鉄のラインバレル #01
#01「クロガネと少年」
9.0点(ナイスな展開だぜっ)
その日、俺「早瀬浩一(柿原徹也)」は死んだ。
朝から冴えない一日だった。
いつものようにパシリを命じられ、その姿を「新山理沙子(下屋則子)」や「矢島英明(四宮豪)」に目撃され、同情され、哀れみを受け・・・。
あいつらは何時も俺を守ろうとする、俺を助けようとする、俺を格下の男だと哀れむ!
だが違う・・・俺は「正義」だ。
俺には隠された能力がある。いつかそれが明らかになる、奴らの方から跪くっ!
その時までの辛抱の時。今は修行期間中だと思えば良い。10分でカレーパンを買いに行くのだって、経路を判断する冷静な頭脳と、自転車を漕ぎきる体力を養う「訓練」なんだ。
そう思い、ペダルを踏む足に力を入れ直したとき・・・「あいつ」が降ってきた。
「アルマ(ARMA)」と呼ばれる人型決戦兵器。市街地戦闘用に造られた、巨大なロボット。
見たこともないシルエットを持った「あいつ」の顔が目前に迫った瞬間・・・意識が飛んだ。
そして、目が覚めた俺の傍らには、一糸纏わぬ美少女の姿があった。
その日、今までの俺「早瀬浩一」は死んだ。
その時は、そう思っていたんだ・・・。
「コードギアス反逆のルルーシュ」の監督として有名な「谷口悟朗」がクリエイティブ・プロデューサーを務める本作。
私の中では「谷口悟朗が関わった作品に外れ無し(舞-HiMEやSoltyReiも含む)」と絶対的な信頼を持っているクリエイターのひとりなのですが、果たして本作はどのような展開を見せるか。
原作は「チャンピオンRED」にて連載中(単行本も10巻くらいまで発売中)なのですが、現在のところは未読。
この展開がオリジナルなのか原作通りなのかすら、私は知りません。
さて第壱話。
ロボットアニメでは避けて通れない「何故、主人公は機体に乗るのか」。
「機動戦士ガンダム」時代から脈々と受け継がれている「壁」をどのように乗り越えるのか(「新世紀エヴァンゲリオン」では「逃げちゃダメだ」で乗せていましたね)」。
本作では(「城崎 絵美(能登麻美子)」に導かれてはいますが)自らが呼び、自らの意志で載るという熱血主人公タイプ。
もともと今の自分、その殻を破りたかったのですから、納得の乗り方です。
あまり「悩み苦しむ」タイプの主人公は好きではないので、これは好みですね。
そして目立った主人公の「痛さ」。まあでも、きっとこれこそが作品の「味」。
彼にはこのまま丸くならずに、「痛い」まま突っ走って欲しいものです。(^^;)。
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