<今期(08年9月)終了アニメ私的評価>2/3

「ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人」さんのところで
好評に尽き、今回も企画された今期(2008年9月)終了アニメ私的評価です。
前回に引き続き、私もいくつか参加してみようと思います。
※ネタバレを多分に含んでいる可能性があります。
 未視聴の方、現在視聴中の方はご注意下さい。

1/3はこちら

★コードギアス 反逆のルルーシュR2

 ストーリー  :4
 神根島の決戦で終了した前作は、ある意味未完成の作品でした。
 ルルーシュとスザクの決着、ブリタニア帝国への復讐、
 優しい世界の構築・・・。
 残された問題を一挙に解決するためにスタッフは苦心を重ねたと思います。
 2クールの中に詰め込めるだけ詰め込み、盛り上げるだけ盛り上げ、
 飛ばせるだけ飛ばす。
 ・・・それらは圧倒的なテンポ、疾走感と引き替えに、
 一部の視聴者を置き去りにする強引さも生み出してしまいました。
 私は非常に大好きなストーリーですが、満点をつけるのは難しい。
 それが「コードギアス 反逆のルルーシュR2」です。

 キャラクター性:5
 使い捨てにするにはもったいないキャラクター達。
 時間をかけ、丁寧に描ききった彼等、彼女たち脇役こそ、
 「コードギアス」の奥深さを示しています。
 「ルルーシュ」や「スザク」、「C.C.」に「カレン」・・・
 名前を挙げればきりがない主要なキャラクター達に、
 名も無き脇役を加えて、満点をつけさせて頂きます。

 画      :5
 前作もCLAMPデザインをTV用に上手くリファインしていましたが、
 今作はそこに+αが付け加えられたように思いました。
 EDの一枚絵とは明らかに異なる登場人物。
 それでも絵になる美しさに、感動を覚えました。

 演出     :5
 私は期待する作品ほど、外部からの情報を遮断する傾向にあります。
 その理由は、ひとえに演出を作品自身から知りたいからです。
 本作は人気作が故に、様々な公式、非公式の情報が発信されていました。
 それらをシャットダウンするのは、なかなか疲れましたが、
 疲労に見合う成果を与えてくれたように思います。

 音楽     :4
 「谷口 悟朗」作品には欠かせない「中川幸太郎」が、
 その魅力を遺憾なく発揮した前作。
 そして続編という固定されがちなイメージの中、再び実力を見せた本作。
 前作の音楽の方が好みではありますが、今作も見事な出来栄えでした。

 総合的な評価 :5
 小さな不満、いやむしろ鑑賞中に疑問すら抱くこともあった本作。
 それでも、鑑賞後のエンディングシーンでは
 「もう一度見たい」「続きを見たい」という
 偽りのない想いが胸一杯に広がっていました。
 飢餓感にも似た「欲求」を作品に感じさせた本作に、
 ためらいもなく満点を差し上げます。

 総合点    :28

★To LOVEる

 ストーリー  :2
 私は原作未見派ですので、原作のストーリー展開は知りませんが、
 アニメに限って言えば、ストーリーを重視していないことが明白です。
 限られたリソースをどのように配分するかがスタッフの腕の見せ所ですので、
 本作品の見せ場はストーリー以外にあると判断した結果でしょう。

 キャラクター性:4
 女性キャラクターだけで考えると「5点」をつけても良いのですが、
 男性キャラクターが主人公の「結城 梨斗(渡辺明乃)」意外に
 「猿山」しか目立っていない点が「4点」をつけた理由です。
 いわゆる「ハーレムアニメ」ですから主人公の以外は
 男性キャラクターが不要という意見もあるかとは思いますが、
 狂言回しとしてのキャラクターがもうひとり居た方が
 よりストーリーの幅も広がったと思います。
 「ザスティン」がその役割になるかな・・・と思ってみていたのですが。

 画      :3
 前半は文句なしだったのですが、
 後半になって息切れが目立つようになっていました。
 ラスト2話で盛り返しましたが、作画重視になるはずの作品ですので、
 トータルとしては平均点でしょうか。

 演出     :3
 新キャラクターが次々と登場する序盤はテンポが良く楽しめました。
 中盤以降、演出のみで勝負する回は、
 楽しめた回と楽しめなかった回が混在しています。
 ラスト2話で「うる星やつら」に持って行こうとしたのは、
 スタッフの「ハーレムアニメ」元祖に対するオマージュもあるのでしょうか。

 音楽     :4
 ポップな音楽が作品に良くあっていました。
 特に主題歌は、キャラクターの魅せ方とあいまって好印象です。

 総合的な評価 :3
 序盤は頑張っているなぁと感心していたのですが、
 やはり中盤以降、ストーリー、演出にキレが感じられず
 評価を落としてしまいました。
 「おジャ魔女」以来の「千葉千恵巳」ファンということもあり、
 第20話「爆熱少女マジカルキョーコ炎」は非常に楽しめたのですが、
 これは特殊な例でしょうね。収録話数のDVDは購入してみようかな・・・。

 総合点    :19

★魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~

 ストーリー  :3
 ネタバレになりますが「鈴木ソラ(花澤香菜)」の不治の病という設定を
 うまく生かし切れていないように感じました。
 それまで(多少の伏線はあったにしても)
 「健気」で「前向き」な主人公「ソラ」が、
 ラスト数話で「目前に迫った死」に向かうことになる。
 (もちろんソラ自身は以前から向かい合っていたのでしょうが、
  視聴者には伝わっていない)
 1クールで描き切るには難しい題材と思いますし、
 結果としては失敗したように思えます。

 キャラクター性:2
 メインで話に関わるキャラクター以外(特に研修生)に個性が感じられず、
 皆が「魔法遣い」を目指す理由の描かれ方に不満があります。
 周りを取り囲む大人達は(小山力也を始めとした声優陣の演技もあり)
 印象的なキャラクターが多かったのですが、
 やはり若者のキャラクターに重点を置くべきと考えました。

 画      :3
 これは評価に迷いました。
 実写のような背景(トレースではなく模写のようですが)を
 どのように評価するか・・・。
 私は「演出」の一環と考えて、作画評価からは外して考えます。
 背景以外で捉えてみると、好き嫌いはあれ標準的かなと評価しました。

 演出     :4
 魔法の見せ方は前作の方が好みですが、
 依頼者との関係は丁寧に描かれていたように感じます。
 また背景については、正直驚きましたのでプラスポイントと考えました。

 音楽     :4
 内容、またキャラクターデザインにあった良い音楽
 (BGM、主題歌とも)でした。
 絵を思い出すとBGMも頭に浮かぶ・・・
 それくらい組み合わせは良かったと思います。

 総合的な評価 :3
 前作の「魔法遣いに大切なこと」が放映されてから5年。
 まったく違ったアニメになって帰ってきました。(^^;)。
 まあ続編とは言っても、作品の世界観こそ同じですが
 主人公などは別人ですので、
 別作品として評価するのが正しいのでしょう。
 色々と文句を言いつつも、しっかりと毎週チェックしていたので、
 何か心に残る作品だったと思います(本当にダメなら視聴を止めますので)。
 ただそれが何だったか・・・すぐには浮かばないのが残念です。

 総合点    :19

★鉄腕バーディー DECODE

 ストーリー  :3
 原作ファン(それも「あ~る」時代の頃から)の私が
 大好きなキャラクター「ゴメス」、
 そして仇敵「クリステラ・レビ」、さらに強敵だった「氷川 省吾」。
 彼等がほとんど登場しなかった本作に、
 私はどうしても物足りなさを感じてしまいます。
 これがいわゆる悪い意味での「原作ファン」だろうとは思うのですが。

 キャラクター性:3
 オリジナルキャラクターとして敵役を担った「サタジット・シャマラン」。
 彼は「バーディー」の敵と言うより「千川つとむ」の敵として描かれます。
 友達から恋人、愛する人へと昇華する「中杉 小夜香」を奪った男。
 そのことが影響しているのか、
 「敵」としては小粒な印象を受ける「シャマラン」。
 「鉄腕バーディー」の相手には、いささか力不足でした。

 画      :4
 独特な柔らかさを持ったデザイン。それが良く動くオープニング。
 戦闘シーンを見ても、動きが魅力となる絵と感じました。
 それだけにもう少し戦闘シーンが見たかったです。

 演出     :3
 1クール作品の割には分散した印象を受ける本作。
 事件をもう少し絞り込んで、
 ひとつひとつをしっかりと描いた方が良かったかな・・・と、
 終わった後だから言える感想を書いてみました。(^^;)。

 音楽     :3
 絵の印象が強いオープニングですが、主題歌もなかなか好印象。
 本編中のミュージックも同じベクトルを向いており、統一感は取れています。
 もう少し、あと1クールは聞いていたかったですね。

 総合的な評価 :3
 当初から「オリジナル」と聞いてはいましたが、
 ここまで変わるとまさに「DECODE」。
 「ゆうきまさみ」版「鉄腕バーディ」を符号化したデータと捉え、
 ポイント、ポイントを集めてスタッフによる解釈を行い、
 作品世界へと描き出す。
 その試みを実行に移すのに、1クールではいかんせん短かった。
 続編も予定されているようですし、
 キャラクターが固まった2クール目を期待したいです。

 総合点    :19

長く書いてきた今期の評価ですが、次回が最後の予定です。
もうしばらくおつきあい下さい。

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #25 最終話

#25 最終話「Re;」

10点(ゼロレクイエム、完遂)

 「8年ぶりにお兄様の顔を見ました。それが人殺しの顔なのですね・・・恐らく、私も同じ顔をしているのでしょうね・・・。お兄様にフレイヤを・・・このダモクレスのカギをお渡しすることは出来ません。・・・お兄様がギアスを使われたとしても
  予想とは希望の写し。
  推測とは絶望の鏡。

 こうあって欲しくはないと考える・・・その最悪な出来事が目前で起きていた。
 全てを殺し尽くす朱い光、その引き金を引いていたのは最愛の妹「ナナリー」。
 推測していたからこそ耐えられるが、同時にそんな推測をしてしまう自分に反吐が出る。

 『今ならナナリーにギアスをかけて・・・いや、だめだ。ナナリーの意志までねじ曲げたら、俺は・・・

 「カレン・・・俺とルルーシュにはやらねばならぬ事がある」
 「そう・・・そんなに力が欲しいの?・・・あなたはここにいてはいけない。あなたを倒し、ルルーシュを止めるっ!」
  機体性能では「カレン」が操る「紅蓮聖天八極式」。
  操縦技術では「スザク」が操る「ランスロット・アルビオン 」。

 想いの強さでは・・・互角。
 鬼神と化した二人のパイロットによる接近戦闘は、互いのエナジーフィラー限界点まで達していた。
 バリヤーシールドも底をつき、輻射波動も撃つことが出来ない。それでも彼等の戦いは続き・・・。

 「戦争は発明の母・・・て言うよね
 「認めないよ。プリン伯爵はその先にある人間ってやつを見ていないから
  戦争とは最大の経済活動。
  戦闘とは人と人の殺し合い。

 直接的に戦いあう軍人も居れば、彼等が使う兵器を作る技術者も居る。
 人を再び殺すために治療を施す医者、そしてその命を越え、傍観者となった存在も居る。

 「人の心をねじ曲げ、尊厳を踏みにじるギアスは卑劣なのです
 「ではダモクレスはどうだ?強制的に人を従わせる、卑劣なシステムではないのか?」
  人としての器を越えたギアスという能力。
  人が扱える兵器ではなくなったフレイヤ。

 「ダモクレスは・・・憎しみの象徴になります。・・・憎しみはここに集めるのです、皆で明日を迎えるために」
 合点がいった。目の前の存在をあらためて見つめ直す「ルルーシュ」。
 俺はこの言葉を待っていたのではないか・・・足りない時間の中、互いに言葉を交わす意味を、ここで見つけた。

 そう、ギアスとはこのためにこそ存在するのだ。だから今、愛する「ナナリー」へと唱える。
 「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる・・・ダモクレスのカギを渡せ」

 自らの想いをねじ曲げられ、伸ばす手を戻そうとする「ナナリー」。
 だが違う。それは誤解。彼女の意志をねじ曲げてなどいない。

 兄の罪を自らが背負い、贖罪しようとする「ナナリー」。
 だが違う。お前の目指すものと私の目指すものは・・・。

 「・・・どうぞ、お兄様」
 障害は全て、取り除かれた。

-----------------
 まずはひと言、お疲れ様でした。
 スタッフ、キャストの皆様、様々な関係者の皆様、そして我らが視聴者一同・・・本当に、お疲れ様でした。

 最終的に、「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」という本作の主人公は、死を迎えました。
 肉体としての彼は死に、そのことにより「ゼロレクイエム」は完遂を迎えます。

 人々の憎しみの象徴は「ルルーシュ」個人に背負わされ、後世の歴史家は彼を「独裁者」と呼び、あげつらうでしょう。
 しかし、数人の人達は彼の本当の想いを知っています。「ゼロレクイエム」に託された彼の希望を知っています。
 人々が愚かであれば、いつの日か「ルルーシュ」への憎しみは薄れ、再び世界は争いの日々を迎えるでしょう。
 それを止める力は、もはや「ルルーシュ」にはありません。
 彼は世界を壊し、世界を創造したのです。その行く末は、その世界で生きる人々が決めるべきなのです。

 希望として残った「ゼロ」、託された友人達、そして世界に生きる人々達・・・。
 明るい未来を紡ぐ道は平坦ではありませんが、きっとやり遂げてくれると「ルルーシュ」は信じて亡くなったのではないでしょうか。
 この結末がベストかどうかは私にはわかりませんが、私は最終話に10点を上げたいと思います。
 2クール(前作から数えれば4クール)も楽しませて頂き、本当にありがとうございました。

 【最終話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・ナナリーの想い
  血は争えないと言いますか、彼女はやはりルルーシュの妹。
  与えられた選択肢の中で彼女が選択した答えは
  ダモクレスを憎しみの象徴に打ち立てること。
  その想い、その信念をくみ取ったルルーシュによって、
  彼女はギアスをかけられ、救われたのです。

 【最終話視聴後の私的疑問】
 ・カレンの兄ナオト
  エンディングの止め絵が1枚提示されたのみのカレンの兄ナオト。
  最終回でもちょっとだけ触れられては居ましたが、
  彼を理解するには足りなすぎる情報。
  きっと設定は用意されていたのでしょうから、
  CDドラマ、特典映像などで、もう少し取り上げて欲しいです。
   ※実は取り上げられていたら、ごめんなさい。
  何しろ彼の影響でカレンが黒の騎士団に入ったのでしょうから。
 ・セシルの想い
  彼女はプリン・・・もといロイド伯爵のことを想っていたのか?
  また、彼女がスザクに重ね合わせていた誰かとは?
  と、朴念仁の私は疑問に思うわけです。
 ・アーニャの記憶
  ギアスキャンセラーによって開放された・・・のですよね?
  その後の描写があまり無かったので、気になります。
 ・後日談
  扇は首相になり、ジェレミアはオレンジ農家(笑)となった、
  またミレイはレポーターを続け・・・と垣間見える人もいますが、
  重要メンバで取り上げられていない人も多いですよね?
  玉城・・・はどうでも良いけれど、
  黎星刻は? ロイドは? ジノは? 他にもいっぱい!
  ※見逃している可能性も大ですが・・・。(^^;)。

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #24

#24「ダモクレス の 空」

9.5点(ラスボス、陥落・・・?)

 戦場に輝く朱い光。
 その美しい輝きが滅したとき、代償として数百名、いやそれ以上の命が失われる。

 戦略的兵器を戦術的に利用された今、「ルルーシュ」の作戦も限界が見えてきていた。
 「こんなに・・・あっさりと・・・私が・・・」
 そして、その命を奪っているのは「ナナリー」。彼が守ろうと、決意した相手。
 「ナナリー、次の発射準備が出来たよ」
 覚悟を決めたはずの頬に、涙が溢れる。それでもなお、彼女はスイッチを・・・握った。

 「フレイヤ」を全弾数、撃たせるか、天空要塞「ダモクレス」の懐に飛び込むか、それとも・・・。
 自分が抱えている「カグヤ」等の人質さえも「シュナイゼル」の判断ひとつで意味を成さなくなる。
 「このまま高度を上げられると、こちらから手を出せなくなる・・・」

 たとえ不確定要素でも、それしか選択肢が無いのであれば・・・。

 「残存戦力を、このアヴァロン中心に集結させろ。人質ごとダモクレスに突撃をかける!」
 「いいんですか?」
 作業から戻ってきたばかりの「ロイド」が声をかける。いやむしろ、彼が戻ってきたからこその作戦なのだ。
 成功確率など考えたくもない、この行動を作戦と呼べるのであればだが・・・。

 一方、全てを切り捨てることにためらいのない「シュナイゼル」はいつもと変わらなかった。
 頭の良い弟「ルルーシュ」とチェスを打つときのように「ゲーム」を続ける「シュナイゼル」。
 彼は黙っていても、「駒」の方から声をかけてくる。
 「シュナイゼル、人質ごと消すつもりか!」

 既に壊滅状態になりつつある「黒の騎士団」の利用価値、それを瞬時に計算し結果のみを伝える。
 「10分待ちましょう。・・・反撃の位置取りをしたから、こちらに連絡を入れているのでは?」
 この時間でさえも、次弾装填に必要な待ち時間でしかない。果たして「星刻」にそれを理解する余裕はあるのか・・・。

 「黒の騎士団は、もう必要がないと?」
 かつては「黒の騎士団」幹部として、その影響力を大いに高めた「ディートハルト」からの質問に、「シュナイゼル」は表情ひとつ変えずに答える。この男は、それを理解して私の傍にいるのではないか。
 「集合体としての軍事力に、何の意味が?」
 もはや「軍隊」という軍事力の集まりに意味など無いのだ。
 そうだろう?ルルーシュ・・・。

 昨日は図書館戦争」イベント「関東図書隊緊急フォーラム」出席のため、夕方から杉並公会堂へと出かけていました。
 結果、コードギアスを視聴するのが遅くなり感想アップが遅くなったことをお詫び致します。
 ※もう少し、DVD特典映像「恋ノ障害」を見たかったなぁ(Aパートだけ?)

 さて「コードギアス反逆のルルーシュR2」ラスト前の今回。
 ついに宿敵「シュナイゼル」を陥落した「ルルーシュ」。これでめでたしめでたし・・・と思いきや、「大量虐殺皇女」の異名を貰いそうな「ナナリー」との最終決戦が待っていましたね。
 とはいえ、「敵」となったからには、いつかは乗り越えなければならない相手。
 「ルルーシュ」の覚悟さえ決まっているのであれば、突破は案外たやすく思えます。
 最終回、果たして障壁は彼女だけなのでしょうか・・・。

 【第24話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・ナナリーの開眼
  ギアスを打ち破った!?と驚かれていましたが、
  そういえば、かけた対象者が死亡していてもギアスって
  続くのでしたっけ?もはや記憶にない・・・。(^^;)。
 ・コーネリアの生
  多量の銃弾を撃たれても生き残る・・・マオといい、
  かの世界での医療技術にとって、銃傷は軽いものなんですねぇ。
  ギルフォードも生きていたことですし、
  最終回後は、臣民にとって良い指導者になるのかな。

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #23

#23「シュナイゼル の 仮面」

9.5点(大戦、勃発)

 人は誰でも仮面をつけて生きている。
 それは善悪の問題ではなく、他者と関わる上での絶対的なルール。
 そして、仮面であるからこそ、その下には「自身」が存在する。
 「シュナイゼル・エル・ブリタニア」その正体は、天使の微笑みか、悪魔の冷笑か・・・。

 「ルルーシュ」の表情が驚愕へと変貌する。
 となりに座る「C.C.」でも滅多に見ることの出来ない表情を、彼は通信機の前で見せていた。
 「ナ、ナナリー・・・生きて・・・居たのか?」
 スクリーンの向こう、仇敵「シュナイゼル」の脇で厳しい表情を浮かべる「ナナリー」。
 彼女は「シュナイゼル」が「帝都ペンドラゴン」に「フレイヤ弾頭」を落下させたことを知りながらも、「ルルーシュ」や「スザク」の敵につくと断言をする。
 「ギアスの方が、フレイヤ弾頭よりも正しいというのですか!?」
 彼女の言葉が、決意を決めたはずの「スザク」へと突き刺さる。
 世界の支配者に最も近いはずの「ルルーシュ」と「スザク」。しかし、ふたりは今、車椅子の少女に圧倒されていた。

 なおも「ゼロ」の正体が「ルルーシュ」であること等、自分についてきた嘘を追求する「ナナリー」。
 彼女の言葉を止めたのは、震えながらもいつもの仮面を被った「ルルーシュ」
だった。
 「お前のため?・・・我が妹ながら図々しいことだ。人からお恵みを戴くことが当たり前と考えているのか?・・・自らは手を汚さず、他人の事だけを責める。お前は私が否定した、古い貴族そのものだな。・・・誰のためでもない。俺は、俺自身のために世界を手に入れる。お前がシュナイゼルと手を組み、我が覇道の前に立ちはだかるというのであれば容赦はしない。・・・叩きつぶすだけだ
 一気に言葉を続け、「ナナリー」との通信を切断する「ルルーシュ」。その手はなお、震えを止めることが出来ない。

 「シュナイゼル兄様・・・私にフレイヤの発射スイッチを頂けませんか?・・・私は戦うことも守ることも出来ません。だからせめて・・・罪だけは背負いたいのです

 愛する者を討つ覚悟。奇しくも、ふたりは同時にその覚悟を・・・背負った。

 明かされた「シュナイゼル」の仮面。その正体は・・・という展開でしたが、特に予想外というわけではなく、彼ならばこれくらいはやってのけるだろうという、想定範囲内の正体でした。
 もちろん、ある意味において人を越えた思想を持つ彼は、良きにつけ悪きにつけ「超越者」ではあるのですが。

 それよりも、あっさりと「フレイヤ」を放つ「ナナリー」に驚き(もちろん、多少の躊躇はありましたが)。
 さすが「ルルーシュ」の妹ですね(おい
 さて今回のシリーズもあと残り2話(全25話として)。
 予告を聞いた限りでは、決着は次回ではなく最終回までもつれそうな雰囲気。
 「スクライド」のように、ラスト1話が全て後日談・・・という展開も結構好きなのですが、まあ仕方がないかな。

 【第23話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・ナナリーが助かった理由
  実際に可能だったかどうかはともかく、
  一番納得がいかない理由だったなぁ(一番楽な解決法なので)。
  まあ、他に納得できる方法があったかと問われると、
  特に無いのですが。(^^;)。
 ・コーネリアの死
  シュナイゼルの考えについてはいけないだろうと
  ルルーシュ側への寝返りを期待していましたが、
  あっさりと手を打たれてしまいました。
  前シリーズからの歴戦の勇士だったのに・・・。
 ・扇の生存
  死亡フラグ・・・と思いきや、
  「あの」玉城とカレンに守られてフラグを回避。
  スーパーマンではない扇は、視聴者の視点として
  この物語の行方を見守ることになったようです。

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #22

#22「皇帝 ルルーシュ」

10点(最強の敵、復活)

 「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」あらため「ルルーシュ・フォン・ローエングラム」(おい
 彼の名は、瞬く間に世界中へと広まった。
 「貴族制度の廃止」、「財閥の解体」、「ナンバーズの開放」・・・。
 旧「ブリタニア帝国」の悪しき風習、悪しき制度を破壊し、既得権益にしがみつく寄生虫を排除する。
 その行動は民衆によって絶大な支持を得た。

 ・・・しかし、その姿勢を疑問視する体勢も存在する。

 それは「黒の騎士団」。かつてのCEOを知るからこそ、その正体を知るからこそ、彼等は「ルルーシュ」を恐れた。
 「ルルーシュ皇帝の・・・いや、ゼロの目的は・・・」

 「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命ずる。お前達は・・・私の奴隷となれ」
 見慣れた光景だった。氾濫分子を後から排除するのであれば、その前に意志を削げばよい。
 目の前で憎んでいたはずの「ギアス」を見せられても、今は怒りが起こらない。大事の前の小事、そう言い聞かせて。
 「皇帝陛下、その能力、一度分析させてくれませんかね」
 相変わらず軽口をたたく「ロイド」さんが居る、命のやりとりをした「ジュレミア卿」が居る。
 混成チームであっても、いや混成チームだからこそ、自分の目的がはっきりするものだ。
 「しかし・・・我ながら人望がないな。こうも各地で貴族どもが氾濫を起こすとは」
 相次ぐ氾濫の鎮圧に、苦笑いを浮かべる「ルルーシュ」。かつての親友、かつての仇敵、そして、現在の・・・。
 「血統書や過去の栄光にすがる、愚かさと浅ましさを・・・彼等にわからせる必要がある」

 「良かったんですか?」
 「良かったのかい?」
 互いに答えが出せない問いを交わす「ロイド」と「セシル」。
 本来は「シュナイゼル・エル・ブリタニア」に仕える立場のふたりだが、今は「ルルーシュ」と「スザク」を手伝っている。
 「スザクくん達がやろうとしていることを知ってしまったら・・・」
 いつから、彼をただのパーツと見なせなくなったのか・・・。
再び、回答のでない自問をする「ロイド」であった。

 大量虐殺兵器。
 空間ごと周囲を飲み込み、全ての人、物を破壊する「フレイヤ弾頭」。
 その開発者は今、ジャージ姿で「アッシュフォード学園」の地下室へと潜んでいた。
 「ニーナ、外には出るなよ?学園の中なら安全だ」
 かつての級友「リヴァル」、そしてかつての親友「ミレイ」に匿われる日々。
 後ろ盾であった「シュナイゼル」が行方不明の今、彼女に安息などあろうはずもない。
 だがしかし、彼女の心は今・・・驚くほどに落ち着きを見せていた。
それは一種の「悟り」なのだろうか?

 「これから俺は、多くの血を流す。虐殺皇女の名も霞むほどに・・・」
 「ルルーシュ、君は・・・?」
 それもまた償いのひとつなのか。その真意を「スザク」が尋ねようとしたとき、彼のマスターは自らの決意を語った。
 「ユフィだけじゃない、ナナリーも・・・俺たちは失った失いすぎた。それでも明日を迎えるために、まずは世界征服から」
 まるで冗談のような会話を交わすふたり。そしてそこに「C.C.」と「ロイド」が加わる。
 「だが、やるつもりなのだろう、お前達は
 「ああ、ゼロレクイエムのために」
 開かれた庭園にて、まるで茶飲み話のように今後の方針を話し合う四人。しかし、その内容は世界を揺るがす。
 あの男「シュナイゼル」が姿を隠したこと、そして「カンボジア」の「トロモ機関」が離反したこと。
 それらが指し示すものはひとつ。

 「・・・シュナイゼルが行動を起こす前に、計画を次の段階まで進めなければ」
 この時、「ルルーシュ」の思考は正確に「シュナイゼル」の計画をトレースできていた。
 打つべき手も、既に見えていた。
 しかし彼は神ではなく、全てを見通していたわけではない。


 「お兄様、スザクさん。私は・・・おふたりの『敵』です」

 ラスボスは「ナナリー」だった(おい。
 説得し、担ぎ出した「シュナイゼル」の力量を誉めるべきか、助け出した(?)超人的な「咲世子」を誉めるべきか、彼女自身の運命を呪うべきか。
 ともかく、生きていた「ナナリー」。
 まさに最強の敵。
これも「ギアス」能力を手に入れた宿命か。かつての守るべき者、生きるための縁(よすが)を敵に回し、果たして「ルルーシュ」はどこまでやれるのか。
 続きをさっさと見たいような、終わりを迎えるのが寂しいような・・・。

 【第22話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・ビスマルクのギアス
  戦士にとっては最大の武器(かもしれない)、未来予知。
  しかし・・・確率変動中のスザクには通じず。
  それにしてもあっさりとやられたなー。
 ・フレイヤ弾頭の行方
  スザクが放った1発だけではないと思っていましたが、
  さすがシュナイゼル。全て回収済&帝都へ使用。
  きっと眉ひとつ動かすことなく使ったのでしょう。
  恐ろしい人だ・・・。

 【第22話視聴後の私的疑問】
 ・シュナイゼルの計画
  ルルーシュの「ゼロレクイエム」はこれの対抗?
  次回か、次々回にはわかるのでしょうが、
  現時点では材料が少なすぎますね。
 ・ナナリーのギアス?
  もう目を閉じている人は全て疑います。
  きっとナナリーのギアス能力が発動して
  フレイヤから逃れたに違いない。
  ・・・咲世子さんの超人的な体術という可能性も(無理かな

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #21

#21「ラグナレク の 接続」

10点(これぞ、超展開)

 男は叫んだ。積年の想いを。
 見下ろすばかりで同じ目線に立とうとしなかった両親。その先にあるものに向かって・・・。
 「時の歩みを・・・止めないでくれっ!」

 Story after one month・・・

 「シャルル・ジ・ブリタニア」が公の場から姿を消した(現実)世界。
 その日、帝都ペンドラゴンからの全世界生中継が始まろうとしていた。
 「陛下は行方不明とか言っていなかった?
 「報告してきたビスマルク本人が居ないのでは・・・」
 日頃は整然と皇帝陛下の来訪を待つ皇族達も、いつもと勝手の違う式典に戸惑いを隠せない。
 そう、事情を知るはずの「ビスマルク」だけではなく、皇位継承権第2位の実力者、宰相たる「シュナイゼル・エル・ブリタニア」までもが姿を見せない。

 しかし、それらの疑問が些細な事になるのも、間もなくであった。

 「私が、第99代ブリタニア皇帝。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアです。・・・第98代皇帝、シャルル・ジ・ブリタニアは・・・私が殺した。よって、次の皇帝には私がなる」
 戸惑い、困惑、そして混乱。

 この男は何を言っている?
 シャルル皇帝陛下を、殺した!?

 疑問が形となり、腑抜けた皇族達が弑逆者の排除を行おうとしたとき、彼の騎士がそれを阻む。一閃の閃光のように放った蹴りは、鍛えられた肉体によって凶器と成り、鋭利な槍さえも打ち砕く。
 「紹介しよう、我が騎士 枢木スザク。彼にはラウンズを越えるラウンズとして、『ナイト・オブ・ゼロ』の称号を与える」

 不敵な笑みを浮かべる「ルルーシュ」、そして「スザク」。
 そこにいるのがさも当然とばかりに玉座へ座る彼に対して、皇位継承権第1位の男「オデュッセウス・ウ・ブリタニア」がたしなめるように説得へとかかる。

 ここまで説明してもわからないのか・・・。

 「そうですか、ではわかりやすくお話ししましょう。・・・我を、認めよ」
 絶対遵守の能力、ギアス。
 その能力は彼を・・・王にした。

 -同時刻。別地点-
 「ありがとう、ルルーシュ。君が表に出て来てくれたのなら、もはや問題はない」
 式典に参加しなかった「シュナイゼル」、そして「コーネリア」、「カノン」、「ディートハルト」がライブ映像を見つめる。
 ある者は冷静な眼差しで、またある者は憤怒の眼差しで、またある者は侮蔑の眼差しで、そしてある者は羨望の眼差しで。
 予想していた事態とはいえ、皇帝弑逆を語る弟を前に落ち着かない「コーネリア」に対し、「シュナイゼル」はあくまでも冷静に状況を分析する。
 「ルルーシュに全て差し上げるとしよう。ブリタニアという国すらね。問題はその先にある・・・世界を握るのはルルーシュのギアスか、それとも・・・」

 まさに「超展開」。
 ある意味、痛快だったラスト5分をあらすじとして強引にまとめましたが、如何でしょうか。

 さて、(展開はともかく)予想通りにラスボスになった「シュナイゼル」。
 彼の言葉通り「ルルーシュ」が皇帝を弑逆した罪を告白したことにより、反逆者だったはずの「シュナイゼル」に「正義」の2文字が味方します。
 死角無しの父親を倒すよりは、青臭い弟を倒して世界を手に入れる。
 願ったり叶ったりの状況を予期していたからこそ、あえて「ルルーシュ」の策を読みつつ、(現時点では)傍観者になった彼。
 うーん、恐ろしい男。
果たして彼に「ルルーシュ」はどう挑むのか?

 【第21話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・マリアンヌのギアス
  他者へと心を移すギアス。
  やられた方の事情はお構いなしというのが、
  いかにもギアス能力ですね。
 ・シャルルの計画
  無意識集合体として人々をまとめ、
  時の鎖から解き放つ。
  ひとつの意志を持つが故に「嘘」は要らず、
  争いは消え、死者さえとも語り合うことが可能な
  「優しい世界」。
  まあ、ルルーシュが受け入れるはずもなく。

 【第21話視聴後の私的疑問】
 ・V.V.の電話の相手
  マリアンヌ暗殺の報告をしていましたが、相手は?
  偽装工作が可能なこと、皇帝ではないこと、
  マリアンヌの遺体を運び出したこと・・・などから
  やはり「シュナイゼル」?
 ・今後のアーニャ
  記憶が戻る・・・というよりは意識が開放されたアーニャ。
  マリアンヌが乗っ取っていた際の記憶が無いだけなのか、
  もっと根源的な意識レベルで戸惑いや障害が残るのか。
  何にしても迷惑な話です。
 ・一瞬表示される「朱文字」の意味
  恐らくはイタリア語と思うのですが・・・よく見えません。
  「Lasciate ague speranza, coi ch iutrate'」
  仮に上記だとすると、一度英訳して・・・
  「You leave ague hope, with the ches iutrate」
  これを日本語訳して・・・
  「XXXに希望を託す」
  うーん、惜しいところまでは行っていると思うのですが。(^^;)。
  ->
  ネットに調べた人の言葉が載っていました。
   Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate'
   「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」
  有名なダンテの神曲「地獄への入口の門」、
  その銘文の一部だそうです。
  なるほど・・・確かに聞いたことがありますね。

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #20

#20「皇帝 失格」

9.0点(裏切りの男)

 「直接会うの久しぶりね。私よ、私・・・? C.C.・・・まさか、あなた・・・」
 目の前の少女は惚けていた。そして次の反応は、怯え・・・。そうか、彼女は閉じこもっているのだ「Cの世界」へと。
 自らの正体を明かし、彼女本体とアクセスを行う。
 「Cの世界」へと飛び込んだ「アーニャ」は、「ルルーシュ」の母「マリアンヌ」へと姿を変えていた。
 「何やっているの・・・またこんなところに閉じこもって。C.C.」
 「お前・・・こんなところまでやって来て・・・。そんなにルルーシュが心配か、マリアンヌ?
 かつての親友。唯一、「C.C.」を振り回す淑女。
 彼女に対して「C.C.」は本心を告白する。「シャルル・ジ・ブリタニア」に願いを叶えて貰わなかった理由。自らの「コード」を封印した理由。その全てを、今考えているのだと・・・。
 「さあ、一緒に行きましょう」
 「ああ・・・待ってくれ、せめてあれだけは・・・」

 裏切り者「ゼロ」の追放を決意した「黒の騎士団」。
 しかしその内部では、いまだに行方を掴むことの出来ない「ゼロ」の処遇について、幹部の意見が割れていた。
 「仕方ない・・・ゼロの戦死を発表しましょう」

 仮面を被った英雄など、ただの象徴。シンボルでしかないと「ディートハルト」は語る。
 そして、彼の正体を知る者が我ら以外に無い以上、虚構は現実になりうる・・・と。

 一方、全てを失った「ルルーシュ」はひとり「神根島」へと足を進める。
 「俺は差し違えても、あの男を倒す。不老不死・・・ギアスも効かないあの男を倒す賭に出る。もうそれしか、俺には・・・

 夏休みが明けたとき、コードギアスの世界は大きく変わっていました。
 感想を書いてこなかった、この3話の間に、色々な事件が起き、多くの登場人物が死を迎えました。
 そして、今回。

 もはや悪役を演じることに躊躇しなくなった「スザク」。
 目的をシンプルに絞り、「シャルル」と一騎打ちを果たす「ルルーシュ」。
 自らの正体を開放した「マリアンヌ」。
 「シャルル」を過去の王へと貶め、クーデターを起こした「シュナイゼル」。
 それぞれの想いが、ひとりの男、ひとつの場所へと誘われる。
 果たして次回、最終決戦の相手が「シュナイゼル」へと変化するのか。
 第一期から想像していた流れとは、かなり異なる結果を迎えそうではありますが、「コードギアス反逆のルルーシュ」の終焉は、間近のようです。

 【第20話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・アーニャの正体はマリアンヌ
  小さい頃のルルーシュの写真を持っていたので、
  予想されていた方も多かったようです。
  それにしても、「閃光」と異名を取る彼女。
  見た目よりもかなりクール。
  私としては、もう少しナナリーにも
  愛情を向けて欲しいのですが。
 ・シャルルにとっての敵
  言葉遊びではなく、本当に「神」を相手に戦いを挑むシャルル。
  アーカーシャの剣も再起動し、「俗事」も手放した彼ですが、
  ルルーシュに行く手を阻まれるのか。

 【第20話視聴後の私的疑問】
 ・マリアンヌのギアス
  C.C.に与えられたギアスの正体は如何に。
  そしてギアスをアーニャは使えるのか。
 ・ビスマルクのギアス
  彼の封じられた目に光る赤い閃光。
  かつての「マオ」や「ルルーシュ」のように
  威力が増しすぎて隠すことの出来ないギアスの証か。

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【ご連絡】更新休止のお知らせ

管理人のジャンです。

申し訳ありませんが、夏期休暇(8/2-19)のため
下記の更新についてはお休みいたします。

・コードギアス反逆のルルーシュR2 #17 - #19
 (ネット環境が貧弱な場所に行っております)

次回更新は「コードギアス反逆のルルーシュR2 #20」を予定しております。

申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #16

#16「超合集国決議第壱號」

9.0点(超合衆国・・・そのセンスはどうかと思う)

 「皇帝陛下が・・・行方不明!?
 ブリタニア帝国最大にして最高の権力者でもあり、帝国の象徴たる存在「神聖ブリタニア帝国第98代皇帝 シャルル・ジ・ブリタニア」の失踪は本国、そして各エリアに衝撃を与えた。
 平時ならまだしも、今は戦時。「中華連邦」に宣戦布告を行おうと準備を進めていた、その矢先である。
 「今後の方針を決めて戴かなければ・・・総督はナナリー様です」
 常であれば軽く見ていた「ナナリー」に対し、エリア11への責任を押しつけようとするスタッフ達。
 本来であれば「ナナリー」を擁護するはずの「スザク」は何故か押し黙り、考え事に没頭していた。
 『喜んで良いのか・・・陛下がおられないということは、ナナリーの命は助かるという意味だけれど・・・

 そして、世界で唯一状況を把握している男「ルルーシュ」はひとりほくそ笑んでいた。
 「やった・・・ブリタニアのこの動きは皇帝が不在だということ。あの時、向こうの世界に置き去りになったようだな。あいつの言っていたことは気になるが、今はナナリーの安全を喜ぶべきか」
 しかし、運命の女神が全面的に彼を祝福しているわけではない。小さいことではあるが、彼にもまた棘のような悩みがあった。
 今まさに、彼の冗談を真に受けて衣服を脱ぎ始めようとする少女・・・かつて「C.C.」だった存在。
 「ごめんなさい・・・だから酷いことをしないで・・・」
 あの時、「Cの世界」で受けた心理的衝撃によるものか、能力を手に入れる前の奴隷だった頃に戻ってしまった「C.C.」。
 数百年もの昔・・・まだ家電という言葉が生まれていない頃の記憶を持った少女にとって、今の世界が過ごしやすいはずもない。

 しかし、この事が小さな棘で済むほどに、彼の調子は乗っていた。
 「コーネリア・リ・ブリタニア」を手に入れ、「中華連邦」と「インド」の協力もあり「合衆国」計画は順調すぎるほど進んでいる。
 奴が戻らない今であれば・・・。
 今、世界をシンプルにする彼最大の計画が動き出そうとしていた。

 ついに役職がつきましたね~「玉城」。まあ、最後に確認できる限りの一覧を載せましたので興味がある方はご覧下さい。
 さて本編。まさに「帝国」の弱点といいますか、絶大なる権限を持つトップが不在の間に、隆盛を極める「ルルーシュ」。
 日本を脱出してからわずか数話(7~8話くらい?)で、世界の半分を手に入れるとは・・・。
 しかし、あと9話も残っている「コードギアス反逆のルルーシュR2」。
 今までが非常にスピーディな展開だっただけに、ラストに向けての展開は予想もつきません。
 果たして「シャルル」がラスボスか、それとも「シュナイゼル」か、あるいは・・・。

 (今回は最後に「余談」があるので、あらすじなど短めです)

「ゼロよ、ゼロよ・・・それで儂を出し抜いたつもりか?・・・だが悪くない。三極のひとつEUは既に死に体。つまり貴様の作った小賢しい憲章が、世界をブリタニアとそうでない物に色分けする。単純、それ故に明快。この戦いを制した者が世界を手に入れるということ。良いだろうゼロ・・・挑んでくるが良い。全てを得るか、全てを失うか・・・戦いとは元来、そういうものだ。オールハイル、ブリタニアァッ!」

 【第16話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・核爆弾はスザクの手に
  ランスロットに搭載するようですね。
  超臨界反応の実験後に速やかに兵器として実用化する。
  マンハッタン計画並みのスピードです。
 ・捉えられていたコーネリア
  ルルーシュも言っていますが「皇帝」に対しての人質は無理でしょう。
  「共闘」できなくもない気もしますが、妹の敵ですから果たして。
  あり得るとすれば「ギアス」撲滅で手を結ぶこと?
 ・ルキアーノ登場
  スザクと仲が悪そうなナイトオブテン「ルキアーノ(私市淳)」登場。
  ナイトオブワンと共に来日した彼は、戦場で見せ場を作れるのか(おい

 【第16話視聴後の私的疑問】
 ・アーニャの記憶
  自分の記憶が曖昧だとスザクに伝えたアーニャ。
  (彼女がブログを更新し、写真を撮りまくる「理由」ですね)
  皇帝のギアスを知っているスザクは、記憶操作を疑います。
  記憶操作を行わなければならない理由は何でしょうか。
 ・黒の騎士団の結束
  朝比奈や藤堂に知らせていなかったギアス嚮団の虐殺。
  最近、結束力が弱くなってきている黒の騎士団ですが、
  今後は各国の思惑が絡んできます。裏切りもあり得るか。
 ・千葉 凪沙の想い
  今回、ちょっと嫌なフラグが立ったような、
  あるいはギリギリで立たなかったような。
  「この戦いが終わったら・・・」
  という言葉は危険ですね。
 ・ヴィレッタはどうなった?
  ディートハルトの判断か、
  (描かれていませんが)ルルーシュにお伺いを立てたのか、
  扇は黒の騎士団に戻ったようですが、ヴィレッタの扱いが気になります。
 ・ギルフォードへの電話
  オレンジ(と書くのも懐かしいような)からの電話は、
  今後の黒の騎士団作戦行動に影響を与えるのでしょうか。
  内容としては「コーネリア総督閣下が見つかった」とかかな?

 【新生 黒の騎士団-その組織】
      CEO ゼロ
      総司令 黎星刻
     事務総長 扇 要
    統合幕僚長 藤堂鏡志朗
     参謀長官 周香凛
  媒体情報管理長 ディートハルト・リート
     科学長官 ラクシャータ・チャウラー

    壱番隊隊長 朝比奈昇悟
    弐番隊隊長 洪 古
    参番隊隊長 インディラ・タルール
    四番隊隊長 千葉凪沙
    伍番隊隊長 アフマド・ハイラッラー
    六番隊隊長 グエン・バン・ニュー
    七番隊隊長 フレデリック・シマノフスキー
 可翔艦・斑鳩艦長 南 佳高
     特務隊長 杉山賢人
  内務掃拭賛助官 玉城真一郎

    科学副長官 ユスク
    科学副長官 ソンティ・クン・モォー
可翔艦・斑鳩通信士 日向いちじく

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コードギアス反逆のルルーシュR2 #15

#15「C の 世界」

9.5点(精神世界は、正直、わけわかめ)

 「久しいな、ルルーシュ・・・我が息子よ」
 頭上からあの男の声が聞こえる。自分を圧倒せんと響き渡る。
 待ち望んだ瞬間でもあり、夢にまで見た時でもある。
 時間稼ぎに思いの丈を叫びつつ、奴の視線から逃れるためにナイトメアフレーム「蜃気楼」の影へと隠れる。
 『俺が奴の目を見るということは、奴も俺の目を見るということ・・・俺が見た瞬間に、あいつのギアスが、記憶を操るギアスが飛んでくる・・・』
 思考は無限、決断は一瞬。
 掌に握ったスイッチを押下すると、俺はためらいを捨ててギアスを使った。

 「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる・・・貴様は・・・死ねっ!
 仕掛けによって空中へと散った無数の鏡が俺の視線を反射する。朱く染まった思考の固まりが奴の目を襲った。

 「よかろう・・・」
 懐から拳銃を出し、自らの心臓へと構え引き金を絞る「シャルル」。
 乾いた音が、神聖ブリタニア帝国第98代皇帝の命を、あっけなく奪った。

 「勝った・・・ナナリー・・・母さん・・・俺は・・・俺は・・・うああああぁああぁあっ!」

・・・
 「直接会うのは何年ぶりだったかな、V.V.・・・私は結局、私の運命から逃げられなかったよ
 見下ろした先に、瀕死となった「V.V.」が居る。
 不死と呼ばれる私たちには似つかわしくもない格好の彼が、どことなく現実感を喪失させる。
 「運命は、僕が・・・引き受けるよ。・・・不死の運命を・・・だからさ、シャルル・・・」
 目が、私を見ていなかった。口は、私と会話をしていなかった。
 「V.V.」の弟であり、「ルルーシュ」の父である男、「シャルル」の名を、彼は呼びかけた。
 『これは誓いだよ・・・この嘘だらけの世界・・・僕たちだけは嘘をつかない』
 「だって、僕は・・・お兄さんだから・・・」

・・・

 いつも見下ろしていた男が、見下ろされている。
 圧倒的な存在感が、喪失していた。

 「殺してしまった。こんなにもあっさりと・・・。聞きたいことがあった、詫びさせたい人が居た。なのに・・・
 その瞬間、奇跡が起こった。いや、俺にとっては「悪夢」だった。
 「ほう・・・誰に・・・こしゃくだな、ルルーシュ
 ゆっくりと、何事もなかったのように起き上がる「シャルル」。いつも以上に奴が大きく見えるのは、俺の足が震えているからか。
 「策略、奸計、奇襲・・・そのような小手先で儂を倒そうとは・・・王道で来るがいい、王の力を継ぎたいのなら」
 ギアスが効かない。銃が効かない。馬鹿な・・・そのような存在など!?
 「もはや儂には、何を持ってしても・・・無駄ァアッ!」
 掲げあげた奴の右手、その掌に「ギアス」の紋章が、くっきりと姿を浮かび上がらせていた・・・。

 「ドラゴンクエスト」というゲームで、仇敵「竜王」はスタート地点から右下に見える「竜王の城」に鎮座します。
 ここに橋さえ架かっていれば、大回りしてあいつに挑む手間もかからないのに・・・と、子供心には思っていました。
 しかし、実際に橋が架かっていたとして、「竜王」に勝てるはずもありません。
 苦労してレベルを上げ、時には洞穴に巣くうドラゴンを倒し、時には町を守るゴーレムを倒し、王女を抱きかかえたまま宿に泊まり(おい)、ようやく「竜王」へと挑む挑戦権を与えられるのです。

 今回の「ルルーシュ」は、挑戦権も得ないままラスボスへと挑みかかる勇者のよう。
 今はまだ、格が違います。存在感も、声量も(おい)、彼にはまだ及びません。
 「コードギアス」の世界には、チートは存在しないのです(ギアスがチートのような気もするが)。
 彼もまた「スザク」を倒し、「シュナイゼル」を倒し、「カレン」を抱きかかえたまま宿に泊まり(おい)、ようやく「シャルル」へと挑めるのでしょう。
 頑張れ、「ルルーシュ」。

 で、今回の感想は・・・最後の「C.C.」に萌えました(おい)。(^^;)。

 【第15話視聴で解けた疑問。新情報】
 ・C.C.のギアスは「愛されること」
  愛することなく、愛されることを望んだ彼女の哀しい結末。
  それは視聴者の皆様が一番良くご存じですよね。
 ・ギアスを極めれば永遠が手に入る
  殺すことでの代替わり。さようなら、V.V.
  C.C.ほど長生きはしていなかった彼の望みは、
  「死」ではなく「嘘のない世界」だったのでしょうか。
 ・核分裂の超臨界反応を確認
  一番恐ろしい人に、最強の武器を与えたような・・・。
  シュナイゼルなら、決断にためらわないでしょうねぇ。
 ・カレン説得は、リフレインで!?
  とりあえず使わなくてほっとしました。
  暴走気味のスザクですが、人として最後のラインは守っているようです。
  ・・・あくまで今のところ、ですが。

 【第15話視聴後の私的疑問】
 ・皇帝のギアスは消滅?
  さらなる高次の存在になった皇帝。
  C.C.達と同じ存在になったことで、
  記憶操作のギアスは使えなくなったのか。
  それともギアスも使えるのか。
 ・V.V.の想い
  C.C.の言葉が正しければ、
  彼はマリアンヌを愛していたのでしょうが、
  そのことと彼女の死は関係あるのか。
 ・C.C.の記憶障害
  高次の存在になる前の記憶に戻ったようです。
  途中まで皇帝に身を委ねていた故の結果でしょうか。
  一時的な記憶喪失なのか、
  ある程度、能力にも影響を与えるのか。

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