが、予想以上にギャグよりのアニメでした。

 全体として第1話のインパクトが大きく、中盤はやや上下しましたが、最終話付近で勢いを取り戻した感じです。
 声優陣の選択については、文句なし。特に「柚木涼香」と「田中敦子」は最高です。これはWebラジオのゲストも期待ですね。
 それでは、第二期でお会いしましょう(確定ではないけれど。

 「ククククク・・・クハハハハァアッ!・・・立てばドラキュラ、座れば不死鳥、歩く姿はイモータル。鋼の肉体に不滅の魂を持つ男、それがこの俺がメイドガイッ」

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図書館戦争 #11

#11「死闘!茨城県展警備」

9.5点(夜の逢い引き)

 人は何に命を賭けるのか。

 使命と答える人もいるだろう。
 ・・・その人は真っ直ぐに生きている。その生き方は時として盲目になるが。
 宗教と答える人もいるだろう。
 ・・・その人は世界のマジョリティだ。なぜなら戦争の大部分は、宗教が絡んでいる。
 お金と答える人もいるだろう。
 ・・・その人は正直だ。お金で買えない物の方が少ないのだから。
 大切な人と答える人もいるだろう。
 ・・・その人は幸せだ。ただ大切な人の側の心情も考えた方が良い。
 思想と答える人もいるだろう。
 ・・・その人は周りを巻き込んでいないか考えて欲しい。
 メンツと答える人もいるだろう。
 ・・・その人は不器用だ。その考え方は周りから見たら滑稽でくだらない。くだらないからこそ・・・。

 メンツに凝り固まった「メディア良化委員会」と、志に燃えるが練度の低い「図書隊」。
 かつての「小田原攻防戦」を越える規模の戦闘行為が、確実に予想された。

 「もしも奴らが協定を無視して、見境のない攻撃を仕掛けてきたら・・・自分の命を守ることを優先しろ」

 そして早朝6時。戦争が・・・始まる。

 ザ・シリアス。特に後半。
 事前に弱装弾で防弾チョッキを貫くのは難しく、人死には少ないと伏線を張っていますから、恐らく死なないとは思いますが、大丈夫でしょうか「玄田 竜助(鈴森勘司)」。
 そして何より「堂上 篤」。あの火の海を無傷で抜け出すのは、まず無理でしょう。おまけに被弾。
 どう考えたって、守るべき資料を放火した方が責任問題になるでしょうに、あの館長も何を考えているのやら。

 さあ、次回は最終回。架空の近未来「日本」の方向は見えませんが、「笠原 郁」達には幸せになって欲しいところ。
 狭い地域内でも構いませんから、大団円を希望
します。

 「メディア良化法」。
 これは公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律である。

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アリソンとリリア #12

#12「リリアーヌの長い一日」

9.5点(どう見ても別人です!)

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 今回の感想は多分にネタバレの要素を含んでいます。
 本編視聴後にご覧下さい。

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 ふもとの花の都「リリアーヌ」
 色々あった「大陸横断特急」の旅も、ひとまずは終着地。
 「アリソン」、「ヴィル」、「ベネディクト」「フィー」はなかなか豪勢なホテルへ宿泊。部屋割りに不満のある「アリソン」以外は、快適な一日を過ごし・・・と、「ヴィル」と「ベネディクト」は難しい表情で考え事。
 そして翌日、なぜか「ヴィル」にオシャレをするように言われた「アリソン」と「フィー」。着替えた彼女たちを迎えたのは、正装を着込んだ「ヴィル」と「ベネディクト」でした。

 「さあ、リムジンに乗って」
 到着した場所は、歴史ある教会。その中に招き入れた「ベネディクト」は、用意していたブーケを「フィー」へと差し出します。

 「ここは、愛し合う二人が誓いのキスを交わし、結婚を宣誓する場所でもあります。フィオナさん、その式典を執り行う許可を・・・頂けませんか?・・・はいなら微笑みを、いいえなら・・・」
 かつてない緊張の面持ちで「フィー」を見つめる「ベネディクト」。彼にとって永遠とも思える一瞬が過ぎ去ったとき、ゆっくりと顔を上げた「フィー」の表情は、柔らかな微笑みに包まれていました。

 「私たちに、永遠なる神のご加護があらんことを」
 「愛の神様が、ずっと私たちを見守ってくれますように」
 ふたりの証人の前で、愛の口づけを交わす「ベネディクト」と「フィー」。
 一国の英雄と、隠し育てられてきた王女の婚姻。ふたりの前途は、決して洋々とは言えませんが、彼等ならきっと乗り越えていける。幸せなふたりを見つめる「アリソン」と「ヴィル」は心の底から、そう思えました。

 「次はあなたの番よ、アリソン」
 ブーケを手渡された「アリソン」の喜びの本当の意味を、果たして「ヴィル」は理解できているのか・・・。
 幸せに包まれた一日。しかし、駆けつけた「ストーク少佐」は「こんなときになんなのですが・・・」と、「大陸横断特急」の事件報告を始めます。武器の密輸と軍事情報の流出・・・。関係者は全て処分が決まったと報告を済ませた彼は、「アリソン」達に別れを告げると背中を向けて歩き始めます。
 笑顔での別離。短い旅での付き合いでしたが、寂しさを感じる「アリソン」。
 そんな彼女の瞳に、信じられないものが映し出されます。

 持っていた鞄からゆっくりと拳銃を取り出す「ヴィル」。彼はその銃口を「ストーク少佐」へと向けると、そのまま引き金を絞ります。
 平和と幸せの象徴である教会の中に、響き渡る銃声音。
 長い一日は、まだ終わりを告げては居ないのでした・・・。

 週末に出張が相次ぎ、久しぶりの「アリソンとリリア」更新です。
 ・・・で、なんという超展開、なんという破天荒。
 変わりすぎでしょう「ストーク少佐」、いや「アイカシヤクロス大佐」、いや「オスカー・ウィッティングトン少佐」!
 これは娘でも気がつきません、気がつきようもない。しかもダブルスパイ(・・・の割には、色々な人に見抜かれていますが。(^^;))。本当、凄い人生を送っている人だ。

 「ここにいる人は、アリソンのお父さんなんだよ」

 そして最後の・・・(これは視聴して確かめて下さい)
 ああ、でもこの言葉は書いてしまうっ!!

 「僕が首都にアパートを借りたら・・・良かったら、アリソンも一緒に住もう」
 「男女が一緒に暮らそうという前には、言うことがあるでしょう。私のこと、どう想っているのよ!?・・・ねえ、ヴィル・・・キスしても良い?」

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #10

#10「神虎 輝く 刻」

9.0点(最後のルルーシュって!?)

 テロリスト、反乱軍、賊軍・・・ブリタニア帝国に反抗し、中華連邦を敵に回し、イレブンの星になった男「ゼロ」。
 彼は今、未曾有の危機を迎えようとしていた。

 「天子を拉致し、インドと連携を取り、合衆国中華を設立する」

 基本構想は頭の中にあったが、いくつかの障害が予想できた。
 それを突破する戦力はあったが、時間的余裕がなかった。だがしかし、運は彼に味方した。
 「俺の予想したポイントにあらかじめ戦力を配置した男が居る
 笑いが止まらなかった。「中華連邦」を欺こうとする戦力が内にいる。それを利用すれば全てが可能だ。
 彼はまだ、自分と同じ考え方を持つ男「黎星刻」の危険性に気がついていなかった。いや、甘く見ていたのだ。
 状況は、始まった。

 「星刻、君なら天子様を自由のみに出来ると?・・・違うな」

 花嫁強奪。「ブリタニア帝国」と「中華連邦」の統一を阻止するための決断。
 そして「合衆国」の領土を広げる、千載一遇のチャンス。

 障害のひとつ、「スザク」の乗る「ランスロット」には「藤堂(高田裕司)」をぶつける。今の奴には「斬月」がある。
 「この斬月なら、相手がスザク君であろうとも・・・」
 深追いする必要はない。フロートシステムさえ破壊すれば「スザク」単独での追尾は不可能。
 これ以上の軍事行動は「中華連邦」の要請が必要だろう。

 逃げ切ってみせる。こちらの戦力を把握できない「中華連邦」は、戦力の逐次投入という愚を犯した。
 迫る「中華連邦」の軍は「カレン」の操る「紅蓮可翔式」を中心に据え、あのポイントまで辿り着けばよい。
 「予測通りに嵌ってくれる」
 余剰戦力をポイントに伏せ、包囲殲滅戦を行う。立て直した奴らが追いつくには時間がかかる。

 「予想以上にスムースだったな。これも全て星刻達が仕掛けてくれたお陰だ。優秀だよ、あの男は」
 同じ考えを持つからこそ、読みやすい。あいつは良いコマだ。

 あとは「蓬莱島」に戻り、「インド」軍と合流するだけ・・・。

 「敵襲!?」
 『おかしい。敵軍と遭遇するにしても、あと1時間は必要だったはず・・・読んだ奴がいるのか?こちらの動きを

 たった一機のナイトメアフレーム「神虎」。
 空に浮かぶその姿を見上げた「ゼロ」は、かつての「ランスロット」の姿を思い出していた。
 あのような悪魔が2匹も居てなるものか・・・。首を振る彼は、しかし、まだ己の道を全て読んではいなかった。
 ひとりの少女と「中華連邦」。そのどちらかを選択せざるを得ない状況を・・・。

 なんか一気に「カレン」を意識し始める「ルルーシュ」。平静を装っていますが「C.C.」の心境は意外と穏やかではないかも。
 一方、前回終盤にあれだけの思いを見せた「黎星刻」と「天子」。
 視聴者としては彼に感情移入したくなりますが、「天子」があっさりと陥落しそうなのはちょっと寂しいです。まあ、「黎星刻」の思いを理解し、受け止めるには、(精神的にも)幼すぎるのかも・・・。
 さて「中華連邦」編ですが、「黎星刻」の時間は予想以上に短そうですし、彼が墜ちたらあっさりと併合されそうです。
 これは冗談抜きで、今シリーズでの完全決着もありそう
ですね。

 【第10話視聴後の私的疑問】
 ・インドの立ち位置
  「神虎」も「ラクシャータ(倉田雅世)」チームが開発した機体と聞いて、
  「インドも一枚岩ではない」発言。
  個人的に参加している(と思っていた)「ラクシャータ」ですが、
  いつの間にか「インド」の意志を代表しているのでしょうか。
 ・最後のルルーシュ!
  ついに彼は、距離を超えるギアスを手に入れたのかっ!?
  まあ冗談は置いておいて、普通に考えると間に合うはずはないのですが。
  単独電話ではなく、「シャーリー(折笠富美子)」とか側に居ましたね。
  彼は何者!?

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ドルアーガの塔 #11

#11「ただ一枚の盾として」

9.5点(これで本当のイレブンナイン?)

 その身の丈、十数メートル。
 六本の腕を持ち、強靱な鎌にて急所を守り、口からは精神を蝕む咆吼と、全てを焼き尽くす炎を吐き出す。
 伝説に謳われた邪神「ドルアーガ」。

 「無理だ・・・あんな化け物、倒せるわけがない
 「メルト」の吐露に、誰も反論が出来ない。人の認識を越え、想像の世界に生きる化け物が、そこに居た。
 アヌの夏が終わり、退くこともできぬ登頂者達。そのひとり「ニーバ」は「ドルアーガ」の存在も含めて、塔の罠と言い放つ。
 「おおかた、最上階に一定の人数が揃うと発動する仕掛けだったのだろう。退路を断つため、力を持ちすぎた人間を・・・刈り取るために
 わずかに微笑んでいるようにも見える「ニーバ」の表情は一瞬で消えた。
 「あいつは倒せる。簡単ではないが、決して不可能ではない
 手のひら大の箱をゆっくりと左右に捻り、なかから藍色に淡く光る矢尻を取り出す「ニーバ」。
 「虚無の矢を使う」

 その言葉に、「ファティナ」が反応する。
 「ナーガラ神が力を封じ込めた矢よ。大昔に旧スーマール帝国の魔術師が13発だけ作ったという
 「俺が入手できたのは、わずか3発だがな・・・それで十分だ」
 入手経路も言わず、自らの弓に「虚無の矢」を用意する「ニーバ」。
 今、「ドルアーガの塔」最終決戦の幕が切って落とされた・・・。

 「ジル」パーティに最初の犠牲者が出てしまいました。orz
 「ドルアーガ」の首筋へと昇っていく彼女の雄姿に胸を躍らせていたのですが、とほほ・・・。
 ついでに「パズズ」もお亡くなりに(?)
 登頂者達を前に演説していた「ジル」の姿がついこの間のようでしたが・・・「佳境」に入ってきましたね。

  ・ジル一行   :「ジル」「カーヤ」「メルト」「クーパ」
  ・ニーバ一行  :「ニーバ」「ファティナ」「ウトゥ」
  ・ウルク国親衛隊:「ケルブ」「エタナ」(後は雑魚(おい))
  ・パズズ一行  :全滅?

 都合9名。果たして邪神「ドルアーガ」を打ち倒し、秘宝「ブルークリスタルロッド」を手に入れることができるのか!?
 あれ・・・9名、ナイン、イレブンナイン!?
 うーむ、果たしてあのサブタイトルはこのことだったのでしょうか。

 それからもう一点、「カイ」が語っていた「3度の裏切り」が気になります。
 今回の話数で「ドルアーガ」に立ち向かう「ジル」を、「カーヤ」が裏切るのかなぁ・・・と見ていましたが、そんなことも無かったですし。それとも、守ろうと誓った仲間達の死=裏切りなのかなぁ。
 色々と気になることもありますが、次回の最終話にて大団円になってくれることを祈りつつ。

 「もう一度戦おう!・・・今度は、誰も死なせないっ!!」

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【ご連絡】更新休止のお知らせ

管理人のジャンです。

誠に申し訳ありませんが、
またしても出張が入ってしまい、
下記の更新についてはお休みいたします。

・アリソンとリリア #11
・図書館戦争 #10
 (視聴はなんとか可能っぽいですが・・・)

次回更新は「ドルアーガの塔 #11」を予定しております。

申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

うう、先週に引き続き。orz

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #09

#09「朱禁城 の 花嫁」

9.5点(全力で)

 予想以上の「中華連邦」からの歓待に驚きを隠せない「黒の騎士団」。
 独立を後押しして欲しいのか「インド」からの兵力補充もあり、順風満帆にその姿は見えた。
 そう、1本のニュースが伝わるまでは。

 「何、政略結婚!?
 「ええ、皇コンツェルンを通して式の招待状が届いたのですけれど・・・新婦はこの中華連邦の象徴、天子様。あたしを友人として招きたいと・・・」
 そして、新郎の名前は「オデュッセウス・ウ・ブリタニア(山野井仁)」。「ブリタニア帝国」第一皇子として、名前だけは有名な男。
 考え得る最悪のケース。自分たちが政治の道具、駒として売り渡される可能性の大きさに、「ゼロ」は予定の修正を迫られた。それも早急に。
 こんな手を考えつく人間は「ブリタニア帝国」には一人しかいない。あの兄上・・・そう「シュナイゼル・エル・ブリタニア(井上倫宏)」しか・・・。

 衝撃を受けたのは「黒の騎士団」だけではなかった。
 あくまで極秘裏に進められた政略結婚は、重臣とはいえ「黎星刻」も初耳。彼はあらためて、ひとつの選択を迫られる。
 「ブリタニアへ売り払う・・・天子様を!?」

 中華連邦の首都「洛陽」。その地には「天子」が住まう別世界「朱禁城」がある。そしてその迎賓館にて、結婚を祝う式典が開かれていた。
 「・・・天子様は納得しておられるのでしょうか?」
 新郎である「オデュッセウス」、そして来場する「シュナイゼル」の警護も兼ねて賓客として招かれている「スザク」や「ジノ」、「アーニャ」のナイト オブ ラウンズ。同じく賓客として招かれた「ロイド」や「セシル」、「ロイド」の婚約者として招待を受けた「ミレイ」とともに、しばしの歓談を楽しむ。
 やがて、「シュナイゼル」と共に訪れる「ニーナ・アインシュタイン」。彼女は旧友である「ナナリー」や「スザク」との再会を喜んでいた。少なくとも、初めはそう見えた。

 華やかな迎賓館とは対照的に、部屋の灯りさえ最低限に抑えられた会議室。
 その中で「黎星刻」が「周香凛(大原さやか)」、「洪古(松本大)」と共に物騒な話し合いを行っていた。果たして、誰を討つべきか。
 「大宦官とシュナイゼルの間には既に密約が成立しています。婚姻と領土の割譲・・・それにより大宦官はブリタニアの爵位を手に入れると」
 「爵位・・・地位と引き替えに国を売るか」
 国を憂う重臣として、いつかは決断せねばならない。守るべきは「天子」様か、「国」か。
 いずれにせよ「大宦官」はいつかは倒さねばならない存在。しかし、今クーデターを起こせば「ブリタニア帝国」と戦争になる。一時的とはいえ、また国民に死地に追いやるのか・・・。
 彼の決断が、「中華連邦」、「ブリタニア帝国」、そして「黒の騎士団」の命運を決める。
 その時、脳裏に浮かんだのは「天子」との出会いであった・・・。

 展開が早いのが特徴の「コードギアス」。
 そのスピードは「中華連邦」に行っても変わらずでしたね。

 実際の中国とは異なり、インドも併呑している「中華連邦」。
 「天子」が子供なのを良いことに、官僚集団「大宦官」が牛耳ることにより腐敗している彼の国を「ゼロ」が蹂躙するのは時間の問題と云うことか。
 まあ、考えてみれば今シリーズで決着をつける(=ブリタニア帝国と相対する)ためには、「黒の騎士団」程度の組織では相手にもならないわけで、「EU」なり「中華連邦」なりを乗っ取るか、同盟を結んで巨大な組織とする必要があったのでしょう。
 地理的に考えても「中華連邦」をターゲットに選んだのは当然かもしれません。
 それにしても「天子」と「黎星刻」の涙ものエピソードを見せた直後に「天子」を人質に取った「ゼロ」。高笑いの声といい、悪役街道まっしぐらですな。(^^;)。
 そして最後、「オレンジ」投入で全てを持って行く。美味しいなぁ。(^_^)。

 【第9話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・百万人の居留地
  「中華連邦」国内に亡命者として預かるには巨大な人数です。
  どうするのかと考えていましたが、オープニングであっさりと解決。
  「中華連邦」側にとっては、政治の駒に利用しやすい地。
  なかなか上手い選択です。

 【第9話視聴後の私的疑問】
 ・黎星刻の身の振り方
  「黒の騎士団」も真っ青なテロ集団になったのか、
  あの戦いで実質的にクーデターを成功させたのか。
  まあ次回になれば即解決する疑問ですが。
 ・カノン・マルディーニ伯爵(三戸 耕三)って・・・
  「公私ともにね」という台詞が。
  いや、本人は冗談と言っていましたが・・・声が、言葉遣いがっ!

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仮面のメイドガイ #10

#10「ファインをねらえ!」

9.8点(柚姉登場!)

 日の国に八百万の神有り
 気象現象、山や湖、草花はもとより、ありとあらゆる事象に対して神宿ると云う。
 そしてここに、願い事への寄進として「ファインプレイ」を求める神が居た。

 「バストサイズと数学の点数は反比例する」
 事態に憂慮した数学教師により過大な宿題を言いつけられた「富士原なえか」。
 彼女は自らの能力による対処を諦め、学友へと助けを求めるが・・・。
 「人類は今、未曾有の危機へと直面している。ひとりひとりの力は小さくて無力。皆の力が必要なの・・・やって!
 友情とは時に助けに応じぬこと。
 ましてや「助けて」ではなく「やって!」と命じる親友に対して断固拒否を宣言する「和泉英子」と「平野美和」。
 「特別課題の意味わかっているの?自分でやれっ!

 次なる手はと「MIT(=岩手めんこいテレビ・・・では残念ながらありません)」を優秀な成績で卒業した「コガラシ」へと助けを求める「なえか」。しかし、彼女には教える勉強法すらないと「コガラシ」は切って捨てる。
 「無理だ。それは既に人のなせる技にあらず、神仏の領域。まさに奇跡。勇気と無謀をはき違えるなご主人。貴様に数学が可能なら、人はウナギで空が飛べる・・・だがしかし、ただひとつだけ残された可能性がここにある。今こそ明かそう話が秘策。温故知新、先人の残した習いに曰く。困った時の神頼み

 神の住まう地、龍玉神社。祀られた神は、リュウマチから世界平和までありとあらゆる効能を持つという。
 「とう社(やしろ)に祈願の方ですか?」
 静かに佇むも人並み外れた存在感を持つ「巫女(柚木涼香)」。彼女はかつて「コガラシ」のご奉仕仲間であり、人外の能力を持つという。
 「ええとそれでは、数学が苦手ななえかさん、お酒を飲むと服を脱ぐクセがあるフブキさん、そしてそこの巫女さんの下着が気になる坊ちゃん、不埒なことを考えていると罰が当たりますよ。とう屋敷の境内は男子禁制です。名前を呼んだお二方のみお入り下さい
 「ふん、神と文通する女。相も変わらず恐るべき神通力。だがその力健在で何より。行くが良いご主人、行って願いを叶えるが良い
 「・・・ちなみに私、下着は着けませんから
 果たして、神仏の領域とまで云われた「富士原なえか」の数学力は改善するのか?

 富士原なえか 17歳 財産継承権を得るその日まで あと133日

 おお、珍しく乳(中心)の話では無かった!(エロ話ではありますが
 なかなかのマニアックぶりを見せる「龍玉神社」の神様のお話(メイド服の下にエッチな下着をつけさせて、意識する姿がファインって。思わず最後に台詞を載せちゃいました)。
 「パンチラ=ポイント」ではなく、「ロングスカートのフブキのパンチラ=1000ポイント」というシチュエーションへのこだわりが凄すぎます。脱げば何でも良いのではなく、恥じらいや本人の意志に反して・・・というバランスが要求されますね(何を語っているのだ、俺は

 それにしてもまさかの「柚木涼香」参戦ですよ。「うたわれるものらじお」視聴者だった私は、台詞の奥に隠された言葉、思いを想像して大笑いして見ちゃいました。
 ・・・って、「仮面のメイドガイ・強制ご奉仕ラジオ」にも参戦ですか!素晴らしい。今から楽しみな限りです。

 「服の下にむりやりセクシーな下着を着けさせられて、それを意識しモジモジする様が実にファイン。はぁっ・・・神の深淵なるお考えは・・・」
 「全然わからなすぎますっ!!」

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ドルアーガの塔 #10

#10「夏の終わりに」

9.5点(いつの間に黄金の宮突破?)

 金剛の宮
 絶え間ない豪雪、暴風の前に倒れ行く登頂者達。
 「カーヤ殿が居なければ、今頃我々も・・・」
 女神イシターの保護を受けた神官「カーヤ」による防寒魔法によって、心はともかく身体は暖まった「ジル」一行は、ひたすら登り続ける。今は、登り続けるしかなかった。
 「この宮に入ってからほとんど人を見かけんぞ。我々以外にどれくらい昇ってきているのやら
 「恐らく、数えるほどだろう
 間もなく目的地。邪神「ドルアーガ」が巣くい、秘宝「ブルークリスタルロッド」が眠る地。
 その手前にまで辿り着いたのは、下記の登頂者のみ。
  ・ジル一行
  ・ニーバ一行
  ・ウルク国親衛隊
  ・パズズ一行

 いずれも消耗し、その戦力は落ちてきていた。特に「カリー」を失った「ニーバ」一行は・・・。

 「もうすぐ最上階よね。ドルアーガなんて倒せると思うの?・・・たった3人で
 「ギルガメス王はひとりで倒した」
 戦友を失ったことに対してのあまりにも醒めた「ニーバ」の態度に、いつしか「ファティナ」も喧嘩腰の口調となる。
 「確かに大金持ちにはなりたいわ・・・でも、命の方がやっぱり大事。・・・私がここで降りると言ったらどうする?
 「ファティナが居ないと困るな
 まるで質問を予期していたかのように、即答する「ニーバ」。なおも追求しようとする彼女に、彼は唇を重ねた。
 「これで信じられるか?」
 「こんなの・・・ずるいよ」
 「お前が必要なんだ。・・・心配するな、倒せるよ。続きは今度、ゆっくりとな
 パーティの危機を、ある意味力業で回避した「ニーバ」。そんな彼をあざ笑うかのように「サキュバス」が姿を見せる。
 「続きは今度ですって?どんな口で言うのかしら。・・・見なさいよあの娘。あなたのキスで蕩けちゃったみたい・・・本当の目的も知らないで、可哀想に。本当にドルアーガ様を倒せると思っているの?
本当のドルアーガは80年前に死んでいる。奴はもう・・・神ではない。問題はその先だ。用がないなら消えろ」
 「あら、用ならあるわよ。大事なことを教えてあげに来たの・・・夏が終わるわ。もうすぐ
 5年に一度の夏。邪神「ドルアーガ」の魔力が弱まり、登頂者が塔へと登り行く「アヌの夏」がもうすぐ終わると「サキュバス」は語る。

 そして彼等は数十メートルはあろうかという氷壁へと辿り着く。武器や盾を持つ手でロープを握りしめ、一歩一歩登り行くしかない絶壁。そんな彼等を下から見上げる「パズズ」の姿があった。
 「弱い連中優先であがって欲しいからな。不味いおかずは喰っちまうか」
 風魔法を使う「パズズ」に取って、氷壁での戦いは自らの勝利を約束されたようなもの。逃げ切りを計る「ニーバ」にとって不利な戦いが始まる。

 一方、同様に氷壁へと辿り着いた「ジル」達は、「カーヤ」の防寒魔法も尽き風雪に晒されながらの登頂を続ける。
 せめて楽しい話をしようと「ブルークリスタルロッド」への願いを尋ねる「ジル」に、「メルト」は叶う願いはひとつだけと告げる。金銀財宝なら山分けも出来るが、各人の願いは・・・。
 「私の願いは金品で良しとしよう。アーメイ殿はよく知らんが金では無さそうだ。カーヤ殿は不治の病の弟だったか?クーパは・・・まあどうでも良い。お前の誇大妄想もだ。とにかく皆バラバラなのだ。目的の異なる寄せ集めの我々が、これ以上の危険を冒す意味がどこまであるのか・・・任務で個々まで来た軍の連中とは違うのだ。・・・まあ、心配する必要は無いかもしれん。最後に生き残ったものが考えればよいことだ。ふっ、ひとりでも残れば上等だろうがな」

 皆が報われると信じてここまで力を尽くしてきた。
 その思いが破れ、あらためて思わずにはいられない。自分は果たしてどうしたいのか?

 風雪を逃れるため一休みをする「ジル」の頭には、その言葉が浮かんで消えない。
 「あなたはどうしたいの?」
 兄の隣に「サキュバス」が現れるように、彼の隣には「カイ」が姿を見せる。幻影か、幽霊か、今は話し相手が必要だと「ジル」は独り言のように語り始める。
 「僕は、ロッドの力なんていらないんです。ドルアーガを倒せればそれで良い
 「ドルアーガは、あなたに何かをしましたか?・・・ただの英雄願望。あなたは、お父さんの不名誉を自分の剣と盾で晴らしたいだけ。そんな気持ちでは、本当のドルアーガは倒せませんよ。それに英雄になった後も人生は続くんです。幸せになれる保証なんてどこにもないの。ギルもそうだった。・・・でも、よくここまで昇ってきましたね。この娘も、一途なところは彼譲りかしら。・・・私は塔の亡霊。彼をずっと待っている。心から愛するあの人を
 そこまで語ると「カイ」は皆を起こすように「ジル」へと告げる。兄が、「ニーバ」が危機を迎えていると告げて。

 空中戦。文字通り空を舞う「パズズ」に対して、器用にロープを支点に戦いを挑む「ニーバ」。
 しかし劣勢は明らかであった。このままでは確実に殺される。その姿を見過ごすことは、自分には出来ない。
 「ジル」は身を軽くする魔法をかけて欲しいと「カーヤ」に訴えかける。
 「危険を冒す前に教えて下さい。あなたはこの先何をしたいのか、ロッドを手に入れたらどうしたいのか、それはお兄さんに託しても良いことなの?・・・お願い答えて
 「そんなのわからないよ、早く魔法をかけて!」

 余裕があった。文字通り「ニーバ」の命運は自分の手が握っている。その余裕さから「パズズ」が饒舌になったとしても、彼を責められるものではない。
 「しかしわからんな。お前の背後には国王派も宰相派も居ないようだ。なのに何故ロッドの秘密を知っている?後援者は誰だ?・・・スーマール?旧スーマール派だな?今でもバビリム派にたてつくバカどもだ」
 「さあね、だが俺も気になる。貴様が運んでいるあの棺の中身は何だ
 「決戦兵器さ。対ドルアーガ?ふん・・・」
 流石に喋りすぎたか。とどめを刺そうと手を挙げる「パズズ」。そこへ天から降ってくる「物」があった。いや「者」が・・・。

 予告通りの「シリアス回」。流石に説明台詞も多くなってきましたが、1クールですからある程度は仕方がありませんね。
 でも長台詞が続く割には、テンポが悪くなったようには感じません。
 張り詰める空気というのでしょうか。ミステリーなら犯人当てをする最後のシーン、広間に皆が集められたときのような緊張感が視聴者にも伝わってきます。
 限られた人数で、あの志のまま、邪神の影(?)「ドルアーガ」に対する登頂者達。
 願いを叶える「ブルークリスタルロッド」ではありませんが、ひとつの思いに集中しないと、倒せる敵とは思えません。
 果たして次回、どのような戦いを見せるのか。
 「パズズ」の棺の中身は何なのか。
 クライマックスへ向けて、盛り上がって参りました。(^_^)。

 「ジルさん、さっきの質問の答えをまだ聞いていません」
 「質問?・・・なんだっけ」
 「・・・いえ、なら良いです」

 天空の宮
 人の気配が、いやモンスターの気配さえない場所。
 誰も宮へと入り、帰り着いた者はいないが、噂に聞いていた場所とは雰囲気が違う。何かがおかしい・・・。
 「あと4人ね」
 「見ればわかります」
 「もうすぐよ・・・ほら・・・」
 「ウルク国親衛隊」の「ケルブ」と「エタナ」が「天空の宮」へと足を踏み入れたとき「サキュバス」と「カイ」の前に浮かぶ宝玉が色を全て変え終える。
 「慈愛の女神よ」
 「冥界の主よ」
 彼女たちの声と共に、アヌの夏が終わりを告げた。

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【ご連絡】更新休止のお知らせ

管理人のジャンです。

申し訳ありませんが、出張が入ってしまい、
下記の更新についてはお休みいたします。

・アリソンとリリア #10
・図書館戦争 #09

次回更新は「ドルアーガの塔 #10」を予定しております。

誠に申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

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仮面のメイドガイ #09

#09「甘いご奉仕 谷間の中に」

9.0点(Dカップ未満にも愛の手を)

 男性を惹きつける女性の魅力とは何か?
 顔と答える男性も居るであろう、気立てと答える男性も居るであろう、フィーリング、声、仕草・・・女性の魅力とは、まさに女性の数だけ存在するもの。そこに優劣などはなく、あるのは個人の嗜好のみ。
 これは、女性の魅力を勘違いした男性達に贈る、ひとつの警告となる物語・・・。

 仮面のメイドガイ「コガラシ」。
 その怪しげな風貌を補って余りある魅力が彼には存在した。
 巧みな包丁捌きでマグロを刺身にまで解体し、割り箸ひとつで六大学野球の元エースを打ち砕き、家庭内不和さえも力尽くで解決する。
 もはや町内会にその名を知らぬものはない、彼に弟子入り志願するふたりのメイド
・・・もといケーキ屋制服の少女達。
 「私たちがアルバイトをしている、流行のデパ地下スイーツカフェ D'erlanger。そこに強力なライバル店が現れたのです・・・

 ケーキハウス「スイート ほるすたいん」

 不味いケーキセットを3,000円にて売りさばくライバル店に、全ての客を取られてしまった「D'erlanger」。
 その秘密は、ホームページに掲載された従業員募集の内容にあった。
 「食費交通費全額支給。時給1,800円。・・・募集基準、Dカップ以上の巨乳女性。95センチ以上は1センチ毎に基本給を50円をプラス。Dカップ未満は乳とは認めません。BとかAとか、谷間はおろか溝すら出来ないのは論外。本当に乳ですか、それは?」
 胸元をあらわにしたフレンチメイドルックに身を包み、首にカウベルをぶら下げた巨乳少女達が接客を務めるライバル店に、このままバイト先を潰されてなるものか。

 今ここに、女性の尊厳を賭けた戦いが始まった・・・。

 富士原なえか 17歳 財産継承権を得るその日まで あと136日

 「うらぶれた親父の味がするケーキ」は食べたくないなぁ。(^^;)。

 ここまで「乳」の話を毎回続けるとは・・・もはや感心を越えて感動すら覚えます(おい
 実際に「スイート ほるすたいん」みたいなお店は無いだろうと思いますが、古い話で「ノーパンしゃぶしゃぶ」とかもあったわけで・・・。昨今のメイドブームに便乗した風俗店が、他店との差別化として「メイド+巨乳」を売りにしたお店もあるかもしれませんね。
 ・・・もしもあったら誰か私に教えて下さい(おい。

 「クックックッ・・・メイドガイレシピに国境線などというくだらない線は存在しない。全世界、全地球、全宇宙の料理を極めた男。それがこの俺メイドガイ。誰も見たことのない食のワンダーランド。恐怖と驚きに彩られた血湧き肉躍る甘味の祭典。これで満員御礼間違いなしっ」

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ドルアーガの塔 #09

#09「イレブンナイン」

9.0点(主要人物の最後・・・)

 「白銀の宮」にてモンスターの大群に囲まれる「ジル」一行。
 「ニーバ」達のパーティや「ケルブ(てらそままさき)」率いる「ウルク国親衛隊」、他のパーティも同じ状態。
 溢れかえらんばかりのモンスターに取り囲まれ、先を進むも、前に戻るも出来ません。
 「切りがないのでございます」
 既に何十、いや何百匹もモンスターを葬り去ってはいるのですが、後から後から湧き出るモンスターの群れ。
 その時、モンスターの身体が一応に紅く輝き始めました。

 「いけないっ!」
 その叫びがトリガーになったかのように、自爆を始めるモンスター達。
 足場の悪さも災いし、彼等一行は散り散りに下の階層へと墜ちてしまいます。

 そこは「大蛇の園」3層目。
 迷宮と化した「ドルアーガの塔」の中でも、もっとも入り組んだ危険な場所。

 目覚めたとき「ジル」の前にはひとりの仲間もいませんでした。
 「カーヤ」に伸ばした手はもう少しで届かず、叫んでも帰ってくるのは「こだま」ばかり。
 いや、頭上にはひとりの見知った女性の姿が・・・。
 「まずは自分の心配をしたら?」
 「ファティナっ」

 「墜ちたお陰で皆バラバラよ。この付近には、あんたと私だけ。・・・さ、何ともないなら出発するわよ。女の子をひとりで行かせる気?

 「ジル」と「ファティナ」。
 「カリー」と「ウトゥ」、「クーパ」。
 「ケルブ」と「アーメイ」。
 「エタナ」と「メルト」。
 そして、「ニーバ」と「カーヤ」。

 ある者は仲間を捜しに、ある者は居留地を目指して、ある者は落としてしまった大切な物を探しに・・・。
 臨時にパーティを組み、歩き回る登頂者達。
 果たして彼等は再び合流することが出来るのか。そして彼等に待ち受けるひとつの悲劇とは・・・。

 主要人物の退場に驚きを隠せない私。うーむ、「パズズ」許すまじ。
 気になるのは彼が落とした、「棺桶」の中身ですね。

 死体・・・とかではなく、見た感じは書物のような大きさの物がたくさん入っていましたが、あれは開封途中の姿かもしれません。「XXX」が中身を見て驚くということは、「登頂者」なら、誰でも知っている代物なのか?
 先を急ぐ「パズズ」が戻ってでも取り返そうとする大切なアイテム。物語のキーかもしれません。

 ところで、どうして「イレブンナイン」なのでしょうか。
 「ジル」達のパーティが5人、「ニーバ」達のパーティが4人、「ケルブ」と「エタナ(水野理紗)」のふたりを入れて11人。
 そこから「XXX」を引いた数字は10人。これでは「イレブンテン」だし・・・。
 うーん、何か勘違いしているのでしょうか、謎です。

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