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アリソンとリリア #14

#14「リリアとトレイズ」

9.0点(血は水より濃し)

 人生は、うまくいかない。これが僕「トレイズ(吉野裕行)」の持論。
 久しぶりに好きな女の子「リリア」に会えたと思ったら、彼女は意外とつれない態度。
 それでも、バイクで走っている間に打ち解けムードになり、冗談めいた口調でも正直な気持ちを伝えたら・・・。
 「こらっ、もっと離れて運転しなさいよ。知らない人が見たら、仲が良いと思われるでしょう!?
 サイドカーに乗っているのに、それはないよ・・・。
 はあっ、人生はうまくいかない。

 彼女が夏休みに入る機会を利用して、家にお邪魔することに。
 ちょっとの間でも二人きりになりたいのに、家には僕の知らない男性が待っていた。
 軍服を着るには優しい笑顔の男性は、「リリア」によるとスー・ベー・イル王立陸軍「トラヴァス少佐」とのこと。
 お互いに「初めまして」と挨拶を交わしたけれど、着替えで「リリア」が離れている間に、彼はとんでもない言葉を口にした。
 「お久しぶりです。再びお会いできて、光栄です。殿下」

 こんなところで僕の正体を知る人に出会うなんて・・・。
 はあっ、人生はうまくいかない。

 ところが、彼の正体こそ聞いてびっくり。
 「トラヴァス少佐」とは仮の姿。父や母が語っていた本当の「英雄」。この人こそは「リリア」の実のお父さんなのだ。
 「俺もあなたの秘密は守ります。あなたがリリアのお父さん、ヴィルヘルム・シュルツであることを
 お互いに秘密を抱えた男同士。
 親近感が湧いたのはよいけれど、こんなに早くお父さんへの挨拶を済ませることになるなんて・・・。
 はあっ、人生はうまくいかない。

 夏休みの予定は決まった。本当は「アリソン」さんと「リリア」で観光の町「ラーチカ」に旅行に出かけるはずだったのだけれど、「アリソン」さんのテスト飛行の期間が重なったため、僕と「リリア」のふたりで旅行に行くことに。
 彼女と二人きりで旅行をすることになるなんて・・・。

 列車内でウキウキする僕の表情がむかついたのか、観光案内を僕に押しつける「リリア」。
 「トルカシア国のラーチカ。ロクシェ最大の湖に作られた人工の町である」
 声に出して読んでみたら、そんなことは知っていると怒られた。
 はあっ、人生はうまくいかない。

 それでも、人生は捨てたものじゃないと考えをあらためようとしたところに・・・見知った顔が列車の個室へと入ってきた。
 いかにも観光者という中年夫婦の登場に、二人きりを邪魔された恨みと、別の怒りが沸き立ってくる。
 そわそわと、僕と「リリア」の様子をうかがう中年夫婦。
 そして、彼等は「リリア」が飲み物を買いに出かけた際に正体を現した。
 「そういう時こそ、俺も行くよ、持つの大変だろうとエスコートを申し出るのが紳士たる者です
 そう、レディへのマナーを僕に聞かせるこのふたり。実は王室警護官なのだ。口うるさいふたりの口調に、思わず王宮時代を思い出してしまう僕。もう少し、自由という名の楽園を楽しみたかった・・・。
 でも、財布を忘れたと「リリア」が戻ってきたときに、ふたりの提言を素直に受け入れる僕。これでも勇気を振り絞って、できるだけ自然に声をかけたんだ。
 「あ、リリア。俺も行くよ。持つの大変だろう?」
 「結構よ。ポットで貰うし」
 はあっ、本当に・・・人生はうまくいかない。

 本当はこんなに後ろ向きではなく、立派にヒロインの相棒を務められる男「トレイズ」登場。
 文面からもわかりますが、彼は「ベネディクト」と「フィオナ」の息子。王位継承権は妹「メリエル(斎藤千和)」へと譲ったようですが、立派な王子様なのです。
 そして「リリア」は「アリソン」と「ヴィル」の娘。ふたりは初々しいカップルなのです(「トレイズ」の片思いだったりして。(^^;)。)。
 世界は広いようで狭いと言いますか、「縁」の強さと言いますか、奇しくも前作のカップル同士の子供が惹かれ合う運命。
 「トレイズ」くん、これでGetできなければ、プレイボーイ「ベネディクト」の息子としては情けないですぞ・・・。

 「緊急な用件で。王子様とお姫様のことだ。実はラーチカでたちの悪い計画があって・・・ふたりを飛行機には、絶対に乗せてはいけない
 人生はやっぱりうまくいかない。

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