コードギアス反逆のルルーシュR2 #09
#09「朱禁城 の 花嫁」
9.5点(全力で)
予想以上の「中華連邦」からの歓待に驚きを隠せない「黒の騎士団」。
独立を後押しして欲しいのか「インド」からの兵力補充もあり、順風満帆にその姿は見えた。
そう、1本のニュースが伝わるまでは。
「何、政略結婚!?」
「ええ、皇コンツェルンを通して式の招待状が届いたのですけれど・・・新婦はこの中華連邦の象徴、天子様。あたしを友人として招きたいと・・・」
そして、新郎の名前は「オデュッセウス・ウ・ブリタニア(山野井仁)」。「ブリタニア帝国」第一皇子として、名前だけは有名な男。
考え得る最悪のケース。自分たちが政治の道具、駒として売り渡される可能性の大きさに、「ゼロ」は予定の修正を迫られた。それも早急に。
こんな手を考えつく人間は「ブリタニア帝国」には一人しかいない。あの兄上・・・そう「シュナイゼル・エル・ブリタニア(井上倫宏)」しか・・・。
衝撃を受けたのは「黒の騎士団」だけではなかった。
あくまで極秘裏に進められた政略結婚は、重臣とはいえ「黎星刻」も初耳。彼はあらためて、ひとつの選択を迫られる。
「ブリタニアへ売り払う・・・天子様を!?」
中華連邦の首都「洛陽」。その地には「天子」が住まう別世界「朱禁城」がある。そしてその迎賓館にて、結婚を祝う式典が開かれていた。
「・・・天子様は納得しておられるのでしょうか?」
新郎である「オデュッセウス」、そして来場する「シュナイゼル」の警護も兼ねて賓客として招かれている「スザク」や「ジノ」、「アーニャ」のナイト オブ ラウンズ。同じく賓客として招かれた「ロイド」や「セシル」、「ロイド」の婚約者として招待を受けた「ミレイ」とともに、しばしの歓談を楽しむ。
やがて、「シュナイゼル」と共に訪れる「ニーナ・アインシュタイン」。彼女は旧友である「ナナリー」や「スザク」との再会を喜んでいた。少なくとも、初めはそう見えた。
華やかな迎賓館とは対照的に、部屋の灯りさえ最低限に抑えられた会議室。
その中で「黎星刻」が「周香凛(大原さやか)」、「洪古(松本大)」と共に物騒な話し合いを行っていた。果たして、誰を討つべきか。
「大宦官とシュナイゼルの間には既に密約が成立しています。婚姻と領土の割譲・・・それにより大宦官はブリタニアの爵位を手に入れると」
「爵位・・・地位と引き替えに国を売るか」
国を憂う重臣として、いつかは決断せねばならない。守るべきは「天子」様か、「国」か。
いずれにせよ「大宦官」はいつかは倒さねばならない存在。しかし、今クーデターを起こせば「ブリタニア帝国」と戦争になる。一時的とはいえ、また国民に死地に追いやるのか・・・。
彼の決断が、「中華連邦」、「ブリタニア帝国」、そして「黒の騎士団」の命運を決める。
その時、脳裏に浮かんだのは「天子」との出会いであった・・・。
展開が早いのが特徴の「コードギアス」。
そのスピードは「中華連邦」に行っても変わらずでしたね。
実際の中国とは異なり、インドも併呑している「中華連邦」。
「天子」が子供なのを良いことに、官僚集団「大宦官」が牛耳ることにより腐敗している彼の国を「ゼロ」が蹂躙するのは時間の問題と云うことか。
まあ、考えてみれば今シリーズで決着をつける(=ブリタニア帝国と相対する)ためには、「黒の騎士団」程度の組織では相手にもならないわけで、「EU」なり「中華連邦」なりを乗っ取るか、同盟を結んで巨大な組織とする必要があったのでしょう。
地理的に考えても「中華連邦」をターゲットに選んだのは当然かもしれません。
それにしても「天子」と「黎星刻」の涙ものエピソードを見せた直後に「天子」を人質に取った「ゼロ」。高笑いの声といい、悪役街道まっしぐらですな。(^^;)。
そして最後、「オレンジ」投入で全てを持って行く。美味しいなぁ。(^_^)。
【第9話視聴で解けた疑問。新情報】
・百万人の居留地
「中華連邦」国内に亡命者として預かるには巨大な人数です。
どうするのかと考えていましたが、オープニングであっさりと解決。
「中華連邦」側にとっては、政治の駒に利用しやすい地。
なかなか上手い選択です。
【第9話視聴後の私的疑問】
・黎星刻の身の振り方
「黒の騎士団」も真っ青なテロ集団になったのか、
あの戦いで実質的にクーデターを成功させたのか。
まあ次回になれば即解決する疑問ですが。
・カノン・マルディーニ伯爵(三戸 耕三)って・・・
「公私ともにね」という台詞が。
いや、本人は冗談と言っていましたが・・・声が、言葉遣いがっ!
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