コードギアス反逆のルルーシュR2 #14
#14「ギアス 狩り」
9.5点(一瞬、「ギアス 祭り」と読んでしまった。orz)
a.t.b.1997
まだ「マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア」が存命であり、「シャルル・ジ・ブリタニア」がウィッグをつけていない頃の話。
「シャルル、皇帝になってみて、何かわかった?」
「皆、嘘つきばかりですよ兄さん。相変わらず、ブリタニアという国は・・・」
人とは、国とは、嘘つきである。好むと好まざるとにかかわらず嘘をつかねば生きてはいけない。
何故か?
そのように作ったからだ。誰であろう「神」と呼ばれる存在が。
「忘れていないよね、僕らの契約を」
「わかっていますよ。神を殺し世界の嘘を・・・壊そう」
そして、現在。
血の海に倒れた「シャーリー」の死体を見つめ、「ルルーシュ」はひとつの決意をする。
「ロロ・・・ギアス教団をぶっ壊しに行こう。黒の騎士団で奇襲をかけ、ギアスの源を殲滅する。・・・逃げているだけでは明日は来ない。それに、俺たちが幸せになるためだ」
人が自らの意志のままに力を行使できれば、彼は今、目の前にいる弟を殴り殺したであろう。
だが彼は怒りという意志を、その向ける相手を熟知していた。今ここで「ロロ」を葬り去ったとしても、自分の気が済むだけだ。世界は、何も変わりはしない。
ならば、その知識を利用して、彼の忠誠心を利用して、大本を殲滅し・・・その後で始末する。
初めから決めていたではないか。「鬼」となり、「ロロ」をボロ雑巾のように扱う・・・と。
そして、もうひとり。
「シャーリーが、自分で自分を撃った・・・と?」
安置された「シャーリー」の死体を見つめ、「スザク」はひとつの決意をする。
状況は自殺。発作的な衝動が巻き起こした悲劇。しかし・・・と彼の心に問いかける声。
何か、似ていないか。あの男の状況に。
「シャーリー」の葬儀に顔を見せない男。
「ゼロ」の正体と疑いをかけられ、一切の証拠が無いために見逃されている「ルルーシュ」という存在に。
自分は今、「鬼」になろうとしているのかもしれない。
ありとあらゆる手段を用いても、「ルルーシュ」を追い詰めてみせる・・・と。
そして、ギアス教団。
教主である「V.V.」の元に「ジェレミア・ゴットバルト」より定時連絡の報が入る。
ためらいもなく報を受ける「V.V.」であったが、通信画面に映し出されたのは「ルルーシュ」の姿であった。
「初めまして。お前がV.V.か」
「ルルーシュ・・・」
さして驚いた様子でもない「V.V.」に、「ナナリー」をさらったのはお前かと質問をする「ルルーシュ」。
彼はあっさりと認め、逆に「ルルーシュ」の記憶が戻っていることを看破する。
それはつまり「C.C.」が彼と共にいるということ。
「C.C.を頂戴。そうすれば君は自由に・・・」
「もう遅い! 既にこれは、俺とお前の戦争になった」
その言葉と同時に、教団へと地鳴りが走る。
それはナイトメアによる教団殲滅の、そして虐殺の・・・始まりであった。
今回は「ゼロ」の出番無し。
「黒の騎士団」に指揮をする際にも仮面はつけず「ルルーシュ」として戦う。
それが彼の決意であり、「シャーリー」に対する悔恨の現れなのでしょう。
いつもより少し、人間らしく見える「ルルーシュ」なのでした。
【第14話視聴で解けた疑問。新情報】
・シャーリー殺害犯はロロ
前回ではぼかし気味でしたが、あっさり本人が自白。
それも「兄さん誉めてよ」みたいな口調で・・・。
ショック倍増ですよ。
・ロロの弱点
ギアス利用時に心臓が止まるとは。
対象範囲を広げたり、止める時間が長いときには、まさに死と隣り合わせ。
(ルルーシュへの想いを除いて)達観した彼の思想は、能力に影響を受けたのでしょう。
・黄昏の扉
現世と「Cの世界(?)」へ行き来する方法ですね。
同じ物が「ブリタニア帝国」の皇帝の間にもあるのでしょう。
行き先固定の「どこでXドア」ですな。
【第14話視聴後の私的疑問】
・イジェクトダークって?
聞き違いもあるかもしれませんが、V.V.が研究データとか言っていましたね。
自らの脱出ルート確保よりも先に言葉に出るとは、よほど大切なのでしょうが・・・。
・アーカーシャの剣
対「神」専用武器なのでしょうが、姿形があるものなのか不明。
見逃しただけで、今までの話数に登場しているのかもしれません。
・カレン説得は、リフレインで!?
あまりにもカレンに曰くのあるドラッグ「リフレイン」。
まさかスザクが手に持つときが来ようとは。
でも実際に使用したら・・・視聴者の非難が凄そうです。
「ここは・・・ホログラムとかではない!?」
「その通り。そしてナイトメアなど無粋な物よ。アーカーシャの剣・・・このシステムの前にはな。・・・我が息子ルルーシュよ、時は来た。あがないの時がっ!」
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